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Ⅴ 畜産 - 福井県

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Ⅴ 畜産 - 福井県
Ⅴ 畜産
実 況
1 平成18年度第12回石川・福井合同肉牛販売会成績(18年10月9日)
販 売 会 全 体
枝肉
肉 質 等 級
重量
(頭)
(kg)
≦3
和牛♀
385
〃
438
♂
福 井 県
枝 肉
枝肉
単 価
重量
(円)
(kg)
≦3
4
5
5
3
1
2,106
401
6
7
7
2,372
441
肉 質 等 級
枝 肉
(頭)
単 価
(円)
4
5
3
2
1
2,036
4
4
3
2,293
2 平成18年度第13回石川・福井合同肉牛販売会成績(18年10月23日)
販 売 会 全 体
枝肉
肉 質 等 級
重量
(頭)
(kg)
≦3
和牛♀
410
〃
432
♂
福 井 県
枝 肉
枝肉
肉 質 等 級
枝 肉
単 価
重量
(頭)
単 価
(円)
(kg)
≦3
4
5
9
7
1
2,205
435
6
3
8
2,412
434
(円)
4
5
6
3
-
2,026
4
3
6
2,323
3 第23回福井県ホルスタイン共進会成績(18年10月18日 奥越高原牧場)
グランドチャンピオン 未経産の部
牧田康弘氏 (越前市)
経産の部
稲津八智代氏(大野市)
第4部
稲津八智代氏(大野市)
第5部
久保一郎氏 (勝山市)
第1部
畜産試験場
第2部
牧田康弘氏 (越前市)
第3部
名津井萬氏 (福井市)
第4部
稲津八智代氏(大野市)
第5部
名津井萬氏 (福井市)
ベストアダー
優等賞
4 飼料作物等
(1)イタリアンライグラスの播種は、9月下旬から始まり坂井北部丘陵地ではほぼ終了したが、奥越
地域では、まだ終了していない。また、若狭町の放牧地で10月8日にオーチャードグラスの播
種が行われた。
(2)越前市で10月下旬に暖地型牧草の3番草の収穫が行われた。
(3)池田町の「能楽の里」の和牛放牧は10月17日で終了し、他地域での放牧も10月中にほぼ終
了した。
対 策
1 乳用牛
ケトーシスは、糖質や脂質の代謝がうまくいかなくなり、血中・乳汁中・尿中その他生体
1
内にケトン体が過剰に増えて、食欲不振や体重減少、乳量の減少などさまざまな症状を呈す
る疾病である。周産期疾病のうち最も多いのがこのケトーシスで、全周産期疾病の6割を占
めるという報告もある。
妊娠末期に過肥状態のものや、高泌乳牛で特に分娩後に乳量が急激に増加する時期の乳牛
で多発するが、泌乳初期に第四胃変位や乳房炎等の食欲を減退させる疾病があるとそれが誘
引となりケトーシスが続いて発症するほか、逆にケトーシスの発症により飼料摂取量が低下
することで第4胃変位や乳房炎等を引き起こすなど、ケトーシスが悪循環の原因となる。
予防のポイントは以下のとおりである。
(1)飼料給与の適正化
給与エネルギーの過不足防止に気をつける。特に分娩後のエネルギー不足には注意する。
(2)良質な粗飼料の給与
ルーメン発酵に異常をきたす変敗したサイレージ等は給与しない。
(3)飼料の急激な変更はしない
ルーメン発酵の変動はできるだけ小さくさせ、粗飼料の急激な変化をさせない。
(4)繁殖管理の適正化
分娩間隔が長くなるほど、泌乳末期に過肥になりやすいので、繁殖管理には注意する
2 肉用牛
牛の飼養管理で、日常の観察は重要である。観察の不十分から、軽い病気を見落とし、重篤
に陥るケースもある。
飼料給与時以外にも、朝夕2回観察だけの時間を設けて、以下の点について注意すると良い。
(1)濃厚飼料給与時に牛が寄って来るか
牛にとって食欲が無くなる事は、ほとんどの疾病で見られ、一番重要な観察事項である。
食いの悪い牛は、汗のかきぐあいや発熱がないか観察する。
(2)呼吸はどうか、咳はしていないか
一般に牛の呼吸数は 20 回/分程度である。異常に多い、荒い音がする、浅い呼吸で舌を出
す等の異変がないか注意する。咳をしている場合は、どの様な状態で何回咳をしたか観察す
る。
(3)鼻鏡は湿潤しているか
鼻が乾いていないか、鼻水が出ていないか、また出ていれば鼻水の色などについても注意
する。特に鼻水は、すぐに舌で舐めてしまい発見しにくいので、風邪のひきやすい冬期では、
朝晩だけでなく日中も観察する。
(4)便の状態は良いか
便の状態のほか、その量についても注意する。また下痢をしているのであれば、血液や粘
液、不消化物の混入の有無についても観察する。
(5)目の状態は良いか
目は潤い、濁ってないか、目やに、眼窩(目玉の下)に落ち込みがないか、眼結膜の充血
等について注意する。また、ビタミンA欠乏の場合、瞳孔が開き、異様な輝きをするので肥
育牛については特にこれを注意する。
(6)反芻をしているか
最後に、反芻の確認はルーメン内の状態を把握する一番簡単な方法であり、通常では1分
2
間に1回の割合で反芻する。反芻の確認が取りにくい場合は、牛が何らかのストレスを受け
ているか、粗飼料不足が考えられる。
以上の観察事項のなかで該当する項目があれば、状態の軽い重いに関わらず、獣医師に早めに
相談する
3 繁殖牛(子牛の分娩前後における管理)
健康で発育が良い子牛に育てるため、次の点に注意してください。
(1)分娩房内をあらかじめ清掃した後に、消毒して乾かしておく。 また、母牛の体、特に後躯
を清潔に保っておく。
(2)出生直後に子牛の体を乾かして臍帯を消毒し、母牛の乳房を清潔な蒸しタオルなどで拭く。
(3)出生3時間以内に初乳を飲ます。必ず哺乳を確認するようにし、飲ませる量は 1.5 リッター以
上を目安にする。
(4)生後1週間くらいから粗飼料の給与を始める。給与する粗飼料には良質の乾草を選び、
母牛に与えるものとは別に用意する。
(5)乾草を子牛が口にしやすい場所に置き、口の幅より長く切断する。長くすることにより、そし
ゃく回数を増やし、唾液の分泌を促進させる。
(6)下痢を発症した子牛を見つけたら隔離して、他の子牛との接触を避け、牛舎内の消毒をする。
4 豚
繁殖成績を向上させるために、主に種雌豚の離乳後から交配までの管理をまとめる。
(1)子宮内の環境を良くする。
まず、母豚が授乳期に飼料を充分に食い込めるよう、妊娠期に太らせない。一般に、エ
ネルギー水準が高い濃厚な飼料を少量与えるより、ややエネルギー水準の低い飼料を多め
に与えた方が妊娠中に増体重が少ない。また、空腹のストレスも起きにくい。適切な管理
された雌豚は、分娩後 3 週間ほどで子宮が修復される。
(2)発情中の適期に交配する。
子宮内の状態が良ければ、離乳後 3∼7日後(平均 5 日後)で、はっきりした良い発情が
来る。交配は、雌豚が雄豚を乗せるようになって半日後ほどで早めに 1 回目を行い、さらに
半日後に 2 回目を行うと受胎率が高くなる。
(3)未経産豚は適当な月齢で交配する。
未経産豚は、同程度の月齢で群を作り、6ヶ月齢頃から初発情を観察し、3 回目の発情(8
ヶ月齢頃)で交配するのが適当である。初発情より 3 回目の発情の方が、排卵数が約 2 倍多
くなる。
5 鶏
冬季に入ると鶏群の中で休産する鶏が出始める。これらは一般的に長くても1ヶ月程度で産
卵を再開するといわれている。このため、休産したから即淘汰という考え方は経営上プラスに
ならない。しかし、これら休産鶏の中には病気による休産鶏も含まれることがあるので、休産
鶏と病鶏を見分け、病鶏のみを淘汰していく必要がある。病気による異常鶏を見分けるポイン
トは次の通りである。
(1)群全体の観察の際、鶏の前には立たず、鶏舎通路から少し離れ、鶏に気づかれないように
静かにケージ列(平飼いの場合は区毎に)全体を観察する。
3
ア 活力はどうか、開口呼吸はあるか。
イ 異常呼吸音(ゼイゼイ、ゴロゴロ、ファーファー、グシュなど)はどうか。
ウ ケージ列では飼料給餌後の食欲(全体が顔を出して食べているか)はどうか。
エ 鶏糞の状態はどうか。正常糞便は棒状・少し渦巻きに盛り上がった固形体であり、乳
白色膜様物(乳酸塩・鶏の尿)を載せていることが多い。また褐色、糊状の糞便として
みられる。
(2)群全体の観察後、個々の鶏をみる。
ア 肉冠・肉垂の色調は暗赤色(うっ血)になってないか、また腫脹・萎縮はないか。
イ 顔面の腫脹、流涙、肉冠・肉垂や顔面・嘴などの発痘、カサブタの有無をみる。
ウ 羽毛の光沢、脱羽の状態は日齢に相応しているか。
(3)異常を感じれば鶏を手にとって胸筋のつき具合、体型、成鶏では骨盤の開き具合(産卵し
ているか)をみるのもよい。
4
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