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総合科目Ⅰ - 筑波大学
未 来 構 想 大 学 講 座 世界に挑む産業界・官界トップリーダーによる連続リレー講義 02 社会基 礎学 開設区分 総合科目Ⅰ(大学院共通科目としても開設) 開設学期・曜日時限 隔週土曜日午後 2 コマ集中(13:30 ∼ 16:30) ※各学期初回は 13:00 開始 科目責任者 野村 港二(教育イニシアティブ機構 教授) 山岸 由紀(キャリア支援室・講師) 五十嵐 浩也(芸術系 教授) 〜グローバル人材に不可欠な教養Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ〜 本科目は、一般社団法人 日本プロジェクト産業協議会(Japan Project-Industry Council:JAPIC)と本学との連携 協定に基づき、平成 23 年度から新たに開設される科目です。産業界と連携した科目で、これほどの規模の科目は他大 学にも類をみない、本学が全国に先駆けて初めて実施する科目です。 JAPIC とは 一般社団法人日本プロジェクト産業協議会(Japan Project-Industry Council:JAPIC)は、 1979 年に産業界の複合組織として設立されました。以来、民間諸産業による業際的協力と産官 学民の交流を通じて叡智を結集し、国民の安全安心と持続可能で豊かな社会づくりに向けて、産 業・経済、環境・資源・エネルギー、教育、国土・防災・都市・地域計画等、立国の根幹に関わ る事項の研究並びに実現活動を行うことにより、国家的諸課題の解決に寄与し、日本の明るい未 来を創生することを目指して活動して参りました。現在37業種197社の企業、地方自治体、団体、 NPO 等から構成され、年間延べ1万人の実務家が公益的な立場から、1. プロジェクトの企画・ 実現、2. 政府関係機関への政策提言,3. 産官学民交流のためのプラットホーム形成等活動を JAPIC会長 三村明夫 Mimura Akio 新日鐵住金(株) 相談役名誉会長 行っています。 開設趣旨 世界は冷戦終結以降、新興国の急成長や情報通信技術の目覚しい進歩、金融市場のボーダレス化などにより、大交流・大競 争時代にシフトしています(グローバル化)。 この時代を生き抜く学生は、「人・社会・国に尽くす、更には国際社会に貢献する」という高い志を持って研鑽に励み、一方 でこの講義で説く『社会基礎学』の習得が必要不可欠と考えます。本リレー講義では、社会基礎学とは何かを探求し、学群1、 2年生を主対象に、今後の大学生活で身に付けるべき知識、教養、想像力や構想力向上をサポートします。 具体的には以下の6分野にプライオリティを置き、産業界・官界・政界のトップリーダーがリレー講義を実施、皆さんとと もに考えます。 ①「グローバル化とは?」、②「政治・政策」、③「安全保障・憲法」、④「経済・産業」、⑤「資源・エネルギー」、⑥「世界/アジア」 (順不同) また、大学院生を対象に、産業界のトップリーダーによるアドバンスト・ディスカッションコースを開設します。最新の社会、 国際、ビジネス等分野の課題を捉え、議論を行い、深く考察していきます。 学生に期待するもの 講義全体のキーワードである、「グローバル化とは何か」、「グローバル化の中で日本は?」について理解し、大競争時代の事 実認識についての強い関心と好奇心、グローバル時代にチャレンジするための備えに取り掛かることを期待します。 07 2011年度アンケート結果から(受講者約400人) グローバル時代のトップランナーⅠ ��������������������グローバル��������� ������� �������� �������ー�������� 08 (%) 世界に挑む産業界・官界 トップリーダーによる 連続リレー講義 ( 平成 26 年度 ) 春 AB 社会基礎学∼グローバル人材に不可欠な教養Ⅰ∼ 学期 講義日時 春AB学期 4月19日 講義タイトル 導入講義 講義種別 通常講義 【パネルディスカッション】 【第1部】 PD−パネリスト グローバル化とは何 基調スピーチ か?グローバル化の中 で日本は? 4月19日 所属・役職 JAPIC専務理事・事務局長 筑波大学 顧問 新日鐵住金(株) プロジェクト開発部長 PD−パネリスト 東北大学 理事 基調スピーチ 産学連携担当 【パネルディスカッション】 PD−パネリスト JAPIC広報部主査 【第2部】 学生は何を学び、何を 筑波大学 理事・副学長 PD−パネリスト 身に付けるべきか? (財務・施設担当) アジアの成長と日本 宮木 勢 難波ひとみ 吉川 晃 野村 港二 通常講義 丸紅(株)参与 秘書部長 兼 広報部担当役員付部長 島 通常講義 グローバル化とは何か?基調講義で日本経済の諸 課題を浮き彫りにした上で、安全保障、資源、エ ネルギーなど様々な観点から議論を進め、日本の 進むべき未来を論じる。 進藤 秀夫 本学教員 「九州・山口の近代化産 業遺産群」 世界遺産登録推進協議会 コーディネーター 内閣官房産業 PTコーディネーター 講義概要 高藪 裕三 コーディネーター 5月10日 産業遺産 講師名 豊 グローバル人材とは何か?産官学の第一人者たち が次世代のリーダーに必須となる素養について論 じ、この講義で学んで欲しいことを明確化する。 中国、インドが台頭。東南アジア諸国も飛躍を続 けるアジア。日本はいかにアジアと向き合うべき か?日本はいかにこれと向き合い、経済互恵戦略 を構築すべきか論じる。 加藤 康子 日本は明治維新以来の急激な産業化の成功によ り、欧米列強による植民地化を免れることができ た。産業化の歴史を産業遺産で振り返りながら、 資源小国の日本の将来について「モノづくり」技術 継承発展の重要性を論じる。 震災復興の現状と問題 通常講義 福島県 副知事 内堀 雅雄 地震・津波だけでなく未曾有の原子力災害からの 復興を目指す福島県の取組みについて語る。これ までの復興への取組み、震災から3年が経過した 福島の今の現状や問題点などを通じ、様々な危機 に直面した際に取るべき行動や、より迅速な回復 を図るための対策等について考える。 現代の金融システム 通常講義 ゴールドマン・サックス 証券(株)コンプライアン ス部門統括 マネージン グディレクター 吉村 隆 金融は実体経済を支える一方で、実体経済に大き な影響も与える。今、世界的に見て、金融に何が 起きているか概説する。 日本の一次産業 通常講義 農林水産省 関東農政局長 末松 広行 通常講義 防衛省防衛研究所 理論研究部長 吉崎 知典 PD−パネリスト 住友商事(株) 理事 資源・化学品事業部門長付 山崎 亜也 PD−パネリスト 経済産業省 経済産業政策局 調査課長 片岡 隆一 5月24日 6月7日 安全保障と憲法 【パネルディスカション】 6月14日 成長戦略/国土強靭化 PD−パネリスト 参議院議員 佐藤 信秋 PD−パネリスト JAPIC常務理事 門脇 直哉 コーディネーター 石田 東生 本学教員 TPP、FTAの議論が進む中、日本の一次産業はい かにあるべきか?世界の例を見ながら一次産業の 成長戦略を考える。 現在の国際安全保障システムの中で、日本の憲法 9条や集団的自衛権はどのように位置づけられる のか。自衛隊による「国づくり」支援、海賊対処、 国際緊急援助といったグローバルな活動をどう理 解するべきか。新しい視点で論じたい。 現代は、急速なグローバル化の進展、先進国の成 熟化と新興国の急速な台頭により、世界の枠組み が大きく変化している。一方、国内的には東日本 大震災の発生に続き、首都直下や南海トラフ地震 の発生も懸念され、財政難のなか「国土強靱化」に 取り組むことも重要施策とされ、加えて中長期的 には人口減少も大きな課題となっている。このよ うな内憂外患の中、日本は如何に国力を維持・成 長させるべきか、この国の成長戦略を議論し、日 本の進むべき未来を論じる。 09 春 BC 社会基礎学∼グローバル人材に不可欠な教養Ⅱ∼ 学期 講義日時 春 学期 B C 講義タイトル 導入講義 講義種別 通常講義 【パネルディスカッション】 【第1部】 PD−パネリスト グローバル化とは何 基調スピーチ か?グローバル化の中 6月28日 で日本は? PD−パネリスト 【パネルディスカッション】 基調スピーチ 【第2部】 学生は何を学び、何を PD−パネリスト 身に付けるべきか? コーディネーター グローバル時代の都市 通常講義 開発 所属・役職 JAPIC常務理事 講師名 門脇 直哉 双日(株) 顧問 田邉 弘幸 国土交通省 大臣官房 技術審議官 森 昌文 JAPIC常務理事 門脇 直哉 本学教員 山岸 由紀 森ビル(株)特別顧問 グローバル化とは何か?基調講義で日本経済の諸 課題を浮き彫りにした上で、安全保障、資源、エ ネルギーなど様々な観点から議論を進め、日本の 進むべき未来を論じる。 グローバル人材とは何か?産官学の第一人者たち が次世代のリーダーに必須となる素養について論 じ、この講義で学んで欲しいことを明確化する。 山本 和彦 不動産はまさに文字どおり動かないものなので、 土地から切っても切れずにローカルから進化して きたものであった。しかし不動産が金融商品にな り、金融商品としては瞬時に世界も飛び回るよう になり、又ヒト・モノ・情報が世界を動き、グロー バルスタンダードを求めるようにもなってきた。 ローカリティとグロ−バルの狭間にある。グロー バル時代の都市開発について語りたい。 7月5日 地方からの改革で国を 通常講義 変える 参議院議員/ 前神奈川県知事 松沢 成文 私は神奈川県知事として、知事多選禁止条例、受 動喫煙防止条例、インベスト神奈川(企業誘致政 策)、電気自動車の普及促進、水源環境税の導入、 高校日本史の必修化など全国初の様々な改革を実 践してきました。こうした改革を日本全国に広げ 日本再生を図るため、参議院議員として国政の場 で神奈川発の改革を提案しています。その行動と 実践を紹介します。 アジアの成長と日本 新日鐵住金(株) プロジェクト開発部長 宮木 勢 中国、インドが台頭。東南アジア諸国も飛躍を続 けるアジア。日本はいかにアジアと向き合うべき か?日本の官民がどのようにしてアジア諸国と経 済互恵戦略を構築すべきか論じる。 10 通常講義 日本の安全保障環境と 通常講義 防衛政策 防衛省 大臣官房審議官 鈴木 敦夫 昨年12月に我が国最初の「国家安全保障戦略」とと もに、新たな「防衛計画の大綱」が策定された。新 興国の台頭により国家間のパワーバランスが変化 する中、我が国を取り巻く安全保障環境は一層厳 しさを増している。これに対して、我が国の新し い安全保障・防衛政策はどう対応しようとしてい るのか。特別な軍事知識等は不要。時事問題を扱 いながら分かり易く解説したい。 企業経営の現状・課題 通常講義 と戦略 日鉄住金鋼板(株) 代表取締役社長 武田 厚 日本経済の「失われた20年」を回顧しながら、アベ ノミクスが本番を迎えた今、日本の企業(特に製 造業)が置かれた状況をベースに現在直面する企 業経営上の課題と戦略について論述する。 グローバル時代を味方 通常講義 につけよう トヨタファイナンシャル サービス(株) 取締役副社長 平野 英治 グローバル化は選択の問題ではなく、必然の流れ である。その流れを味方につけ、たくましく生き 抜くための基本的な心構え、素養について講師の 日本銀行およびトヨタグループにおける実体験を 交えて、分かり易く解説し、問題提起をしたい。 (株)東芝 コーポレート コミュニケーション部長 奥住 直明 7月12日 7月19日 PD−パネリスト 新日鐵住金(株) 棒線事 7月26日 講義概要 【パネルディスカション】 資源エネルギー PD−パネリスト 業部 釜石製鐵所 総務 能勢 大伸 PD−パネリスト 前衆議院議員 福島 伸享 PD−パネリスト JAPIC常務理事 門脇 直哉 コーディネーター 内山 洋司 部長 本学教員 3.11東日本大震災に伴う原発事故の発生により、 原発を巡り国論が二分される中、再生可能エネル ギーの導入も伸び悩み、貿易収支の悪化が顕在化 している。一方世界に目を転じると、新興国の経 済成長に伴い多くの資源価格が高騰し、需要の高 まりが予測されている。一方、地球環境問題も大 きな課題である。このような中、日本がどのよう な戦略をとるべきか、日本のエネルギー戦略を議 論する。 秋 AB 社会基礎学∼グローバル人材に不可欠な教養Ⅲ∼ 学期 講義日時 講義タイトル 講義種別 秋AB学期 JAPIC 常務理事 導入講義 【パネルディスカッション】 【第1部】 PD−パネリスト グローバル化とは何 基調スピーチ か?グローバル化の中 で日本は? PD−パネリスト 10月11日 所属・役職 基調スピーチ 企業経営の現状・課題 通常講義 と戦略 講義概要 門脇 直哉 独立行政法人水資源機構 理事長 甲村 謙友 WAO研究所 代表 伊藤 和央 新日鐵住金(株) 総務部 【パネルディスカッション】 PD−パネリスト 秘書室 主幹 【第2部】 学生は何を学び、何を 身に付けるべきか? (株)日立製作所 PD−パネリスト 経営企画本部 主任 コーディネーター 講師名 竹内眞之介 グローバル化とは何か?基調講義で日本経済の諸 課題を浮き彫りにした上で、安全保障、資源、エ ネルギーなど様々な観点から議論を進め、日本の 進むべき未来を論じる。 グローバル人材とは何か?産官学の第一人者たち が次世代のリーダーに必須となる素養について論 じ、この講義で学んで欲しいことを明確化する。 永野 真紀 本学教員 五十嵐浩也 新日鐵住金(株) 常務執行役員 人事労政部長 佐藤 博恒 日本経済の将来と成長戦略について、 日本の産 業がたどってきたこれまでの歴史と現状を解説 し、今後何をしていくべきか多面的に論じる。 20世紀後半以降、最も革新的に伸びたのはIT(情 10月18日 スマートシティの実現 通常講義 に向けて 日本の現代政治 通常講義 (株)日立製作所 情報・通信システム社 上席研究員 日本放送協会 報道局 政治部長 梶浦 敏範 小池 英夫 日本が世界の一等国として地位を保ち、リーダー として再び輝く為に、政治が今、何をしなければ ならないか論じる。 伊藤 禎則 エネルギーは産業活動と国民生活の礎。化石燃料 を輸入に頼る日本で、いかなるエネルギー戦略を 構築し、実行していくか。海外各国の動向にもふ れつつ、日本の成長を支える強靭なエネルギー戦 略を考える。 11月8日 日本のエネルギー戦略 通常講義 経済産業省 資源エネルギー庁 企画官 地方自治体の政策・経 通常講義 営論 日本総合研究所 所長 松岡 斉 日本の創生に向けて地域・地方が重要な役割を果 たすことが期待される中で、地方自治体がその役 割をどのように担うことができるか、最新の都道 府県別幸福度ランキングを使い、今後の自治体の 政策・経営論を概説する。 自動車産業の技術革新 通常講義 トヨタ自動車(株) 渉外部 担当部長 永田 俊彦 日本の自動車産業のこれまでの歩みを振り返ると ともに、環境や安全など直面する課題に対して、 技術を中心にどう乗り越えようとしているかにつ いて論じる。 11月22日 PD−パネリスト 防衛省 大臣官房審議官 PD−パネリスト 12月13日 報通信技術)である。当初研究機関に1台しかな かったような機器が今では皆さんのポケットの中 にある。計算する・記憶する・通信する・検索す るなどの機能が拡大し、街全体の運営にすらITが 関わるようになってきた。ここでは、いわゆるス マートシティの現状と課題を紹介し、今後の展望 について議論する。 【パネルディスカション】 安全保障/外交防衛 21世紀政策研究所 事務局長 PD−パネリスト 前衆議院議員 PD−パネリスト JAPIC常務理事 コーディネーター 本学教員 鈴木 敦夫 21世 紀 に 入 り、 グ ロ ー バ ル 化 の 進 展 に 伴 っ 太田 誠 床 伸二 門脇 直哉 中 豊 て、世界のパワーバランスは急激に変化してい る。一方、日本を取り巻く東アジアの安全保障 環境も混沌としており、また周辺諸島での領土 問題など一層厳しさを増している。その不透明 な 時 代 に、 我 が 国 は ど の よ う に 対 応 す る べ き か、我が国の安全保障/外交防衛を議論する。 11