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食品安全フォーラム in とやま

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食品安全フォーラム in とやま
「食品安全フォーラム in とやま」を開催しました!
平成23年8月23日(火)13:30~15:45
とやま自遊館1階ホール
食の情報が大量化、複雑化する中で、消費者や事業者等が自らその情報を正確に見極め、
活用することが求められています。また、本年、県内で食肉の生食が原因と推定される集団
食中毒が発生しました。そこで、「食肉の生食の危険性」について、正しい知識と理解を深
めていただくため、分かりやすく解説するとともに、県民との意見交換を行う「食品安全フ
ォーラム in とやま~食肉による食中毒を防ぐために~」を県の主催で開催しました。
当日は、とやま自遊館1階ホールに、消費者、生産者、食品関係事業者、行政関係者等約
150名のご参加をいただき、盛会に開催することができました。
ご協力をいただきました各関係機関・団体の皆様及び参加いただきました大勢の皆様にお礼
を申しあげますとともに、今後とも食品の安全施策の推進に、ご理解とご協力をいただきます
ようお願い申しあげます。
フォーラムの概要
1 あいさつ
富山県副知事
植出 耕一
県内の焼肉店において、生肉を食し、亡くなられた方に
哀悼の意を表するとともに、健康を害された皆様に心から
お見舞いを申し上げ、一日も早い回復をお祈りする。この
ような深刻な状況を受けとめ、各界の有識者、生産者等の
皆様と「富山県食品安全推進本部」において意見交換、協
議を行っている。これまで以上に関係機関が一体となり、
再発防止等に努めたい。放射能汚染については、本県では
毎日、環境放射線の監視のほか、水道水や降下物(雨、ち
り)の放射性物質の測定を行っているが、これまで異常な
値は確認されていない。本県では県独自に肉牛と米の検査
を進めている。県として、正確な情報の提供に努める。本
日のフォーラムを契機として、食品の安全・安心に関する
理解を一層深めていただきたい。
2 講演「食肉の生食による食中毒のリスクについて」
内閣府食品安全委員会事務局次長 中島 隆 氏
主な細菌(カンピロバクター、腸管出血性大腸
菌、サルモネラ属菌)による食中毒(カンピロバ
クターによる食中毒は、少ない菌量でも感染が可
能である(新鮮なほど菌も活発で感染確率が高い)
こと)や、食肉(鶏肉、牛肉)処理の実態、家庭
でできる食中毒予防のポイント、また、食品を含
めた様々なものにはリスクがあることを知り、妥
当な判断をするためには、情報を鵜呑みにせず、
異なる情報をうまく見分ける力をつける努力が必
要であることなどについて説明。
3 パネルディスカッション「食肉による食中毒を防ぐために」
コーディネーター 佐多 徹太郎 氏 富山県衛生研究所長
アドバイザー
中島 隆
氏 内閣府食品安全委員会事務局次長
パネリスト
中川 清一 氏 富山県食肉事業協同組合連合会長
高橋 弘之 氏 全国農業協同組合連合会富山県本部畜産部長
塩原 紘栄 氏 富山県消費者協会長
アドバイザー
コーディネーター
パネリスト
・ 今年は腸管出血性大腸菌による食中毒の発生が多く、溶血性尿毒症症候群を発症した事例も
多い。
・ 本県の食肉業界は、ユッケの食中毒事案の件で、特に被害を被った。業界の取組み方、考え
方等が統一されていなかったように感じる。
・ 昔は生活の知恵(器具の熱湯消毒、生肉は食べない、きちんと火をとおす、時間が経過した
ものは再加熱する)により予防していたが、科学が発達し、安全・安心が少しずつ見落とさ
れてきたのではないか。
・ 厚生労働省ではリスク管理措置として加工基準等を策定中である。
・ 食肉による食中毒を防ぐために、どう理解し、行動すれば良いかを考え、積極的に情報収集
することが重要である。
・ 手洗いの重要性を再認識するとともに、手拭きについても工夫が必要である(ペーパータオ
ルの使用、個人別の手拭きの使用、こまめな手洗い等)
。
・ 学校教育の場においても、食の安全について教育を充実していくべき。
4 質疑応答
質問をする参加者
・手拭きについて、もっとアピールすべきだと思うが、県
としてどのように進めていくのか?
→食中毒予防のために、手洗いの大切さなどについて、
パンフレットを作成している。今後も周知に努めたい。
・教育現場での食肉の生食の危険性について、どのような
指導方針があるのか?
→食中毒や感染症の予防については、学校では保健、保
健体育の授業で教育し、食品の取扱い方については、家
庭科の授業で指導している。また、県教育委員会では、
今回の焼肉の食中毒事件を受けて、予防について学校に
周知した。食品安全委員会では、子供にリスクについて
周知している。学校へも人材を派遣できるので利用して
いただきたい。
5 その他
(1) 来場者へのアンケートでは、
「参考になった」
、
「写真や具体例が多く大変分かりやすかっ
た」
、
「よく理解できた」といった感想がほとんどを占めた。
会場の様子
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