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教職員の子育て支援のための 秋田県教育委員会特定事業主行動計画

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教職員の子育て支援のための 秋田県教育委員会特定事業主行動計画
教職員の子育て支援のための
秋田県教育委員会特定事業主行動計画(第3期計画)
はじめに
本県においては、人口の社会減・自然減が続き、全国平均を上回るペースで少子・
高齢化が進んでいます。少子化の進行は、労働力人口の減少による社会・経済活動の
停滞や社会保障システムなどへの影響をもたらしますが、何よりも、子どもの自主性
や社会性を育むために必要な、子ども同士のふれあいの減少など、子ども自身の心身
の成長に大きな影響を与えることが懸念されています。
このため、県では、少子化対策を本県の基本課題と位置付け、県政運営指針「第2
期ふるさと秋田元気創造プラン」の重点戦略として、次代の社会を担う子どもたちが
健やかに生まれ育つことのできる環境づくりに、県をはじめ市町村・学校・地域・企
業を含めた社会全体で取り組んでいます。
秋田県教育委員会は平成17年3月に、職員が率先して、次代の社会を担う子ども
を安心して生み、育てることができるような環境の実現を目指し、次世代育成支援対
策推進法の趣旨に基づき、「秋田県教育庁等特定事業主行動計画」を策定しました。
以来、職員一人一人が行動計画の主役であるとの自覚をもち、仕事と子育ての両立の
ための取組を進めてきました。
この度、10年間の時限法であった同法の有効期限が平成37年3月31日までに
延長されたことを受け、「教職員の子育て支援のための秋田県教育委員会特定事業主
行動計画(第3期計画)」を策定し、引き続き、安心とゆとりをもって子育てできる
職場環境づくりに取り組むこととします。
子育ては、職場のみならず地域社会全体で支えられるべきものであります。この計
画を通じた職場環境づくりの取組が、県全体の子育てしやすい職場環境、ひいては子
育てしやすい社会環境づくりのために寄与することができるよう願っております。
平成27年3月
秋田県教育委員会教育長
-1-
計画の目的
「教職員の子育て支援のための秋田県教育委員会特定事業主行動計画(第3期計画)」
は、秋田県教育委員会の職員が安心して子育てができる職場環境づくりを進めるとと
もに、地域社会における子育て支援にも積極的に参加することにより、社会全体の子
育てしやすい環境づくりに貢献することを目的に策定します。
計画の対象職員
秋田県教育庁及び県立学校などの教育機関の常勤の職員(臨時的任用職員を除く。)
としますが、臨時・非常勤職員についても、常勤の職員に準じて取り扱います。
計画期間
次世代育成支援対策推進法は平成37年3月31日まで10年間延長されました
が、この計画は平成27年4月1日から平成32年3月31日までの5年間を実施期
間とします。
なお、この計画の実施状況の点検・評価を実施し、その結果を今後の計画に反映さ
せます。
特定事業主行動計画 計画内容
当計画は、それぞれ次の組織・職員について、その行動計画を定めるものです。
「管理部門当局」
人事などを担当する管理部門当局
「業務管理者」
対象職員のいる所属の管理監督職員(教育庁等にあっては所属
長や班長、県立学校にあっては校長、副校長、教頭、事務長)
「対象職員」
子育て中の職員(育児休業や出産休暇中の職員、自分や配偶者
に出産の予定がある職員を含む。)
「周囲の職員」
対象職員の周囲の職員
「全職員」
全ての職員
-2-
1 妊娠中及び出産後における配慮
①
妊娠中及び出産後も安心して働くことができる環境づくりに努めます。
②
母性保護、育児休業、休暇、時間外勤務の制限などの各種制度の趣旨・内容の
周知を図ります。
③
管理監督職員の研修時などに、上記各種制度に関する講習を行います。
管理部門当局
◎
各種制度の趣旨・内容を「教職員の仕事と子育てガイドブック」にまとめ、
「美の国あきたネット」に掲示します。また、福利厚生に関する事項につい
ては福利課のウェブサイトに掲載します。なお、制度に改正があった際は速
やかに情報を更新します。
◎
各種制度に関する管理監督職員研修を企画します。
業務管理者
◎
所属の職員に的確なアドバイスができるよう、「教職員の仕事と子育てガイ
ドブック」などにより各種制度の理解に努め、周知を図ります。
◎
対象職員が制度を利用しやすいような職場の雰囲気づくりに努めます。
対象職員
◎
対象職員は母親・父親になると分かったら、速やかに所属長や総務担当者
に申し出るようにし、休暇などの諸制度の活用や勤務状況について適切な配
慮が受けられるようにします。
周囲の職員
◎
対象職員が仕事と出産・子育てとの両立ができるよう、職場全体でサポー
トします。
全職員
◎
子育て経験のある職員は、積極的に子育てに関する相談役を務めるものと
します。
-3-
2 男性の子育てに関する休暇などの取得促進
男性職員の育児参加及び配偶者の支援のため、「配偶者出産休暇」、「配偶者の出
産に係る子の養育休暇」の取得を促進します。また、これらの休暇と年次休暇との
連続した休暇の取得を促進します。
ア
「配偶者出産休暇」
イ
取得可能日数
2日(時間単位で取得可能)
取得可能期間
出産のための入院等の日から産後2週間の期間内
「配偶者の出産に係る子の養育休暇」
取得可能日数
5日(時間単位で取得可能)
取得可能期間
男性職員の妻の産前6週間、産後8週間の期間内
目標:平成31年度までに、「配偶者出産休暇」の取得率を90%、「配偶者の
出産に係る子の養育休暇」の取得率を50%とします。
管理部門当局
◎
業務管理者が集まる会議などにおいて説明を行うなど制度の周知を図ると
ともに、休暇の取得状況を把握・検証します。
業務管理者
◎
できるだけ早期に所属の職員の状況を把握し、対象職員に「教職員の仕事
と子育てガイドブック」を配付して休暇の取得を呼び掛けるほか、職場のサ
ポート体制づくりに努めます。
対象職員
◎
妻の出産をサポートするため、父親となることが分かったら、できるだけ
早期に業務管理者に対し、その旨と休暇の予定を申し出ます。
周囲の職員
◎
対象職員が休暇を取得しやすい雰囲気づくりに努めます。
-4-
3 育児休業を取得しやすい環境づくり
育児休業の制度などの情報提供や代替職員の配置、業務分担の見直しなどを行い、
育児休業や育児短時間勤務、部分休業が取得しやすい環境づくりに取り組みます。
目標:平成31年度までに、男性職員の育児休業取得率を育児休業取得可能者
の5%とします。
管理部門当局
◎
業務管理者が集まる会議などにおいて説明を行うなど制度の周知を図ると
ともに、休業の取得状況を把握・検証します。
◎
休業期間中には、原則として代替要員を配置します。
業務管理者
◎
対象職員に「教職員の仕事と子育てガイドブック」を配付するとともに、
実際に育児休業を取得する場合は、事前に業務分担の見直しを検討するなど
して、職員が安心して休業できる環境づくりに努めます。
◎
休業中の電子メール等による情報提供や復帰時のケアを心掛け、休業後の
円滑な復帰をサポートします。
周囲の職員
◎
業務分担の見直し、休業中の情報提供、復帰時のケア等に積極的に協力し
ます。
-5-
4 時間外勤務の縮減・休暇の取得の促進など働きやすい職場環境づくり
①
教員が実感できる多忙化防止対策に基づき、より一層業務改善を推進するなど、
時間外勤務の縮減に取り組みます。
②
年次休暇の計画的取得や特別休暇・年次休暇を組み合わせた連続休暇取得、学
校行事やPTA活動、地域貢献活動などでの年次休暇の取得を奨励するほか、資
料の共有化や複数担当制などを実施し、休暇の取得促進を図ります。
③
「子の看護等休暇」など、職員の子育てのための休暇制度の拡充に努めます。
目標:平成31年度までに、職員1人当たりの年次休暇の取得日数を12日
とします。
管理部門当局
◎
教員が実感できる多忙化防止対策を進めるなど、業務改善を継続的に実施
します。
◎
時間外勤務の制限や時間外勤務時の退庁の目安時刻、ノー残業デーの周知
徹底、週休日の振替等の適切な運用など、時間外勤務の縮減に関する取組を
継続的に呼び掛けます。
◎
年次休暇の計画的取得や特別休暇・年次休暇を組み合わせた連続休暇取得、
学校行事やPTA活動、地域貢献活動などでの年次休暇の取得を奨励するよ
う呼び掛けます。
◎
「子の看護等休暇」など、職員の子育てのための休暇制度について、国や
他地方公共団体の状況を把握し、その拡充に努めます。
業務管理者
◎
必要に応じて職員間、内部組織間の業務分担の見直しを行い、特定の職員
や組織に業務量が偏らないようにします。
◎
職場に時間外勤務が当然というような雰囲気がある場合には、これを改め、
職員が退庁しやすい環境づくりに努めます。
-6-
◎
時間外勤務を命じる場合であっても、子育て中の職員が家庭で子育ての時
間が確保できるよう配慮します。
◎
時間外勤務時における目安時刻での退庁やノー残業デーを徹底するほか、
週休日の振替などを適切に運用します。
◎
職員に対し、休暇の計画的取得、連続取得、メモリアル休暇等の設定や自
己啓発のための休暇取得、学校行事やPTA活動、地域貢献活動などでの年
次休暇の取得を奨励するとともに、自らも積極的に取得します。
◎
勤務時間管理と業務量管理を行うとともに、資料のデータベース化・共有
化、複数担当制などにより、職員が休暇を取得しやすい体制づくりに努めま
す。
全職員
◎
他の職員が休暇を取得した場合でも業務に支障が出ないよう、相互に協力
します。
◎
休暇の計画を立てる際には、自分が休めるようにすることと周りの職員が
休めるようにすることを同時に配慮します。計画した休暇は積極的に取得す
るようにします。また、職場全員で、子育てのための年次休暇を活用しやす
い雰囲気をつくります。
◎
周りの職員と声を掛け合って退庁するように心掛けます。
-7-
5 その他次世代育成支援に関する取組
①
職員及び配偶者の出産や子育ての状況に応じて、人事上の配慮を行うよう努め
ます。
②
職員の希望や適性に配慮しながら、子育てを行う職員のキャリア形成を支援し
ます。
③
外部からの来庁者の多い教育機関においては、子どもを連れた人が安心して来
庁できるよう、ハード・ソフト両面の子育てバリアフリーを推進します。
④
子育てや家事は女性の仕事というような固定的役割分担意識を是正し、男女が
共に働きやすい職場づくりを進めるため、職員の男女共同参画意識の醸成に一層
努めます。
⑤
セクシュアルハラスメント防止のため、職員の意識改革を推進するほか、セク
ハラ相談員を配置し、相談体制の充実を図ります。
⑥
職員の子ども・子育てに関する地域貢献活動への参加を促進します。
⑦
職員の出産や子育ては、職場環境だけでなく社会的環境に支えられる部分が大
きいことから、県の健康づくりや子育て支援のための取組に、職員一人一人が積
極的に関わるよう、意識の醸成に努めます。
⑧
臨時・非常勤職員にも利用可能な制度を周知し、出産や子育てを支援します。
⑨
仕事と生活の調和の推進に資するような効率的な業務運営や良好な職場環境づ
くりに向けてとられた行動について、人事評価への反映を検討します。
管理部門当局
◎ 職員及び配偶者の出産や子育ての状況を的確に把握するため、人事異動ヒ
アリング時の聴取を確実に行います。
◎
男女共同参画担当部局とともに、男女が共に働きやすい職場づくりのため
の施策の実施に努めます。
◎
セクシュアルハラスメントのない職場づくりに向け、セクハラ防止対応マ
-8-
ニュアルを周知するとともに、相談体制を整備します。
◎
仕事と生活の調和の推進に資するような効率的な業務運営や良好な職場環
境づくりに向けてとられた行動についての人事評価への反映について、検討
します。
業務管理者
◎ 職員及び配偶者の出産や子育ての状況を早期に把握し、必要に応じ管理部
門当局に報告します。
◎
子育てを行う職員の希望や適性に基づいて、マネジメント力が要求される
業務を担当させるなどにより、キャリア形成の支援に配慮します。
◎
妊娠中の人や子どもを連れた人も快適に県の施設を利用できるよう、施設
・設備の充実を図るとともに、親切、丁寧な応対を職員に指導するなど、ハ
ード・ソフト両面でのバリアフリーを推進します。
◎
各課所毎にセクハラ相談員を指定します。
◎
職員が地域貢献活動に参加しやすい職場の雰囲気づくりに心掛けます。ま
た、職員が地域貢献活動に参加するに当たり、年次休暇やボランティア休暇
を積極的に取得できるように配慮します。
◎
臨時・非常勤職員に対しても、「教職員の仕事と子育てガイドブック」など
を活用して、出産や子育てに関する制度などを周知します。
対象職員
◎ 出産や子育ての現状や予定などを、できるだけ早期に業務管理者に報告し
ます。
全職員
◎ 職員一人一人が、男女が共に働きやすい職場環境づくりと男女共同参画、
健康づくり、子育て支援などのための取組にそれぞれの立場で関わることと
します。
◎ 次代の社会を担う子どもの育成は、まず家庭及び地域からという意識をも
ち、地域の子育て活動、スポーツや文化活動、地域住民の自主的な防犯活動
や少年非行防止の取組などに、機会をとらえて積極的に参加します。
-9-
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