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緊急情報のより迅速な伝達と安全確保体制の充実をめざして
━ 緊急情報のより迅速な伝達と安全確保体制の充実をめざして ━ 県教育委員会では、平成17年12月に「学校安全緊急情報共有化広域ネットワーク」 を構築し、緊急情報の迅速かつ広域的な共有と地域ぐるみで子どもを守る体制づくりを 推進してきました。 さらに、平成 20 年7月には、運用ガイドラインを策定し、伝達する情報の基準や伝 達範囲・方法を明確に示すとともに、市町村教育委員会を中心とした新たなネットワー ク(以下、「市町村ネットワーク」という。)による運用を、同年 9 月から開始したと ころです。 去る5月25日(水)に、この市町村ネットワークによる情報伝達の検証と、地域にお ける安全確保体制のさらなる整備の促進をめざして「学校安全緊急情報共有化広域ネッ トワーク」活用訓練を実施しました。このたび、この訓練結果がまとまりましたので、 お知らせいたします。 「学校安全緊急情報共有化広域ネットワーク」 (平成 17 年 12 月、県教育委員会構築) ● 不審者事件等が発生した場合に、通常の教育委員会の連絡体制 (県教委→市町村教委→各学校)に加え、市町村首長部局安全担当 課を通じ、地域住民も含め、広域的かつ迅速に情報を提供するネット ワークのこと。 ● 各学校では、この情報に基づき、児童生徒の安全確保体制(集団下 校、注意喚起など)を図る。 また学校から保護者や学校安全ボランティア(スクールガード)に対 し、市町村安全担当課から地域住民(地域防犯団体、自治会等)に対 し情報が伝達されることにより、地域全体で幼児児童生徒の登下校を 見守る活動へと結びつけている。 ● 平成 20 年 7 月には、必要な情報がよりスムーズに伝達されるよう情 報の基準と伝達範囲・方法を明確に示した「運用ガイドライン」を策定 し、学校安全ネットの充実を図った。 1 みんなで見守ろう! 子どもたちの 大切な命を 平成28年度「学校安全緊急情報共有化広域ネットワーク」活用訓練結果 1 訓練の概要 (1) 訓練の方法 ◇ 平成28年5月25日(水)午後1時ごろ、県内8警察署から8市町村教育委員会へ 訓練緊急情報を発信 ◇ 連絡を受けた 8 市町村教育委員会は、市町村ごとのネットワークにより、市町村内 すべての学校や幼稚園・保育所、関係部局及び近隣の市町村教育委員会※1へ情報発信 犬山市 →5市町へ 半田市 →6市町へ 北名古屋市 →8市町へ 刈谷市 →7市町へ 長久手市 →8市町へ 蒲郡市 →5市町へ 愛西市 →5市町へ 設楽町 →4市町村へ 市町村教育委員会ごとに作成した「市町村ネットワーク図」に記載されている原則として隣接している 市町村の教育委員会 ※1 ◇ 8市町村教育委員会から情報を受信した市町村教育委員会は、市町村内すべての学 校や幼稚園・保育所等、関係部局及び情報が届けられていない近隣市町村教育委員会 へ情報発信(→ これにより県内すべての市町村教育委員会が訓練情報を受信) (2) 訓練の対象校 *事後調査における有効回答数 2,991校 《県内の幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、中等教育学校、保育所等》 (3) 訓練の内容 ア 市町村ネットワーク図に基づく情報伝達 イ 実情に応じて、各学校・幼稚園・保育所等における行動訓練の実施 2 訓練の結果 (1) 情報受信時刻 ○ 学校(園)での情報受信時刻は、発信から平均約53分後 (2) 情報伝達に合わせた訓練の実施状況 ○ 情報受信後に訓練を実施した学校(園)の割合は、69%(2,064校・園) 主な内容 ・ 教職員による校内外の巡回 ・ 校門の施錠 ・ 幼児児童生徒への下校時の注意喚起 ・ 児童生徒の引率や見守りによる下校訓練 ・ 保護者へのメール一斉配信訓練 ○ 学校から保護者やスクールガードを始めとした地域の方々 約2万3千人に 情報発信 2 (3) 成果 年に 1 回、ネットワーク図の確認、緊急情報の伝達方法等を再確認するよい機会 となっている。 今年度は水曜日に実施することで(木曜日は学校職員の出張が少ない) 、職員の出 張等と重なった学校も多くあったと思われるが、在校している職員で概ね普段ど おりの対応ができた。 全ての学校ではないが、訓練情報に合わせて保護者やスクールガード等、地域の 関係者も含めた行動訓練が実施され、学校の安全安心を検証する場としてよい機 会となっている。 校内の緊急体制や緊急情報に関する対応マニュアルの見直しをする良い機会とな っている。 (4) 課題 訓練のための訓練に終始しないよう、ネットワーク活用訓練をとおして、緊急情 報に対する、教職員の意識啓発を行う必要がある。 訓練の結果を踏まえ、より正確で迅速な情報伝達ができるよう、ネットワーク図 及び伝達手段の見直し等を、関係機関と連絡を取りながら毎年行う必要がある。 (5) 対策 今後も、関係機関に、ネットワーク図の理解と伝達方法の周知徹底を図るよう働き かけ、毎年 1 回の訓練を継続して実施していくことにより、幼児児童生徒の安全 確保のため、緊急情報がより円滑に伝達できる工夫を重ねていく。 3 資 料 ◆ 学校(園)からの報告用紙の集計 幼 小 中 高・特 保育 国立 私立幼 私立 小・中・高 計 〔学校数〕 65 710 307 183 1339 8 300 79 2991 訓練情報伝達までの平均時間 (分) 40 40 44 47 58 68 73 81 53 53 81.5% 12 18.5% 0 0.0% 49 72.1% 5 7.4% 29 42.6% 29 42.6% 2 2.9% 2 3.1% 0 0.0% 49 75.4% 4 6.2% 30 46.2% 27 41.5% 2 3.1% 1 1.5% 0 0.0% 51 78.5% 33 50.8% 45 69.2% 24 36.9% 4 6.2% 599 84.4% 111 15.6% 0 0.0% 505 70.5% 92 12.8% 257 35.9% 454 63.4% 370 51.7% 237 33.4% 19 2.7% 451 63.5% 138 19.4% 279 39.3% 402 56.6% 319 44.9% 209 29.4% 10 1.4% 500 70.4% 378 53.2% 487 68.6% 324 45.6% 32 4.5% 231 75.2% 76 24.8% 0 0.0% 179 58.3% 52 16.9% 73 23.8% 138 45.0% 11 3.6% 16 5.2% 3 1.0% 160 52.1% 68 22.1% 69 22.5% 117 38.1% 10 3.3% 13 4.2% 3 1.0% 207 67.4% 129 42.0% 165 53.7% 83 27.0% 16 5.2% 111 60.7% 63 34.4% 9 4.9% 70 38.7% 41 22.7% 49 27.1% 18 9.9% 0 0.0% 2 1.1% 2 1.1% 52 28.4% 59 32.2% 44 24.0% 9 4.9% 0 0.0% 2 1.1% 1 0.5% 105 57.4% 58 31.7% 90 9.0% 48 26.2% 12 6.6% 910 68.0% 414 30.9% 13 1.0% 874 68.1% 48 3.7% 538 41.9% 269 21.0% 0 0.0% 13 1.0% 18 1.3% 848 63.3% 73 5.5% 572 42.7% 184 13.7% 0 0.0% 8 0.6% 6 0.4% 868 64.8% 670 50.0% 790 59.0% 430 32.1% 46 3.4% 1 12.5% 6 75.0% 1 12.5% 1 14.3% 0 0.0% 1 14.3% 1 14.3% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 1 12.5% 0 0.0% 1 12.5% 1 12.5% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 1 12.5% 0 0.0% 1 12.5% 1 12.5% 1 12.5% 117 39.0% 143 47.7% 27 9.0% 112 34.1% 20 6.1% 57 17.4% 66 20.1% 0 0.0% 1 0.3% 4 1.3% 109 36.3% 23 7.7% 65 21.7% 57 19.0% 0 0.0% 1 0.3% 4 1.3% 112 37.3% 74 24.7% 107 35.7% 43 14.3% 11 3.7% 42 53.2% 15 19.0% 19 24.1% 33 40.7% 21 25.9% 30 37.0% 7 8.6% 0 0.0% 0 0.0% 3 3.8% 29 36.7% 21 26.6% 28 35.4% 5 6.3% 0 0.0% 0 0.0% 1 1.3% 38 48.1% 15 19.0% 28 35.4% 15 19.0% 8 10.1% A 今回の訓 練に合わ せた防犯 訓練等の 実施 ①同時に実施 ②別に実施予定 ③今年度予定なし ①全職員 ②一部職員 ③児童生徒等 B 訓練情報 の伝達対 象 ④保護者 ⑤スクールガード ⑥地域の関係機 関・防犯ボランティア ⑦その他 ①全職員 ②一部職員 ③幼児児童生徒 C 防犯訓練 等の対象 ④保護者 ⑤スクールガード ⑥地域の関係機 関・防犯ボランティア ⑦その他 ①校内巡回 ②校外巡回 D 防犯訓練 等の内容 ③閉門確認 ④幼児児童生徒へ の安全指導 ⑤その他 4 2064 69.0% 840 28.1% 69 2.3% 1823 61.4% 279 9.4% 1034 34.8% 982 33.1% 383 12.9% 271 9.1% 49 1.6% 1699 56.8% 386 12.9% 1088 36.4% 802 26.8% 331 11.1% 234 7.8% 25 0.8% 1882 62.9% 1357 45.4% 1713 57.3% 968 32.4% 130 4.3%