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立川病院だより 2015年9月/NO.49を掲載しました

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立川病院だより 2015年9月/NO.49を掲載しました
2015年9月/NO.49
立川病院の理念
「質の高い、思いやりのある医療の実践」
目 標
1.医療事故防止を徹底し、安全な医療を提供する
2.患者さんの権利を尊重し、笑顔と優しい言葉で
接する
3.質が高く信頼できる医療提供のため、職員は日々
研鑽する
4.地域医療連携ネットワークを重視した医療を展
開する
目 次
新任のご挨拶 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1
整形外科 医長 三尾 健介
新任のご挨拶
~子どもの心身をみていくために~ - - - - - - - - - - - 2
小児科 内田 創
新任のご挨拶 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 3
皮膚科 向井 美穂
平成29年完成予定
緩和ケアチームの紹介 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 4
地域連携医療センターの退院調整看護師 - - - - - - - 5
地鎮祭 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 6
立川病院新ロゴマーク - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 7
FAX診療について・編集後記 - - - - - - - - - - - - - - - - - - 7
新任の
ご挨拶
整形外科 医長 三尾
1
健介
平成27年7月1日付けで、立川病院整形
性膝関節症やリウマチ性膝関節炎に対しては
外科医長として赴任致しました三尾健介(み
人工関節置換術が効果的です。関節損傷が一
おけんすけ)と申します。平成7年に慶應義
部分に限局している方では、部分置換術や矯
塾大学医学部を卒業後、整形外科医として関
正骨切り術が適している場合もあります。ま
連病院で指導を受けました。平成16年から
た、スポーツ活動などによる半月板損傷や靱
2年間イギリスのリーズ大学に留学し、帰国
帯損傷には関節鏡手術が進歩しています。
後は防衛医科大学校に勤務して、このたび立
様々な病態に対して最適な治療方法を選び、
川病院に赴任致しました。
幅広く治療に対応していきたいと存じます。
整形外科は運動器疾患の治療にあたりま
治療が困難な病態ももちろんあります。そ
す。薬剤や注射などによる外来での保存治
のような時こそ、整形外科のメンバーや他の
療、リハビリテーションによる治療、さらに
診療科と協力し、英知を結集して良い治療を
は手術治療などから最適の治療を選択しま
検討すること、そして、患者さんにしっかり
す。体の部位によって機能も異なるため、治
と向き合っていくことが大切だと思っており
療方法もそれぞれの部位に合わせて選択する
ます。
必要があります。私は主に膝関節治療に携
立川病院に勤務して1カ月が経ちました。
わってきました。膝関節は安定性と可動性と
各部署の連携が円滑でチームワークの良さを
相反する機能が求められており、治療の難し
実感しております。整形外科も助け合って楽
さと同時に奥深さを感じております。治療に
しく仕事に励んでおります。新棟建設を控え
よって患者さんが苦痛から解放されて喜んで
てますます積極的に任務を果たそうとする意
頂けると、なによりも嬉しく思います。
気込みも感じます。微力ではありますが、精
膝関節疾患は幅広い年齢層に及び、手術治
一杯頑張りたいと思います。今後ともご指導
療も様々な方法があります。年配の方の変形
ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
新任の
ご挨拶
〜子どもの心身を
みていくために〜
小児科 内田
創
皆様、こんにちは。平成27年7月より立
もあることと思います。私自身もそういった
川病院小児科に赴任いたしました内田創(う
不安と絶えず隣り合わせで仕事をしてきまし
ちだ そう)と申します。私は平成12年に
たが、実際によくなっていく子どもたちやご
聖マリアンナ医科大学を卒業し、日本赤十字
家族と接すると、とても救われた気持ちにな
社医療センター小児科で初期研修をうけ、東
り、やり甲斐も感じられます。また、小児科
京都立清瀬小児病院小児科で後期研修後、同
医に限らず医師の多くは、何が悪かったの
院心療小児科のサブスペシャリティレジデン
か、何がよかったのかと明確な答えを求めて
トとして研修をいたしました。その後静岡県
医療と向き合っているところがあると思いま
立こども病院の児童精神科で研修し、東京都
すが、心の分野でもそれは同様です。ただ
立小児総合医療センター心療小児科に赴任い
し、評価基準が分かりづらいため、残念なこ
たしました。そこでは摂食障害、心身症、転
とに治療方法や疾患概念そのもののエビデン
換性障害、適応障害、気分障害などを中心に
スレベルが低くなってしまうのです。皆様
外来および入院治療をおこない、指導医や同
がこの分野に興味をもっていただけるために
僚、そして患者・家族の皆様から多くのこと
“分かり易い評価基準の策定”は今後の大き
を学ばせていただきました。そしてこの度、
な課題ですが、まずはもう少し分かりやすく
一般小児科の中で子どもの心身症も診ていき
治療へのプロセスや危険なサインなどを個々
たいという我儘をお許しいただき、立川病院
に提示しつつ、安心してこの分野に向き合っ
の小児科に赴任させていただけることになり
ていただけることが大事なステップと考えて
ました。
います。
ところで、唐突な質問とはなりますが、皆
“子どもの心の専門医”制度も今年度から
様は“子どもの心”というと、どんな風に感
やっと始まったばかりで、これから色々な変
じていらっしゃいますか? 興味をもってく
革をむかえることと思いますが、私個人とし
ださる方もいるかと思いますが、精神や心理
ては地域に根ざした子どもにやさしい医療を
というと何やら難しく取っ付きにくさを感じ
展開していけるように、皆様のお力を借りな
られる方も多いかと思います。そして診療時
がら邁進したいと思いますので、どうぞよろ
間もかかるし、治療効果もはっきりしないこ
しくお願いいたします。
とも多く、失敗したらどうしようという不安
2
新任の
ご挨拶
皮膚科 向井
平成27年7月1日付けで、国家公務員共済
教えていただきました。大学ではオーベンに
組合連合会立川病院皮膚科医員として赴任い
逐一教わることができましたが、立川病院に
たしました向井 美穂(むかい みほ)と申し
赴任し、主治医として患者さんを担当するこ
ます。平成24年に岡山大学医学部を卒業し、
とは初めての経験であり、不安を感じること
東京厚生年金病院で初期研修後、慶応義塾大
もありますが、責任感を持って皮膚科医とし
学皮膚科学教室に入局いたしました。1年
て精進していこうと思います。
3ヶ月間慶應義塾大学で専修医として指導を
皮膚科はアレルギー、悪性腫瘍、膠原病、
受けたのち、立川病院に赴任させていただき
自己免疫性疾患など範囲が広く、勉強しなけ
ました。 ればならないことたくさんあります。立川病
私は学生時代に皮膚科の実習を通して、疾
院での診療を通じて皮膚科医として成長でき
患が多岐に渡っており、皮疹から病気や病理
るよう無我夢中で頑張りたいと思います。
組織を想像する過程が面白く感じ、皮膚科を
ご紹介いただきました患者さんの診療に関
志しました。慶應義塾大学では病棟と外来を
しても精一杯頑張ってまいりたいと思いま
3ヶ月ごとに経験させていただき、恵まれた
す。診療情報提供書など情報交換をしっかり
環境のもとでたくさんの患者さんと接し、勉
と、病診連携ができるよう努めてまいりたい
強させていただきました。カンファレンスを
と思います。まだまだ未熟で至らぬ点が多々
通じて皮膚科の奥深さや文献検索の大切さな
あると思いますが、今後ともご指導ご鞭撻の
どを学びました。またオーベンの先生方から
ほど宜しくお願い致します。
手技や患者さんへの接し方、姿勢など熱心に
3
美穂
緩和ケアチームの紹介
緩和ケアチーム専従
緩和ケア認定看護師 伊東
和美
立川病院緩和ケアチームは平成21年8月に
ご家族の立場に立ってサポートできるよう心
発足し、今年で6年が経過しました。当時は
掛けております。
「緩和ケア=終末期ケア」という考え方が主
平成24年6月に見直された「がん対策推
流でしたが、この6年間多くの皆様にご協力
進基本計画」では、「がん診断された時から
いただき、最近ではがん告知後のサポート
の緩和ケアの推進」が掲げられ、より早い時
や、治療中の精神的ケアなどの活動も多く
期から適切に緩和ケアを提供していく体制を
なって参りました。当院におきましても、よ
整備することが求められています。
うやく「早期からの緩和ケア」が意識される
また、当院は「東京都がん地域医療連携モ
ようになってきたのだと嬉しく思います。
デル病院」に指定されました。がん診療連携
当院の緩和ケアチームは、医師8名、看
拠点病院やかかりつけ医と連携することによ
護師2名、薬剤師2名、リハビリスタッフ
り、各々のがんに関する診療機能の情報を共
2名、栄養士1名、MSW1名と多職種メン
有し、がん医療に活用できる体制を整えるべ
バーで構成され、院内コンサルテーション型
く、緩和ケア体制の整備に日々奮闘していま
のチームとして活動しております。主な活動
す。現在、緩和ケアマニュアルの改訂や、苦
は、コンサルテーション事例に対するコアメ
痛のスクリーニング、オピオイド導入パスの
ンバーによる週1回の緩和ケア回診、チーム
作成、緩和ケア研修会の開催など、チームメ
カンファレンス(症例検討)、緩和ケア普及
ンバー一丸となって取り組んでおります。
のためのスタッフ教育です。カンファレンス
当院のような急性期病院においても、疾患
では、多職種チームならではの様々な意見が
の早期から緩和ケアが提供できるよう、また
飛び交い、患者さんの問題に多方面からアプ
「いつでも・どこでも・誰でも」適切な緩和
ローチしております。私自身も緩和ケア認定
ケアが受けられるよう、地域の医療機関との
看護師という立場を活かし、患者さんお一人
連携を今後もさらに強化していきたいと考え
おひとりが生きてこられた「人生」に目を向
ております。
け、患者さんが「病気になっても自分らしく
今後とも、立川病院緩和ケアチームをよろ
生きる」ことが出来るよう、常に患者さんや
しくお願い致します。
4
こんにちは
『地域連携医療センターの
退院調整看護師』です
退院調整看護師 黒坂
地域連携の先生方、地域の皆様には日頃か
調整を行います。
ら当院の医療連携にご理解、ご協力いただき
平成25年から退院支援委員会を発足し、
ありがとうございます。
病棟のリンクナースと共に退院後の支援・調
平成26年4月に地域医療連携センターの
整に関わるシステム構築を行っています。各
退院調整看護師として配属となりました。同
病棟でのカンファレンスを通し患者さんの退
年の6月より産休明けの田中綾乃看護師、5
院後の生活を考えたケアや準備を入院早期か
名の相談員と共にパワーアップしておりま
ら介入できるように関っています。患者さん
す。と申しましたが、おめでたいこと続きで
やご家族の希望に沿えるようそれぞれの部門
2名の相談員が産休に入りまして、あたふた
が力を併せ、連携・協働しております。
しながら地域の医療機関、福祉施設をつなぐ
部署内では毎週ケースカンファレンスを開
懸け橋とし患者さんや家族の皆様に安心した
き困難事例の検討を行っており、スムーズな
生活を送っていただけるよう日々努力してお
退院調整に向け問題を話し合っております。
ります。
まだまだ、地域の方々にご迷惑をおかけする
当院の在宅復帰率は9割を超え、ほとんど
ことが多々あると思いますが、今後も地域の
の患者さんが自宅へ退院されます。しかし、
先生方々、地域の在宅に関わる皆様に親しま
点滴や酸素等継続して必要な状態であった
れ、信頼されるようスタッフ一同頑張ります
り、一人暮らしの方も可能な限り医療を受け
のでよろしくお願いいたします。
ながら住み慣れた場所で生活するための環境
5
聡子
立川病院新棟建設
地鎮祭
新棟建設に伴い2015年7月21日(火)午前11:
00より地鎮祭が執り行われました。
当日は梅雨も明けた晴天のもと、連合会本部の尾
原理事長にもご臨席いただき、諏訪神社のご神職様
くわ
による祝詞奏上によって開会しました。鍬 入れの儀
かりそめ
いみかま
である刈 初の儀(斎 鎌)を株式会社久米設計取締役
うがちぞめ
いみくわ
うがちぞめ
副社長、穿 初の儀(斎 鍬)を尾原理事長、穿 初の儀
いみすき
(斎 鋤)を株式会社大林組専門執行役員の方により
ほうてん
執り行われ、玉串を奉奠して無事に終了しました。
新病院の規模としましては、病床数450床、地上
9階で構成され延床面積は27,725.25㎡、躯体とし
てはRC造(免震)を採用しております。工事期間は
2015年2月27日~2018年3月29日となります。
6
立川病院の
新ロゴが決定
第14回 市民公開講座
日 時:平成27年11月14日(土)14時30分~16時30分
場 所:たましん RISURUホール 小ホール
テーマ:未定 詳細は後日案内させて頂きます。
東京都かかりつけ医認知症対応能力向上研修
日 時:第一回 平成27年10月21日(水)19時30分~21時30分
第二回 平成28年3月16日(水) 同上 第一回、第二回 同じ内容になります。
場 所:立川病院 管理棟4階会議室
対象者:都内で勤務する医師 詳細は後日案内させて頂きます。
東京都認知症多職種協働研修
日 時:平成27年10月17日(土)14時~17時
場 所:立川病院 管理棟4階会議室
対象者:医師・看護師・ケアマネージャー・薬剤師など認知症に携わる方
詳細は後日案内させて頂きます。 外来診療時間の変更
血管外科外来 第1・第3・第5月曜日から毎週月曜日に変更になっております。
受診される方、紹介いただく先生におかれましてはご留意下さい。
懇話会
今年の客員医員の先生方との懇話会は10月27日(火)19時からパレスホテル立川を
予定しておりますので、よろしくお願い致します。
編 集
後 記
笑顔の素敵な3人の先生方が着任されました。どうぞよろしくお願いします。
さて、立川病院も地鎮祭を終え、いよいよ工事が本格的に始まりました。まだまだ部署単位の
打ち合わせが続いておりますが、完成が待遠しいものです。一足、二足先に完成したものがあ
ります。それが今回ご紹介しました立川病院のロゴマークです。
三田村院長の発案で、立川病院の「立」と「川」の字は左右対称、それを活かしてスマートでわかり易いマー
クを考えられました。「立」と「川」を縦に繋げさらに病院をイメージ出来る型になりました。地域医療連携
センターお馴染みの「桜」のロゴマーク付ピンクの封筒も、準備が整い次第、順次新しいものに変更していき
たいと思っております。どうぞよろしくお願いします。
T.O記
ご要望などございましたら、地域医療
連携センターまでご連絡をお願いいた
します。
発 行:平成27年9月1日(年3回 1月・5月・9月)
発行者:立川病院地域医療連携センター
編集者:三田村秀雄、宮岡豊子
7
国家公務員共済組合連合会 立川病院
東京都立川市錦町4-2-22(〒190-8531)
TEL:(042)523-3131 FAX:(042)522-5784
ホームページアドレス:
http://www.tachikawa-hosp.gr.jp/index.html
地域医療連携センター
TEL:(042)524-2438
FAX:(042)523-3160
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