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第 1 回 Zuku Dase 会 報 告 書

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第 1 回 Zuku Dase 会 報 告 書
第 1 回 Zuku Dase 会
報
告
書
主催:東信地区実務実習運営委員会
平成 22 年 7 月
実務実習運営委員会は、本年度より開始される 6 年制実務実習受入れに向けて、これまで
様々な準備を行い、会員の皆様と共に、一歩一歩前進してまいりました。あとは実習生を受
け入れるだけ!と思いきや、実際始まってみると、あれもこれもと慌てふためくこともしば
しば・・・。指導薬剤師や実務実習生の皆様には、ご迷惑をおかけすることもあったと思い
ますが、寛大な心で受け止めていただき、多くの方のご協力のもと、わくわく実習が行なわ
れていること、大変感謝しております。
東信地区はこれまで、5 回に亘り「実務実習のためのアドバンスワークショップ in 東信」
を開催してまいりました。それぞれテーマは違いますが、ワークショップ参加の感想として
よく聞かれたのが、
「他の支部、他の業種の薬剤師との交流の楽しさ」でした。そして今回も
「かかりつけ薬局~地域に求められる薬剤師~」というテーマにもかかわらず、2 名の病院
薬剤師の方が参加してくださいました。昨今、
「薬薬連携」が取り上げられることが多くなり
ましたが、実務実習においても連携が深まりつつあることは間違いないと言えるのではない
でしょうか。今後、さらに連携ができるよう、活動していきたいと思います。
「実務実習のためのアドバンスワークショップ in 東信」は今回より名前も新たに「Zuku
Dase 会」となりました。名付け親は、上田支部の T 島先生(本人に了承を得ていないので、
イニシャル(?)とさせていただきました)。内容も、実務実習生と薬剤師がともに語り合う
ワークショップへと変わりました。課題も沢山ありますが、これからの薬剤師のあり方をと
もに考え、ズク出して 1 歩踏み出してみよう!と思える前向きなワークショップにしたいと
考えています。
今回は東信地区で実習中の 6 名の実務実習生のうち、5 名の方に参加していただくことが
できました。未来ある実習生の想いやエネルギーに触れ、現役薬剤師もおおいに刺激を受け
たように思います。6 年制教育を受けた薬剤師が誕生することは、現役薬剤師も、将来を考
え、未来を明るく変えるチャンスなのかもしれません。
「薬剤師」を「子供たちの憧れの職業」とするために、ズク出してがんばろう!!!
最後になりましたが、土曜の夜にもかかわらず、参加していただいた薬剤師および実務実
習生の皆様に心より感謝申し上げます。
平成 21 年 7 月
(社)小諸北佐久薬剤師会
実務実習運営委員会
委員長 小林ゆかり
第1回
Zuku Dase 会
○主
催:東信地区実務実習運営委員会
○日
時:平成 22 年 7 月 3 日(土)
○場
所:(社)小諸北佐久薬剤師会館2階(小諸市田町 2-3-14)
[℡0267-24-7072]
○参加者:実務実習生 5 名、上田支部 2 名、佐久支部 5 名、小北支部 7 名、タスク 10 名
~プログラム~
(※P:全体会議(19 名)、S:グループディスカッション(6~7 名)
)
19:00
参加者受付開始
19:30
P
19:30~19:40
P 開会
参加者集合
司会:
(山浦)
P 自己紹介、タスクフォース紹介
P ディレクター挨拶
19:40~19:50
P かかりつけ薬局 ~地域住民に求められる薬剤師~
(小林ゆ)
19:50~20:50
S 作業
20:50~21:25
P 発表(3 分)と合同討議(20 分)
(坂本)
21:25~21:30
P まとめ
(井上)
21:30
P
(山浦)
閉会
解散
SGD
「第1回 Zuku Dase 会」参加者名簿 (2010.7.3)
〈ディレクター〉
グループ
A
グ
ル
|
プ
B
グ
ル
|
プ
C
グ
ル
|
プ
氏名
所属
氏名
所属
1
近藤 裕子
さかもと薬局
樽澤 清子
2
利根川 勇
スター薬局
3
永井 信太郎
実習生(もちづき薬局)
〈タスクフォース〉
4
紅谷 歩
友愛薬局
氏名
5
柳沢 国道
佐久総合病院
伊藤 栄
上田薬剤師会
6
矢幡 朱里
実習生(コウズケヤ薬局)
井上 智之
佐久薬剤師会
7
横林 邦明
横林薬局
小林 潤
小諸北佐久薬剤師会
1
池田 辰哉
実習生(横林薬局)
小林 ゆかり
小諸北佐久薬剤師会
2
榎本 千恵子
マスヤ薬局
坂本 千鶴
小諸北佐久薬剤師会
3
宮崎 信也
小諸コスモス薬局
樽澤 清子
小諸北佐久薬剤師会
4
森泉 詩保子
実習生(コスモス薬局)
樋沢 康一
小諸北佐久薬剤師会
5
栁谷 昌宏
臼田のぞみ薬局
宮原 智
佐久薬剤師会
6
若林 孝生
コウズケヤ薬局豊里
山浦 知之
上田薬剤師会
1
岡部 憲子
岡部薬局
依田 靖央
佐久薬剤師会
2
高橋 利奈
実習生(石塚薬局)
3
等々力 憲一
東町薬局
4
馬場 鈴子
さかもと薬局
5
兵藤 邦彦
軽井沢病院
6
平林 潤
小諸東のぞみ薬局
小諸北佐久薬剤師会
所属
かかりつけ薬局 ~地域住民に求められる薬剤師~
Aグループ
永井
信太郎
①教育
・ 薬乱防止、禁煙教育
・ 母親学級での妊娠・小児の投薬指導
・ ことぶき大学(老人大学)での薬の適正使用
②在宅
・ 薬を届けに行って世間話をする
・ 多職種との連携をとる
③専門性
・ 薬・病気について何でも答えられる
・ 不安を取り除く
・ コミュニケーション(形式的でない気さくな)
・ 健康管理
・ OTC をすすめられる
・ 薬の話だけでなく健康・生活の話もできる
・ 健康管理のチラシ
・ 情報発信
・ トリアージ
・ 応急処置
・ 夜間・休日の窓口
④地域住民との関わり
・ 老人ホーム、敬老会、地域の行事
・ ことぶき大学(在宅などで)
・ 薬を届けに行った際に畑などでいろいろな話をする
・ 地元の行事で交流する→仲良くなる→質問しやすくなる
⑤その他
・ 24 時間営業
・ ドライブスルー
・ 利便性
・
薬局薬剤師が地域住民にできることについて話し合っていろいろな意見が出ましたが、薬
局の外に出て色々な活動をしていく必要があると思いました。特に在宅を広めていくという
点で、薬剤師として色々なアドバイス・指導・手助けをするために薬以外の知識が必要不可
欠になってきます。他にも色々できることはあると思いますが、そのために何が必要なのか
を考えながら、将来、自分が何をしたいのかを探していきたいです。
毎日実行すること:毎朝店の前を掃除してあいさつをする
Z 会での話し合い
Aグループ
コウズケヤ薬局実習生
矢幡
朱里
「薬剤師が地域住民にできること」をテーマに3つのグループに分かれて話し合いをし
ました。
私たちのグループではそれぞれ意見を出し合って、薬育・在宅・専門性・地域住民と
の関わりに関するものにまとめました。
薬育は、薬物乱用防止や禁煙教育、母親学級での投薬指導、老人大学での適正使用。
在宅は、薬を届けに行った時のコミュニケーション、多職種との連携。
専門性では、薬・病気について何でも答えられること、患者さんの不安を取り除くこ
と、気さくなコミュニケーション、健康管理指導、応急処置等。
地域住民との関わりでは、地域行事(敬老会や老人ホームなども)に参加すること。
そこでの交流が薬剤師に話しやすい雰囲気を作ることができる。
その他にも、24時間営業や、ドライブスルー、コンビニのような利便性のある薬局
という意見が出ました。
最後に明日から一人一人が何をすることができるかを話し合いました。毎日お店の前
を掃除して歩いている人にあいさつをするということです。一番こころがけてできるこ
とで、大切なことだと思います。
他のグループは違ったところに焦点を当てた内容で、薬剤師が処方権をもつこと、子供
に身近に感じてもらえるようなことをする(薬局テーマパークやチョコの分包)などの
意見が出ていました。現場の薬剤師さんや実習生のいろんなアイディアを聞くことがで
き、一緒にテーマについて考えられて良かったです。
Z 会報告書
かりつけ薬局
~地域住民に求められる薬剤師~
B グループ:東邦大学
森泉 詩保子
私たち B グループでは、以下のような意見が挙げられました。
・ 服用している薬について医師や薬剤師に自分から進んで申告してくれないことが多く、
薬の相互作用や重複投与についての重要性をもっと分かってもらう必要があるのではな
いか。
・
(学生からの意見として)介護施設の見学に行った際に、介護施設等にも薬剤師の必要性を
感じた。
・患者さんが薬剤師に気軽に相談できる環境づくりをする。
・学校薬剤師が授業として指導を行えれば、子供にも薬剤師の存在を知ってもらえるのでは
ないか。
薬物乱用の講義も大切(中学生でも大麻で捕まるという時代)。
頼りにされるような、憧れてもらえるような存在に。
・在宅までいかない患者さんのケアとして、家族にもアドバイスできる環境づくりをする。
・薬剤師にも処方権があれば(処方内容に対する意見を対等に言える。患者さん個人に合っ
た薬の提供に導く)。
・子供の憧れる職業 1 位を目指す。
学校薬剤師、健康祭りへの参加、保育園や幼稚園への参入。
子供に薬剤師の仕事を知ってもらえるように、テーマパークのような薬局をつくる。
(マーブルチョコの分包、子供用白衣の用意等)
・世間話ができるような、人に来てもらえる場所にし、そこで健康アドバイスができれば。
今回 Z 会に参加させていただいて、普段は聞くことのできない薬剤師の方々のお話を聞く
ことができ、とても勉強になりました。
大学の授業でも、地域医療に対する薬剤師の関わりというテーマで学生だけで話し合いを
したことがあったのですが、その際にも「もっと薬局を身近なものに」という意見が出され
ました。夢を挙げていく中で、実現するのは難しいのではないかという意見もありましたが、
今回現役の薬剤師の方々のお話を聞き、目標を持つことの大切さを改めて感じることができ
たと思います。
また、私の周りでは、薬剤師になりたいと思った理由として、「化学が好きだから」「親が
薬剤師だから」というような人が多いように感じますが、
「子供の憧れる職業1位に」という
ことは考えたことがありませんでした。今はまだ、薬剤師の存在を知っている子供は少ない
のではないかと思いますし、私自身、薬剤師という職業を知ったのは、中学生の頃だったよ
うに思います。実際に薬剤師がどんな仕事をしているのかということを、こちらからも積極
的にアピールする必要があると感じました。
明日からできる夢への一歩として、
「あいさつなどを通して、積極的にコミュニケーション
をとる」という意見がありましたが、私も早速実践していきたいと思います。
第1回 Zuku Dase 会 報告書
帝京平成大学 実習生 池田辰哉
〔テーマ〕かかりつけ薬局として地域住民に求められる薬剤師
〔所属グループ〕B グループ
〔意見〕
・ 調剤だけでなく OTC にも力をいれていくべき。
・ 併用薬についての患者さんの認識を高めていくことが大切である。(相互作用、副作用な
どについて)
・ 患者さんが気軽になんでも聞ける環境作り。
・ 施設であろうと学校であろうと薬に関わる場所には薬剤師が必要である。
・ 子供や学生などに憧れてもらう薬剤師になることで、地位の向上に繋がると思う。幼稚
園や保育園への積極的な訪問。憧れてもらう薬剤師になるために何をすべきか?
・ 医薬品を必要とする人に対して話せる場所というイメージが薬局には必要ではないか。
話せる場としての薬局の提供。
・ 地域の住民に薬の大切さをできるだけ伝え、理解してもらえるような薬剤師。
・ 病院→薬局という流れではなく、薬局→病院というように薬局が最初の窓口となるよう
な環境。
・ ネットワーク。地域の人々と薬局、病院との連携。
・ ドアノブコメントの活用。
・ 薬局テーマパーク。
〔自分の考え〕
今回、地域住民に求められる薬剤師としてSGDを行った。
自分は今まで実習を行ってきて、
特に介護施設で薬剤師は必要ではないかと感じた。介護施設では住居者が錠剤やカプセル剤
など飲みにくい場合、潰したり中身をあけたりして服用させることが多いという。薬の中で
は腸溶錠や徐放性製剤など粉砕してはいけないものもあるので服用方法だけでも介護士さん
に理解してもらうような環境作りが必要だと思う。
他にも処方権が薬剤師に与えられれば幅広い可能性が広がると思う。患者さんの希望を取り
入れやすくもなり、疑義を発見した場合の問い合わせも必要なくなる。もし処方権が与えら
れた場合、確かに多くのトラブルやデメリットも発生してくるとは思うが地域医療により貢
献できる体制が整うはずだと自分は思う。
また、なにより今回のテーマを見たとき自分は第一に患者さんとしっかり向き合える、思い
やれる薬剤師が必要だと思った。確かに技術や知識も大切だとは思うが、その前に人として
の姿勢や言葉使い、礼儀は非常に重要だと思う。患者さんの気持ちを思いやれる薬剤師にな
るための一歩目として挨拶は欠かさずやっていこうと思う。
〔感想〕
今回初めてワークショップに参加させてもらった。同じテーマについて薬剤師さんとお話し
たり、意見交換をする機会はなかなかないのでとても楽しく、充実した時間が過ごせた。話
し合う時間が少なく自分はもっと時間がほしかったが、自分の考えや発想をみなさんに伝え
ることができたと思うので、その点に関しては良かったと思う。大学でも半年間ほどSGD
を行っていたということもあり、率直に常識にもとらわれずに意見を述べられたと思う。一
番印象に残ったのは子供の憧れる薬剤師でありたいという意見であった。そのために何をす
べきか具体的な意見は出なかったがそれぞれ自分も含め、これから考えていければきっと薬
剤師の良い未来に繋がるのではないかと感じた。
今回話し合った経験はこれからの自分にもプラスになるとても有意義な時間であったと感じ
ている。
第1回 Zuku Dase 会「かかりつけ薬局~地域住民に求められる薬剤師~」
報告書
C グループ
高橋
利奈
グループ内の話し
まず、在宅について。
ケース①ターミナルの患者さんの家。薬剤師が伺ったとき、ちょうど初めてレスキュードー
ズを使い15分ほどしたところで、患者さんも家族も右も左もわからずあたふたしていた。
薬剤師はもう少ししたら薬が効き痛みが取れてくること、これから使いやすくするため、使
った薬の量と時間、痛みのとれた時間を記録するよう家族にアドバイス。
次に伺った際、家族(息子さん)はレスキュードーズでない薬も記録を残しており、医師が
処方するのにとても役立った。
ケース②独居の高齢者(女性)宅。普段誰とも話さないため、薬剤師が来て話をするほんの
1時間が彼女にとってはとても大事な、貴重な時間である。
以上のケースより、薬剤師は患者さんの尺度で会話をするべきである。業務に追われ時間が
取れないのなら、またあらためて話を聞く時間をつくるなど工夫するべきである。患者さん
の話に耳を傾けることで薬剤師は身近な存在になることができる。
●薬剤師はコミュニケーション能力が必要である。
学校薬剤師について。
薬局内にいると、一日に複数回同じ感染症の処方箋が来たりするので、流行っている病気が
わかる。これを学校に知らせることでいち早く学校内の感染を予防できる。
●薬剤師は情報を集め発信する役割がある。
地元住民の集まるところで健康食品について、など住民の興味のある事を講演することも地
域住民のためになる。
上記の意見が出され、このままグループの意見となった。
C グループの内容はひとりの意見そのままであり、話し合いをする時間はなかった。
A、B グループの発表では、様々な意見が出ていた。人間として広い視野を持つことも大事で
あり、そこからより良い薬剤師の在り方が見えるのではないか。
個人的には、薬剤師は薬局内にいて薬局へ来た患者さんだけに身近になるのではなく、薬局
から外へ出て病気を持たないひとにも薬や薬剤師について知ってもらい、望むことを聞いて
いかなければならないと思う。
担当者名簿
グループ
Aグループ
Bグループ
Cグループ
担
当
氏
名
(勤務先・実習先)
司
会
柳沢 国道 (佐久総合病院)
記
録
横林 邦明 (横林薬局)
発
表
近藤 裕子 (さかもと薬局)
報
告
司
会
栁谷 昌宏 (臼田のぞみ薬局)
記
録
若林 孝生 (コウズケヤ薬局豊里)
発
表
宮崎 信也 (小諸コスモス薬局)
報
告
司
会
馬場 鈴子 (さかもと薬局)
記
録
岡部 憲子 (岡部薬局)
発
表
兵藤 邦彦 (軽井沢病院)
報
告
高橋 利奈 (石塚薬局)
永井 信太郎 (もちづき薬局)
矢幡 朱里 (コウズケヤ薬局豊里)
池田 辰哉 (横林薬局)
森泉 詩保子 (コスモス薬局)
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