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ファミコン・サウンド回路と6502互 換CPUで懐かしのゲーム音再生
第 3 部 さすが! オンリーワンFPGA 製作集 名作 IC に 第8章 シンプル回路で多彩な音色! ディ ヒントあり ジタル・シンセサイザで自動演奏 [オンリーワン製作 No.4] ファミコン・サウンド回路と6502互 換CPUで懐かしのゲーム音再生 使用キット「DE0 Board」 DC電源 坂本 博和 Hirokazu Sakamoto NSFファイルを保存したSDカード VGA出力 PS/2ポート アンプやヘッドホンへ CycloneⅢ (アルテラ) LPFとステレオ・ジャック 8Mバイト SDRAM CPUのプログラム・ カウンタを表示 APUの 各 チ ャ ネ ル が発音する時に点灯 標準I/Oから出力 次曲へ 前曲へ リセット 4Mバイト フラッシュ・メモリ 写真 1 アルテラの CycloneⅢを搭載した DE0 (Terasic)に構成した NSF プレーヤで NSF を再生している様子 ● FPGA で 8 ビット・コンピュータを実装! 評価用の FPGA ボードが容易に入手できるように なった現在,個人でも 70 ∼ 80 年代の 8 ∼ 16 ビット・ コンピュータ程度なら FPGA に実装できます. ▶コンピュータとオーディオの自作で 2 度おいしい 任天堂のファミリーコンピュータ(以下,ファミコ ン)はゲーム機ですが,その三大要素は,CPU,グラ フィックそしてサウンドであり,立派なコンピュー タ・システムです.ファミコンを互換機として FPGA に実装することで,コンピュータ・アーキテクチャの 134 面白さを体感できます. FPGA でゲーム機を作るとき,グラフィック機能は シミュレーションを 5 分ほど実行すれば描画される画 面を確認できます.しかし,サウンド機能は,長時間 のシミュレーションを実行しても 1 フレーズ程度しか 確認できません.実際に FPGA にコンフィグレーシ ョンしてサウンドを出力し,曲が耳に届くことで,初 めてちゃんと実装できているか確認することができま す.このため,サウンド機能の実装には直接五感でデ バッグする面白みがあります. 2015 年 11 月号