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(第16号)全年次向け12/22発行を掲載しました(PDF形式)
北海道余市紅志高等学校 生徒指導だより Ⅱ 紅 志 第 平成26年12月22日(月)発行 章 * 第 16 号 * 年 末 年 始 特 集 号 014年も残りわずか。学校も明日から24日間の冬季休業に入ります。先週は、まる で大型の台風のような爆弾低気圧に襲われた日本列島。紅志高校もやむなく2日間の臨 時休校となりました。ここ北海道では、猛烈な勢いの冬の嵐によってもたらされる大雪 や吹きだまり、ホワイトアウトと呼ばれる全く視界の利かない状況のために、毎年のよ うに痛ましい事故が起こっています。1つの判断ミスによって命を落としかねない冬場のこの時期。 天気の動向には細心の注意を払う必要がありますね(→情報収集)。そして、危険が予想されると きには(→危険の察知)、外出を控えるなどの措置を講じてください(→適切な判断)。自分の身は 自分で守る。そのためにも「情報収集」「危険の察知」「適切な判断」がとても重要なのです。年 明けは1月16日(金)から学校が始まります。1人ひとりが事故の未然防止に努め、健康的で有 意義な冬季休業をお過ごしください。※別紙「冬季休業中の生活心得」も熟読すること! 2 の生涯の営みは、1枚の絵画を描き上げる行為に例えられることがあります。失敗や試 行錯誤を繰り返しながら夢や目的の実現に向けて少しずつ歩んでいく私たちの生涯は、 描いては消し、消しては描くという作業を繰り返しながら、1つの作品を完成に近づけ ていく絵画作成のプロセスに、確かに似ているかもしれません。まだ何十年も先のこと かもしれないけれど、人生の終わり近くになって自分の一生を振り返ってみたときに、皆さんはど れだけ自分らしく、そして納得のいく生涯を送ることができていると思いますか? そしてその生 涯の全てを1枚の絵画として表現したとしたら、そこにはいったい何が描かれていると思います か? 幸せだった人生そのままに、まばゆい光に満ち溢れた光景が描かれているでしょうか。ある いは、試練続きの人生の中で、それでも自分を見失うことなく苦闘を続けた者だけが描きうる、色 調は暗くても深みのある威厳に満ちた光景が描かれているのでしょうか。 * この話を通して私が言いたいのは、上手な絵画を描きなさい(=失敗の無い人生を送りなさい) ということではありません。明るい絵画だけが価値がある(=明るく過ごすことだけが人生の価値 である)ということでもありません。たとえ下手くそでもいい、明るく無くてもいい、大切なこと は真摯な気持ちで絵画を描く(=真剣に生きる)ことではないか、ということなのです。高校生で ある君たちの目の前には、描きかけのキャンパスがあります。中には、未だに絵筆を持つことがで きず、キャンバスがまだ真っさらの者だっているかもしれません。そのキャンバスにどのような絵 を描いていくのか。それは君次第なのです。「子どもの可能性は無限大である」という言葉を耳に したことがあるでしょう。この言葉の持つ意味は、何もしないでどんな夢でも叶うということでは ありません。目の前にある白いキャンバスに、君自身が望むならどのような絵でも描きうるという ことなのです。だから、君が絵筆を持たなければ、その絵は決して完成することはないのです。 * 総合学科の高校である紅志高校の最大の特徴は、キャリア教育に力を入れていることです。キャ リア教育というと何だか難しそうだけれど、君たちが大きなキャンバスを前にして途方に暮れてし まわないよう、「何を描くか」(=何を目指すか)、「どう描くか」(=どう実現していくか)を学ぶ のがキャリア教育なのです。1 年次生は「産業社会と人間」の授業を通して、2 年次生は「みらい の時間」で行ったインターンシップを通して、3 年次生は「課題研究」での探究を通して、人生と いう名のキャンバスに何をどう描いていくのかを学んでいる訳です(もちろん、授業で学んだこと だって、より良い作品を描くための糧となっているのですよ。1つ1つの授業を大切に!)。 * 改めて君の目の前にあるキャンバスを眺めてみて欲しい。絵が順調に描かれつつあるのなら、そ のまま滑らかに絵筆を動かし続ければ良い。けれども君が絵筆を未だに持っていないのならば、君 の手にまずは絵筆を握りしめ、点でも良い、線でも良い、キャンバスに何か描き始めて欲しい。あ るいは君がかつて描いた絵画が失敗で、もう取り返しがつかないと諦めてしまっているのならば、 そのキャンバスを白く塗りつぶして、もう一度最初から描き直せば良いじゃないか。だって、君が 絵筆を持たなければ、何も始まらないのだから。 人 バ ッ ク ナ ン バ ー 生徒指導だより SEASON Ⅱも今回で16 号となりました。生徒の皆さん、いつもご愛読 (?)ありがとうございます。ここでは過去に 発行した SEASON Ⅱを使って、皆さんの 4 月からの足跡を振り返ってみましょう! ★ 第2号より 入学式での青木校長の式辞 を引用し、高校生にとって最 も大切なのは「学び」である ことを確認しました。妥協の ない努力の積み重ねを通して 生徒の皆さんが自分の可能性 を見つけて、広げて、深める 場所。それが紅志高校なので す! ★ 第11号&第13号より 第11号で行った前期の反省を踏まえて、第 13号では後期の重点課題を設定しました。 ★《課題1》言葉遣いと職員室でのマナー ★《課題2》制服の正しい着こなし ★《課題3》生活習慣の乱れによる遅刻や欠席 ★《課題4》携帯電話・スマホの利用マナー ★《課題5》交通マナーの遵守(自転車の安全運転) ★《課題6》教室の美化 どうです、守れていますか? ゴミの分別な ど著しく向上した点もありますが、まだまだ課 題は残っています! ★ 第5号より いじめアンケートの実施を 前に、 「いじめ」について考え てみました。遊びであろうと、 ふざけであろうと、相手に身 体や心の痛みを与える行為は 全て「いじめ」となります。 相手が今何を感じているのか を察する心が大切です! TPOとTKOを掛けたこの 小ネタに誰か気が付いてくれ ただろうか…。完全に不発? それはともかく、TPOの使い 分けも課題の1つだな。 Merry Christmas & Happy New Year !