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職場にかかってくる投資不動産の勧誘電話 (9月2日放送分)
職場にかかってくる投資不動産の勧誘電話 (9月2日放送分) 消費税率の引き上げをすると政府が発表している影響なのか、今のうちに不動産を買お うという、いわゆる駆け込み需要も見受けられるようです。しかし増税前に急いで買う方 がいいのか、増税後に価格が落ち着いてから買うのがよいのか、専門家によっても意見が 分かれています。 さて、今回は職場にかかってくる投資用不動産の勧誘電話のトラブルについて、お話し ます。 トラブルの例は、会社にマンション経営の勧誘電話が入った。勤務中だったので話を聞 くつもりはなかったが、業者があまりにしつこいので、つい、会って話を聞く約束をして しまった。待ち合わせの喫茶店に行くと、すでに投資の収支計画書が用意してあり、購入 した場合、どのくらい儲かるかを一時間近く説明された。購入金額が高いので買う気には なれず、その日はなんとか契約しないで帰った。しかし、その後何度も職場に電話がかか ってくるため断りにくくなり、購入資金を借りるための銀行の借入申込書にサインしてし まった。というものです。 この例のように、何度断っても勧誘をやめないため、仕方なく業者と会うことになり、 ますます断りづらくなってしまったというトラブルが、全国の消費生活センターに寄せら れています。なかには、電話で契約を断ろうとすると、 「ここまで説明をさせておきながら、 断るなら会って断れ」などと居直り契約を迫る、悪質な例も報告されています。 職場にかかってくる電話は、周囲への気兼ねもあり、きっぱりと断りにくいものです。 しかし、悪質業者はそんな消費者の心理を利用して、強引な勧誘をしてきます。 もしも職場に不要な投資用不動産の勧誘電話がかかってきたら、次のようなことに気を 付けて対処しましょう。 1 不要な電話だと相手に伝えましょう 「勤務中なので私用電話はできません」と言うのがいいと思います。 「では何時なら電話 できるのか」と聞かれても、電話をかけてもらいたくないなら、答えなくていいのです。 「電話は要りません」と言って切りましょう。 2 勧誘を断る法律があります 宅地建物取引業法という法律で、事業者が不動産購入の勧誘をする場合は、勧誘を始 める前に「投資用不動産の勧誘をします」と告げて事業者名を名のらなければならない 決まりになっています。 「勧誘を断ります」と言われたら、それ以上勧誘を続けることはできません。電話をか け直して再び勧誘してくるのも禁止されているので、事業者名を聞き取り、しっかりと 「勧誘はお断りします」と電話を切りましょう。 3 悪質な事業者は、通報しましょう 断ったのに勧誘をやめない事業者は、法律違反で行政処分の対象になります。県の住 宅課や市役所の消費生活相談窓口にご相談ください。