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法学部教員からのメッセージ

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法学部教員からのメッセージ
CHUO UNIVERSITY 2017
法学部教員からのメッセージ
法とは、何だろう? それを一緒に考えていこう。
社会は法によって支えられています。法は、私たちの平穏な暮らしを守り、皆が生き生きと自己
表現できる場を保障してくれています。社会が公正に発展していくためにも法が必要ですし、紛争
の解決のためにも法が活躍します。私たちの生活と法は密接に関わっているのです。
しかし、法の使い方を誤ると、不公平・不自由が助長され、社会は生きづらいものに変容
していきます。そういう事態を引き起こすことなく、社会をよりよいものにしていくために、
法はどうあるべきか、法をどう使えばよいか、そして、そもそも法とは何なのかについて、
専門的に考えることが必要となるのです。
皆さんも、志高き仲間とともに、法について深く考えてみませんか。中央大学法学部は、
意欲的に学修を重ねていけるよう、工夫したカリキュラムを用意しています。豊かな知
恵を身につけ、社会に羽ばたいていく皆さんの姿を思い描きながら、本気のあなた
をしっかりサポートします。
刑法総論・刑法各論
曲田 統 教授(刑事法)
中央大学大学院法学研究科修了
研究テーマ:共犯理論の再検討、刑罰の本質・正当性、
市民の自由を萎縮させることなく犯罪の少ない社会を実現する刑法理論の探究。
ホットなハートとクールな頭で
未来を考えていこう。
少子高齢化に対処する社会保障、エネルギー供給の未来、東アジアの安全保障など、私たちの社
会が直面する諸課題にはどのような選択肢があるのでしょうか。有効な政策への合意をいかに達成し、
その政策をどう実現していったらよいのでしょう。
政治学は、法や政策の形成と展開という観点から、こうした関心に応えていく学問です。そのな
かで私が専門とするのは、社会保障や雇用をめぐる政治で、福祉政治とも呼ばれます。講義や
演習では、日本の福祉政治の実態を分析しつつ、若者たちや働く母親も支える新しい社会保障
と政治のあり方を議論しています。
理想とされる社会のかたちと、現実に可能な政策や制度は同じではありません。政治学に
は、社会思想や歴史からあるべき社会のビジョンを紡ぎ出していくホットな顔と、実際の政
治過程の分析で何が実現可能かを判断するクールな顔という、2つの顔があります。皆さ
んとともに、ホットなハートとクールな頭で、この国のこれからを考えていきたいと思って
います。
政治学・政治過程論
宮本 太郎 教授(政治学)
中央大学大学院法学研究科修了
研究テーマ:社会保障政策をめぐる政治過程を、比較の視点を交えながら研究。
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Faculty of Law | 法 学 部
変動する社会に、主体的に関わる力を。
日常生活のなかで、私たちが法を意識する機会というのはさほど多くありません。しかし、
法治国家である日本で生活している限り、法と無縁で暮らしている人は皆無です。
法は、私たちの社会生活が円滑に営まれるためのルールであって、決してむやみに人を
縛り付けるものではありません。そして、法は、社会生活上のルールである以上、社会の
変化に伴って変わっていくものであり、決して硬直化したものではありません。
今、日本社会のみならず、世界は大きく変動しています。この変動する社会に対応し、
その一員として、どうすれば主体的に関わっていくことができるのか。
法学を学ぶことは、その基礎となる力をつけることです。基礎的な知識を学び、
それを応用するべくみずから考え、そしてそれを正しく他人に伝え、互いに議論す
ることができる力を身につけることが、法学部で学ぶ意義です。
そこで得たものは、法曹をめざす人のみならず、だれにとっても、社会を担う
一員として、一生の財産となることでしょう。
知的財産法
堀江 亜以子 准教授(知的財産法)
東京都立大学大学院社会科学研究科修了
研究テーマ:標識法分野における諸問題、特に立体商標制度について。
著作権およびパブリシティ権について。
グローバル化する世界と日本で、あなたの役割を考える。
現代社会でglobal citizen(グローバルな視点から考え行動する市民)になるには、国際社会におけ
る法や政治、ビジネスについて受動的に学ぶだけでは十分ではありません。国際法や国際条約、
グロー
バルに行われる経済活動、変容するコミュニケーションとメディア、そして国境を越える人の移動に
よって国や個人がどのような影響を受けどのような役割を担うのか、主体的に考える姿勢が求めら
れます。
私は法学部の教員として、学生の皆さんがグローバル化に伴って起こる諸問題に対して学問
的に、また将来のキャリアのうえで対処していく手助けをしています。私の担当する英語のク
ラスでは、受講生は日本とアジアの外交・ビジネス上の関係、海外での日本の NGO の活動、
外国にルーツを持つ児童・生徒への日本の学校教育などのテーマについて学び、英語力
と同時に問題を批判的に分析する力を養っています。またカルチュラル・スタディーズの
クラスでは、国内外のメディアやポピュラーカルチャーにおける「日本」の表象を分析し、
私たちが当然と思っている「普通」とは何かを考えます。専門総合講座「アクティブ・
ラーニング海外プログラム」では学生とともにシドニーを訪れ、実践的な学びから多
文化共生社会について理解を深めることをめざしています。
Join us in the Law Faculty and prepare to play your role as a global
Japanese citizen.
英語、カルチュラル・スタディーズ
ニックス,マイケル 教授(英語)
バーミンガム大学大学院(カルチュラル・スタディーズ専攻)修了
研究テーマ:学生の英語での主体的アカデミックリテラシー・クリティカルシンキング
(学生が関心のあるトピックについてのリサーチ・分析・情報共有)の向上。
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