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第
14 3 期
中間事業報告書
平成15年4月1日から平成15年9月30日まで
財務ハイライト
第139期
第140期
第141期
平成11年9月中間期 平成12年9月中間期
第142期
第143期
平成13年9月中間期 平成14年9月中間期
平成15年9月中間期
43,045
41,887
37,490
38,289
36,817
経常利益(百万円)
1,567
1,316
中間純利益(百万円)
△652
900
△525
74
△495
△434
2,984
△2.63
128,271
3.64
0.30
133,911
138,168
△1.76
130,024
127,277
株主資本(百万円)
52,755
54,683
56,742
54,287
59,862
株主資本比率(%)
41.1%
40.8%
41.1%
41.7%
47.0%
売上高(百万円)
1株当たり中間純利益(円)
総資産(百万円)
88,370
売上高
経常利益
(百万円)
(百万円)
中間(当期)純利益
(百万円)
通期
通期
中間期
中間期
中間期
2,931
2,992
2,984
78,177
1,567
43,045
41,887
37,490
12.06
通期
90,521
76,691
14
38,289
36,817
1,463
1,285
1,316
1,118
900
432
14
第139期 第140期 第141期 第142期 第143期
第139期 第140期 第141期 第142期 第143期
74
15
第139期 第140期 第141期 第142期 第143期
-434
-525
-2,087
-495
-652
株主の皆様へ
株主の皆様には、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
当社第143中間期が終了いたしましたので、ここに中間事業報告書をお
届けしご報告申し上げます。
当中間期のわが国経済は、民間設備投資の持ち直しや株価水準の回
復など一部に明るさは見られましたが、イラク戦争やSARSの影響による
輸出不振、長期化するデフレ傾向、個人消費の低迷など、依然として厳し
い状況の中で推移しました。
繊維業界は、国内需要が冷夏の影響などもあって引き続き低迷する一
方で、製品輸入は高水準で推移したため国内生産は縮小し、販売出荷も
減少するなど大変厳しい状況が続きました。
建材業界は、新設住宅着工が優遇税制や省エネ基準の浸透などが寄与して好転しましたが、非居住用建築
着工は前年同期に比べて大型再開発や公共投資が大きく減少したため低迷し、業界全体として大変厳しい環
境が続きました。
グラスファイバー業界は、
IT関連向け需要に回復が見られたものの中国の生産能力急増などによる競争激化、
また公共投資減少などによる建築、住宅用途向けの伸び悩みなどにより引き続き厳しい状況となりました。
このような環境下、当社は更なる事業基盤強化に向けて策定した平成15年度から17年度の3カ年におよぶ新
中期経営計画の初年度にあたり、グループ全体の収益構造改革を柱とする諸施策を実施してまいりました。
この結果、当中間期の業績は売上高368億17百万円、経常利益14百万円、特別利益では、株式会社マイカル
総合開発との訴訟和解金56億54百万円など合計56億76百万円を計上し、一方特別損失では棚卸資産整理損3
億53百万円、固定資産処分損64百万円など合計5億28百万円を計上し、中間純利益は29億84百万円となりまし
た。
(前中間期の業績、売上高382億89百万円、経常損失4億95百万円、中間純損失4億34百万円)
また、中間連結決算につきましては、売上高609億15百万円、経常利益3億38百万円、中間純利益30億89百万
円となりました。
なお、中間配当につきましては諸般の事情を勘案して引き続き見送らせていただきましたので、ご了承賜りま
すようお願い申し上げます。
今後の経済見通しにつきましては、イラク戦争後の米国景気や株式市場の動向、さらにはデフレ対策の効果
や円高の進行など懸念材料が多く先行きは不透明のまま推移すると予想されますが、当社はかかる厳しい状況
に的確迅速に対応するために、新中期経営計画を着実に実行し、さらなる事業力の強化とグループ全体の収
益構造改革の達成に向けて全力で取り組んでいく所存であります。
株主の皆様におかれましては、
何とぞ今後とも一層のご支援とご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
平成15年12月
代表取締役社長
1
事業部門別概況
各事業部門の主な取り扱い品目
繊維事業部門
メディカル、スペシャリティケミカルス、エンジニアリング事業
・紡績糸(C・S・Y ®)・テキスタイル ・接着芯地
・日東紡ふきん
建材事業部門
・ロックウール不燃吸音天井板 ・各種床材
・断熱、吸音、耐火材 ・FRP波平板 ・アルミ屋根材
・外断熱システム
グラスファイバー事業部門
・FRP、FRTP用グラスファイバー
・高強度グラス(先端複合素材)・グラスクロス
・グラスヤーン
・メディカル
生化学系、血液学系、免疫血清学系、各種診断薬
・スペシャリティケミカルス
染料固着剤、製紙加工助剤、金属表面処理剤
インクジェット用紙加工剤
・エンジニアリング
音響・防音設備、水処理施設
不動産活用事業
・ビル賃貸事業、スポーツ施設事業
繊維事業部門
日東紡の創業時からの基幹事業である繊維事業は、紡績糸から縫製まで一貫した商品開発と技術的ノウ
ハウによりデザイン性や機能性を高めた高付加価値な新素材を提案し続けています。現在はストレッチ素
材C・S・Y®(コアスパンヤーン)
と衣料資材であるアパレル向け接着芯地を主力製品に据え、市場のニー
ズに応えた製品作りを展開しています。
今期の概況 ストレッチ素材C・S・Y®の原糸素材は、C・S・Y®
の汎用品化の進展と高水準の製品輸入により需給が失調し、販
売価格が低下するなど苦戦を強いられましたが、ニットおよび織
物の合繊系新商品の健闘などもあり売上は横ばいとなりました。
一方、接着芯地の衣料資材は、アパレル生産の海外シフトが
中国を主体に引き続き進んだため国内需要が減少し、高付加価値品への絞り込みや機
能性対応を中心とした新商品の拡販に努めましたが売上は減少しました。
この結果、当部門の売上高は73億36百万円と前年同期比1.8%の減収となりましたが、
原糸素材と衣料資材の新商品の拡販効果などもあって業績は改善しました。
2
売上高
(百万円)
8,438
第141期
中間期
7,470
7,336
第142期
中間期
第143期
中間期
建材事業部門
日東紡が昭和13年に日本で初めて工業化に成功したロックウールは保温・断熱・吸音などの数多くの特性を
持ち、建築や設備用建材として幅広く使用されています。ロックウールを素材とした不燃吸音天井板、また床
材として非塩ビ系タイルやタイルカーペット、OAシステムフロアなども開発しています。生活環境の多様化
と環境に配慮した日東紡の建材商品群は内装から外装まで快適な空間作りを実現しています。
今期の概況 ロックウール断熱材は、住宅分野は優遇税制と省エネ基準の浸透により堅調に推移し
ましたが、プラント用途などその他の分野は総じて振るわず、売上は減少しました。
不燃吸音天井板は、国内の大型再開発や公共投資が大きく減少した中で前年同期並の販売数量を
維持しましたが、台湾・韓国向けの輸出が苦戦してやや減収となりました。
売上高
床材は、標準品タイルや非塩ビ系タイルが振るわず、またOA
(百万円)
二重床システムの販売低迷も響き減収となりました。
FRP波平板は、屋根リフォーム用や鋼管矢板カバー、畜産関係などが競争激化により
11,313
苦戦を強いられましたが、平板の拡販努力により売上は横ばいとなりました。
9,208
8,803
また、今後成長が期待される外断熱システムや新規商品のアルミ屋根材などの外装建
材の売上も伸び悩みました。
この結果、当部門の売上高は88億3百万円と前年同期比4.4%の減収となり、物流費や
製造コストの削減に努めましたが、業績は若干の改善に留まりました。
第141期
中間期
第142期
中間期
第143期
中間期
グラスファイバー事業部門
独自の技術で昭和13年に商業生産に成功した日東紡のグラスファイバー事業は、主軸事業として日東紡の
多角化戦略を担っています。極細グラスファイバーヤーン
(長繊維タイプの糸)の生産技術など他社とは比
較にならない技術を持ち、糸の製造から織物加工、複合材料の開発まで一貫体制を持つ世界的にも数少
ない企業として、その独自の技術力は先端技術分野で期待されています。
今期の概況 プリント配線基板用のグラスファイバーヤーンとクロ
スの出荷量は、IT関連向け需要の回復はありましたが、国内外の
競争激化により高付加価値品を除き伸び悩みました。
また住宅や自動車向けの強化プラスチック用グラスファイバー
は、住宅機器向けが国内拡販及び輸出努力により出荷量を伸ば
しましたが、自動車向けが競争激化などにより減少しました。
また、産業資材用クロスは、主力の住宅・建築向けが大型再開発や公共投資の減少に
より低調でしたが、自動車制震材や膜材などが好調に推移し売上は横ばいとなりました。
この結果、当部門の売上高は173億59百万円と前年同期比4.9%の減収となりましたが、
IT関連向けの高付加価値品の販売数量の増加が寄与して業績は改善しました。
売上高
(百万円)
18,254
17,359
14,269
第141期
中間期
第142期
中間期
第143期
中間期
3
事業部門別概況
メディカル、スペシャリティケミカルス、エンジニアリング事業
メディカル事業は生化学系、血液学系、免疫血清学系の臨床検査薬事業を展開し、現代医療に役立つ製
品作りを目指しています。スペシャリティケミカルス事業は特殊な重合技術による新しいポリマー素材を開
発しています。なかでも、染料固着剤「ダンフィックス」は業界随一のシェアを保持しています。エンジニアリ
ング事業は長年培ったノウハウと技術を生かして土木分野向け騒音対策を主とした、環境エンジニアリン
グに注力しています。
今期の概況 臨床検査薬のメディカル事業は、国内向けの検査薬が医療費抑制策や競争激化などの
厳しい環境のなかで健闘しましたが、海外向けの検査薬は米国
売上高
(百万円)
向けを中心に減少したため減収となりました。
機能性高分子のスペシャリティケミカルス事業は、開発商品が
売上を伸ばしましたが、染料固着剤は国内外とも振るわず、また紙処理剤も減少したた
1,990
1,890
1,880
め前年同期並となりました。
道路防音壁などのエンジニアリング事業は、開発商品の拡販努力により増収となりました。
この結果、当部門の売上高は18億90百万円と前年同期比0.6%の微増となりましたが、
メディカルやスペシャリティケミカルスのコスト削減が寄与して業績は向上しました。
第141期
中間期
第142期
中間期
第143期
中間期
不動産活用事業
不動産活用事業では社有地の有効活用としてオフィスビル「日東紡ビル」
(東京八重洲)
と商業用施設(郡山
市など)の賃貸事業を展開しています。また、ゴルフ練習場「愛宕ゴルフガーデン」
(静岡市)
、総合スポー
ツクラブ「ルネサンス福島」
(福島市)
のスポーツ施設運営も行っております。
今期の概況 スポーツ施設事業は、
個人消費の低迷が続く中で、
各種の顧客対策により堅調に推移しました。またビル賃貸事業
は、オフィスビル賃貸でほぼテナント満室を維持し、商業用施設
賃貸も
「ザ・モール郡山」が順調に推移しました。
この結果、当事業の売上高は14億26百万円と
「鈴鹿サティ」の
撤収により前年同期比3.4%の減収となりました。
なお、株式会社マイカルに賃貸していた商業用施設は、後継事業テナントの選定も含
めて施設の活用策を検討中であります。また、更生会社株式会社マイカル総合開発によ
る建物賃貸借契約の解除通告に対して、残存賃貸借期間の賃料相当額についての更生
債権確定訴訟を提起しておりましたが、平成15年7月23日に和解が成立し、同年8月31日に
施設の引き渡しを受けております。
4
売上高
(百万円)
1,477
1,476
1,426
第141期
中間期
第142期
中間期
第143期
中間期
主な連結子会社の紹介
Vol. 1
日東紡
(中国)
有限公司
(Nittobo
(China)
Co., Ltd.)
(繊維事業)
本社所在地 中華人民共和国江蘇省無錫市国家高新技術産業開発区長江路30号
主要な事業の内容 綿、
合繊織物の染色整理加工および衣料用芯地の製造および販売
資本金 19億円
(平成15年3月31日現在)
株主構成 日東紡82.9%、丸紅
(株)
15.4%、丸紅
(中国)
1.7%
売上高 145百万RMB
(平成15年3月期)
沿革 平成7年10月、当社と丸紅
(株)
、丸紅
(中国)
有限公司との合弁により設立。平成9
年9月開業。平成13年10月フィラメント芯地生産設備増強。
当社グループとの営業関係 当社より加工用原反を購入し、当社へ染色加工品を販売し
ています。
株式会社日東紡マテリアル
(建材事業)
本社所在地 東京都中央区京橋2-13-10 京橋ナショナルビル
主要な事業の内容 建材製品、グラスファイバー製品の販売
資本金 10億円
(平成15年3月31日現在) 株主構成 日東紡100%
売上高 367億85百万円
(平成15年3月期)
沿革 平成11年6月設立。同年10月に当社の内装建材とロックウール製品・ガラス繊維製
品の販売会社、八重洲商事
(株)
の全営業権を譲り受け営業開始。
当社グループとの営業関係 日東紡内装建材の総販売元として当社の内外装建材製品、
グラスファイバー製品の販売、パラマウント硝子工業
(株)
*の断熱材を販売しています。ま
た当社へ合成樹脂等の原材料および建材製品、
(株)
日東販売所*へ建材製品を販売して
います。
日東グラスファイバー工業株式会社
(グラスファイバー事業)
本社所在地 福島県郡山市富久山町福原字塩島1
主要な事業の内容 グラスファイバー製品の製造加工および販売
(細番手ヤーン主体)
資本金 80百万円
(平成15年3月31日現在) 株主構成 日東紡100%
売上高 69億10百万円
(平成15年3月期)
沿革 昭和56年3月設立。同年5月パラマウント硝子工業
(株)
から硝子長繊維部門を分離
して操業開始。昭和60年2月郡山市長者から現在地に新工場を建設、本社および工場を
移転。平成12年9月、No.2炉を新設、細番手ヤーンの増産を開始。
当社グループとの営業関係 当社へグラスファイバー製品を販売しています。
*パラマウント硝子工業(株)
、
(株)
日東販売所は当社の子会社です。
5
トピックス
インターテキスタイル上海にC・S・Y®と芯地を出展
平成15年10月14日から16日まで中国・上海で開催された国際繊維展示会のインターテ
キスタイル上海に日東紡は繊維事業の主力製品であるC・S・Y®と芯地を出展しました。
このインターテキスタイル展は、昨年から年2回、北京(3月)
と上海(10月)
で開催され
ており、中国だけでなく、日本、イタリアを含め世界トップクラスのテキスタイルメーカーが
集結する展示会となっています。成長著しい中国市場をにらんで、規模も年々拡大して
おり、世界的にも注目されるイベントの一つです。
そして、今回の開催では特に日本繊維業界は、経済成長に伴う所得向上と内需拡
大による中国の国内市場の拡大を見込んで、ナショナル・パビリオンとしては初めての
「ジャパン・パビリオン」を設置、日東紡を含めた出展企業58社が一丸となって日本の
繊維産業をアピールしました。
日東紡は、本展示会で、C・S・Y®の原糸素材事業部では、国内外で売れ行きが好調
な化合繊系のストレッチ素材「MMO
(マイクロモダール)
−C・S・Y®」
を中心に、日東紡が
開発している高感度・高機能ストレッチ素材C・S・Y®を初めて紹介しました。従来、
C・S・Y®の中国向け輸出は、中国に加工委託して製品は日本に輸入するという、持ち
帰り用
(加工貿易型)
のみで、中国市場への販売をターゲットとした活動としては初めて
の試みです。この出展を通して、中国のアパレルメーカー、縫製工場のC・S・Y®への認
知度が今後向上し販路開拓に貢献することが期待されます。
接着芯地の衣料素材事業部では、日東紡(中国)有限公司が中心となって出展して
おり、日東紡ブランドの知名度アップに最も効果的な手段となっています。輔料開発中
心
(芯地開発センター)
で現地のニーズに基づき開発された新商品を発表し、今回は昨
年上市し好評を得た広巾汎用性芯地のバリエーションを追加、バイオウォッシュや水洗
い対応といった高機能商品も展示しました。芯地副資材産業は、日本から中国へ市場
が移行する厳しい競争の中にあり、現地での顧客ニーズにあった商品開発と高品質、
高付加価値のものづくりに徹することで、日東紡ブランドの中国市場での勝ち残りを目指
しています。
今回の展示会を契機に、日東紡は香港駐在員事務所や、日東紡
(中国)有限公司と
密接な連携を取りながら、今後もC・S・Y®の認知度の向上と販路の開拓、高品質な芯
地の提供などの施策を通して、中国市場への拡大を図っていく予定です。
6
日東紡の展示ブース
日東紡(中国)有限公司の展示ブース
日東紡のロックウール製品は全て「F☆☆☆☆(フォースター)」です
室内の空気に含まれる有害物質によって居住者に様々な体調不良を引き起こす
「シックハウス症候群」が問題視されています。この原因の一つとして、建材や家具に
含まれる化学物質が考えられており、平成15年7月の改正建築基準法では新たにシッ
クハウス対策として建材等に含まれている、刺激性のある気体「ホルムアルデヒド」が
規制の対象となっています。これに伴いJIS規格も改正となり内装仕上げ、天井裏の
使用の制限が規定されました。このうち発散量が極めて少ないとされる、放散速度
5μg/m2h以下の建材は、最高位のF☆☆☆☆等級のものとして、使用面積の制限を
受けません。
今回の改正で断熱・吸音材として使用されているロックウール関連製品も規制対象
となり、日東紡は社内に環境対応商品企画ワーキンググループを発足、いち早くこの問
題に対処してきました。この結果、日東紡は業界に先駆け平成15年7月末までに全て
のロックウール製品にF☆☆☆☆認定を実現させています。今後も日東紡では機能を
生かした製品開発で環境保全ビジネスへの取り組みを拡充していく予定です。
ロックウール関連製品群
Fine Verre System/ファインヴェールシステム®
ファインヴェールシステム®は音楽スタジオや複合型映画館
(シネコン)
、映像編集室等、
快適な音響を必要とするスペースで使用される壁材として、日東紡グラスファイバー事
業部門、日東紡音響エンジニアリング
(株)
、
(株)
日東紡マテリアル、パラマウント硝子工業
(株)
の日東紡グループ4社が共同開発した新しい内装用不燃吸音システム壁材です。
壁面に下地となるグラスウールボードを取り付け、その表面にグラスクロスを包み込
む2層構造で、簡単にしかも縦横自由な割付で貼付が可能です。接着剤を用いない乾
式施工を採用しているのでシックハウスの原因物質であるホルムアルデヒド等の有害物
質を含みません。
ロール織物状のグラスクロスの特性を生かした長尺方向の施工では、
継ぎ目もなく美しい壁面に仕上がります。
ファインヴェールシステム®は国土交通省認定の不燃性材料を使用し、下地材のグラ
スボードは吸音性能別に3種類、表面材のグラスクロスはカラーも豊富な19色を取り揃
え、リニューアル時も下地ボードを傷つけないクロスのみの張り替えが可能です。
今年開業した話題の六本木ヒルズに併設されている、ヴァージンシネマズ六本木ヒル
ズや、テレビ朝日新社屋のAV室等の壁材への納入実績もあり、今後は都市再開発等
におけるシネコンの新規建設に加え、新たに薄型大画面テレビや5.1chサラウンドシステ
ム等の普及によるホームシアターブームで、家庭用壁面材としての需要の増加も期待さ
れます。
客席ホール天井材・壁面に施工された
®
ファインヴェールシステム
(ヴァージンシネマズ六本木ヒルズ)
7
財務諸表(単体)
中間貸借対照表
(単位:百万円)
期
別
科 目
当中間期
前中間期
平成15年9月30日現在
平成14年9月30日現在
( 資 産 の 部 )
金
及
び
預
金
前中間期
平成15年9月30日現在
平成14年9月30日現在
流 動 負 債
14,040
14,282
支 払 手 形
1,401
買 掛 金
8,976
9,309
短 期 借 入 金
10,720
29,260
449
1,369
受 取 手 形
4,195
4,275
売 掛 金
17,987
19,405
未 払 法 人 税 等
2,902
た な 卸 資 産
17,785
18,426
未 払 消 費 税 等
72
124
繰 延 税 金 資 産
759
397
賞 与 引 当 金
1,150
1,060
そ の 他
3,714
2,953
貸 倒 引 当 金
流 動 資 産 合 計
△
12
58,470
そ の 他
2,927
3,006
流 動 負 債 合 計
28,151
44,579
7,000
19
固 定 負 債
59,722
長 期 借 入 金
21,300
繰 延 税 金 負 債
1,223
643
退 職 給 付 引 当 金
9,011
8,887
△
固 定 資 産
有 形 固 定 資 産
役 員 退 職 慰 労 引 当 金
230
255
建 物
19,407
20,661
修 繕 引 当 金
1,853
1,573
機 械 及 び 装 置
7,933
8,957
長 期 預 り 金
5,318
12,584
そ の 他
325
212
固 定 負 債 合 計
39,263
31,157
負 債 合 計
67,414
75,736
19,699
19,699
資 本 準 備 金
19,029
23,054
そ の 他 資 本 剰 余 金
4,025
―
資 本 剰 余 金 合 計
23,054
23,054
利 益 準 備 金
―
1,975
任 意 積 立 金
7,106
5,053
中 間 未 処 分 利 益
7,443
3,559
利 益 剰 余 金 合 計
14,550
10,587
土 地
13,899
13,946
建 設 仮 勘 定
779
277
そ の 他
2,221
2,504
計
44,241
46,347
無 形 固 定 資 産
1,274
1,441
投 資 そ の 他 の 資 産
投 資 有 価 証 券
9,005
8,168
関 係 会 社 株 式
9,684
9,180
長 期 貸 付 金
1,021
2,079
そ の 他
4,373
3,106
793
21
貸 倒 引 当 金
計
8
科 目
当中間期
( 負 債 の 部 )
流 動 資 産
現
(単位:百万円)
期 別
△
23,290
△
22,513
( 資 本 の 部 )
資 本 金
資 本 剰
余 金
利 益 剰 余 金
その他有価証券評価差額金
2,580
954
自 己 株 式
7
△
54,287
130,024
固 定 資 産 合 計
68,806
70,302
資 本 合 計
△ 21
59,862
資 産 合 計
127,277
130,024
負 債 及 び 資 本 合 計
127,277
中間損益計算書
期 別
科 目
売 上 高
売 上 原 価
売 上 総 利 益
販売費及び一般管理費
営 業 利 益
営 業 損 失
常
営 業 外 収 益
受 取 利 息
損
営
受 取 配 当 金
益 業
そ の 他
外
計
の 損
益 営 業 外 費 用
の
部
支 払 利 息
部
そ の 他
計
経 常 利 益
経 常 損 失
特 別 利 益
固 定 資 産 売 却 益
特
投 資 有 価 証 券 売 却 益
訴 訟 和 解 金
別
計
損
特 別 損 失
益
固 定 資 産 処 分 損
た な 卸 資 産 整 理 損
の
適格退職年金制度移行損失
部
そ の 他 の 特 別 損 失
計
税 引 前 中 間 純 利 益
税 引 前 中 間 純 損 失
法人税、住民税及び事業税
法 人 税 等 調 整 額
中 間 純 利 益
中 間 純 損 失
前 期 繰 越 利 益
利 益 準 備 金 取 崩 額
中 間 未 処 分 利 益
営
業
損
益
の
経 部
(単位:百万円)
当中間期
前中間期
自平成15年4月 1日
至平成15年9月30日
自平成14年4月 1日
至平成14年9月30日
36,817
30,321
6,496
6,281
214
―
38,289
32,047
6,241
6,803
―
561
35
212
417
665
44
594
507
1,146
290
574
865
14
―
334
746
1,080
―
495
13
8
5,654
5,676
―
97
―
97
64
353
―
110
528
5,163
―
2,850
△ 671
2,984
―
2,484
1,975
7,443
103
―
311
13
429
―
827
550
△ 942
―
434
3,993
―
3,559
追 加 情 報
当中間会計期間における追加情報はありません。
9
財務諸表(連結)
中間連結貸借対照表
期
(単位:百万円)
別
科 目
当中間期
前中間期
平成15年9月30日現在
平成14年9月30日現在
科 目
当中間期
前中間期
平成15年9月30日現在
平成14年9月30日現在
( 負 債 の 部 )
( 資 産 の 部 )
流 動 資 産
現 金 及 び 預 金
受 取 手 形 及 び 売 掛 金
87,490
20,137
39,110
90,078
流 動 負 債
57,212
75,369
21,402
支 払 手 形 及 び 買 掛 金
22,372
22,703
40,238
短 期 借 入 金
20,770
26,778
一年以内返済予定長期借入金
3,300
17,532
未 払 法 人 税 等
3,387
976
繰 延 税 金 負 債
3
9
未 払 消 費 税 等
275
381
た な 卸 資 産
24,767
25,221
繰 延 税 金 資 産
1,347
894
短 期 貸 付 金
165
488
そ の 他
貸 倒 引 当 金
2,153
△
190
△
1,980
賞 与 引 当 金
2,053
1,947
147
そ の 他
5,047
5,040
固 定 資 産
82,221
85,246
固 定 負 債
47,719
39,738
有 形 固 定 資 産
61,497
65,389
長 期 借 入 金
23,876
10,331
29,203
繰 延 税 金 負 債
1,263
684
退 職 給 付 引 当 金
11,139
10,954
修 繕 引 当 金
4,591
3,806
長 期 預 り 金
5,318
12,584
建 物 及 び 構 築 物
27,514
機 械 装 置 及 び 運 搬 具
16,161
18,638
土 地
15,820
15,947
建 設 仮 勘 定
928
407
そ の 他
1,072
1,192
無 形 固 定 資 産
1,841
2,106
( 少 数 株 主 持 分 )
連 結 調 整 勘 定
199
281
少 数 株 主 持 分
そ の 他
1,642
1,824
投 資 そ の 他 の 資 産
18,882
17,750
投 資 有 価 証 券
連
14,051
13,519
長 期 貸 付 金
495
504
繰 延 税 金 資 産
1,084
903
そ の 他
4,428
貸 倒 引 当 金
△ 1,177
資
産
結
の
合
範
計
169,711
そ の 他
1,529
1,376
負 債 合 計
104,931
115,107
1,431
1,416
資 本 金
19,699
19,699
資 本 剰 余 金
23,058
23,058
利 益 剰 余 金
18,397
15,272
その他有価証券評価差額金
2,607
( 資 本 の 部 )
960
為 替 換 算 調 整 勘 定
△
392
△
182
3,390
自 己 株 式
△
7
567
資 本 合 計
21
△
63,348
175,324
負債、少数株主持分及び資本合計
169,711
△
囲
当社グループは当社及び子会社45社、
関連会社11社により構成さ
れていますが、
そのうち連結対象子会社は26社、
持分法適用会社は
3社です。
10
(単位:百万円)
期 別
追 加 情 報
当中間会計期間における追加情報はありません。
58,801
175,324
中間連結損益計算書
期 別
科 目
売 上 高
売 上 原 価
売 上 総 利 益
販 売 費 及 び 一 般 管 理 費
営 業 利 益
営 業 外 収 益
受 取 利 息 及 び 配 当 金
持 分 法 に よ る 投 資 利 益
そ の 他 の 収 益
営 業 外 費 用
支 払 利 息
持 分 法 に よ る 投 資 損 失
そ の 他 の 費 用
経 常 利 益
経 常 損 失
特 別 利 益
固 定 資 産 売 却 益
訴 訟 和 解 金
そ の 他 の 特 別 利 益
特 別 損 失
固 定 資 産 処 分 損
適格退職年金制度移行損失
た な 卸 資 産 整 理 損
貸 倒 引 当 金 積 増
そ の 他 の 特 別 損 失
税金等調整前中間純利益
税金等調整前中間純損失
法人税、住民税及び事業税
法 人 税 等 調 整 額
少
数
株
主
利
益
中 間 純 利 益
中 間 純 損 失
(単位:百万円)
当中間期
前中間期
自平成15年4月 1日
至平成15年9月30日
自平成14年4月 1日
至平成14年9月30日
60,915
47,794
13,120
12,018
1,101
513
27
―
485
1,276
464
62
749
338
―
5,689
13
5,654
21
682
72
―
354
102
152
5,345
―
3,340
△ 1,126
42
3,089
―
61,507
49,076
12,430
12,356
74
683
101
88
494
1,345
544
―
801
―
586
142
―
―
142
464
104
311
―
―
48
―
908
1,081
△ 1,016
31
―
1,005
中間連結剰余金計算書
(単位:百万円)
期 別
科 目
資
資
資
資
利
利
利
利
(資本剰余金の部)
本 剰 余 金 期 首 残
本 剰 余 金 増 加
本 剰 余 金 減 少
本剰余金中間期末残
(利益剰余金の部)
益 剰 余 金 期 首 残
益 剰 余 金 増 加
益 剰 余 金 減 少
益剰余金中間期末残
当中間期
前中間期
自平成15年4月 1日
至平成15年9月30日
自平成14年4月 1日
至平成14年9月30日
高
高
高
高
23,058
―
―
23,058
23,058
―
―
23,058
高
高
高
高
16,495
3,089
1,186
18,397
17,021
―
1,748
15,272
中間連結キャッシュ・フロー計算書
期 別
科 目
営業活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フロー
現金及び現金同等物に係る換算差額
現金及び現金同等物の増加(△減少)額
現金及び現金同等物の期首残高
現金及び現金同等物の中間期末残高
(単位:百万円)
当中間期
前中間期
自平成15年4月 1日
至平成15年9月30日
自平成14年4月 1日
至平成14年9月30日
664
230
△ 3,889
△
13
△ 3,008
23,067
20,059
事業の種類別セグメント情報
△
△
△
△
4,978
1,026
4,212
51
311
20,956
20,645
(単位:百万円)
当中間期(自平成15年4月1日 至平成15年9月30日)
売
上
高
営業利益又は
営業損失
(△)
繊維事業
8,403
△79
建材事業
グラスファイバー事業 不動産・サービス事業
23,737
20,300
1,485
△113
572
532
その他の事業
6,988
計
60,915
消去又は全社
―
連結
60,915
522
1,433
△331
1,101
(単位:百万円)
前中間期(自平成14年4月1日 至平成14年9月30日)
売
上
高
営業利益又は
営業損失
(△)
繊維事業
7,596
△171
建材事業
グラスファイバー事業 不動産・サービス事業
23,902
21,075
1,515
15
△177
476
その他の事業
7,417
計
61,507
消去又は全社
―
連結
61,507
379
522
△448
74
11
会社概要
(平成15年9月30日現在)
社
名 日東紡(登記名:日東紡績株式会社)
代 表 取 締 役 社 長*
本部所在地 東京都中央区日本橋浜町1丁目2番1号
代表取締役常務取締役 *
創業年月日 大正 7 年4月22日 福島精練製糸株式会社設立 代表取締役常務取締役 *
大正12年4月 1 日 日東紡績株式会社に社名変更 代表取締役常務取締役 *
資 本 金 196億円
常
務
取
締
役*
従 業 員 2,039名
常
務
取
締
役*
主な営業所・工場等
取
・大阪支店
〒541-0043 大阪市中央区高麗橋4-3-10(日生伏見町ビル新館)
・名古屋支店
〒460-0003 名古屋市中区錦1-17-3(名興ビル)
・福島工場
〒960-8161 福島市郷野目字東 1
・富久山事業センター
〒963-8061 郡山市富久山町福原字塩島 1
・新潟工場
〒950-0065 新潟市東新町6-50
・泊事業センター
〒939-0744 富山県下新川郡朝日町平柳500
・伊丹生産センター
〒664-8501 伊丹市桑津1-6-1
・千葉工場
〒263-0004 千葉市稲毛区六方町210
・和歌山工場
〒643-0071 和歌山県有田郡広川町大字広898
・グラスファイバー開発研究所(福島工場内)
・バイオケミカル研究所(富久山事業センター内)
連結子会社
・
(株)日東紡マテリアル
・パラマウント硝子工業
(株)
・
(株)双洋
・日東グラスファイバー工業
(株)
・日東紡音響エンジニアリング
(株)
・ニットーボー東岩
(株)
・富士ファイバーグラス
(株)
・ニットーボーメディカル
(株)
・
(株)エヌティービーテクノ
・日東紡
(中国)
有限公司
・ニットービバレッジ
(株)
・日東紡澳門玻纖紡織有限公司
その他14社
12
取締役、監査役および執行役員
本店所在地 福島市郷野目字東1番地
取
締
役*
締
役*
監
査
役(常勤)
監
査
役(常勤)
監
査
監
査
役 **
役 **
執
行
役
員
執
行
役
員
執
行
役
員
執
行
役
員
執
行
役
員
執
行
役
員
相良 敦彦
水由 末夫
鈴木 弘
南園 克己
白鳥 克忠
堂垣内 亨
山崎 栄
北村 忠則
金谷 秀雄
大塚 浩二
安藤 俊昭
中村 宏
鷹野 征雄
森本 裕彦
小山 雅功
和田 博明
片山 勝博
鈴木 孔三
* 執行役員兼務
** 社 外 監 査 役
ホームページアドレス
http://www.nittobo.co.jp/
株式概要
(平成15年9月30日現在)
大株主
株式の状況
発行済株式総数
株主数
247,677,560株
28,519名
株主名
持株数(千株) 議決権比率(%)
日本トラスティ・サービス信託銀行(株)
(信託口)
中央三井信託銀行(株)
所有者別分布状況
2.88 %
自己株式 0.08 %
8.91%
(株)みずほコーポレート銀行
日本生命保険(相)
(株)UFJ銀行
7.70 %
34.65%
個人・その他
金融機関
45.78%
その他国内法人
外国人
証券会社
20,046
8.17
12,263
5.00
11,958
4.88
9,121
3.72
8,291
3.38
第一生命保険(相)
6,580
2.68
日本マスタートラスト信託銀行(株)
(信託口)
6,310
2.57
住友生命保険(相)
5,412
2.21
UFJ信託銀行
(株)
(信託勘定A口)
5,129
2.09
あいおい損害保険(株)
4,799
1.96
株価の推移
日経平均株価(円)
当社株価(円)
300
25,000
240
20,000
180
15,000
120
10,000
60
5,000
79,710
77,663
57,639 当社株式売買高(千株)
50,000
40,000
30,000
20,000
10,000
00年10月
01.3
9
02.3
9
03.3
9
13
株主メモ
決 算
期
3月31日
定 時 株 主 総 会
6月下旬
公 告 掲 載 新 聞
東京都において発行される日本経済新聞
※なお貸借対照表および損益計算書は、日本経済新聞への公
告に代えて当社ホームページに掲載しております。
http://www.nittobo.co.jp/kessan/index.htm
上 場 証 券 取 引 所
東京・大阪(証券コード3110)
名 義 書 換 代 理 人
東京都港区芝三丁目33番1号
中央三井信託銀行株式会社
同 事 務 取 扱 所
東京都杉並区和泉二丁目8番4号
中央三井信託銀行株式会社 証券代行部
TEL(03)3323-7111
同
次 所
中央三井信託銀行株式会社 全国各支店
日本証券代行株式会社 本店および全国各支店
単元未満株式の買取
上記名義書換代理人の同事務取扱所および
同取次所でお取扱いしております。
株 券 失 効 制 度
株券を喪失した場合は公示催告による除権判決を受けて再発
行する取扱いでしたが、平成15年4月1日施行の商法改正によ
り株券は公示催告制度から除外され、新たに創設された「株
券失効制度」により株券の再発行を受けることとなります。お手
続きの詳細につきましては名義書換代理人あてご照会ください。
取
( お 知 ら せ ) 住所変更、単元未満株式買取請求、名義書換請求および配
当 金 振 込 指 定 に 必 要 な 各 用 紙 ご 請 求 は 、名 義 書 換 代 理 人
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