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男女平等意識の啓発

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男女平等意識の啓発
基本目標 I】 男女平等意識の啓発
【
(現 状 と課題 )
今 日、男女が互 いの人権 を尊重 し、喜 びも責任 も分かち合 い、性別 によることな くそれぞれの個
性 と能力 を十分 に発揮 して、共 に生 き生 きと暮 らしてい くことがで きる「男 女平等社会」 の形成が
望 まれてい ます。 しか し、長 い歴 史 の中で培 われて きた「男 は仕事、女 は家庭」 とい った固定的な
性別役割分担 の意識や、 日常生活のなかで当然 の事 の よ うに行 われてい る「男 だか ら、女だか ら」
とい う性別 による男女 の 区別や差別、「家」 とい う潜在 的な意識が、男女 のあ らゆる活動 に制約 を
もた らし、男女平等社会 の実現 を妨げ る要因になってい ます。
生活様式が多様化 された現代 においては、世代や家族構成、生活ス タイルなどによって人格が形
成 される過程 は様 々です。従 って、家庭 生活 にお ける家族 の
人 ひと りがそれぞれの立場や役割 を
認識 し、家庭生活 を通 して個人の男女平等意識 を高 めてい くことが大切です。
また、地域の活動 の場 にお ける習慣 などにより社会的に形成 される固定的な役割分担意識や社会
通念、あ らゆる教育 の場 にお ける人格形成 の過程 について も、男女平等 の視点か らそれぞれのあ り
方 を適切 に見直 し、それぞれの場 において男女平等意識が定着 される ことが望 まれます。
'
重点 目標 1
家庭 における男女平等意識 の促進
豊かで充実 した生 活 の基盤 は、 家庭 生 活 にあ ります。家庭 は社会 の縮 図 とも言 われ る よ うに、 男
女共 同参画社会 を実 現す るための意識 醸成 にお い て大変重要 な場 とな ります。
少子化 や核家族化 の進行 す る現代 にお い て、社会 だ け でな く家庭 にお い て も人 間関係 の希 薄化 が
顕著 で、 家庭 にお け る教 育力 の低下 が指摘 されて い ます。 こ う した現状 をふ まえて、家庭 生 活 の 中
か ら男女平等意識 の定着 を図 らなければな りませ ん。
そ こで、 固定 的性 別役 割分担 意識 の実態把握 を行 い、男女平等意識 の醸成 をはか るための学習機
会 や情報提供 の充実 に努 め ます。
また、男性 も、家事、子育 て、介 護 に積極 的 にかかわ る意識 を高め るため に、 学習機会 の提供 と
参加 を促 進 します。
施策 の 方向
1。
家 庭 にお け る男 女 の 固定 的性
具体 的 な施策
主 管課
(1)家 庭 にお け る男 女 の 固定 的性 別役 割分担 意
企画振 興課
識 につい ての実態把握 を行 い ます
別役 割 分担 意識 の 是 正 の た め の
啓発推進
(2)家 庭 内 にお け る男 女 平 等 意識 の 高揚
を推 進
企画振 興課
します
0回 覧板、市 報、 ケ ー ブ ル テ レビ を活用 した
情報提供 の推進
・保 護者 向け の学習機会 や情報 の提供
情報政策課
女 が と もに家 事 0育 児 ・介 護 を学 ぶ 機会
の提供 と参加 を促進 します
高齢福祉 課
(3)男
生 涯学習課
保健 医療課
生涯 学習課
問
27
今後 、男女 が ともに家事、子育 てや教育、地域活動 に積極的 に
参画 してい くため には、 どのようなことが必 要 だ と思 います か。
男 女 の役 割 分 担 についての社 会 通 念 、
り
を改 めること
慣 習 、しきた。
男 性 も女 性 も平 等 に、仕 事 と家庭 の
両 立 を支 援 する体 制 の整 備 を図 る
仕 事 中心 という社 会 全 体 の
仕 組 みを改 めること
行 政 や学 校 において参 画 に
関 する身近 な情 報 を増 やす
行 政 や学 校 において参 画 しやすく
なるような学 習機 会 を増 やす
労 働 時 間 を短 くして参 画 する時 間 を増 やす
家庭 や地 域 などで参 画 の必 要 性 を考 える
行 政 や学 校 において推 進 するための
啓 発 活 動 をする
寺にない
キ
その他
無 回答
一
一
劃一
協 一
わからない
43°/。 i
0%
38°/。
4.3° /。
│
l
100/。
20%
30%
40%
50%
60%
70%
資料 :佐 渡市男女共同参画に関する市民意識調査報告書 (2006年 )
間 9 役 害J分 担
夫は外で仕事をし、
妻 は家庭を守る
全体
n〓
208
女 性 n=123
男性 n=85
0%
10%
20%
30%
40%
夫は家庭を守る
妻 は外で仕事をし、
全 体 n=208
女 性 n=123
男性 n=85
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
70%
80%
90%
100%
主に妻 が家事、育児をきちんとする
夫も妻も仕事をし、
全 体 n=208
女 性 n=123
男性 n=85
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
主に夫 が家事、育児をきちんとする
夫も妻も仕事をし、
全 体 n=208
女 性 n=123
男性 n=851
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
共に家庭を守る
夫も妻も仕事をし、
全体
n〓
208
女 性 n=123
男 性 n=85
0%
10%
20%
30%
40%
70%
80%
90%
100%
80%
90%
100%
女性 は結婚 したら自分のことより家庭を中心 に考 える
全 体 n=208
女 性 n=123
男性
n〓 85
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
資料 :佐 渡市男女共同参画に関する市民意識調査報告書 (2006年
)
重点 目標 2
男女平等 の視点 で慣行や社会通念 の見直 し
意識調査 によると、社 会通念 0習 慣 。しきた りにお いて男性 のほ うが優遇 されてい ると感 じてい
る人が75。 5%と 非常 に高 い数値 になってい ます。
これは、昔 か ら地域の行事 の中で行 われて きた男女 の固定的な役割分担や男性中心 の慣習が、男
性優遇 の社会通念 とな り、長年 の間 に私 たちの生活 の 中 に意識づ け られ、男女の役割分担 を考 える
時や、社会 のあ らゆる場 に影響 をもた らしてい ることの現 れです。
男女がお互 いの人権 を尊重 し、 自らの意思 によって社 会 のあ らゆる分野 に参画 で きるように、地
域 にお け る男性優遇 と思われる社会通念や習慣 を必要 に応 じて見直 し、高齢層 を含 む幅広 い年代 に
お いて、意識改革に向けての啓発活動 を推進 します。
一
課
管
主
・
施策 の方向
1.地 域 にお け る男 女 の 固定 的性
別役 割 分 担 意 識 の 是 正 の た め の
具体 的 な施 策
(1)貫 行や社会通念 に関す る実態把握 を行 い ま
企 画振 興 課
す
啓発推進
(2)慣 行や社会通念 につい ての意識改革 を推進
企 画振 興 課
します
。講演会や セ ミナーの開催
・意見交換 の場 を作 る
生 涯 学 習課
間 8 あなたは、次 のような分野で男女 の地 位 は平等 になっていると思 いますか。
囲 男性 の方 が非常 に優 遇されている
□ 平等 になっている
どちらかといえば男性 の方 が優遇されている
どちらかといえば女性の方が優遇されている
□ わからない
女性 の方 が非常 に優遇されている
吻 無回答
学校教育 の場
法律や制度上で
社会通念・習慣
しきたりなどで
0
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
資料 :佐 渡市男女共同参画に関する市民意識調査報告書 (2006年 )
:問
26
P tt Aや 集落など地域団体では、一般的に活動の主体 が女性 となって
いても、集落役員や P tt A会 長 (副 会長な どの役員の長 には女性が少
ないようです。その主な原因 は何 だと思 いますか。
女性 自身が責任ある地位に
つきたがらないから
女性 は家事 `育 児が忙 しく、
地域活動に専念できないから
男性 が会長・副会長などと
なるのが社会1貫 行だから
指導力のある女性 が少ないから
女性は、
組織活動の経験が少ないから
男性が会長・副会長などでは、
みんながついてくるが、
女性だとついてこないから
目手に軽く見られるから
女性では本
わからない
その他
無回答
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
資料 :佐 渡市男女共同参画に関する市民意識調査報告書 (2006年 )
9
重点目標 3
保育園・ 幼稚園・ 学校 における男女平等意識 の啓発
′
人格 が形成 され る過程 にお い て教 育 が果 たす役 割 は重 要 で す。
学校等 における様 々な教育活動を通 して、人権 の尊重、男女の平等、男女相互の理解 と協力の大
切 さが、継続的に育まれるように、教育関係者 を対象 として男女平等意識の高揚 を図るとともに、
男女平等教育の充実 を推進 します。
具体 的 な施策
1.保 育 士、教 育 関係 者 の 男 女 平
(1)男
等教 育 に関す る研修 の充実拡大
女平等教育 に関す る研修機会 の充実 を図 社会福祉 課
ります
女平等意識 に基 づ く道徳指
導 。生 徒 指導 0進 路指導 ・性教
育指導 の充実
2.男
学校教 育課
(1)発 達段 階 に応
じた男女 平等意識 を育 む教 育
学校教 育課
を推進 します
女平等意識 に基 づ く授業 の研 究 を促進 し 学校教 育課
゛
ます
(2)男
間 18 あなたは学校生活 の中で、
経験したことがあ ますか。
次のようなことを言われたり、
│り
クラスの出席簿が
共学で、
男女で別 々になっていた
生徒会や学級委員の選 出などで、
会長・委員長 は男子 、
副会長や書 記は
女子と役害」
分担 ができていた
特 にない
「男らしく」
「女らしく」
ふるまうようにいわれた
同じことをして、
男子だけ
(女 子だけ)が とがめられた
その他
進学指導で女子なのだから短大に
(男 子なのだから4年 制 に)
進むようにといわれた
無回答
0%
5%
10%
15% 20%
25% 30% 35% 40% 45%
50%
資料 :佐 渡市男女共同参画に関する市民意識調査報告書 (2006年 )
10
重点目標 4
生涯学習 における男女平等教育 の推進
ライ フス テ ー ジの 中 には様 々 な形 の 自立が あ ります。 そ の 自立 を図 る 中 で、男女共 生 へ の 意識 を
育 て るため には生涯 学習 が重要 な役 目を果 た して い ます。幼児 か ら高齢者 まで性別 に とらわれ る こ
とな く、男女が互 い を尊重 し、 ともに対等な立場 で生 きる姿勢や能力 を育 てることがで きるような
生涯学習 プラ ンの推進が求 め られてい ます。
そのために、公民館活動や地域活動、職場内活動 にお ける男女平等教育 の リー ダー的な人材 の育
成 に向けて、学習や研修体制 の充実 を図るとともに、国、県、他市、各種 団体等 と一体 となった活
動 を推進 し、あ らゆる分野 において男女平等意識 の啓発 を行 い ます。 また、多様 な学習機会 に応 じ
て男女平等意識 を醸成 し、学習が 日常生活 における問題解決 の糸 日とな り、その成果が社会 で評価
され、市民 一人ひとりの活動が社会全体 の向上に結 びつ くものであ るような生涯学習プランの策定
と社会教育 の充実 を図 ります。
1.男 女 平 等 に基 づ い た生 涯 学 習
と社会教 育 の充実
具体 的な施策
主 管課
(1)公 民館 活 動、 地域 活 動、 職場 内活 動 にお い
生涯 学 習 課
て 男 女 平 等 意教 育 を進 め るため の 人材 を育
成 し、意識啓発 を推進 します
(2)生 涯学 習 関連 施 設 で の 学 習機 会 の 拡 大 を促
生涯 学習課
進 します
(3)図 書館 、 図書 室 な ど生 涯 学習 関連 施 設 にお
生涯 学習課
い て男 女 平 等教 育 に関す る資料 収 集 と提 供
を推進 します
(4〉
情報 を主体 的 に読 み解 き自 ら発 信 す る能力
(メ デ イア リテ ラシー)を 育成 します
生涯学習課
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