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卒業生に贈る言葉 - 佐渡特別支援学校

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卒業生に贈る言葉 - 佐渡特別支援学校
新潟県立佐渡特別支援学校
連絡先:(0259)22-2145
第259号
平成27年3月20日
卒業生に贈る言葉
校長
塩原 隆之
卒 業 生 の 皆 さ ん は 今 ま で 慣 れ 親 し ん だ そ れ ぞ れ の 学 部 で の 生 活 を 終 え 、こ れ か ら
新 し い 場 所 で の 生 活 が 始 ま ろ う と し て い ま す 。特 に 高 等 部 の 卒 業 生 は 、い よ い よ 学
校 を 離 れ 、社 会 人 と し て 地 域 や 職 場 、施 設 の 方 々 と の 新 し い 生 活 が 始 ま り ま す 。是
非 と も こ れ ま で 家 庭 や 新 星 学 園 で の 生 活 の 中 で 身 に 付 け た こ と 、佐 渡 特 別 支 援 学 校
で学んだことを生かして、充実した生活を過ごしてほしいと思います。
と こ ろ で 、今 年 の 6 月 に 女 子 の サ ッ カ ー ワ ー ル ド カ ッ プ が カ ナ ダ で 開 催 さ れ ま す 。
前 回 の 2 0 1 1 年 に ド イ ツ で 行 わ れ た 大 会 で 優 勝 し た の は 日 本 で す 。あ の 東 北 大 震
災からわずか4か月後に、日本代表「なでしこジャパン」が優勝したのです。
当時の選手たちは被災地のビデオを見て涙し、東北で苦しんでいる「誰かのた
め に 」頑 張 ろ う と 誓 い 合 っ た そ う で す 。そ し て キ ャ プ テ ン だ っ た 、澤 選 手 は こ う 語
りました。
「 私 た ち が 勝 つ こ と に よ り 、何 か を 失 っ た 人 、誰 か を 失 っ た 人 、け が を し た 人 、傷
つ い た 人 、彼 ら の 気 持 ち が 一 瞬 で も 楽 に な っ て く れ た ら 、私 た ち は 真 に 特 別 な こ
と を 成 し 遂 げ た こ と に な る の で す 。こ ん な 辛 い 時 期 だ か ら こ そ 、み ん な に 少 し で
も 元 気 や 喜 び を 与 え る こ と が で き た ら 、そ れ こ そ が 我 々 の 成 功 と な り ま す 。日 本
は 東 北 大 震 災 の 困 難 に 立 ち 向 か い 、多 く の 人 々 の 生 活 は 困 窮 し て お り ま す 。私 た
ち は 、そ の 災 害 の 事 実 を 変 え る こ と は で き な い も の の 、日 本 は 今 復 興 を 頑 張 っ て
い る の だ か ら 、そ ん な 日 本 の 代 表 と し て 、復 興 を 決 し て 諦 め な い 気 持 ち を プ レ イ
で見せたかったのです。」
「自分のためでなく、誰かのために」と思える人は強い気持ちをもつことがで
き ま す 。誰 か に 喜 ん で も ら う た め 、日 々 頑 張 れ る 人 は 幸 せ で す 。決 し て「 私 に は 無
理 。で き な い 。」な ど と 思 わ な い で く だ さ い 。な ぜ な ら 、皆 さ ん の 御 家 族 や 佐 渡 特
別支援学校の職員、地域の方々は皆さんが頑張っている姿を見てい
るととても幸せな気持ちになるからです。皆さんは周りの人たちを
笑顔にできる才能があります。そのことを忘れずにこれからも夢や
目標をもって歩んでください。
卒業生の皆さんの御活躍と御多幸をお祈りいたします。
本年度の高等部卒業生の予定進路先は次のとおりです。一般就労8名(Aコープ羽茂(2名)、ホテル志
い屋、ほっともっと佐渡両津店、ほっともっと佐渡佐和田店、こがね荘、佐渡汽船運輸佐和田店、はもちの
里)、福祉サービス事業所10名(あんずの家、愛らんど新穂、まつはらの家、新潟の事業所など)です。
なかなか決まらず、最後まで実習を行っていた生徒もいました。一人一人が最後まで諦めずに努力を積み重
ねてきたからこそ、決めることのできた進路先です。保護者の方を始め、今まで自分にかかわってくれた方
への感謝の気持ちと、社会の一員としての自信と責任をもち、頑張ってほしいです。御卒業おめでとうござ
います。
(進路指導部 臼木 陽子)
★☆★小学部『卒業を祝う会、大成功!』★☆★
「しんぱいないさー♪(ハクナマタタ)」と歌いな
がら踊ったのは、卒業を祝う会での小学部のミュージ
カル『ライオン・キング』の一コマです。1年生から
6年生まで10人の子どもたちがジャングルの動物
の仮装をし、劇やダンス、合奏などを発表しました。
ライオン役の6年生は役に成り切って堂々と演じ、動
物役の下級生は自分の立ち位置やセリフを覚え、最後
までやりきることができました。一人一人ができる力
を精一杯発揮し、みんなで協力したことで、心に残る
楽しい会となりました。卒業生や参観に来られたお家
の方々に喜んでもらうことができ、卒業を祝う会は大
成功でした!
(小学部 坂井 厚子)
★☆★中学部『表現する力』★☆★
3学期の様々な活動を振り返ると、一人一人の表現す
る力が向上したことを感じます。
卒業を祝う会の出し物では、劇を披露しました。役に
成り切ったり、自分の得意なことを見せたりして楽しま
せてくれました。作業製品の製作や美術作品の制作では、
できたものを見てもらいたいという気持ちをもつ人が
多くいました。総合の発表会として行った株主総会では、
分担したパートをしっかりとこなすだけでなく、見る人
により効果的に伝わるような工夫や、楽しんで発表を聞
いてもらえるようなアイデアが盛り込まれていました。
どの活動も、一人一人の良さを存分に発揮できました。
積み重ねた経験が自信につながっているのだと思いま
す。
(中学部 宇治 徹明)
★☆★高等部『校外学習』★☆★
高等部では、3月6日(金)に1年生と3年生が、
9日(月)に2年生が、今年度最後となる校外学習に
出掛けました。
1年生は金井・佐和田方面、2年生は両津方面、3
年生は佐和田方面で、それぞれのねらいに沿った活動
を行いました。1年生は、佐渡総合病院やグループホ
ームを見学しました。2年生は、金融機関でのATM
の使い方や、ハローワークの利用の仕方を学びました。
3年生は、思い出作りも兼ねて、ボウリングとカラオ
ケを楽しみました。また、昼食はそれぞれの学年が自
分で注文や会計をしたり、店を選んだりしました。A
組では、材料を買いに行き調理実習を行いました。ど
の学年も今後の生活を想定した実践的な活動を行うこ
とができました。穏やかな天候にも恵まれ、思い出に
残る校外学習でした。
(高等部 永野 ひろみ)
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