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2009年5月発行 第31号
2009 May 新緑号 31号 里山だより ・名張市特別表彰の様子 ・総会のお知らせ ・一般廃棄物再生利用業指定業者に登録 ・青年里山フォーラム特集 ・デイサービス赤目の森の様子 31号 特定非営利活動法人 赤目の里山を育てる会 〒518-0762 三重県名張市上三谷268番地の1 ・国際ワークキャンプ ℡ 0595−64−0051 fax 0595−63−4314 http://akame-satoyama.org/ 街の街路樹の剪定枝や家庭の庭木の剪定枝を回収して、ペレット化して有効利用します。 今年の4月1日付けて゛、我が特定非営利活動法人赤目の里山を育てる会は、名張市より「一般廃棄物再生利用業の 指定業者に登録されました。これは、廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則第2条の3 第2号の規定による再生利用業の指定を受けたということになります。 これは、偶然というべきでしょうか、理事長がデイサービスの送迎車で市内を巡回していた時に、街路樹を剪定した枝 をトラックに載せようとしていた人たちがいて、とっさに「その枝どうしますの。私達にもらえませんか」と声をかけたところ から始まりました。もちろん、その枝はチップ化してペレットを作るということになるのですが。 聞くとこの剪定作業は名張市からの委託事業で、大金を出して業者に引き取ってもらっているとの事でした。早速市役 所に、赤目の里山を育てる会が引き取ることが可能である旨を告げたところ、有料無料に関わらず、定期的に日常的に 廃棄物を回収するなら、廃棄物処理業者の指定登録を行う必要があるということになりました。業者登録とは、大規模な 機械や設備が必要なのではないだろうかと思っていましたが、現在ある設備で十分指定を受けることが可能ということで、 今回の指定登録となった訳です。 10年以上前に、産業廃棄物処理場反対で始めた団体が、こんな業者登録をするとは思っても見ませんでした。 赤目 の里山を育てる会では、市内の自治会や家庭での剪定枝の回収を有料で行うことになります。 ☆ 1立方メートルの剪定枝を 2000 円で回収することにしました。 ちなみに軽トラックの荷台に積み込まれた剪定枝は およそ4立方メートルですから 8000 円となります。 ☆ 基本は剪定枝を赤目の里山を育てる会が指定する場所に保管してもらう必要があります。 車がない場合は、赤目の里山を育てる会のトラックをお使いください。燃料は実費必要です。 剪定をしてほしい。剪定枝を取りに着て欲しいなどのご要望は、個別対応とさせていただきます。 赤目の里山を育てる会では、循環型社会の構築に役立てるためにも、名張市内で発生した街路樹の剪定枝で、 木質ペレットを作り、公共機関の玄関にペレットストーブを置いて、名張産のペレットを燃やして暖房に使い、CO2 削減 地球温暖化防止に一役買おうと考えています。 市内のみなさんの自宅でも、ペレットストーブを設置するだけで、ご自分の山の木をペレットに加工して燃料として 使うことが出来るのです。 詳細は赤目の里山を育てる会事務局にお問い合わせください。 【09年度育てる会定期総会ご案内】 日時 2009年6月7日 日曜日 午後1時から3時まで 場所 名張市上三谷 エコリゾート赤目の森 内容 2008年度の活動報告 決算 2009年度の活動方針 予算 記念講演 会議室 など 全国 1000 箇所の里地里山モニタリング調査開始の意義と役割について 今西 塩一先生 (奈良県内 小学校教頭 赤目ポイント主任調査員) 2 予告です 〚名張市バイオマスタウン構想協議会の委員に理事長就任〛 ― 名張独自の策定計画書作りに参画すると高らかに宣言して議論に参加 ― 4月 22 日午後から名張市役所大会議室で、商工会議所会員や林業協同組合 農協などの担当者 35 名が集まって、 間伐材や生ゴミを活用した新事業を創出するための「名張市バイオマスタウン構想策定協議会」の第1回会議が行われ ました。この会議に環境NPOとして赤目の里山を育てる会理事長が参加して、熱心に議論に参画いたしました。 この会議では、現在有効に活用されていない、間伐材や生ゴミ 剪定枝 籾殻などのバイオマスを有効に活用するた めの事業化を目指して議論され、6月末に原案を作りパブリックコメントを求め、事業化の方向性を決定する方針です。 期間が短くて、議論がかみ合うかが大きな問題点であり、作業部会での相当詰めた話し合いが必要だと予想されます。 当会理事長は策定委員と作業委員を兼務しているので、その活躍が期待されています。 赤目の里山を育てる会では、間伐材の有効利用について、世界最小のペレタイザーの有効活用をして、地産地消の木 質バイオマス燃料化を打ち出して、ペレット利用の普及のために、名張市役所の1階ロビーにペレットストーブの設置を 呼びかけていきたいと考えています。 ➽育てる会 名張市特別表彰受賞➽ この度 名張市市政 55 周年を記念しての市政特別表彰で、当会 特定非営利活動法人赤目の里山を育てる会が表彰され ました。その理由は長年の環境保護活動が評価されたものです。当日は理事長と吉田理事と松浦学生会員と松本学生会員 が一緒に参加して、受賞を祝いました。 一緒に受賞したのは、個人4人団体15で、名張市内で活躍している団体・企業がほぼ参加していました。 このような場で、あいうえお順で紹介されたので、特に目立ち、環境大臣表彰や木質バイオマスの取り組み、里山保全団体で のデイサービス事業の実施など、ポイントを押さえた紹介で特に目をひいたと感じました。賞品は金一封はなく、模造の金杯と 賞状となぜか飴ちゃんが入っていました。 このページでも分かるように、こんなに名張市に特化した「里山だより」も珍 しいことです。嬉しいことですね。名張市の中で、赤目の里山を育てる会の取り 組みの認知度を高めれば、会員の加入や里山保全の活動への参加も見違え るように増えるのではないかと、期待しています。エコリゾート赤目の森を始め てから18年で赤目の里山を育てる会をはじめて13年になるのですね。 これからが、楽しみな時間であるということが出来るかもしれませんね。継続 は力なりです。 2009年10月3日 土曜日 夕刻 東京近郊で開催 青年里山フォーラムの関係者を中心に企画し、上記のイベントが計画されています。 会場は未定ですが、東京都内での開催となります。 国際ワークキャンプに参加した人はもちろんのこと、 里山保全に関心のある方や国際ワークキャンプナイスの会員の方など、どなたでも参加OKですから、ぜひ、 お気軽にご参加ください。 詳細は、赤目の里山を育てる会HPで発表しますので、楽しみにお待ちください。 3 ●実行委員長:岡田健一君、参加者募集のため 2月28日から一週間、全国横断軽トラの旅に出る。 ●平成21年3月20日∼22日 2泊3日 前日は、 「里山入門講座」が開講され、フォーラム終了後は、 希望参加者でエクスカーションに出かけました。全国から約60名の青年が赤目の森に集まり、フォーラム を開催しました。国際ワークキャンプのメンバーはスタッフとして活躍。 基調講演での 京都学園大学教授、中川重年氏と理事長、伊井野氏 名張市長のご挨拶 昼食 各団体の事例発表 4 里山散策 参加者全員が、6講座全てをローテーション でまわり、里山のヒミツを探る。 みんなで作っ た「里山宣言」 は、ホームペー ジに掲載して います。 青年里山フォーラムを行おうと思った経緯は、私が大学 1 年生から関わった赤目の森で、卒業前に私が赤目で 学んだことや、大学生活で経験したことを活かしたいと考えたからです。また、年 2 回行われているワークキ ャンプで出会った仲間の存在も今回のフォーラムを開催できた大きな後ろ盾になりました。特に、今回事務局長 を引き受けてくれた喜多川君は 2 年前に赤目で出会い、それから赤目の森の活動に関わってきました。赤目で 友情を育んだ彼とフォーラムを一緒に行えたことはとてもうれしかったです。 青年里山フォーラムの内容は、基調講演、里山散策、各団体による事例紹介、里山保全ワークとプログラムを 組みました。特に、フォーラム 2 日目午前中に行った学ぶ講座では、赤目の里山を育てる会の会員や理事の方、 外部講師の協力を得て、里山のフルコースといえるような講座を用意し、ペレタイザー、養蜂、環境教育などに ついての分科会を催しました。交流会では、参加者全員で友好を深め、2 日目の夜に行ったワークショップで、 話し合った内容をもとに里山宣言を作成し、社会に情報を発信しました。フォーラムでは、多くの青年が、自分 たちの未来の里山や環境問題について、集い、語らい、ワークをし、なんとか皆様の協力もあってやり遂げるこ とができ、実行委員会のメンバー一同、目的を達成できとてもうれしく思っています。今回のフォーラムのつな がりや出会いを大切にして、今後の里山保全に担っていきたいと思っています。 5 春はお花見の季節です。デイサービスでもお花見は欠かせませんね。 新しいヘルパー職員の紹介 少し車で走ると、青蓮寺湖、大宇陀の大野寺、又兵衛桜と見事な桜が 咲いています。一年に一度短い期間ですが開花した桜の下でお弁当を 食べると、桜のやわらかい雰囲気がほのかに伝わって優しい気分になれ 片山綾子さん そうですね。 春の到来と共に、新しいフレッシュなヘルパーさんが採用されました。 片山さんは今年の4月13日から 若いパワーで、デイサービスの利用者さんをサポートしてくれることを 介護ヘルパーで就職されました。 期待しています。 現在21歳です。9歳の時に鈴鹿か ら名張に転居してきました。 高校では、弓道部に属していて頑張 っていました。 卒業後、介護ヘルパーとして勤務し て3年の経験があります。 「みんさんの笑顔が私の働く原動 力です。これからどうぞ、宜しくお 願いいたし ます。 」 デイサービスでのクッキング。↑ 車いすの方も座ってお食事の用意を 一生懸命されています。 里山広場でみなさん、日向ぼっこ・・・。 → 6 2009年春 国際ワークキャンプ 2009 年春・名張ワークキャンプを通して キャンプリーダー 松浦杏奈 本年のワークキャンプは里山青年フォーラム開催に伴い、第 1 週目は フォーラム運営のサポート、第 2 週目は主に第 2 号トラスト地のトレー ル修正のワークをしました。 ワークキャンプ 1 週目は全てこのフォーラムに直結しているものであ ったので、キャンパーというよりはフォーラムのスタッフとしての認識 が大きかったと思います。キャンパーの仕事は常に裏方の仕事で、表か らは見えにくく、睡眠時間が削られたり食事時間が不定期だったりと辛 い時もあったはずです。しかし誰一人、弱音を吐かず全てに貢献してく れました。また、全国から集まった参加者達と同じ時間を共有できたの もキャンパーにとっては良い体験だったと思います。環境活動を常日頃 から行っている学生、社会人の方々とかかわることで通常のキャンプで は得られない知識にも触れることができ、同世代のからのエネルギーに 強い刺激を受けたはずです。 そして何よりも、一つの大きなイベントを皆で作り上げて成功させる という達成感をキャンプ中間地点で体験できたことは最大の成果と言 えるのではないでしょうか。知らぬ土地に来て、いきなり大きなイベン トを作り上げていかなくてはならないという状況を乗り越え、成功に貢 献できたことはキャンプ続行の意欲向上にもつながりました。 フォーラム終了後最初の作業であった 2 週目のトレール作り。これは フォーラムのワークの一環で行っていたものでした。途中段階からのス タートで、はじめから自分達の手で作り上げたかったと嘆いたこともあ 落ち葉掻きも みんなで汗流 して頑張った。 今年も笹百合 が見事に咲く だろう。 りましたが、任されたミッションを最後までやり遂げることができまし た。トレール修復期間中は雪が降るほど気温が低い日が続きましたが、 現場を仕切ってくれたキャンパーは全くモチベーションが下がりもせ ず、トレール完成に大きく貢献してくれました。 今回のキャンプは、仲間が頑張っているから自分も頑張れる。そう感 じる場面がたくさんあったような気がします。大学生活を含めた人生の 貴重な 2 週間を素敵なキャンパー達と赤目で過ごすことができ、幸せで した。 第二号トラスト地のトレイル完成! 7 「青年里山フォーラム」が無事終了いたしました。 (敬称略) ・ ・ ・ ・ ・ ・ 実行委員長の岡田健一君、事務局長の喜多川権士君 名張市 名張市 京都市 淡路市 流山市 知多市 のお二人。フォーラムが開催されるまで豊田市に出向い 12 月 12 月 2月 4月 4月 4月 てペレットストーブのキリン君とらくだ君を持ち込ん でPR。学生生活最後を赤目で堪能した岡田君は、今年 の4月から社会人。また、赤目に応援に来て下さいね。 <年間会費> 学生会員1500円 一般会員3000円 郵便振り込み 00810−8−48008 赤目の里山を育てる会 この生き物は一体なに? なんと「オオゴキブリ」 。 大半は、森林に棲み朽木 を食べて暮す。不潔とい うより「オオゴキブリ」 が森の中にいるというの は豊かな自然林である証 拠なのだそうだ。 ●里山で集めた柴、街路樹をペレットにする作業。 ●事務局整備をお手伝い下さる方。 ●デイサービスで利用者の方へのお話相手、 クラフトや得意分野を教えて下さる方。 ●チェーンソーや工具の手入れと整理整頓。 ●里山整備(草刈、薪割り、柴刈など随時) ●施設のお掃除 など <ご連絡下さい>0595−64−0051 E-mail [email protected] 事務局整備行います! 会議室の横にある6畳の洋間を整理 みなさん、お元気ですか? 里山だよりも新年号からカラーで お届けしておりますので写真が見 易くなったと思います。 里山の芽吹きを見ていると、新し い生命が成長していく過程でもあり、自然の中か らエネルギーを感じます。赤目の森も若い青年が 沢山集うようになりました。みなさんも、是非、里山 へ遊びに、ボランティアに、学びに来て下さいね。 K.Y して、事務処理、資料の保管、談話が できる部屋にしていきたいと思いま す。ボランティアのみなさんが、赤目 に来てくださっても必要なものが すぐに揃うような体制にしていきた いと思いますのでみなさんも、ご協力 お願いいたしま∼す! 8