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資金の内容
農業負債の返済に支障を来している方へ −農業負債整理関係資金のご案内− 「借入金の返済で資金繰りに困っている。もう少し償還負担が減れば、経営に明るい展望 が見えるのに」こうした農業者のご要望に応えるための融資制度をご用意しています。 1 2 まず、現在融資を受けている金融機関と償還条件の緩和についてご相談下さい。 償還条件の緩和だけでは、経営の再建が図れない場合には、次の負債整理資金の活用 について、農協、農林公庫等の融資機関とご相談下さい。どの融資機関でも借入申込み を受付いたします。 資金の内容 (「AとB1」、「AとB2とC」のセットで借りることもできます。) A 制度資金以外の 負債の整理が 必要な方 農協等(農林公庫でも受付いたします。)から 農業経営負担軽減支援資金 を融資 限 度 額 償還期限 金 利 … … … なし 10年以内(年間償還額等から特に必要な場合は15年以内) 借入時の金利は金融情勢により変動します。 最新の金利は融資機関にご照会ください。 (参考:平成 17 年 5 月 25 日現在 1.5 %) B 制度資金の負債の 整理が必要な方 制度資金= 公庫資金、 近代化資金、 改良資金等、 土地改良事業負担金等 農林公庫(農協等でも受付いたします。)から B1 農業経営維持安定資金 または B2 経 営 体 育 成 強 化 資 金 を融資。 限 度 額 償還期限 … … 金 … 利 (Cの前向き投資資金とセット) 制度資金の 10 年間分の元利償還金 農業経営維持安定資金 20年以内 経営体育成強化資金 25年以内 借入時の金利は金融情勢により変動します。 最新の金利は融資機関にご照会ください。 (参考:平成 17 年 5 月 25 日現在 1.5 %) C 前向き投資の 資金も必要な場合 Bで、経営体育成強化資金(B2)を選択すれば、経営再建 に必要な範囲内で、前向き投資資金も融資します。 -1- 相談窓口 農協・信農連・農林公庫等の融資機関、普及指導センター、市町村及び担い手育成 総合支援協議会でご相談に応じます。 融資審査の考え方 ① 負債整理資金等の融通によって、農業経営を再建し、地域農業の担い手となって いくことのできる方にご融資いたします。 ② このため、 ・ 経営者の経営能力(技術レベル、経営マインド等)はどうか ・ 経営上の問題点は何か ・ どの点を改善すれば経営が再建できるか ・ 経営改善計画は実行可能なのか ・ 経営改善計画が実行されれば、融資の返済は可能か を審査いたしますので借受申込書と一緒に経営改善計画書を提出していただきま す。 ③ 経営改善計画は、ご自分で作成していただきますが、必要があれば、普及指導セ ンター、市町村等がお手伝いいたします。 ④ 審査の結果、経営改善計画の達成や融資の返済の可能性に疑問があるとされた場 合は、経営能力等の向上に努めていただき、1年後に再度判断することといたしま す。 債権保全の考え方 ① 物的担保と農業信用基金協会の保証を基本とします。保証人は、法人の場合に役 員が保証人になるなど、実質的に同一経営の範囲内から保証人を出す場合を除き、 不要とすることを原則とします。 ② 担保物件の評価は、近隣の類似物件の売買価格等を勘案して、適切に行います。 ③ 以上の債権保全措置で融資額全額がカバーできない場合でも、経営能力等からみ .. て、経営改善計画の達成・融資返済が 確実 と考えられるときは、融資を行いま す。 審査に要する期間 申込から通常1か月半で、融資できるかどうか判断いたします。 特別な事情がある場合には、その時点で状況をご説明いたします。 融資した後のフォロー 経営再建が確実に進むよう、融資後も、融資機関が中心となって、関係機関とも連 絡・協調してお手伝いいたします。 このため、毎年、借受者は経営状況を融資機関に報告していただきます。 (ご相談窓口) 以上の資金につきまして、ご質問、トラブル等がありましたら、下記にご連絡下さ い。 農林水産省 経営局 金融調整課 企画調査班 ( 杉本 ・ 堺 ・ 南里 ) Tel 03−3502−8111代表(内線4377、4375) -2- (参考1) 負 債 整 理 資 金 の 借 入 手 続 借入希望者(農業者) 1 経営改善計画書・借入申込書を提出 4 融資可否の回答 (原則1か月半以内) 経営改善計画の作成でお困りの時は、 普及指導センター、市町村、担い手育成総合支援協議会等に相談 をしていただくこともできます。 融資を行わない場合は、 その理由をご説明します。 なお、計画書等の提出は、極力早くされることをお薦めします。 融資機関(農協・銀行等、公庫) 2 3 融資機関(農協・銀行等、公庫のいず 各資金の融資機関に関係書類を送付 れか)に提出 自ら審査 必要に応じ、経営者の能力等に関し、関係機関に対し て照会・確認を行う 経営診断機関に送付し意見を求める -3- 融 資 審 査 の 考 え 方 (参考2) 融資審査の視点 1 具 体 的 な 着 眼 点 等 これまでの経営 ○ 状況はどうなって いるのか。 経営者の能力 技術レベル 経営マインド 生産物の単収・品質 生産コスト 資産等 はどの程度か ○ 経営力を背景とした収支実績、財務内容、資金繰りはどう か (家族経営の場合、家計も含めて分析) ○ 経営上の問題点は何か ○ 負債の返済に支障を来すようになった理由は何か 2 経営の改善を図 ○ るために、どの点 をどのように改善 していくのか。 3 その点を改善すれば確実に経営改善が図られるか 経営改善計画は ○ 実行可能か。 経営者の能力 現在の技術レベル 経営マインド等 からみて達成できるか (注) ○ 改善計画の内容が過大投資になっていないか 4 計画が実行され ○ 収益予測の算出基礎となっている単収・単価等は無理のな た場合に収益はど いものか うなるか。融資返 ○ 償還見通しはあるか 済は可能か。 (家族経営の場合、家計費も含めて判断) ○ 当該作目の需給・価格動向がある程度変動しても償還可能 となるよう余裕をもったものとなっているか (注)農業者の経営能力等からみて、経営改善計画の実行可能性・融資返済の可能性に 疑問がある場合は、普及指導センター等の指導を受けて、経営能力の向上に努めて いただき、1年後に再度判断することといたします。 -4-