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p52-53 - ピアノ | ピティナ・ピアノホームページ
ピティナっ子リポート 連載 25 10 代の国際デュオ誕生! 日本とウクライナの代表が初顔合わせ 4 月 2 日・4 日ショパンエチュード公開レッスン とジョイント・コンサートのため、来日したアレク サンダー・ガブリリュクさん。今回はピティナっ子 の関本昌平さんが、ガブリリュクさんとデュオを共 演するという夢の企画が実現した。世界的逸材と 日本の大器の共演は、多くの指導者の望むところ で、 「ピアノの可能性を改めて見直した」 という意 見が出るほど、深い感動を呼んだ。 来日から本番までの数日間、二人の間には何か が芽生えていた。最初の合わせ練習では、 「もっ とお互いの存在を感じて、 コミュニケーションを取 りなさい」 とマカロフ先生から指導を受けていた 全ての公演を終え、 くつろぐマカロフ先生、サーシャさんの師 弟と関本さん。鎌倉でしゃぶしゃぶを食べ、温泉に入り、つか の間の休暇を満喫。 関本 昌平 Syohei Sekimoto P r o f i l e せきもと・しょうへい◎ピティナ ・ ピア ノコンペティションに お いて、1995 年 B 級 金 賞、1996 年 C 級 銅 賞、 1997 年D級銀賞、1998 年E級銀賞、 2000 年 G 級 金 賞、2001 年コンチェ ルト部門最優秀賞受賞。1998 年第 3 回 KOBE 国際学生コンクール A 部門 (高校生以下の部)最優秀賞及び兵庫県知事賞。同年関西 フィルハーモニーオーケストラと共演。2000 年第 1 回ショ パン国際ピアノコンクール inASIA(中学生部門)にて金賞受 賞。副賞として第 1 回ショパン国際ピアノコンクール(ワル シャワ)の研修に招待される。同年アメリカニューヨークの カーネギーホール並びにスタインウェイホールにてコンサー ト。2001 年 3 月初のリサイタルを開く。現在桐朋女子高等 学校音楽科 2 年に在籍。これまでに、稲垣千賀子、二宮裕 子、 ミヒャエル・ヴォスクレセンスキーの各氏に師事。 今回サーシャと共演できてとても楽しかったし、 勉強になったし本当に幸せです。サーシャと約一 週間一緒にいて、今までこんなにも充実した一週 間はなかったと思うぐらい、 とてもいい刺激になり ました。初めてラフマニノフを二人で合わせた時 はお互いの気持ちがなかなか合わなくて、心配し ました。でも、マカロフ先生、二宮裕子先生のす ばらしい指導もあって、毎回弾く度にお互いにな 52 が、本番ではぴったり息の合った演奏を披露。 「信 頼」 と 「友情」が二人の間に生まれた瞬間だった。 にか発見があり、変化していきました。 2台ピアノはソロとちがってお互いの音をしっ かり聴き合いながら音楽を作っていかないといけ ません。今回音を聴くということは大事だと改め て思い、音に対する意識、要求が高まったと思い ます。名古屋と東京のコンサートでは、本当に楽 しく弾くことができました。特に東京での演奏は 今までで一番、ぼくとサーシャがひとつになれた と思います。それはやはりお互いの演奏を尊重 できて音を聴き合いながら音楽を高め合うことが できたからだと思います。 演奏が終わってサーシャ と抱き合った時最高の喜びを分かち合いました。 マカロフ先生のレッスンもとてもすばらしいレッ スンでした。すべての音の細かい表現、演奏効 果を高めるための表現身体の使い方などなどすば らしいことをたくさん教えていただきました。 最後にこのすばらしい公開レッスン、コンサー トを企画してくださったピティナの皆様、ほんとう にありがとうございました。 ピティナっ子リポート◆ 25 名古屋で同じステージにたった田村響さん(左)と。さ て彼らの 30 年後は?とても楽しみな 3 人である。 満開の桜の下でツーショット。 企 画 に 携 わっ た 名 古 屋 支 部 のス タッフらと。 来日してから数日の練習で息をぴったり合わせてきた二 人。名 古 屋・東 京で すばらしい 演 奏を披 露した。顔を 見合わせて、 「さあいよいよこれから・・ ・ !」 という瞬間。 アレクサンダ ー・ ガブリリュク Alexander Gavrylyuk P r o f i l e 1984 年 ウクライナ 生 ま れ。7 歳 よ りヴィクトル・マ カ ロフ 氏 に 師 事。 1998 年オーストラリア音 楽 学 校 及 び セント・アンドリュース カ テド ラ ル 学 院(St. Andrews Cathedral School)の奨学生としてシドニーに移住。その後、1999 年 ホロヴィッツ記念国際ピアノコンクール第1位及びオースト ラリアピアノコンクールにて第1位、そして、2000 年第4 回浜松国際ピアノコンクールにて、審査委員長満場一致で 第1位入賞 昌平と一緒に演奏できたのは、私にとって素晴 らしい経験となりました。 プロフェッショナルで大 変才能ある日本人ピアニストとの共演は、 とても 楽しかったです。昌平は大変フレンドリーで、音 楽的にも友人としても、良い関係が築けました。 将来また彼と共演できることを、心から望んでい ます。 (4 月 5 日) ジョイント・コンサートの幕間に、演奏研究委員の国谷先 生による恒例のrミニインタビュー」。ステージの上では 超絶技巧で圧倒する彼らも、時折ちょっと恥ずかしがり屋 な一面を覗かせる。 To play with Shohei for me was a great experience and I enjoyed very much cooperating with a professonal, very talented Japanese pianist. Shohei has a very friendly personality and we got on very well both in music and as friends. So I really hope to perform with him again in the future. Alexander Gavrylyuk 53