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3年次女子 S 1.アボリジニ 私は、オーストラリアの先住民である

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3年次女子 S 1.アボリジニ 私は、オーストラリアの先住民である
3年次女子 S
1.アボリジニ
私は、オーストラリアの先住民であるアボリジニについて興味を持ち研究してきました。アボリジ
ニは今から約 50000 年前にオーストラリアに到着したと言われていますが、彼らがどこから来たの
かについては様々な説があります。1788 年、白人が初めてオーストラリアにやって来ました。その
当時では、アボリジニの人口は 30 万人から 100 万人と推定されています。600 以上の地域集団に
分かれ、それぞれ異なる言語を話していました。方言を整理すれば約 250 の言語数となりますが、
そのうち現在話し手のいる言語は約 145、さらにそのなかですべての世代の話者を持つ言語は 18
しかなく、110 の言語は消滅の危機にあるとされます。1901 年には 9 万 3000 人程度まで減少して
いた人口は、2001 年の国勢調査では 45 万 8000 人となり、当時の総人口約 2000 万人のオースト
ラリア人の2%強を占めています。
1788 年より始まった入植について、入植そのものが先住民の土地所有を法的に有効なものと
認めないという前提「無主地(テラ・ヌリウス)」のもとに始められたものでありましたし、開拓の最
前線では入植者たちは火器を用いて先住民社会を圧倒し崩壊させていきました。また、入植者た
ちが持ち込んだ天然痘やインフルエンザ、麻疹や梅毒などの伝染病は、アボリジニの人口を減少
させた最大の原因となりました。さらに土地を追われ虐殺されるなど、迫害と差別を受けたことも
アボリジニの人口を激減させました。19 世紀末から 1969 年までは、アボリジニの子どもたちを親
から強制隔離し、白人社会で育てる政策がとられましたが、1992 年のマボ判決によって、アボリジ
ニの先住権が正式に認められました。
現在のアボリジニがおかれた状況は、所得・雇用・教育・保健衛生・住居環境など、どれを見て
も依然として低い水準にあります。このような問題は日本でいうアイヌ民族と似ていると考えると
考えやすいのではないかと西オーストラリア大学の先生がおっしゃっていました。しかしながら、過
去 40 年にわたってオーストラリアの州・連邦政府が行ってきたアボリジニの権利に関わる法・政治
制度における改革は特筆に値します。多くの問題を抱えているとはいえ、オーストラリアの先住民
政策は国際社会で先駆的なものであるといえます。
アボリジニの人々は独自の道具をたくさん持っています。狩りをするために用いられる、投げた
人にかえってくることのできるブーメラン。人を殺すために用いられるポインティングボーンズ。何
かを切るために用いられるストーンアックス。水上の移動や釣りをするときに用いられるカヌー。儀
式や話を伝えていくために用いられるアボリジニアート。私自身一番のお気に入りでもある、アボ
リジニ楽器のディジュリドゥー。ブーメランやディジュリドゥー、アボリジニアートはお土産やでもよく
みられました。
アボリジニ特有の言葉もあります。いくつか例をあげたいと思います。Sun→Ngark、Water→Kep、
Tree→Boorn、Moon→Meeka、Fire→Karla、Land→Boodjar、Emu→Wetijch、Fish→Djitrull などで
す。しかし、アボリジニの人々は文字を持ちません。ドリームタイムという独自の世界観に基づい
た「語り」によってすべてを後世に伝え、自然と密着した生活と文化を築いてきました。私はまたド
リームタイムに興味を持ちました。キングスパークにてガイドのかたに聞かせていただいたお話は
地球に岩や星などができた起源についてでした。授業のプリントでは太陽のできた起源について
書かれていました。またこれからいろいろなドリームタイムの話を調べていきたいと思います。
また私のホストマザーにアボリジニについてどう思うかと質問をしたところ「私はアボリジニがと
てもとても大嫌いなの!」と言われました。理由は暴力をしたり子供を産んでは父親が誰かも分か
らなかったり、またその子供を捨てたりするからだと言っていました。私はオーストラリアの先住民
としてみんなアボリジニのことは大切に思っていると思っていたのですごく驚きました。そして私は
アボリジニを被害者という目線からしか見てなかったんだなと反省しました。オーストラリアにはア
ボリジニの支持者とそうではない人がいることも忘れずいろんな目線からアボリジニの研究をして
いくべきだと感じました。
2.ホームステイについて
まず1番覚えておかないといけないのは「自分も家族の一員だ」ということです。国も違って自分
の家と違うことはたくさんあります。異文化を理解するためにも違いを受け入れ、ホームステイ先
のルールなどには確実に従うことです。ホストファミリーに言われる前にお手伝いをすることなどは
当たり前です。家に帰るのが遅くなってもホストファミリーはものすごく心配するので、自分はどこ
に行っていて何時に家に帰るかなどもしっかりと伝えておくことが必要です。
オーストラリアの人々は家族との時間を大切にするので、部屋にこもらずリビングなどでみんな
と会話をしたり、一緒にテレビを見たりして楽しむのがいいと思います。
また、恥ずかしがって無口になってしまっては意味がないのでどんどんチャレンジをすることが
とても大切なんだと気付きました。ホストファミリーの方々はとても優しいので、その日にあったこと
や明日することなどなんでもいいので、話をするようにチャレンジすることです。オーストラリアでは
水不足が大きな問題となっているので、水を本当に大切に使うことも大切です。シャワーの時間
が限られている家も多くあります。私のホームステイ先では 10 分でした。
また日本人として日本の文化や習慣など日本についてのことなどを教えてあげるとものすごく
喜んでくれます。私は折り紙や漢字、お箸などを教えてあげました。名前を漢字の当て字で作って
あげるととても気に入ってもらえました。ホームステイをする前に日本についてもっと学んでおけば
よかったと思う部分もありました。日本料理を作ってあげるのもとてもいいです。私は肉じゃがを作
ってあげましたが、おいしいと言ってみんなおかわりまでしてくれました。自分の友達や家族などい
ろいろな写真を日本から持っていって見せてあげるのもいいです。
ホームステイをよく受け入れている家は、一度に何人も受け入れることがあるみたいです。私の
家ホームステイ先では、ドイツ人が一人とブラジル人が一人いました。ホストマザーも含め家の中
には4カ国の人がいました。たくさんの国の文化や暮らしなどを知るいい機会になるのでたくさん
お互いの国についての話をしました。お互いの国について知ることはとてもいいことなので他にホ
ームステイの子がいる家では是非話をしてみてください。
3.知っておいたほうがいい英語表現
Could you~?や Can I~? 、May I~?や Should I~? 、Have you ever~?や Do you~?はたくさ
んの応用がききとても使えるフレーズです。何かを頼むときは Please をつけたほうが好ましいで
す。
ホストファミリーなど初対面の誰かに会うときなどは第一印象がものすごく大切になります。How
do you do, Mr.××? I’m ○○.や Nice to meet you.など挨拶をしっかりしましょう。それに続けて
I’m very happy (glad/pleased) to meet(know) you.などと言います。Thank you.や I’m sorry.はしっ
かり言いましょう。
Yes と No もしっかり言わないと向こうの人は困ります。家族や住んでいる町や自分の将来の夢
や趣味についてはよく聞かれるし、話のネタにもなるので準備しておくといいと思います。
家でのお手伝いをするときには、Is there anything I can do for you?や May I help you?や Let me
help you.などと言うと何をすればいいか教えてくれます。
またご飯の後には I enjoyed dinner very much.や It was very nice!など一言言っておくといいと
思います。また最後の別れの時に感謝を述べる言葉もいくつか準備しておくといいです。Thank
you for having me.や I had a wonderful time.や I really enjoyed staying with you.や I will remember
these few days.や I’m so happy to know you.や You’ve been so kind to me.や I’ll never forget
your kindness.などなど感謝の気持ちは人それぞれです。
発音が悪かったり、ぼそぼそ喋ったりすると聞き取ってもらえないことがあるのでとにかく失敗を
恐れずに、恥ずかしがらずにはっきりと大きな声で話しましょう。
4.来年度の参加者が知っておくと得すること
英語については、本当に中学のときに習った英語をよく復習しマスターしておけば会話はほと
んどなりたちます。また語彙力がとても大切になります。伝えたくてもその英単語を知らなかったり、
聞き取れてもそれが何を意味しているのかわからなかったりすると満足のいく会話ができないかも
しれません。なので中学英語と英単語をたくさん勉強しておけばいいと思います。
電子辞書は本当に役にたちます。ホストファミリーの人に一緒に言葉を探してもらうのもいいで
しょう。相手に何か教えてもらうときなどは分からなかったり、まだあいまいにしか分かっていない
とき分かったフリをしたりすると後々困るのは自分なので十分しっかり理解し分かるまで何度も聞
きなおしてください。
買い物については同じ商品でも店によって値段が全く異なるので1番安い店を見抜いて上手に
買い物をしたほうがいいと思います。
最後に、これは私もしていたことですが語学研修に行くことが決まったときから「何でもノート」を
作って、感じたことや学んだこと、英語表現・・・本当に何でもいいのですぐに書き込めるようなノー
トを1冊作っておくと役にたちます。
5.最後に
オーストラリアでの 10 日間は私にとても多くのことを考えさせてくれました。まず、オーストラリア
は水不足の問題があるために水をすごく節約していました。それなのに私たち日本人は日本で水
不足の問題がないのをいいことに、水を使いたい放題使っています。本当にこんなに使わないと
いけないのでしょうか。絶対に日本人ももっと節約できると思います。地球のことを考えるためにも
これから水をもっと大切にしようという気持ちになれました。
またオーストラリアの人々は家族との時間をすごく大切にしていました。毎日リビングにみんな
が集まり会話をしたり、一緒に映画を見たりするのは本当に楽しかったです。私は、日本で自分の
家にいるときは、自分の部屋にこもったりずっと携帯をさわっていたりして一緒にいても会話もあま
りしませんでした。オーストラリアでは、その日にあったことなど毎日楽しく会話して、日本でも家族
との時間を大切にしてたくさんコミュニケーションをとらないといけないなぁ。と気付きました。日本
に帰ってきてからは本当に部屋にこもらなくなったし、毎日会話をたくさんして前よりも家でいる時
間が楽しくなり家族を大切に思えるようになりました。
またホームステイ先の人たちに日本のことを教えたりするために日本のことも少し勉強できまし
た。日本についてなんて普段考えることもないので、今回このような形で日本のことを見つめなお
す機会となってほんとうによかったです。同じ家にホームステイに来ていたブラジル人の人にも日
本が大好きだと言ってもらえました。自分の国や違った国のことを学ぶのは素晴らしいことだと思
いました。
西オーストラリアは、海もきれいだし街も美しくて気候も過ごしやすく、本当にいいところだと感じ
ました。またみんながとてもフレンドリーなところも日本と違っていました。バス停で出会ったおばあ
さんやバスの中で出会った女の子たち、PLCの女子高生たち・・・たくさんの人となかよくなりまし
た。
ただ一つ残念なことがありました。フリーマントルの海洋博物館に行ったときガイドさんに「世界
で捕鯨をしている国は5つしかない。日本はそのうちの一つだ。日本人はクジラのハンバーガーを
食べたり、ドックフードにクジラの肉を使っていたりしていると聞いている。」と言われたことです。私
はイルカやクジラに興味があるので余計にその言葉を聞いたときショックを受けました。オーストラ
リアの人たちにそんなふうに思われていると思うと悲しくなりました。捕鯨をしているのは事実です
が、ハンバーガーやドックフードの話は日本人の私でさえそんなこと知らなかったし、それが事実
かどうかも分かりません。日本人としてこのようなこともしっかり分かっておくべきだと思いました。
最後に、私が今回最も感動したことは英語を通しての人とのつながりです。オーストラリアにつ
いてからすぐに気が付いたことは、オーストラリアにはたくさんの国の人がいる多文化社会である
ことです。周りを見渡しても、店の店員さんであっても、学校でもほんとうにいろんな人がいました。
彼らはみんな“英語”を使ってコミュニケーションをとっていました。“英語”という言語が使えるだけ
で世界中の人々と話ができることはなんて素敵なことなんだろうと思いました。“英語”が世界をつ
なぐんだととても感動しました。私ももっと世界のことが知りたいです。世界のいろんな人たちと話
がしたいです。もっともっと英語の勉強を頑張って将来たくさんの人たちと出会えるのを楽しみにし
ています。
今回、自分は多くの人たちに支えられているんだと身をもって感じました。心から感謝していま
す。語学研修に参加して内面的にも成長することができ、本当によかったです。心からの感謝の
気持ちを伝えたいです。
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