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人権だより

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人権だより
□■ みんなの声
~前回の人権だよりを読んで~
□■
<生徒からの声>
NO.7
発行日 H27.11.19
明日11月20日(金)に人権・同和教育映画鑑賞会が行われます。
今年度観る映画のタイトルは『おにいちゃんのハナビ』です。この映画は 2010 年に公開されたもので、新潟
県小千谷市片貝町を舞台に、実際にあった話に基づいて描かれています。この話は、2005 年に放送された新潟
県中越地震後の被災地を取り上げたドキュメンタリー番組で紹介されたことが、映画化になるきっかけとなっ
たそうです。
片貝町で 400 年以上も続いている実際の片貝まつりを舞台に、余命わずかな妹と兄の絆を描く
物語。感じ方は一人ひとり違うとは思いますが、この映画が伝える思いをそれぞれ受け取って
ほしいと思います。
今回のコラムは、橋越先生に書いていただきました。人が真理を見いだすために必要なこと
とは何か。このコラムを読んで、考えてみてください。
・私は最近おばあちゃんが亡くなりました。そのおばあちゃんは自分の死が近いことを知っているにもかかわらず、親戚の
入院中のおばさんにわざわざ励ましの電話をかけたそうです。そして日頃から自分より他人を思いやるような事ばかり言っ
ていました。このお話と重なるところがあり、おばあちゃんを思い出しました。
・自分にとって苦しいことや大変なことは、これから先数え切れないほどあると思いますが、そういう時だからこそ、いかに自
分のことを思ってくれている人を気遣えるかが大切だなと思いました。
・鎌谷先生と A さんの関係がうらやましいです。私にそのような心から信頼関係を築ける人はいるだろうか。もし1 人でもそ
んな人がいるのなら、人はそれで十分幸せなのではないでしょうか。
・「相手に思いやりをもって接しなさい」と言われても、自分に何か起こったら自分のことを一番に大切にしようと思うだろう。
そんなときでも相手のことを、そして相手に関わる出来事までに思いやりの心を持てる人は、本当の思いやりをもっている
人だと思う。
・病気で倒れるというのは自分自身にとっては受け入れにくく、ショックが大きいと思います。でも、その病気と闘っていくと
決め、周りの人に悲しい顔をさせないように、笑顔でいてもらえるように相手を思いやることはすごいなと思いました。
「大切な心の目」
図書研修課 橋越 清一
私の趣味は、バードウォッチングである。小鳥の愛らしい姿もいいが、サシバやオオタカな
どといったワシタカ類が私は特に好きである。その理由は、ワシタカ類の鋭い目が何とも言え
ず気に入っているからである。眼光鋭い視線を双眼鏡やファインダーを通して見ると、ハッと
息を呑んでしまう。真理を見通すような鋭い視線には、野生の中で生きる厳しさがにじみ出て
いる。なぜ、そのような鋭い目なのだろうか。それは、野生の中で正直に生きているからだと
私は考えている。
一方、私を含めた人間はどうだろうか。偏見、先入観などに惑わされ、真理を見通す洞察力
にかげりが出てはいないだろうか。現実の中に潜む不合理や矛盾に背を向けてはいないだろう
か。今一度心の目をピュアにして、日常の中にあるいろいろな物事を考え直してもいいのでは
ないかと思う。澄んだ目、鋭い目で真理を見いだすためには、常に勉強し、そして考え、自分
で判断する能力を常に鍛える必要がある。これは、何歳になっても必要なことだろうと考えて
いる。
このコーナーでは、毎号皆様の言葉を掲載しています。御意見・御感想をお寄せください。
「人権だより」は毎月1回『人権の日』に発行しています。次回は12月11日(金)の予定です。
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