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No.7 H25.11/19(火) 文責 中富 玲子
No.7 H25.11/19(火) 文責 中富 玲子 急に冷え込んできましたね。今年は猛暑と寒波が極端ですね。市内の学校ではインフルエンザも出ているそうです。ご家 庭でも体調には十分ご注意ください。9日の授業参観・バザーは大盛況でした。役員のみなさん、山モン会のみなさ ん、協力していただいたみなさん。本当にありがとうございました。これぞ山本!の素晴らしいイベントでした。 また、先日は校区の自主防災訓練がありましたが、 「自分の地域に救援がくるまでは何とか自分たちの力で守りつな いでいくために日頃の訓練がとても大事。 」と消防署長さんが話されていました。大切なことですね。さて二学期もあ と1ヶ月になりました。学校でも気を引き締めながらまとめに向かいます。どうぞよろしくお願いします。 11/6 くまモン来校 スポーツテストの伸び率NO.1の 熊本市で第一号のフッ化物 うがいモデル校である本校に、 蒲島知事の命を受けたくまモン 調査隊がやってきました。この DVDは県下全校に配布され る予定です。 震度7がこんなに すごいとは プレゼント 南九州コカコーラ(株)から10台の 一輪車が寄贈されました。 子どもたちは大喜びです。 感謝して大切に使わせていただきます 消火器の使い方 まずは体験! 11/17(日)校区自主防災訓練 煙の中をにげるの 200 名以上の方々が歩いて いざというとき自分た はたいへん 学校まで訓練避難されました。 ちで心肺蘇生・AED 植木・山鹿消防署からも消防車2台・救急車・地震体験車を出動されての、大々的な訓練でした。の使い方 11/12(火)「ホンモノに触れる芸術体験教室」 国際的に活躍されている、和楽器の5人の先生方が来校され、 すばらしい琴や三味線、和太鼓、民謡などを演奏してください ました。演奏を聴くこと自体めったにない機会ですが、その上 子どもたちが実際に三味線や琴に触れ合い、演奏するという体験 もさせていただきました。 貴重な思い出に残るひと時でした。 5人の先生方ありがとうございました。 「子どもたちの聴く態度がとてもすばらしいですね。 」 「目を輝かせて熱心に聴いてくれて嬉しかったです。 」という お言葉もいただきました。 「役を終えてほっとした気持ちはあるけど、それから何ともいいようのない、胸の中にポッカリ大きな穴が開 いたようなさびしさが抜けんとですよ。 」 先日行われた、山本小の歴代PTA会長さん、母代・副会長さん方と学校関係者の会で、ある会長経験者の方 がいわれました。すると、並んですわっておられる歴代会長さんが口をそろえて「俺たちも、みんなそうだった ですよ。子どもが卒業してしまえばいよいよ山本小との縁が切れるのかと、さびしくて仕方がなかった。もう山 本小にいけなくなるのかと。 」 「今でも何かあったらぜひ声をかけてください。 」と他の役員さんも言われます。 ありがたいなぁ・・と正直感動しました。これは、歴代の会長さんはじめ役員のみなさん方が懸命に PTA活動をささえてがんばってこられたからこその、うそのない言葉と思います。 「それだけ頑張られたということですよね。ほんとにありがとうございます。 」と話しながら、胸にじーん とくる時を過ごさせていただきました。こんなすばらしい保護者のみなさんに支えられている山本小。 そこで育つ子どもたちはしあわせだと思います。心から感謝します。 たちあがる勇気 気づく感性 そしてささえ行動する仲間 集会講話から これまで、みなさんに何度か話をしてきた「いじめの図」を覚えていますか? *AさんがBさんをいじめている。*いっしょにいじめるCというグループがいる。*それをみているDというグル ープ(いじめていないけれど止められない)がある。*そして離れたところにEという一番多い人数(自分には関係な いと思っている、または見ていない、気付いていない)がある。いじめを解決するのに一番重要なのはEの人たちだと いつも話してきましたね。今日は、まだみなさんには話していなかった本当にあったことを話します。人権についてし っかり考え、やさしい学校を作ろうと毎日がんばっているみなさんをみて、今ならぜひきいてほしいと思いました。 それは、 「立ち上がり」の話です。 以前あった学校のことです。6年生に、仮にみかさんという名前の女の子がいました。みかさんは、いつも静かで、 学級では休み時間もほとんど友だちと遊んだり発言したりすることがありませんでした。私と担任の先生は、みかさん のことが気になっていました。 ある日みかさんと私が二人だけのときに、 「みかさん、このごろ元気ないね。何かなやみとかあると?」と話すと、 みかさんは突然、ぽたぽたとあふれるような涙を流して、これまでのつらいことを話してくれました。 「わたしは、低学年のときから、先生のいないところでみんなにからかわれたり、なかまはずれにされたりしてきま した。お母さんは小さいときからいなくてお父さんも遠くに働きにいってめったに帰ってきません。おじいちゃんとお ばあちゃんがいるけど、 おばあちゃんも入院してしまいました。銭湯にいけない日に自分でからだをふいていたけれど、 臭いといってバイキンあつかいされたこともありました。わたしは、2年生のときから、朝は自分でおみそしるを作っ てふとんも自分でたたんで学校にきます。わたしだってみんなと同じようにゲームやテレビとかの話をしたり、遊んだ りしたいけどできません。とてもさびしい・・つらいです。 」はじめて知ったみかさんの思いに、私は胸がつまってし ばらく声になりませんでした。それから二人でたくさん色々な話をしたあと、みかさんはある決心をしました。 「この ままでは何も変わらない。わたしは今を変えたい。でも自分でこのことをみんなに話す勇気がでないかもしれないから 先生力をかしてください。 」とうとう、みかさんが自分自身でいじめに立ちむかおうと決心した日でした。 その頃、これまでEの立場にあったさやさん(仮名)が、担任の先生にみかさんのことを訴えてくれました。 一生懸命なかまづくりについて話をされる先生のことばに、これまでEの立場で人のことをあまり気にしなかったさ やさんが、友だちのきつい場面にいつか気づくようになり、そしてついに声をあげたのです。 それから、本当の学級作りがはじまりました。私や担任の先生がみかさんの思いを伝えるだけでなく、みかさん自身 もふるえながら、泣きながら気持ちをうったえました。男子も女子もみんな泣きました。知らなかったみかさんの気持 ち、家でがんばっているみかさんのことを何も理解できていなかったこと。自分たちのしたこと。すべてみんなは正直 に話して、心からみかさんにあやまりました。その後もいろんな時や場でなかまづくりの取り組みが続いていきました。 それぞれのきつい思いもみんなが出し合いました。これまでよく、みかさんをからかっていたりょうたくん(仮名)は、 休み時間に「みかさん。本当にごめんね。おれ、すぐ調子に乗って何でもわすれてしまうけん、もしおれがいやなこと をまたいったらなぐっていいけんね。 」とまでいってくれたそうです。 それからみかさんは見違えるように明るく元気になりました。持ち前の力を発揮して、全校集会でも中心となってマ イクを持ってリードする姿をみました。 ある日わたしはみんなと修学旅行に一緒にいく機会がありました。その夜、みかさんやさやさんの部屋のメンバーが 全員私の部屋に「話したいことがあるんです。 」とやってきました。 「私たちはみかさんを守る隊を結成したんですよ。 これから中学とかにいってもずっと、何かあったらみかさんを守り抜くんです。 」みかさんもにこにこと一緒に話をし ました。 何年かたったある日、みかさんから手紙が届きました。元気に楽しくがんばっていること、おばあちゃんがめでたく 退院されたこと、そしてあの時結成した守り隊の、さやさんたちとの友情はずっと続いていると書いてありました。 みなさんは、この話から何を学びますか?みなさんには、これを自分のこととして考えてほしいのです。 「家族の形 にきまりはありません。 」それぞれ色んな家族の形があって当たり前、みかさんのことをただかわいそうなどというの はとても失礼なことです。そうではなく、家族の中で小さいときから自分にできる役割りをがんばってきたみかさん。 いじめに勇気を持って立ち向かったみかさん。みかさんの思いを知って、ひどいことをしてきた自分を正直にさらけ だし、かわっていった仲間たち。そして人のことはあまり関係ないと思ってきたさやさんたちの気付きと立ち上がり、 友情。それらをこのことから学びとってほしいのです。自分だったら・・・・どの立場でどのような行動をとりますか? そして、今の自分や今の学級、今の友だち関係のことをしっかり担任の先生方とみつめてほしいと思います。