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フタバ産業株式会社

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フタバ産業株式会社
「自転車利用者のマナー向上と
高齢者の事故防止への取組み」
市 町 村 名:岡崎市
実施団体名:フタバ産業株式会社
【実施期間】平成 27 年 8 月 1 日~平成 27 年 12 月 22 日
【連携機関】岡崎市、愛知県岡崎警察署、岡崎市北野学区総代会、北野学区老人クラブ、
岡崎市立矢作北中学校
1
実施目的・背景
自転車利用にもルールがあることを知ってはいるが、正しく理解する機会に恵まれていない利
用者がたくさんいる。人命にかかわるような事故をおこすと巨額の賠償が必要なケースもあり、
企業は使用者責任を問われる場面も想定され大きなリスクとなっている。当社においても健康志
向の高まりからか自転車通勤に切替える者も多く、自転車利用時の交通ルールや事故事例、保険
加入の必要性等、教育の必要性を感じている。同時に、当工場の立地する学区(北野町、橋目中
町、小針町)には60歳以上のいわゆる高齢者が 2,004 人(学区人口の 18.7%)おり、これらの
高齢者保護のためにも正しい自転車利用と、事故に遭わないための心得を学ぶ機会の提供が必要
と日頃より感じていたため、今回の事業を計画・実施した。
2
事業の内容・結果
(1)社内(7 工場)の自転車通勤者(150名)に対する交通安全対策の実施
自転車利用に関するパンフレット「自転車の安全利用について」「自転車だって加害者に」
を配付し、パンフレットの読み合わせと保険加入の勧奨を行い、車輪に装着するタイプのリフ
レクターを配付した。
(2)40 歳未満の社員を対象主体とした交通安全啓発の実施
当社の岡崎署管内4事業所でDVD「交差点事故を防ぐ」の視聴教育を実施。本社・岡崎工
場では 4 日間で 200 名弱が聴講。同時にリーフレット「自転車の安全利用について」を配付し、
自転車の安全利用を呼びかけた。
<「自転車だって加害者に」読み合せ>
<「交差点事故を防ぐ」視聴>
(3)地域の高齢者を対象にした交通安全講習会の実施
学区内老人クラブ(北野町、橋目中町、小針町)の加入者を対象に学区こどもの家でDVD
の視聴、岡崎署交通課長の講話の後、県、市の協力により歩行・自転車・自動車運転の各種シ
ミュレーターによる体験を実施した。
2日間で延べ 80 名の参加を得、ウイングリフレクター他の安全グッズを配付。参加者から
は、全てのシミュレーターをじっくり体験でき、気付きの多い講習だったと好評だった。
また、当日は他の行事(秋のバス旅行)と重なったため高齢者の参加者数は想定以下となっ
たが、老人クラブの世話役にパンフレットと安全グッズを託し、バス車中での啓発活動も実施
していただいた。さらに、反射タスキを総代会に寄贈し、希望者に配付して外出時に着用する
よう呼びかけてもらった。
本講習会の実施に際しては、地域回覧板用のリーフレット「高齢者向け交通安全講習会開催
のお知らせ」
(400 枚)を作成し、各町総代へ回覧を依頼した。
<交通講話 視野の確認>
<歩行シミュレーター>
<自転車シミュレーター>
<配布した啓発グッズ>
<高齢者向け交通安全講習会開催のお知らせリーフレット>
(4)従業員・近隣通行者に対する交通安全啓発の実施
「こまめにハイビーム」の啓発のぼり旗 30 枚を購入。
岡崎警察署管内4工場に割当て、工場外周に掲示するこ
とで従業員と近隣通行者に交通安全啓発を実施した。
<こまめにハイビーム
啓発のぼり>
(5)地元中高生を対象とした交通安全啓発の実施
「家下川を美しくする会」による河川敷清掃ボランティア活動への参加者のうち地元の中高
校生 130 名を対象に、活動の休憩時間を活用して自転車の安全利用と高齢者保護に関しての啓
発活動を行った。
パンフレット「自転車だって加害者に」と、リーフレット「自転車の安全利用について」を
参照しながら、自転車運転者講習制度の説明を行い、また、クリアファイル「高齢者の事故
多発」を配付し、自宅で両親祖父母に対し啓発活動を行うよう依頼。さらに、自転車用反射材
「ウイングリフレクター」と「LEDフラッシュライト」を配付し、夜間外出時の安全のため
活用することを勧めた。
<中高生への自転車安全運転講習>
3
<参加者全員での記念撮影>
地域連携の結果・評価
北野学区総代会、3町の老人クラブ4団体の世話役、地元交通指導員に対し交通安全講習会を
行う旨の主旨説明を行い、会場、日程の設定や参加の呼びかけなどの協力を仰いだ。また、交通
安全講習会の実施にあたり、岡崎署交通課に講話実施を依頼したほか、岡崎市役所安全安心課、
県に各種体験シミュレーターの実施を依頼した。
岡崎市交通安全協会より「自転車だって加害者に」のパンフレットと「高齢者の事故多発」の
クリアファイルの提供を受けることができ、また、「家下川を美しくする会」の世話役にボラン
ティア活動の時間の調整をしていただき、地元中高生に自転車利用時の交通安全についての啓発
を実施することができた。
4
今後の課題・展開
今回の企画を実施する中で、岡崎市の西部(矢作川より西側の地区)では高齢者向けの交通安
全教育は初めての試みであることがわかった。そういった中で、高齢者への交通安全啓発の機会
として、年1回のペースで、岡崎署や岡崎市との連携で講話とDVD視聴教育を実施継続するこ
とは、地域貢献の面でも意義のあることとの認識に至り、会社として次年度以降も計画すること
になった。総代会のメンバーからは、
「このように有益な催しなら、もっと参加者を募るべきだ
った」との声もあり、今後はより協力関係が強まると思う。来年度も中高生との接点も大切に、
交通安全に関する啓発活動を行っていく。
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