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あなたの知らない寝相 寝言・夢にひそむ病!

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あなたの知らない寝相 寝言・夢にひそむ病!
NHK総合テレビ 毎週水曜日・午後8時から放送中
http://www.nhk.or.jp/gatten/
あなたの知らない寝相 寝言・夢にひそむ病!
2012年02月29日放送
今回の番組について
「夫に蹴られて寝られない」
「寝言がうるさい」
そんな悩みを持つ人、大注目!
実は、寝相の悪さは病気のせいかも…
寝相の悪さは病気のせいかも…。
寝相の悪さは病気のせいかも…
その見分け方のポイントは、なんと睡眠中の夢
夢の中身。
50万人もの患者がいると推計され、認知症やパーキンソン病の前兆でもあることが
50万人
明らかになってきた寝相の病気を徹底研究!
危険な寝言・寝相の見分け方と、最新の治療
危険な寝言・寝相の見分け方 最新の治療を紹介します。
最新の治療
番組ディレクターのひとこと
「夢」の病気
まるで起きているかのようにしゃべったり、体が動いたり…。
そんな症状があったら、まず思い浮かべてしまうのが、「夢遊病」。
ですが、「夢遊病」は、“夢”とは関わりがないとされる病気です。
「夢遊病」の正式名は、「睡眠時遊行症」。
夢を見ない深~い睡眠中に、体が動いてしまうもので、幼少期、睡眠と覚醒(せい)を切り替える
体の仕組みが、未発達であるがゆえにおこる症状だと考えられており、
多くは、思春期ごろまでに、症状が自然と消えるものです。
一方、注意しなければならないのは、中高年になってから始まる激しい寝言や寝相。
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幼少期とは全く違うメカニズムでおきるもので、治療が必要なものも少なくないそうです。
今回、取り上げるのは、こちらの中高年の寝言・寝相。
気になる人は、ぜひ専門医の診察を受けることをおすすめします。
激しい寝言・寝相は夢の内容と一致
睡眠中に隣で寝ている人を殴ったり
隣で寝ている人を殴ったり、叫ぶような寝言
隣で寝ている人を殴ったり 叫ぶような寝言が毎晩続いたりと、
叫ぶような寝言
家族の悩みの種になっている40代のSさん。
こんな家族にとって大迷惑の寝言・寝相でも、本人には全く身に覚えがありません。
そこで、固定カメラを設置して、睡眠中のSさんの様子を調べてみると…
明け方3時から6時ごろ、突然笑い出したり
突然笑い出したり、
明け方3時から6時
突然笑い出したり
「絶対許さねぇ!出入り禁止」などの大きな声の寝言
大きな声の寝言、
大きな声の寝言
さらには…
誰かを殴るようなパンチを繰り出す
パンチを繰り出すなどの行動がみられました。
パンチを繰り出す
いったい、なぜ、こんな激しい寝言や寝相が現れたのでしょう?
寝ているSさんを起こして聞いてみると…
…といいます。
実は、Sさんの激しい寝言・寝相は、夢の内容のとおりに、
夢の内容のとおりに、 体が動いてしまっていた
のです。
でも、ここまで激しくなくても、誰しも、夢で見ていたことにあわせて、寝言を言ったり、
体が動いてしまうことは、経験があるもの。
では、激しく病的な寝言・寝相
激しく病的な寝言・寝相と、いわゆる“普通”の寝言・寝相
“普通”の寝言・寝相の境界
激しく病的な寝言・寝相
“普通”の寝言・寝相 境界は、
境界
どこにあるのでしょう?
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“普通”の寝相はノンレム睡眠で現れる
ヒトの睡眠には、大きく2種類あります。
睡眠中、眼球が動くレム睡眠(浅い眠り)
レム睡眠(浅い眠り)と、
レム睡眠(浅い眠り)
眼球が動かないノンレム睡眠(深い眠り)
ノンレム睡眠(深い眠り)です。
ノンレム睡眠(深い眠り)
実は、寝言・寝相が、レム睡眠
レム睡眠、ノンレム睡眠
レム睡眠 ノンレム睡眠のどちらで現れるかが、
ノンレム睡眠
激しい寝言・寝相が、病気か
病気か、そうではないのか
激しい寝言・寝相
病気か そうではないのか、判断するカギになります。
そうではないのか
まず、眠りにつくと、訪れるのがノンレム睡眠
ノンレム睡眠です。
ノンレム睡眠
このとき、脳
脳は、呼吸など、生きるために最低限の機能を残し休息
休息、
休息
体は、脳
脳からの情報の出力がなくなるため、緩みます。
ただし、体
体は、完全に緩んでいるのではなく、いわばアイドリング状態
アイドリング状態。
アイドリング状態
脳から情報が届けば、いつでも、動ける状態にあります。
このとき、おきるのが、“普通”の寝言や寝相
“普通”の寝言や寝相。
“普通”の寝言や寝相
ノンレム睡眠のときに脳
脳が見るおぼろげで断片的な夢
おぼろげで断片的な夢が
ノンレム睡眠
おぼろげで断片的な夢
関係していると考えられています。
また、歯ぎしり
歯ぎしりするのもノンレム睡眠
ノンレム睡眠のときです。
歯ぎしり
ノンレム睡眠
原因はレム睡眠中の“スイッチ”の異常
では、病的な激しい寝言・寝相
病的な激しい寝言・寝相は、いつ、どうしておきるのでしょう?
病的な激しい寝言・寝相
ノンレム睡眠(深い眠り)に入り、およそ1時間半後に訪れるのが、
ノンレム睡眠(深い眠り)
レム睡眠(浅い眠り)です。
レム睡眠(浅い眠り)
レム睡眠中、ヒトは、物語性があり登場人物のいるハッキリした夢
物語性があり登場人物のいるハッキリした夢を見ます。
レム睡眠中
物語性があり登場人物のいるハッキリした夢
それは、レム睡眠中
レム睡眠中は、ノンレム睡眠
ノンレム睡眠とはうってかわり、脳
脳が活発に働いているから
活発に働いているから。
レム睡眠中
ノンレム睡眠
活発に働いているから
しかし通常は、レム睡眠中
レム睡眠中の夢
体が動くことはありません。
レム睡眠中 夢にあわせて、体が動くことはありません
体が動くことはありません
レム睡眠中、脳幹
脳幹という場所にある脳
体 への指令を遮断する
なぜなら、レム睡眠中
レム睡眠中
脳幹
脳から体
スイッチが働いているからです。
スイッチ
このスイッチ
スイッチがあるおかげで、脳
脳は、睡眠中も、記憶の整理など、
スイッチ
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効率的な学習を進めることができるんです。
ところが、このスイッチ
スイッチがうまく働かないと…
スイッチ
Sさんのような激しい寝言・寝相が現れてしまいます。
このレム睡眠中
レム睡眠中に働くスイッチ
スイッチの異常によって激しい寝言や寝相がおきる病気を
レム睡眠中
スイッチ
「レム睡眠行動障害」といいます。
「レム睡眠行動障害」
「レム睡眠行動障害」の見分け方と治療
「レム睡眠行動障害」の自覚症状は…
「レム睡眠行動障害」
1. 起こされると夢をハッキリ記憶している
2. 追われる、戦うなどの不快な夢が増える
3. 目覚めたときに身に覚えのないケガがあったり
部屋が荒れるなどしている
などです。
しかし、本人が症状をハッキリと自覚するのは難しく、一緒に眠る家族や友人の気づきが、
この病気の発見につながります。
周囲が気づける症状としては…
1. 鮮明な寝言が続く
2. 手足を激しく動かす
3. 寝言・手足の動きと夢の内容が一致する
などです。
また、この病気を発症する人の大半は、50歳以上の男性
50歳以上の男性。
50歳以上の男性
「レム睡眠行動障害」の疑いがある人は、睡眠を専門とするクリニック
睡眠を専門とするクリニックや、
「レム睡眠行動障害」
睡眠を専門とするクリニック
近くにそうした病院がなければ、精神科
精神科や神経内科
精神科 神経内科を受診することをおすすめします。
神経内科
治療は、抗てんかん薬やパーキンソン病の治療薬などを用いた薬物治療が行われ、
患者の8~9割は症状が軽減すると報告されています。
近年「パーキンソン病」や「レビー小体型認知症」との関連が注目されており、
症状がある場合は、早期発見・治療がすすめられています。
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※睡眠の専門医については、(社)日本睡眠学会の認定医を参照ください。
http://jssr.jp/data/pdf/nintei-ishi-2011.pdf
今回のお役立ち情報
「レム睡眠行動障害」について
【病気の概要】
今回、番組で取り上げたのは、「レム睡眠行動障害」(レム睡眠行動異常)という疾患です。
まるで、起きているかのような鮮明な寝言や、激しい体の動きが特徴で、患者の約9割が
50歳以上の男性と報告されています。
【原因】
原因は、脳幹という場所にある脳と体を連絡する神経回路の不具合だと考えられています。
その要因は「αシヌクレイン」という加齢とともに増えるたんぱく質の蓄積だと推測されており、
「パーキンソン病」や「レビー小体型認知症」との関連が指摘されています。
【自覚症状】
自覚症状は…
1. 起こされると夢をハッキリ記憶している
2. 「追われる」、「戦う」などの不快な夢が増える
3. 目覚めたときに身に覚えがないケガをしていたり部屋が荒れたりしている
【周囲が気づける症状】
周囲が気づける症状は…
1. 鮮明な寝言が続く
2. 手足を激しく動かす
3. 寝言・手足の動きと夢の内容が一致する
激しい寝言・寝相を検査・治療するには
【診療科】
激しい寝言・寝相が気になる場合は、睡眠の専門医を受診することをおすすめします。
お近くの睡眠の専門医を調べるには、インターネットが使用できる場合は…
▼(社)日本睡眠学会のホームページを参照してください。
睡眠の専門医がいる病院が掲載されています。
http://jssr.jp/data/pdf/nintei-ishi-2011.pdf
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インターネットが使用できない場合は…
▼お住まいの市町村の健康福祉課や地域の保健所まで、お問い合わせください。
また、近くに睡眠専門の病院がない場合は、精神科や神経内科を受診してください。
【診察・検査・治療の概要】
激しい寝言・寝相の原因を調べるために、通常、問診に加え、「PSG検査」という睡眠中の
脳波と、筋肉の緩み具合を調べる検査を行います。
費用は、問診・PSG検査あわせて、保険適用(3割負担)で、1万5000円程度かかります。
また、「レム睡眠行動障害」と診断された場合、抗てんかん薬やパーキンソン病の
治療薬などが、治療に用いられます。
薬による治療の結果、8割~9割の患者の症状が軽減されると報告されています。
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