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都市空間デザインについて
資料 3 都市空間デザインについて 【目 次】 1.駅周辺地域の目指す将来像 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 2.都市空間デザインの基本的な考え方 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 3.都市空間別の紹介 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 4.出会(であい)の景(けい)<アメニティ軸> ・・・・・・・・ 4 5.木立(こだち)の景(けい)<森のみち> ・・・・・・・・・・・・ 8 6.水辺(みずべ)の景(けい)<水辺の小径> ・・・・・・・・・・ 10 1.駅周辺地域の目指す将来像 都市空間デザインについて 熊本駅周辺地域の将来像∼熊本駅周辺地区将来ビジョン(H17.3:熊本県) まちづくりの理念 ●出会いとふれあいのあるまちづくり ●人にやさしく利便性の高いまちづくり ●水と緑の自然や歴史性を活かしたまちづくり まちづくりのテーマ 人・文化・自然と出会う くまもと・交流舞台 (パーク・ステーション) ○熊本駅周辺地区に集う人々が九州・熊本の魅力と個性を素材とした情報発信と交流を行う「交流舞台」の形成 ○人々が情報交換や交流したり休憩できる場所(まちにとっての広場や公園)であり新幹線駅と一体となった交流 舞台としての『パーク・ステーション』づくり 新しい都市生活を創 造する場 期待される役割 と 交流・情報発信の活性化 イメージ向上 まちづくりの方向性 広域アクセス 広域交通結節点 (要)を活かして、 産業・観光・教育・ 文化等の情報を発 信する場 九州・熊本 の情報発信 の場 人々が交流 し情報発信 する拠点 九州・熊本の情報発 信の場 都心部アクセス 多種多様な情報や 交流の中心的役割 を果たす活動拠点 の場 白川 花岡山 熊本駅 人にやさし いまちづく り 交流拠点としてふ さわしい、人にや さしいまちづくり を提供する場 期待される 役割 新しい都市 生活を想像 する場 水・緑・歴 史と出会う 場 万日山・花岡山や白 川・坪井川の水・緑 の魅力を街なかに 引く込む空間とし てのアメニティ軸 の形成。熊本の自然 や歴史をアピール する場 水と緑・歴史 と出会う場 (アメニティ 軸) 万日山 人にやさ しいまち づくり 合同 庁舎 広域アクセス これまで育まれてきた生活環境と調和のとれ た、生活利便性及び自然の豊かさ・空間のゆ とりを活かした良好な住環境の場 生活サービス・ 生活文化創造の 場 坪井川 市街地アクセス 機能補完 多種多様な人々が 交流し情報発信す る拠点 都市活動と交流 機能補完 を支える場(都市 サービスの拠点) -1- 2.都市空間デザインの基本的な考え方 都市空間デザインについて ■ 都市空間デザインの基本的な考え方 駅として使いやすく、公園として居心地良く、街として住みやすい ......... 熊本に育まれた文化に根ざした都市空間 ......... 古より熊本に育まれた文化「簡易・善良・素朴の精神」に根ざしたまちづくりを目指して、過度に華々しい開発を競うので はなく、風土や自然環境に配慮すると共に、個々の空間が互いに協調し、人や自然にやさしいまとまりを備える、環境の世紀 にふさわしい新たな熊本・都市空間を創出する。 基本的な考え方を実現する3つの要素 空 間 ひ ・相互の施設や機能が連携する、トータルデザインの都市空間 ・歴史、風土、環境資源を活かし、快適性を備えた都市空間 ・利便性や回遊性と共に、まとまりや一体感をもつ都市空間 ・環境と人、公共空間と民有空間、それぞれが協調する都市空間 と ・使い勝手が良く、わかりやすい、人にやさしい都市空間 ・街全体が駅として、心地良く活動できる都市空間 ・ひとと自然が共存し、相互にやさしい都市空間 ・「おもてなしの心」が感じられる都市空間 時 間 ・森のように成長し、時とともに親しみを増す都市空間 ・時の積み重ねが街を育み、百年経ても新しさを感じる 都市空間 ・市民、地域、行政が一体となってつくり、時と共に更新 する持続可能な都市空間 大切にしたい熊本の都市環境 熊本城周辺の緑 市街地の森 北岡神社のご神木 白川から花岡山へ望む広々とした空 白川から都心部を望む緑豊かな親水空間 市街地のにぎわい -2- 3.都市空間別の紹介 で あ い けい 1.出会の景 (アメニティ軸) にぎわい豊かな森と水の シンボリックな空間 大切にする主な構成要素 ・道路…駅前広場(東口・西口) ・道路…熊本駅新外線 ・道路…熊本駅西口線 ・道路…大きな隅切り(交流広場) ・道路…春日橋 ・河川…水辺の広場 ・河川…石塘、石塘堰 ・道路…東のゲート ・道路…西のゲート ・道路付属…ペデストリアンデッキ ・道路付属…市電電停施設 ・鉄道…熊本駅舎 ・沿道敷地…東A地区(建物・外構) ・沿道敷地…その他沿道建物と外構 都市空間デザインについて こ だ ち けい 2.木立の景 (森のみち) 美しい熊本の緑に包まれた 市電が走る空間 大切にする主な構成要素 ・道路…熊本駅北部線 ・道路…熊本駅城山線(南北方向) ・道路…祗園橋周辺:北のゲート・北の回遊拠点 ・道路…三嬌橋周辺:南の回遊拠点 ・道路…田崎橋周辺:南のゲート ・道路…二本木緑地 ・道路付属…合同庁舎脇電停施設 ・沿道敷地…合同庁舎 建物・外構 ・沿道敷地…その他沿道建物と外構 公共空間の凡例 対象エリア み ず べ けい 3.水辺の景 (水辺の小径) 心地よい水辺 うるおいの空間 大切にする主な構成要素 ・河川…白川 坪井川 ・河川…水辺の広場 ・河川…水辺の小径 ・河川…石塘、石塘堰 ・道路…背割堤上の歩行者専用道路 ・道路…春日橋 ・道路…熊本駅城山線(坪井川に沿う部分) ・道路…祗園橋周辺:北のゲート・北の回遊拠点 ・道路…三嬌橋周辺:南の回遊拠点 ・道路…田崎橋周辺:南のゲート ・道路…東のゲート ・沿道敷地…その他沿道建物と外構 拠点・ゲート・小広場・緑地 跨道橋配置部 -3- であい けい 4.出会の景〈アメニティ軸〉∼にぎわい豊かな 森と水の シンボリックな空間∼ 都市空間デザインについて (1)コンセプト 豊かな緑 四季の移ろい、明快なビスタの眺めを備えた空間 駅前広場やホームから万日山、花岡山の緑を眺める 軸線 コンコース内から電停や広場を眺める軸線 ホーム コンコース 広場 期 待 半屋内感 ・公園のようなまとまりの感じられる豊か な緑、様々な形態の緑を基盤とした空間 を形成する。 ・道路と沿道施設とが一体となって、にぎ わいやうるおいの空間を構成すると共 に、歩行空間の広がりを形成する。 ・昼も夜も安全安心な空間を構成する。 .... .... にぎわいからうるおいへとつづく軸 にぎわいのメインストリート 万日山へつながる軸 落着き 包まれ感 躍 動 駅前の「にぎわい」から水辺の「うるおい」へと移 行する主要な動線 熊本らしさの第一印象を醸し出す、大切な空間 開放感 ・駅から水辺広場へと導く明快な方向性を 形成する。 ・周辺の山並みを眺められ、地域の地勢が 感じられる場を形成する。 ・万日山や花岡山の緑、坪井川や白川の水 辺のうるおい等、周辺環境との一体性が 心地よく感じられる空間を構成する。 -4- 都市空間デザインについて (2)空間の考え方 ■ 緑について 駅前広場と駅舎との一体的な利用 を可能にする壁面の計画 西口駅前広場∼東口駅前広場∼東A・B地区∼水辺広場までを、ひとまと まりの「公園(パーク)」と捉え、緑の面が連続展開 する、自然豊かな公園空間を形成する。 西口駅前広場 熊 本 駅 東口駅前広場 再開発建物 ペデストリアンデッキ 水辺広場 眺め 万日山、花岡山へのひろがりを確保 電 停 春 日 橋 民有空間 ■沿道のまとまり 建築物や屋外広告物の形態、さら に色彩や素材の構成にも配慮し て、出会の景としてのまとまりを 形成する。 ■沿道との連携 沿道建物の低層部は、昼も夜も歩 行者が街の楽しさや活気を感じら れるように配慮すると共に、魅力 的な夜間景観の創出を図る。 コンコース出口から電停・交通広 場の視認性を確保すると共に、森 を感じる樹木の配置 木立の景へとつなが る緑の面 「切り通し」空間に顔を出す、 デッキや広場のにぎわい 坪 井 川 空の広がり、遠望の確保、 水辺へと誘う緑の「切り 通し」空間の確保 歩道と公開空地による一 体的な街路空間の形成 ■民有空間と街路空間の関係図 -5- 都市空間デザインについて ■ タマリ空間について 地上部には緑に囲まれた広場を、空中にはまとまった拡がりを確保でき る広場(タマリ空間をもつペデストリアンデッキ)を設け、多彩な広場空 間を「公園(パーク)」内に配置する。 駅舎と連携して、大小様々なタマ リ空間を形成 回遊動線の拠点であると共に、 様々なイベントが開催可能な親水 空間 西口駅前広場 熊 本 駅 東口駅前広場 再開発建物 ペデストリアンデッキ 水辺広場 万日山、花岡山への眺望を活かし た小広場 コンコース出口と電停との間に、 緑に囲まれた広場空間を形成 電 停 「切り通し」空間と再開発建 物とが連携して、にぎわいの ある広場空間を形成 坪 井 川 タマリ空間としても機能するペデ ストリアンデッキ -6- 都市空間デザインについて ■ 人の動きについて 電車、市電、バス、タクシー、一般車等、すべての交通機 関の相互乗換えがしやすい機能性を実現する。 また、再開発建物や水辺広場へ、自然に導くアクセス可能 なペデストリアンデッキを設置する。 東口駅前広場と東A地区を結ぶ ペデストリアンデッキ 西口駅前広場 熊 本 駅 東口駅前広場 改札口 ペデストリアンデッキ 再開発建物 コンコース 水辺広場 電車と市電、東A地区を結ぶ円滑 で判りやすい歩行者動線の確保 電 停 坪 井 川 バスやタクシー利用者にとって判りやすく乗換 しやすい歩行者空間の確保 -7-