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交 通 施 設 利 用 の 工 夫 の 提 案
交 通 施 設 利 用 の 工 夫 の 提 案 ◇ 交通需要マネジメントの施策を提案します。 ◆ 施策のポイント ◆ 交通需要マネジメント(TDM)とは、特定の時間や、特定の道路等に集中している自動車利用者の交通行 動の変更を促し、道路交通混雑を緩和する手法のことです。 従来の道路整備とあわせて、 「自動車の利用の工夫」や「適切な利用の誘導」等といった既存ストックの 有効活用を図る様々な施策を提案します。 「交通需要」の調整のためには、道路利用者の交通行動の変更が必要となります。 そのため、県民,市民一人ひとりが自動車利用のあり方を考え、不要不急の自動車利用を自粛し、交通 需要マネジメント施策への理解と協力が必要です。 また、交通需要マネジメントの推進にあたっては、住民・企業,交通事業者,行政が、それぞれの役割 を認識するとともに、交通マネジメント協会(TMA)等の推進体制の組織化を図り、協力して推進すること が重要です。 注)交通マネジメント協会:TDM 活動を展開する場合に、道路利用者,公的機関,関連組織等で組織される 「関係者の協議の場」であり、対策の立案や施策の実現性の検討を行う組織 ◆ 施策の背景 ・道路整備を上回る交通需要の伸び(参照 P7) ・特定時間,特定路線に交通が集中し、渋滞が発生。 ◆ ◆ ・混雑等で発生する自動車による大気汚染物質の削 減(参照 P8) 主な提案施策 ◆ 1. フレックスタイム・時差出勤の推進 ・時差出勤等の導入は、平日ピーク時の交通混雑に極め て大きな効果があります。 ・時差出勤を広く事業所に導入してもらうためには、事 業所へのPRを行うとともに、官公庁が先導的な役割 を果たす必要があります。 ⴕߩᤨᏅൕߩ߮߆ߌߦኻߒߡ ᳓↸Ꮕὐᷦṛ㐳 㧔O㧕 ⸳㗄⋡ ᬺᚲන⁛ߢ߽දജߒߚ ቭᐡ߇ታᣉߔࠇ߫දജߔࠆ ઁߩડᬺ߇දജߔࠇ߫දജߔࠆ දജߔࠆߟ߽ࠅߪߥ ߘߩઁ ή࿁╵ ో ⾗ᢱ㧦ᤨᏅㅢൕߦ㑐ߔࠆࠕࡦࠤ࠻⺞ᩏ㧔㧴㧕 ⾗ᢱ㧦ᐔᚑᐕᐲᤨᏅൕലᨐᬌ⸛⺞ᩏ 㧔࿖㧟ภᬀᧁᣇ㕙ߩᷦṛ㐳㧕 ᵈ㧕ࡈ࠶ࠢࠬ࠲ࠗࡓ㧦ㅌൕᤨ㑆ࠍฦੱߩ⥄↱ߦછߖⷙޔቯߩ ޓޓޓޓޓޓޓޓޓޓޓഭᤨ㑆ߛߌߌ߫ࠃߣߔࠆᐲ 2. 熊本都市圏ITS(高度道路交通システム) ・ITSとは、最先端の情報通信技術を活用して、安全, 快適な移動を目指す交通に関するシステムです。 ・渋滞等の道路関連情報や、路線バスの運行状況等の公 共交通情報の提供は、渋滞の分散やバスの待ち時間の イライラ感の解消等に大きな効果があります。 ・熊本都市圏においても、駐車場案内システム等の整備 は行われているものの、さらにITSに積極的に取り 組み、現在の交通に関わるさまざまな問題の軽減,緩 和を図りつつ、さらに高度情報通信社会の基盤として - 16 - 整備を図る必要があります。 【施策例】 ・ETC(高速道路の自動車料金収受システム) ・道路の渋滞情報やバスの運行情報の提供と共有化 ・ドライバーに危険警告等を行い、安全運転を支援す る走行システム ・段差の位置等バリアフリー情報提供による歩行者支 援 他 3. 有料道路の割引料金制度 ・国では、 「有料道路の弾力的な割引制度の可能性」に ついて答申しており、既に、秋田県の日本海沿岸自動 車道では、平成 11 年度に通常料金の 30%引きの回数 券による社会実験が行われました。 ・都市圏内の九州縦貫自動車道には、植木,熊本,益城 熊本空港,御船,松橋インターがあり、設定料金によ っては、一般道路の交通削減にも効果があると思われ ます。 ・導入にあたっては、効果や道路公団の採算性の問題等 について、詳細に検討する必要があります。 4. パーク&ライドシステム等 ・公共交通機関の利用を促すために、パーク&ライドの 施策を積極的に行う必要があります。 ⥄ቛ ࡑࠗࠞ 㚢ゞ႐ 㚞 ・パーク&ライドシステムの実現のためには、乗り継ぎ や料金等の利便性を高め、利用しやすいシステムの構 築が必要であり、社会実験等を実施し、利用者の利用 意向を把握する必要があります。 ㋕ 㚞 ᓤᱠ ⡯႐ ᵈ㧕ࡄࠢ㧒ࠗ࠼ࠪࠬ࠹ࡓ㧦㇠ᄖㇱߩ㚞╬ߦ㚢ゞ႐ࠍ⸳⟎ߒߡ⥄ޔേゞ߆ࠄㅢߦਸ਼ࠅ឵߃ࠆࠪࠬ࠹ࡓ 5. 駐車場の利用の工夫 ൕോߢߩ↪㚢ゞ႐ᒻᘒ ・自動車通勤者の約7割は、 「勤務先の駐車場」を利用しており、その大 半の通勤者で駐車場料金が「無料」となっています。 (右図) ・これらの自動車通勤者が、公共交通機関を利用する場合、自動車利用 よりも通勤費用が高くなってしまいます。(下表) ・このため、公共交通機関への転換を促すためには、自動車利用よりも 公共交通利用にメリットのある施策が必要であり、公共交通機関の利 用料金,通勤用で利用されている駐車場の利用料金と利用方法につい て検討するとともに、実現化に向けて様々な方々の協力と理解が必要 となります。 ৻⥸ ᢱ㚢ゞ႐ 㧑 㧔ฬ㧕 ✚ᢙ ฬ ൕോవ㚢ゞ႐ 㧑 㧔ฬ㧕 ⾗ᢱ㧦ᾢᧄᏒࡄࠢ㧒ࠗ࠼⹜ⴕታ㛎⺞ᩏ 6. 自動車の相乗り等 ・熊本都市圏の自動車利用の平均乗車人員をみると、通 勤目的で 1.06 人/台となっており、大部分の利用者が 1人乗りとなっています。 ・自動車相乗りの必要性は極めて高いものの、実現化に 向けては、通勤者が通勤帰宅時に行動の制約を受ける ことから、通勤者の理解と協力が必要です。 - 17 - ⋧ޟਸ਼ࠅㅢൕዉߩ㗴ὐޠㅢൕ⠪ࠕࡦࠤ࠻ ㅢൕᏫቛᤨߩ ⴕേߩ㒢 ⋧ਸ਼ࠅߩ⋧ᚻࠍ ᝡߔߎߣ 㧑 ఘߩ㗴 ✕ᕆᤨߩ ᏫቛᚻᲑߩ⏕ ㅢൕ⾌ߩ⽶ᜂ ഀว ߘߩઁ ࠊ߆ࠄߥ ⾗ᢱ㧦ᾢᧄㇺᏒㅢṖൻᬌ⸛⺞ᩏ㧔㧴㧥㧕