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№51 千葉信用金庫
№51 平成28年7~9月期 千葉信用金庫 業況は、建設業、卸売業が改善、製造業がやや改善する一方で、小売業、サービス業、不動産業は悪 化。総合では、マイナス水準が継続している。 〈特別調査:金融サービスにおけるIT利活用と中小企業〉 1~3月 前期 4~6月 当期 7~9月 来期 10~12月 【景況】 主要判断DIグラフ 27.7~9 10~12 28.1~3 前期 4~6 当期 7~9 来期 10~12 20 10 0 ▲ 10 全業種総合の当期(7~9月期)の業況判断DIは▲10.7と、前 期(4 ~6月期)の▲10.4から0.3ポイント悪化しました。28.1~3 月にマイナス水準に転じた業況判断DIが、今期はマイナス幅 がさらに拡大しました。 消費低迷の長期化や新興国経済の減速などに好転がみら れない事、また円高等により悪化したと推測されます。 業種別で見ると、建設業、卸売業が改善、製造業がやや改 善している。小売業、サービス業はマイナス水準がさらに悪 化。不動産業はプラス水準であるものの悪化となりました。 製造業(▲11.8→▲8.5)、卸売業(▲25.5→▲19.6)、 小売業(▲20.4→▲29.1)、サービス業(▲15.2→▲21.4)、 建設業(▲11.6→4.4)、不動産業(28.8→15.9) ▲ 20 ▲ 30 業況 DI項目 売上 収益 前年同期 前期 当期 27.7~9月 28.4~6月 7~9月 業況 ▲ 1.9 ▲ 10.4 ▲ 10.7 売上高 ▲ 0.9 ▲ 10.6 ▲ 8.1 収益 ▲ 6.1 ▲ 9.1 ▲ 10.9 販売価格 2.6 ▲ 0.7 ▲ 4.8 仕入価格 21.6 12.4 11.1 在庫 ▲ 2.6 ▲ 2.2 ▲ 1.7 資金繰り ▲ 5.6 ▲ 6.2 ▲ 7.8 来期(28.10~12月期)は、売上高は7.6に改善しプラスとな り、収益は1.7とプラスへ転じる予測になっています。業況判断 来期(予測) DIは、▲3.9とマイナス水準を予測する結果となりました。 10~12月 経営上の問題点は、「同業者間の競争の激化」、「売上の停 ▲ 3.9 滞・減少」、「利幅の縮小」が多く、その他、製造業は「工場・機 7.6 械の狭小・老朽化」、卸売業は「人手不足」、「仕入先からの値 上げ要請」、小売業は「大型店との競争の激化」、「人手不足」 1.7 があげられました。 0.7 サービス業では「人手不足」、「店舗・設備の狭小・老朽化」、 12.0 建設業は「人手不足」、「下請けの確保難」、不動産業は「商品 物件の不足」が多く見られました。、 ▲ 3.5 対する当面の重点施策は、「経費を節減する」「販路を広げ る」「人材を確保する」が多く見られました。 ▲ 5.7 ※業況判断DI:「良い+やや良い」と答えた企業の割合から「悪い+やや悪い」と答えた企業の割合を引いた指数。(前期比較ではない判断) 売上高・収益・受注残・施工高 : 「増加+やや増加」-「減少+やや減少」 販売価格・料金価格・請負価格・仕入価格・(原)材料価格 : 「上昇+やや上昇」-「下降+やや下降」 (業況以外は対前期比判断) 在庫・設備状況 : 「過剰+やや過剰」-「不足+やや不足」 資金繰り : 「楽+やや楽」-「苦しい+やや苦しい」 本調査は、当金庫お取引先のご協力を得て調査したものです。当金庫営業地域の経済動向把握と共に、地域の中小企業の皆様 に経営の参考にしていただくため纏めたものです。 ○調査対象時期 ○調査企業先数 当期(平成28年7~9月) 来期(今後3ヶ月:平成28年10~12月見通し) 当金庫お取引先494社 有効回答数459社 (内訳 製造業71社 卸売業46社 小売業103社 サービス業84社 建設業92社 不動産63社) -1-