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設置の趣旨等を記載した書類
ア 設置の趣旨及び必要性 1.大谷大学の沿革と大学院設置の趣旨 (1)大谷大学における教員養成の理念 大谷大学は、明治34年に真宗大学を開設して以来、人間にかかわる事柄を学問・教 育の対象としてきた。初代学長清沢満之は、大谷大学の特質を「本願他力の宗義に基づ き」 「自己の信念の確立」を目指すところにあると述べた。これを受けて第3代学長佐々 木月樵は、大谷大学の目標を、1.仏教の学界への解放、2.仏教を教育からして国民 に普及する、3.宗教的人格の陶冶、と具体的に示した。昭和24年、新制大学移行以 後も、「本学は教育基本法及び学校教育法の定めるところに従い、仏教の精神に則り、 人格を育成すると共に、仏教並びに人文に関する学術を教授研究し、広く世界文化に貢 献することを目的とする」(大谷大学学則第1条)ことを謳い、当初は、仏教学科・哲 学科・史文学科の3学科で出発し、社会の情勢の変化にともない、順次、新たに学科を 設けてきた。 平成21年度に、初等科教職課程を有する教育・心理学科を開設したことで、現在は、 真宗学科、仏教学科、哲学科、社会学科、歴史学科、文学科、国際文化学科、人文情報 学科、教育・心理学科の9学科、及び、文学研究科の真宗学専攻、仏教学専攻、哲学専 攻、社会学専攻、仏教文化専攻、国際文化専攻の6専攻から構成される大学となってい る。大谷大学では、上記の建学の精神・学則に則り、日々、教育研究・社会貢献に邁進 している。また、同一学校法人の大谷大学短期大学部(仏教科、幼児教育保育科)、大 谷高等学校・中学校、大谷幼稚園においても同様の教育を実施してきた。 大谷大学では、一般企業に就職を希望する者が多いが、教育関係への就職希望者も多 数おり、平成21年の教育・心理学科開設以前にも、中学校・高等学校教諭一種免許状 取得の課程をおき、博物館学課程・図書館司書課程・社会教育主事課程と共に教員養成 を、「自己の信念の確立」を追及し「世界文化に貢献する」という本学の教育目標の主 要な位置を占めるものと考えてきた。また近年では中学校・高等学校の免許状と共に小 学校教諭一種免許状の取得を希望する学生も多く、平成19年度より神戸親和女子大学 との間に通信制による初等教職課程免許状のプログラムの提携を結び、実施することで、 小学校への就職者を輩出してきた。 本学では、清沢・佐々木の建学の精神に基づき大学教育を進めてきたが、教員養成課 程も当然、建学の精神の基盤の上にある。すなわち、佐々木の宣言した「2.仏教を教 育からして国民に普及する」「3.宗教的人格の陶冶」の面において、大学の必修宗教 科目(「人間学」)を設けて学生を教育し、大谷大学で育った宗教的情操をそなえた学生 が、中学校・高等学校並びに小学校の教員として活躍することで、本学の教育目標の成 就を望んできたのである。 (2)文学部教育・心理学科の開設 本学においては前述したように、教育・心理学科開設以前にも中学校・高等学校教諭 一種免許状の養成課程において、その社会的責任の上に、本学の教育目標を全うするこ とを目指してきたのであるが、現今の教育界をかえりみると、中学校・高等学校での教 育の荒廃(例えば、いじめ・不登校・学級崩壊・学力低下等)は、小学校にもおよんで いると言わざるをえない。この状況の打開に努めるためには、本学が主体となって、宗 教的情操をそなえた小学校教員を育成し、生きることの喜びと他者を思いやる心をもっ た子どもを育てることが肝要だと考えてきた。言いかえれば、社会の要請に応えるため にも、大谷大学が長年にわたり蓄積してきた、自他の心に向き合う教育が必要であると 考えたのである。 第3代学長佐々木月樵は「教育は常に宗教を俟つて真実の人格を作る」と述べたが、 これは、決して学校や教室での直接的な宗教教育を意味するのではない。宗教的情操を そなえた教員のことばや立ち居振る舞いは、自ずと生徒の心の成長に静かで深い影響を 与える。大谷大学では、こうした教育のあり方を「こころの教育」と表現してきた。そ して、教育・心理学科は、従来大谷大学で蓄積してきた、この「こころの教育」「人間 を見つめる眼差しを育成する教育」の土台の上に開設されたものである。同時に、現在 の教育においては、幼児・児童・生徒の心の悩みに深く耳を傾け、それを解きほぐして いくために、いわゆるカウンセリング等の心理学的素養も強く求められている。心理学 的な素養も視野に置いた教育課程を特色とする学科が教育・心理学科なのである。 教育・心理学科は、それまで哲学科に置かれていた教育学コースと、社会学科に置か れていた臨床心理学コースの2つのコースを基礎に、新たに1つの学科として開設され た。教育・心理学科には教育学コースと心理学コースの2つのコースを設置しているが、 この2つのコースは相互に補完する関係にあり、学生が教育における知識をより堅固に もてるようにカリキュラム上の工夫をこらしている。 教育学コースにおいては、その科目は、教員免許状取得に必要な科目を中心に構成さ れるが、他にも、教育と人間に焦点を合わせた科目群(「人間学Ⅰ・Ⅱ」「仏教と教育」 「教育人間学Ⅰ・Ⅱ」)が課され、学校教育・教科教育に限定されない生涯学習や社会 教育、家庭教育等の観点から、教育を幅広く捉えることを学生に求めている。心理学コ ースにおいては、科目をカウンセリングや臨床心理学に限定せず、子どものおかれてい る教育環境を幅広い視点から捉えるための科目群(「児童の描画分析」 「授業心理学」 「教 室の心理学」「障害児心理学」など)が開講されている。そして、教育学コースと心理 学コースは、それぞれを別個に併置するのではなく、相互にそれぞれの授業が受けられ るようにカリキュラム上の配慮をしている。この点で、教育コース・心理学コースの2 コースは相互に補完しあうカリキュラムを構成しており、本学独自の成果を生んでいる と言える。そして平成25年3月には第1回の卒業生を送り出すところである。 (3)大学院文学研究科教育・心理学専攻の設置を特に必要とする理由 大谷大学の大学院文学研究科の目的は、学校教育法第99条にある大学院の目的を踏 まえた上で、「仏教の精神に則り、仏教並びに人文・社会に関する学術の理論及び応用 を教授研究し、その深奥を究めて、文化の進展に寄与すること」(大谷大学大学院学則 第1条)と定められている。加えて、今回設置予定の教育・心理学専攻においては、大 学院設置基準第3条や平成17年中央教育審議会答申「新時代の大学院教育」(「高度な 専門的知識・能力を持つ高度専門職業人の養成」「知識基盤社会を多様に支える高度で 知的な素養のある人材の育成」)などを踏まえた上で、目的を以下のように定めた。 本学の特色である宗教的情操に基づく豊かな人間理解の態度を持ち、教育学、心理 学及び教科教育学の各領域において高度な研究を行い、教育学及び心理学に関係し た分野において中心的な役割をはたすことができる高度専門職業人を養成するこ とを目的とする。 これは、現在、社会問題化している様々な教育の荒廃(いじめ・不登校・学級崩壊・学 力低下等)に対して、理論的に考究した上で、同時に実践的に対応することができるの は、教育学・心理学・教科教育学の各領域において高度な研究を行った高度専門職業人 としての教員であり、本専攻がその養成を目的とすべきであるという認識に立っている からである。 現今の教育の荒廃に立ち向かうための小学校教員の養成という目標をより高度に達 成するためには、修士レベルの専門的知識・能力や知的な素養・高度な実践力が不可欠 である。この点については教育・心理学科設立当初から指摘されてきた課題であり、大 学院の設置について継続的に議論されてきた。「教員免許6年制」や「基礎免許・一般 免許制への移行」など、様々な議論がわきあがり社会的関心もさらに深まる中で、今ま さに、教育・心理学科との連携の上にさらなる高度な教育・研究を行う大学院の必要性 が求められているのである。それも、学部段階では到達できえない、高度専門職業人の 養成を明確に目的とする教育・心理学専攻の設立が必要とされているのである。 文学部教育・心理学科と連携した、より高度な教育・研究を行う文学研究科教育・心 理学専攻設立を希望する声は、学部生や保護者からも強く寄せられていた。それは、教 育・心理学科が平成25年3月に第1回目の卒業生を輩出するためであり、卒業生の進 路として大学院進学が求められているためでもある。平成23年10月実施の教育・心 理学科学生へのアンケート【資料1】によれば、1年生から3年生までの268名の内、 「教育・心理学科に接続する大学院修士課程を設置することに関心がありますか?」と いう質問への回答では、「ある」が58人(22%)、「ややある」が71人(26%) となっており、学科在学生が本専攻に高い関心を持っていることが分かる。また、「教 育・心理学科に接続する大学院修士課程が設置された場合、進学する意思はあります か?」という質問には、同じく268名中、「ある」21名(8%)・「ややある」50 名(19%)という回答が寄せられている。さらに、本専攻科が設置された場合に最初 の入学予定者となる3年生の回答では、「進学する意思」が「ある」9名・「ややある」 24名という結果であり、教育・心理学専攻設置の必要性が強く感じられる結果となっ ている。また、「大学院へ進学する場合、その理由は何ですか?(複数回答可)」という 質問に対しては、「より専門的な知識を修得したいから」131名(48.9%)・「将 来に対するキャリアアップを図りたいから」92名(34.3%)・「資格や学位を取得 したいから」145名(54.1%)となっていて、学部生が高度専門職業人養成のた めの大学院への進学を希望していることが良く分かる。さらに、「どのような条件が整 えば進学してみようと思いますか(複数回答可)」という質問に対して、151人(5 6.3%)が「自分の目的と大学院における教育・研究内容とのマッチング」と答えて いることや「大学院に進学する場合、何を重視しますか」という質問に対して、147 人(54.9%)が「教育内容」と答えていることから、教育・心理学専攻における「教 育内容」が学生の考える設置の必要性に大きく影響することが予想できる。この点につ いては、教育・心理学専攻における教育・研究が、学科における教育・研究の基礎の上 に、より高度なものになるように連携を図るべきであり、その連携に基づいた「教育内 容」を学部生が求めていると判断し、教育課程などを工夫することでその必要性を満た すことができると考えている。 また、近年の文部科学省のいくつかの答申においても、「教職は、日々変化する子ど もの教育に携わ〔る〕……職業であり、このため、教員には、常に研究と修養に努め、 専門性の向上を図ることが求められている。教員を取り巻く社会状況が急速に変化し、 学校教育が抱える課題も複雑・多様化する現在、不断に最新の専門的知識や指導技術等 を身に付けていくことが重要」(平成 18 年中央教育審議会答申「今後の教員養成・免許 の在り方について」)、「教員に求められる資質能力は今後とも更に高度化・多様化して いくと見込まれ……教員養成教育の標準が現行の学部レベルのものから修士レベルの ものへと徐々に移行していくことは、もはや必然的」(文部科学省 教育職員養成審議 会第2次答申「修士課程を積極的に活用した教員養成の在り方について」)というよう に、大学院における教員養成の必然性が力強く説かれている。 さらに、文部科学省は、「教育公務員特例法等の一部を改正する法律(平成12年4 月28日法律第52号)」により、平成13年度から「大学院修学休業制度」を実施し ており、「日々の教育活動を通じて培われた問題意識について、大学院での専門的な研 究や分析に基づいて理論的・体系的に整理することにより、より高度な実践力を身につ けることが期待されます」として現職教員の大学院進学を促している。この制度を用い て大学院に進学する者も多く、平成23年4月1日現在で近隣の状況をみると、滋賀県 3名、京都府2名、大阪府37名、兵庫県8名、奈良県3名、和歌山県2名、大阪市1 2名となっていてその関心の高さがうかがわれる。【資料2】 教員採用試験においても大学院進学者への特例措置が認められており、例えば「平成 24年度京都市立学校教員採用選考試験実施要綱」 【資料3】によれば、 「大学院進学者 及び国際貢献活動派遣者への特例」として、「第2次試験合格者が、合格した校種・教 科又は職の専修免許状取得を目指して、大学院へ進学する場合は、2年間(特に必要が ある場合は3年間に限り)採用を猶予し、当該専修免許状の習得条件として、平成26 年4月1日付け又は平成27年4月1日付けで京都市立学校教員として採用します」と 明記している。この傾向は全国的なものであり、 【資料4】によれば、 「教員採用選考に おける大学院在学者や進学を理由に採用を辞退した者等に対し、次年度以降の採用選考 試験における特別選考の実施や名簿登載期間の延長など、特例的な措置を講じている自 治体」は、「次年度以降の採用選考試験における一部試験を免除 以降の採用選考試験における特別選考を実施 の延長 2府県1市」「次年度 2県1市」「採用候補者名簿の登載期間 23都道府県9政令市」となっている。 以上にあげたことからも、大学院において高度専門職業人としての研鑽を積むことが 求められており、教育・心理学専攻設置の必要性が強く認められているのである。 ここでさらに、小学校における教員採用を取り巻く社会状況についても概観しておく。 「京都府下小学校数、及び公立小学校教員採用選考試験採用者数等の推移」【資料5】 から分かるように、京都府調査統計課による「平成23年度学校基本調査結果速報」に よれば、府内の小学校数は平成2年度500校、平成7年度473校であったが、その 数は年々減り続け、平成21年度には445校、平成22年度には441校となり、平 成23年度には432校となっている。児童数も同様であり、平成2年度186,27 5人、平成7年度162,663人であったが、平成21年度140,729人、平成 22年度139,582人、平成23年度137,409人となっている。しかしなが ら、児童一人ひとりに目の行き届いた教育をめざし教員一人当たりの児童数を減らして きた結果、本務教員数は平成2年度8,772人、平成7年度8,305人であったも のが、平成21年度8,723人、平成22年度8,751人、平成23年度8,75 3人と微増ではあるが増加傾向を示しているのである。以上のような状況は全国的なも のであり、公立の小学校における全国の採用者数をみても、平成20年度12,372 人、平成21年度12,437人、平成22年度12,284人、平成23年度12, 883人と全体として上昇カーブを描いている。(表2)京都府の採用者数も、平成2 0年度186人、平成21年度186人、平成22年度173人、平成23年度181 人であり、減少傾向にあるわけではない。近畿2府4県2政令市の状況も同様である。 (表3)また、全国の採用者数に対する大学院修了者の実数・割合をみると、平成19 年度572人・5.5%、平成20年度649人・5.7%、平成21年度707人・ 6.1%、平成22年度686人・6.2%、平成23年度746人・6.4%となっ ていて、平成19年度以降その割合を増やしていることが分かるのである。(表4) 以上、社会的な状況からみても小学校教員の採用数は増加傾向にあり、その中でも、 大学院修了者の採用が重視されつつある状況を踏まえても、教育・心理学専攻設置の必 要性が認められるのである。 (4)教育・心理学専攻における人材養成の目標 本専攻は修士課程であり、大学院設置基準第3条「修士課程は、広い視野に立って精 深な学識を授け、専攻分野における研究能力又はこれに加えて高度の専門性が求められ る職業を担うための卓越した能力を培うことを目的とする。」の基本方針のもとに、基 本的には高度専門職業人の養成に主眼を置き、人材養成の目的を以下のように考えてい る。 ①文学部教育・心理学科と連携・接続する修士課程として、幅広い教育・研究を行い、 研究成果を職業に活かすことのできる高度専門職業人を養成する。具体的には、本 学の特色である宗教的情操に基づく豊かな人間理解の態度を持ち、教育学・心理 学・教科教育学の各領域において高度な研究を行い、教育学・心理学に関係した分 野において中心的な役割をはたすことができる高度専門職業人を養成する。 ②教育における技能や知識はもとより、子どもにいのちの尊さや道徳的心情を涵養で きる高度専門職業人の養成を目指す。そのために、本学の特色である仏教に関わる 科目、教育の根源と実態を見極めるための科目、高度な心理学的素養を培う科目、 教科教育の高度な実践性を意識した科目を配し教育・研究を進める。 ただし、本専攻において研究を継続する中で、将来的に研究者を志すものが生じてくる 可能性もある。しかしながらその研究は、高度専門職業人としての研究の延長線上にあ るものであり、その進路についても本専攻科の教育・研究で保証できるものと考えてい る。 なお、上記の人材を養成するために、教育課程には十分な配慮を施した。詳細は、 「教 育課程の編成及び特色」に示したが、「基礎科目」「主要科目」「関連科目」に分けた上 で、さらに「主要科目」を「基盤的研究分野」「実践的研究分野」に分け、教育学・心 理学を基盤としながら、さらに実践的な教科教育学の教育・研究を行うことで、理論と 実践の融合した高度専門職業人の養成ができるように配慮した。 (5)修了後の進路や人材需要の見通し 本専攻の目的は、上記したように基本的には高度専門職業人の養成である。修了後の 進路として予想される人材には、以下のようなものがある。 ①専修免許状を取得し教育現場において中心的役割を果たすことができる教員 ②公務員、学校事務職員、教育文化産業の職員、教育関連の出版業界人など ③心理学的素養や豊かな人間理解を活かした仕事に従事する者 ④高度専門職業人としての研究・実践を継続した上で、大学教員・研究者などをめざ す者 以上の中で、中心となるのは「①専修免許状を取得し教育現場において中心的役割を果 たすことができる教員」である。基盤となる教育・心理学科において1種免許状を取得 し、さらに本専攻において上級免許である専修免許状を取得した上で、高度専門職業人 として社会に出ていく者であり、教育の危機が叫ばれている現代社会において最も人材 需要のある職業だと考えられる。 「②公務員、学校事務職員、教育文化産業の職員、教育関連の出版業界人など」は、 本専攻における幅広い学びの成果を活かし、主として教育に関係する分野において高度 専門職業人となる道である。公務員試験や学校事務職員採用試験、教育関連会社の採用 試験などは毎年実施されているので、それを受験することになる。 「③心理学的素養や豊かな人間理解を活かした仕事に従事する者」は、当然①・②に も該当するが、ここではそれら以外、特に心理学を研究主領域として学んだ者で、教育 関係の仕事を選択しない場合の例を示したい。例えば一般の会社における人事担当者な どが考えられる。教育心理学・発達心理学・臨床心理学だけでなく、仏教学の授業など をとおして人間に対する深い洞察力を身につけた者が選択する進路の一例である。 「④高度専門職業人としての研究・実践を継続した上で、大学教員・研究者などをめ ざす者」は、例えば、本専攻修了後、教員としての実践を継続しながらさらに高度な研 究を継続し、実務家教員としての大学教員への道を歩む者や、教育学・心理学・教科教 育学における研究をさらに深めるため博士課程に進学し、研究者をめざす者のことであ る。前者は、修了後①の道に進み、その後④の道をたどることになる。人材需要は決し て多くはないが、本専攻における研究成果に留まることなく、さらに研究を継続しよう とする者は皆無ではないだろう。特に前者の「教員として実践を継続しながらさらに高 度な研究を継続」する者については、教員として就職後、本専攻との共同研究を実施す ることも考えられる。小学校教員となった本専攻の修了生と大学院担当教員・大学院生 における共同研究により、さらに高度な実践的研究がなされることも可能である。 イ 修士課程までの構想か、又は、博士課程の設置を目指した構想か。 現在は修士課程までの構想だが、将来的には学内の他の専攻との関係を考慮しつつ、 更には学外の状況を考慮した上で、博士課程の設置を検討する。 ウ 研究科、専攻等の名称及び学位の名称 (1)研究科、専攻の名称 研究科及び専攻の名称は、 Graduate School of Letters 「教育・心理学専攻」 Major in Education and Psychology 「文 学 研 究 科」 とする。 本専攻は、既存の大谷大学大学院文学研究科内に新たに設置する専攻科である。また 教育・心理学科(平成21年度設置)を基礎として設置するものであり、教育学と心理 学の両領域を研究対象とするため、上記の名称とする。 (2)学位の名称 本専攻において授与する学位の名称は、 「修 士 ( 教 育 学 )」 Master of Education とする。 本専攻の基礎となる教育・心理学科において授与する学位は、「学士(教育学)」であ り、それを受けての学位のため上記の学位とする。 エ 教育課程の編成の考え方及び特色 (1)文学研究科全体における教育課程と本専攻科の教育課程との関係 大谷大学大学院文学研究科には、真宗学専攻・仏教学専攻・哲学専攻・社会学専攻・ 仏教文化専攻・国際文化専攻の6専攻が既に存在している。さらに哲学専攻の中に哲学 コースと教育学コースがあり、今回の申請により教育学コースを廃止し新たに教育・心 理学専攻を設置するため7専攻となる。教育・心理学専攻における教育課程の中に教育 学・心理学・教科教育学の3領域をつくるだけでなく、既存6専攻の教育課程をいかし、 関連科目として他の専攻の授業を履修できるようにすることにより、人文・社会科学に おける幅広い教養と学識を身につけることができるようにする。 (2)本専攻における教育課程編成上の特色 教育課程は、大きく基礎科目・主要科目・関連科目の3つに分けてある。基礎科目に おいては、「仏教の思想」「教育学総論」「心理学総論」の3科目を配し、本学の特徴で ある宗教的情操を育むと同時に、教育学・心理学における基礎的素養を涵養することを 目的とする。特に「教育課程等の概要」に示したように「教育学・教科教育学を研究主 領域とする者は教育学総論を、心理学領域を研究主領域とする者は心理学総論を履修す ること」という履修上の制約を設け、「教育学・教科教育学を研究主領域とする者」と 「心理学領域を研究主領域とする者」のそれぞれが、本専攻における教育・研究の基礎 を確立することができるように配慮している。 主要科目は、 「基盤的研究分野」 ・ 「実践的研究分野」 ・ 「研究指導科目」に大別される。 「基盤的研究分野」は「教育学領域」と「心理学領域」に、「実践的研究分野」は「教 科教育学領域」に分けられている。 本専攻の学生は、基礎科目に加えて、これらの「教育学領域」「心理学領域」「教科教 育学領域」におけるそれぞれの授業を各自の必要に応じてバランスよく受講し、同時に 「研究指導科目」を履修することにより、将来「本学の特色である宗教的情操に基づく 豊かな人間理解の態度を持ち、教育学・心理学・教科教育学の各領域において高度な研 究を行い、教育学・心理学に関係した分野において中心的な役割をはたすことができる 高度専門職業人」を目指すことになる。 「教育学領域」においては、 「教育人間学(特論・演習)」 「臨床教育学(特論・演習)」 「仏教と教育(特論・演習)」の各授業を置き、本学の特色でもある仏教学や人間学の 視点からの教育・研究を行うとともに、教育学における実践的な臨床分野までも授業内 容として取り扱うことに特徴がある。 「心理学領域」については、 「教育心理学(特論・演習)」 「発達心理学(特論・演習)」 だけでなく「臨床心理学(特論・演習)」の授業を置き、心理学における幅広い分野を 教育・研究できるように配慮してある。 「教科教育学領域」については、初等科教育において特に重要だと考えられる「社会 認識」・「言語」・「身体」に焦点をあてる。具体的には「社会認識」については社会科教 育学関係の授業で、「言語」については国語科教育学関係の授業で、「身体」については 体育科教育学関係の授業で取り扱う。これらはそれぞれ「教科教育学」の1~3(それ ぞれに特論・演習がある)という授業名で示してある。 3領域においては「教育課程等の概要」に示した通り、「教育学領域・心理学領域・ 教科教育学領域からそれぞれ4単位以上修得すること」という履修上の注意事項を設け ることによって、一つの領域に偏ることなく研究課題を複数の授業科目を通して体系的 に教育・研究することができるように配慮してある。 「研究指導科目」には「教育・心理学特別研究Ⅰ・Ⅱ」が置かれている。この授業は 研究指導教員5名が、協力して担当することになる。教育学・心理学・教科教育学、そ れぞれの分野を専門領域とする5名が、各自の専門を活かしつつ協力して本専攻の院生 を総合的に指導する。授業は、合同による研究指導を基本とし、適宜必要に応じて担当 研究指導教員による個別指導をとるなど形式を変えて実施される。1年時に履修する 「教育・心理学特別研究Ⅰ」の授業においては、研究課題に即して基本的な指導を行う ことになる。具体的には、研究計画の立案、研究課題の明確化、研究方法の整理、文献 資料などの収集とその分析や実地調査の指導などを行うことになる。2年次に履修する 「教育・心理学特別研究Ⅱ」の授業においては、研究課題に即して発展的な指導を行う ことになる。収集した資料への考察、研究目的・研究方法・研究成果の一貫性・妥当性 の吟味、研究成果の公表・公開などを行う。また、学会・研究会などへの参加を通して 研究の発展性などについても学ぶことができるようにする。 学生は、「基礎科目」や「基盤的研究分野」・「実践的研究分野」で履修した授業の成 果の上に、2年間における上記のように体系づけられた「研究指導科目」を履修するこ とで、自立した高度専門職業人になるための研究能力を修得することができるように意 図されている。 また、(1)に示したように、他専攻の関連科目を履修することも可能である。他専 攻の関連科目には、「社会学特殊研究Ⅱ」(「法と心理学」をテーマとした授業内容)の ように、教育・心理学専攻に関連の深い内容の授業もあるが、「宗教学研究」「倫理学研 究」「比較文化研究」「国際政治研究」といった幅広い学問領域につながる内容の授業も 開講されており、それぞれの課題に応じて学際的に研究を広げていくことも可能である。 すべての授業においては、あくまでも高度専門職業人の育成を念頭に置き、実践に即 した授業内容となるように配慮する。例えば、近隣の小学校と連携し共同研究を実施し ていく予定である。現在、基盤教育組織である文学部教育・心理学科において実施して いる複数の小学校との連携を発展させ、大学院担当教員・大学院生・小学校教員との共 同研究を実施していく中で、「教育学・心理学に関係した分野において中心的な役割を はたすことができる高度専門職業人」を育成していくことを目指していく。 (3)「新時代の大学院教育」との関係 (1) (2)に説明した本専攻における教育課程は、平成17年9月5日の中央教育審 議会答申「新時代の大学院教育」の考え方を基本としている。以下にいくつかの具体例 を示しておきたい。例えば答申においては、「大学院に求められる人材養成機能」の章 において「高度専門職業人の養成に必要な教育」に触れ、「理論的知識や能力を基礎と して、実務にそれらを応用する能力が身に付く体系的な教育課程が求められる」として いる。本専攻における教育課程においては、例えば小学校教員を志望する学生について は、「基礎科目」や「基盤的研究分野」の各授業の上に「実践的研究分野」の各授業を 学べるように配慮することで優れた高度専門職業人を養成することができるように配 慮してある。また、文学研究科内の他専攻における関連科目を履修できることや教育学 領域・心理学領域・教科教育学領域という三領域の授業を幅広く履修することができる ことなどで、「学修課題を複数の科目等を通して体系的に履修するコースワークを充実 し、関連する分野の基礎的素養の涵養等を図っていくことが重要である」という考え方 にそった教育課程にしている。さらに、「教育・心理学特別研究Ⅰ・Ⅱ」においては、 答申にあった「特定の研究室の担当教員による個人的な指導に過度に依存する傾向」に 陥らないようにするため、5人の研究指導教員が合同で学生の指導にあたることにして いる。 (4)具体な履修モデル (2)に示したように、本専攻における教育課程には、「教育学領域」「心理学領域」 「教科教育学領域」の三領域が設定されており、学生はそれぞれの研究計画に応じて授 業を履修することになる。授業履修モデルとしては、それぞれの領域の研究を主目的と する以下の三つが考えられる。 ア 教育学関係の研究を主目的とする履修モデル イ 心理学関係の研究を主目的とする履修モデル ウ 教科教育学関係の研究を主目的とする履修モデル 具体的な履修モデルを【資料6】に表で示す。 オ 教員組織の編成の考え方及び特色 本専攻は前述したように、哲学専攻の教育学コースを廃止し新たに設置するため、哲 学専攻教育学コースで授業を担当する3名の教員が、本専攻に所属変更することになる。 また、教育学及び心理学の学際領域を基盤とするため、教員組織は、本専攻の基盤教育 組織である文学部教育・心理学科の担当教員を中心に、教育学、心理学、教科教育学な どを専門領域とする者で、大学院の教育を担当する上で十分な専門性、教育経験、研究 歴ならびに実務経験等を備えた教員で構成されている。本大学における大学院担当教育 職員資格審査基準は【資料7】に示した。具体的な教員配置は、本専攻の専任として教 授5名・准教授4名、他専攻からの兼担として教授3名の合計12名体制である。本学 の特徴の一つである宗教学関係においては、 「仏教の思想」 ・ 「仏教と教育(特論・演習)」 の授業を他専攻からの2名の教授が担当する。また、心理学関係においては、「心理学 総論」において他専攻の教授を兼担とし、さらに「教育心理学(特論・演習)」におい ては、平成12年にMマル合認定済みの教員を新たに特別任用教授として採用すること で、全体として充実した構成となるように配慮してある。 また専任教員の構成は、別項の書類「専任教員の年齢構成・学位保有状況」のとおり であり、特定の年代に偏らないように年齢均衡にも配慮し、中堅、熟練の教員をバラン スよく配置する。これにより、高い教育研究実績によって広く高度な専門知識を教育す ることができ、先端的実践的な研究活動を通して学生の知的興味と関心を涵養し、世代 の共通性に基づいた共感的理解を促進して実践力を育成することが可能となる。 なお、本専攻の授業担当教員に就任する者は、修士課程完成時までの2年間において 定年年齢を超えることはないが、心理学領域の専任教員1人は、特別任用教授であり完 成年度の3月31日に定年退職日となる。後任については、本専攻の教育研究体制のバ ランスの取れた継続性を維持しさらなる発展をさせるために、公募による厳正な選考を 実施していくことを基本方針としている。定年規程・大谷大学特別任用教授規程は、 【資 料8】のとおりである。 カ 教育方法、履修指導、研究指導の方法及び修了要件 (1)具体的な教育方法、履修指導、研究指導の方法について 本学における学位に対する考え方は、 修士の学位は、広い視野に立って精深な学識をそなえ、かつ、その専攻分野におけ る研究能力又は高度の専門性を要する職業等に必要な高度の能力を有する者に授 与するものであり、本学大学院学則の定めるところにより、本学大学院修士課程を 修了した者に授与する。 と定められている。上記条文を満たすため、学生には入学から修了まで計画的に履修指 導及び教育が行われることになる。以下に具体的に紹介する。 まず、本専攻に入学する学生に対してはオリエンテーション期間中に履修登録説明会 が行われ、主として次の二点について指導することになる。一点目は、本専攻の教育課 程に配置する基礎科目・主要科目(基盤的研究分野・実践的研究分野・研究指導科目) 及び関連科目の履修を通して幅広い学識・見識の習得を目指すこと、二点目は、一人ひ とりの学生が志向する専門性を最も効果的なものとするために、必要となる講義科目・ 演習科目をまちがいなく履修するようにすることである。特に、教育学領域・心理学領 域・教科教育学領域の三領域が定められているため、各人の専門性を重んじながらも幅 広い学識・見識を習得するために各領域からバランス良く履修することを指導する。 修士論文指導については、まず、学生が志向する専門性にあわせて主たる研究指導教 員が決定される。主たる研究指導教員は、「教育・心理学特別研究Ⅰ・Ⅱ」を担当する 5名の教員の中から選任される。選任にあたっては、入学試験時の出願書類における研 究計画をもとにし、研究指導教員各人の専門性を学生に十分周知させた上で、学生と教 員との面談や研究指導教員5名による話し合いを行い、本専攻における教育・研究が十 分に行えるように配慮する。 主たる研究指導教員は、 「教育・心理学特別研究Ⅰ・Ⅱ」を担当する他の4名の研究指 導教員と協力して、2年間の修士論文指導にあたることになる。5名の研究指導教員の 専門領域は教育学・心理学・教科教育学の3領域にわたっており、協力して修士論文指 導にあたることにより、学生に幅広い学識と見識を身に付けさせることができると考慮 されている。具体的には「教育課程の編成の考え方及び特色」で述べたように、 「教育・ 心理学特別研究Ⅰ・Ⅱ」の授業は5名の教員が、合同による研究指導を基本としつつ、 適宜必要に応じて担当研究指導教員による個別指導をとるなど形式を変えて実施され る。また、「教育・心理学特別研究Ⅰ・Ⅱ」以外の授業担当者である研究指導補助教員 も、主たる研究指導教員の要請に応じて、適宜修士論文指導の補助を行う。いずれも、 「特定の研究室の担当教員による個人的な指導に過度に依存する傾向」に陥らないよう にするためであり、教育・心理学専攻におけるすべての授業担当者で、一人ひとりの学 生を手厚く指導していくことが基本方針となる。 (2)修士論文について 本学における修士論文の提出資格や体裁などについては、以下のように定められてい る。 ①学位論文(修士)を提出しようとする者は、所定の時期までに指導教員の承認を 得、論文題目を届け出て、所定の期日までに論文を提出しなければならない。 ②修士論文提出資格は、本学修士課程に1ヵ年以上在学し、修了に必要な単位を当 該年度末までにすべて習得見込みであること。 ③修士論文は、本学指定のA4判200字詰原稿用紙400枚以内とし、製本(和 綴又は洋綴)のうえ提出しなければならない。 ④休学中の者は論文を提出できない。 提出された修士論文の審査については、以下の順で実施することにより審査の厳格性及 び透明性を保つことができるようにしている。 ①学長が大学院委員会に審査を委嘱(大学院委員会の規程については【6.大学院委 員会規程】を参照) ②大学院委員会は学位論文審査委員を選出して論文の審査に当たらしめる。 なお、学位論文審査委員は、研究指導教員を主査とし、大学院委員会の指名する大学院 授業担当教員が副査となることになっている。ただし、大学院委員会が必要と認めたと きは、副査に本学の名誉教授、文学部教員及びそれらに相当する学識経験者を加えるこ とができるものとしている。 学位論文審査委員による修士論文の評価基準は、以下のように明確に示され、厳格に 審査されることになっている。 ①研究目的・研究対象が明確であり、研究方法が適切であるか。 ②テキスト・資料の扱いが的確かつ厳正であるか。 ③基本的先行研究を踏まえているか。 ④興味深い考察を展開し、新たな知見を提示しているか。 学位論文審査委員による審査結果は、審査終了後ただちに大学院委員会に報告される。 大学院委員会は、学位論文審査委員からの報告に基づき学位を授与すべきか否かを決定 する。学位を授与すべきであると議決した場合には、大学院委員会の長である大学院文 学研究科長が、合格判定報告書をもって学長に報告する。学長はその報告に基づいて、 修士の学位の授与を決定することになる。なお、本専攻修了予定者は、学位授与式前に 本学を会場として行われる修士論文発表会の場で、研究成果を広く内外に公表する予定 である。 以上に記してきた学生の履修・研究等のスケジュールを表にして示せば、【資料9】 のとおりとなる。さらに、本専攻が養成する人材像に対応した「履修モデル」は「4. 教育課程の編成の考え方及び特色」の中で紹介した【資料6】に示してある。 (3)修了条件について 教育・心理学専攻における修了条件は、本専攻に2年以上在学し、研究指導教員の指 導の下に、必修科目 10 単位、選択科目 22 単位以上(基礎科目においては、教育学・教 科教育学を研究主領域とする者は「教育学総論」を、心理学領域を研究主領域とする者 は「心理学総論」を履修する。また、教育学領域・心理学領域・教科教育学領域からそ れぞれ 4 単位以上修得する)、合計 32 単位以上を修得し、修士論文の審査及び口頭試問 に合格することである。 ク 施設・設備等の整備計画 (1)校地、運動場の整備計画 教育・心理学専攻を設置する予定である本学本部キャンパス(京都市北区)は、現在、 85,597.02㎡の校地面積を有している。この校地では、大谷大学1学部9学科、 大谷大学大学院1研究科6専攻、大谷大学短期大学部2学科を設置し、共有施設として 教室・演習室、情報処理室、研究室、図書館、体育館(アリーナ、練習室、トレーニン グ室、シャワー室)、柔道場、弓道場、講堂、クラブ部室棟並びに保健室、学生相談室、 学内食堂、売店、学生談話室(オープン談話スペース)など、学習、研究、学生生活支 援、休息・交流に必要な施設などを備えている。教育・心理学専攻の設置にあたっては、 入学定員・収容定員の増員を予定しておらず十分に共有が可能である。 また運動場については、滋賀県大津市内に湖西キャンパスを有し、研修施設(食堂、 研修室、宿泊施設、浴室)と共に運動場(グラウンド、サブグラウンド、テニスコート)・ 体育施設(トレーニング室、更衣室、救護室、ミーティングルーム、部室)を整え、本 部キャンパスと湖西キャンパス間を巡回スクールバスで接続している(約50分程度)。 (2)校舎等施設の整備計画 教育・心理学専攻は、既設の文学研究科哲学専攻教育学コースに所属する教員を中心 とし、文学部教育・心理学科所属教員を含めその教育プログラムを発展させ構成される。 そのため、教育・心理学専攻にかかる校舎等施設については、本大学院において整備し ている教員研究室、教室・演習室、研究室(自習室)を文学研究科各専攻の教育課程・ 環境に支障をきたすことなく、共同で利用する予定である。 研究室(自習室)については、大学院生と文学部学生とが共同で自由に利用できる総 合研究室として配置されている。異なる専門領域の学生が相互に交流し、広い視野から 研究活動が展開できるよう、仕切りを設けず、ワンフロアに450席を設けている。研 究机には情報コンセントを配し、カウンターでの貸し出し用ノートパソコンはもとより、 各自が持参するノートパソコンをネットワークに接続できるよう情報環境も整備され ている。総合研究室では、専攻ごとに任期制助教が常駐しており、日々の研究助言や輪 読会や研究会など授業外での研究活動の支援体制も整っている。【資料10】 ケ 既設学部(修士課程)との関係 本専攻と、その基盤となる文学部教育・心理学科との関係を中心として、既存の学部 (修士課程)との関係を図示すれば、【資料11】1・2のとおりである。教育・心理 学科における基礎的な教育・研究の上に、教育・心理学専攻でのより高度な教育・研究 が行われることにより、高度専門職業人の養成を目指すことになる。授業においても、 学部での教育内容の上に、教育学関係・心理学関係・教科教育学関係などそれぞれにお いて、大学院教育としてふさわしい、高度でより実践的な内容のものが行われることを 資料は表している。 コ 入学者選抜の概要 (1)アドミッションポリシーについて 大谷大学大学院文学研究科全体におけるアドミッションポリシーを明らかにするな らば、以下のとおりである。 本学大学院の教育・研究方針をよく理解して、次のいずれかに該当する人を受け入 れる。 ①各専攻について専門的知識・研究能力を高めたい人。 ②各専攻について高度な学問的知識を持った職業人を目指す人。 ③職業人で、各専攻について専門的知識を高める、あるいは再学修したい人。 ④社会人で、高度な生涯学習の機会を求める人。 ⑤外国人で、日本において仏教学・人文科学・社会科学を学ぼうとする人。 これと前記の「人材養成の目標」をもとに、教育・心理学専攻におけるアドミッション ポリシーを明確にするならば、次のようになる。 本専攻の教育・研究方針をよく理解した上で、次に該当する人を受け入れる。 本学の特色である宗教的情操に基づく豊かな人間理解の態度を持ち、教育学・心 理学・教科教育学の各領域において高度な研究を行い、教育学・心理学に関係し た分野において中心的な役割をはたすことができる高度専門職業人を目指す人。 以上のアドミッションポリシーに沿って入学者選抜が行われる。 (2)募集人員 上記のアドミッションポリシーに従って入学者選抜を行う本専攻の募集人員は以下 のとおりである。 入学定員: 8名 収容定員:16名 なお、入学者は、本専攻の教育課程から考えれば、本学文学部教育・心理学科の卒業生 が中心となることが予想されるが、他大学の卒業生や現職教員をはじめとする社会人の 可能性も考えられる。「ア 設置の趣旨及び必要性」でも引用した2011年10月実 施の教育・心理学科学生へのアンケート結果からも、定員の8名を満たすことは十分に 可能だと考えられる。 (3)募集区分 入学者選抜制度については、大谷大学大学院文学研究科における既存の入学者選抜制 度(「一般入学者選抜制度」「社会人入学者選抜制度」)に準じて行う予定であるが、全 学的に新たな入学者選抜制度(推薦入学者選抜制度)導入を検討中である。確定された 場合には新たな入学者選抜制度を加えて実施することになる。以下に既存の入学者選抜 制度について明記しておく。 ①一般入学者選抜制度 〔出願資格〕 次の事項のいずれかに該当する者。 ア 学校教育法第 83 条に定める大学を卒業した者又は当該年度に卒業見込みの 者。 イ 文部科学大臣の定める基準を満たす専修学校の専門課程を修了した者又は当 該年度に修了見込みの者。 ウ 外国において学校教育における 16 年の課程を修了した者又は当該年度に修 了見込みの者。 エ 文部科学大臣の指定した者。 オ その他本学大学院において、大学を卒業した者と同等以上の学力があると認 めた者。 〔選抜方法〕 ア 筆記試験(外国語) イ 筆記試験(専門) ウ 面接 ②社会人入学者選抜制度 〔出願資格〕 次のア、イの条件をいずれも満たしていると本学が認めた者。 ア 大学卒業又は同等以上の学力がある者。 イ 大学卒業(同等の資格取得)後、4 年以上の社会経験を有する者。 〔選抜方法〕 ア 筆記試験(小論文) イ 面接 (4)入学者選抜体制 入学者選抜における業務は、全学的な組織として位置づけられている企画・入試部入 学センターが中心となって実施される。企画・入試部入学センターからの指名に基づい て委嘱された専任教員が書類審査、筆記試験の出題・採点、面接、合否の判定などを行 う。また、入学者選抜における諸情報は、個人情報保護のガイドラインに配慮した上で、 本学のホームページなどの媒体を活用して公表する。 (3)図書等の資料及び図書館の整備計画 大谷大学図書館は、大谷大学近代化100周年の記念事業として建設された「真宗総 合学術センター 響流館」内にある文学部、短期大学部共用の施設である。図書館は、 響流館のうち、1階約870平方メートルと2階全フロア約3,200平方メートルの 閲覧室、地下2層に8ブロック約3,000平方メートルの書庫を有する。館内には、 閲覧席数578席のほか、グループ閲覧室(6室・56席)、AVブース(12ブース・ 24席)を備え、検索用パソコン、貸出用パソコン、各種AV機器など最新の機器を設 備し、学生・教員の学習・教育・研究を支援している。図書館がおかれる響流館には総 合研究室・博物館・真宗総合研究所などの機関も置かれ、これらの機関と有機的に連携 し、学習・研究の成果を上げるよう構想されている。 本学図書館の蔵書の特色は、仏教関係の図書や資料が充実していることである。東本 願寺の学寮として創設以来の歴史を反映し、仏教が流布した主要地域である東洋、とり わけ中央アジアから極東にかけての古典籍や仏教典籍を多数所蔵している。また、近年 は、学科・専門分野の設置・開設に合わせて多岐にわたる図書資料を収集し、図書のみ ならず学術雑誌、視聴覚資料、各種データベース・電子ジャーナルなどのオンライン資 料も多数収蔵している。 図書館の所蔵資料概数は2012年3月末現在、図書約815,000冊、雑誌約6, 700種類、視聴覚資料約2,200点、各種データベース約10点、電子ジャーナル 約700誌である。図書は、図書館以外にも総合研究室、短期大学部研究室、人権セン ターにそれぞれの専門分野、カテゴリに応じて分置している。また、新規開設される大 学院文学研究科教育・心理学専攻の学生は、文学部教育・心理学科および教職課程履修 学生のために2009年に建設された教室棟内にある教職支援センター資料室に配置 される約4,500冊の図書利用も可能である。この資料室に配置されるのは、各教科 の教科書や指導書など、授業や実習、教員採用試験のための実践的な図書資料の他、教 科教育学関係の多様な書籍や雑誌などである。日常の学習、論文作成などに必要な教育 学・心理学等の専門分野に特化した和漢洋の図書資料は図書館内に設置している。先述 した電子ジャーナルには教育学・心理学関係のタイトルも多く、大学院文学研究科教 育・心理学専攻学生のより高度な研究に資するものである。 チ 管理運営 教学面における管理運営体制については、大谷大学大学院学則第62 条にもとづき、 本学大学院の重要事項を審議するため大学院委員会を設置している。 【6.大学院委員会規 程を参照】大学院委員会は、学長が招集しその議長となり、大学院文学研究科長及び大 学院の授業を担当する専任教員によって組織される。また、大学院委員会規程第6条の 2にもとづき、大学院委員会のもとに、大学院研究科長と各専攻の代表者からなる大学 院運営委員会を設置し、大学院委員会の運営の円滑化を図っている。両委員会とも、月 1回開催することを定例とし、それ以外にも必要に応じ随時開催している。 大学院委員会における審議事項は、①学則改正に関する事項、②大学院の専攻分野に 関する事項、③大学院の授業担当及び関係教員の選考に関する事項、④授業及び研究指 導に関する事項、⑤学生の入学、退学、転学、留学及び休学等に関する事項、⑥課程修 了の認定及び学位授与に関する事項、⑦その他学長において必要と認めた事項と規定さ れている。その他にも、大学院授業の担当などの資格審査についても審議・決定され【資 料7】、大学院委員会が本学大学院の教育研究課程の質の向上に関し重要な役割を担っ ている。 ツ 自己点検・評価 本学では、平成4年に学則を改訂し「自ら不断に点検及び評価を行い、教育研究水準 の向上を図る」ことを謳い、これに基づいて平成15年11 月、建学の理念を実践し、 教育研究水準の向上を図り、社会的使命を達成するために、教育研究及び管理運営等に 関する自己点検・評価の実施について定めた「大谷大学自己点検・評価規程」【資料1 2】を制定した。その実施組織としては、本規程に基づき、大学執行部や教授会、委員 会、事務職員からの代表者15名で構成される「大谷大学自己点検・評価委員会」を設 置している。また具体的な点検・評価活動を行うため、委員会の下に「作業部会」を設 け、全学的な組織的活動を毎年度継続しておこなっている。その結果は、学長に報告さ れ、公表し、改善が必要な事項については各種委員会や各学科、事務部局への指示によ り実現を図っている。 平成20年1月には、財団法人大学基準協会による大学評価申請をおこない、平成2 1年3 月には、大学基準に適合しているとの認定を受けた。その際、勧告・助言・意 見として付された諸事項については、改善の項目・方法・指標を設定し改善活動に取り 組んできた。それらの改善状況については、平成24年度に「改善報告書」として提出 する予定である。またこれら自己点検・評価活動に関する結果(自己点検・評価報告書、 機関別認証評価結果、在学生満足度アンケート、学生による授業評価アンケート)につ いては、大谷大学ホームページや大学広報に掲載し、広く公開している。 次期認証評価受審の方針については、自己点検・評価委員会において財団法人大学基 準協会による大学評価を受審することを決定し、新大学評価システムへの対応準備を進 めている。本学の中・長期計画の遂行と高等教育機関としての内部質保証に関する自己 点検・評価活動体制を確立することを目的とし、平成23年3月「自己点検・評価委員 会規程」の改訂を行った。教育研究に関わる学部・学科、委員会、事務部局等のすべて の組織が、学長の統制の下、毎年度ごとに内部質保証に関するそれぞれの諸活動を自己 点検・評価し、結果を委員会に報告することとなった。 ト 情報の公表 本学では、「公益活動をになう社会的存在として社会に対する説明責任を果たす」こ と、及び「本学における教育・研究活動の質の向上を図り魅力ある大学として評価を得る 機会とする」ことを目的として、大谷大学ホームページ上において教育情報の公開を進め ている。また公開諸データについては、大学基準協会『大学評価ハンドブック』の様式等 を利用することにより、自己点検・評価活動と教育情報の公開を連動させ、継続的な改善・ 改革活動に結びつくよう努めている。現在公開している内容は、以下の通りとなっている。 ①大学の教育研究上の目的に関すること ▼大谷大学の学部・学科の名称、教育研究上の目的及び取得可能学位の名称を掲載。 Home > 教育情報の公表 >[教育研究上の目的及び取得可能学位の名称]大谷大学の教育研究 目的及び取得可能学位 http://www.otani.ac.jp/data/nab3mq0000012gsm-att/nab3mq0000012h9b.pdf ▼大谷大学大学院の学部・学科の名称、教育研究上の目的及び取得可能学位の名称を掲 載。 Home > 教育情報の公表 >[教育研究上の目的及び取得可能学位の名称]大谷大学大学院文学 研究科の教育研究目的及び取得可能学位 http://www.otani.ac.jp/data/nab3mq0000012gsm-att/nab3mq000001d584.pdf ②教育研究上の基本組織に関すること ▼大谷大学の沿革と建学の理念、教育研究目的と教育方針及び教育研究組織を掲載。 Home > 教育情報の公表 >[大学の概要]大学の概要 http://www.otani.ac.jp/annai/index.html ▼大谷大学、大谷大学大学院の教育研究組織の概要を掲載。 Home > 教育情報の公表 >[大学の概要]教育研究組織 http://www.otani.ac.jp/data/nab3mq0000012gsm-att/nab3mq0000012h1v.pdf ③教員組織、教員の数並びに各教員が有する学位及び業績に関すること ▼大谷大学文学部の教員の組織等について掲載 Home > 教育情報の公表 >[専任教職員数]大谷大学文学部教員組織 http://www.otani.ac.jp/data/nab3mq0000012gsm-att/nab3mq000001kk97.pdf ▼大谷大学文学部の学部・学科ごとの専任教員数を職位別・男女別・年齢階層別に掲載。 Home > 教育情報の公表 >[専任教職員数]大谷大学文学部教員職位・年齢別一覧 http://www.otani.ac.jp/data/nab3mq0000012gsm-att/nab3mq000001d598.pdf ▼大谷大学大学院の教員の組織等について、研究科・専攻ごとの専任教員数を掲載。 Home > 教育情報の公表 >[専任教職員数]大谷大学大学院文学研究科教員組織 http://www.otani.ac.jp/data/nab3mq0000012gsm-att/nab3mq000001klem.pdf ▼教員組織や各教員が有する学位や業績を掲載。 Home > 教育情報の公表 >[教員組織、教員が有する学位及び業績]文学部、大学院文学研究 科、短期大学部学科教員一覧 http://www.otani.ac.jp/kyouin/index.html ▼教育研究業績検索システム。 Home > 教育情報の公表 >[教員組織、教員が有する学位及び業績]教育研究業績検索システ ム http://gdb.otani.ac.jp/gdb/find/ ④入学者に関する受入方針及び入学者の数、収容定員及び在学する学生の数、卒業又は修 了した者の数並びに進学者及び就職者数その他進学及び就職等の状況に関すること ▼大谷大学の入学者に関する受入方針、入学者数、収容定員、在学者数、卒業者数、退 学者数、就職・進学者数等について掲載。 Home > 教育情報の公表 >[入学者に関する受入方針、入学者数、収容定員、在学者数、卒業 (修了)者数、進学者数、就職者数]文学部 http://www.otani.ac.jp/data/nab3mq0000012gsm-att/nab3mq0000012hfe.pdf ▼大谷大学大学院の入学者に関する受入方針、入学者数、収容定員、在学者数、学位授 与状況、卒業者数、退学者数、就職・進学者数等について掲載。 Home > 教育情報の公表 >[入学者に関する受入方針、入学者数、収容定員、在学者数、卒業 (修了)者数、進学者数、就職者数]大学院文学研究科 http://www.otani.ac.jp/data/nab3mq0000012gsm-att/nab3mq000001njrn.pdf ⑤授業科目、授業の方法及び内容並びに年間の授業の計画に関すること ▼シラバス検索システム。 Home > 教育情報の公表 >[業科目ごとの年間授業計画及び内容等]シラバス検索システム http://syllabus-pub.jp/otani/index.html ▼学年暦 Home > 教育情報の公表 >[授業科目ごとの年間授業計画及び内容等]学年暦 http://www.otani.ac.jp/g_support/nab3mq000000136c.html ⑥学修の成果に係る評価及び卒業又は修了の認定に当たっての基準に関すること ▼大谷大学の学修の成果に係る評価及び卒業又は修了の認定に当たっての基準及び必 修・選択・自由科目別の必要単位数等について掲載。 Home > 教育情報の公表 >[学修の成果に係る評価及び卒業又は修了の認定に当たっての基準] 文学部 http://www.otani.ac.jp/data/nab3mq0000012gsm-att/nab3mq000001njrn.pdf ▼大谷大学大学院の学修の成果に係る評価及び卒業又は修了の認定に当たっての基準 及び必修・選択・自由科目別の必要単位数等について掲載。 Home > 教育情報の公表 >[学修の成果に係る評価及び卒業又は修了の認定に当たっての基準] 大学院文学研究科 http://www.otani.ac.jp/data/nab3mq0000012gsm-att/nab3mq0000012hhb.pdf ⑦校地・校舎等の施設及び設備その他の学生の教育研究環境に関すること ▼本部キャンパス 総合研究室の概要を掲載。 Home > 教育情報の公表 >[校地・校舎等の施設及び教育研究環境]総合研究室 http://www.otani.ac.jp/study_support/nab3mq000000z3qr.html ▼本部キャンパス 図書館の概要を掲載。 Home > 教育情報の公表 >[校地・校舎等の施設及び教育研究環境]図書館 http://www.otani.ac.jp/kyo_kikan/library/index.html ▼本部キャンパス 語学学習支援室の概要を掲載。 Home > 教育情報の公表 >[校地・校舎等の施設及び教育研究環境]語学学習支援室 http://www.otani.ac.jp/kouryu/index.html ▼本部キャンパス 大学博物館の概要を掲載。 Home > 教育情報の公表 >[校地・校舎等の施設及び教育研究環境]博物館 http://www.otani.ac.jp/kyo_kikan/museum/index.html ▼本部キャンパス 真宗総合研究所の概要を掲載。 Home > 教育情報の公表 >[校地・校舎等の施設及び教育研究環境]真宗総合研究所 http://www.otani.ac.jp/cri/nab3mq00000013wq.html ▼本部キャンパス 主要施設の概況・建物配置図を掲載。 Home > 教育情報の公表 >[校地・校舎等の施設及び教育研究環境]主要施設概況 本部キャ ンパス http://maps.google.com/maps/ms?ie=UTF8&hl=ja&msa=0&msid=1182333174721133690 47.00046e170aa9a3271fcb7&ll=35.04233,135.758985&spn=0.002196,0.002891&z=18&sour ce=embed ▼湖西キャンパス 主要施設の概況・建物配置図を掲載。 Home > 教育情報の公表 >[校地・校舎等の施設及び教育研究環境]主要施設概況 湖西キャ ンパス http://maps.google.com/maps/ms?hl=ja&ie=UTF8&msa=0&msid=1182333174721133690 47.00046e2b409f29970f214&ll=35.101206,135.900267&spn=0.004389,0.005794&z=17&sourc e=embed ▼本部・湖西キャンパス 主要施設の校地・校舎面積を掲載。 Home > 教育情報の公表 >[校地・校舎等の施設及び教育研究環境]校地・校舎面積等 http://www.otani.ac.jp/data/nab3mq0000012gsm-att/nab3mq000001kk9l.pdf ⑧授業料、入学料その他の大学が徴収する費用に関すること ▼入学金・授業料・施設費等の学費、諸会費について掲載。 Home > 教育情報の公表 >[授業料、入学料及び大学が徴収する費用]入学金、授業料、施設 費等の学費及びその他の費用 http://www.otani.ac.jp/nyushi/nab3mq0000001060.html ▼学費の延納、学費の減免について掲載。 Home > 教育情報の公表 >[授業料、入学料及び大学が徴収する費用]学費延納、学費減免 http://www.otani.ac.jp/g_support/nab3mq00000013k8.html ⑨大学が行う学生の修学、進路選択及び心身の健康等に係る支援に関すること ▼学生生活支援体制(学生支援課、学生相談室、保健室、人権センター)の概要を掲載。 Home > 教育情報の公表 >[学生の修学、進路選択及び心身の健康等に係る支援]学生生活サ ポートの紹介 http://www.otani.ac.jp/g_support/index.html ▼学習支援体制(教務課、総合研究室、語学学習支援室、情報処理室、図書館、博物館、 教職支援センター、実習支援センター)の概要を掲載。 Home > 教育情報の公表 >[学生の修学、進路選択及び心身の健康等に係る支援]学習を支援 する体制 http://www.otani.ac.jp/study_support/index.html ▼学生相談室の概要を掲載。 Home > 教育情報の公表 >[学生の修学、進路選択及び心身の健康等に係る支援]心と身体の ケアについて(学生相談室) http://www.otani.ac.jp/g_support/nab3mq00000013r6.html ▼進路・就職支援体制(キャリアセンター)の概要を掲載。 Home > 教育情報の公表 >[学生の修学、進路選択及び心身の健康等に係る支援]進路・就職 支援 http://www.otani.ac.jp/career_support/index.html ⑩その他(教育上の目的に応じ学生が修得すべき知識及び能力に関する情報、学則等各種 規程、設置認可申請書、設置届出書、設置計画履行状況報告書、自己点検・評価報告書、 認証評価の結果 等) ▼学則の公開。 Home > 教育情報の公表 >[大学の概要] > 学則 http://www.otani.ac.jp/annai/nab3mq0000000zuw.html ▼設置届出書関係書類等の公表。 Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 >[設置届出書関係書類の公表]短期大学部文化学科 廃止届出書 http://www.otani.ac.jp/annai/nab3mq000000acoj-att/nab3mq000001jws4.pdf http://www.otani.ac.jp/annai/nab3mq000000acoj-att/nab3mq000001jwsx.pdf http://www.otani.ac.jp/annai/nab3mq000000acoj-att/nab3mq000001jwt4.pdf Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 >[設置届出書関係書類の公表]文学部教育・心理学科 設置届出書 http://www.otani.ac.jp/annai/nab3mq000000acoj-att/kihonkeikakusho.pdf http://www.otani.ac.jp/annai/nab3mq000000acoj-att/nab3mq000000acrx.pdf http://www.otani.ac.jp/annai/nab3mq000000acoj-att/nab3mq000000acs3.pdf http://www.otani.ac.jp/annai/nab3mq000000acoj-att/nab3mq000000acs9.pdf http://www.otani.ac.jp/annai/nab3mq000000acoj-att/nab3mq000000acsf.pdf Home > 教育情報の公表 >大学の概要 >[設置届出書関係書類の公表]文学部教育・心理学科 設置計画履行状況報告書 http://www.otani.ac.jp/annai/nab3mq000000acoj-att/nab3mq000001jwtb.pdf http://www.otani.ac.jp/annai/nab3mq000000acoj-att/nab3mq000000xyn4.pdf http://www.otani.ac.jp/annai/nab3mq000000acoj-att/nab3mq000000acso.pdf ▼大学評価 「2007 年度自己点検・評価報告書・基礎データ」。 Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[自己点検・評価報告書]2007 年度自 己点検・評価報告書・基礎データ http://www.otani.ac.jp/kikan_hyouka/nab3mq0000000wnc.html ▼大学評価 大学評価結果ならびに認証評価結果。 Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[(財)大学基準協会による機関別認証 評価結果]大谷大学に対する大学評価結果ならびに認証評価結果 http://www.otani.ac.jp/kikan_hyouka/nab3mq0000000zti-att/ninsyou_01.pdf ▼「学生による授業評価アンケート」調査結果。 Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[学生による授業評価アンケート] 2011 年度(後期) http://www.otani.ac.jp/kikan_hyouka/nab3mq0000000zti-att/jugyohyoka2011_2nd.pdf Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[学生による授業評価アンケート] 2011 年度(前期) http://www.otani.ac.jp/kikan_hyouka/nab3mq0000000zti-att/jugyohyoka2011_1st.pdf Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[学生による授業評価アンケート] 2010 年度(後期) http://www.otani.ac.jp/kikan_hyouka/nab3mq0000000zti-att/jugyohyoka2010_2nd.pdf Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[学生による授業評価アンケート] 2010 年度(前期) http://www.otani.ac.jp/kikan_hyouka/nab3mq0000000zti-att/jugyohyoka2010_1st.pdf Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[学生による授業評価アンケート] 2009 年度(後期) http://www.otani.ac.jp/kikan_hyouka/nab3mq0000000zti-att/jugyohyoka2009_2nd.pdf Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[学生による授業評価アンケート] 2009 年度(前期) http://www.otani.ac.jp/kikan_hyouka/nab3mq0000000zti-att/jugyohyoka2009.pdf Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[学生による授業評価アンケート] 2008 年度(後期) http://www.otani.ac.jp/kikan_hyouka/nab3mq0000000zti-att/jugyohyoka2008_2nd.pdf Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[学生による授業評価アンケート] 2008 年度(前期) http://www.otani.ac.jp/kikan_hyouka/nab3mq0000000zti-att/jugyohyoka2008.pdf Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[学生による授業評価アンケート] 2007 年度(後期) http://www.otani.ac.jp/kikan_hyouka/nab3mq0000000zti-att/jugyohyoka2007_2nd.pdf Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[学生による授業評価アンケート] 2007 年度(前期) http://www.otani.ac.jp/kikan_hyouka/nab3mq0000000zti-att/jugyohyoka2007.pdf Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[学生による授業評価アンケート] 2006 年度(後期) http://www.otani.ac.jp/kikan_hyouka/nab3mq0000000zti-att/jugyohyoka2006_2nd.pdf Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[学生による授業評価アンケート] 2006 年度(前期) http://www.otani.ac.jp/kikan_hyouka/nab3mq0000000zti-att/jugyohyoka2006.pdf Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[学生による授業評価アンケート] 2005 年度 http://www.otani.ac.jp/kikan_hyouka/nab3mq0000000zti-att/koho06special.pdf Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[学生による授業評価アンケート] 2002~2004 年度 http://www.otani.ac.jp/kikan_hyouka/nab3mq0000000zti-att/koho05special.pdf ▼「在学生満足度アンケート」調査結果。 Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[在学生満足度アンケート]2009 年度 http://www.otani.ac.jp/kikan_hyouka/nab3mq0000000zti-att/manzokudo2009.pdf Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[在学生満足度アンケート]2005 年度 http://www.otani.ac.jp/kikan_hyouka/nab3mq0000000zti-att/koho06special_s.pdf ▼教育上の目的に応じた学生が修得すべき知識及び能力に関する情報。学部・学科、研 究科・専攻での学びの特色、カリキュラムの概要や主要な授業科目の概要、身につけ る力、及び卒業後の進路など学生が修得すべき知識や能力に関する情報を掲載。 Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[教育上の目的に応じた学生が修得す べき知識及び能力に関する情報]文学部での学び http://www.otani.ac.jp/bungakubu/index.html Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[教育上の目的に応じた学生が修得す べき知識及び能力に関する情報]真宗学科 http://www.otani.ac.jp/bungakubu/shinshu/index.html Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[教育上の目的に応じた学生が修得す べき知識及び能力に関する情報]仏教学科 http://www.otani.ac.jp/bungakubu/bukkyo/index.html Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[教育上の目的に応じた学生が修得す べき知識及び能力に関する情報]哲学科 http://www.otani.ac.jp/bungakubu/tetsugaku/index.html Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[教育上の目的に応じた学生が修得す べき知識及び能力に関する情報]社会学科 http://www.otani.ac.jp/bungakubu/shakai/index.html Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[教育上の目的に応じた学生が修得す べき知識及び能力に関する情報]歴史学科 http://www.otani.ac.jp/bungakubu/rekishi/index.html Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[教育上の目的に応じた学生が修得す べき知識及び能力に関する情報]文学科 http://www.otani.ac.jp/bungakubu/bungaku/index.html Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[教育上の目的に応じた学生が修得す べき知識及び能力に関する情報]国際文化学科 http://www.otani.ac.jp/bungakubu/kokusai/index.html Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[教育上の目的に応じた学生が修得す べき知識及び能力に関する情報]人文情報学科 http://www.otani.ac.jp/bungakubu/jinbun/index.html Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[教育上の目的に応じた学生が修得す べき知識及び能力に関する情報]教育・心理学科 http://www.otani.ac.jp/bungakubu/kyoikushinri/index.html Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[教育上の目的に応じた学生が修得す べき知識及び能力に関する情報]大学院文学研究科の学び http://www.otani.ac.jp/daigakuin/index.html Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[教育上の目的に応じた学生が修得す べき知識及び能力に関する情報]真宗学専攻 http://www.otani.ac.jp/daigakuin/nab3mq0000001q0u.html Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[教育上の目的に応じた学生が修得す べき知識及び能力に関する情報]仏教学専攻 http://www.otani.ac.jp/daigakuin/nab3mq0000001q29.html Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[教育上の目的に応じた学生が修得す べき知識及び能力に関する情報]哲学専攻 http://www.otani.ac.jp/daigakuin/nab3mq0000001q3o.html Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[教育上の目的に応じた学生が修得す べき知識及び能力に関する情報]社会学専攻 http://www.otani.ac.jp/daigakuin/nab3mq0000001q53.html Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[教育上の目的に応じた学生 が修得すべき知識及び能力に関する情報]仏教文化専攻 http://www.otani.ac.jp/daigakuin/nab3mq0000001q6i.html Home > 教育情報の公表 > 大学の概要 > 大学評価 >[教育上の目的に応じた学生 が修得すべき知識及び能力に関する情報]国際文化専攻 http://www.otani.ac.jp/daigakuin/nab3mq0000001q7x.html ▼教育の国際連携の状況について、本学が提携する海外の学術交流協定校に関する情 報を掲載。 Home > 教育情報の公表 >[教育の国際連携の状況]協定を締結している海外の大学等 http://www.otani.ac.jp/kouryu/nab3mq00000011za.html ▼教育の国際連携の状況について、外国人留学生関連情報に対する情報を掲載。 Home > 教育情報の公表 >[教育の国際連携の状況]外国人留学生関連情報 http://www.otani.ac.jp/ryugakusei/index.html ▼世界の第一線で活躍する学者を客員教授として招き開催する大学院特別セミナーに ついての情報を掲載。 Home > 教育情報の公表 >[教育の国際連携の状況]大学院特別セミナー http://www.otani.ac.jp/daigakuin/nab3mq0000007lz1.html ▼財務情報 学校法人真宗大谷学園 Home > 教育情報の公表 >[財務情報]学校法人真宗大谷学園 決算報告・事業報告 http://www.otani.ac.jp/sinsyu_gakuen/nab3mq0000004uo1.html ▼財務情報 大谷大学・大谷大学短期大学部 Home > 教育情報の公表 >[財務情報]財務状況(大学) http://www.otani.ac.jp/annai/nab3mq0000000zs4.html ナ 教員の資質の維持向上の方策 (1)教務委員会FD部会の設置とその取り組み 大谷大学・大谷大学大学院及び大谷大学短期大学部では、教員の資質の維持向上に全 学をあげて取り組む姿勢を明確にし、教育内容と学修環境のいっそうの充実に努めるた めに、教務委員会の中にカリキュラムの検討を中心とする「教務部会」と、FD活動を 中心とする「FD部会」とを平成19年度に設置した【資料13】。FD活動とカリキ ュラムの連携を図りながら、教育の質の向上に資する取り組みを進めている。またFD 部会では、全ての学科にFD部会委員ないしはFD協力員1名を置き、学科との連携の もと全学的な参加を可能とする体制をひいている。なお、大学院FDの実施にあたって は、教務委員会FD部会での全学的な取り組みのもと、各専攻の代表者で構成される大 学院運営委員会において、協議・調整がなされ、大学院固有の課題への対応を図ってい る。 FD部会では、定例の会合を年6回程度開催。教育内容・授業方法の改善に関するこ とや、FD活動に係る研究会及び研修会に関すること、FD活動に係る調査・研究に関 すること、他大学・団体等との連携、外部の研修プログラムへの参加やその報告会の開 催、その他FD活動全般に関すること、などについて検討・実施している。 近年は、平成20年度に受審した大学評価結果ならびに認証評価結果を踏まえ、提示 された課題の改善・点検活動に取り組んでいる。 また、研修会等の開催については、春のオリエンテーション期間、もしくは全教員が 出席可能となる水曜日等の夕刻に時間を設定し、以下の研修会を企画・開催している。 〔研修会等の実施内容〕 ○新任教員を対象とした研修会 ○新任教員を対象とした人権問題学習会 ○専任・非常勤を含めた教科別担当者連絡会 ○学長・FD部会委員と新任専任教員との懇話会 ○全教員(非常勤講師を含む)を対象としたFD研修会 ○学外フォーラム等への参加及び事後報告会 ○授業評価アンケートを活用したFDの取組みについての検討会 ○京都FD開発推進センター主催「京都FDer 塾ポスターセッション」における報 告 (2)学科における教員の資質の維持向上 新設する教育・心理学専攻の教員が所属する教育・心理学科において、学科における 教育活動の充実・向上を図るため、教育・心理学科の教員で構成する「学科会議」を設 置している。学科会議は、所属教員全員が出席し、事案により事務職員(教務担当)も 出席し教職の連携を図っている。原則として毎月第二水曜日に定例開催し、必要に応じ て臨時会議を随時開催している。会議では、カリキュラム全般についての確認・検討や 学生指導体制、教授方法、キャリア指導、教育実習指導、学生の課外活動実施(インタ ーンシップ、ボランティア活動、国家試験対策など)、学科の教育・研究活動全般にわ たり審議・遂行している。本専攻が設置された場合には、教育・心理学科を基盤とする ため、大学院における様々な事項についても学科会議において紹介・検討される予定で ある。 〔学科会議の実施内容〕 ○学科設置趣旨・目標の確認・共有 ○学生指導方法及び成績評価基準の確認・共有 ○演習(ゼミ)運営方法の確認と情報交換、及び演習Ⅰに係る独自テキストの作成 ○教育実習の実施・運営についての検討 ○学生ボランティア活動推進と指導方法についての検討 ○学生の近況報告とその対応についての情報交換 ○採用試験対策を含めたキャリア指導の実施・運営 ○入学者アンケートの分析