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News Letter 第2号

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News Letter 第2号
平成 23 年 12 月
第2号発行
山形大学医学部
総合医学教育センター
内線:5958
山形大学医学部メディカルスキルアップラボラトリー
シミュレータトレーニングについて
所有機種の紹介―1
ここ数年、医学教育では広くシミュレータが導入されるようにな
pickup gallery
◆超音波トレーニングシミュレータ
Ultra Sim
りました。「医学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議」
超音波トレーニングシミュレータ Ultra
の最終報告書(2007 年)および「医学教育モデル・コア・カリキ
Sim は、アメリカの技師資格取得試験にも
ュラム」の中でもシミュレータやスキルアップラボを活用すること
使われている装置で、高性能センサーを組
の有効性が謳われています。
み込んだ人体マネキン上で走査した超音波
航空機分野では乗組員の通常の操縦訓
画像をリアルタイムで確認しながらトレー
練、事故対応の疑似訓練、試験、審査な
ニングを行うことができます。画像は CD-
どにフライト・シミュレータが使用され、
ROM で供給され、実際の患者の多様な症例
自動車の分野では雪道や高速道路等の練
が用意されています。
習困難な場面の練習、免許を再取得する
プローブの扱い方や疾患ごとの画像所見
者への再教育の目的でドライビング・シ
に対する知識等、実際の患者さんでは練習
ミュレータが使われるとのことです。
することのできないスキルを、じっくりト
医療分野においても
体験
①稀な事象の
レーニングしてください。
②何度でも繰り返して状況を再
現した訓練
た対応の訓練
Ultra Sim 所有モジュール
③緊急事態への標準化し
腹部モジュール1
(40 症例)
④医療行為を実施でき
ない者(学生)の医療行為の練習
⑤手技や器械の問題点の事前把握
フライト・シミュレータ(上)と
ドライビング・シミュレータ(下)
な
ど、シミュレータトレーニングが有効な場面が数多くあります。
山形大学医学部のメディカルスキルアップラボラトリー(以下
MSL)は、基本手技のシミュレータの他、臨床に則した高性能のシ
ミュレータを複数揃え、学生の基本手技練習や医療行為の体験から、
ある程度の経験を積んだ医師が専門医の資格を取るための技術の研
鑽、一度退職した医師の技術修練や知識確認など、あらゆるニーズ
での利用が期待されています。
腹部モジュール2
(30 症例)
婦人科モジュール
(30 症例)
産科モジュール1,2
(28 症例+10 症例)
救急 FAST モジュール
(10 症例)
甲状腺モジュール
(16 症例)
頸動脈モジュール
(30 症例)
山形大学医学部 MSL
肝臓、胆道系、膵臓、脾臓、腎臓について、臓器ごとの解剖の
理解と、基本走査プロトコールを身につけるために正常解剖
(男女別、年齢別など)を中心に構成。
肝臓、胆道系、膵臓、脾臓、腎臓について病態認識を目的と
し、病理形態または異常超音波パターンを中心に構成。
子宮、卵巣の正常解剖のほか、病態認識を目的とした病理形
態または異常超音波パターンを中心に構成。
さまざまなステージの胎児の正常解剖のほか、多胎児、胎児の
異常例などから構成。胎児の発達状況や部位の計測から、週
齢の推定も行います。
救急時に留意すべき体液貯留の状態を中心に構成されてい
ます。
甲状腺の病態認識を目的として構成されています。臨床デー
タの確認によりアプローチを考え、検査を実施します。
頸動脈の正常解剖および、狭窄やプラーク、乱流などの病態
認識を目的として構成。臨床データも確認できます。
今年度実施された講習会
新規機種の紹介
◆腹腔鏡下手術シミュレータ LAP Mentor に新規モジュール追加
腹腔鏡下手術シミュレータ LAP Mentor
は本体があれば、リリース済みのモジュー
ルを追加することが可能です。
MSL では平成 23 年 10 月、新たに婦人科
モジュールを導入しました。婦人科モジ
ュールは腹腔鏡下卵管開口術、腹腔鏡下
卵管切除術をシミュレートできます。モ
Lap Mentor は本体に新規モ
ジュールを追加可能
クリアでリアルなバーチャル画像
ジュールは異なる解剖や病態の 7 つの症例
◆新規採用研修医講習会
例年は4月のオリエンテーション時
に行いますが、今年度は東日本大震災
の影響で中止。しかし、多くの研修医
の先生からの希望があり、6 月に講習
講習したシミュレータ(研修医)
・気管挿管訓練シミュレータ
・超音波トレーニンクシミュレータ Ultra Sim
・内視鏡シミュレータ Accu Touch
・生体シミュレータイチロー plus
・腹腔鏡下術シミュレータ LAP Mentor
会を開催しました。講師の先生から実践に則した専門的な説明を受
けたほか、業者の方によるピンポイントな機器の説明もあり、今後
の有効活用につながることが期待されます。
◆学生のシミュレータ使用のための講習会
で構成され、様々な器具とテクニックにつ
10 月に 4 年生以上の医学科学生を
いて体験することができます。また、着床
対象として希望者を募り、講習会を実
部位での出血、卵管破裂、腹腔内の出血な
施、41 名が講習を修了しました。受
どの合併症や緊急事態における対処法をシ
講学生からは、講師の先生たちの丁寧
ミュレートすることも可能です。
なご指導への感謝と、今後の MSL 活用希望の声が多く聞かれました。
*LAP Mentor のモジュール(他にヘルニア手術、胃バイパス手術、大腸手術あ
り)については発売元の Simbionix 社ホームページをご参照ください。
http://simbionix.com/simulators/lap-mentor/library-of-modules/
講習したシミュレータ(学生)
・ACLS トレーニングハートシム 4000
・生体シミュレータイチロー plus
・眼底診察シミュレータ
・縫合トレーニングセット
本講習会で使用方法の指導を受けたシミュレータは、学生がイン
ストラクター無しで利用できるため、OSCE 前などの自己学習の場
が広がっています。
詳細情報・最新情報は Web ページをご覧ください
http://www.id.yamagata-u.ac.jp/yufmmsl/
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