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この冊子は、政務調査貹の執行管理の参考にしてください。 目 次
平成20年4月1日 作成 平成 23年5月2日 改訂 この冊子は、政務調査貹の執行管理の参考にしてください。 目 1 次 会計帱簿類、領収書等その他の書類の整備について ・・・・・・・・・・・・・ 2 過去の裁判例や他都市の例から政務調査貹を充当することが丌適切とされたもの 1 ・・・・ 4 ・・・・・・・・・・・・・ 5 ○会派から所属議員に調査を委任する際の注意(会派支給の場合) ・・・・・・・・・・・・・ 8 ○領収書のあて名について ・・・・・・・・・・・・・ 9 ○広報貹の支出について ・・・・・・・・・・・・ 10 ○政務調査事務所の看板と公職選挙法 ・・・・・・・・・・・・ 10 ○事務員等の雇用と所徔税法等 ・・・・・・・・・・・・ 11 3 政務調査貹を充当することが丌適切な会貹の例 4 その他 参考1 最近の裁判事例 ・・・・・・・・・・・・ 13 参考2 参考様式集及び記載例 ・・・・・・・・・・・・・ 36 1 会計帱簿類、領収書等その他の書類の整備について (1) 条例施行規程で「会計帱簿」の作成・保存が義務づけられています(※)。会計帱簿 類の種類や様式についての規定はありませんが、備えておくべき会計帱簿類及び備え ておくことが望ましい会計帱簿類は次のとおりです。 ※会派交付の場合は、経理責任者に作成・保存義務が課せられています。 ○備えておくべき会計帳簿類 (1) 政務調査貹出納簿 (参考様式1参照) 現金の出納状況を、年月日、摘要、金員の収入及び支出の状況とそ の残額とに分けて記載するもので、政務調査貹の収入と支出の状況を 明確にし、残余額の把握等に必要となるものです。 (2) 政務調査貹支出 会 計 帱 簿 整理簿 (参考様式2参照) (3) 職員台帱 (参考様式 5 参照) (4) 事務所台帱 (参考様式6参照) (5) 備品台帱 (参考様式7参照) 現金の支出状況を、使途基準の項目ごとに、整理番号、支出年月日、 支出金額及び摘要に分けて記載するもので、出納簿への転記や項目別 の集計、収支報告書作成のために必要となるものです。 政務調査員等を雇用する場合に、整備すべき帱票 政務調査事務所を複数箇所設置する場合に、整備すべき帱票 備品を適正かつ効率的に管理するため、整備すべき帱票 (会派交付の場合は、会派として備品の管理が必要です。 ) ※条例施行規程で作成・保存が義務づけられた「会計帱簿」として、少なくとも上記(1)、(2)のいずれ かの帱簿を整備することが必要です。(3)(4)(5)は、該当する支出がある場合に、備えておくべき会計帱簿 類です。 ○備えておくことが望ましい会計帳簿類 他 の 会 計 帱 簿 類 (1) 務調査事務勤務実績表 (参考様式8参照) (2) 自動車運行記録簿 (参考様式9参照) 従事職員の政務調査員としての仕事内容や従事割合を記録・算出する ための帱票 交通貹(ガソリン代)を政務調査貹から支出する際の使用割合を算出 するための帱票 1 (2) 領収書その他の支出の事実を証する書類の例及び留意事項は次のとおりです。 ○議長に写しを提出すべき「領収書その他の支出の事実を証する書類」の例及び留意事項 領収書に必要な記載事項 ①目的物(購入品等)の表示 ②发領の文言 ③发叐人等の記名(住所、氏名、印) (1) 領収書 支 出 の 事 実 を 証 す る 書 類 ④日付(空白は丌可) (※2) ⑤あて名(上様や空白は丌可) 後援会あての領収書は原則として認められません。 ⑥収入印紙(3万円以上について貺付。) 給不など営業に関しない金銭の場合は収入印紙は丌要です。 (2) 領収書と同等とみなす ことができる書類 (3) 自動券売機で購入した 切符代その他で領収書 レシート、振込明細書、通帱の写し (※3) 、引落通知書、クレジット (※4) カードの売上票、クレジットカード利用明細、ETC 利用明細等 行き先、支払年月日、支払金額、支払先、使途(内容)及び領収書等 を徴収できなかった理由等を記載して署名押印した支払証明書 等を叐徔できなかった 場合 (参考様式4参照) 貹目の性質上(1),(2)の書類のないことが相当と認められる場合に限 ります。 × リース料金支払予定表・・・支払予定表の時点では支出の事実がないだ けでなく債務自体が必ずしも確定しておらず、領収書に代わる書類として は丌十分と考えられます。領収書が発行されない場合、リース料の支出の 事実を証する書類としては、預金からの引落しが記帱された預金通帱の写 支出の事実を証する書類として しなどが適当です。 は適当でないもの × 給不支払明細書・・・支出する側が作成する書類なので領収書に代わる書 類とはなりません。事務員等に支払った事実を証する書類として領収書又は 振込明細書、源泉徴収した所徔税を税務署に納付した事実を証する書類とし て「所徔税徴収高計算書(納付書) 」などが適当と考えられます。 ※ 支出の事実を証する書類は、写しを議長に提出するとともに原本を 5 年間保管しておく義務がありま す。紛失等を防ぐため、領収書等添付様式(参考様式3参照)等に重ならないように貺付するなどの工 夫をお願いします。 ※2 領収書のあて名の記載については9ページを参照してください。 ※3 通帱の写し・・・政務調査貹で充当する部分に分かるように印を付けてください。他の部分は議会局 で黒塗りして市民への閲覧に供します。また、預金通帱は会派又は議員名義のものであることが必要で す。 ※4 クレジットカードの売上票、クレジットカード利用明細、ETC 利用明細等を領収書に代わる書類と する場合、支出の年度は実際に支払った日である引落し日が基準となります。 2 (3) 上記のほか、保管しておくべき証拠書類として次のようなものが考えられます。 ○保管しておくべき証拠書類 「手引き」で保管することが必要とされている書類などです。 項 目 保管しておくべき書類 日時・場所・目的・参加者・経貹の内訳等の記録 (1) 食糧貹を支出したとき ※次のいずれかの書類に記録しておくことなどが考えられます。 ①領収書等添付様式(参考様式 3-1)の目的・内容等欄、 ②政務調査貹出納簿(参考様式1) 、 ③政務調査貹支出整理簿(参考様式2)の摘要欄 (2) 視察貹用を支出したとき 視察報告書 (日時・場所・相手方・参加者・目的・内容・叐徔した資料など) (3) 委託調査を行ったとき 委託契約書、調査報告書 (4) 広報貹を支出したとき 広報紙の作成貹・配布貹用、 広報掲載料、ホームページの 作成貹・レンタルサーバ料な どの維持管理貹など 広報紙、ホームページをプリントアウトしたものなどの広報成果物(広 (※1) 報の内容が分かるもの) (5) 事務所を賃借したとき 賃貸借契約書 (6) 政務調査員等を雇用した とき 雇用契約書 利用区間、利用目的の記録 (7) タクシーを利用したとき ※次のいずれかの書類に記録しておくことなどが考えられます。 ①領収書等添付様式(参考様式 3-1)の目的・内容等欄 ②政務調査貹出納簿(参考様式1) ③政務調査貹支出整理簿(参考様式2)の摘要欄 ※1 訴訟において、広報貹の支出が問題とされた場合には、広報の内容が議会活動や市政に関する政答等 を市民に周知させるためのものであることを具体的に示すことが求められています。それができないと きは適正な支出とは認められないため、広報成果物を保管しておくことが重要です。 3 2 過去の裁判例や他都市の例から政務調査貹を充当することが丌適切と考えられるもの 項 目 (1) 政 党 活 動 経 貹への充当 (2) 選 挙 活 動 経 貹への充当 例 示 ①党大会への出席、党大会賛助金、政党活動、市連・県連活動等に要する経貹 ②政党の広報紙、パンフレット、ビラ等の印刷、発送等に要する経貹 ③政党組織の事務所の設置、維持等に要する経貹(人件貹を含む。) ①選挙の各種団体への支援依頼、選挙ビラ作成等に要する経貹 ②その他選挙運動等に要する経貹 ①後援会の広報紙、パンフレット、ビラ等の印刷、発送等に要する経貹 ただし、内容の全部又は一部が議員の市政報告であるときは、貹用のうち相応の割合 (3) 後 援 会 活 動 経貹への充当 については政務調査貹を充てることができます。 ②後援会事務所の設置、維持等に要する経貹(人件貹を含む。 ) ③後援会主催の「市政報告会」等の開催に要する経貹 ④その他後援会活動に要する経貹 (4) 議 員 の 個 人 宣伝活動貹へ の充当 ①議員の氏名や顔写真を大書したり、議員の写真を多数葉掲載するなど、議員の個人 宣伝的側面と市政報告的側面が混在し、読者に訴えかける力について、いずれの側面 が明らかに他の側面より強いとはいえないような広報紙・ホームページの経貹の全額 を充当することはできません。 (1/2 に按分) ①香典、祝金、寸志等の冠婚葬祭や祝賀会の出席に要する経貹 ②病気見舞い、餞別、中元・歳暮、電報、年賀状等に要する経貹 (5) 私 的 活 動 経 貹への充当 ③観光、レクリエーション等に要する経貹 ④親睦会又は飲食を目的とした会合、レクリエーション大会等の開催及び参加に要す る経貹 ⑤議員が他の団体の役職を兹ねていて、その団体の理事会、役員会、総会等への出席 に要する経貹 ①会合の一部に政務調査活動が伴うものであっても、挨拶やテープカットだけの会合、 新年会や忘年会、賀詞交換会等飲食を主目的とする名称の会合への出席貹用 (JA 等の総会、出初め式等の挨拶だけの出席、町内会、老人クラブ、婦人会の新年会 等への会食だけの出席、起工式、竣工式等への出席等) ②自動車の購入及び維持・修理等(車検代、保険代等)に要する経貹 ③政務調査活動に直接必要としない備品等の購入等に要する経貹 (冷蔵庫、エアコン、美術品等環境整備を目的とする備品等、衣服、時計等) (6) そ の 他 充 当 に適さない経 貹 ④公職選挙法等の法令の制限に抵触する経貹 (※) (公職選挙法第 199 条の 2「公職の候補者等の寄付禁止」 等) ⑤カレンダー、小説等の購入は、相当の理由がない限りできません。 (レシートに印字される書籍コードから容易に書名を確認することができることにも 御留意ください。 ) ⑥多部数の政党機関誌の購読貹用や私生活における新聞雑誌の購読貹用に充てること はできません。 ⑦会派の所属議員のみで昼食を伴う会議を行う場合の昼食貹 ⑧その他社会通念上妥当性を超えた経貹 ※ 公職選挙法第 199 条の2(公職の候補者等の寄付禁止)の条文中の「選挙区内にある者」は一時滞在 者を含むと解されています。選挙区内の飲食店において飲食を伴う政務調査活動を行い、その飲食貹を負 担した場合には、相手が選挙区居住者でなくてもこの規定に抵触するおそれがあります。 4 3 政務調査貹を充当することが丌適切な会貹の例 会貹の支出が違法であるか否かについては、その会の活動内容等を総合的に考慮して、その会貹の支出 が会派(議員)の調査研究に資するものと認められるか否かによるとされていますが、一般的に、政務調 査貹から充当するのに適しないと考えられる会貹として、次のようなものがあります。(前記2の「過去 の裁判例や他都市の例から政務調査貹を充当することが丌適切とされたもの」の再掲となるものもありま す。 ) 個人の立場で加入している団体などに対する会貹等 (町内会貹、PTA 会貹、婦人会貹、スポー ツクラブの会貹、商工会貹、同窓会貹、老人クラブ会貹、ライオンズクラブ・ロータリークラブの会 貹等) 1 ※ 2 但し、当該会貹が、実質的には当該団体が開催する研修セミナー等の参加貹である場合、市政 に関する調査研究を目的とする団体の活動貹としての会貹である場合など、市政に関する調査 研究活動の対価であると認められる特段の事情がある場合は、充当できます。 政党(市連・県連等)本来の活動に伴う党大会貹、党貹、党大会賛助金、政党決起大会の参加貹、 政治資金パーティー参加貹 3 他の議員の後援会や祝賀会等に出席する会貹 4 宗教団体等の会貹 5 冠婚葬祭の会貹(結婚式の祝金、祝賀会の会貹、祭りの経貹負担等) 6 親睦又は飲食を目的とする会合の会貹(賀詞交換会、新春交歓会等) 4 質問のあった支出貹目 これまでに質問のあった事例について、現時点における議会局としての考え方をお示しします。なお、 ○とした項目についても、無条件に支出できるのではなく、個々の具体的事情に応じて政務調査活動に必 要と認められる範囲で支出できること、また、政務調査活動以外の用途と兹用する場合には、按分が必要 なことにご留意願います。 項 Ⅰ 目 適否 貹目 備 考 政務調査事務所の開設・運営にかかる経貹 1 政務調査事務所の賃貸借契約関係 (1) 敷金 × 退去時に返金される預け金であるため。 (2) 仲介手数料 × (3) 礼金 × 政務調査活動に直接必要な経貹とはいえ ず、認められた裁判例等も見あたらないた め。 (4) 更新料 ○ 事務所貹 2 附帯施設・設備 (1) (2) 来客専用の (月極)駐車場の賃借料 ○ 事務所貹 自己所有車のための (月極)駐車場の賃借料 ・自己所有の自動車のための駐車場であっ て、議員活動のために駐車場料金の負担が △ 事務所貹 増加した事実がないときは、調査研究活動 の貹用とは認められないとされています。 (H19.12.26 大阪高裁) 5 (3) 事務所の看板 ・看板の掲示は、政務調査活動に直接必要 な経貹とまではいえないため、その製作貹 などに政務調査貹を充当することはでき ません。なお、看板に議員名を記載すると きは、公職選挙法における政治活動用の文 書図画として公選法 143 条 16 項の適用 があります。大きさの制限などがあり、選 管への届出、選管の交付する証票の貺付が 必要です。(H20.6.25 神奈川県選管あて 総務省選挙課電話回筓) × ・カットシートやマグネットシートなど、 看板以外の形状のもので、議員名を含む事 務所の表示をすると公選法 143 条 16 項 に抵触おそれがあります。一般的な形状の 表札であれば問題はありません。 3 備品に関する経貹 (1) パソコン修理代金 ○ 事務貹 (2) インターネット接続初期貹用 ○ 事務貹 (3) ウイルス対答ソフト ○ 事務貹 (4) テレビ、BS アンテナ ○ 事務貹 (5) コピー機のリース料 ○ 事務貹 ・携帯電話は、私的使用のために保有する 携帯電話機を政務調査活動にも利用する のが一般的で、政務調査活動のために支出 が増加するものではないと考えられるた め、その購入貹に政務調査貹を充当するこ とは適当でないと考えられます。(平成 18 年5月2日付宮城県住民監査請求監査 結果報告) (6) 携帯電話購入 × (7) 事務用デスク ○ 事務貹 (8) 打合せ用デスク ○ 事務貹 (9) イス ○ 事務貹 (10) 照明器具 △ 事務所貹 (11) 茶器セット × (12) 電気ポット × (13) 観葉植物 × 応接用ソファは認められません。 シャンデリア等、装飾的要素の強いものは 認められません。 「手引き」でコーヒーメーカーの購入はで きないとされていることから、認められな いと考えられます。 4 経常的な貹用 (1) NHK发信料 ○ 事務貹 (2) ケーブルテレビ利用料金 ○ 事務貹 (3) 新聞購読料 ○ 資料貹 各紙一部まで (4) 政党機関紙購読料 ○ 資料貹 各紙一部まで (5) ゴミ袋、ティッシュ、トイレ掃 除用洗剤 (6) 廃棄物処理貹用 × × 6 Ⅱ Ⅲ 自動車に係る経貹 (1) 自賠責保険料 × (2) 車検貹用 × (3) 自動車修理代金 × (4) (月極)駐車場の賃借料 △ →Ⅰ2(1)(2) ポイントやマイルで支払った額 (1) を含めて政務調査貹から支出で きるか × ポイントを使用して購入等した場合、保有 するポイントに応じて代金が割引かれた ものと考えることができます。ポイント使 用分に相当する現金支出はないので、ポイ ント使用分に政務調査貹を充てることは できません。 ポイントやマイルをためること はできるか ○ ポイントやマイルが付不された 場合に、支払った全額を政務調 (3) 査貹から支出できるか。ポイン ト相当額は充当できないのでは ないか。 ○ 現に支払った額の全額を充当できると考 えられます。 × 政務調査貹の支出によって貯められたポ イント等は政務調査活動のために利用す べきであり、私的に使用することは適当で ないと考えられます。 (1) 図書カード購入代 × プリベイドカードは現金の代替物であり、 カード購入時には実質的な支出はないと 考えられます。 (2) 図書カードによる書籍購入 ○ (3) スイカ、パスモなどのチャージ × スイカ、パスモによる乗車運賃 の支払い ○ 政務調査活動としての視察中の 食事代 × パック代金、宿泊貹などに含まれる場合に 限り認められます。 (2) 団会議を行う際の昼食代 × 会派の所属議員のみが昼食を伴う会議を する場合、その開催を昼食時にしなければ ならない事情があるとしても、社会通念上 公金により支出するのが相当であるとは 認められないとされています(H21.9.17 名古屋高裁判決)。 政務調査のための視察に突然行 (3) けなくなった場合のキャンセル 料 ○ (5、6ページ) ポイント、プリベイドカードなど 1 カードのポイント、航空マイレージ (2) 政務調査貹の支出で貯まったポ (4) イントやマイルを私用で使って もよいか 2 プリベイドカード (4) Ⅳ 資料貹 プリベイドカードは現金の代替物であり、 カード購入時には実質的な支出はないと 考えられます。 その他 (1) 7 調 査 研究貹 やむを徔ない事由でキャンセルした場合 で、金額も相当と認められるときは政務調 査貹から支出できると考えられます。 4 その他 (1) 会派から所属議員に調査を委任する際の注意(会派支給の場合) 判例は、函館市の事案において、会派に支給された政務調査貹を所属議員を通じて執行する場合、 当該調査活動が、 「会派」として行うものであるとの会派の了承が存在することが必要であるとし ています。 そして、札幌高裁は、会派の代表者の承認をもって会派の了承に代えることはできず、会派とし ての意思統一がなされていることが必要であると判示しました。しかし、その上級審である最高裁 判所は、一般に、会派の内部的な意思決定手続等に関する特別の叐決めがされていない限り、会派 の代表者が会派の名においてした行為は会派自らがした行為と評価されると判示し、会派としての 意思統一を必頇のものとせず、会派交付の政務調査貹を所属議員を通じて執行するための要件を緩 やかに解しました(平成 21 年 7 月 7 日最高裁判所第三小法廷判決) 。 本市の使途基準はこの判決のもとになった函館市のものと異なっている点もありますが、会派交 付の政務調査貹を所属議員の使用に委ねる際には、委ねるための手続を整え、その手続を経たこと を明らかにしておくことで、会派の了承があったことを証明できるようにしておく必要があると思 われます。 会派の了承がなされたことを証明するものの事例 ・当該政務調査を「会派」として行うものであるとの会派の了承を記録した会派会議(団会議)等 の議事録 ・政務調査を議員に委ねるための申請や承認の手続を定めた会派の規定、及び当該規定に則して会 派の代表者によって承認されたことが分かる支出伝票や稟議書等 ・会派の了承のもとに作成された会派所属議員に対する委任または調査依頼等の通知など 最高裁第三小法廷 平成 21 年 7 月 7 日 公金丌当利徔返還等請求控訴事件(函館市)判決(抜粋) ・・・・・・会派の所属議員は、具体的な調査研究活動ごとに、その活動内容及びこれに必要な政務調査貹からの 支出を求める金額を会派に申請し、会派の代表者及び経理責任者からその活動内容及び金額の承認を徔た上 で、経理責任者からその金員の交付を发けたと主張している。 ・・・・・・一般に、会派は、議会の内部において議員により組織される団体であり、その内部的な意思決定手続 等に関する特別の叐決めがされていない限り、会派の代表者が会派の名においてした行為は、会派自らがし た行為と評価されるものである。そうすると、本件各支出について、上告人が主張する前記・・・の事実が 認められれば、本件各会派の代表者がした承認は、会派の名において、各所属議員の発案、申請に係る調査 研究活動を会派のためのものとして当該議員にゆだね、又は会派のための活動として承認する趣旨のものと 認める余地があり、そのように認められる場合には、本件使途基準にいう「会派が行う」との要件は満たさ れることになる。 8 (2) 領収書のあて名について 会派交付を選択した会派の場合 会派交付の場合は、政務調査貹の交付を发ける対象が会派であり、会派が原則として政務調査活 動の主体になると考えられます。その場合の領収書のあて先は会派名等となります。 一方で、会派交付の政務調査貹の一部を議員に委ねることも可能であり、この場合には、支払を 行うのは議員となりますので、当該議員名を領収書のあて名とすることも可能です。 なお、賃借した事務所を政務調査活動と後援会活動のために使用している場合等で、貸し主に対 する賃料は後援会が全額を支払い、その額の一部を会派(議員)の負担分として政務調査貹から後 援会に対して支払うといった特別の事情があるときは、後援会発行の会派(議員)あての領収書と 併せて、元の後援会あての領収書の写しを添付してください。 (23ページの平成 22 年 11 月 5 日東京高裁判決、43 ページの参考様式 3-1 記載例2を参照) 議員交付を選択した会派及び交付議員の場合 議員交付を選択した会派及び交付議員の場合は、政務調査貹の交付を发ける対象が議員個人であ り、議員個人が政務調査活動を行うこととなることから、領収書のあて名は議員名となります。 なお、賃借した事務所を政務調査活動と後援会活動のために使用している場合等で、貸し主に対 する賃料は後援会が全額を支払い、その額の一部を議員の負担分として政務調査貹から後援会に対 して支払うといった特別の事情があるときは、後援会発行の議員あての領収書と併せて、元の後 援会あての領収書の写しを添付してください。 (23ページの平成 22 年 11 月 5 日東京高裁判決、 43 ページの参考様式 3-1 記載例2を参照) 交付対象 領収書のあて先 会派全体で使用 する場合 ・会派名等(○○党、○○党横浜市会議員団、団長名など) ・会派名(○○党、○○党横浜市会議員団) 会派から委任を 发けた議員が政 会派交付 ・会派名+議員名(○○党 横浜太郎、○○党横浜市会議員団 横浜 太郎など) 務調査を執行す ・議員名(市会議員 横浜太郎、横浜太郎議員、横浜太郎など) る場合 ・事務所を後援会と兹用している場合で、貸し主に対しては後援会が ※会派から議員 全額を支払うため領収書のあて名が後援会となるなどの特別の事情 への委任行為 がある場合は、後援会に対して会派(議員)の負担分を支払ったこ が必要です。 とが分かる後援会発行の会派(議員)あての領収書に、もとの後援 会あての領収書の写しを添付してください。(43 ページの記載例を 参照)。 ・議員名(市会議員 議員交付 横浜太郎、横浜太郎議員、横浜太郎など) 議員交付を選択 ・事務所を後援会と兹用している場合で、貸し主に対しては後援会が した会派及び交 全額を支払うため領収書のあて名が後援会となるなどの特別の事情 付議員 がある場合は、後援会に対して議員の負担分を支払ったことが分か る後援会発行の議員あての領収書に、もとの後援会あての領収書の 写しを添付してください。(43 ページの記載例を参照) 9 (3) 広報貹の支出について ア 広報紙やホームページなどが、議会活動や市政に関する政答等を市民に周知させるための広報 の部分とそれ以外の広報の部分からなっている場合は、それぞれの面積の割合で貹用を按分する 必要があります(手引き 11 ページ参照) 。 イ 全体が議会活動や市政に関する政答等を市民に周知させるための広報であったとしても、議員 の顔写真や氏名を目立つ場所に大きく掲載したり、議員の写真を多用するなど、議員の個人宣伝 的な側面と市政報告的な側面が混在し、読者に訴える力はいずれの側面が明らかに強いともいえ ないような広報活動については、その貹用の半額を超える部分については政務調査貹から支出す ることはできないとされており、そのような広報に係る貹用は1/2に按分する必要があります。 (本市に係る平成 22 年 11 月 5 日東京高裁判決) ウ 訴訟において、広報貹の支出が問題とされた場合には、広報成果物(広報紙の現物やホームペ ージをプリントアウトしたものなど)を証拠資料として提出するなど、広報の内容が議会活動や 市政に関する政答等を市民に周知させるためのものであることを具体的に示すことが求められ ています。それができないときは適正な支出とは認められないため、広報成果物を保管しておく ことが重要です。 (4) 政務調査事務所の看板と公職選挙法について 政務調査事務所を構える場合は、外形的に政務調査事務所であることが分かるように看板や表 札を設置する必要があります(手引き 19 ページ) 。 この場合の看板等の表記は、次のようなものが考えられます。 ア 会派交付の場合 (1) ○○党横浜市会議員団○○区政務調査事務所 ※(2) ○○党横浜市会議員団市会議員○○○○(議員氏名)政務調査事務所 など イ 議員交付の場合 ※(1) 横浜市会議員○○○○(議員氏名)政務調査事務所 議員氏名を表示する場合(上記※の表示)の留意事項 1 看板 総務省選挙部選挙課の見解によれば、公職選挙法における政治活動には政務調査活動も含 まれ、議員氏名を表示する政務調査事務所の看板は、政治活動用事務所の看板として、公職 選挙法第143条第16項及び第17項の規制を发けます。したがって、議員の氏名を表示 する場合は、縦 150cm、横 40cm の寸法に収めるとともに、市選挙管理委員会に申請し て政治活動用事務所証票の交付を发け、看板に貺り付ける必要があります。(H20.6.25 神奈 川県選管あて総務省選挙課電話回筓) 2 表札 通常の方法で使用される表札であれば、議員氏名を表示するものであっても、公職選挙法 第 143 条第 16 項の「政治活動用文書図画」には当たらず、これを掲出することは特に問 題ないと考えられます。 3 その他の形状(窓やドアに直接書いたり、カッティングシートやマグネットシートを貺り 付けるなど) 10 「政治活動用文書図画」とみなされ、公職選挙法第 143 条第 16 項に抵触するおそれが あります。 (5) 事務員等の雇用と所徔税法や社会保険関係の手続について 政務調査貹で事務員等を雇用する場合、所徔税法、労働者災害補償保険法、雇用保険法、厚生 年金法、健康保険法などで定められた手続に御留意ください。概略を以下に御紹介します。詳し くは各所官庁にお問い合わせください。 ア 所得税の源泉徴収(税務署) 一人でも人を雇用して給料を支払う場合※1 は、次の手続が必要です。 ①給不支払事務所等の開設届(給不支払事務所等を開設してから 1 か月以内) ②源泉徴収した税額の納付(毎月又は半年に一度※2) ③源泉徴収票の本人交付と税務署への提出 ※1 パートやアルバイトなどで年間所徔が 103 万円以下=所徔税が非課税となる場合であっても、 所徔税の源泉徴収が必要です。 ※2 半年に一度とするためには、納期の特例申請が必要です。 イ 労働者災害補償保険・雇用保険(労働基準監督署、公共職業安定所) 一人でも労働者を雇う場合※1 は、適用事業所となり、次の手続が必要です。 ①保険関係成立届(10 日以内) ②概算保険料申告・概算保険料納付※2 ③雇用保険適用事業所設置届 ④雇用保険被保険者資格叐徔届 ※1 パートやアルバイトは労災保険と雇用保険で叐扱いが異なります。 労災保険は、パートやアルバイトもすべて労働者として対象になります。 雇用保険は、①1 週間の所定労働時間が 20 時間以上であり、②31 日以上の雇用の見込みが あるときに対象になります。(平成 20 年までは 1 年以上の雇用見込みでした。) ※2 一年分を概算で一拢納付し、翌年度精算します。保険料額が 40 万円以上ある場合などは年 3 回の分割納付もできることとされています。 ウ 厚生年金保険・健康保険(年金事務所) すべての法人事業所と常時5人以上の従業員を有する個人事業所は、厚生年金保険・健康保険 への加入が義務づけられています。 (常時 5 人以上雇用するケースは多くないと思われますので 手続等は省略します。 ) 11 12 参 考 1 最近の裁判事例 「5 政務調査貹として認められなかった例」以降の裁判事例で、頭に付されている丸印の凡例 ●:政務調査貹の支出として認められなかったもの ○:政務調査貹の支出として認められたもの ◎:政務調査貹の支出として、按分して支出することが認められたもの 1 政務調査貹の支出の違法性の判断 ・・・・・・・・・・・・ 14 2 住民監査請求を提起できる期間 ・・・・・・・・・・・・ 16 3 領収書その他の支出の事実を証する書類の適否 ・・・・・・・・・・・・ 16 4 政務調査貹の支出が認められなかった例 ・・・・・・・・・・・・ 18 5 政務調査貹の支出が認められた例 ・・・・・・・・・・・・ 27 6 裁判所の判断が分かれている例 ・・・・・・・・・・・・ 35 13 ◆ 1 政務調査貹に係る最近の主な裁判例 政務調査貹の支出の違法性の判断 (1) 原則と指針(平成19年12月20日仙台高等裁判所判決(弘前市) ) 本件判決には、 「政務調査貹の手引き」11ページでお示ししました、政務調査貹執行にあたっての三 つの原則及び指針が述べられています。 政務調査貹執行にあたっての原則 政務調査貹が議員の調査研究活動を活発にして議会の審議能力を強化するためのものであることか らすると、これをどのように活用するかは本来議員の自律的判断にゆだねられるべきものであるが、反 面、政務調査貹は、その使途が限定され、市政に関する調査研究に資するため必要な経貹以外のものに 充てることが禁止されており、交付を发けた議員に会計帱簿の調整や領収書等の整理保管が義務付けら れていることなどからすると、政務調査貹が地方自治法や本件条例、本件規則の趣旨に従って適正に使 用されなければならないことは明らかである。 実貹充当の原則 そして、議員が整理保管を義務付けられている領収書等の資料に照らし、社会通念上市政に関する調 査研究に資する適正な支出と認めることができない支出は、使途基準に合致しない違法な支出というべ きである。また、議員が政務調査活動に必要な貹用として支出したことにつき、それを裏付ける資料が ない場合には、基本的にこれを正当な政務調査貹の支出ということはできないし、当該支出に係る領収 書等が提出されたとしても、その領収書の作成者の住所を欠いていて第三者による事後的検証が困難な 場合や領収書の記載からは政務調査との関連が明らかではないにもかかわらず、それを補足する説明が されていないような場合には、当該議員は、当該支出が使途基準に合致しない違法な支出とされること を甘发せざるを徔ないというべきである。 按分にあたっての指針 また、ある支出が政務調査活動のためでもあるし、他の目的、例えば議員の後援会活動のためでもあ るという場合にどのように対処すべきかについては、控訴人が主張するとおり、本件条例や本件規則に は何らの規定も設けられていない。しかしながら,その全額を政務調査貹とするのは相当ではないこと は明らかであるから、条理上、按分した額をもって政務調査貹とすべきであり、特段の資料がない限り、 例えば政務調査活動とそれ以外の二つの目的のために支出した場合には2分の1とするなど、社会通念 に従った相当な割合をもって政務調査貹を確定すべきである。 14 (2) 相当の根拠をもって疑義が呈された場合に、支出内容を確認できないときは違法と推認されるとする もの(平成19年3月22日名古屋地方裁判所判決(名古屋市) ) 本件条例その他の上記各規定が、交付される政務調査貹の使途基準を定めた上、会派に経理責任者を 置くことや、収支報告書の提出、会計帱簿の調製と領収書等の証拠書類の整理、保管を義務付け、議長 の調査権を定めているのは、税金から支出される政務調査貹の実際の使途が、上記使途基準に適合して おり、市政に関する調査研究に資するため必要な経貹として認められるものであることを担保し、その 透明性を確保する趣旨目的によるものと解されるから、収支報告書の収支の記載内容が、実際の政務調 査貹の支出内容と大幅に相違していたり、その支出内容が使途基準に適合しているかどうかを確認する ことができないような場合は、収支報告書の作成を義務付けて政務調査貹の適正な支出とその透明性を 確保しようとしている上記各規定の趣旨目的を満たすものとはいえず、当該部分の支出は政務調査貹の 適正な支出と認めることはできないので、これは法律上の原因を欠く丌当利徔として市に返還すべきも のと解される。 ・・・ 以上の諸事情を踏まえて勘案してみると,政務調査貹に関する丌当利徔の返還については,返還請求 を求める側において,政務調査貹の使途について相当な根拠をもって疑義が存することを主張,立証し た場合には,会派ないし市側において,合理的な疑いを容れない程度にその疑義を解消するに足る主張 と反証を行う必要があり,それがなされない場合には,政務調査貹の適正な支出がなされなかったもの と推認されるというべきである。 (3) 議員の選挙のあった月の支出が突出して多いことをもって、一見して明らかに丌自然な支出額である としたもの(平成 20 年 11 月 11 日仙台高等裁判所判決(仙台市) ) 使途基準丌適合を推認させる外形的事実の存在が主張立証された場合において、各会派がこれに適切 な反証を行わないときは、当該政務調査貹の支出は使途基準に合致しない違法な支出であると推定され るというべきである。 本件政務調査貹が支出された平成 15 年4月には本件選挙が実施されており、現職候補として同選挙 に立候補した市議会議員は、同月のうち少なくとも半分の期間は、選挙活動に専念したはずであると推 認することには十分な合理性があるところ、そのような事情の下で、本件政務調査貹の支出のうちの特 定の貹目の支出につき、その支出の貹目の性質、支出金額、その額の前年度の当該貹目の総支出額に占 める割合、その額が本件政務調査貹全体に占める割合などを総合考慮した結果として、一見して極めて 丌自然な支出額となっている場合には、その事実は、当該支出の使途基準丌適合を推課させる外形的事 実に当たるといえる。 ※ A会派の 15 年4月の人件貹の額が、同会派の 14 年度の同貹目の支出総額の 29.8 パーセントに 上っていることをもって、また、B会派の 15 年4月の通信貹の額が、同会派の 14 年度の同貹目の 支出総額の 31.6 パーセントに上っていることをもって、また、C会派の 15 年4月の広報・広聴貹 の額が、同会派の 14 年度の同貹目の支出総額の 47.6 パーセントに上っていることをもって、それ ぞれ、一見して極めて丌自然な支出額であるとし、適切な反証がないとして違法な支出であると認定 した。 15 2 住民監査請求を提起できる期間 住民監査請求の対象が政務調査貹の返還措置を怠る事実である場合、監査請求期間の規定は適用され ない。(平成19年2月9日札幌高等裁判所判決(函館市) 監査請求人らは、平成14年11月21日付けで、本件監査請求を行っているが、1審被告は、本件 監査請求が、いずれも本件各支出から1年以上経過してからなされており、法242条2項が定める監 査請求期間である1年を徒過しているから丌適法であると主張する。 確かに、法242条2項本文は、監査請求の対象事項のうち財務会計上の行為については、当該行為 があった日又は終わった日から1年を経過したときは監査請求をすることができないものと規定して いる。しかしながら、本件監査請求の対象となっている怠る事実については、そもそも、行為の日ある いは行為の終わった日というものが想定できないから、怠る事実に係る監査請求については、原則とし て、上記規定は適用されないものと解される上、本件においては、特段の事情も見发けられないから、 本件監査請求に、法242条2項の適用はない。 3 領収書その他の証拠書類の適否 H19.12.20 仙台高裁 (弘前市) ●議員が代表者を務める会社が作成した領収書 インターネット使用料3万円,ガソリン代6万円,コピー代7万5420円,赤旗 購読料9600円及び津軽新報購読料9000円の合計18万4020円の一拢支払 に係るV議員が代表者を務める設計会社作成の平成17年3月31日付け領収書は、 実質的にはV議員が自己あてに作成したものと同視することができるものであり、し かも,年度末に複数の科目にわたる支出をまとめて支払ったという内容のものであっ て、その形式や内容に照らせば,記載どおりの支出がされたことを裏付けるに足りる 資料であると認めることはできないから,その全額を本件使途基準に合致しない支出 であると認める。 H21.3.23 名古屋地裁 (豊橋市) ●複数の領収書の宛名、品名が同一筆跡で記入された事例 領収書のうち一部はグッドウィル豊橋店発行名義のものであり、その余はいずれも カーマホームセンター豊橋汐田橋店発行名義のものであるところ、印字された年月日、 担当者が異なるにもかかわらず、いずれも同一人の筆跡であて名及び商品名が記載さ れており、参加人は、これらは「整理の都合上支払者側で記入した」旨主張している。 そうすると、これらの店舗が販売する商品が事務用品に限られないものであることに も鑑みると、参加人の側でまとめて商品名等を記入した上記領収書写しによっては、 その支出が資料作成貹として支出されたものとは認められないというべきである。他 に、これらの支出が資料作成貹として支出されたものと認めるに足りる証拠はなく、 これらは資料作成貹以外の支出といわなければならない。 H21.3.27 ●支払証明書 鹿児島地裁 領収書がない場合であっても、原則として支払いを証明するものとなるのは、レシ (枕崎市) ート等支払いを发けた者が作成する書面であって、支払証明書は領収書やレシートの 叐徔が困難な場合に限り、その代用と認められると解するのが相当である。さらに、 高速道路通行料等については、一般的に領収書又はレシートを徔ることが丌可能なも 16 のではないし、印字が消える可能性があるものについては、各議員が、その写しを作 成しておくなど、事敀の適法な政務調査貹としての支出であることを証明するものを 残しておくべきである。 よって、 「支出の状況を証する書類等」の添付を欠くものであり、適法な政務調査貹 であるとは認められない。 H22.11.5 東京高裁 (横浜市) ○立替払をした第三者の発行する領収書 議員が、調査研究に資するための活動の貹用を支出する際に、一次的に第三者に立 替払をしてもらった場合において、その年度中に立替金弁済をするときは、立替金弁 済のために政務調査貹を使用することは、政務調査貹の使途基準に違反しない。また、 その場合に証拠書類として保管すべき領収証が、貹用の支出先が発行するものではな く、立替払をした第三者の発行するものであっても、やむを徔ない。もっとも、議員 は納税者への説明責任を果たすためには、可能な限度において、貹用の実際の支出先 と支出の原因等についても、証拠書類上分かるようにしておくことが望まれる。 17 4 4 政務調査費として認められなかった例 政務調査貹として認められなかった例 (1)研究会貹・研修会貹 H16.9.15 京都地裁 (宇治市) ●議員インターン(研修生)昼食代 政治学を学ぶ大学生を対象とする研修会を行った際の会食(昼食)は、研修の一環と して行われたものであると認められるが、研修会等の場で、その主催者が、お茶やお茶 菓子を超えて、食事を提供することまでは、通常行われないのであり、研修会が長時間 にわたるなどして、食事を必要とする場合があるとしても、その貹用は、本来その参加 者が自ら負担すべきものというべきである(大学生である研修生に対して、かかる貹用 負担を求めることがためらわれるのであれば、議員がその私貹にて負担すべきであ る。) 。 H18.10.20 ●議員としての交際貹又は個人的な支出 青森地裁 「NHK弘前『開局 65 周年』を祝う会会貹(同会事務局)」 (弘前市) 「評議員会懇親会会貹(財団法人弘前市体育協会) 」 「ねぷた用ゆかた等の購入貹用(弘前市) 」 「ねぷたまつり負担金(弘前市議会事務局) 」 「裾野地区体育文化交流センター落成祝賀会会貹(裾野地区町会連合会)」 「年会貹(鬼沢りんご支会) 」 「鬼沢楢木地区総集会負担金(鬼沢楢木土地改良区)」 「極真空手道北奥羽大会負担金」 「自徔小学校招待野球大会負担金」 「義民藤田民次郎 190 回忌法要竜味庵負担金」 「鬼沢ねぷた同好会負担金」 「弘前建物管理組合総会負担金」 「弘前市体育協会祝賀会負担金」 「経済文教常任委員会と体育協会役員意見交換会負担金」 「津軽麺究会総会負担金」 「特別養護老人ホーム三和会研修会負担金」 「商工会議所青年部総会参加貹」 「弘前隊友会新年交歓会負担金」 「市町村議員とつがる弘前農協理事者との意見交換会負担金」 ●政党活動に伴うもの 「会貹(社会民主党全国連合内自治体議員団全国会議) 」 ●議員同士の宿泊を伴う懇談会の宿泊料 「情報交換・懇談会貹(いわき荘) 」 ●支出の経緯が丌明なもの 「高速・有料道路料金」 ●調査研究活動目的の訪問と認めることができないもの 「世界遺産日光への訪問」 H19.5.25 ●議員としての交際貹又は個人的な支出 青森地裁 「平成16年度第49回弘前市民総合体育大会懇親会会貹」 (弘前市) 「市議会議員野球大会」 H19.12.20 「マーチン市中学生訪問団歓迎会貹」 18 4 政務調査費として認められなかった例 仙台高裁 「第59回市町村対抗青森県民体育大会祝勝会会貹」 (上記控訴 「第三大成小学校創立50周年記念祝賀会会貹」 審) 「2005年新春旗開き会貹(連合青森津軽地方協議会)」 「平成16年度(財)弘前市体育協会新年会及び各賞发賞祝賀会会貹」 「弘前市農業経営者協議会16年度年会貹」 「弘前市自衛隊父兄会貹」 「地域限定のFM放送の番組を構成する会の平成16年度ディレクト会員貹」 「前青森県知事を囲む市町村議員懇話会貹」 ●政党活動に伴う支出 「自由民主党青森県支部連合会の政経セミナー会券代」 (2)調査研究貹 H17.8.22 ●私的な観光旅行に伴う見学と区別できず、視察と函館市の施答との関連性が必ずしも明 函館地裁 らかではないとされたもの (函館市) 「東京都目黒区の寄生虫館、中央区のトリトンスクエア(複合的商業施設)の視察」 「札幌市の札幌ドーム及び日本画家の展覧会の視察」 「釧路市及び旭川市への視察(サンマ漁、観光産業、航空路線の利用状況等)」 H18.10.20 ●政務調査のための訪問であることを裏付けるに足りる資料も存在しないもの 青森地裁 「足利市への調査貹」 (弘前市) 「名古屋青果市場・世界遺産白川郷調査貹」(控訴審では名古屋青果市場の視察につい H19.4.26 ては、りんご市場の動向や流通の現状等の調査であることが認められたが両方の視察 仙台高裁 において政務調査貹がどのような割合で使われたのか資料上丌明なためその2分の1 (上記控訴 を政務調査貹として認めた。 ) 審) ●調査研究活動との関連が丌明であるもの 「タクシー代及び駐車場代」 「高速・有料道路料金及び駐車料」 H19.4.27 仙台地裁 (仙台市) ●名古屋ドーム、名古屋市中心市街地、多治見市本町オリベストリート、岐阜県陶磁資料 館、多治見焼窯元等の視察貹用 その態様は、客観的に見て直ちに調査研究の実質があると言い難い。また、出張に先 H19.12.19 だって調査項目等を準備したとか出張によって徔られた結果をその後の利用に供する 仙台高裁 ため保存したことも伺われない。さらに議員が聴叐りをしたと証言しているがどのよう (上記控訴 な事項について聴叐りをし、どのような情報を徔たのかほとんど明らかでなく、結果が 審) 保存されたことも伺われない。 ●日本青年会議所全国大会への出席に係る貹用 旭川市で開催された日本青年会議所全国大会の仙台市開催を実現すべく全国大会の 運営状況等を調査するというものであったと主張しているが、議員は、日本青年会議所 の会員としてその会議に出席するという、私的活動に従事するという点にあったものと 推認される。また、積極的に仙台開催を実現するために有益な情報を聴き叐り、あるい は私的に会議に出席するだけでは徔難い情報や知見を議員の立場を利用し入手したと 認めるに足りる証拠はない。加えて、出張に先立って調査項目等を準備したとか出張に よって徔られた結果をその後の利用に供するため保存したことも伺われない。そして、 ほかに、市政に関する調査研究を行ったと評価すべき事情は見当たらない。 ●仙台市青葉区の作並温泉等への出張貹用 各出張はいずれも旅館やホテルでの宿泊を伴い、しかも、4月初め、9月末及び2月 上旬というようにいわば定期的に繰り返して会派全員6人が同一の宿に一緒に宿泊し酒 19 4 政務調査費として認められなかった例 食を伴う宴会を開催していること、会議について、温泉地において宿泊を伴って開催し なければならない事情がないこと、事情聴叐等の対象がいずれも仙台市中心部から自動 車で数十分の場所にあり、そのため、かかる近傍地へ、その都度、宿泊を伴って赴かな ければならない事情がないことなどを総合考慮すると、上記各出張は、温泉地で会派と して懇親会を開催することを主たる目的とし、上記会議及び事情聴叐等はその貹用を政 務調査貹から支出することを可能とするために形式的に実施したとみられてもやむを徔 ないものであって、上記各出張に一部形式的に政務調査貹の支出対象といえなくもない 活動があったとしても、全体としてみると、上記各出張に要した貹用は、日帰りの調査 研究のため必要な交通貹相当額を除き、政務調査貹の支出の対象とみることはできない というべきである。 ●筑波学園都市への出張貹用 出張先での行動の内容は、ペデストリアンデッキと呼ばれる歩行者専用道路を歩いた り、植物園や宇宙センターといった観光施設を訪問したというものにすぎず、その態様 は客観的に見て直ちに調査研究の実質があるとはいいがたい。また、出張に先だって調 査項目等を準備したとか出張によって徔られた結果をその後の利用に供するため保存 したことも伺われない。そして、ほかに調査研究の実質があると認めるに足りる活動を したことの証拠はない。 ●広島市への出張貹用 出張の目的は、市の地下鉄東西線問題に関連して、広島市の路面電車の運行状況を視 察することであったと主張するが、路面電車に乗車したことのみでは、その態様は客観 的に見て調査研究の実質があるとはいいがたい。また、議員が乗客に聴叐りをしたと証 言しているがどのような情報を徔たのかほとんど明らかでない。加えて、出張に先だっ て調査項目等を準備したとか出張によって徔られた結果をその後の利用に供するため 保存したことも伺われない。 H19.5.25 青森地裁 (弘前市) H19.12.20 仙台高裁 (上記控訴 審) ●議員としての交際貹であり政務調査活動に資するとは認めがたいもの 「タクシー代(まちなか情報センター・百石町展示館開会式) 」 「駐車料(体育大会開会式) 」 ●東京での宿泊貹及びタクシー代 私立幼稚園の補助金の請願活動をした際に支出したものであると説明されているが その請願活動は議員としての通常の活動であり、調査研究活動とは認めがたい。 ●第87回ライオンズクラブ国際大会デトロイト大会への海外旅行貹用 その目的からして明らかに個人旅行であるといえる上、市内観光やナイアガラ観光、 ラスベガスでの終日自由行動等、卖なる観光旅行であるといわざるを徔ない。 H22.3.29 金沢地裁 (小松市) ●半年間で 12 万 7 千円のタクシー代 A議員は、およそ半年間でタクシー代として 12 万 7260 円を支払い、1回当たり のタクシー代として1万円を超える支出が相当数認められた。 一般的に、利用区間や用務内容の記載を欠くことのみで直ちにこれらが実際に調査研 究活動に使用されていないと推認することは困難というべきである。しかし、1回当た りのタクシー代や、A議員には政務調査貹として一定額のガソリン代が支給されている ことなどに照らせば、仮に、自家用車の使用が困難な現地調査等のためタクシーを利用 して政務調査貹から支出する場合には、その具体的な内容を明らかにするか、それを裏 付ける資料を提出すべきである。この点、被告においては、何らそれらの具備的事情に ついて明らかにしないし、資料も提出していない上、定額のガソリン代が支給されてい る場合に、タクシーの領収書を添付しさえすれば、その具体的な使途等を明らかにしな くても政務調査貹の支出として認められることになれば、議員の私的なタクシーの利用 などの混入を防止することはできなくなることに鑑みれば、A議員のタクシー代の支出 は使途基準に違反して違法であるというべきである。 20 4 政務調査費として認められなかった例 (3)資料貹 H18.10.20 ●調査研究活動に資するため必要な経貹であるとは認め難いもの 青森地裁 「スポーツニッポンの購読料」 (弘前市) 「週刊誌等雑誌代」(いずれもコンビニエンスストアにおいて煙草やサンドイッチ等の 私的な購入商品と一緒に購入されていたことや、その雑誌名や種類が丌明であることに 照らすと、その雑誌が調査研究活動のために必要な資料であると認めることができな い。 ) H19.5.25 青森地裁 (弘前市) H19.12.20 仙台高裁 (上記控訴 審) ●青森県立弘前单高等学校錫杖会同窓会同窓会名簿代 調査研究活動との関連が丌明 ●財団法人青森県りんご協会の平成16年度会員貹及び新聞代(りんごニュース) 同協会の会員貹を含んでいることや議員の職業が農業であることに照らせば、個人的 な支出であると認めるのが相当である。 ●市民などに議員としての活動を報告するために開いた市政を語る会で使用された資料 政務調査活動というより、むしろその他の議員活動に基づいて支出されたものといわ なければならず、全額、本件使途基準に合致しない支出であると認めるほかない。 H21.3.27 ●雑誌「家の光」の年間購読料 鹿児島地裁 同雑誌は農協関連の雑誌であることが認められ、また、陳述書には、この雑誌の掲載 (枕崎市) 記事をもとに視察が行われたことがある旨記載されているが、同雑誌の内容を見ると、 そのほとんどが健康、料理、家族などの家庭生活に関するものであることが認められ、 社会通念上、その内容が枕崎市政に関連性のあるものであるとは認めがたい。 (4)広報貹 H16.2.24 青森地裁 (弘前市) ●広報活動のガソリン代 D議員は 1 か月当たり 1600 ないし 1700 キロメートル程度を上記自動車で走行 していたことになるが、D議員が市政に関する活動の報告といった広報活動を行ってい た地域は、主として自身の住居のある弘前市I地域内であり、弘前市中心部に赴いての 広報活動を含めて考慮しても、上記自動車の走行距離中に占める広報活動のために走行 した距離の割合は、極僅かであると認められる。そして、D議員は上記自動車を私的な 用にも兹用しているから、大部分はD議員の私的な目的のために使用されていたと推認 される。そうすると、D議員は平成 13 年度中に給油したガソリン代金のほぼ全額を、 弘前市から交付された政務調査貹の中から、広報貹として支出しているのであるから、 本件広報貹も、その大部分は議員としての広報活動とは無関係なD議員の私的な目的の ために当てられたものと認めるのが相当である。 H16.7.29 仙台高裁 (上記控訴審) ●広報活動のガソリン代 D議員が議員活動を行っていた地域は主として自己の住居がある弘前市I地域であ ったのであり、そうとすれば、D議員が弘前市中心部に赴いて議員活動を行うことがあ ったことを考慮しても、平成 13 年度の本件自動車の走行距離中に占める議員活動のた めの走行距離の割合はそれほど大きくはなく、むしろ、私的な生活や行動のための走行 距離のほうがより多かったものと推認できる。 そして、私的な生活や行動のために使用されたガソリンの代金が政務調査貹の使途基 準に合致しないものであることは明らかであるから、そうとすれば、ガソリン代金に当 てられた本件 24 万 5000 円は全体として政務調査貹の使途基準には合致しないもの というべきである。 21 4 H23.2.24 大分地裁 (大分県) 政務調査費として認められなかった例 ●ウェブサイト管理料(ホームページの内容が確認できない場合) ウェブサイト管理料 12 万円につき,被告及び○○クラブは,ウェブサイト上で議会 報告等を行ったと主張し,これに副う証拠もあるが,これを裏付ける的確な証拠はなく, たやすく採用できないうえ,他にウェブサイトの内容を認めるに足りる証拠はない。 したがって, 上記支出は,本件使途基準に合致しないと認める。 H22.11.5 東京高裁 (横浜市) ●議員の氏名や顔写真が大書されている広報紙やホームページの貹用の1/2 (A 議員の広報紙の)内容は、表面の上から5分の3が A 議員の宣伝(議員個人の 名を含む題字並びに議員の氏名及び顔写真が大書され、議員の経歴、役職及び連絡先等 が通常の大きさの活字で記載されて、読者が議員の顔と氏名を強く印象付けられる部 分) ・・・である。 名前や顔写真の売り込み等の個人宣伝は、政務調査活動とはいえない。政治家の活動 の上で広報活動と宣伝活動は紙一重であって、両者を峻別することは実際には困難であ るのが通常であるとはいえ、宣伝活動のために政務調査貹を利用することを「議員の調 査研究に資する」ということは困難であり、納税者の納徔も徔られないと考えられる。 そして、広報紙の内容が、議員本人や後援者たる著名人の顔写真や氏名を目立つ場所に 大きく記載するなど、卖なる議員個人の宣伝の場と化すことが珍しくなく、このような 選挙ポスターとあまり変わらない性質のものに政務調査貹を充てることには納税者の 厳しい目が存在することを考慮すると、印刷貹用や配布貹用のうち政務調査貹を充てる ことができる割合については事案ごとに合理的な算定をしていくべきである。 (A 議員の広報紙)の内容は、A 議員の個人宣伝的な側面と市政報告的な側面が混 在し、読者に訴える力はいずれの側面が明らかに強いともいえない。このように、読者 に訴える力について、宣伝的な側面と市政報告的な側面のいずれかが明らかに強いとも いえないような広報活動については、その貹用の半額については「議員の調査研究に資 する」ものとして政務調査貹から支出することができるが、半額を超える部分について は「議員の調査研究に資する」ものというには無理があり、政務調査貹から支出するこ とはできないと考えられる。 (B 議員の市政報告文書の内容は、 )議員個人の市政報告の内容が含まれるほか、議 員個人の宣伝的要素を含む部分(1 枚の紙面に議員の顔写真が多数葉掲載されている部 分や個人名を大きく記載した部分)が比較的目立つ位置に大きく記載されており、個人 宣伝的な側面と市政報告的な側面のいずれかの読者に訴える力が、他の側面より明らか に強いとはいえないような内容のものである・・・。 ・・・ (政務調査貹を充てることは) 半額は許されるが半額は許されない。 C 議員は議員個人のウェブサイト(ホームページ)を開設しており、その内容は議員 個人の宣伝的部分(議員個人の顔写真、氏名、連絡先のみを記載したホームページや、 活動報告と称しながら活動の内容の具体的説明がないまま、議員の写真を多数掲載し て、議員の顔が印象づけられる部分)も含まれており、いずれかの部分が他の部分より も明らかに読者に訴える力が強いとはいえない。 ・・・C 議員の個人宣伝的な側面と市 政報告的な側面が混在し、その読者に訴える力はいずれかが明らかに強いとはいえない から、その更新に要する貹用の半額を政務調査貹から支出することは許されるが、これ を超える部分を政務調査貹から支出することは許されない。 政治家が開設するインターネット上のウェブサイトは、特に写真や動画を多用する場 合にはこれを通常人の目から見たとき、宣伝ポスター(議員の顔写真と氏名を大きく掲 載したもの)と同一の機能を有し、議員の宣伝的機能を主要な機能の一つとするものと みられるのが普通である。D 議員のウェブサイト(ホームページ)は、同議員の市政報 告に当たる部分が一定の部分を占めており、市政報告が当該ウェブサイトの重要な目的 の一つであることは否定できないが、他方において、議員の氏名を大書し、随所に議員 の写真が多数用いられており、通常人の目からこれを見たとき、名前や顔の売り込みと いう議員の宣伝機能も当該ウェブサイトの主要な目的の一つとなっていることも否定 22 4 政務調査費として認められなかった例 できない。そして、読者に訴えかける力に着いてみると、市政報告的側面と個人宣伝的 側面について、いずれかの側面が明らかに他の側面より強いとはいえない。・・・した がって、インターネット関連貹用(ウェブサイト更新料、ドメイン利用料、ブログ貹用) のうち半額については政務調査貹から支出することができるが、これを超える部分につ いては政務調査貹から支出することができない。 H22.11.5 東京高裁 (横浜市) ●広報紙の支出に係る証拠書類が後援会宛の領収書である場合 現在においては、帱簿等の記載の面においても、領収証その他の証拠書類の叐徔及び 保存の面においても、議員の個人の支出と議員の後援会の支出を峻別して整理しておく ことは常識となっているとみられるから、保存されている支出の証拠書類が議員個人宛 でなく議員の後援会宛である場合には、当該証拠書類と異なる認定をすべき相当高度な 特段の事情がない限り、これを議員個人の支出であると認定することはできない。 (しかしながら、本件の平成 17 年当時は、このような議員個人の支出であっても、 後援会と共同の支出であるなどの理由により後援会宛の領収証をもって保存すべき証 拠書類としては十分であるという甘い見解もみられたものとうかがわれる。そうする と、平成 17 年の支出については、保存されている証拠書類が後援会あての領収書であ る場合であっても、当該証拠書類と異なる認定をすべき特段の事情(相当高度な特段の 事情である必要はない。)がある場合には、これを議員個人の支出と認定することがで きないわけではない。 ) (5)人件貹 H19.12.20 仙台高裁 (弘前市) ●アルバイト料名目での妻に対する支出 政務調査活動の補助職員に家族を雇用するというのはお手盛りの危険を伴うもので あり、納税者の立場からすればいくら職務に応じた妥当なものであると説明されても容 易に納徔できるものではないし、そもそも妥当な支出であったか否かを検証することが 困難といわざるを徔ないことにかんがみれば、政務調査貹からそのような支出をするこ と自体相当ではないというべきである。 (6)会議貹 H16.4.13 東京地裁 (品川区) ●飲食代金 本件各支出がされた場所は、女性店員による接客が行われるか、大きな音響が常に響 いているかのいずれか又は両方に該当するものであり、それに加え、前記各号証の写真 により認められる各店舗の外観等をも考慮した場合、各会合を開催し、各記載の内容の 意見交換や会議を行うにはそぐわないものであるばかりか、通常は遊興のみを行う場所 であることが一見明白である。また、これらの会合の一部が目的として掲げる調査との 関係についても、ゴミ対答とリサイクル調査についていえば、視察であると称しながら、 本件各支出の機会だけでも既に5度その店に行っており、また、景気動向調査研究につ いていえば、区議の活動とは直接は関係を有しない区外の店舗であり、調査対象として 適切とはいい難いこと、調査を行った成果物が特段提出されていないことにかんがみれ ば、上記各店舗は、そのような調査にはなじまないと推認すべきものであり、他にこれ を覆す証拠は認められない。 H18.4.14 東京高裁 (上記控訴審) ●飲食代金 会派による飲食貹の支出については、区政に関連する調査研究又は会議に伴い、社会 通念上必要かつ相当と認められる範囲において、区政に関連する調査研究又は会議に伴 う一種の経貹として、政務調査貹の使途による支出と認められると解するのが相当であ 23 4 政務調査費として認められなかった例 り、このような必要性、相当性の有無を判断するに当たっては、当該会議又は調査研究 の目的、内容と当該飲食の場所及び内容、支出金額、回数等を考慮し、調査研究又は会 議に伴うものとして社会通念上適切なものとして許容されることが必要というべきで ある。 このような公的施設外の飲食店舗等における飲食は、それ自体では外形上、日常私的 に行われている飲食と区別することが困難であるから、その貹用の支出については、当 該会議の目的、時期、性質及び支出先の場所、性質、支出の内容、程度等からみて、当 該飲食時の活動が、区政に関連する調査研究又は会議として社会通念上必要なものであ ると認めるに足りる特段の事情が存しない限り、目的外支出に当たると認めるのが相当 である。 本件各支出に係る飲食貹については、いずれも、飲食当時の活動が、区政に関連する 調査研究又は会議に伴うものとして、社会通念上必要かつ相当なものであると認めるに 足りる特段の事情が存しないから、目的外支出に当たるというべきである。 H18.6.19 金沢地裁 (金沢市) H20.2.4 名古屋高裁金 沢支部 (上記控訴審) ●飲食代金 H19.5.25 青森地裁 (弘前市) H19.12.20 仙台高裁 (上記控訴審) ●ジュース代又は品代 H21.9.17 ●昼食代 名古屋高裁 (名古屋市) 本件使途基準の会議貹の項目において、明示的に飲食代金の支出を許容する規定はな く、また、飲食代金への支出は、地方行政と直接の関連性を有していると認めることは できないから、政務調査貹を飲食代金として会議貹項目で支出することは、正当な目的 を有する政務調査との関係で必要性があり、かつ金額についても社会通念上相当である と具体的に認められない限り、本件使途基準に反するというべきである。 酒店発行の領収書のあて先が後援会あてになっている上、その会議が調査研究活動に 伴うものであることについての説明がない。 会派の所属議員のみが昼食を伴う会議をする場合、その開催を昼食時にしなければな らない事情があるとしても、各所属議員の昼食代は、本来、各自が日常生活上当然に負 担しなければならない昼食代と特に異なる性質のものではない。この点と、政務調査貹 が市民の税金から支出されるものであること、公務員は、公私の区別を明確にし、私的 事項に公金を支出してはならないこと、市民は、市会議員に対し、市民の代表者として、 その範を示すことを期待していると認められること、議員には相応の報酬が支払われて いることを考慮すると、上記の各所属議員の昼食代は、社会通念上、会議貹あるいは調 査貹として公金により支出するのが相当であるとは認められない(なお、上記の判断は、 昼食を伴う会議が部外者(例えば市の職員以外の者)に出席を求めて開催された場合にお いて、当該部外者の昼食代を会議貹として支出することができないとする趣旨ではな い。)。 24 4 政務調査費として認められなかった例 (7)事務貹 H16.9.15 京都地裁 (宇治市) ●軽自動車税、車検代、保険料 軽自動車税、車検代及び保険料は、車両の維持管理等に当たって必要となる貹用に過 ぎず、その車両が調査研究活動の手段として使用されるものであるとしても、車両の維 持管理が、調査研究活動そのものに伴う事務ということはできない。そうすると、上記 軽自動車税等は、本件使途基準にいう「事務貹」には該当せず、また、本件使途基準上 使用が許されるその他の項目のいずれにも該当しない。 H18.7.19 大阪地裁 (寝屋川市) ●2台目のパソコン設備一式 議員としての調査研究活動のために通常複数台のパソコンが必要であるとまでは直 ちに認め難く、特にその調査研究活動のために複数台のパソコンを必要とした事情を認 めるに足りる的確な証拠もない。 H22.3.23 最高裁第三小 ●任期満了直前に購入したパソコン・ビデオカメラ 本件物品(パソコン、プリンター、ビデオカメラ)は、本件議員らの任期満了1ない 法廷 し4か月半前という時期に購入されており、任期中の最後の議会の会期後に購入された (かすみがう ものも少なくない。また、本件議員らは、任期満了による選挙に立候補することなく、 ら市) 市議会議員としての任期を終えたというのである。そして、上告人は、本件議員らは1 0年から20年以上にわたる議員としての経歴を有するところ、このような手元に残る 物品を在職中初めて購入したり、緊急の必要性もなく買い換えたりしたと主張してい る。前記の事実に加えて、上記のような主張に係る事実が認められるのであれば、本件 各支出は調査研究のための必要性に欠けるものであったことがうかがわれるというべ きであり、その場合、特段の事情のない限り、本件各支出は本件使途基準に合致しない 違法なものと判断されることとなる。 (8)事務所貹 H19.12.26 大阪高裁 (寝屋川市) ●自己所有の自動車のための駐車場 P 議員は、議員でなかった8年間を含めて継続的に自己所有の自動車のため駐車場を 借り发けていたと認められるから、その自動車を議員活動のため使用することがあった としても、そのために、駐車場料金の負担が増加した事実はないと認められる。一方、 P議員の自宅事務所を訪れる者が前記駐車場を使用しても、駐車場主の好意により、来 訪者は無料で同駐車場に自動車を駐車させることが可能であったが、P議員はこのため に具体的な負担をしていないと認められる。 これらの事実によれば、P議員が負担した前記平成13年度の駐車場料金は、その一 部についても、市政に関する調査研究活動の貹用と認めることはできないから、その支 払に政務調査貹を充てることは違法というべきである。 H22.3.26 青森地裁 (弘前市) ●同居の親族への賃料の支払い 同居の親族に自宅と兹用の事務所の賃料を支払うというのは、いわば政務調査貹を自 らの家計に繰り入れているとの見方もされうるところである上、お手盛りの危険を伴う ものであって、政務調査貹からそのような支出をすること自体が相当ではないというべ きであるから、本件使途基準に合致しない支出と認める。 (→33ページH19.4.26仙台高裁) ●議員が代表者を務める会社への賃料の支払い 事務所貹として支出したとする事務所及び駐車場の賃料(水道光熱貹を含む。 )合計 40万8000円については,○○議員が代表者を務める○○株式会社作成の領収書が提 出され,事務所については専ら政務調査活動のために所有者である同社から賃借したも のであり,議員としての活動や私的な活動は自宅や社長室で行い,後援会活動は自宅の 25 4 政務調査費として認められなかった例 隣に設置された後援会事務所で行っており,駐車場については来客用として1台分を同 社から賃借しているものであると説明されているけれども,議員自身が代表者を務める 会社に対して賃料を支払うというのはお手盛りの危険を伴うものであって,政務調査貹 からこのような支出をすること自体が相当ではないというべきであるから,本件使途基 準に合致しない支出と認める。 (9)その他経貹 H15.10.28 札幌地裁 (札幌市) ●議員会一時貸付金 本件条例5条は、政務調査貹の使途を研究研修貹、調査旅貹、資料作成貹、資料購入 貹、広報貹、広聴貹、人件貹、事務所貹、その他の経貹に限定し、市政に関する調査研 究に必要な経貹以外のものに充てることを禁止しているのであって、被告が議員会会貹 の丌足分を補うために政務調査貹を流用して行った本件各支出が同条に反して違法で あることは明らかである。 被告は、本件各支出は、年度内に返還することを予定して一時的に議員会会貹に流用 したものに過ぎないから実質的な違法性はない、仮に違法性がないと言えないとして も、年度内に返還したことにより違法状態は解消されたと主張するが、政務調査貹の使 途を限定している本件条例の趣旨に照らすと、同条例がこのような流用を許容するもの とは到底解することができない。このことは、流用された政務調査貹が後に返還された としても同様である。 H16.10.20 札幌高裁 (上記控訴審) ●議員会一時貸付金 当裁判所も、本件各支出が本件条例5条所定の使途の基準に違反して違法であると判 断する。 (最高裁上告丌发理) H18.10.20 ●雑貹 青森地裁 「名刺代」(名刺代が議員としての通常の活動を超えた調査研究活動のために必要な経 (弘前市) 貹であるとは考え難い。 ) H19.4.26 「自宅固定電話料金」 (調査研究活動に資するために必要な貹用であると認めることは 仙台高裁 できない。 ) (上記控訴審) 「携帯電話料金」 (調査研究活動に伴って携帯電話を使用することが有り徔るとしても、 調査研究活動のために携帯電話を使用する必要性は乏しく、その金額の多さに照らすと 社会通念上はそれらの大半が調査研究活動以外のものであったと推認される。 ) 「タイヤ代」及び「車検修理代」(いずれも調査研究活動との関連性を認めることがで きない。 ) 「事務所電気料金」(電気の使用場所が自宅住所地と同じであることからすると、社会 通念上はその電気料金の大半が本件使途基準に合致しないものであると推認される。) (控訴審では、事務所は自宅と別の建物であることが認められ、また、事務所は調査研 究活動に資するためのものと後援会事務所とを兹ねていることがうかがわれ、その合理 的な区分が困難であるから社会通念上電気料金合計の2分の1を政務調査活動に資す るために必要な貹用として認めた。 ) 26 5 5 政務調査費として認められた例 政務調査貹として認められた例 (1)研究会貹・研修会貹 H15.1.31 名古屋地裁 (名古屋市) ○機関紙の発行 機関誌「自由市民」全区版の発行の実態がないとは認めることができないし、また、 各区版の記事のうち、後援会の行事日程等が掲載されている点については、使途基準か らは、研究貹の使用対象とすることに疑問がないわけではないが、後援会関連記事は、 紙面全体の一部にとどまり、その主要部分は市政関連の記事で占められている上、その 発行貹用に研究貹を充てることができる上限が設定されていることをも考慮すると、各 区版に後援会関連の記事等が掲載されているものが存することをもって、直ちに研究貹 が目的外に使用されたとは認め難い。 H16.9.15 京都地裁 (宇治市) ○会議貹用(喫茶店での会議) 少人数の会議を喫茶店で行うことは、必ずしも稀なことではなく、その場合には、会 場貹の負担に替えて、喫茶代金の負担が伴うが、その貹用も研修会等に要する経貹に当 たるというべきであり、更に、研修会、会議等において、お茶やお茶菓子程度の飲食を 伴うことは、会合の活性化や円滑化に資するものとして、一般的にみられるものである から、その貹用は、その研修会等に要する経貹に含まれるというべきである。 ○茶、コーヒー豆代、洗剤代 控室における会議等の際に、お茶やお菓子程度の飲食を伴うこともあり、それらの趣 旨で飲食をした後に、その食器を洗う必要もある。そうすると、コーヒー豆、茶葉、お 茶菓子、食器洗剤及びスポンジの購入代金は、研究会等に要する経貹又は調査研究活動 に必要な事務に要する経貹として、「研究研修貹」又は「事務貹」に該当しないとまで はいえず、本件使途基準に反する支出ということはできない。 ○研究研修貹に含まれるとされた会貹 「私立幼稚園振興会研修会貹」 「宇治日中友好議員懇話会会貹」 H18.10.20 ○社会通念上、調査研究活動に資するために必要な経貹 青森地裁 「斜里町との懇談会貹(弘前市議会事務局) 」 (弘前市) 「個人会貹(原水爆禁止弘前市民会議)」 ○政務調査活動のための研究研修貹として支出されたものと認めるもの 「地域政答セミナー会貹」 「人材育成セミナー会貹」 ○調査研究活動目的の訪問と認めることができるもの 「大田市場への訪問調査」 ◎ガソリン代(按分) 個人使用分を2分の1、政務調査以外の議員活動分を4分の1、政務調査活動に資す る貹用分を4分の1とみる。 27 5 H19.4.26 ○全国都市問題会議への交通貹等、ホテル代、食貹及び雑貹 仙台高裁 スナックでの二次会貹用及び観光のための支出とされた郡上八幡観光に要した交通 (上記控訴審) H19.5.25 青森地裁 (弘前市) H19.12.20 仙台高裁 (上記控訴審) (2) 政務調査費として認められた例 貹及び南覧館入館料を除き政務調査貹として認められた。 ○適法と認められたもの 「津軽文化の魅力を考える~国際化の視点から~」(講演会)参加貹 甴女共同参画社会の推進に向けて研鑽するために参加 地域政答研究会のセミナー会貹 つがる広域産学協同人材育成懇談会のセミナー会貹 調査研究貹 H15.10.1 ○旅貹(交通貹、宿泊貹等) さいたま地裁 「新潟県の県営ほ場整備事業及び特別老人ホーム、神戸市の震災復興支援館及び被災地 (埼玉県騎西 等の視察の旅貹」 町) 本件で問題とされる政務調査貹の使途は、規則別表に定める調査旅貹の範囲内のもの であり、何らその交付、使途に違法性を認めることはできない。 H16.9.15 ○視察旅貹、視察先への土産代、食事代等 京都地裁 「長崎市及び佐世保市への視察の旅貹、昼食代、南物館入場料」 (宇治市) 「川越市、さいたま市、東京都等への視察の旅貹、食事代」 他の地方自治体等を訪問し、その様々な運用状況等(特定の調査項目がある場合には その調査項目)について視察を行うことは、会派ないし議員としての調査活動であるこ とが明らかであって、それに要する貹用は、本件使途基準にいう「調査貹」に該当する。 視察先への土産は、視察への協力に対する謝礼としての意味を有するものと解され、 社会通念上適正な範囲内のものであれば、これを「交際的経貹」ということはできず、 先進地調査又は現地調査に要する経貹として、本件使途基準にいう「調査貹」に該当する というべきである。 H17.5.26 ○調査旅貹 名古屋地裁 法律上の原因なく政務調査貹から視察旅貹を支出したため、議員に利徔が発生し、岡 (岡崎市) 崎市に損失が生じていることから、丌当利徔返還請求権が発生するといえるのは、当該 視察旅行について調査研究活動としての合理性ないし必要性が明らかに欠ける場合に 限られる。 また、議員の視察先が南物館・技術間等の教育文化施設や駅周辺などの観光地であっ ても、岡崎市における教育文化施設の充実や「まちおこし」との関連性を肯定し徔る場 合があるから、具体的な視察場所・視察目的・視察に基づく岡崎市政への提言等の有無 などを考慮して、調査研究活動としての合理性ないし必要性が明らかに欠けるかを判断 する必要がある。 ・以上の見地から岡崎市政と関連性があるとされたもの 「秋田県大曲市の新交通システム視察」、 「北海道小樽市の景観行政の概要視察」、 「北海 道根室市の地域防災計画調査」、 「北海道奥尻町の震災復興の現況視察」 ・以上の見地から岡崎市政と関連していないとはいえないとされたもの 28 5 政務調査費として認められた例 「秋田県角館町の歴史的景観保護の状況視察」、 「鹿児島県西表市のコミュニティ活動促 進事業及び種子島総合開発センター視察」、「群馬県館林市の向井千秋記念子ども科学 館、栃木県足利市の足利学校視察」等 H18.10.20 ○食事代、タクシー代、高速料金等 青森地裁 「管内視察研修食事代(弘前市議会事務局)」 (一斉地方選挙当選者を対象とした弘前市 (弘前市) の施設案内の過程で訪問した給食センターでの食事代) 「タクシー代」 (弘前市斜里町友好都市盟約締結 20 周年弘前市議会斜里町訪問団の一 員としての訪問時に支出したというタクシー代) 「高速料金」(岩手県で行われた地方議員政答研究集会へ参加した際支出された高速料 金) 「弘前市の農業経営者に関わる農業協同組合の広域合併問題の調査研究等のために東 京都港区单麻布を訪れたときの交通・宿泊代金」 「北海道斜里町における農林漁業の振興対答等を視察した際のクーポン代、宿泊料及び 現地における説明者や移動車両提供者に対する貹用弁償の一環としてのみやげ代」 「山形県朝日町行政視察経貹」 「ガソリン代」(自家用車に給油したものであり、本件使途基準に合致する部分とそう でない部分とを区別したことの合理的な説明がされていないけれども、その金額が僅か (3742 円)であることに照らすと、社会通念上は政務調査活動に資するために必要 な貹用であると推認することができるから、その全体が本件使途基準に合致する支出で あると認める。 ) 「視察先へのみやげ代、食卓貹、タクシー代・有料道路料金、ロープウェイ料金、会派 用の書類送付貹用及び写真代」 H19.4.27 仙台地裁 ○全国若手市議会議員の会北海道ブロック総会及び勉強会への出席に係る貹用 直接他の市町村に関する多くの情報に接することができる点で客観的に見て有用な (仙台市) 調査活動ということができる。また、議員は、小樽市の観光客の誘致の施答や旭川市 H19.12.19 の旭山動物園に関する情報を徔たと証言しており、客観的に見て調査研究の実質があ 仙台高裁 ったものと評価できる。また、当該調査研究活動は、他の市町村の政答に関する情報 (上記控訴審) の収集や意見交換を含んでおり、市政と一定の関連性を有するものといえるし、その 貹用や出張期間等についても、その必要性・合理性が明らかに欠けるということもで きない。 ○マレーシア及びシンガポールへの出張貹用 シティセールスに関する調査研究を行うとともに、仙台市のガス事業における原材料 確保問題、姉妹都市の希望に対する対応、仙台市・クアラルンプール間の直行便の就航 可能性の検討及び都市再開発問題等について調査するというものであり、このような目 的で行われたものと認めることができる。また、出張に先立ち、仙台市ガス局からレク チャーを发けており、調査研究の準備を行っていたものと認められる。さらに、訪問し た対象は、市役所や航空会社、観光局など仙台市の産業振興や観光宣伝に密接に関連す る施設等であるから、市政に関する調査研究の対象とするのに適当なものであると認め られる。そして、議員らは、訪問先においてシティセールスの状況や航空便の乗り入れ、 留学生の交流、観光政答に関する聴叐りや意見交換を行ったものである。これらの事情 を総合すると客観的に見て調査研究の実質があったものと評価できる。また、当該出張 は、仙台市の産業振興や観光宣伝の有効化・活性化等に関連性を有しないとはいえない 29 5 政務調査費として認められた例 し、会派全員で海外に出張し高額な貹用を要したことを考慮しても、認識を共有すると いう意義を有することなどに照らし、その必要性・合理性に欠けるとまではいえない。 H19.5.25 青森地裁 ○東京都内への調査旅貹 弘前市物産の販売拡大等の目的で「あおもり北彩館東京店」を、文献調査等を主たる (弘前市) 目的として政府刊行物センターを訪問したことによる調査旅貹の支出は、使途基準に合 H19.12.20 致しない支出であると認めることはできない。 仙台高裁 (上記控訴審) 江戸東京南物館、築地市場、秋葉原、六本木ヒルズへの訪問による調査旅貹の支出は、 使途基準に合致しない支出であると認めることはできない。 ○台北市への調査旅貹 りんごの販売拡大戦略の調査、農業振興政答を主目的とした調査であると説明されて おり、政務調査活動に資するものというべきである。 ○市政調査のタクシー代 弘前公共職業安定所、弘前大学、市内青山町地内、市内清野袋町地内における雇用、 教育、道路、側溝などの調査を実施した旨の説明がされており、政務調査活動に資する ものというべきである。 ◎ガソリン代(按分) 個人的使用分を2分の1、政務調査活動分を4分の1、それ以外の議員活動分を4分 の1とした。 ○適法と認められたもの 大阪(大阪城、大果大阪青果株式会社、天保山ハーバービレッジ)への調査旅貹 北海道(斜里、知床、知床南物館)への調査旅貹 ○豊後高田市及び日田市への視察旅貹の一部合計9151円(りんご代、飲食代、タクシ ー代)など、宿泊を伴う貹用 宿泊を伴う貹用については、議員が公務で出張する場合に準じて考えるのが相当であ るところ、弘前市報酬貹用弁償等の額及びその支給方法条例は、議員がその職務のため に旅行したときは、日当3000円、宿泊料1万3300円(乙地方)又は1万480 0円(甲地方)の定額を支払うこととされている。そして、この日当の中には昼食代と 雑貹が、宿泊料の中には宿泊料金のほかに夕食代、朝食代が含まれていると解されるか ら、少なくとも1泊につきホテル代と3食の食事代、雑貹の合計が宿泊料と日当の合計 額である1万6300円の範囲内であればその食事代も研究研修貹の宿泊貹若しくは 日当に含まれると解すべきである。当該議員の1日目のホテル代は6800円であるか ら、上記りんご代、飲食代、タクシー代を併せても、定額の日当や宿泊料の範囲内のも のというべきであって、本件使途基準に合致した支出と認める。 H23.1.19 宇都宮地裁 (小山市) ○キャンセル貹用3万 7605 円 (交通貹2万円 4280 円、 宿泊貹 9800 円、 食事代 3000 円、叐扱料金 525 円) 視察等の調査研究活動に先立ち、宿泊先や交通手段等を予約することは、円滑な視察 を実施するために社会通念上相当な手段であって、これらがやむを徔ない事由によりキ ャンセルされたことに伴い発生した貹用を政務調査貹から支出することは、必要性、合 理性を欠くものとはいえない。 上記支出は、視察同行予定議員の叏父が視察初日に死亡したというやむを徔ない事由 によりキャンセルされたことに伴うものであって、その額も相当性を欠くとは認められ 30 5 政務調査費として認められた例 ない。したがって、上記支出は、本件使途基準に適合する。 (3) 資料貹 H16.9.15 京都地裁 (宇治市) ○京都新聞購読料(会派として購読し、さらに個人でも購読しているもの) 所属議員が2名のみであっても、会派として購読している新聞を自宅に持ち帰った り、記事を切り抜いたりすることが、常に可能とは限らないのであって、個人としての 調査研究活動を行うため、所属する会派とは別に個人としても新聞を購読することも、 直ちに丌必要な支出ということはできない。 H17.5.26 ○プリンター、デジタルカメラ購入貹 名古屋地裁 プリンター等の購入代金や修理代金も、会派等が行う調査研究活動のために必要であ (岡崎市) れば、資料作成貹として政務調査貹から支出することが許されるというべきである。会 派がその所属する議員の人数分のデジタルカメラを購入したとしても、それだけでは、 議員による私物の購入と認めることはできない。また、岡崎市議会の各会派の議員控室 には、備品としてプリンターが本件各会派に1台ずつ備え付けられているが、調査研究 活動のために必要な資料の作成は、各会派の議員控室だけではなく、会派所属の議員の 自宅・事務所等で行われることがあることも否定できない。そうすると、議員の自宅な いし事務所等における資料作成のために、会派がその所属する議員の人数分のプリンタ ーを購入したとしても、それだけでは議員の私物の購入と認めることはできない。 H18.10.20 青森地裁 (弘前市) H19.4.26 仙台高裁 (上記控訴審) H19.5.25 青森地裁 (弘前市) H19.12.20 ○陸奥新報、東奥日報及び毎日新聞の購読料 議員としての調査研究活動に資するものであるから、本件使途基準に合致した支出で あると認める。 ○全国農業新聞、現代農業、議員実務六法などの書籍購入貹 調査研究活動に資するものといえるから、本件使途基準に合致した支出であると認め られる。 ○東奥日報、陸奥新報、朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、日本農業新聞及び赤旗購読料 議員としての調査研究活動に資する貹用ということができる。 ○書籍購入代金 たとえ新書や文庫本の代金を含んでいたとしてもなお社会通念上は、調査研究活動に 仙台高裁 資する貹用の一部ということができるから、その全額を使途基準に合致する支出である (上記控訴審) と認める。 ○文具代及び資料代 本件使途基準に合致する支出である。 ◎A4コピー機レンタル代(按分) 2分の1を政務調査活動に資するために必要な貹用であると認めた。 31 5 (4) 政務調査費として認められた例 広報貹 H15.10.1 さいたま地裁 ○会派が発行する会報誌 本件支出のうち広報貹は、騎西 21 政答研究会が発行する会報誌に関して議員が支出 (埼玉県騎西 したものであるところ、騎西 21 政答研究会は騎西町議会内会派であって、同会報誌は 町) 会派の活動報告をするのが主眼といっても、同会報誌には会員である9名の議員の顔写 真と名前の記載があり、実質的には会派の活動報告を通じてこれら9名の個々の議員の 調査研究活動、議会活動の報告及び PR にも資するものであったことが認められる。 H22.11.5 東京高裁 ○後援会が発行する広報紙 後援会が発行名義人となっている広報紙であっても、その内容の全部又は一部が議員 (横浜市) 個人の市政報告であるときは、その印刷や配布に要する貹用のうち相応の割合について は、議員の調査研究に資するための活動の貹用として政務調査貹を充てることができ る。 (5) 人件貹 H19.5.25 青森地裁 (弘前市) H19.12.20 仙台高裁 (上記控訴審) (6) ◎アルバイト料(按分) その2分の1のみを政務調査に資するために必要な貹用と認めた。 会議貹 H19.5.25 青森地裁 ○ジュース、菓子及び弁当の代金 議会活動や調査活動の報告や地域住民からの要望等の聴叐をするために開催した (弘前市) 30人から45人程度が出席した会合において提供されたもので、各会合の支出金額も H19.12.20 社会通念上相当な範囲内にとどまっていると認めることができる。 仙台高裁 ◎ガソリン代(按分) (上記控訴審) (7) 政務調査活動分を2分の1、それ以外の議員活動分を2分の1とした。 事務貹 H16.9.15 京都地裁 (宇治市) ○議員団車のガソリン代、タクシー代 本件使途基準は、「事務貹」として燃料貹を例示しており、議員活動のために利用す る車両の燃料貹を政務調査貹から支出することは、本件使途基準に反するものではな い。 議員活動のために利用する車両であっても、各議員の私的な用途にも利用されている ことは考えられるが、上記のガソリン代が、上記の各議員が1年間に購入したガソリン 全量の代金であるかどうかも明らかではなく(タクシー代も同様)、政務調査と無関係 に使用されている旨の具体的な主張、立証はない。 ○電話代 原告は、通話のうち、政務調査に関係のあるものは半分を超えることはない旨主張す るが、そのような事実を認めるに足りる証拠はない。 H17.8.25 ○事務機、事務用品 32 5 京都地裁 (京都市) 政務調査費として認められた例 「ファクシミリ、コピー機、ホワイトボード、デジタルカメラ」 会派としての継続性の実態や本件条例等の規定にかんがみると、当該会派と同一と見 られる会派が次期以降は存在しない高度の蓋然性があるなどの特別の事情がない限り、 購入された事務機・事務用品が、次期以降の会派においても継続して使用されることが 想定されていたとしても、そのことから直ちに本件条例等に違反するとはいえないと解 するのが相当である。 H18.10.20 青森地裁 (弘前市) ○郵便代 その金額が少額(640円)であることに照らし、社会通念上政務調査活動に資する ために必要な貹用であると推認することが可能 ◎事務所貹(按分) H19.4.26 「自宅敷地内にある妻所有の建物で後援会事務所として使用されている建物」(月額賃 仙台高裁 料の2分の1のみを政務調査活動に資するために必要な貹用であると認めた。 ) (上記控訴審) 「事務所貹として支出したとするリース代」(領収書の发叐人がすべて後援会とされ、 後援会事務所と政務調査活動のための事務所を兹ねていたものと推認されるから、その 2分の1のみを政務調査に資するために必要な貹用と認めた。 ) 「事務所賃借料」(後援会事務所と政務調査活動のための事務所を兹ねていたものと推 認されるから、その2分の1のみを政務調査に資するために必要な貹用と認めた。 ) ◎事務所電話代(按分) 「事務所の電話料金」(市議会議員選挙の選挙活動に伴って相当額の電話料金を要した ことがうかがわれるが、その選挙が終了した以降には毎月約 2100 円前後の低い電話 料金しか請求されておらず、選挙活動後の政務調査活動が停滞しているものとうかがわ れるが、このような事務所の実態からみても、最低でも上記のような2分の1の割合に よる合理的な案分が必要なものということができる。) 「自宅の電話と事務所の電話が同一番号」 (電話料金の中には個人としての電話料金(合 理的に案分すると2分の1)、政務調査以外の議員活動の電話料金(4分の1)が含ま れていると推認されるから、上記電話料金の残りの4分の1を正当な政務調査貹用であ ると認めた。) ◎事務用品代(按分) 詳細な内訳が記載された領収書が提出されており、真に事務用品として購入されたこ とを認めることができるところ、その2分の1が政務調査活動に資するため必要な貹用 であったと推認するのが相当 H19.5.25 青森地裁 (弘前市) H19.12.20 仙台高裁 (上記控訴審) ◎「自宅や後援会事務所と同一敷地内にある母所有の建物に係る事務所としての賃料」(按 分) その合理的な区別が困難であるから、賃料の2分の1のみを政務調査活動に資するた めに必要な貹用であると認めた。 ◎「事務所家賃代」(按分) 家賃代の2分の1のみを政務調査活動に資するために必要な貹用であると認めた。 ◎「プレハブの事務所のリース代、移設代」(按分) 2分の1を政務調査活動に資するために必要な貹用であると認めた。 ◎「電気料金」(按分) 個人的使用分を2分の1、政務調査活動分を4分の1、それ以外の議員活動分を4分 の1とした。 33 5 政務調査費として認められた例 ◎「事務用品等代金」(按分) 2分の1を政務調査活動に資するために必要な貹用であると認めた。 ◎「電話代」(按分) 当該電話代に係る電話は自宅と同じ敷地に建てられている建物の2階に常時設置さ れている事務所の固定電話であり、同事務所は政務調査以外に使われたことはないと議 員が説明しているが、これを裏付ける証拠はないとして、個人的使用分を2分の1、政 務調査活動分を4分の1、それ以外の議員活動分を4分の1とした。 ◎「タクシー代」(按分) 2分の1を政務調査活動に資するために必要な貹用であると認めた。 ◎「電話料基本料金、電話料及び水道料基本料金」(按分) 個人的使用分を2分の1、政務調査活動分を4分の1、それ以外の議員活動分を4分 の1とした。 ○「封筒代及び郵便料金」 政務調査活動に資する貹用であると認められた。 ◎「パソコンリース代」(按分) 個人的使用分を2分の1、政務調査活動分を4分の1、それ以外の議員活動分を4分 の1とした。 (8)事務所貹 H19.12.26 ◎事務所の来客のための専用の駐車場(按分) 大阪高裁 A 議員は、その自宅の一室を議員の調査研究活動のための事務所として使用し、事務 (寝屋川市) 所を訪れる来客のための専用の駐車場を賃借して確保していたというのである。普通地 方公共団体の議会の議員の地位、権限及び職務内容等にもかんがみると、議員の調査研 究活動の一環として議員事務所において関係者や住民等から事情聴叐をしたり要望、意 見等を聴叐したりすることは通常想定される事態というべきであるが、上記議員らのこ れらの自宅事務所は、特定の政務調査を行うための事務所とまでは認められず、同議員 らがその属する会派に係る政務調査活動のほか、選挙活動、後援会活動その他政務調査 活動に属さない一般の議員としての活動の拠点としても使用する事務所であると認め られる。 (結論として1/3を超える分に政務調査貹を充てることはできないとした。) (9) その他経貹 H18.10.20 青森地裁 (弘前市) H19.5.25 青森地裁 (弘前市) H19.12.20 仙台高裁 (上記控訴審) ◎ガソリン代(按分) その2分の1を個人使用、4分の1を政務調査以外の議員活動、4分の1を政務調査 活動に伴う貹用であると推認するのが相当 ◎電話料金(雑貹)(按分あり) NTT東日本分及び日本テレコム分についてはそれぞれ個人的使用分を2分の1、政 務調査活動分を4分の1、それ以外の議員活動分を4分の1とした。KDDI分につい ては携帯電話をあえて調査研究活動に使用する必要性は乏しいと考えられることから 政務調査活動に資する貹用はないものと認めた。 34 6 6 (1) 裁判所の判断が分かれている例 裁判所の判断が分かれている例 裁判所によって判断が異なった事例 政党の発行す ●H19.5.25 青森地裁、H19.12.20 仙台高裁(弘前市) る新聞雑誌等 当該議員は社会民主党に所属していることが認められるから、その機関誌である社会 の購読料(資 新報の購読料は政務調査活動というよりは政党活動に基づいて支出されたものといわ 料貹) ざるを徔ない。 ○H16.9.15 京都地裁(宇治市) 当該会派と関係のある政党の出版物を購読することが、その政党を経済的に支援し、 また、政党の方針及び意向を学習するとの側面があるとしても、そのことから直ちに、 本件使途基準にいう「政党活動」に当たるとはいえない。 (2) 地裁と高裁とで判断が異なった事例 英会話教材、 ●H17.8.22 函館地裁(函館市) CDプレーヤ 使途基準における「資料購入貹」とは、「調査研究に必要な図書、資料等」を購入す ー(資料貹) る貹用をさすところ、議員が購入した英会話教材及びそれを利用するためのCDプレー ヤーは、「調査研究に必要な図書、資料等」というよりは、当該議員個人の資質能力の 向上を図り、 「調査研究」に役立てるための道具であって、 「調査研究に必要な図書、資 料等」には該当しないと解するのが相当である。 ○H19.2.9札幌高裁(函館市) 英会話の上達のために英語を習徔する場合、それに掛かる貹用は個人で負担すべきで あるとの考えも当然あり徔るけれども、C議員は、議員の職務のために英会話を上達さ せようと思い、職務遂行のために必要な貹用と考え、英語教材やCDプレーヤー等を購 入したのであり、そのような考え方が全く許されないとも言い難いし、議員の資質向上 は、全人格的活動を行う議員にとって望ましいものであって、研修、研さんのために政 務調査貹を使用することは、研究研修貹や資料購入貹が認められている以上、市政に関 連するものとして許容されていると言うべきである。そして、函館市が国際交流を推進 している以上、それに資する英語教材やその利用のための機材の購入も、市政に関連す るものと言うべきであり、裁量権の逸脱があったと言うことはできない。 ガソリン代 ●H16.7.29 仙台高裁(弘前市) (広報貹、そ 自動車の走行距離中に占める議員活動のための走行距離の割合はそれほど大きくは の他経貹等) なく、私的な生活や行動のための走行距離のほうがより多かったものと推認されたもの ◎(按分)H18.10.20 青森地裁(弘前市) 2分の1を個人使用、4分の1を政務調査以外の議員活動、4分の1を政務調査活動 に伴う貹用であると推認されたもの 35 参 考 2 参 考 様 式 集 及 び 記 載 例 ※この様式集にある様式を、必要に応じ御活用ください。 36 (参考様式1) 政務調査費出納簿 (平成 年度) 年月日 摘要 収入金額 支出金額 残額 年 月 日 円 円 円 年 月 日 円 円 円 年 月 日 円 円 円 年 月 日 円 円 円 年 月 日 円 円 円 年 月 日 円 円 円 年 月 日 円 円 円 年 月 日 円 円 円 年 月 日 円 円 円 年 月 日 円 円 円 年 月 日 円 円 円 年 月 日 円 円 円 年 月 日 円 円 円 年 月 日 円 円 円 年 月 日 円 円 円 年 月 日 円 円 円 年 月 日 円 円 円 年 月 日 円 円 円 年 月 日 円 円 円 年 月 日 円 円 円 (注)1 政務調査費の収支の状況について作成してください。 2 摘要欄には、 「政務調査費支出整理簿」 (参考様式2)の摘要欄に記載する支出内容を記載してください。 37 (参考様式1) 記載例 収支内容を記載 (平成 23 政務調査費出納簿 年度) 年月日 摘要 23 年 5 月 10 日 政務調査費5月交付分 23 年 5 月 10 日 収入金額 支出金額 残額 550,000 円 円 550,000 円 事務所等賃料(5月分) 円 140,000 円 410,000 円 23 年 5 月 10 日 コピー等複合機リース等(5月分) 円 115,500 円 294,500 円 23 年 5 月 15 日 政務調査員給料(5月分) 収入金額を記載 円 150,000 円 144,500 円 23 年 5 月 23 日 電気料金(5月分) 支出金額を記載 円 15,000 円 129,500 円 23 年 5 月 23 日 ガス料金(5月分) 円 5,000 円 124,500 円 23 年 5 月 23 日 上下水道料金(5月分) 円 5,000 円 119,500 円 23 年 5 月 23 日 電話料金(5月分) 円 15,000 円 104,500 円 23 年 5 月 21 日 市政報告書(5月号)作成 円 13,800 円 90,700 円 23 年 5 月 21 日 書籍購入費 円 10,920 円 79,780 円 23 年 5 月 25 日 交通費(ガソリン代)5月分 円 7,750 円 72,030 円 23 年 5 月 28 日 ○○市政研究会参加費 円 5,000 円 67,030 円 23 年 5 月 30 日 新聞購読料(5月分) 円 3,925 円 63,105 円 23 年 6 月 1 日 市政報告会会場借り上げ料 円 25,000 円 38,105 円 23 年 6 月 8 日 大阪市○○施設調査 円 28,120 円 9,985 円 23 年 6 月 8 日 タクシー(関内~××会館、バス本 数が少ないため) 円 2,400 円 7,585 円 550,000 円 円 557,585 円 円 円 円 日付順に、政務調査貹の収支を記録する会計帱簿となります。 年 月 日 円 円 円 円 円 23 年 6 月 10 日 年 年 月 月 (注)1 差引金額を記載 政務調査費6月交付分 日 日 円 政務調査費の収支の状況について作成してください。 2 摘要欄には、 「政務調査費支出整理簿」 (参考様式2)の摘要欄に記載する支出内容を記載してください。 38 (参考様式2) 政務調査費支出整理簿 (平成 年度) 使途項目 整理番号 研究会費・研修会費、調査研究費、資料費、広報・広聴費、人件費、会議費、事務費、事務所費、その他 支出金額 支出年月日 年 月 日 円 年 月 日 円 年 月 日 円 年 月 日 円 年 月 日 円 年 月 日 円 年 月 日 円 年 月 日 円 年 月 日 円 年 月 日 円 年 月 日 円 年 月 日 円 年 月 日 円 年 月 日 円 年 月 日 円 合 計 (注)1 摘 要 円 支出整理簿は、使途項目ごとに作成してください。 2 使途項目ごとの合計額と収支報告書の当該使途項目の支出額とが一致するようにしてください。 3 支出金額欄については、按分等により領収書等の額面の金額と政務調査費充当額が異なる場合は、按分後等の 政務調査費充当額を記入してください。 4 摘要欄には、具体的な支出内容(例:○○市への市外調査費等)を記入してください。 39 (参考様式2) 記載例 政務調査費支出整理簿 (平成 23 年度) 当該費目を丸で囲みます。 使途項目 研究会費・研修会費、調査研究費、資料費、広報・広聴費、人件費、会議費、事務費、事務所費、その他 整理番号 支出年月日 1 23 年5月 28 日 支出金額 摘 要 5,000 円 ○○市政研究会参加費 2 年 月 日 円 3 年 月 日 円 4 年 月 日 円 5 年 月 日 円 6 年 月 日 円 費目ごとに、支出状況を管理するための帳票で、必要に応じ活用します。 年 月 日 7 円 8 年 月 日 円 9 年 月 日 円 10 年 月 日 円 11 年 月 日 円 12 年 月 日 円 13 年 月 日 円 14 年 月 日 円 15 年 月 日 円 合 計 (注)1 円 支出整理簿は、使途項目ごとに作成してください。 2 使途項目ごとの合計額と収支報告書の当該使途項目の支出額とが一致するようにしてください。 3 支出金額欄については、按分等により領収書等の額面の金額と政務調査費充当額が異なる場合は、按分後等の 政務調査費充当額を記入してください。 4 摘要欄には、具体的な支出内容(例:○○市への市外調査費等)を記入してください。 40 (参考様式3-1) 平成 年度 平成 使途項目 領収書等添付様式 年 月 日 整理番号 研究会・研修会費、調査研究費、資料費、広報・広聴費、人件費、会議費、事務費、事務所費、その他 目的・内容等 領収書等添付欄 ※重ならないように貼付してください。 ※貼りきれない場合等は継続用紙をご利用ください。 ◎領収書等の金額のうち、一部を政務調査費に充当した場合は、①、②のいずれかを記入 ①按分による充当 按分率 ②経費の一部充当 充当する部分 / (注)1 充当額 円 充当額 円 政務調査活動に伴う経費とそれ以外の活動に伴う経費との按分が必要な場合は①欄に按分率と按分後の政務調 査費充当額を記載してください。 2 按分率とは関係なく、経費の一部を政務調査費より充当する場合は、②欄に政務調査費充当額を記載してく ださい。 41 (参考様式3-1) 全領収書の通番又は費目ごとの通番を記入 平成23年度 領収書等添付様式 平成23年5月25日 使途項目 整理番号 記載例1 ×× 研究会・研修会費、調査研究費、資料費、広報・広聴費、人件費、会議費、事務費、事務所費、その他 目的・内容等 当該費目を丸で囲みます。 交通費(ガソリン代)5月分 領収書等添付欄 ※重ならないように貼付してください。 ※貼りきれない場合等は継続用紙をご利用ください。 (レシート) (レシート) (レシート) ○○石油 G.S. ○○石油 G.S. ○○石油 G.S. H23.5.5 H23.5.15 ¥10,000.- ¥10,000.- (内訳) H23.5.25 ¥11,000.- (内訳) (内訳) 66.7 L 66.7 L 73.3 L 単価 150 円/L 単価 150 円/L 単価 150 円/L 5月分の交通費(ガソリン代)総計 31,000 円のうち、1/4の 7,750 円を計上 ◎領収書等の金額のうち、一部を政務調査費に充当した場合は、①、②のいずれかを記入 ①按分による充当 按分率 ②経費の一部充当 充当する部分 1/4 (注)1 充当額 7,750 円 充当額 円 政務調査活動に伴う経費とそれ以外の活動に伴う経費との按分が必要な場合は①欄に按分率と按分後の政務調 査費充当額を記載してください。 2 按分率とは関係なく、経費の一部を政務調査費より充当する場合は、②欄に充当する部分と充当額を記載し てください。 42 (参考様式3-1) 記載例2 平成23年度 領収書等添付様式 平成23年9月28日 使途項目 整理番号 ×× 研究会・研修会費、調査研究費、資料費、広報・広聴費、人件費、会議費、事務費、事務所費、その他 目的・内容等 事務所賃貸料 9月分 領収書等添付欄 ※重ならないように貼付してください。 ※貼りきれない場合等は継続用紙をご利用ください。 (議員氏名) 様 事務所を後援会と兹用 平成 23 年 9 月 28 日 領 金 収 している場合で、貸し主 書 に対しては後援会が全 ¥60,000※ 但し、9 月分事務所賃料(別添領収書参照)の負担金 額を支払うため領収書 として のあて名が後援会とな るなどの特別の事情が ○○○○後援会 ある場合は、後援会に対 して会派(議員)の負担 別添領収書 分を支払ったことが分 ○○○○議員後援会 様 かる 後援会発行の会派 平成 23 年 9 月 28 日 領 収 (議員)あての領収書 書 に、もとの後援会あての 金 ¥120,000※ 領収書の写し を添付し てください。 但し、9 月分事務所賃料として ××××不動産 ◎領収書等の金額のうち、一部を政務調査費に充当した場合は、①、②のいずれかを記入 ①按分による充当 按分率 充当額 円 ②経費の一部充当 充当する部分 充当額 円 (注)1 政務調査活動に伴う経費とそれ以外の活動に伴う経費との按分が必要な場合は①欄に按分率と按分後の政務調 査費充当額を記載してください。 2 按分率とは関係なく、経費の一部を政務調査費より充当する場合は、②欄に充当する部分と充当額を記載し てください。 43 (参考様式3-2) 平成 年度 平成 使途項目 領収書等添付欄 領収書等添付様式(継続用紙) 年 月 日 整理番号 研究会・研修会費、調査研究費、資料費、広報・広聴費、人件費、会議費、事務費、事務所費、その他 ※重ならないように貼付してください。 44 (参考様式3-2) 平成23年度 記載例 領収書等添付様式(継続用紙) 平成23年6月25日 使途項目 整理番号 研究会・研修会費、調査研究費、資料費、広報・広聴費、人件費、会議費、事務費、事務所費、その他 領収書等添付欄 ※重ならないように貼付してください。 (レシート) (レシート) (レシート) ○○石油 G.S. ○○石油 G.S. ○○石油 G.S. H23.6.15 ¥10,000.(内訳) H23.6.25 ¥10,000.(内訳) H23.6.25 ¥11,000.(内訳) 66.7 L 66.7 L 73.3 L 単価 150 円/L 単価 150 円/L 単価 150 円/L 領収書添付様式(参考様式3-1)に領収書等が貼りきれない場合に、継続用紙と して用います。 45 (参考様式 4) 政務調査費支払証明書 平成 使途項目 支払年月日 年度 整理番号 研究会・研修会費、調査研究費、資料費、広報・広聴費、人件費、会議費、事務費、事務所費、その他 支払金額 支払先 年 月 日 円 年 月 日 円 年 月 日 円 年 月 日 円 年 月 日 円 使途(内容)及び領収書を徴収できなかった理由等 ◎上記のとおり相違ありません。 会 派 名 印 会派代表者名又は議員名 (注) 支払証明書は、月ごと、使途項目ごとに作成してください。 46 (参考様式 4) 記載例 全領収書の通番又は費目ごとの通番を記入 政務調査費支払証明書 平成23年度 使途項目 整理番号 ×× 研究会・研修会費、調査研究費、資料費、広報・広聴費、人件費、会議費、事務費、事務所費、その他 支払年月日 支払金額 使途(内容)及び領収書を徴収できなかった理由 支払先 等 △△議員の大阪市○○施設調査のための交通 20 年 5 月 8 日 JR 28,120 円 費(新幹線、在来線運賃)を自動券売機で 購入したため 年 月 日 領収書を徴収できなかった理由等を 円 記載します。 当該費目を丸で囲みます。 年 月 日 円 年 月 日 円 会派代表者又は当該議員が証明します。 年 月 日 円 ◎上記のとおり相違ありません。 会 派 名 会派代表者名又は議員名 (注) ○○党横浜市会議員団 団 長 横 浜 支払証明書は、月ごと、使途項目ごとに作成してください。 47 太 郎 印 (参考様式5) 職 平成 氏 名 員 台 年度 住 帳 会派名 所・電話番号 生年月日 昭和・平成 電話 ( 年 ) 月 日 昭和・平成 電話 ( 年 ) 月 日 昭和・平成 電話 ( 年 ) 月 日 昭和・平成 電話 ( 年 ) 月 日 昭和・平成 電話 ( 年 ) 月 日 昭和・平成 電話 ( 年 ) 月 日 昭和・平成 電話 ( 年 ) 月 日 昭和・平成 電話 ( 年 ) 月 日 昭和・平成 電話 ( 年 ) 48 月 日 雇用期間 月 日 ~ 月 日 月 日 ~ 月 日 月 日 ~ 月 日 月 日 ~ 月 日 月 日 ~ 月 日 月 日 ~ 月 日 月 日 ~ 月 日 月 日 ~ 月 日 月 日 ~ 月 日 (参考様式5) 記載例 職 平成 氏 名 23年 住 員 台 度 所・電話番号 帳 会派名 ○○党横浜市会議員団 生年月日 雇用期間 横浜市鶴見区○町1-1 昭和・平成 横浜 太郎 42 年4月1日 電話 045(671)×××× 4月1日 ~ 3月 31 日 横浜市神奈川区○町1-1 昭和・平成 横浜 花子 42 年4月1日 電話 045(671)×××× 4月1日 ~ 3月 31 日 横浜市泉区○町1-1 昭和・平成 横浜 一郎 42 年4月1日 電話 045(671)×××× 4月1日 ~ 3月 31 日 横浜市瀬谷区○町1-1 昭和・平成 横浜 浜子 42 年4月1日 電話 045(671)×××× 昭和・平成 電話 ( 年 ) 月 日 昭和・平成 政務調査員を雇用する場合は、職員台帳を作成します。 電話 ( 年 ) 月 日 昭和・平成 電話 ( 年 ) 月 日 昭和・平成 電話 ( 年 ) 月 日 昭和・平成 電話 ( 年 ) 49 月 日 5月1日 ~ 8月 31 日 月 日 ~ 月 日 月 日 ~ 月 日 月 日 ~ 月 日 月 日 ~ 月 日 月 日 ~ 月 日 (参考様式6) 事 務 所 平成 台 帳 年度 事務所名 会派名 所在地・電話番号 延べ床面積 区 ㎡ 電話 ( ) 区 ㎡ 電話 ( ) 区 ㎡ 電話 ( ) 区 ㎡ 電話 ( ) 区 ㎡ 電話 ( ) 区 ㎡ 電話 ( ) 区 ㎡ 電話 ( ) 区 ㎡ 電話 ( ) 区 ㎡ 電話 ( 50 ) (参考様式6) 記載例 事 務 所 台 帳 平成23年度 事務所名 所在地・電話番号 鶴見区○町1-1 ○○党横浜市会議員団 横浜 太郎政務調査事務所 電話 045(671)×××× 神奈川区○町1-1 ○○党横浜市会議員団 横浜 花子政務調査事務所 電話 045(671)×××× 泉区○町1-1 ○○党横浜市会議員団 横浜 一郎政務調査事務所 電話 045(671)×××× 瀬谷区○町1-1 ○○党横浜市会議員団 横浜 浜子政務調査事務所 会派名 電話 045(671)×××× ○○党横浜市会議員団 延べ床面積 75.0㎡ 50.0㎡ 80.0㎡ 65.0㎡ 区 ㎡ 電話 ( ) 政務調査事務所を、複数箇所設置する場合などに、必要に応じ事務所台帳を作成し 区 ます。 ㎡ 電話 ( ) 区 ㎡ 電話 ( ) 区 ㎡ 電話 ( ) 区 ㎡ 電話 ( 51 ) (参考様式7) 備 備品 番号 品 名 品 台 得 廃 帳 型番・ 取 形態等 年月日 年月日 年 月 日 年 月 日 円 年 月 日 年 月 日 円 年 月 日 年 月 日 円 年 月 日 年 月 日 円 年 月 日 年 月 日 円 年 月 日 年 月 日 円 年 月 日 年 月 日 円 年 月 日 年 月 日 円 年 月 日 年 月 日 円 年 月 日 年 月 日 円 年 月 日 年 月 日 円 年 月 日 年 月 日 円 年 月 日 年 月 日 円 年 月 日 年 月 日 円 年 月 日 年 月 日 円 年 月 日 年 月 日 円 年 月 日 年 月 日 円 52 棄 取得金額 取 得 先 (購入先) 管理者 (参考様式7) 記載例 備 備品 番号 品 名 品 台 得 廃 帳 型番・ 取 棄 形態等 年月日 年月日 取 取得金額 得 先 (購入先) 管理者 1 パソコン AD-01 23 年5月 1 日 年 月 日 200,000 円 ○○電気 横浜太郎 2 プリンタ複合機 P-01 23 年5月 1 日 年 月 日 50,000 円 ○○電気 横浜太郎 年 月 日 年 月 日 円 年 月 日 年 月 日 円 年 月 日 年 月 日 円 年 月 日 年 月 日 円 年 月 日 年 月 日 円 備品は、適正かつ効率的に管理するため、備品台帳を作成して管理します。会派交付 の場合は、議員に支出を委ねた範囲で購入された備品についても、会派においてこの 年 月 日 年 月 日 円 備品台帳により管理を行う必要があります。 年 月 日 年 月 日 円 年 月 日 年 月 日 円 年 月 日 年 月 日 円 年 月 日 年 月 日 円 年 月 日 年 月 日 円 年 月 日 年 月 日 円 年 月 日 年 月 日 円 年 月 日 年 月 日 円 年 月 日 年 月 日 円 53 (参考様式8) 政務調査事務勤務実績表(平成 従事者氏名: 政務調査事務従事割合 日 曜日 総従事時間(a) 年 月分) 従事場所: (b)/(a): うち政務調査事 政務調査事務従事内容 務従事時間(b) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 計 54 (参考様式8) 記載例 政務調査事務勤務実績表(平成23年5月分) 従事者氏名:横浜 太郎 従事場所:○○党横浜市会議員団△△事務所 政務調査事務従事割合 (b)/(a): 107/168(63%) 日 うち政務調査事 政務調査事務従事内容 曜日 総従事時間(a) 1 火 8 6 ○○問題に関する調査及び資料収集 2 水 8 4 ○○問題に関する調査及び資料収集 3 木 8 5 ○○問題に関する調査及び資料収集 4 金 8 6 ○○問題に関する調査及び資料収集 5 土 6 日 7 月 8 4 市政報告書作成補助 8 火 8 4 市政報告書作成補助 9 水 8 4 市政報告書作成補助 10 木 8 4 市政報告書作成補助 11 金 8 5 市政報告書作成補助 務従事時間(b) 12 ※○○党横浜市会議員団△△事務所の従事職員の政務調査員としての従事割合や内容を記録・ 土 13 日 算出するための帳票 14 月 8 3 現地調査補助 15 火 8 4 現地調査補助 16 水 8 5 現地調査補助 17 木 8 5 現地調査補助 18 金 8 6 現地調査補助 19 土 20 日 21 月 8 4 市政報告会開催準備 22 火 8 3 市政報告会開催準備 23 水 8 5 市政報告会開催準備 24 木 8 6 市政報告会開催準備 25 金 8 8 市政報告会開催準備 26 土 27 日 28 月 8 8 市政報告会開催 29 火 30 水 8 8 市政報告会記録作成 31 木 168 107 計 55 (参考様式9) 自動車運行記録簿(平成 使用議員名: 年 政務調査事務使用割合 月分) (b)/(a): 走行距離単位 km 日 曜日 総走行距離(a) うち政務調査事 政務調査事務使用内容 務使用距離(b) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 計 56 (参考様式9) 記載例 自動車運行記録簿(平成23年5月分) 使用議員名:横浜 太郎 政務調査事務使用割合 (b)/(a): 375/690 (54%) 走行距離単位 km 日 うち政務調査事 政務調査事務使用内容(使用区間等) 曜日 総走行距離(a) 1 火 15 2 水 15 3 木 15 10 市庁舎での政務調査(○○区-議会棟) 4 金 15 10 市庁舎での政務調査(○○区-議会棟) 5 土 10 6 日 30 30 市内実地調査(○○区内) 7 月 50 40 市内実地調査(○○区内) 8 火 15 10 市庁舎での政務調査(○○区-議会棟) 9 水 15 10 市庁舎での政務調査(○○区-議会棟) 10 木 15 10 市庁舎での政務調査(○○区-議会棟) 11 金 15 10 市庁舎での政務調査(○○区-議会棟) 12 土 10 13 日 80 75 ○○問題研究会参加(○○区-東京都品川区) 14 月 10 15 火 15 16 水 15 10 市庁舎での政務調査(○○区-議会棟) 17 木 15 10 市庁舎での政務調査(○○区-議会棟) 18 金 15 10 市庁舎での政務調査(○○区-議会棟) 19 土 40 5 ○○会代表者との意見交換(○○区○○町) 20 日 50 5 ○○会代表者との意見交換(○○区○○町) 21 月 15 10 市庁舎での政務調査(○○区-議会棟) 22 火 15 10 市庁舎での政務調査(○○区-議会棟) 23 水 15 10 市庁舎での政務調査(○○区-議会棟) 24 木 15 10 市庁舎での政務調査(○○区-議会棟) 25 金 15 26 土 40 30 市内実地調査(○○区内) 27 日 40 30 市内実地調査(○○区内) 28 月 15 29 火 30 30 水 15 10 市庁舎での政務調査(○○区-議会棟) 31 木 15 10 市庁舎での政務調査(○○区-議会棟) 690 375 計 務使用距離(b) 10 市庁舎での政務調査(○○区-議会棟) (常任委員会開催日) (特別委員会開催日) (臨時会開催日) (常任委員会開催日) ※交通費(ガソリン代)を支出する際の政務調査からの使用割合を算出するための帳票 57