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の異教徒について

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の異教徒について
叙事詩 Chansond
eRolandの異教徒について
信
森
広
光
ストの聖墓やイヱノレサレムの聖地などに全
I
8世紀のヨーロツパに実在し,君臨した
く触れていないことも興味を与える.しか
く Ca署名なフランスの王, Charlemagne(
しかつてイエノレサレムを占領し, ソロモン
1emagne*)大帝のスペイン遠征に纏わる伝
の神殿を職した経験者 Va1dabrun(
v
.1
5
6
1
説をうたった 9
:
1
萱フランスの武勲詩の最も
6
6
7
) 以外には東方の英雄達は誰も設場し
h
a
n
s
o
nd
e
古いものとして算えられる LaC
ていない.
Roland の研究は,
従来しばしば行われて
この叙事詩の場而はスペインであろう.
きた. しかしその焦点は殆んど常に棋やか
しかもその行動は 1
1陛紀のモール人の占領
な騎士道の典型として
くR
o
1
Ro1and (
地が舞台となっている.しかしこの詩の作
1
a
n
t
)に向けられてきたきらいがある.しか
将(点の作イ!?かどうかは問題で、ある)は,
るに当時スペインがアフリカから渡来した
この当時の顕著な特徴であった十字市のキ
回教徒のモール人,即ちサラセン人が占拠
リスト教精神を導入し,スペインの異教徒
していた模様をこの LaC
h
a
n
s
o
nd
eRoland
には異端者の宿命を負わせている.この作
の中から汲み取ることも 11
世フランスの叙
品自体には種々な問題が伏在しているとし
事詩を特徴づけるものとして重要な課題の
ても,優れた詩人としてその技量を遺憾な
一つであるように思われる.そして,この
く駆使して揃く異教徒の姿は生々しく,
osephB
e
d
i
e
rの手によって編纂さ
権威者 J
l
乙戦乱が落着き優雅な芸術が栄え始めた 1
1
れた中世フランス語によるテキスト
世紀のスペインに定着したモーノレ人の女性
(Ma-
4
5
n
u
s
c
r
i
td'Oxford)を検討しながら,異教徒
型と,北アフリカ本国から君主の率いる援
の取扱いを眺めて行こう.
軍の勇猛な男性型との聞に明瞭な区別を表
h
a
n
s
o
nd
eRoland
先ず,この叙事詩 LaC
現していることは独特である.この 2種の
を読んで感じることは,異教徒の集団がキ
異教徒を代表するのが, M
a
r
s
i
1
i
e王であり
リスト教徒の側と同様に完壁にしかも整然
B
a
l
i
g
a
n
t 大王である. 同じ神 l
乙仕える回
と組立てられていることにより,合理的観
教徒であってもう現地と本国との対照をま
念を与えられる.更に 1096年に始まった第
ざまざと見せてくれる.従ってこの英雄詩
l回十字軍の遠征後,時を経ないで書 かれ
A
たで、あろう.この作品の中に十字軍やキリ
は,異教徒を主体として見ナこ場合
2部に
分けられ,その頂点は勿論後編のサラセン
*入名の綴字については,テキストに最も頻繁に現われたものを用いた.テキスト内にも
これらの綴字使用は不統ーである.
1
3
叙事詩 ChansondeRolandの異教徒について
軍の精鋭とフランス軍の選兵との正面衝突
Jouner,異人の Malbien
の伯父の Mahen,
にあって,恐らく詩人 Turoldusは Roland,
らである.
の活躍と同様にヲ異教徒の理惣像を生々し
しかし多くの共通点があっても,注意す
く描こうとしたので、はなかろうか. しかし
れば根本的に微妙な相還があることに直ぐ
前編に登場する M
a
r
s
i
l
i
e 王にとっては,
に気付く.即ち異教の王の目的の lつは,
この戦いはあくまでも聖戦であって
Charlemagne を自分の領地としている美
Ma-
homet(<Mahumet)や Apollin を祈願す
しいスペインから追い出すことであり,大
ることによって,たとえ戦死しても楽関の
帝にとってはキリスト教の教義と威信をス
花束に閉まれて享楽と悦惚の約束という同
ペイン全土に敷くことである
教の教義は,その戦闘力を倍加し,キリス
は戦いを好まず,平和的解決を望み,相談
ト教軍を脅かすものであると同時に,この
役Blancandrins K意見を求める.その答
信仰はある程度,キリスト教軍内にも浸透
していて,死にたいする勇気と法悦という
えは,①最初から偽りの約束を為し,②東
洋の宮を法外に贈り(熊,ライオン,犬,
騎士道精神が強くうちだされていること
7
0
頭のラクダ,
は
,
400
頭の堺、馬,宝物を満載した 50台の車),
この詩において注意すべき点であろ
っ
.
1
0
0羽の肱,
M
a
r
s
i
l
i
e王
金銀を積んだ
③彼等自身の息子を含めた人質を出し,た
事実,この叙事詩で相対峠する両陣営の
とえその生命が犠牲になってもよい (v.28
反する点を除け
描写には,宗教理念のね l
4
4
) という全く途方もない計略である.
ば,全く著しい類似性がみられる.例えば
これらの物資の供給によって C
a
r
l
e
s もそ
その陣容には Charlemagne!
こ
も M
a
r
s
i
l
i
e
の席兵を満足させるという, 1
1世紀頃の封
にも 1
2名の騎士達を側近におき,大帝の王
建社会で盛んに行なわれた庸兵制度を作者
庫は純金であり,異教の王のものは象牙で
ある. フランスの騎士達は白い絹の敷物
p
a
l
i
e
sb
l
a
n
c
s(
v
.1
1
0
),スペイン側の領主
a
l
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l
e
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連はアレキサンドリアの絹 unp
andrin(
v
.4
0
8
)の敷物に坐っている.敵軍
への使者として騎士連が志願しても大帝は
その危険を感じて拒絶する. (
v
.
2
5
0
5
1,
2
5
9,
2
7
3
)両対主とも〈賢者〉を傍らに侍ら
は意図に組立てている. 結局 C
h
a
n
s
o
nd
e
R
o
l
a
n
d の筋書は,この Valfunde 城の領
主Blancandrins によって決定されたので、
ある.つまり,これもすべて大事の前の小
事として強調する.
Aseze
s
tmelzq
u
'
i
liperdentl
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s
Quenusperduns ]
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t,
Nenuss
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i
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scunduizamendeier!
せ,大帝 l
こは Naime公,王にはBlancan・
d
r
i
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s が1
:
f
:えていてう
封建時代の慣習に
よって諸伎に相談する
M
a
r
s
i
l
i
e王の側近
0
人の家臣がいて,評定の後で登場す
には 1
る.即ち Blancandrinsを始めとして, Bal
a
r
i
n,Estamarin,Eudropin,
l
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g
u
e
tの C
Priamun,i
l
il
I
t
i
の Guarlan,Machiner,そ
(
v,
4
4
4
6
)
(たとえヲ人質のもの遠の首がはねられよ
うとも/我々の自由が縛られ,領地をとら
れて,/乞食になることに比べれば,はる
かにましだ!)
Asez e
s
t mielz q
u
'
i
l
perdent l
e
st
e
s
t
e
s
1
4
フテンス文学
Quenusperdunsc
l
e
r
eEspaigne,
l
ab
e
l
e,
J0 nenai ost qui bataille l
i dunne,
Nenusa
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u
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smalsnel
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Nen
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lgentk
il
as
u
ederumpet
.
(
v
.1
8
.
1
9
)
(
v
.
5
8
6
0
)
(たとえ,人質のもの達が首をはねられて
(もはや戦いを挑むだけの軍備もなし,/
も,/この輝かしし美しいスペインを失
たとえ戦うにしても,我々には彼らを破る
い,/多くの苦しみや難儀をうけるのに比
だけの力もない。)
べれば,はるかにましだけ
と嘆く.もし必要があれば,彼は 40
万の兵
彼は異教徒の間でも賢者として評判の肖
士を戦場に送ることができたが,確かに
く,勇をもって鳴る立派な勇士であり,また
M
a
r
s
i
l
i
eのサラセン軍の構成は烏合の衆で
思慮深い人として玉のよき助言者でもあっ
あったため,むしろ欺鴎で行動し
v
.2
4
2
6
) この提案の特異さも,
た. (
異
lemagne 軍の後衛 2万 に 対 し て 個 別 的 に
教徒にとっては所詮,大義名分の立つもの
莫大な人海戦術で撃退しようと考えた.ム
であったし,
ーアやサラセンの名称は,当時スペインの
キ リ ス ト 教 側 の Ganelon
Char-
(
く Guenes) にとっても憎き Roland を倒
異教徒やベルベル人やレヴアント人を総称
v
.567-7
すための都合よい口実であった. (
した用語であって , La C
h
a
n
s
o
nd
e Roland
9
) しかし或る程度の同情も M
a
r
s
i
l
i
e王に
におけるサラセンの 1
2騎士も騒々雑多であ
感じないわけにはいかな L入 何 故 な ら 7年
る.即ち M
a
r
s
i
l
i
e王の甥の Alroth,王の弟
間も C
a
r
l
e
s大帝はスペイン全土を荒廃し,
F
a
l
s
a
r
o
n,アフリカ王の C
o
r
s
a
l
i
s,Brigant
都市を践欄してきたからである.王は使者
の Malprimis,譜代領主 Balaguez, Mo
Ganelan~乙尋ねる.
nane大守, Turteluseの Turgis,Valterne
Quante
r
ti
l mais recreanzd
'
o
s
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(
v
.528,
5
4
3
)
Quanti
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rr
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c
r
e
a
n
t
?
(
v
.5
5
6
)
(一体いつになったら彼は戦争に飽きるの
だろうか?)
こ尋ねBla
n
と 3回にわたって Ganelon t
司
の Escremiz,異人 Esturganz とその親友
Estramariz,S
i
b
i
l
i
e のl¥l[arganz,Mungre
の Chernubles らが待機している.
これは LaC
h
a
n
s
o
nd
eRolandのべ、ルベル
人 (
v
.885,1
2
3
6
)を含めた〈スペインのサ
ラセン人〉の描写として優れている.彼ら
v
.1
2
1
5
)出身の F
a
l
は Dathanと Abirun(
candrins 自身も Ganelon t
[I
我が国に何
saron公,雨が全く降らず何も成長しない
(Quenusr
e
q
u
e
r
t・
を求めているのですか J
悪魔の土地出身の巨大で強力な長髪人,
caen l
an
o
s
t
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em
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)
)
)と Car
1e
sの意
図を問う.
;
'
ヲ I
s
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刊松やにとかして塗ったように出 l:
e
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tn
e
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scumep
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tdemise(
v
.1
4
7
4
)
異人から刊夏の花のように EHゾ Tantpar
M
a
r
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i
l
i
e王は英雄的性格ではなく,事実,
.(
v
.3
1
6
2
)耗
e
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tb
l
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n
c
scumef
i
u
rene
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e
st
将来について不安であったし,自己の軍事
J~l こ及ぶ千変万化の民政の集 1'11 であって,
力にも全く確信がもてなかった.
個人としては強力であっても, U
l体として
1
5
叙事詩 ChansondeRolandの異教徒について
は統制のある戦士ではない.両軍の決戦!L
サラセン側はばたばた倒れ,先ず
3人の
Ultrec
e
s
tjurnnesurump
l
u
sv
i
v
a
n
t
;
Maisd'unec
h
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ijobeng
u
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:
l
騎士は戦死し,残る騎士連も夫々一騎打 l
こ
S
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i
n
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sv
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se
s
tabandunant;
敗れ,ただ最後に Chernublesと Margariz
.
AsInnocenzvosens
e
r
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だけが残る .20
軍聞を率いた M
a
r
s
i
l
i
e王の
攻撃が開始され,先頭の大将は Abismeで
,
(
v
.1
5
1
7
2
3
)
(後位のもの笑いのたねになってはいけな
サラセン軍きつての悪徳の塊りのような
い./
児
,
戦って討死にした方がよほどましであろ
P
l
u
sf
e
ldel
u
in
'
o
u
tens
acumpagnie.
う./
Techesadmalesemult granz f
e
l
o
n
i
e
s
;
いずれにしても我々は速からず全滅するだ
ろう。/
いかに頑張っても我らの生命はもたない。/
P
l
u
saimeti
1traisunemurdrie
しかしこれだけはしっかり憶えておいてほ
Q
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l nef
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しl)o/
Unchesn
u
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shomn
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lv
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tjuerner
i
r
e
.
我らは死ねば天国へ行く,必ず天国へ行け
Vasselageademultgrante
s
t
u
l
t
i
e
.
るということを。)
(
v
.1
4
7
1
7
8
)
(敵軍の間でも,この3'
J
以
→'
1
,の悪党はいな
い。/
極悪非道の札付き者で/・.••
叛逆と殺裁を趣味とすることには/
ガリシアの黄金全部をもってしでもこれに
異教徒達は,もはや殉教や楽関の幻など
の渇望の刺戟によって鼓舞された初期の熱
狂的回教信仰を失って,むしろ逆にこの精
神的基盤がキリスト教徒の側に移行した傾
向が上例から汲みとれる.しかしサラセン
軍の猛攻は繰返えされる.サラゴッサの町
は及ばない程だ./いつも黙っていて,一
の半分をも領有している Elimborinsや Aト
度も笑い遊ぶのを見た人はいない./
phaien,Escababiら 7人のアラビアの騎士
しかも勇猛呆敢で,倣慢この上ない男だ.)
達が倒れても,引続き攻撃をかけてくる.
この悪者を異教徒の典型として,しかもそ
海軍大将 Valdabrun,アフリカの Malqui-
の強さを描くことも忘れない作者の意図が
ant(Malcud王の子),
Grandonies(Cappa-
ここに伺われる.このような異教徒軍の腫
doceの王, Capuelの子)が登場して戦場
のような大軍にキリスト教側の大僧正
を朱に染める
Turpinsはフランス軍兵士を勇気づける.
この詩の中によく
!
l
1ち
,
らが死の五恐怖のために,戦場を放棄するの
Que n
u
l
s prozdom malvaisement r
白 n
.
chant
(
(
P
a
i
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e
nf
u
i
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n
t
)
)は
,
H
lてくる句であって,彼
ではないことを意味している.
(
(
E
!carnosenf
u
i
u
m
s
!
)
)
Aseze
s
tmiεlzquemoeriumcumbatant
.
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Pramisnuse
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n
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.
1
6
フテンス文学
(
v
.1
9
1
0
1
2
)
(そら逃げろ!/これを合図に 1
0
万の敵軍
(頼りない神よ,何んでこのような恥を与
えたのか?/
は戦場を棄てる,/呼んでも帰ってこない
我らの王の敗北を何んで見過したのか?/
つもりのようだ.)
何んで忠誠な信者に報いないのか!)
この時代には,信仰と戦いとは密接な関
係をもっていたために
Char1emagne 大
帝のスペイン遠征も,その目的はキリスト
教の布教であり,異教徒達がキリスト教を
神々の偶像を破壊しはじめる.かつての信
仰の対象をかくも簡単に捨て去る様はすさ
まじい.
信仰さえすれば,戦いの目的は達せられた
P
u
i
ss
il
it
o
l
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n
tsuns
c
e
p
t
r
eea
scurune,
のである.この理論は更に飛躍して,礼拝
Parl
e
smains l
ependents
u
runeculum-
堂でミサをあげることが神への奉仕で、ある
be,
とするなら,戦場で異教徒と戦うことも神
Entrel
u
rp
i
e
zat
e
r
el
er
e
s
t
u
r
e
n
t,
への奉仕で、あり,宗教のためには如何なる
A granzb
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u
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e
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r
u
i
s
e
n
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戦争も許されることを意味するようになっ
Etervagant
o
l
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r
b
u
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l
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ていた
EMahumetenzenunf
o
s
s
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tbutent
1
0
万人が逃走する状況は大変なも
のである.この当時の戦場には露営のため
E porcechenl
emordented
e
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u
l
e
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t
.
(
v
.2
5
8
5
9
1
)
の幕舎が無く,当然捕虜は重要人物以外は
収容されない習慣で、あった. Home k
i co
(偶像より 2
奇杖と村l冠を剥ぎとり,/台座
1
l
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を揺り動かして,/足もとに転がり落し
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o
n
:(
v
.1
8
8
6
8
7
) (このよ
て,/視棒で打ちまくり,粉砕してしまっ
うな戦いでは捕虜にはなれない,みな勇敢
た./またテノレヴァガンの像からは紅玉を
にも身を護る.)
もぎとり,/マホメットの像も溝の中に投
M
a
r
s
i
1
i
eが Ro1andとのロンスヴオーの
合戦で右手を失い,
しかも息子の戦死を
聞いて失望のあまりサラゴッサで死んでし
まった.彼の妻 Bramimundeと 2万以上の
モール人が働突し悲歎に暮れた.彼らは
Charlemagneと((Franced
u
l
c
e
)
)を呪うだ
げ込んで,/豚や犬どもの l
皮むまま, 踏み
にじりにまかせた.)
このように Mahomet 直系の Apollin が
最もひどい仕打を受けたことは注目に価す
るし,これが彼らに最も親しい神であった
せいで、あろうことが容易に想像できる.
けでなく,面白いことには,彼ら自身の神
Mahomet が 彼 ら の 保 護 者 s
e Mahomet
々をも罵しった.
mev
o
e
l
te
s
t
r
e guarant (
v
.8
6
8
) として戦
(
(
E
!malvais deus,por quei nus f
a
i
st
e
l
いの最中に呼び出され,崇拝されている事
hunte?
C
e
s
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o
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r
er
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u
e
i1
e
s
s
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scunfundre?
Kimultt
es
e
r
t,
malvaisl
u
e
rl
'
e
nd
u
n
e
s
!
>
)
(
v
.2
5
8
2
8
4
)
実を見ても,矢張り最高の神聖が Mahometにあったとみてよい.
Mahumetl
e
v
e
n
tenl
ap
l
u
sh
a
l
t
et
ur
.
N
'
iadpaienn
e
lp
r
i
tcnel
'
aOl・t. (
v
.853 4
)
吟
1
7
叙事詩 ChansondeRolandの異教徒について
(最高段の塔内にマホメットの像を安置
のであると推測できる。即ち拐杖と神冠を
し,/異教の軍勢は皆んなこれに祈願礼拝
もっ Apollin,輝ゃく紅玉をもった Terva-
する.)
gan,及びサラセン人の保護者である Ma-
M
a
r
s
i
l
i
e王は最初から呼びかけている.
I
I
Iとも象徴として 1
1
1
J像を
hometたちで,各 {
Mahumets
e
r
teApollinr
e
c
l
e
i
m
e
t
:
.
Nespoetguarderquemalsnel
'
ia
t
e
i
g
n
et
(
v
.8
9
)
(マホメットを拝み,アポリンに祈・るよう
な人間であるから,/所詮滅亡は免がれが
たい。)
i:*売とスタイノレは後の r
l
r
もっている. 乙の 1
│並フランス i
誌に継なえされ, H
おこは 4人 1
1の
神をも加えて楠成されている.
Turoldus によって拙かれている異教徒
の姿の特色は,その神々の描'与と同織に活
楼であり,鮮明である.ある者は伝説的,
幻想的であり,他の者は初期の史書にみら
これらの実例は,当時の回教徒の神に対す
れる実在の人物である.彼らは冷性であり,
る概念や信条の解釈に大きな役割を果すも
ζ
S
i
b
i
l
i
cの Margariz は美男の容貌を
特l
のである
もち,
Koran は彼らにとって,常に
神との同体の証拠であった
Mahometが
Purs
ab
e
l
t
e
tdamesl
isunta
m
i
e
s
:
6
8
2
年に残したときも,狂信者達は彼は死
Celen
e
lv
e
i
tv
e
r
sl
u
ines
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んだのではなく,神聖な無幻境にあること
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を主張し,信仰者の前途に希望の光明を暗
示した. しかしこの武勲詩の中からは,回
教徒の神に対する信仰が,初期のものとは
かなり変った種類のものであることが伺わ
れる.種々の Chansond
e
g
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1にも,
この 3人の異教の神々や偶像が現われてく
るが,その性質や根拠については何んの説
(
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9
5
7
9
)
(美男の誉れ高く,多くの女性に好かれ, /
その顔を見て, 顔を赤らめ,/その
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,
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wをみ
ほほ笑みかけない女はないという.)
l
l陣のいで立ちは極め
またサラセン市勢の f
て華麗である.
明も加えられていない.初期の武勲詩には
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教訓的な匂いが強く,武勲詩の系譜を伝え
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るようで興味深い. この詩人は Mahomet
01' elmesmultbons,
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Lacent1
を適切な場所に置き異教徒達を拝ませてい
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る.即ち Mahumetl
Escuzuntgenz,
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この詩には, TervaganK関する詳述は見
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s muntent,s
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られないが,その根拠は各武勲詩に求めて
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みれば,結局 LaChansond
eRoland におけ
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る人の神々の伝統は生き生きした異教の神I
N'untguarnement que f
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の三位一体の観念を合理的に大衆化したも
.
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.
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9
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)
1
8
フテンス文学
(異教の軍勢はサラセン作りの鎖鎧を身に
つけ,/
の Turgisは
((Nev
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sesmaiezu
n
c
h
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殆んどは 3枚重ねのものである./
サラゴッサ製の頑丈な鐙の絡をしめ,/
グエンナ鍛えの銅を帯び,/
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tMahumques
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tPerre deRuロl
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見事な楯をもち,ヴアレンシアの拾をかか
2
)
(
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.9
2
0
-
えている./
吹き流しはう白,藍,赤と色とりどり,/
螺馬,飾り馬は乗り替えて,/
軍馬 l
乙跨がり,競って乗り出す./
空は晴れて,陽は燦然と照りつける./
日に輝やき埋々として照り映える.)
(御心配には及びません!/ローマの
聖ピエーノレなんかマホメット様と比べれば
月とすっぽん!/マホメット様にお仕えさ
えすれば勝利は間違いないんだ.)
この神への信頼にも拘らず, Mahometは
回教徒達を余りにも無惨に失望させた.彼
キリスト教徒にとって常に羨望の的であっ
らの魂はサタンの悪魔によって地獄へとお
た美しいアラビア応に跨って進軍する様
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とされたので、あるL'
は
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S
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.(
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2
6
8
)
.
まさに立派な騎士姿であったであろ
こすぐれた男もいて,ヅュ
う.また,妖術 l
詩人 Turoldusが異教徒を見るのが因襲
ピテノレの魔法に乗って地獄詣でをして来た
的な見方をしていたことと,当時の教会側
ものもいる L'encanteurk
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t en e
n
-
の通念によって影響をうけていることは上
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.
(
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3
9
1
2
)
.
勇敢なパラクホヱを領有する将軍について
は,作者も特に注釈を加えている.即ち
記の事柄より明白である.この傾向は特に
LaC
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dの初めの箇所に顕著
であり.登場人物の描写にその一貫性を示
している.
しかし Roland の死後
(
2
3
9
6
), B
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-
Corsadmultgente1
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gant の登場によって,
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徒の姿がみられることは非常な興味を与え
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.
8
9
5
9
9
)
(身体つきは優美で,顔は出々しく清く,/
一度馬上の人となれば,掴爽たる姿だ./
もとより武勇の誉れは高く,/
もし彼がキリスト教徒であれば,/さぞ立
派な騎士であろうに)
純粋な正統派の回教徒であるトノレトローズ
ありのままの異教
H
異教徒の面白と真価は,この後半 l
こ入っ
て判然となり
Turoldus の筆致によって,
精彩を極めてくる.
ロンスヴォーの戦いに敗北した M
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王の親書が,彼の君主パピロンの Baligant
に援軍を派遣するようにと送られた. (
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.
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6
1
4
)B
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t は驚くなかれ, ヴヱノレギウ
スよりもホメロスよりも年老いた異教の王
1
9
叙事詩 ChansondeRolandの異教徒について
者で,マホメット直系の子孫として回教徒
曹ぎ,錨をとり勇ましく海を渡る./
擢を j
の間で最高の権力をもっていた. (
v
.2
615-
帆柱の頂きと,艦の高いところには/
1
6
)手紙にもられた警告は,
多くの柘摺石と,灯火をかかけ、ている./
EnSarragucea
l
tsucurrel
iber
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lguerpirats
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t
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t,
A Charlemagnes
evuldratacorder
.
(
v
.2
6
1
7
2
1
)
(急遮サテゴッサに救援に来てくれ,/
高くから明りが埠々と照らせば,夜中だと
いうに,海は昼よりも美ししい./スペイ
ンの陸に近づけば,/山一面1
こあかあかと
!照らし全く明るい.)
やがてスペインに着くが,碇泊する"院がな
い.海から河口に入り,マノレプロースから
マノレプリーズを至て,セープノレ河に至る.灯
もし来なければ,今迄礼拝していた/
火や柘摺石が燦然と自![やけば,夜中であっ
神々や,その村l像を放棄して/
ても河の水面をくっきりと浮彫に照らす.
キリストの神聖な教えに服し,/
やがて夜明とともにサラゴッサに到着する.
シヤノレマーニュと和睦するつもりだ.)
かくしてキリスト教 Charlemagne大帝
かくも信仰が全く簡単に置換できるもので
と回教を守る Baligant 大王との一大決戦
あろうか.いかに当時のスペインの宗教心
の日が近づくのである, Baligantの側には
が薄弱になっていたかが理解で・きる.とに
Espaneliz と1
7人の玉達が寄添い
かく
fanと Clarienが使者として Marsilie王の
Baligant は急速北アフリカに巨大
C
l
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r
i
-
な軍勢と各種船舶を集めて,アレキサンド
乙
もとへと出発する.使者連がサラゴッサ l
リアの港から 5月の初夏広大船団を出航さ
辿り着き,宮殿へと f
H
Jを通過するとき,騒
す. (
v
.2
6
2
3
2
9
) その航海の有.織は宗晴ら
音を聞き,多くの異教徒達が泣き叫び,働
しく,詩人の妙えなる筆捌さはさえてく
央している有様を見た.これは破壊された
る.
異教の神々, Tervagant,Mahomet,Apoll
i
n の無力とを非難する声であった. 使者
Cranzsuntl
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sozdec
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連は感恕!な態度で
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l Mahumet k
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7日ー 1
3
) を述べたとき, Bramimunde
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amerene
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は憤然として捨鉢に答える.
3人の神々の名の下に
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lvienentenEspaignel
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)
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(敵の船団は堂々としている.帆ζ
l風をー
ぱいはらませ,/
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20
フランス文学
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gant の名で戦宣布告をする. (v.2978-81)
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Led
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epoignadperdut,
白馬に跨がる Charlemagne は,キリスト
'
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.10万騎を見わたしてから駆け出し, z
t
i
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教i
の重大さを悟り,神とローマの使徒の益[1名
をI
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Jえる RecleimetDeuel
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Quedevendrai,
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1
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me. (
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9
9
8
)
. しかし大帝の心は, もう一
つの??渋と難儀があった,つまり Roland
なき後, かつて征服した S
e
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e人
, Hun-
(これはまた何んという愚かな御扶拶 1/
, Bugre人
,Romain人
,P
u
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n人
,Pagre人
我らの神々は裏切り者です./
,A
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ロンスグォーでは何んら威信を示すことも
を献えすかも知れない憂慮であった. (v.2
できずに/
9
2
1
2
4
)
味方の騎士をむざむざと戦死させました./
B
a
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i
g
a
n
tは軍馬に跨り,その雄姿は堂々と
私の君も戦いに敗れ,/しかも右の拳を失
し荘麗であった
くされました./
情けないことよ,憐れな私は一体どうなる
んでしょう./いっそのことー思いに殺し
Laforcheureada
s
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zgrantl
iber,
G
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てくれる人はいないものかしら.)
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彼女にとっては無理のない気持であり,し
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かも金髪の Jurfalen王子も戦死した今と
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Leesl
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sadmultc
l
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r,
なっては希望がない. 使者の Clarien は
「もう黙りなさい,
お妃様 J ((Dame,ne
(v.3157-62)
(素股はとても広く./牌腹は細く,肋は
p
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tI (
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.2
7
2
4
) となだめて,
張り,/胸は頑丈で肉が隆々とし,/肩骨は
B
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l
i
g
a
n
t大王の戦略を説明する.
遅しく,血色は明るく,/不敵な面魂に頭
この後に登場するアラプ人には注意する
髪は渦巻き,/夏の花のように白い.)
価値がある.アラビアの異教徒軍は軍船か
ら降り立った Paien d'Arabe des n
e
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百戦錬磨の勇士である彼が,もしキリス
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8
1
0
)
. 当時のアラビア人は
s
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ト教徒であれば,さぞかし誉れ高い式将で
優秀な戦士であり,回教軍の中でも最右翼
あるのに 1Dev
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であった.アラブの駿馬や螺馬 l
こ跨り,騎
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;/Deus! quel baron,
兵としては神技を示すほどであった
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.3
1
6
3
4
) と作者は残念がる.彼の
Ba-
l
i
g
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tは忠匝の Gemalfin と 4人の大将軍
幅
馬術の素養も素晴らしく,軍馬を駆って l
を伴ってサラゴッサへと飛ばす
50
尺もある濠をー跳びに乗り越える技量ζ
l
M
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l
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王と Bramimunde ~こ会ってから,先駆け
異教徒達は鼓舞される.詩人は,フランス
て行く. その先陣は大帝にまみえて B
a
l
i
-
軍の構成を描写した後に,対照的にサラセ
叙事詩 ChansondeRolandの異教徒について
立つてはいたが,強力なものであった.その
出身地は地理的ζ
l明瞭なものもあるが,伝
説的或は詩人の創作によるものも多い.智
aligant は雄々しい武将であると同時
将 B
②①①⑤⑤⑦①
ン軍の組織を示す. こ れ は 混 成 軍 団 で 成
2
1
Hums人
Hungres人
B
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e人
ValPenuse人
Maruse人
に教養の高い人でもあった.彼は直ちに 30
LeusAstrimonies人
軍団 e
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l
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sの部隊編成を, Torleus王と
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l
l
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Dapamort王に命じる.即ち,
①
Clarbone人
B
u
t
e
n
t
r
叫人
⑩
Fronde人
(
A
) ①
①①①①⑦
②
頭の大きい Micenes人
以上がフランスの年代記交に書き示され
NublesとBlo
s人
rancor.XXX.
ている名前である. GesteF
Bruns人と Esclavoz人
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sinumbrent.(
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2
6
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)
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s人と Sorz人
異教の大王は,先頭に龍印の旗を立て.
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、
‘
・
)
B
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Tervaganと Mahomet の神旗を打つ立て,
Jericho人
邪 神 Apollinの偶像を高々とかかげて進軍
①
Nigres人
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する. Dedarant s
①
Gros人
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./E l
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t Tervagan e Mahum
⑩
B
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/Eun'ymageneApolinl
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.(
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)
. 智略に長けた Baligant は
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Turcs人
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マレ一軍,③マノレフゃレーの巨人軍を待機さ
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s人と Avers人
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, オクシアンの部隊を自ら率いて進む.
Ormaleus人と Eugiez人
これら軍勢の中でも,
SamueI人
誇っていた.明らかに Turoldusは,当時の
②③①①⑥⑦③①
Ermines人と Mors人
B
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s
e人
⑩
(
c
) ①
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守
トノレコ軍が最強を
トルコ人の剛勇さを認めていたことが理解
Clavers人
できる.雲霞の如き敵味方の大京が美しく
Occian人
│涼伍を整えて接近する.両軍の問 l
とは,遮
Malproseの巨人
ぎる山も谷も圧もなく,森も林もない平原
この、年代記d については, 作者はしばしば引合に出している. 即ち
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s
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s
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aGesteFrancor(
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3
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(
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(
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.
(
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5
)
(
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) Cod
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Icampf
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5
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.(
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1
)
(
4
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(
5
) I
le
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s
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'
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e
n
eg
e
s
t
e(
v
.3
7
4
2
)などである。
22
フランス文学
の真只中で遭遇する.オノレフエノレヌの Am-
では,親子の情愛はフランス人のものより
igant の旗を高々とかかげて
b
o
r
r
e
s が Ba1
もアラビ、ア人の方が強かったように思われ
突撃する. フロノレデーの王 Canabeus,ベ
る.この場にのぞんで彼は悲しみの大きさ
ルシア王 Torleu,Malpramis らは殉教の
に自信を失い始めた自分に気付き,早速異
神冠を天国で受けるために数多くのフラン
国人の予言者 Jangleu を召して,戦いの
ス軍と勇敢に戦った. 戦いは燐烈を極め
成行を問い質す.予言者の返答は卒直で絶
r
戦
望的であるが,一抹の血路がないこともな
B
a
l
i
g
a
n
t は味方の全市将士を励まし,
いに勝ちさえすれば,美しく気高 l
)姫でも
国でも領地でも何んでも与える」という.
J0 v
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. (
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.33989
)
. 異教徒述は元気百倍する. さすがに
B
a
l
i
g
a
n
tは強い. フランス軍の将軍 Guineman,Gebuin,Lorant,Richart らを打ー
ち倒し,アラビアラオクシアン,アノレゴイ
かった.つまり
Morze
s
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tcumbatant.
Maisreclamezl
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sbaronsd'Occiant‘
TurkseEnfruns,ArabizeJa
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zdemuramt.
Coq
u
'
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s
t
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e
i
t,
ユ,パノレクノレら鬼の女1き軍勢が抗烈に攻め
たてる.フランスとアラビアの両市はここ
を先途と乱れ戦う Multbenif
i
e
r
c
n
tFran-
c
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i
seA
r
r
a
b
i
t
.(
v
.3
4
8
1
)
. この詩人の言葉
はそのすさまじさを伝える. 1
1
1
1ち
Degrantdulorl
ip
o
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u
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.
C
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tas
u汀nr
(
v
.
3
4
8
8
9
)
(その惨状は決して忘れられない 1/
全く
耐えがたき戦いだ, )
(
v
.3
5
1
3
1
9
)
(パリガン大王には,生命が危いです./
陛下の神々はもうあなたをお護りにならな
いでしょう./シヤノレノレは威勢よく勇敢で,
/これほど堂々と戦う軍勢は未だ見たこと
がありません./しかしオクシアン,
トル
コラアンフロン,/アラピ、ア,及び巨人軍
を呼んで,/全力をあげて,遅れをとって
はいけません.)
もはや生命も危く, 日頃のやfT々は当てに
ならない.もはや今となっては予言者の忠
異教の大王は,
その神々 Apollin,Ter-
告も役立たない.大王は山桔子の花の女1き
,
vagant,Mahomet の名を呼んで,戦いに
白需を鎧の外に出して,
勝利を授けてくれれば,純金の神像を造り
なっても動じない党悟をきめる.彼は馬の
(
M
idamnedeu,j
ov
o
sa
i
奉ることを誓う (
いななき声を出すオクシアン勢,犬の吠声
mults
e
r
v
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: / Tutes t
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s ymagenes f
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r
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をするアノレゴイ人の軍勢を集めて敵陣へ突
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l
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n
tは
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'
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n(
v
.3
4
9
2
3
)
.とのとき, B
入する.しかしフランス軍の反撃によって
子息 Malpramis と弟 Canabeus の戦死の
龍旗をもっ Ambure は倒れ,自分の龍印
報を聞いて,兜を傾けて,首をうなだれ,
の王旗もろとも地 l
乙落ち, Mahomet聖 I
障が
まさに息も絶えんばかりに悲しむ.この頃
泥まみれになるのを見た B
a
l
i
g
a
n
t は形勢
いかなる事態に
叙事詩 ChansondeRolandの異教徒について
23
の不利を知り,神の加護が Car
!e
s の側に
C:戦いを挑むとは何んたる非道
我が国土 I
あることを悟る Liamiralza
l
q
u
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'
e
na
-
だ./
p
e
r
c
e
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t/Que i
l ad t
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r
t e Carlemagnes
我が臣下となれば,領地をやろう./
./Paiend'Arabe.
.
.(
v
.3
5
5
3
5
5
)
.乙
d
r
e
it
束方まで‘来て我に仕えよ)
の出来事7は,アラプ人にとっては常に敗北
を意味する兆と考えられていたものであっ
た.いよいよ B
a
l
i
g
a
n
t は意を決し, Car-
C
a
r
l
e
sの答えは断固としている.
(
(
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l
t
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tmes
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t
:
P
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sneamorned
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iapaienr
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d
r
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.
l
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s との一騎打となる. これはアラビア軍
Receifl
al
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iqueDeusn
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sa
p
r
e
s
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n
t
e
t,
とフランス軍の勝敗を決する天王山であり,
C
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s
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t
e
t,
epuit
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回教とキリスト教の宗教上の対決であった.
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s
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l
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dのクライ
乙の筒所 I
マックスがみられるのである.両者とも剛
勇の士であり互いに関の戸fをあげることを
忘れない.異教の大王が「プレシューズ」
(
(
P
r
e
c
i
u
s
e
!))と叫べば, C
a
r
l
e
s は「モンジヨ
ワJ(
(
M
u
n
j
o
i
e
!
)
) と答える. この天 l
こも響
く雄叫びに,相互にその所花を知り,まさ
P
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fec
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p
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n
t
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.
)
)
(
v
.3
5
9
5
9
9
)
(つまらぬことを日うな,/異教の者に施
こす情けも平和もないわ,/
J~ らの神の教え,/キリスト教を受け容れ
れば直ぐにも和睦をもとうぞ./
全能の王を崇め信仰せよ.)
に龍虎相打つ息づまる一騎打が展開する.
C
a
r
l
e
sは決して自己の使命を忘れていない
正剣と邪剣とが交互に振られ,いずれか片
F
-しく,再び一騎打が始め
が,彼の言葉は 7
方が倒れるまでは,休むことを知らない.
られた.大王は,大帝の褐色ζ
l荊iく鉄兜め
(
v
.3
5
6
8
8
8
) 2つの宗教を代表する両雄の
がけて強く斬りつけ,兜は裂け,肉片を少
興亡を賭しての決闘はすさまじい限りであ
a
r
l
e
sは梢々よろめき,今
しく切り落し, C
る.両者は互いに牽制し合って,会話が始
にも倒れそうになったとき,
a
l
i
g
a
n
tの言葉は悲恰的である.
まる. B
c
i
n
tGabrielが声をかける.
よって天使 S
神の加護に
これを聞いて勇気と正気を取反して,異教
(
(
C
a
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l
e
s,
kart
epurpenses,
の大王ζ
l斬りつけると,宝石をちりばめた
S
iprenc
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lquev
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t
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s
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兜を M~ き,
par1
emene
s
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n
t
e
;
Morta
smunf
i
l
z,
(
v
.
3
6
1
9
)キリスト教軍の勝利を告げる叫び
A multgrantt
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tmunp
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g
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.
戸があがり,大王を失った,異教徒軍は,
Devenmeshom [cn f
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もはや戦意もなく敗退する.これが神の思
dre
ユ
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t
.
し召しであり, cum Damnesdeus l
Venmeis
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v
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i
c
iqu'enO
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i
e
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t
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.
)
)
(
v
.3
6
2
5
),この戦いは異教徒の逃走で終っ
剛
(
v
.3
5
8
9
9
4
)
(シヤノレルよ,よく反省しろ,/
B
a
l
i
g
a
n
tf(致命的打撃を与える.
たのである.一方,
サラゴッサの町では
Braminundeは高い塔で神が常に憎む邪教
後悔して詑びよ/
の僧侶達を侍べらせて,アラビア軍の敗走
我が子を討ったのは汝だな,/
の情景を見て叫ぶ.
2
4
フランス文学
(
(
A
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zn
o
s,
Mahum!
l
と神の味方がなかったとしたら, B
a
l
i
g
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n
t
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as
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n
tvencuznozhumes, の方が勝利を収めたかもしれない.その実
E!g
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t
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s,
Liamiralzo
c
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igranth
u
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!
)
)
力においては C
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s 以上であったで、あろ
(
v
.3
6
4
1
3
)
(ああ fマホメツトよ f
う.第 3部 (Ganelonの処刑)に入ってか
らは,もはや異教の登場をみない.僅かな
助け給え 1/
蛇足として Bramimunde がエックスの洗
ああ優しき王よ,味方は敗れましたよ
1
礼池で信心深い名門の貴婦人達に付添われ
大玉さまにはあえない最後をとげられまし
て改宗し,その名も Julienne と改め,真
7
こ!)
のキリスト教徒となったくだりで終る.
(
v
.
3
9
7
8
8
7
)しかし最後の l
a
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s
s
e(
2
9
1
)に注
a
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s
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l
i
e にとっては
この知らせは傷心の M
a
r
l
e
s は天使
目する箇所がある.即ち C
口頭
余りにもひどかった.これを聞くや壁 l
Gabriel の命によって,異教徒に包囲され
を向けて,涙を流し,罪深く無念のまま死
たインフの町の Vivien王を救援するため,
に果てた.そしてその魂は悪魔の手に渡っ
ビーノレの地まで息つく暇もなく,再び遠征
7
こ.
a
r
l
e
sは眼に
しなければならないことを, C
L'anmedel
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b
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e
t
.(
v
.3
6
涙を浮べ,白需をしごきながら嘆く.即ち
4
7
)
.かくて正義の側が勝利をおさめ,作者
「とにかく,苦労の多い我が生涯だ」
は敬度に詩句を結ぶ.
I
神明の加護をもて
(
(
D
e
u
s,
s
ipenusee
s
tmav
i
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!
)
)(
v
.4
0
0
0
)
.何
戦うものは,すべて成就する」と Multben
故なら今迄の行動は全くスペインにのみ限
e
s
p
l
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i
t
e
tquiDamnesdeusa
i
u
e
t
.(
v
.3
6
5
7
)
.
られていたからである.キリスト教のため
大帝はサラゴツサを占領し,町中のユダヤ
には,彼は何処までも行かねばならない運
教会や回教寺院を捜索させて,凡ゆる画像
命を背負っている.もし Turoldusがもう
を鉄槌や斧で粉砕し,呪いや妖術の証拠は
Iつの詩を書いていたとすれば,更に興味
消失してしまった.神を信じ,神を崇む
あるものであろうことが想像できる.
C
a
r
l
e
sの心によって 1
0
万余人の異教徒は
またキリスト教に改宗された女性が宗教
強制的に洗礼をうけ,拒絶する者は処刑さ
理念の相反する両陣営の聞の平和のはしわ
れた.しかし Bramimunde 妃だけが洗礼
たしとなって,この叙事詩が持っているこ
を版否したため,捕虜としてフランスヘ述
とは l
)かな
とも,詩的奇縁を感じないわけ l
れ行き,平和的 l
こ改宗させようと試みられ
い.彼女は夫の死まで、は,貞節な妻であっ
る.
たし,この叙事詩のコンテキストで知る限
ここで LaC
l
z
a
n
s
o
nd
eRoland の第 2部が
a
r
s
i
l
i
e 王ただ一人の
りでは,回教徒の M
終る.第 1部 (Rolandの死まで)は,登場
a
r
l
e
sは
妻であったことは注意に価する. C
人物の説明であって,なかでも最も極悪な
サラセン女王のエキゾ、ティックな美しさに
a
r
l
e
s の部下の裏切り行為であった.
罪は C
魅かれたので‘あろうか.また彼女は,サラ
第 2部では,その主人公は B
a
l
i
g
a
n
t とい
セン宮廷に叛逆の知慧をもたらした騎士
a
r
l
e
s
う価値ある好敵手であった. もし C
Ganelonに感動したので-あろうか.とにか
2
5
叙事詩 ChansondeRolandの異教徒について
く,彼女は非常に高価な 2個の首環を持ち
のの性格を大巾に変え,初期の男性的叙事
帰るよう彼に贈った.それは黄金と紫水品
詩を宮廷ロマンスへと展開して行ったので
と風信の玉で出来ており,ローマの凡ゆる
ある.
富も及ばぬほどの価値のものであった.
最後に,数理的に統計を出してみて,作
(
v
.6
3
7
9
)C
a
r
l
e
s大帝さえ,未だ持ったこ
者の異教徒に対する取扱いの志向を結論し
ともないような東洋の日もくらむばかりの
こ費やした
てみよう.作者が異教徒の描写 l
財宝は当時の西欧の地味な兵士達には大き
a
i
s
s
eが全体の 2
9
1節中, 1
4
8節もあり,
詩節 l
な魅力であったに遣いない
丁度半分強の割合を占めている.ここに異
この叙事詩の中では集団としての異教徒
教徒とキリスト教徒を同等に描写し刊力の
に対するキリスト教徒の態度はあまり同情
とよって両者の葛藤を激烈なものに
均衡" I
的ではない.中世の騎士道は廃れ,十字軍
仕立てようとした手法が伺える.異教軍が
の初め項の記録文書と当時の武勲詩の初期
強ければ強い程キリスト教軍の描写に張合
l対する
の作品を考えてみても,異教の敵ζ
いがあり,そして最後の勝利という華かな
キリスト教徒の騎士が示した中世の騎士道
幕切れが,この作品を益々価値づけている
は梢々すたれかかっている.異教徒は絶え
のではなかろうか.
ず悪者であり,滅ぼされるためにのみ創り
この意味から異教軍の内訳を検討してみ
出されているようなものである.しかし例
ると,
外的に,
(
1
) 純粋に異教徒のみを描写したもの:5
2
キリスト教徒であったならば,
雄々しく立派な貴族であったであろう場合
には,特別扱いされている.その騎士道は
節
(
2
) 異教徒とキリスト教徒とー絡に現われ
この地上に異教の芽を出さないようにと,
ていて,
無防備で横たわっている傷兵をも殺す行為
⑧
異教徒を主体的に描 l
)たもの:2
7節
が認められていた時代なのである.いずれ
⑮
キリスト教徒を主体 l
こしたもの:2
4
にしても,総括的には当時の記録文書や初
期の武勲詩には,キリスト教徒も異教徒と
節
(
3
) その他が純粋にキリスト教徒のみのも
同様に,野蛮な行動をとり,いや時にはもっ
4
3節中殆んどが Roland,C
a
r
l
e
s,
ので, 1
と残酷なものであった事実を証明してい
Ganelonに費やされている.
る.キリスト教徒の理想像として拙かれて
しかもこれらのパーセンティジは,
a
r
l
e
s の人格も,あの場合には批評
いる C
A 全詩篇 2
9
1節1ft,
される而もあり,逆に異教徒の行動を賞賛
(
1
) のもの
17.86%
するよう際立たせる筒所さえみられる.
(
2
) のもの
a
) 24.77%
b
)
この頃からキリスト教徒と異教徒の問の
騎士道に,女性に対する礼節の跡が,この
LaC
h
a
n
s
o
nd
eRolandを初めとして初期の
(
3
) のもの
8.24%
49.14%
4
8
i
i
i
i中
,
B 異教徒関係の詩節 1
2
英雄詩に辿ることができる.この特徴は 1
(
I
) のもの
35.13%
世紀の聞に発展し,やがては叙事詩そのも
(
2
) のもの
a
) 48.64%
26
フランス文学
b
) 1
6
.
2
1%
という卒になっている.
ありのままに伝え,しかも登場する状況と
場所に応じて適宜の性格を各様に個性づけ,
更に特徴づけるものとして,異教徒が集
すべての異教徒が同型でないことを強調し
中的ζ
l現われている筒所の詩節を調べてみ
ていることも,この叙事詩を価値づけ,作者
ると,
の技量の評価を高めるものである.そして
(
I
) 2→ 7, (
B
lancandrins の独明場一
J
I
j
略)
更に特筆すべきことは,もしこの LaC
.
加n
s
o
nd
e Roland がなかったとしたら,イタ
69→7
8,(
M
a
r
s
i
l
i
eの Rolandへの攻
撃準備一領主達の武者振る l
))
1
8
7→202, (真打 B
a
l
i
g
a
n
tの登場一
リア・ノレネサンス文学の花を咲かせた B
o
i
r
i
s
t
oの叙事詩,OrlandoInnamo
・
ardoや A
r
a
t
oと O
r
l
a
n
d
oF
u
r
i
o
s
oの存在を期待するこ
とは到底できなかったで、あろう
進軍)
228→234, (
B
a
l
i
g
a
n
t の戦いの雄姿
(
1
9
6
2
年
9月)
ーその軍団編成の妙)
(
2
) a
) 3
7→42,(
M
a
r
s
i
l
i
e と Ganelon
の交渉ー掛引き)
46→5
0, (Ganelon と約束一握
〈参考書目〉
(
I
) M. D
e
l
b
o
u
i
l
l
e
; Sur l
ag
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n
e
s
ede l
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ChansondeRoland,P
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sA
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.
・
mies,
B
r
u
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e
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l
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s,1
9
5
4
.
手)
9
3→1
0
8
,(
M
a
r
s
i
l
i
eの領主達と
Roland達の決戦一敗北)
1
1
2→(とびとび) 1
2
5
,(
M
a
r
s
i
l
e
と Roland第 2回戦一勝利)
1
4
2
ー1
4
5
,(
M
a
r
s
i
1
i
eの右拳,王
子の戦死一突撃)
235→(とびとび) 2
4
1, (
B
a
l
i
gantの攻撃一活躍)
, (Baligant と Carles
2
5
7→262
の一騎打一戦死)
(
2
) P
.B
o
i
s
s
o
n
n
a
d
c
; Du nouveau s
u
rl
a
L
i
b
r
a
i
r
i
eAncienne
ChansondeRoland,
HonoreChampion,
P
a
r
i
s,
1
9
2
3
.
(
3
) D.M
cMillan;LaChanson de G
u
i
l
-
1aume,
E
d
i
t
i
o
n
sA. & J
.Picard& Cie.,
P
a
r
i
s,1
9
5
0
.
(
4
) G
.R.deLage;I
n
t
r
o
d
u
c
t
i
o
nal
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n
c
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e
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ments
u
p
e
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i
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u
r,
P
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i
s,
1
9
5
9
.
(
5
) L
.F
o
u
l
e
t
;P
e
t
i
t
esyntaxedel
'
a
n
c
i
e
n
b
) 29→(とびとび)3
6, (
B
lancan-
i
b
r
a
i
r
i
e Honore Champion,
f
r
a
n
c
a
i
s,L
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r
i
n
sと Ganelonの取引一成功)
P
a
r
i
s
,1958.
B1ancandrins,M
a
r
s
i
1
i
e,B
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l
i
g
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叙事詩 ChansondeRolandの異教徒について
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