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私はごめんなさい
【校訓】 克 己 平成25年 8月 誠 實 No 5 忠 恕 発 行 村上市立 猿沢小学校 大人から「ありがとう」を 先日「きれい館」で朝日地区水泳交歓会が行われました。猿沢小学校の子供たちが自 己記録更新を目指して大活躍したことは言うまでもありません。また、どの学校の子供 たちも応援する声や態度もよく、気持ち良い爽やかな時間が過ごせました。その中での ワンシーン。 泳ぎ終わったMさんに、友だちから「すごかったね、頑張ったね」と言葉をかけられ ると、Mさんは「ありがとう」と笑顔で応対していました。私は心がとても温かくなり ました。「ありがとう」と言ったMさんはどんなに嬉しかったことでしょう。自分は友 だちから必要とされている、自分が認めてもらえたという幸福感(自己肯定感)に満た されたことでしょう。 私たち(親や教師)は、子供たちに「自分は、誰かにとって大切で必要な人間なんだ」 という自己肯定感を育むことで、生活意欲の土台である『がんばろうとする力』を身に つけさせ、その力が様々な出来事や困難を乗り切る源になっていくのです。 この「自己肯定感」を育てるために一番有効なのは、『ありがとう』の言葉かけだそ うです。私たち親や教師は、子供たちに、 「 ありがとうは?」 「 ごめんなさいって言った?」 と促しています。それは、感謝の気持ちと自分の非を認める素直な人になってもらいた くて教えているのです。であるならば、まず、私たち親や教師が率先して「ありがとう」 「ごめんなさい」の気持ちを素直に子供たちに言葉として伝えるべきでしょう。特に、 子供たちの大切さ居場所である家庭で、家族から言ってもらったとき、子供たちはどん なに嬉しいことでしょう。自然と「ありがとう」「ごめんなさい」を今以上に言える子 供に育つことでしょう。そして、認めてもらえた、愛されているという幸福感に満たさ れ、愛情深い人に育ち、いずれ自分たちも親として我が子に伝えていくことでしょう。 「ありがとう」 「ごめんなさい」が素直に言える猿沢の子供 たち。その力を育んできた家庭力や地域力の素晴らしさ。そ して、これまでの猿沢小学校職員の教師力を改めて感じるこ とができた一場面でした。 猿沢の子供たちを見守ってくださる大勢の皆様に『ありが とうございます』 (文責 校長 高橋 勝也)