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保健だより 5月号
兵庫県立阪神昆陽高等学校 保健室 平成 26 年度 №2 暖かい日が多くなってきましたね。早いもので5月ももう終わろうとしています。ゴールデンウィーク から始まり、17日には体育祭も終えました。この1か月、皆さんにとって、思い出のたくさん詰まった ひと月となったことでしょう。 さて、新しいクラスにもようやく慣れてきた頃でしょうか?気づかないうちに新学期の疲れが溜まって いるかもしれません。5月は「なんとなく元気がない」「身体がだるい」などといった、いわゆる“5月病” と呼ばれる症状が出やすい時期でもあります。皆さんは大丈夫ですか?もうすぐ中間考査もありますので、 考査に向けて頑張りつつ、疲れたなと感じたら早めに休憩をとり、のんびりできる時間も大切にしながら 生活のペースを作っていきましょう。 そろそろ4月からの新しい生活にも慣れてくる頃。気のゆるみからケガや体調不良が増えたり、何気な い一言で友人を傷つけてしまったりすることもある時期です。自分の最近の生活を振り返ってみて、皆さ んはどうでしょうか? 最近特に気になることは、擦り傷等の軽いケガ、そして、骨折等の大きなケガも多数発生していること です。やはり体育の授業、部活動、登下校でのケガが多いように感じます。日頃から良い緊張感を持って 日々生活し、十分注意するようにしましょう。 □世界禁煙デー□ 毎年 5 月 31 日 毎年5月31日は、世界保健機関(WHO)で定めた「世界禁煙デー」です。タバコの影響で死亡する人 は、世界中で年間600万人以上とされ、どの国でも大きな健康問題となっています。 タバコの煙には、発がん物質が数十種類も含まれています。タバコによるがんは、口や鼻、のど、肺など の呼吸器のほか、食道や胃にもできる場合があります。また、肝臓や腎臓、膀胱、尿管など、体の中で不要 になったものの処理にかかわる部分にも影響します。 「吸ってみようかな」と思った時、体の様々なところにがんが起こる可能性が あること、タバコによるたくさんの害を思い出してください。 日本は『未成年者喫煙禁止法』で、満 20 歳未満の未成年の喫煙を禁止 しています。他の人に誘われても、断る勇気を持ちましょう。 ××タバコの恐ろしさ×× その 1 一度吸ったらやめられない タバコは体に悪いもの、これは誰でも知っています。しかし、 「一度だけなら大丈夫」 「本数が少なければ 平気」などと思っていませんか?タバコは麻薬と同じ“薬物”です。一度吸ったらやめることは非常に困難 です。 ●タバコは長期的に体をむしばむ シンナーや覚せい剤などの違法薬物と、タバコのニコチンには、同じような毒性が 含まれます。違法薬物は使い始めてから短時間で脳や体を破壊しますが、タバコは ゆっくりと時間をかけて体をむしばんでいきます。 ●「試しに1本」がニコチン中毒の始まり 最近のタバコは1本目でも吸いやすく作られています。最初は少しむせても、試しに吸っている うちにすぐに慣れて、あっという間にニコチン中毒になってしまいます。 ●吸わずにはいられないから吸う タバコを吸っている人のほとんどが、おいしいから吸っているわけではありません。ニコチン中毒 になり、禁断症状に追い立てられて吸い続けているのです。 ××タバコの恐ろしさ×× その2 タバコによる口の中への影響 タバコの煙が1番最初に入るのは口の中です。口臭や歯、舌にも悪い影響を与えます。 ●口臭・・・口の粘膜がただれて(ニコチン性口内炎)、嫌な臭いがします。いくら歯を磨いても、 うがいをしても、肺から出てくる息はカビ臭いタバコの臭いになります。嫌な臭いは 自分では気がつきません。 ●歯ぐき・・メラニン色素が沈着して、歯ぐきが真っ黒になります。両親がタバコを吸っていると、 副流煙の影響で子どもの歯ぐきまで黒ずむこともあります。 ●歯・・タバコの煙の中のタールはヤニとなり、歯の表面に沈着して黒くこびりつきます。特に 下の前歯の裏側にこびりつきます。