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事業報告書 - ACCU | 公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター
公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター 平成 24 年度事業報告書決算報告書 公益目的事業 公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)は、ユネスコの基本方針に基づき、 アジア太平洋地域諸国の教育と文化の振興を図るため、平成 24 年度に以下の通り事業 を実施しました。 I 人物交流事業 諸外国と教育と文化の分野での交流を通じて相互理解の進展に寄与することを目的に 教職員、高校生の交流事業を行いました。 1.中国・韓国教職員交流事業 国際連合大学の委託により、初等中等教育に携わる教職員を対象にした以下の事業を 行いました。 (1)中国派遣プログラム 中国教育部等の協力により中国派遣プログラムを実施し 呼和浩特市● ●北京市 ました。10 回目を迎えた今回、岡山県、熊本県、千葉県、 東京都、徳島県、長崎県、宮城県、山口県の教職員等 25 名 を中国に派遣しました。 出発前に、文部科学省に「中国の教育事情について」と 題した講義、前年度プログラム参加者の発表と意見共有会があり、参加者の訪中に際 しての目的意識をより高めるための時間を持ちました。 中国では、教育部より中国の教育方針と概要の説明があり、教育政策の現状や課題 について学ぶ機会が与えられました。その後、 北京と呼和浩特(フフホト)市で特別支援 学校を含む計 5 校を訪問し、その他、中国教 育部等への表敬訪問、意見交換、文化施設見 学などを通じ、多くを学び、交流をすること ができました。 正式プログラム名:中国政府日本教職員招へいプログラム 日時:平成 24 年 5 月 27 日(日)~ 6 月 3 日(日) 参加人数:25 名(国際連合大学、文部科学省職員および ACCU 職員計 5 名含む) 訪問都市:北京市、内蒙古自治区呼和浩特市 公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター 平成 24 年度事業報告書決算報告書 (2)韓国派遣プログラム 韓国ユネスコ国内委員会等の協力により韓国派遣プロ グラムを実施しました。 愛知県、石川県、大阪府、岡山県、神奈川県、京都府、 千葉県、東京都、奈良県、広島県、福岡県、宮城県、和歌 山県のユネスコスクールを含む学校および教育委員会の 教職員等 53 名を韓国に派遣しました。 ソウル市 京畿道 忠清南道 今回は十分な準備期間を確保し、参加者同士が互いによ 釜山市 く知り合うことを目的に、訪韓 1 か月前にオリエンテーシ ョンを実施しました。駐日本国大韓民国大使館より「韓国 の教育事情について」と題した講義、前年度参加者から日韓の教育交流についての発 表が行われ、訪韓にあたっての役割分担などが話し合われ、参加者全員の本プログラ ムおよび今後の教育交流への目的意識が高められました。 訪韓時には韓国のユネスコ活動とユネスコスクール活動についての説明や、「韓国 における初等中等教育の現状」についての講義があり、韓国の教育事情や日本の教育 事情との違いについて理解が深められました。また第 5 回 ESD 日韓教員フォーラム が開催され、日本人教員 1 名がパネリストとして参加したほか、韓国教員と共にワー クショップやグループ討論が行われました。 学校訪問は 2 つのグループに分かれ行いまし た。両グループともソウルで 1 校を訪問し、そ の後 A グループは京畿道で 2 校、B グループは 忠清南道で 2 校訪問し、授業見学や教職員、児 童生徒との交流が行われました。最後に、釜山 市で報告会が行われました。 正式プログラム名:韓国政府日本教職員招へいプログラム 日時:平成 24 年 8 月 29 日(水)~ 9 月 7 日(金) 参加人数:53 名(国際連合大学、文部科学省職員および ACCU 職員計 5 名含む) 訪問都市:ソウル市、京畿道(水原市)、忠清南道(大田市、論山市、公州市)、釜山市 両プログラムの実施報告書を作成し、教育現場での今後の活用のために、参加した教 職員、関係機関に配布しました。また、今後のプログラムで協力をお願いしている関 係団体にも配布し、広報に努めました。ウェブサイトで公開しています。 中国派遣報告書:http://www.accu.or.jp/jp/activity/person/data/2012_VisitChina.pdf 韓国派遣報告書:http://www.accu.or.jp/jp/activity/person/data/2012_VisitKorea.pdf また、これまでの交流事業の内容と成果をまとめた広報資料(国際教育交流事業ブッ クレット)を制作し、関係者に広く配布しました。 公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター 平成 24 年度事業報告書決算報告書 (3)韓国教職員招へいプログラム 初等中等教職員交流プログラムを実施しました。 今回は 13 回目となり、韓国教職員 144 名を招きま した。環境教育をテーマに、日韓両国の ESD につ いて理解を深めるためのフォーラムを開催した後、 各地域の教育委員会、学校関係者のご協力を得て、 主にユネスコスクールを訪問し、日本の教育現場で の ESD 活動を視察しました。 東京で行われた歓迎交流会では、財団法人辻 アジア国際奨学財団やサムスン電子ジャパン株 式会社のご協力により、日本で勉学に励む韓国留学生や、韓国語日本語に堪能な社員 に、通訳協力者として、韓国の先生と日本の先生の交流をサポートしていただきまし た。また、東京近郊の学校訪問時には、国際交流に関心のある大学生に同行してもら い、記録用の写真撮影や、会話の補助など協力してもらいました。 韓国教職員招へいプログラム報告書: http://www.accu.or.jp/jp/activity/person/data/2012_InviteKorea.pdf 正式プログラム名:国際連合大学 2012-2013 年国際教育交流事業 韓国教職員招へいプログラム 日時:平成 25 年 1 月 16 日(水)~27 日(日) 参加人数:144 名 訪問都市:東京近郊、千葉県八千代市、和歌山県橋本市、石川県小松市、千葉県、福岡県、大阪 訪問学校: A グループ 慶応義塾幼稚舎、八千代市立八千代台西小学校、八千代市立勝田台小学校、千葉県立八千 代特別支援学校、八千代市立みどりが丘小学校、八千代市立少年自然の家、八千代市立村上北小学校 B グループ 横浜市立永田台小学校、橋本市立紀見小学校、橋本市立高野口小学校、橋本市立紀見東中 学校、和歌山県立橋本高等学校・古佐田丘中学校(併設型中高一貫教育校) C グループ 足立区立興本扇学園、小松市立今江小学校、小松市立高等学校、小松市立板津中学校 D グループ 神奈川県立横浜国際高等学校、市原中央高等学校、千葉県立特別支援学校市川大野高等学 園、成田市立玉造中学校、千葉県立佐倉南高等学校 E グループ 神奈川県立有馬高等学校、福岡県立玄界高等学校、輝翔館中等教育学校、福岡県立福岡高 等視覚特別支援学校 2. ESD 分野での日米教員交流事業 ●ワシントン州 ワシントン DC 日米教育委員会(フルブライト・ジャパン)の委託により、サンフランシスコ 日本側運営団体として「ESD 日米教員交流プログラム」 ●ミズーリ州 を行いました。 このプログラムは、ESD をテーマとし、選抜された日 米の教員が相互に相手国を訪問し、交流を行うことで 日米の教育交流と ESD の推進を図ります。学校訪問、児童生徒や教員との意見交換、 教育関連施設視察、ホームステイ等を通じて、お互いの文化を知るとともに、日米 公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター 平成 24 年度事業報告書決算報告書 両国で協力して教材、研究活動、授業等の計画を立てるため、日米教員が全員集ま る合同会議が、相手国訪問中に、米国ではサンフランシスコで、日本では東京で開 催されました。この会議には過去の参加者の一部も事例発表者として参加し、年度 を超えた交流も図ってます。 4 月に日本人教員 24 名が訪米し、6 月には米国人教員 23 名が来日して東京都、広 島県、奈良県で交流活動を行いました。 平成 22 年度から始まり、今回が 3 回目となります。これまでの共同プロジェクト の様子は日米教育委員会のウェブサイトでご覧いただけます。 http://www.fulbright.jp/esd/project.html ○日本人教員訪米 日時:平成 24 年 4 月 22 日(日)~5 月 4 日(金)(合同会議 4 月 30 日~5 月 2 日) 参加人数:24 名 訪問都市:ワシントン DC、ミズーリ州カンザスシティ市、ワシントン州シアトル市、サンフランシス コ市 ○米国人教員来日 日時:平成 24 年 6 月 20 日(水)~7 月 2 日(月)(合同会議 6 月 29 日~7 月 1 日) 人数:23 名 訪問都市:東京都、奈良県奈良市、広島県広島市 訪問学校: A グループ お茶の水女子大学付属小学校、自由学園、奈良市立一条高等学校、奈良市立済美小学校、 奈良市立佐保小学校、奈良教育大学、奈良市立興東中学校、奈良市立都南中学校 B グループ お茶の水女子大学付属小学校、自由学園、広島県立広島井口高等学校、東広島市立中央中 学校、福山市立内海小学校 3.高校模擬国連事業 協賛企業からのご寄附を得て、次世代の国際人/グローバルなリーダーを育成する ことを目的に第 6 回日本代表団派遣支援事業および第 6 回全日本高校模擬国連大会を 実施、開催しました。ACCU は平成 24 年度から大学生で構成するグローバル・クラ スルーム日本委員会とともに、高校模擬国連事務局機能を担っています。 (1)日本代表団派遣支援事業 前年度に実施された第 5 回全日本高 校模擬国連大会で交渉能力、リサーチ 能力、リーダーシップを発揮し、優秀 な成績を収めた 5 校を米国ニューヨー クにある国連本部等で実施された高校 模擬国連国際大会に派遣しました。 主催団体である米国国連協会から日 本代表団に割り当てられた国は「ジン 公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター 平成 24 年度事業報告書決算報告書 バブエ」でした。代表のあるチームは駐日ジンバブエ大使館を訪問し、大使館職員に インタビューし、知見を深めました。また、ジンバブエと過去の関連国連決議を調査 するために大量の英文資料を読んで、大会に備えました。こうした事前の準備が功を 奏し、3 校が優秀賞、1 校が最優秀論文賞というこれまでで最高の成績を収めました。 正式プログラム名:第 6 回日本代表団派遣支援事業 日時:平成 24 年 5 月 14 日(火)~5 月 21 日(月) ※会議は 5 月 17 日~5 月 19 日 参加校:栄光学園高等学校、慶應義塾湘南藤沢高等部、実践女子学園高等学校、渋谷教育学園幕張高等 学校、聖心女子学院高等科 参加人数:5 校 10 名、引率教諭 5 名、グローバル・クラスルーム日本委員会 2 名、ACCU 職員 1 名(国 際大会全体:20 か国 2,000 名以上) 場所:米国ニューヨーク州 (2)全日本高校模擬国連大会開催事業 グローバル・クラスルーム日本委員会と共に第 6 回全日本高校模擬国連大会を開催 しました。これまでで最多の 97 校 137 チームの応募があり、日本語・英語の課題論 文審査を通過した 43 校 52 チームが全日本大会に参加しました。 今回の全日本大会では「第 67 会期国連総会軍縮・安全保障委員会」の中から、「核 軍縮」が議題でした。出場チームは割 り当てられた国の大使として一か月 間で準備を進めました。大会当日は 2 日間延べ 12 時間の論戦を交わしまし た。国際大会に派遣される優秀な結果 を収めた 6 校が選出されました。 正式プログラム名:第 6 回全日本高校模擬国 連大会 日時:平成 24 年 11 月 10 日(土)~11 月 11 日(日) 場所:国際連合大学 <全日本大会参加高校生の声> • 全日本高校模擬国連への参加は私たちにとって、「世界」へと視野を広げ、国際問題を考えることのできる 良い機会でした。 • 模擬国連を通して学んだ大切なこと。それは「全ては聞くことから始まる」ということ。自分の話をしに来た相 手を、どう説得できるか。そして異なる意見を持つ仲間をどう纏め上げるか。「聞く」ことは交渉の舞台にお いてまさに基本でした。 模擬国連とは: 模擬国連とは 1 チーム 2 人の代表が日本以外の国の大使となり、その国の国益・国民を守るために国連活 動を行います。割り当てられた担当国の国益を最大限に考えつつ、同時に国際社会全体の共通利益も探り、 本番さながらの国連での会議外交を推進します。単に相手を言い負かすことではなく、議論となる問題への 深い知識や洞察、高度の判断力・交渉力そしてコミュニケーション能力が必要となります。 日本では大学生の模擬国連は 20 年以上の歴史がありますが、グローバル・クラスルーム日本委員会によ る高校生の模擬国連活動は 2007 年の第 1 回日本代表団の国際大会への派遣から始まりました。 公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター 平成 24 年度事業報告書決算報告書 Ⅱ 教育協力事業 1.ESD・EFA 推進事業 (1)国連 ESD の 10 年推進事業 日本政府信託基金のもと、ユネスコの委託により、 「お米」をテーマにした「ESD Rice プロジェクト」および、COE 事業を実施・運営しました。 ① ESD Rice プロジェクト お米とそれを取り巻く状況は、農業のみな らず、生物多様性や気候変動、食の安全、経 済、文化など多彩な切り口が考えられ、ESD の豊かな題材です。 各国のユネスコ国内委員会および、ASP UnivNet(ユネスコスクールの活動を支援す る大学のネットワーク)の協力を得て、日本、 韓国、タイ、フィリピン 4 か国 26 校が参加してお米をテーマにしたパイロットプロ ジェクトを実施しました。ユネスコスクール間の国際交流とネットワークづくりを進 め、学校と地域が連携した ESD の推進を目指しました。今後は参加国を増やし、ア ジア太平洋地域のユネスコスクール間の交流をさらに進めます。 プロジェクトの内容や成果は ESD Rice プロジェクトウェブサイトや、プロジェク トガイドブック(日本語・英語)にまとめました。http://www.esdriceproject.com/ また、プロジェクト開始前にお米をテーマにしたワークショップを開催し、同プロ ジェクト参加校の教職員、各国の関係者などが集まり、お米をテーマ・教材としてど のように学びの実践に活かすか、学校と地域がどのように連携できるのか、学校間・ 国際交流をどのように行うかなどを参加者同士で議論しました。 正式プログラム名:ESD Rice プロジェクト アジア・ワークショップ ※岡山市で平成 26 年に開催される国連 ESD10 年最終年会合(ステークホルダー会議)の岡山市によるプ レ・イベントとして開催されました。 日時:平成 24 年 6 月 7 日(木)~ 6 月 10 日(日) 参加人数:53 名 開催場所:岡山県岡山市 主催:ユネスコ、ACCU 共催:文部科学省、岡山市 ② COE(推進拠点機関)事業 アジア太平洋域内で ESD 理念の普及・事業推進のために優れた活動を行なってい る 4 つの組織を ESD 事業拠点(COE)として育成・支援する COE 形成プログラム を継続して実施しています。平成 24 年度で 4 年目となりました。 COE メンバーの 1 つである、バングラデシュのダッカ・アサーニア・ミッション (DAM)のダッカ本部で本プログラムに関わる担当者が集い、それぞれの進捗状況 を確認しあい、ESD の更なる普及のための方策や活動最終年(平成 25 年度)に向け、 公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター 平成 24 年度事業報告書決算報告書 本プログラムで行うべきことなどの意見交換をしました。 また、DAM がバングラデシュ南西部の塩害被害の大きい沿岸地域で行っている地 域密着型の意識向上プロジェクトのモニタリングを行いました。 <参加団体> ・アジア南太平洋基礎教育・成人教育協議会(ASPBAE)(インド・ムンバイ市) ・ダッカ・アーサニア・ミッション(DAM)(バングラデシュ・ダッカ市) ・タイ環境研究所(TEI)(タイ・バンコク市) ・TVE アジア太平洋(TVEAP)(スリランカ・コロンボ市) 各団体の詳細な活動内容は、ACCU が運営、管理するアジア太平洋 ESD ウェブサ イトでご確認いただけます。http://www.accu.or.jp/esd/jp/projects/coe/index.html (2)ESD フォトメッセージ・コンテスト入賞作品巡回展(ESD フォトキャラバン)事業 「ACCU アジア太平洋 ESD フォトメッセージ・コンテスト『明日への手紙 2007-伝え たいもの:無形文化遺産』」の入賞作品の巡回展を開催し、写真とメッセージを通じて ESD の概念を伝える機会を提供しました。 ・第 49 回全国国際教育研究大会東京大会 場所:JICA 地球ひろば 来場者数:393 名 開催日時:平成 24 年 8 月 23 日(木)~8 月 24 日(金) ・平成 24 年度有馬高校有輝祭(神奈川県立有馬高等学校文化祭) 場所:有馬高等学校 来場者数:約 900 名 開催日時:平成 24 年 9 月 8 日(土)~9 月 9 日(日) ・東京医療保健大学医愛祭 場所:東京医療保健大学世田谷キャンパス 開催日時:平成 24 年 11 月 3 日(土)~4 日(日) ・有馬高校ユネスコスクール紹介および文化遺産パネル展示コーナー(有馬高等学校主催) 場所:厚木市民ギャラリー 来場者数:約 300 名 開催日時:平成 25 年 2 月 11 日(月)~2 月 18 日(月) (3)ESD 防災リーダー養成事業 文部科学省補助金により、「ESD 防災アジア次世代リーダー国際ワークショップ」 を実施しました。この事業は連帯と防災「みんなひとつプロジェクト」(p.15 参照) に連動して防災教育をさらに推進する目的で行われました。 インドネシア、タイ、フィリピン、 モンゴルのユネスコスクールの生徒と、 日本の東日本大震災の被災地等の生徒 が共に ESD や防災教育について学びま した。 ワークショップ期間中、宮城県名取 市閖上地区の被災地訪問や ESD や防災 教育などの講義、テーマに関連したグ ループディスカッションや実技を行い、 公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター 平成 24 年度事業報告書決算報告書 5 日間の合宿による学びと交流の成果を IT を活用して、各学校が自分たちの被災の経 験や教訓、防災リーダーとしての目標などをデジタルストーリーテリング*として作成 しました。参加校 8 校による作品は最終日に文部科学省で行われた成果報告会で発表 されました。 またワークショップ終了後には、各学校が防災に関する自分たちのアクションプラ ンを作成、実践に向けての準備を進めました。 参加者が制作したデジタルストーリーテリングは「みんなで守るみんなの未来-ESD 防災 アジア次世代リーダー 国際ワークショップ」ウェブサイトに掲載しています。 ウェブサイト:http://ws.aspnet-japan-solidarity.asia/ 正式プログラム名:ESD 防災アジア次世代リーダー国際ワークショップ 開催日時:平成 25 年 2 月 5 日(火)~ 2 月 8 日(木) 主催:ACCU 共催:ユネスコ 参加人数:46 名(5 か国 8 校 46 名) 開催場所:宮城県仙台市、蔵王町、東京 *デジタルストーリーテリングとは:自分で撮った写真等の画像と、音声・文字によるメッセージ、音 楽などを組み合わせて物語仕立てにし、自分の関心事などを表現する手法。 (4)EFA-ESD 連携事業 平成 23 年度に文部科学省の補助金を得て実施した「アジア太平洋 EFA-ESD 連携促 進のための調査・専門家会合-ユネスコの理念に基づいた教育協力の現場からの知の 発信と共有」事業において、タイ国の洪水の影響を受けて、延期していた専門家会合を 実施しました。 平成 23 年度に行った、マレーシア、フィリピン、タイでの EFA-ESD 連携プロジェ クトのモニタリング結果を元に、専門家会合では、これらの事例から EFA と ESD が 相乗効果をもって推進されるための要素を実践面から分析しました。 モニタリング内容や、会合の内容を「Tales of HopeⅢ EFA-ESD Linkages and Synergies」にまとめ、ACCU が運営、管理するアジア太平洋 ESD ウェブサイトから ダウンロード可能です。http://www.accu.or.jp/esd/jp/hope/tales.html 正式プログラム名: 「アジア太平洋 EFA-ESD 連携促進のための調査・専門家会合-ユネスコの理念に基づいた教育協力の現 場からの知の発信と共有」事業 開催日時:平成 24 年 8 月 6 日(月)~8 月 9 日(木) 参加人数:11 か国 37 名 場所:タイ国チェンライ市 2. 識字教育協力・LRC(女性のための識字教育センター)・ネットワーク事業 (1)SMILE Asia プロジェクト アジアの女性識字振興基金をはじめ識字事業へのご寄附を得て、LRC(女性のための 公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター 平成 24 年度事業報告書決算報告書 識字教育センター)と協力してカンボジアで「SMILE Asia プロジェクト(母子保健教 育と識字環境推進事業 )」を実施しました。 SMILE Asia プロジェ クトは妊婦や幼い子ども を育てるお母さんたちを 対象に、母子保健に焦点 をあてた識字教育プロジ ェクトです。ACCU は現 地の団体と共にカンボジ アのお母さんたちが生活向上をはかりながら家庭やコミュニティで学び続けられる環 境を整え、識字カリキュラムの制作、保健・栄養・基礎衛生の指導するほか、識字教室 で教える教師向けの研修を行っています。また、 「識字ギフトパッケージ(教材と文具)」 を配付しました。 また、ACCU 職員が教室を実施している村のモニタリングや来年度の事業対象地域 のための調査を行いました。 正式プログラム名:SMILE Asia プロジェクト 場所:カンボジア国プノンペン市郊外の村 期間:平成 23 年 8 月 15 日~平成 24 年 6 月 15 日, 平成 24 年 10 月 1 日~平成 25 年 8 月 31 日 モニタリング 平成 24 年 8 月 22 日(水)~9 月 5 日(水)、平成 25 年 2 月 11 日(月)~2 月 24 日(日) <SMILE Asia 識字教室参加者の声> • 道路の標識が読めるようになり、移動が前より楽になりました • 夫が子どもたちを見てくれていることもあり、SMILE 識字クラスの参加することになりました。夕食後、夫は 私に識字教科書を読むようにリマインドしてくれます。そして難しい文字があると、読み書きを教えてくれま す。私はこの教科書の内容にとても満足しています。 ユネスコのレポートに識字事業の好事例としてSMILE Asiaプロジェクトが記載さ れました。 http://unesdoc.unesco.org/images/0021/002184/218450e.pdf からダウン ロード可能です。 UNESCO(2012)“FROM ACCESS TO EQUALITY: Empowering Girls and Women through Literacy and Secondary Education” (p.53-55に掲載) <ご協力感謝申し上げます> ①凸版印刷株式会社様 維持会員でもある凸版印刷株式会社様は、国際社会の課題である「識字能力の向上」を支援す るチャリティーコンサートを 3 月 6 日、7 日に開催し、チケット収入から出演料を差し引いた金 額をご寄附いただきました。 トッパンチャリティーコンサートウェブサイト:http://www.toppan.co.jp/charityconcert/ 公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター 平成 24 年度事業報告書決算報告書 ②三井住友ボランティア基金様 三井住友銀行の有志社員様は給与から毎月 100 円を天引きする積立募金に取りくまれています。 寄附先の 1 つの団体として ACCU を選定していただき、審査の結果、ご寄附をいただきました。 ③ピアニストの西村美穂様 ご自身の出演するコンサート開催を「チャレンジ」とし、ファンドレイジングサイト 「JustGiving」を通して、広く途上国での教育の重要性を呼びかけていただきました。また、 コンサート当日にも来場者に募金を呼びかけてくださいました。 西村美穂様ウェブサイト:http://www.imc-music.net/miho-nishimura/ その他、小石川ロータリークラブ様をはじめ、ご寄附いただいた皆様に心から感謝い たします。 (2)EFA グローバルモニタリングレポート 2012 概要日本語版発行およびシンポジウ ム開催 ACCU はアジアの女性識字振興基金により、独立行政法人国 際協力機構(JICA)、教育協力 NGO ネットワーク(JNNE)と共 同で、『EFA*グローバルモニタリングレポート概要』の日本 語訳を制作し、シンポジウムを開催しています。 平成 24 年度のテーマは「若者と仕事」でした。制作したレ ポート概要日本語訳はシンポジウムを開催するほか、広く他イ ベントでも配付し、ご連絡をいただいた希望者にも郵送しまし た。なお、レポートは国際協力機構(JICA)のウェブサイト からダウンロード可能です。 シンポジウム名:EFA グローバルモニタリング レポートシンポジウム 2012-若者とスキル 開催日時:平成 25 年 1 月 14 日(月・祝) 共催:ACCU、JICA、JNNE 参加者数:95 名 開催場所:JICA 研究所 2 階国際会議場 *EFA とは:Education for All EFA は 2015 年までに世界中のすべての人たちが初等教育を受けられる、「読み書き計算」ができるよ うになるなど、教育環境を整備しようとする取組みです。EFA の進展を把握するために、2002 年より EFA グローバルモニタリングレポートが発表されています。 (3)アフガニスタン国識字教育強化プロジェクトへの職員派遣 独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施している「アフガニスタン国識字教育強化 プロジェクトフェーズ 2」の共同企業体の一員として、職員 1 名を平成 22 年度から引 き続き、アフガニスタンに派遣しています。 このプロジェクトの目的は、アフガニスタン国の教育省識字局の職員が識字教育のモ 公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター 平成 24 年度事業報告書決算報告書 ニタリングを適切に行い、教育の質を確保できるよう能力強化をすることで、日本人専 門家は、活動の進捗管理のほか、識字局職員が主体的に活動するよう、専門的な助言や 指導を行っています。 これまでの成果として、識字教師の教え方や学習の状況についてどのような点をモニ タリングすべきか等を含めた「モニタリング・マニュアル」を識字局職員が作成し、全 34 州の職員に対しマニュアルを使って研修を行いました。また、識字を学んだ人々が どの程度識字能力を習得したのか、識字能力のレベルに即した統一テスト問題を制作し ています。テストを実施することで学習意欲をなくすのでは、という意見もありました が、試行的にテストを実施した結果、学習者からは「自分がどの程度読み書きができる ようになったのか知りたい」と、歓迎する声が多くありました。 また、識字教育の経験が豊富なインドにおいて研修を行い、アフガニスタン識字局職 員 12 名が参加し、識字教室に参加した学習者の学習達成度評価(アセスメント)と、 識字教室や学習者の数などのデータ収集について、インド政府の識字制度や実例を学び ました。この研修は、NGO であるインド成人教育協会とインド政府の協力を得て実現 しました。 正式プログラム名:アフガニスタン国識字教育強化プロジェクトフェーズ 2 期間:平成 22 年 4 月~平成 26 年 3 月 派遣先:アフガニスタン国 ACCU からの派遣日時: ①平成 24 年 6 月 3 日(日)~7 月 2 日(月)、②9 月 15 日(土)~10 月 23 日(火)、③11 月 28 日(水) ~12 月 27 日(木) インド研修 10 月 7 日(日)~21 日(日) (4)広報/国際識字デーイベント開催 国際識字デーイベントとして、アフガニスタンで識字・図書館事業を行うシャンティ 国際ボランティア会(SVA)、日本ユネスコ協会連盟(NFUAJ)と共に、同国の識字・ 教育状況の報告や、同国で取組んでいる プロジェクト・事業の紹介を行いました。 アフガニスタンの識字教室の女性教員 からの報告もあり、同国の識字・教育の 課題を認識すると同時に、アフガニスタ ンの多様な文化を知ることができ、より 身近に感じることが出来ました。 開催日時:平成 24 年 9 月 7 日(金) 共催:ACCU、シャンティ国際ボランティア会、 日本ユネスコ協会連盟、早稲田大学アジア太平洋研究センター国際教育開発研究部会 開催場所:早稲田大学アジア太平洋研究センター 参加人数:56 名 公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター 平成 24 年度事業報告書決算報告書 国際識字デーとは: 国際識字デーは 1965 年 9 月 8 日、イランのテヘランで開催された世界文相会議で、パーレビ国王が軍事費 の一部を識字教育にまわすように提案したのを記念し、ユネスコが制定した記念日です。日本ではあまり 知られていませんが様々な国、場所で、識字の重要性を理解するために、パレード、式典、勉強会の実施 や、劇の上映などが行われています。 3. ユネスコスクール推進事業 (1)日本/ユネスコパートナーシップ事業 文部科学省の委託を受けて、以下事業を行いました。 ①事務局 ユネスコスクール活動推進のための事務局として、ユネスコスクール加盟検討校へ の相談対応などの申請相談窓口業務のほか、ユネスコスクール公式ウェブサイトの運 営・管理・拡充を行いました。ウェブサイト:http://www.unesco-school.jp/ ②ユネスコスクール地域交流会の開催 ユネスコスクール活動の更なる質の向上を目指し、地域内および地域間の意見交換 と交流を目的に東京都多摩市、福岡県大牟田市で地域交流会を行いました。両交流会 では日本ユネスコ国内委員会広報大使・ESD オフィシャルサポーターのさかなクン に魚にまつわる盛りだくさんのお話や“魚クイズ”で特別講義をしていただきました。 また、地域交流会での発表者の参加報告書をもとに『ひろがりつながる ESD 実践 事例』としてまとめ、ユネスコスクールをはじめ、関係機関、希望者に配布しました。 <ユネスコスクール地域交流会 in 関東(多摩市)> 開催日時:平成 24 年 11 月 23 日(金、祝) 主催:文部科学省、ACCU 玉川大学 開催場所:東京都多摩市 参加人数:約 250 名 共催:多摩市教育委員会、 <ユネスコスクール地域交流会 in 九州(福岡県大牟田市)> 開催日時:平成 25 年 1 月 11 日(金、祝)主催:文部科学省、ACCU 共催:福岡県大牟田市教育委 員会 開催場所:オームタガーデンホテル(福岡県大牟田市) 参加人数:約 380 名 (2)ユネスコスクール向け授業づくりワークショップ 「輝け未来!ユネスコスクール応援基金」へのご寄附を得て、ユネスコスクール向け 授業づくりワークショップを行いました。 ユネスコスクールや、ESDにご関心のある学校の先生、および維持会員の方と一緒に 公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター 平成 24 年度事業報告書決算報告書 ACCUが制作した識字アニメーション『ミナの笑顔』を活用したESD・ユネスコスクー ルの授業案を作るワークショップを開催しました。 出前授業や教材制作で定評のある株式会社メディア総合研究所の福田訓久氏のファ シリテートにより、当日は小学校チームと中学・高校チームの2つの班に別れ文部科学 省が謳う「ESDの基本的な考え方」「ESDで育みたい力」を確認した後、「ESDを進 めるにあたって大切にしている、大切にしたい視点」についてお互いの考えを共有し、 それらの視点を反映させながら、授業案作りに臨みました。 来年度は、ユネスコスクール等で、今回制作した授業案を実際に授業で使っていただ き、更にブラッシュアップしていきます。 (3)連帯と防災「みんなひとつプロジェクト」 ユネスコ・バンコク事務所の委託に より、平成 23 年度に開始した「みん なひとつプロジェクト」の一環で「ア ジア太平洋ユネスコスクール『連帯と 防災』フォーラム」を実施しました。 アジア 12 か国のユネスコスクールか ら、被災地の子どもたちにあてて、寄 せられた 2,400 件のメッセージの紹 介、また、これらのメッセージを通じ てアジアのつながりと防災を考える パネルディスカッション、防災教育に 関する研究報告発表、被災地の児童生徒によるメッセージの発信等を行いました。 正式プログラム名:みんなひとつ-アジア太平洋ユネスコスクール『連帯と防災』フォーラム 開催日時:平成 24 年 5 月 12 日(土) 開催場所:宮城教育大学 参加者:97 名 主催:ユネスコ、ACCU 共催:宮城教育大学教育復興支援センター 「みんなひとつプロジェクト」とは: 平成 23 年度にユネスコ・バンコク事務所の委託により行った、アジア太平洋地域のユネスコスクールか ら被災地の子どもたちへメッセージを届けることで、連帯の意識を強め、防災意識の共有につなげ、ESD 推進を目指す事業。アジアの 12 か国のユネスコスクールの子どもたちから寄せられたメッセージは約 2,400 通にものぼる。メッセージは現在もウェブサイトで公開しています。 ウェブサイト http://www.aspnet-japan-solidarity.asia/ 公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター 平成 24 年度事業報告書決算報告書 Ⅲ 世界遺産等文化遺産保護事業 アジア太平洋地域を対象とした文化庁委託事業「アジア太平洋地域世界遺産等文化財 保護協力推進事業」、ならびに奈良県および奈良市からの補助金による下記の事業を実 施しました。 1.文化遺産の保護に資する研修の開催 (1)集団研修 文化財保存修復研究国際センター(ICCROM)、文化庁および独立行政法人国立文化 財機構と共催で集団研修を実施しました。アジア太平洋地域の 16 か国から、主として 遺跡の調査や保護に従事している専門職員 16 名を招き、文化遺産保護に関わる基礎的 な理念や遺跡・遺物の調査・記録、保存修復、管理活用などに関する最新の方法・技 術を習得するための研修を行いました。 正式プログラム名:文化遺産の保護に資する研修 2012(集団研修)-遺跡・遺物の調査と保存- 開催日時:平成 24 年 9 月 4 日(火)~10 月 4 日(木) 開催場所:奈良市他 参加者:16 名 共催:ICCROM、文化庁、独立行政法人国立文化財機構、ACCU (2)個人研修 文化遺産保護修復に従事しているインドネシアの研究者・担当者 3 名を招き、木材 建造物の調査記録、管理活用など分野別の専門的な研修を文化庁、独立行政法人国立文 化財機構(奈良文化財研究所)との共催で実施しました。 正式プログラム名:文化遺産の保護に資する研修 2012(個人研修) 開催場所:奈良市他 開催日時:平成 24 年 6 月 12 日(火)~7 月 12 日(木) 共催:文化庁、独立行政法人国立文化財機構、ACCU 2. 参加者:3 名 国際会議の開催 独立行政法人国立文化財機構および文化庁、ユネスコ・アジア太平洋地域世界遺産 研修研究所上海センター等との共催で「伝統技術の継承と人材養成-装飾:彩色・塗装 を中心に-」をテーマに国内外の専門家の参加を得て、建造物の修理、保存に関わる伝 統的な技術の継承、さらには技術を担う人材の養成や伝統材料の確保について専門的 見地から意見交換する会議を開催しました。 正式プログラム名:文化遺産に関わる国際会議等の開催「伝統技術の継承と人材養成-装飾:彩色・塗装 を中心に-」 開催日時:平成 24 年 11 月 27 日(火)~29 日(木) 開催場所:奈良市 参加者:17 名 共催:文化庁、独立行政法人国立文化財機構、ユネスコ・アジア太 平洋地域世界遺産研修研究所上海センター、ACCU 公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター 平成 24 年度事業報告書決算報告書 3. 文化遺産ワークショップの開催 アジア太平洋地域の文化財保護に携わる研究者等に対して、現地に専門家・職員を 派遣して研修を行う「文化遺産ワークショップ」をインドネシアで開催しました。 このワークショップでは、インドネシア 国内の文化遺産保護部局・博物館などで文 化遺産保護に携わる研究員 18 名の参加を得 て、木造建造物の調査・記録と管理活用な どに関する研修を行いました。 正式プログラム名:文化遺産の保護に資する研修 2012 (個人研修) 開催日時:平成 24 年 10 月 15 日(月)~20 日(水) 開催場所:インドネシア・南カリマンタン州 参加者:18 名 共催:文化庁、ACCU 4. 広報事業 (1)ウェブサイト「文化遺産保護協力事務所ホームページ」(日本語・英語)を更新し て事業広報を行いました。http://www.nara.accu.or.jp/ (2)機関誌「文化遺産ニュース」25 号を発行しました。 5. 地域交流事業 (1)世界遺産教室 高校生に文化遺産保護の重要性等を啓発するため、 奈良県内の高校 8 校(県立 7 校、市立 1 校)に講師を 派遣し、身近にある世界遺産や外国の世界遺産につ いての解説および世界遺産条約の背景等について講 義を行いました。 開催日時:平成 24 年 6 月 25 日(月)、27 日(水)、7 月 11 日(水)、9 月 11 日(火)、13 日(木)、25 日(火)、27 日(木)、11 月 1 日(木) (2)文化遺産国際セミナー 「文化遺産を伝える“たくみ”の技」をテーマに、広く地球上に見られる石の文化 財・文化遺産を取り上げ、それらを未来に伝えていくための取り組みについて、講演 と座談会を開催しました。 正式プログラム名:文化遺産国際セミナー「文化遺産を伝える”たくみ”の技-イースター島、アンコー ル・ワット、そして飛鳥-」 開催日時:平成 25 年 2 月 2 日(土) 開催場所:奈良市 参加者:16 名 主催:ACCU 後援:奈良県、奈良市 公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター 平成 24 年度事業報告書決算報告書 Ⅳ 広報活動事業 1.ライブラリーの運営 財団法人日本漢字能力検定協会様のご支援により、ACCU が制作した図書、識字や 環境教材とその各国語版、事業を通じて収集したアジア太平洋地域諸国の絵本、教科書、 識字教材、等を所蔵するライブラリーの運営を行い ました。 毎年 2 月に開催されている神楽坂の本のイベント (レラドビブリオテック)にも参加し、アジアの言 語で書かれた「アジアの昔話」、その他絵本を ACCU ライブラリーに展示し、民族音楽を BGM に、来場 者にアジアのお茶やお菓子をサービスしました。 2.団体事業紹介パンフレットの作成と機関紙の発行 ACCU の事業紹介パンフレット(日本語 8 ページ)を作成し、ACCU 関連のイベント で来場者に配布しました。また、機関紙「ACCUnews」No.385~388 を発行し、維持会 員、寄附者をはじめ関係者に送付し、広報資料として広く活用しました。 No.385 (2012 年 6 月号) No.386 (2012 年 9 月号) No.387 (2012 年 12 月号) No.388 (2013 年 3 月号) 巻頭言 多言語出版の夢と可能性 国際識字文化センター(ICLC) 田島 伸二 氏 特集 ACCU 教材の多言語展開 日韓教職員交流プログラム ユネスコスクール地域交流会 in 気仙沼 他 巻頭言 平時の“つながり”が活きる 宮城教育大学長 見上 一幸 氏 特集 ユネスコスクール連帯と防災 ESD 日米教員交流プログラム、「高校模擬国連」事業 他 巻頭言 ESD Rice プロジェクトに寄せて ユネスコ本部 平和と持続的な開発のための教育部部長 チェ・スヒャン氏 特集 ESD Rice プロジェクト 中国政府・韓国政府日本教職員招へいプログラム 奈良 文化遺産保護研修 他 巻頭言 グローバル人材の育成と高校模擬国連 グローバル・クラスルーム日本委員会評議員会議長 星野 俊也 氏 特集 高校模擬国連 EFA-ESD 連携推進のための調査(フィリピン)報告 「東日本大震災ユネスコスクール ESD 支援募金」現場からの報告 他 公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター 平成 24 年度事業報告書決算報告書 3.ウェブサイトの更新と充実 ウェブサイト「ACCU ホームページ」(日本語・英語)を随時更新し、ACCU の活動を 国内外に紹介して、事業広報を行うとともに、事業の成果を公開し、一般の利用に提供 しました。 ACCU 公式 Facebook も開設し、よりタイムリーに活動の紹介やイベントのご案内を しました。 また、許可をいただいた維持会員の方にはメールで、イベントの先行案内するほか、 ACCU のウェブサイト、スタッフブログの更新情報をお知らせしました。次年度も継 続して定期的な情報発信につとめます。 ACCU ホームページ:http://www.accu.or.jp ACCU 公式 Facebook:http://www.facebook.com/accu.or.jp 公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター 平成 24 年度事業報告書決算報告書 V その他/東日本大震災被災地支援 東日本大震災ユネスコスクール ESD 支援募金 平成 23 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災で被災した地域の教育復興への協力と 支援のため設立した「東日本大震災ユネスコスクール ESD 支援募金」に継続して支援 を呼びかけました。集まった募金は 7 月に 2 回目の配賦として総額 7,930,000 円を、下 記 30 自治体・教育委員会に送金いたしました。 ACCU には多くの自治体から寄附金受領証とともに、皆さまへの感謝と復興に向か って努力されている様子を伝える礼状、感謝状が届きました。また「津波で流失した学 校所有のかき筏を新しく作った」「サッカーゴールネット、防災ずきん、楽器、培養土、 副教材購入に使用した」などの報告が届いています。 <ご協力感謝申し上げます> 海星学院高等学校(北海道)、国際学院高等学校(埼玉県)(ともにユネスコスクール)は毎 月 11 日に募金活動を続けられ、ご協力くださっています。「時間の経過=復興」ではないこと を認識し、継続して支援していくことの意味を生徒さんたちが考えてくださっていることを意義 深くありがたく思います。 また『ホテルオークラ総料理長の美食帖』(新潮新書)を出版された根岸規雄様は印税の一部 を募金してくださいました。 その他、多くの皆さまの温かいお気持ちに御礼申し上げます。 <第二回送金先> 岩手県:岩泉町、大槌町、大船渡市、釜石市、野田村、宮古市、山田町、陸前高田市 宮城県:石巻市、岩沼市、大河原町、女川町、角田市、栗原市、気仙沼市、白石市、仙台市、富谷町、名 取市、東松島市、丸森町、南三陸町、山元町、亘理町 福島県:会津若松市、いわき市、伊達市、浪江町 (行政は二本松市に避難)、西郷村、福島市