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高齢者に対する栄養管理って、特別? 高齢者に対する栄養管理って

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高齢者に対する栄養管理って、特別? 高齢者に対する栄養管理って
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゼン先生の栄養管理講座
・・・・・・・・・・・・・・・・・ゼン先生の栄養管理講座 第18回
『高齢者に対する栄養管理って、特別?
基本を理解することが重要!』
基本を理解することが重要!』
前回、何を書いたのか、すぐに忘れてしまうのです。いつまでの出来事を書いたのか、ということも。だから、前回の
記事を読み直し、自分のスケジュール表を見直して、さて、今回はどんな話にしようか、と考えるのです。もちろんテー
マを考えるのも同じような感じ。しかし、こうやって毎月書いているのですが、何人の方がこの記事を見てくれているの
でしょうかねえ。感想を書いてやろう、なんて思っていただける方がいたら、うちの研究室の『問い合わせ』に、感想を
送ってください。
さて、前回は、金沢での日本泌尿器科学会に参加した、というところまでが時系列でした。その後ですが、4 月 23 日に
は大宮で『実践チーム医療・薬剤師』という研究会に行って講演しました。
『適切な TPN 管理を行うために』がタイトル。
実は、3 月にも埼玉県病院薬剤師会の『輸液・栄養管理研究会』で『中心静脈栄養:期待しています薬剤師のみなさん』
というタイトルで講演したばかり。3 月の講演が終わった後、この講演を聞かれた曽根原先生、安野先生、姉崎先生を始
め、数人の幹部の方から『来月もよろしく』と言われ、そうだ、来月も埼玉へ来るんだ、あれ?テーマは?中心静脈栄養?
あれ?今回とほぼ同じテーマじゃないか、聞きに来てくれる方々も同じ?どうしよう・・・と思ったのです。しかし、そ
こは意地でも同じスライドは使わないと決めて、講演させていただきました。スライドの枚数が多すぎて、おまけに、ゆ
っくりとスライド以外の話もしたので、3 分の 1 のスライドは使わずに講演を終えてしまいました。ちょうどストーリー
の区切りもよかったので、
『残りのスライドを使うために、また、呼んでください』ということで講演を終えました。熱心
な方が多い会で、本当、私でよければ、また、呼んでください。忌憚ない意見を述べさせていただきますから。
翌日は、朝 8 時過ぎの北陸新幹線(かがやき)で大宮か
ら東京へ。30 分ほどでしたが、初めて『かがやき』に乗り
ました。東京駅から羽田へ移動し、函館へ。
『道南感染対策
セミナー』の講演に呼んでいただきました。五稜郭病院の
目黒先生、呼んでいただき、ありがとうございました。到
着は昼過ぎ。もちろん、昼メシには『ウニいくら丼』を食
べました。最近は、ウニの量が少なくて、ほぼ『イクラ丼』
。
ちょこっとウニが添えられている程度になってしまいまし
た。ウニ丼を食えばいいだろう?そうではなくて、ウニと
イクラのバランスが大事なのです。不満足な状態が続いて
います。年に何回も食べるわけではないんだから、私が望
む『ウニいくら丼』を出してちょうだいよ、そんな感じ。
↑ウニいくら丼と焼ガニ。左のウニいくら丼、ちょっと寂しいで
しょう?確かに安かったのですが、私としては、非常に不満な『ウ
ニいくら丼』でした。焼ガニも、うまかったけど・・・ちょっと
寂しい函館の昼メシでした。贅沢かもしれませんが・・・。せっ
かく函館に来たのだから・・・。函館ラーメンを食えばよかった
かな、と思ったりもしましたが、やはり、『ウニいくら丼』が私
の定番ですから。
それにしても、もう何年前になるのか、忘れ
ましたが、襟裳岬で食べた『ウニいくら丼』
はうまかった。その昼メシ中に、突然の雨。
どしゃぶりという感じで、傘を買ってしまい
ました。ところが、チンチン電車に乗って五
稜郭まで行く途中で雨はやみ、傘を使ったの
はほんの 10 分間くらい。
五稜郭タワーに上り、
その後、五稜郭内を散策。丁度、桜が開花し
ていました。満開ではありませんでしたが。
例年の函館の桜の開花は 5 月の連休なのに、
私が函館へ行くから?早めに咲いてくれたよ
うです。それから、また、ちんちん電車に乗
って、函館山へ。電車を降り停車場の前に函
館龍馬館があったので、いつものように立ち
寄りました。なんとなく、商売っけが強くな
りすぎているのではないか?なんて感じまし
た。そこから歩いてロープウェイ乗り場まで
↑五稜郭タワーからの五稜郭の桜です。満開にはほど遠いのですが、北海道の桜
を見たのは初めてです。あと 3 日ほど待てば、満開だったようです。でも、五稜
郭って、本当に五角形です。ペンタゴンです。江戸末期に、こんな考えで建築し
た方々って、本当に偉いですよね。発想自体がすばらしい。この堀を、船で回り
たいですよね。ボートを漕いで回りたいな、と、この写真を見ながら思いました。
私としては、伝馬船にして欲しい、かな。そうですよ、やっぱり、伝馬船ですよ。
ボートでは、ちょっと、この時代が理解できないでしょうから。
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・・・・・・・・・・・・・ゼン先生の栄養管理講座
・・・・・ゼン先生の栄養管理講座 第18回
行き、久しぶりにロープウェイで函館山へ登りました。
夜景ではなくても、やはり、いい景色ですね。ロープウ
ェイで降りてから、また、歩いて函館国際ホテルへ戻っ
て講演。かなり歩き疲れていた?しかし、気合を入れて
『カテーテル感染予防対策-誤解と正解-』というテー
マの講演をしました。感染対策の専門家達が集まってい
る会なのですが、『目からウロコ』でした、と何人もの
方に言われました。ええ?新鮮?それはおかしいでしょ
う、なんて思ったのです。もっと、この領域で私の考え
方を広めなければ、と思いました。CDC の話ばかりして
るんじゃないよ、カテーテル感染予防対策で講演してい
る方々よ、なんて思ったりもしたのですけどね。井上に
しゃべらせてやろう、話を聞いてみるか、と思われた方
は、当研究室に連絡してください。平日でも講演に出か
↑五稜郭病院の NST、ICT の方々です。随分顔なじみになりました。
みなさん、熱心に栄養管理、感染対策に取り組んでおられます。
まだ、話すネタはたくさんありますので、また、呼んでください。
いつでも行きますから。
けることはできますし、それも当研究室の大事な活動内
容ですから。
↑函館のロープウェイからの景色です。何度見ても、いい景色です。でも、ロープウェイに乗ったのは久しぶりでした。確か、
125 人乗りなんです。しかし、この日は上りが 5 人、下りが 4 人しか乗っていませんでした。わずか 3 分ですが、いい景色です。
夜もいいはずですが、なかなか、夜、上る機会は作れません。だいたい夕方が仕事で、終わってから懇親会というパターンです
ので。そう、今年度末には、北海道新幹線が函館まで通じるとのこと。でも、函館まで新幹線で行くことは、まず、ないように
思います。それより、札幌-函館間に新幹線を通す方が、意味があるのでは?なんて思ってしまいましたが、間違ってます?一
度は乗りたいですね。東京から函館まで、新幹線で一直線ですか。いいですね。しかし、函館の市街から新函館駅までは、結構
距離があるようです。
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・・・・・ゼン先生の栄養管理講座 第18回
翌朝は函館を出て羽田経由で大阪へ。空港からそのまま
JCHO 大阪病院の新築、内覧会へ。JCHO って、独立行政法人
地域医療機能推進機構、Japan Community Health Care
Organaization の略で、
『ジェイコー』って読むのだそうで
す。
『ジェイコ』ではなく『ジェイコー』です。かつての大
阪厚生年金病院です。本当、りっぱな病院が建ちました。
院長の山崎先生は私の IVH 研での先輩でもあります。記念
講演はノーベル医学賞を受賞された京都大学 iPS 研究所の
山中伸弥先生。なんでも、山中先生のお嬢様がこの病院で
研修医をされていて、その縁で講演を引き受けられたとい
うことです。いい話でした。でも、なんとなく、この方、
整形外科医として手術ができなかったと言っておられまし
たが、講演中のしぐさでそれがわかりました。なんとなく
↑JCHO 大阪病院の内覧会での記念写真です。最近、川島先生との
写真が多いように思います。あの、怖かった川島先生と、普通に?
話していただけるようになったような感じがしているのですが、
甘いかも。でも、現役の教授の頃は、本当に怖かったのですよ。
しかし、私にとっては、第一外科に入局した時の教授が川島先生
だということもありますが、本当に教授らしい教授だと思ってい
ます。82 歳です。お元気です。右は iPS 細胞の山中伸弥先生です。
ノーベル賞をもらうと、あちこちの講演に引っ張りだこですよね。
ですが。でも、それが逆にノーベル賞につながる研究へとす
すめたのですから、すごいことです。この内覧会が終わって
からは、野呂くん、藤田くんが中心となって準備してくれた
宴会。私が第 30 回日本静脈経腸栄養学会の学術集会会長を
終えたということでの『ご苦労さま会』と、炎症性腸疾患治
療寄附講座の教授になった水島くんの『祝賀会』を兼ねた宴
会。楽しい時間を過ごしました。この連中、飲兵衛ばかり。
飲まないのは私だけ、ということで、ものすごく大量に飲ん
でいたようです。料理もうまかったし。来年もまた集まろう
な。
↑飲兵衛ばかりの会です。私以外は、みな、ものすごく飲みます。
1 年に 1 回、こういう会があると、楽しいですよね。私が阪大で
講師をしていた頃の部下達です。気楽に、気楽に、です。
4 月 29 日の昭和の日には、川崎病院外科の連中と六甲山登山。2 年ぶりでしょうか。腰痛あり、年齢は還暦、完歩でき
るかな?という多少の不安はありました。なんとか若い連中についていくことができました。もちろん、六甲ガーデンテ
ラスでソフトクリームをおごり、責任を果たしました。さて、有馬温泉へと下山しよう、ということになったのです。と
ころが、昨年の 8 月 10 日の台風 10 号(第1回 JANVIC 研究会を邪魔してくれた、兵庫県直撃の台風)のために、いつもの
下山経路は通行止めになっていました。六甲山頂上を経由しての道に変更することになりました。無事、下山することが
できました。ちょっと遠回りになりましたが、道そのものは歩きやすく、次回もこの道だな、と思いました。約 4 万歩を
歩き、完歩し、まだまだがんばれるな、実感しました。
↑六甲山登山に出かける前の写真です。新神戸駅での写真です。
出発前なので、皆元気そうです。久しぶりの顔に会いました。
↑六甲山登山の途中での写真です。もう結構疲れてきていますが。
ここからは、アスファルトの道です。自動車が走る道路の歩道を
歩く、ということになります。ここまでが山道で、結構な坂を上
ってきたのです。深夜明けで寝ていない看護師さんが 3 人います。
すごいね、あなたたちは。若いから、ですが。
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・・・・・ゼン先生の栄養管理講座 第18回
5 月のゴールデンウィークは、愛媛へ帰省しました。特に何をするということではなく、八幡浜のちゃんぽん、じゃこ
天、ジャコカツを食べました、というところでしょうか。
連休明けには、関西栄養管理技術研究会の世話人会。私はアドバイザリーボードでして、西口くんと共に出席しました。
看護師さんだけで運営しておられて、なかなかいい会です。もう 19 回になるのですよね。私が、大阪府立病院から阪大に
戻った時に、兵庫医大看護部長だった山田さんと始めた勉強会です。もう来年で 20 回か、そんな感じ。
↑六甲山最高峰へと向かっている道です。こんな急な斜面です。
ずっと上りなら楽かもしれません。登っては下り、登っては下り、
これを繰り返すのです。ま、仕方ないのですが、がんばりました。
右は六甲ガーデンテラスからの神戸の景色です。このピンクの花
は、ミツバツツジというとのことです。あまり花には興味がない
のですが、歩いている間、ずっとこの花を見ていましたので、名
前も覚えました。そういえば、最近は、桜、ツツジ、サツキ、ミ
ツバツツジなど、花を愛でるようになっていますね。
↑愛媛県八幡浜市というと、ライト兄弟より早く飛行機を飛ばし
ていたはずの、二宮忠八が生まれ育った町。この『玉虫型飛行器』
は、二宮忠八が設計したもので、これを実際に飛ばしてみると、
飛ぶということが証明されています。ライト兄弟より早く設計さ
れています。日清戦争の時(1894 年)に参謀の長岡外史大佐に、
これを作って空を飛ぶようにしたら、戦争に勝てると上申したの
に、却下されたということ。その後、この飛行機の意義が認めら
れ、長岡外史は、二宮忠八に謝罪したとのことです。長岡外史が
二宮忠八の意見を取り入れていたら、日本人が最初の飛行機の発
明者になっていたのです。この飛行機は、八幡浜市の道の駅、『み
なっと』に展示されています。松山空港の天井にも展示されてい
ます。子供の頃から、凧作りの名人だったそうです。大日本製薬
株式会社の重役になった後、飛行神社の神主になったのです。吉
村昭の『虹の翼』に詳しく書かれています。
その翌日は土師先生が中心となって若手医師を集めて開いている勉強会、
『第 3 回関西- DRAGON 勉強会~熱気あふれる
若手医師による栄養塾~』に出席して講演しました。医師が中心の会で、パネルディスカッションでも熱く議論しておら
れました。特別講演Ⅰは京都大学肝胆膵移植外科・臓器移植医療部の海道利実先生。
『肝胆膵移植外科におけるサルコペニ
アの意義~もし大学病院の外科医がビジネス書を読んだら~』という、非常に興味深いテーマでした。もちろん、中身も
盛りだくさんで、80 分の講演で 350 枚のスライドを用意している、とのことでした。話も上手だし、肝移植における栄養
管理の意義を、きちんと証明しておられ、すばらしい講演でした。私は、ま、いつもの雰囲気です。終わってからも懇親
会、二次会と参加し、次世代を担ってくれるだろう若手医師達といい時間を過ごしました。
↑土師先生が中心となって活動している『関西 DRAGON』の会の懇
親会です。若手の医師で、積極的に栄養管理に取り組んでいる連
中の集まりだとのこと。もちろん、私は若手ではありませんが、
がんばれよ、というメッセージを伝えるために呼んでいただいた
のでしょう。やる気のある若手外科医がいるのです。その連中を、
世に出す、それが私のこれからの役割だと思います。
↑『関西 DRAGON』の特別講演の海道利実先生と一緒に写真を撮り
ました。海道先生のこの本は結構売れているようで、私、この日
に合わせて購入し、読んで行きました。もちろん、サインをいた
だきました。ミーハーです。海道先生は、ちゃんと、サインペン
を持参しておられましたよ。そういえば、最近、私にサインを求
めてくれる方が少なくなったな、そんな感じ。人気がだんだん落
ちてきているのを実感しています。ま、もう、次世代へ引き継ぐ
年だし、立場ですからね。
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・・・・・ゼン先生の栄養管理講座 第18回
5 月 12 日には星薬科大学での 2 回目の講義。吉永小百合主演の映画『おとうと』の撮影が行われたという講義室で講義
しました。星薬科大学の建物って、本当、歴史があってすばらしいのです。
『おとうと』を見なくては。目を皿のようにし
て、撮影に使われた講義室のシーンを見つけたいと思います。
5 月 16 日には旧第一外科の同窓会。阪大は外科系科がまとまって『外科同窓会』が組織されたので、旧第一外科の同窓
会は、ほそぼそと、ということになってしまったのです。しかし、やはり、第一外科の結束は強い!私は、第一外科の赤
ネクタイを締めて行きました。なつかしい先輩、
同期、後輩に会うことができて、来年も、と思
いました。それが終わってから福井県小浜へ釣
りに行きました。舞鶴自動車道を通っての約
200km の孤独なドライブ。翌日の釣りは、いい
天気だったし、アジがよく釣れたし、いい雰囲
気で、楽しい時間でした。またまた、私が一番
の釣果だったようです。この時期、ほとんど釣
れることがない太刀魚まで釣ってしまいまして、
船頭さんが驚いていました。一緒に行った西口
くんは、気合は入っているのですが、どうも、
漁師の息子である私の方がお魚さんとは親しい
ような感じ。もちろん、一番気合が入っている
のは、うちの研究室の博さんです。既に、秋の
釣りの日程、予約、などの準備をしてくれてい
↑大阪大学、旧第一外科同窓会、汲泉会の記念写真です。2 班に分かれての写
真撮影です。これが『お年寄り組』の写真です。私の 2 年先輩までが『お年寄
り組』として写真を撮っておられます。来年は、私も『お年寄り組』に入れら
れるかもしれません。右上は、このたび、獨協医科大学越谷病院の心臓血管外
科の教授になられた、高野弘志教授です。私の後輩で、国立呉病院で一緒に働
きました。ゴルフもうまいんですよ。
ます。
↑第一外科のネクタイ、赤、を締めてきた 4 人で、記念写真を撮
りました。左から上池先生、白倉先生、谷口先生です。この会に、
第一外科のネクタイを締めてきていないと、私、なぜか、谷口先
生に叱られます。今回もちゃんと締めて行ったのですが、私と谷
口先生以外に、上池先生と白倉先生が赤ネクタイを締めてこられ
ていたので、4 人で記念写真を撮った、ということです。3 人とも
医局長経験者です。ちなみに、右の写真の、紺のネクタイを締め
ておられる、医局長経験者で、このネクタイを創られた時の医局
長、しかも、奥様の親戚でこのネクタイを作ったという、根津先
生は、そのネクタイを締めてきていませんでした。きっと来年は、
赤い、第一外科ネクタイを締めてこられると思います。この写真
を記念に、ということで川島先生に送ったら、『赤ネクタイが 4
人揃ったところはなかなか見事で、良い写真を撮っていただいた
と思います。それにしてもそれを私が忘れていたのは失態で、こ
の次は必ず仲間に入れてもらうようにします。』というお手紙を
いただきました。
↑小浜での釣りです。私の釣り上げた太刀魚はいかがでしょうか。
きらきら光る、活きのいい太刀魚です。アジ釣りに行って、太刀
魚を釣る?ま、魚ならなんでもいいのですが。それにしても、西
口くんの嬉しそうな表情。ふだんの生活が、そうとう苦しいので
しょうか。かなりいいサイズのアジがたくさん釣れました。この
秋は、ハマチを釣るのだ!!
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ゼン先生の栄養管理講座 第18回
ゼン先生:先生、もう春が過ぎて、夏になってしまったよ
ゼン先生
ゼン先生:今年は私が会長でしたので、若芽の会という名
ゼン先生
うな感じですね。
前の会は開催できませんでしたが、来年はやろうかな、と
小越先生:確かに。日本って、四季がある、ということだ
小越先生
思っています。
けど、夏と冬が長くて、春と秋が非常に短くなってしまっ
小越先生:いいんじゃないか、単なる宴会だからな。
小越先生
ていないか?
ゼン先生:そうなんですが、なんか、若芽組と呼んで、政
ゼン先生
ゼン先生:そうですよね。寒い、寒い、って言ってたら、
ゼン先生
治的な、というか、私のシンパを増やすため、なんていう
急に暑くなっって、北海道でも夏日になり、なんていう風
意図がある集まりだと言っている連中もいるみたいです
になっていますよね。
よ。
小越先生:5
月に台風まで来ただろう。本当、どうなって
小越先生
小越先生:へええ、あの会が。そんなんだったら、君が推
小越先生
いるんだ、この気候は。
薦して、評議員をたくさん作って、理事選の票集めなんか
ゼン先生:そうそう、この間、夜、雨が降ったでしょ?
ゼン先生
をするんだろう?君はそんなことは一切していないじゃ
小越先生:雨がどうした?降って、当たり前だけど。
小越先生
ないか。
ゼン先生:雨が降ると、車を洗ってくれるからきれいにな
ゼン先生
ゼン先生:しませんよ。
そういうのは嫌いですから。でも、
ゼン先生
る、なんて思っていたんですけど、最近、なんか、雨の後
いるんですよ、いろいろな考え方をする連中が。
の方が車が汚いんですよね。雨が汚れているんでしょうか
小越先生:そうだよ。
ま、そういう連中はほっとけばいい。
小越先生
ね。
本当の栄養管理について考えるより、勢力争いばかり考え
小越先生:春から夏にかけては、黄砂や花粉なんかで、雨
小越先生
ている連中だからな。
が汚れている、って聞いたことがあるけどな。
ゼン先生:地道に、本気で栄養管理について考えます、そ
ゼン先生
ゼン先生:そうなんですか?一応、車はきれいにしておき
ゼン先生
っちの方がはるかに大事ですから。今回は、高齢者や若芽、
たいと思ってはいるんですが、洗車する時間もなかなかあ
なんていう話題になっていますけど、ちょうどいいです。
りませんしね。
実は、
『高齢者の静脈栄養』なんていう依頼原稿がありま
小越先生:まあな。気持ちはわかるよ。ところで、登山や
小越先生
して、総説的に書け、ということなんです。
釣りで忙しくしているようだな。
小越先生:高齢者は、いろいろな併存症をもっているから
小越先生
ゼン先生:確かに。川崎病院の時は、春と秋の登山と夏の
ゼン先生
その対策が重要だ、予備力がないから合併症を起こさない
海水浴は、年中行事のレジャーとしてやっていたんですよ
ようにしなさい、許容範囲が狭いから無理な処方をしない
ね。大学に戻ってからは、うちの准教授の博さんが釣りキ
ように、なんて書けばいいんじゃないか?
チなので、年 2 回、釣りに行くことにしているんですが、
ゼン先生:教科書的には、そういうことですが。そんなん
ゼン先生
今回は、釣りと登山の両方を、ということになったんです
だったら、そんな原稿を今更書かなくてもいいでしょう。
よ。
どこかに書いていますよね、誰かが。
小越先生:いいんじゃないか?ずっと部屋でパソコンに向
小越先生
小越先生:確かに。しかしな、そう言ってしまうと、今、
小越先生
かっているんだろう?
いろいろ、雑誌なんかで特集が組まれているけど、あれっ
ゼン先生:そうですね。そういう時間が長くなりました。
ゼン先生
て、無駄か?
小越先生:登山もいいし、
釣りもいい。よく学びよく遊べ、
小越先生
ゼン先生:かもしれませんね。たくさん特集が組まれてい
ゼン先生
これだよ、大事なのは。オレなんか、ゴルフが大好きだっ
るけど、あれって、読まれているんでしょうかね。
たから、それで発散しながら仕事をしたもんだよ。
小越先生:ううん、あまり考えたことがなかったな。読ま
小越先生
ゼン先生:ゴルフですか。うまくもないんですが、もう、5
ゼン先生
れている?そういうことも考えなくてはいけないのか。
年以上、やってません。手術をしてから、なんですけどね。
ゼン先生:例えば、A
出版社、B 出版社、C 出版社、D 出版
ゼン先生
小越先生:いろいろ、
人生の楽しみ方はあるから、その時々
小越先生
社が、それぞれ、臨床栄養の特集を組む。そうするとテー
で楽しめばいいよ。
マはほぼ同じ。執筆者もダブっている。少しは違いますが。
ゼン先生:先生は年をとってからも、悠々自適ですよね。
ゼン先生
どれもこれもに書いている人もいる。同じような内容にな
小越先生:高齢者になってから、ということだな。引退し
小越先生
りますよね。
てから、とも言えるか。
小越先生:そりゃあそうだろう。その時々に、真剣に書い
小越先生
ゼン先生:私は、まだ、高齢者という範疇には入っていま
ゼン先生
ているんだから。
せんが、前期高齢者と呼ばれる 65 歳まで、あと少しです
ゼン先生:だったら、4
出版社が別々に出版する必要はな
ゼン先生
よ。
いだろう、ということになりませんか?
小越先生:そうか。君も若い、若いと思っていたけど、前
小越先生
小越先生:ま、そういう考えもあるだろうけどな。
小越先生
期高齢者まであと少しか。
ゼン先生:もっと、一つひとつの論文を大切にしないとい
ゼン先生
ゼン先生:そうそう、年金ももうすぐもらえるようです。
ゼン先生
けないのでは、なんて思ったりしているんですよね。
手続きをしなければなりません。
小越先生:言いたいことはわかるけど、しかし、そんなこ
小越先生
小越先生:へええ、年金か。ところで、若芽の会はどうな
小越先生
と言っている場合じゃないんじゃないか?締切は?
ってる?
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ゼン先生の栄養管理講座 第18回
ゼン先生:実は、そうなんですよ。それで、先生と話をし
ゼン先生
小越先生:すごいな。当然、後期高齢者だよな。しかし、
小越先生
ながら、考えを整理しようかと思いまして。
八千草薫なんて、呼び捨てにしていいのか?『さん』づけ
小越先生:おいおい、オレをそんな感じで利用するのか?
小越先生
にしなくていいのか?
ゼン先生:利用ではありませんよ。先生の意見を聞きなが
ゼン先生
ゼン先生:自分より年上ですから、そう思ったりするんで
ゼン先生
ら、いろいろ考えさせていただこうかと思っているだけで
すが、芸能界の方って、呼び捨てになってしまいません
す。
か?
小越先生:それは正しいかもしれないな、確かに、オレは
小越先生
小越先生:そうだな。確かに。森繁久弥さん、なんて言わ
小越先生
高齢者だから。
ないな。渥美清さんもそうだな。
ゼン先生:先生がさっき言われた、高齢者に対する静脈栄
ゼン先生
ゼン先生:でしょう?それが、親しみを込めて、というこ
ゼン先生
養の際に注意すべきポイントなんですけど。正しいんです
となのかもしれませんね。
が、それが対象となる高齢者って、どんな高齢者なんです
小越先生:なるほど、確かにそうだな。それにしてもあの
小越先生
か?
元気な八千草薫は 84 歳か。すごいな。
小越先生:どんな高齢者?
小越先生
ゼン先生:本当に、すごいです。昨年亡くなられた、高倉
ゼン先生
ゼン先生:非常に逆説的な表現なんですが、素朴な疑問を
ゼン先生
健は 82 歳でしたが、映画『あなたへ』は 80 歳の時の映画
もっているんです。
ですよ。
小越先生:素朴な疑問?
小越先生
小越先生:すごいよな、確かに。
小越先生
ゼン先生:そうなんです。川崎病院時代に『当院における
ゼン先生
ゼン先生:でしょう?でも、
お二人とも、病気になったら、
ゼン先生
中心静脈栄養輸液処方の現状と問題点』というテーマで臨
やっぱり、高齢者だということを意識して治療しないとい
床研究をしたんですけどね。
けないのでしょうね。
小越先生:
小越先生 『新薬と臨床』に掲載された論文だな。
小越先生:そうだろうな。
小越先生
ゼン先生:そうです。キット製品を考えて使用しないと、
ゼン先生
ゼン先生:そうそう、草笛光子は
81 歳で、いま、NHK の朝
ゼン先生
ビタミンや微量元素が必要量をちゃんと投与できないこ
ドラの『まれ』に出演していますよ。
とになるよ、ということをデータで示そうとしたんです。
小越先生:そうだな。すごいな。でも、後期高齢者だ。
小越先生
小越先生:そうだな。大事な論文だと思ってるぞ。
小越先生
ゼン先生:森光子なんて、88
歳まで舞台に出ていたんです
ゼン先生
ゼン先生:その対象症例の年齢を再検討すると、
334 例中、
ゼン先生
からね。すごいです。
65 歳以上の患者が全体の 88.9%なんですよ。
ということは、
小越先生:しかし、病気になると、高齢者として治療する
小越先生
あの論文で TPN が実施された患者の 90%が高齢者、という
だろう?
ことになるんです。
ゼン先生:そうなんですが・・・。非常に元気に活躍して
ゼン先生
小越先生:なるほど、そういうことが言いたいのか。高齢
小越先生
おられる、高橋英樹や北大路欣也なんて、もう 70 歳を超
者に対する静脈栄養、というより、静脈栄養が行われてい
えていますよ。高齢者だから、という意識で TPN 処方を考
る患者の大部分は高齢者、だってことだな。
えますかね。
ゼン先生:そうなんですよ。ま、高齢者の定義は年齢だけ
ゼン先生
小越先生:普通に
TPN 処方をするように思うな。
小越先生
ではない、ということにはなるでしょうが。
ゼン先生:あの、吉永小百合だって
70 歳ですよ。
ゼン先生
小越先生:後期高齢者の定義の
75 歳以上とすると、その
小越先生
小越先生:そうなんだけどな。見かけは非常にお若くみえ
小越先生
割合はどうなるんだ?
ても、やっぱり、病気になったりすると、年齢を考えた治
ゼン先生:75
歳以上とすると、全体の 69.2%ということに
ゼン先生
療をしなければならないんじゃないか?
なりました。
ゼン先生:そうなんですが・・・。
ゼン先生
小越先生:75
歳以上が 7 割か。なるほどな。君のいうこと
小越先生
小越先生:年をとってもがんばっておられる方々を話題に
小越先生
も理解できるな。
しているけど、君、何を言いたいんだ?よくわからない話
ゼン先生:大事なことは、年齢だけで決められないという
ゼン先生
だ、今回は。
ことなんでしょうか。
ゼン先生:そうですよね。歯切れの悪い会話ですよね。
ゼン先生
小越先生:有名人で話をすると、理解してもらえるかもし
小越先生
小越先生:そうだ。君らしくないな、今回は。
小越先生
れないぞ。年齢と、元気さ?
ゼン先生:高齢者に対する栄養管理が、特別なものような
ゼン先生
ゼン先生:テレビに出ている方を考えるのがいいかもしれ
ゼン先生
雰囲気で語られることが多いのですが、実は、高齢者が特
ませんね。
別ではなく、大多数は高齢者である、という認識が必要な
小越先生:そうだな。
小越先生
んじゃないかな、と思っているんです。川崎病院での TPN
ゼン先生:いま活躍されている女優さんでは、八千草薫は
ゼン先生
症例の年齢解析でも 7 割が 75 歳以上だったんですよ。と
1931 年生まれの 84 歳ですよ。今度、映画の主役をやるそ
いうことは、高齢者に対する栄養管理は、特別に取り上げ
うですが。
るべき内容ではないのではないか、ということなんですよ。
小越先生:そういう発想か。さすがに、ちょっと違った見
小越先生
方をするな、相変わらず、君は。
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・・・・・・・・・・・・ゼン先生
・・・・・・・・・・ゼン先生の栄養管理講座
ゼン先生の栄養管理講座 第18回
ゼン先生:今回、高齢者に対する栄養管理について書かれ
ゼン先生
ゼン先生:そうです。それから、リハビリの領域では、た
ゼン先生
た論文をたくさん読んだんです。ま、書かれている内容は、
んぱく質をたくさん投与すると筋肉がついて、サルコペニ
大体同じようなことで、先生が言われたような注意点はみ
アが治療できる、なんて、単純に考えられている傾向もあ
なさん、書いておられました。でも、そういうことを議論
ります。
する前に、もっと考えるべきことがある、と感じたんです
小越先生:あるな、そういう噂は、よく聞くようになって
小越先生
よ。
るよ。
小越先生:なんとなく、君の言いたいことはわかるような
小越先生
ゼン先生:ま、ちょっと話はずれましたが。高齢者問題に
ゼン先生
気がしてきたよ。
ついては、高齢者だから、投与量なんかの安全域が狭いか
ゼン先生:ありがとうございます。いろいろな併存症をも
ゼン先生
らきちんと計算してやりなさい、ではなくて、その前に、
っているからその対策が重要だ、予備力がないから合併症
高齢者ではない患者に対してもきちんと計算して栄養管
を起こさないようにしなさい、許容範囲が狭いから無理な
理をやりなさい、ということを言いたいんですよ。
処方をしないように、なんて、逆に考えると、高齢者とい
小越先生:なるほど、君らしい言い方だ。
小越先生
う範疇に入らない患者さん達には、投与量についてもそれ
ゼン先生:高齢者ではない患者に対してきちんと計算もせ
ゼン先生
ほど考えなくてもいい、ということになってしまっている
ずに栄養管理を実施しているから、高齢者には計算してや
んじゃないですか?実際、あまり考えずに栄養管理が実施
らないとダメ、みたいになっていませんか?それが言いた
されているんじゃないかな、と思ったりしているんです。
いし、実は、そこが大事なんですよね。
小越先生:なるほど、そうきたか。
小越先生
小越先生:要するに、栄養管理というのは、それを実施す
小越先生
ゼン先生:TPN
が必要な患者さん達って、気を使った管理
ゼン先生
る対象の患者たちに対して、きちんと計算してやらなくて
をしなければ、いろいろ問題が発生する可能性があります
はダメだということが言いたいんだ。
よね。
ゼン先生:そうです。その上で、高齢者ではこういう特別
ゼン先生
小越先生:もちろんだ。
小越先生
な配慮をして実施しなければなりませんよ、ということに
ゼン先生:でも、TPN
に関する現状をみたら、そういうこ
ゼン先生
ならないと、おかしいな、と思っているんです。
とをあまり考えず、なんとかなるさ、という雰囲気で管理
小越先生:その通りだよ。君のいう通りだよ。
小越先生
していないでしょうかね。
ゼン先生:それから、その投与量が適切かどうかは、きち
ゼン先生
小越先生:TPN
だけではない、という意図も含んでいるん
小越先生
んとしたモニタリングを行って初めて判断できるのです
だろう?
から、投与しっぱなしではダメ、これも言いたいんです。
ゼン先生:もちろんです。胃瘻問題で、PEG
の患者の栄養
ゼン先生
TPN をやってるけど、どうなんだ?有効なのか?と聞いて
状態は、なんていう論文がたくさん出ています。
『PEG をす
も、それを考えていない人が多いでしょう?
ることによって栄養状態は改善されているわけではなく、
小越先生:そうだな。栄養管理のやりっぱなし、というよ
小越先生
むしろ時間経過と共に低下していることが示唆された』な
り、投与しているから栄養状態はよくなるに決まっている、
んて、アルブミン値と体重の推移を示して、低下している
みたいな考え方が多いな。
という内容の論文がありますが、あれって、投与内容、投
ゼン先生:でしょう?栄養アセスメントをやりながら、栄
ゼン先生
与量なんかをきちんと考えて実施していないから、投与量
養管理をする、これが基本なのに、それがおろそかになっ
が不足しているからそうなるのに、そういうことを考えな
ているでしょう?
い傾向がありますよね。
小越先生:そうだな。特に、高齢者に対しては、きちんと
小越先生
小越先生:要するに、栄養療法の中身について、きちんと
小越先生
モニタリングしなければダメだ、それも強調しないといけ
考えていない、ということなんだな。
ないな。
ゼン先生:そうです。きちんと考えて、計算してやらなけ
ゼン先生
ゼン先生:そうなんですよ。でも、特に注意して管理しな
ゼン先生
ればならないのは、高齢者に対する栄養管理だけではない
いといけない患者さんはいますよね。
んです。特に、静脈栄養を実施する場合は、高齢者だけで
小越先生:特に注意する?確かに。それは、どういう患者
小越先生
なく、どの患者さんに対しても、きちんと、投与エネルギ
さん達だ?ということになるけどな。
ー量、水分量、アミノ酸投与量、NPC/N 比、これらをすべ
ゼン先生:でも、それは、一人一人の患者さんについて、
ゼン先生
て考えて処方を決めなくてはならないんですよ。でも、現
適正な栄養管理をしようと考えたら、わかることですよね。
状ではそうではない。
小越先生:そうだな。そういうことだよ。基本に則った管
小越先生
小越先生:言われてみると、実は、そこに問題があるな。
小越先生
理をすればいい、ということで、すべてが解決するように
ゼン先生:でしょう?もちろん、微量元素やビタミン、電
ゼン先生
も思うな。
解質、いろいろ考えなくてはなりません。
ゼン先生:高齢者に対しては、急に大量の輸液、エネルギ
ゼン先生
小越先生:逆に、全体の投与量なんかを問題にせず、鉄の
小越先生
ーなどを投与してはいけない、少なめがいい。アミノ酸も
問題やビタミン投与量なんかが問題になったりしている
きちんと投与しなさい、ちょっと多めにした方がいい。脂
な。
肪も投与した方がいいけど、ちょっと控えめの方がいいし、
ゆっくり投与することが大事だ。ビタミンも微量元素も、
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ゼン先生の栄養管理講座 第18回
一日分と設定されている量を投与しなさい。これでいいん
いくんですよ。それを感じることもできていない、という
ですよね。
のが日本の医療かもしれません。
小越先生:いいと思うよ。ただし、きちんとモニタリング
小越先生
小越先生:ちょっと話が大きくなりすぎているかもしれな
小越先生
しなさい、これが大事だ。
いけど、それは、正しいな、おれもそう思うよ。
ゼン先生:アミノ酸もきちんと投与しなさい、なんですが、
ゼン先生:そこまで考えないと、高齢者に対する静脈栄養
ゼン先生
キット製品だけを使っている場合は、そんなことは考えな
の話はできませんよね。
いのではないでしょうかね。
小越先生:そうだ。高齢者にきちんと静脈栄養をやろうと
小越先生
小越先生:そうだな。アミノ酸だけを追加投与するなんて
小越先生
思ったら、栄養管理の本質を理解しなさい、ということだ。
ことはないだろうな。そもそも、NPC/N 比なんて考えてな
そこに話が戻ってしまうんだ。ま、そういう考えで原稿を
いし、NPC/N 比の計算自体できない、というのが君の主張
書けばいいんじゃないか。君らしい書き方になるんじゃな
だったな。
いか。
ゼン先生:そうです。だから、逆に、高齢者に対する栄養
ゼン先生
ゼン先生:高齢者に対する静脈栄養は特別なことでもなん
ゼン先生
管理の場合は、NPC/N 比も計算くらいできないと、きちん
でもない。きちんとした管理をしなさい、それだけなんで
とした栄養管理はできませんよ、ということになりますよ
すよね、大事なのは。
ね。
小越先生:そうだよ。基本をきちんとして、高齢者には特
小越先生
小越先生:ということは、栄養管理の本質を理解していな
小越先生
に注意しなさい、それは書いておいた方がいいな。教科書
いと、高齢者の栄養管理はできませんよ、ということだ。
的なことも、きちんと書いておくべきだと思うよ。
ゼン先生:もっというと、栄養管理が必要な患者の大部分
ゼン先生
ゼン先生:そうですね。そうします。考え方が整理できま
ゼン先生
は高齢者なんだから、栄養管理の本質を理解していないと、
した。ありがとうございます。
適切な医療はできませんよ、ということになりますよね。
いま、なんとかうまくいっていると思っているかもしれま
せんが、もっと適切な栄養管理をやったら、もっとうまく
【今回のまとめ】
1. 感染症の専門家の方々にカテーテル関連血流感染症についての講演をすると、
『目からウロコ』
とよく言われるのですが、なぜ?私はそう感じています。私の考えをもっと広めさせてもらっ
てもいいでしょう?
2. 臨床栄養の領域も、依頼原稿で構成された特集や本が、たくさん出回り過ぎているのではない
でしょうか。依頼原稿を参考にした依頼原稿ですから、真実はどこ?そんな気もします。
3. 一つ一つの論文を大切にしないと、無駄が多すぎるし、正しい情報が伝わらなくなってしまう、
もう、そうなってきているように思います。
4. 高齢者の栄養管理?特別なことなのでしょうか。高齢者には考えた栄養管理をするべきだ?当
然ですが。それなら、高齢者以外に対する栄養管理は、現在のように『いい加減』でもいい?
5. 高齢者ではない方々にもきちんと栄養管理を実施できていないのに、高齢者にきちんと栄養管
理ができるのでしょうか。私なりの『ツッコミ』でしょうけど。正しい栄養管理を実施しまし
ょう。
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