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03 第1章 観光をめぐる状況

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03 第1章 観光をめぐる状況
2
国民の観光行動
(1)国内宿泊旅行の状況
①宿泊旅行の回数及び宿泊数
国内宿泊観光旅行の回数及び宿泊数は、近年減少傾向が続いています。震災後の 2012 年
(平成 24 年)、2013 年(平成 25 年)の2カ年は増加していましたが、2014 年(平成 26 年)
でまた減少に転じています。国内宿泊観光旅行者の延べ人数の減少と同様に消費税率の引き
上げなどの影響があったことが考えられます。
■国内宿泊観光旅行の回数及び宿泊数の推移
資料:国土交通省「平成 27 年版
観光白書」
同様に、国内宿泊観光旅行に行った延べ人数は 2012 年(平成 24 年)
、2013 年(平成 25 年)
は増加傾向にありましたが、2014 年(平成 26 年)は減少に転じています。
■国内宿泊観光旅行者数及び国内日帰り観光旅行者数の推移
資料:国土交通省「平成 27 年版
観光白書」
7
②宿泊観光旅行をしなかった理由
国内宿泊観光旅行をしなかった理由をみると、20 代~50 代の勤労世代は時間的、経済的余裕
がないとの回答も多くなっています。また、各年代とも「何となく旅行しないまま過ぎた」と
いう回答が 15%前後あり、特に理由はないが旅行への動機付けがなかったために行動を起こさ
なかった人が多いことがわかります。
■宿泊観光旅行をしなかった理由
経済的余裕が
ないから
時間的余裕が
ないから
家を離れられない
事情があった
健康上の理由で
何となく旅行しない
まま過ぎた
全体
42.0%
37.1%
15.2%
11.6%
17.3%
20~24 歳
53.5%
50.4%
3.9%
2.5%
19.1%
25~29 歳
55.8%
42.2%
8.0%
6.9%
15.8%
30~34 歳
55.6%
43.1%
7.2%
7.5%
13.1%
35~39 歳
53.7%
47.8%
7.7%
9.5%
12.5%
40~49 歳
50.9%
47.3%
14.8%
7.2%
15.4%
50~59 歳
43.7%
42.4%
20.5%
9.1%
16.4%
60~69 歳
29.1%
27.5%
23.7%
12.6%
20.3%
70 歳以上
24.0%
13.7%
19.5%
26.8%
21.6%
資料:公益社団法人日本観光振興協会「平成 26 年度版観光の実態と志向
第 33 回国民の観光に関する動向調査」
(2)旅行関連支出
国内旅行消費額の推移をみると、日帰り旅行、宿泊旅行ともに減少傾向にあります。
■国内旅行消費額の推移
20.5
資料:国土交通省「平成 27 年版
19.8
19.4
観光白書」
8
20.2
18.8
(3)旅行形態など
①旅行形態
国内宿泊観光旅行の形態をみると、団体旅行から個人旅行へのシフトが進み、近年はその
割合が固定化しています。
■国内宿泊観光旅行における個人・団体旅行の比較
(%)
90
81.1
80
70
67.0
61.2
69.4
63.4
62.5
59.1
67.2
66.3
58.5
個人旅行
57.4
団体旅行
36.7
40
30
80.4
58.7
60
50
72.1
80.6
75.2
32.0
24.5
26.5
30.4
31.1
30.5
28.4
25.6
23.5
20
22.7
19.4
27.2
23.8
19.6
18.9
10
0
H10
1998
H11
1999
H12
2000
H13
2001
H14
2002
H15
2003
H16
2004
H17
2005
資料:観光庁「旅行・観光消費動向調査」
9
H18
2006
H19
2007
H20
2008
H21
2009
H22
2010
H23
2011
H24
2012
H 2 5 (年度)
2013
②参考にする情報源
旅行に行くに当たって参考にする情報源をみると、インターネットの割合が最も高くなって
おり、近年は「家族・友人の話」などクチコミによる情報も増加しています。
■旅行に行くに当たって参考にする情報源
(%)
70
60.8%
60
50
45.7%
家族・友人の話
ガイドブック
40
パンフレット
インターネット
33.9%
旅行専門雑誌
旅行業者
29.8%
テレビ・ラジオの番組
30
観光案内所・情報センター
観光物産展
22.3%
携帯電話
20
17.1%
15.2%
12.9%
10.7%
10
4.9%
0
H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22
2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010
H23 H24 H25
2011 2012 2013
(年度)
注 1:2011 年度から「携帯電話」には、「スマートフォン」を含める。
注 2:2010 年度までは留め置き法、2011 年度よりインターネット調査にて実施。
資料:公益社団法人日本観光振興協会「平成 26 年度版観光の実態と志向 第 33 回国民の観光に関する動向調査」
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