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1. フェルメールの鑑賞履歴 - WordPress.com

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1. フェルメールの鑑賞履歴 - WordPress.com
2013-12-15
1. フェルメールの鑑賞履歴
1)1983-3 東レの繊維研にいたときにヨーロッパに2週間ほど海外の繊維メーカの調査で出張した際、
ロンドンのナショナル・ギャラリー(NG)を見学した、このとき2点見ているはずだが記憶が定かでない。
2)1993-7~8: 個人(女房と当時英国にいた娘と)で英国に10日、ウィーンに4日旅行した際、ロンド
ンのNGとエジンバラのスコットランドNGを見学した。また、ウィーンの美術史美術館も見たがフェルメ
ールを見たという記憶がない。当時はフェルメールの絵には興味を持っていなかったため。
3)1995-7~8: 個人(女房と当時英国にいた娘と)で英国に9日、パリに3日旅行した際は、意識して
ロンドンのNGの2点「①ヴァージナルの前に立つ女、②ヴァージナルの前に座る女)とパリのルーブル
の1点「③レースを編む女」は記憶にあるが、もう1点の「天文学者」を見た記憶はない。したがって、
この年に初めて3点のフェルメールの絵を見たことになる。
1995~6 年にワシントン・ナショナル・ギャラリーとオランダのマウリッツハイス美術館で20数点のフ
ェルメールの絵を集めた企画展示会が開催され日本でも美術関係者の話題となった。ワシントンでは60セ
ンチもの積雪の中数時間も長蛇の列で待つということでテレビでも報道された。これを機会にフェルメール
が世界各国で注目されるようになった。
4)1999-6:東京都美術館で「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」があり、オールド・マスターの絵画
と日本人好みの印象派の絵画が展示され、その中にフェルメールの「④手紙を書く女」があった。
5)2000-4~7:大阪市立美術館で「フェルメールとその時代展」が開催され、5点のフェルメール作品が展示
され、天王寺公園にある大阪市立美術館は長蛇の列で、60数万人の入館で賑わった。これを記念して天王
寺公園にフェルメールのプロムナード?という名の散歩道がある。小生も京都を旅行中のゴールデンウィー
クの5月4日に開館一番に見に行った。フェルメールの絵は「⑤聖プレクセデス(B.P.ジョンソン・コレク
ション)、⑥リュートを調弦する女(ニューヨーク・メトロポリタン美術館)
、⑦天秤を持つ女(ワシント
ン・NG)
、⑧真珠の耳飾りの少女(マウリッツハイス美術館)、⑨地理学者(フランクフルト・シュテーデル
美術研究所)
。ミレーニアム展示会と言って、今までで最多の5点のフェルメールの作品が来た。
6)2000-5:愛知県美術館「レンブラント、フェルメールとその時代展」で「⑩恋文(アムステルダム国立美
術館)を見た。
7)2004-4:東京都美術館で「ウィーン美術史美術館;栄光のフランドル絵画展」フェルメールの「⑪絵画芸
術」が日本初公開となった。
8)2005-4:東京国立博物館「ベルリンの至宝展」でフェルメールの「⑫真珠の首飾りの女」
9)2005-7:国立西洋美術館「ドレスデン国立美術館展」でフェルメールの「⑬窓辺で手紙を読む女」を見た。
10)2006-4:オランダ・ベルギー海外旅行(10日間、ブリュッセルの王立美術館も見学)
アムステルダム国立美術館:でフェルメールの4点「⑭小路、⑮牛乳を注ぐ女、⑯青衣の女、⑩恋文」
マウリッツハイス美術館:でフェルメールの3点「○
17 ディアナとニンフたち、⑱デルフトの眺望、⑧真珠
の耳飾りの少女」
1
11)2007-6:国立新美術館「牛乳を注ぐ女」
(アムステルダム国立美術館)はスキップした。
12)2008-5:フランス周遊12日間の旅でルーブル美術館を訪問し2点「⑲天文学者、③レースを編む女」を
じっくり見た。このとき改装したオランジュリー美術館も見学。
13)2008-8~12:東京都美術館「フェルメール展」では日本で開催された美術展では過去最高の7点が展示さ
○
れた。
「⑳マルタとマリアの家のキリスト(スコットランド NG)、⑯ディアナとニンフたち、⑬小路、 21
ワイングラスを持つ娘(ドイツ;アントン・ウルリッヒ美術館)
、⑥リュートを調弦する女(ニューヨーク・
○
メトロポリタン美術館)、○
22 手紙を書く婦人と召使い(アイルランド NG) 23 ヴァージナルの前に座る若
い女(USA 個人)
」
なお本展覧会は、国内で開催された企画美術展としては過去4番目の93.4万人/118 日間にのぼった。因
みにベスト3は、①モナリザ展:151万人(1974 年、東京国立博物館)
、②ツタンカーメン展:129万
人(1965 年、東京国立博物館)
、③バーンズコレクション展:107万人(1994 年、国立西洋美術館)
。
14)2010-11:
「米国東部の名画を訪ねて」の9日間のツアー(単身で)で、ワシントン(ナショナル・ギャラ
リ、フィリップス美術館)
、バルチモア美術館、フィラデルフィア(バーンズ美術館、フィラデルフィア美
術館)、ニューヨーク(近代美術館、メトロポリタン美術館、フリック美術館、グーゲンハイム美術館)を
○
○
見学した。ワシントン NG「⑦天秤を持つ女、④手紙を書く女、 24 赤い帽子の女、 25 フルートを持つ女」
○
メトロポリタン美術館「 26 眠る女、○
27 水差しを持つ女、⑥リュートを調弦する女、○
28 少女、○
29 信仰の
寓意」。フリック美術館「○
30 兵士と笑う女、○
31 中断された音楽の稽古、○
32 婦人と召使い」
15)2011-6:「中欧音楽の旅」でウィーンに滞在した際、美術史美術館を訪問し「⑪絵画芸術」を再度見た。
ブリューゲル(12点)
、カラヴァッジョ、ベラスケス、ルーベンスなどもじっくり鑑賞。
16)2011-6~10:京都市美術館「フェルメールからのラブレター展」フェルメール作品3点「⑯青衣の女(修
復後、世界で初公開)
、④手紙を書く女、○
22 手紙を書く婦人と召使い(アイルランド NG)」
17)2011-11:「ロンドンの美術探訪」の8日間のツアーに単身で参加し、ナショナル・ギャラリ(ダ・ヴィン
チ特別展)、大英博物館、テート・ブリテン、テート・モダン、コートールド美術館、V&A 博物館、ケンウ
ッド・ギャラリ、ケンブリッジ・フィッツウイリアム美術館、ウォーレス・コレクションを見学した。
ナショナル・ギャラリ「①ヴァージナルの前に立つ女」②ヴァージナルの前に座る女はフィッツウイリア
ム美術館に貸し出し中。ケンウッド・ギャラリ「○
33 ギターを弾く女」
。ケンブリッジ・フィッツウイリアム
美術館でフェルメールの特別企画展をやっているということで自由行動日に急遽訪問した。
「○
34 音楽の稽古
(英国王室コレクションで通常は夏季期間のみバッキンガム宮殿で展示)、②ヴァージナルの前に座る女、
③レースを編む女」○
34 が運よく見れ、ケンブリッジの街も散策できた。
18)2012-10:
「ドイツ西南部・フランス東部・スイスの美術と古都を訪ねて」の12日間のユアーに単身で参
2
加。フランクフルト(シュテーデル美術館)→ストラスブール(大聖堂・世界遺産街並み)→コルマール(ウ
ンターリンデン美術館)→バーゼル(世界一古い公立バーゼル美術館、バイエラー財団美術館)→ベルン(パ
ウル・クレー・センタ、ベルン美術館)→ルツェルン(ローゼンガルト美術館)→チューリヒ(ビュールレ
美術館、チューリヒ美術館)→ヴィンタトゥール(オスカーラインハルト美術館)→ミュンヘン(アルテピ
ナコテーク、ノイエピナコテーク、ピナコテーク・モデルネ)のルート。フェルメール作品はシュテーデル
美術館の「⑨地理学者」のみであったが、内容の充実した楽しい旅であった。
19) 2013-10:「ベルリン・ドレスデンの美術と古都を訪ねて」9日間のツアーに単身で参加。ベルリンでは博
物館等の5つの博物館・美術館とベルリン国立絵画館(ゲマルデギャラリー)、ベルクグリュン美術館(ピ
カソと同時代展、元画商が国に寄贈した)
。ベルリン国立絵画館では中世~近代の名画を数時間かけて一通
り見ました。混んでいないので好きな絵はじっくり見れました。フェルメール作品は2点「 ⑫真珠の首飾
りの女、○
35 ぶどう酒のグラス」
。ブランデンブルクの門、東西ドイツの壁(保存部分・博物館・イーストギ
ャラリー)、大聖堂、ベルリン新中央駅(近辺も含めて開発中)
。
ドレスデンはエルベ川を挟んで旧市街・新市街とわかれ、人口50万強の旧ザクセン王国の首都で、第2次
世界大戦で市街の85%が破壊されたが、長年かけてフラウエン教会、ゼンパー歌劇場、ツヴィンガー宮殿、
ドレスデン城などほとんどが元通りに復興したとのことである。ザクセン王室宝物館(緑の丸天井コレクシ
ョン)は入館の際、小さい手荷物・カメラなどの持ち込みは一切ダメでクリーン・ルームに入るように2人
づつエアーを吹かされたのち入場。今まで見たうちで最も手の込んだ、高価な宝飾品が数多くあった。ツヴ
ィンガー宮殿内の陶磁器博物館も見事で、都用陶磁器・マイセン磁器が壁面も含めて飾り立ててあった。ア
ルテマイスター絵画館は一部工事中だったが目的とする展示品は鑑賞できた。フェルメール作品「 ⑬窓辺
で手紙を読む女、○
36 取持ち女」
、本来2枚が並べて展示されているはずだが別々に展示、一瞬どこかに貸出
し中かと愕然とした。
「○
36 取持ち女」はUSAの修復会社に洗浄してもらい、きれいに見えたが、女性の親
指の描き替えた部分が鮮明になり左手の親指が2本見えるようになった。
以上、小生の約20年以上のフェルメール遍歴を記述したが、フェルメール作品についてはまだすべてが真
作とは断定できないものが2~3あります。また、
「合奏」
(ボストンのイサベラ・スチュアート・ガードナ
ー美術館)は 1990 年に盗難にあい、現在も行方不明であるのは残念なことです。
フェルメールの作品は描かれた当時はあまり価値あるものとは判定されていなかった。当時は宗教画でな
いとあまり価値あるものとみなされていなかった、ましてや小さな「風俗画」は市場価値は低く、100年
以上前まではフェルメールは忘れられていた。小生も色彩は美しいがそれほどの興味はなかった。フェルメ
ールの絵が一般受けするのは小寸法であまり難しい約束ごとがなく親しみが持てることや作品数が少ない
○
などで珍重される面もあるように思われる。
「 23 ヴァージナルの前に座る若い女(USA 個人)
」は僅か 25*20
cmの寸法の絵だが、最近の競売で(2004 年?)約32億円という価格で落札されたとのことである。
添付写真
以
3
上
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