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ダブルホーム制による

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ダブルホーム制による
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2
Gホーム 暖
阿賀町愛し隊
新潟大学
新潟大学
ダブルホーム制による、
地域の教育力を生かした
学生支援
「地域の紹介・活動内容」
私が所属するGホーム(暖)は阿賀町豊美地区・日出谷地区で活動しています。阿賀野川に
〈ダブルホーム〉は新潟大学独自の取り組みです
新潟大学では、学生がさまざまな場面で困
難に直面しても適切に対処できるように、地
域の教育力を生かして汎用的能力を養成する
活動に取り組んでいます。
ダブルホーム制における第一のホームは、
学生が入学し、卒業するまでの「学び」を支
援する学部・学科です。本学は多様な学問分
野・領域を有する総合大学ですが、学部・学
科を横断して幅広く学生と教職員がつながり
をもつような場はありませんでした。そこ
で、文系、理系、医歯系の学生が専門の壁を
取り払って自由に参加できる居場所として第
近く、自然豊かな地域です。ここはかつて常時SLが走った磐越西線の沿線の地域でもありま
二のホームを設けました。
第二のホームでは、地域と連携して取り組
んでいるプロジェクトに参加します。ホーム
ではメンバーと話し合いながら多くの体験を
することによって、心を鍛え、自らのライフ
キャリアに生かすことを目的としています。
また、地域での活動を通して多様な価値観
を持った人とのふれ合いから生まれるコミュ
ニケーション能力の向上や、各自の専門性を生
活者の立場からより深く認識することができ
ます。
す。豊美地区では、豊美の自然を表現の舞台とし、地域の活性化を目指す 里山アート展 の作
品作りや会場準備のお手伝いをしています。また今年度から、地区の物産展のお手伝いのため
に、青年会の皆さんから笹団子づくりを教わる活動を通した交流も行っています。日出谷地区
では、日出谷小学校の皆さんと共にSL磐越物語号を盛り上げるクリスマストレインのお手伝い
や、児童会祭りで学生企画の科学実験等を行っています。阿賀町に伝承される健康や豊作を願う 鍾馗様祭り では、高齢化が進む
集落で神様をかたどった人形
集落で神様をかたどった人形を担いで各家を回る担ぎ手として参加しています。
● 参 加 者 の 声 ダブルホームでは、一つのホームに一つの地域の方々が継続して関わってくださいます。地域の方のその地区を住
み心地よくするために活動に傾けている情熱や、伝統行事などを通して大切にしている人と人とのつながりなど、地
域で活動するたびに気づきと学びがあります。
それまでは大学を主としていた社会とのかかわり方を、ダブルホームに参加して地域の方とお話し、地域で実際に
〈ダブルホーム〉の活動
これまでにダブルホームでは様々なプロ
ジェクトに参加して活動を行ってきました。
過疎・高齢化の進む中山間地のプロジェク
トに参加したホームは、限界集落の現状を学
びつつ、稲作の手伝いをしたり、郷土料理を
教えていただいたりしながら、地域の方と交
流しています。
動いてみることで、はじめて地域という繋がりから深く考えられるようになりました。
共に活動を行うホームの学生は、学部も学年も異なるけれど本音で語り合うことができる仲間です。時には互いの
自然との調和 in 西区のプロジェクトに参
加したホームは、大学近隣の自然を中心に現
地調査を行い、その過程で関わる様々な立場
の方と交流し、自分たちが暮らす地域につい
て理解を深めています。
教育学部 学校教員養成課程
上原 真衣さん
考えがぶつかることもありますが、皆が地域のニーズにもっと応えたいという共通の思いを持っています。異なる考
えを持ちながらも前向きな話し合いを行い、課題を乗り越えて前進することは、とても価値ある経験だと考えます。
Jホーム なごみ
小国町樽口地区交流プロジェクト
∼山間集落の暮らしを楽しむ∼
ダブルホーム構成
「地域の紹介・活動内容」
Jホーム(なごみ)は山形県と新潟県の県境に位置する山形県小国町樽口地区で活動してい
ます。この地区は観光わらび園発祥の地であり、冬には民家の一階が埋もれてしまうほどの大
雪が降ります。
私たちの活動は、観光わらび園や雪に関する作業のお手伝いです。毎回活動の後には地域の
方が懇親会を開いてくださり、美味しい料理を楽しみながら地域の方と仲良く交流しています。
また昨年は、地域の方から「観光わらび園などの地域資源を活かしてこの地区を盛り上げてほ
しい」との要望をいただき、観光わらび園のツアー企画やホームページ作成を行いました。
● 参 加 者 の 声 ダブルホームはいろいろな学部学科の学生が集まり、教職員と地域の方と一緒になって活動を行っています。先輩や
教職員、地域の方など様々な人とつながりができ、学部学科とはまるで違ったもう一つの居場所を作ることができます。
ダブルホームに入った当初はみんなと馴染めるか不安ばかりで、最初のミーティングに参加した時はとても緊張してし
まい、上手く話すことができませんでした。それでも先輩や教職員、地域の方が優しく接してくれたおかげで徐々に慣
れていき、また、他の地域で活動している他ホームの活動に参加したことで、さらに交友関係を広げることができました。
Jホームでは昨年新しくツアー企画とホームページ作成を行いました。ホームで初めての取り組みだったので、分か
らないことが多く途中でやめる話もありました。それでもホームページの公開を行い、ツアーを無事成功させたとき
には大きな達成感を得ることができました。この取り組みを通してイベントの企画や人をまとめることの難しさなど
「内野」の地域を活性化しよう
玉川発掘プロジェクト
早稲田げんきプロジェクト 阿賀町愛し隊
阿賀町上川地区との交流と絆づくり Uchi know∼知って知られてつながりを∼
阿賀町中ノ沢ふれあいプロジェクト 栃尾に溶けこみ、形にして発信する
十日町×しちべえ×美人林=ほりごたつ ヒメサユリ復元を通した村つくり
小国町樽口地区交流プロジェクト∼山間集落の暮らしを楽しむ∼
つながる!エコ in 津川 自然とつながる佐潟交流プロジェクト
学生の視点から見た小京都・加茂の魅力を、発信し醸し出す
ジオパークの普及と小滝地区との交流
過疎・高齢化の中で共に輝くBホームと森光
7 Niigata University
いろいろなことを学びました。さらに、地域の魅力を再発見することもでき、Jホームとしても、一個人としても大き
く成長することができたと思います。
農学部 生産環境科学科
私はダブルホームのことを「スルメイカ」のように考えています。最初は味気なく、つまらないと感じるかもしれ
遠藤 雅和さん
ません。でも忍耐強く活動を続けると噛みごたえがあって充実した日々を送れるようになります。このようなダブル
ホームをぜひお召し上がりください!
Niigata University 8
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