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年秋号
DAQ標準を塗り替える新しいMシリーズデバイス
この度、
プラグインデータ集録の標準が塗り替えられました。
新しいNI MシリーズDAQデバイスの設計にあたって、
ナショナルイン
スツルメンツは、
業界標準データ集録ハードウェアの機能をアップグレードするだけでなく、
アーキテクチャ全体の設計を見直しまし
た。
今回発表された全てのシステムタイミングコントローラのコア部分に、
新しい優れた機能が搭載されています。
(4ページに続く)
ni.com/jp
展望
Virtual Instrumentationの現実性
今回のニュースレターは、
今夏テキサス州オースティンにて開催されたNIWeekで取り上げら
れた様々な新製品に焦点をあててお届けします。
NIWeekは、
測定と自動化を左右する最新
のテクノロジやトレンドを把握する上で比類のないイベントとして、
今日広く認められています。
2004年のNIWeekでは、
2000名を超す来場者数を記録しました。
これは、
世界中でVirtual
Instrumentationがますます受け入れられていることの証といえましょう。
工業用制御分野では、従来のディスクリート制御と並んで、高度なアナロ
グ測定機能とマシンビジョンを統合する必要性が高まる中で、Virtual
Instrumentationがその解決策として飛躍的に進歩してきました。
NIWeekで発表した新製品が備える機能の範囲からも、
Virtual Instrumentationテクノロジ
が多くの自動化測定アプリケーションでいかに規範として受け入れられているかがわかりま
す。
また、
Virtual Instrumentationが新しい領域やアプリケーションにいかに深く浸透している
かを窺い知ることができます。
商用テクノロジの発展に貢献することは、
Virtual Instrumentationの誕生当初から、
常に基
本信条の1つとなってきました。
ムーアの法則は今なお有効であり、
パソコンの性能がこの法則
にしたがって進化し続けているだけでなく、
A/D変換およびD/A変換チップのさらなる進展をも
促しています。
この号で発表された2つの新製品は、
明らかにその実例といえます。
NI Mシ
リーズDAQデバイスは、
16ビット測定機能を持つPCベースのデータ集録をわずか345ドルと
いう最低価格で提供するもので、
新たな水準の価格と性能を実現しました。
その一方で、
モジュール計測器の新たな200 MHzミックスド・シグナル製品群は、
従来の計測機能を多くの
点で凌駕する高度な機能を実現しています。
Virtual Instrumentationには、製品を市場に投入するまでの複雑なプロセスを軽減する効
果もあります。
標準的な製品開発サイクルは非常に反復的な側面を持ち、
設計エンジニアは
実際の測定データを捕捉し、
シミュレーションデータとの比較と解析を行う必要があります。
ナショナルインスツルメンツの新しいSignalExpressソフトウェア環境は、
NI LabVIEW 7 Express
で最初に導入されたExpressテクノロジを発展させたものですが、
今日の複雑な製品設計に
必要となる探査的反復テストに最適の環境に組込まれています。
SignalExpressは、
開発期間
をさらに短縮できるように、
LabVIEWとのシームレスな統合を実現して、
真にフレキシブルな設
計とテスト用の統合プラットフォームを提供します。
工業用制御分野では、
従来のディスクリート制御と並んで、
高度なアナログ測定機能とマ
シンビジョンを統合する必要性が高まってきています。
Virtual Instrumentationはその解決策と
して飛躍的に進歩してきました。
また、
LabVIEWの直観的で強力なグラフィカルプログラミン
グでは、
特に、
工業用プラットフォームをターゲットにできるLabVIEW Real-Timeの機能を通じ
て、
これらのあらゆるコンポーネントを1つの自動化システムに統合するという課題を効果的に
解決できます。
この号では、
PXIとCompact FieldPointに加えて、
新しい工業用プラットフォーム
であるNI CompactRIOについても紹介します。
この新しいプラットフォームは、
LabVIEW FPGA
と再構成可能I/Oハードウェアアーキテクチャの革新的進歩性を活用して、
多くの高性能組込
みアプリケーションにうってつけの非常に堅牢でコンパクトなフォームファクタを実現しています。
10年間に亘って好評を博しているNIWeek会議や、
このニュースレターで取り上げた新製
品が実証しているように、
Virtual Instrumentationは、
様々な自動テスト、
測定、
および制御アプ
リケーション用の優れたプラットフォームとして、
人々に選ばれています。
マーケティング担当バイスプレジデント
John Graff
Contents
DAQ標準を塗り替える新しいMシリーズデバイス …1/4/5
Virtual Instrumentationの現実性 …………2
LabVIEW PDAベースシステムを使って
医療緊急隊員の人命救助を実現 …………3
新しいRIOテクノロジとLabVIEWによる
ハードウェア設計 ……………………………6
新しいテクノロジを活用してATEシステムを構築 ……8
LabVIEW Real-TimeとPXIによる
スタンドアロンVIの構築 ……………………10
TClkテクノロジで複数モジュール間での
誤差を解消 …………………………………11
MEMS制御研究に採用されている
LabVIEW FPGA …………………………12
サンプリングレートとメモリ容量の
倍増を実現するNI製品 ……………………13
USBの背景にある技術を理解 ……………14
新しい低コストデジタルI/O製品
14機種で工業I/Oを充実 …………………16
歪みゲージモジュールで
多チャンネル計測コストを削減 ……………16
当社のデータ集録で
超音波テストのコストを削減 ………………17
新しいVision Builder AIツールで
部品を検査、
識別 …………………………17
NI DMM、CANカードでPDAテクノロジを拡張 ……18
LabVIEWツールキットで詳細な実行トレースを作成 ……18
新しいLabVIEW Plug and Play規格で
開発を簡素化………………………………19
アドオンツールキットでLabVIEWの
開発をスピードアップ ………………………20
5.0 V、3.3 V、2.5 V、または1.8 Vの電圧レベル用の
新しい100 MHz PXIデジタルI/O …………………20
LabVIEWを拡張して制御系設計の難題を解決 ……21
Innoventorが工業オートメーションに
PXIプラットフォームを採用 …………………22
低コストの視標追跡装置で
屈折レーザを用いた手術を改善 …………22
MTS、
NIと共同でノイズ・振動テスト
フレームワークを構築 ………………………23
DAQTron、Mercury 200で
ケーブルモデムテストの時間とコストを削減 ……23
Drivven、
FRAMEでパワートレインの
プロトタイプ作成およびテストを高速化 ……24
WTI、テストシステムによる極限状況でのRT制御 ……24
LabVIEW EXPO開幕の案内 ……………25
NIDays 2005 Virtual Instrumentation
テクニカルシンポジウム ……………………26
お問い合わせ先
営業部:ご購入前のご相談、
お見積りなどについて
フリーダイヤル:0120-108492
カスタマーサービス部:資料、
デモソフトなどのご請求
ご購入後の技術サポート
TEL:(03)
5472-2970(代)
マーケティング部:ニュースレターへのご提案などについて
TEL:(03)
5472-2985
FAXはいずれも、
(03)
5472-2977
(宛先部署名をご明記ください)
日本ナショナルインスツルメンツ株式会社
ni.com/jp
2
〒105-0011東京都港区芝公園2-4-1秀和芝パークビルA館4F
フリーダイヤル:0120-108492・Fax:(03)5472-2977
National Instruments
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0120-108492
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ni.com/jp
ビジネスメリット
LabVIEW PDAベースシステムを使って医療緊急隊員の人命救助を実現
医療専門家の間では、
頭部の外傷や脳卒中の処置が
時間との戦いであること、
また迅速な患者の神経状態
の確認や、
外傷性脳損傷
(TBI:traumatic brain injury)
の発見、
発作の早期識別を行う上でプレホスピタル
(病
院到着前の)
診断が必要であることから、
「外傷治療の
ゴールデンアワー」
という表現方法が度々用いられま
す。
しかしながら、
レントゲンなどの診断装置は非常に
大きいため、
以前は、
こうしたプレホスピタル診断を行う
ことが不可能でした。
こうした医療ニーズ への対 応を支 援するため、
Active Signal Technologies社 とMink Hollow Systems
社は、
米国国立衛星研究所、
神経疾患卒中研究所
(National Institute of Neurological Disorders and Stroke)
による助成金を受け、
既存のノートPCベースの病院診
断ツールをPDAベースに移行するためコードの修正を
行いました。
信号の処理、
測定にナショナルインスツル
メンツのLabVIEW PDAモジュールや、
Active Signal
救護用ヘリの緊急医療隊員はLabVIEW PDAベースの脳診断システムを使用し、
重傷な患者
のプレホスピタル診断を行っています。
Technologies社 のセンサ、
Pocket PC、NI DAQハード
ウェアを用いたこのツールは、
迅速な製品開発を可能と
し、
より迅速な処置と、
患者の脳損傷の状態を診断する上での精度
を向上させます。
さらにこのハンドヘルドソリューションは、
重さわずか
NIのハードウェアとLabVIEWソフトウェアの使用により、
454グラム、
大きさ14 cm×9 cm×6 cmといった、
救急車や救護用ヘリ
Active Technologies社とMink Hollow Systems社
コプタに配備するのに便利なサイズで、
非侵襲性の応答データを緊
は最低6ヶ月の開発時間短縮につながったと推測して
急医療隊員に提供するのに十分な機能を備えているため、
患者が
います。
完全に回復する可能性が増えます。
診断手段が限られ、
処理時間が重視されるマーケットに、
医療緊
複数の環境で欠かせない診断機能
急隊員による人命救助を支援する上で求められるシステムサイズ、
機能を備えたツールが提供されました。
またLabVIEWをPocketPC上
LabVIEWの装備された新しいPocketPCの発作モニタは、
プレホス
で利用できるようになったためノートPCからPocketPC用に他の言語
ピタルケアプロバイダの新たな兵 器として加わりました。
現 在、
でプログラムを書き直す必要がなくなり、
Active Signal Technologies社
Maryland Emergency Medical Sevices Systemsは、
この製品を救護用
とMink Hollow Systems社は開発時間を短縮することができました。
ヘリコプタ内での外傷や、
救急車内での発作の早期識別にテストす
るため契約しています。
Maryland Emergency Medical Service Systemの他にも、
その他の
救急車や救護用ヘリコプタの要員がLabVIEW PDAモジュールの
テストに成功しています。
このアプリケーションのメリットは、
直接現場
での頭部外傷の診断が必要とされる米軍事でも享受できます。
今後のシステム開発には、
患者の診断をさらに容易にするための
ワイヤレスセンサの開発や、
GUIとデータ処理の改善が含まれます。
またPDAワイヤレスネットワーキング機能とLabVIEWとの容易なイン
テグレーションにより、
緊急輸送車両が到着次第、
ソフトウェアを病院
のリモートネットワークに接続し、
患者のデータを即座に効率的、
かつ
正確に転送できます。
このハンドヘルドアプリケーションは、
45,
000件の緊急医療プラット
フォームを含む医療業界に大きな影響をもたらすでしょう。
NIのハード
ウェア、
並びにLabVIEWソフトウェアを使用することにより、
Active
Signal Technologies社、Mink Hollow Systems社は、
最低でも大よそ
PDA上の脳診断システムは重さわずか454グラム、
大きさ14 cm×9 cm×6 cm。
6ヶ月間の開発期間短縮につながったと推定しています。
LabVIEW PDAモジュールの詳細については、ni.com/jp/infoに
アクセスの上、
「nsi4402」
と入力するとご覧いただけます。
ni.com/jp/success
National Instruments
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0120-108492
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