Comments
Description
Transcript
ITSとADASの3Dマップに利用する 数式による仮想軌道
ITSとADASの3Dマップに利用する 数式による仮想軌道 (Virtual Orbit) 2010/05/05 ㈱三英技研 082-228-2221 http://www.sanei.co.jp [email protected] 1 ITSとADASの国際動向 ITS:Intelligent Transport Systems ADAS:Advanced driver assistance systems 2 (資料1) 2009,第16回ITS世界会議ES06資料より抜粋 NAVTEQのADAS用途 ・Adaptive headlight ・Adaptive cruse control ・Adaptive shift control ・ Roll over warning ・ CO2 reduction/Green routing Electronic Horizon PatentUS-6735515(May 11,2004) 3 (資料2) 2004,名古屋ITS世界会議資料より抜粋 曲率半径R等 パラメータ化 が課題 4 (資料3) 2009年,第16回ITS世界会議ES06予稿集から抜粋 (財)衛星測位利用推進センター中島専務理事講演 1.Car Navigation System with sufficient accuracy 3D road map 2.ADAS Virtual orbit on 3D road map Virtual orbit Virtual orbit: Digital lane marks by a priori knowledge eg. Clothoid curve, Up and down incline , Crossing incline, Sign Post etc. Uphil Left Curve Right curve Downhill Prior foresight 5 数式による仮想軌道のご紹介 6 ● 数式仮想軌道の作成方法と活用の目標 既存技術 提案ソフト 提案技術 3D/数式軌道道路 サイン ポスト 3D道路設計CAD 眼前の白線 ㈱三英技研 GNSS衛星 高精度GPS ジャイロ 赤外線カメラ 3D道路モデル 数式仮想軌道 走行測量車 三菱電機 ㈱ (Virtual Orbit*1 ) *1: Virtual Digital Driving Orbit of Expressions 別名:デジタルレーンマーク 目標 :低炭素化社会実現に貢献/CO2排出量削減・燃費低減 安全・安心/老齢者交通事故の減少 7 ●地図上の数式仮想軌道 (赤線表示部分) 平面線形 幅員・拡幅 縦断線形 横断勾配 上図のように一般的な高規格道路であれば、 パラメータ数は、平面で2個(クロソイドパラメータA=700m、道路車線幅=3.5m)、 縦断放物線1個(VCL=500m)、横断勾配1個(6%)と起点座標(X,Y,Z)だけで1Km 程度の精密な3D道路ジオメトリーが定義でき、慣性航法の理想軌道 を構成できる。 また、従来の折線点列をベースにしたカーナビ地図と比較して、データ量は百分の1以下 になり路・車・人間通信 の負荷を低減できる。 8 ●既存カーナビ地図と数式仮想軌道の比較 ■既存カーナビ地図 データ構造: ノード・リンク ■ 数式仮想軌道 データ構造: ノード・数式仮想軌道パラメータ ・ 膨大なデータ量 ・ 折線点列 P(x,y,z) ・ 標高座標点は少ない ・ データ圧縮率 : 1/100以上 ・ 平面 :クロソイド曲線、円弧、直線 ・ 縦断 : 標高、勾配、パラボラ ・ 横断 : 横断勾配の摺付 ・ 車道 : 拡幅の摺付 直線:L ポリライン列 P(x,y,z) 円弧:R クロソイド:A 縦断データ列 1mm誤差 ±1m~±15m 情報量: 位置データ ・ カーナビ地図 ・ 国内 : ゼンリン、トヨタマップマスター、インクリメントP ・ 海外 : NAVTEQ社、TeleAtlas社 情報量: 位置データ+軌道パラメータ ・ 図面、航空測量、道路走行測量車によるデータ取得 ・ 道路線形の予知機能 : 3次元数式仮想軌道を基準とする、車両制御に利用 ・ クロソイド起点をトリガーにして、ハンドルを等角速度で回転制御 ・ 精度 :平面±1m、車両制御用±10cm 特許4125569(特開 2003-337993) (日、米、英、独、仏特許) 9 『運転支援システム、運転支援方法及び運転支援プログラム』 ● 数式仮想軌道の概念 数式仮想軌道 (Virtual Orbit of Expressions) A :クロソイド曲線 ・ 車載機の3D演算による道路形状の表示、音声通報 (ドライバーの見えない先を車載機は認識し透視する事が特徴) ・ 3D地図を先読みして、安全・省燃費運転に 最適なアクセル・シフト操作を音声、HUD(Head Up Display)等でガイド、 将来的には高速走行自動運転に利用 ・ 参照:クロソイド曲線 - Wikipedia 10 ●安全運転を支援するバックグラウンド:数式仮想軌道 自動車の誘導を可能にする「数式仮想軌道」上で、精密な3D道路地図とGPS・ ジャイロ・サインポスト(電柱、標識、ICタグ)・ 通信(DSRC、ZigBee、WiMAX)等を使用し走行支援する DGPS誤差情報配信 SBAS利用 GNSS衛星群 日:MSAS 米:WAAS 欧:EGNOS (カバー率の低いFM多重等の弱点が改善) GPS/GALILEO/GLONASS/北斗/準天頂衛星 等100機が数年後に配備 サインポスト (電波灯台) 路・車・人間通信 眼 白 前の 線 車載高精度DGPS・ジャイロ ミリ波レーダ・レーザレーダ・ 赤外線複眼カメラ等搭載 数式仮想軌道 (Virtual Digital Driving Orbit of Expressions) (別名:デジタルレーンマーク) 実物道路 ・道路上に仮想のレール(レーンマーク)があって、 そのレール上を車が自動誘導されるという利用イメージ ・目を閉じても安全誘導できる技術レベルが長期の目標 ・東名、名神、首都高速等のブロックで3D道路地図が必要 11 安全運転・燃費低減に利用 ①デジタルレーンマーク ・曲率半径R、縦断・横断勾配(*1) ②車両から取得するデータ ・車速、エンジン回転数、燃料吐出量 ・車両重量、積載重量、ギヤ比(シフト) (1)視覚・物理情報入力/取得 遠心力 コーナリング フォース 宇野高明 「車両運動性能とシャシーメカニズム」 グランプリ出版p17から引用 走行安全性計算 CO2排出削減性能計算 ①第1ステージ(~2010年) ・電子標識をPOI(*2)として利用 ・カーブ進入スピード警告/音声等 ・燃費低減運転にシフト・ギヤ比のガイド ②第2ステージ(2012年~) ・走行支援、車両制御に利用 (地図精度、車道情報の連続性が重要) *1 前方50m~1000mぐらいまで曲率半径R、縦断・横断勾配データ等を 先読みして、最適なアクセル・シフト(ギヤ比)を決定する。ジャイロのみ を使用する場合と比較して 数秒から60秒程度先の予知制御に利用できる。 (2)性能計算・処理 (3)感性・制御情報出力 急坂の先は急カーブ ブレーキは? シフト(ギヤー)は? 電子標識:POI 勾配 5% (*2) R 50m *2 Point of Interest 関心地点で座標付オブジェクトのこと、 例えば、コンビニ、病院、有名な寺社、景勝地等を指す。 当面は電子標識もPOIの扱いにする。 12 ●安全運転(ADAS)支援の代表的な応用例 高齢者の運転支援 センサ・ナイトビジョン情報等の重畳 ヘッドライト上下・左右傾き制御 水害・水没路面での救援走行 豪雨・霧・雪中の運転支援 仮想ディスプレイ 右折・直進衝突防止 仮想磁気ネイル 車線逸脱防止警告・制御 (出典:国土交通省ASV) カーブ進入スピード警告・制御 転覆防止 ADAS(Advanced Driver Assistance Systems) 車両検知センサと 仮想レーダ地図 13 除雪支援に利用 橋梁ジョイント マンホール 障害物に接近すると画面が赤変して警告 ミリ波・マイクロ波レーダ等による 車・人の検知 (前方障害/後方追抜) 14 CO2排出量削減・動力性能計算に利用 15 各種のアクティブ制御等に利用 悪路等の凹凸データ CarSim アイサンテクノロジー バーチャルメカニクス様ご提供 veDYNA 16