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PXI Real-Time システムセットアップガイド システムセットアップガイド
PXI RealReal-Time システムセットアップガイド はじめに ホスト PC LAN 経由 PXI Real-Time システムは、LabVIEW 開発環境もし くは実行環境のインストールされているパソコン(以 降、ホスト PC)からネットワークを経由して PXI Real-Time ターゲットコンピュータ(以降、RT ター ゲット)に対しプログラムを移動させること(以降、 この動作をダウンロード)によりプログラムをリアル タイムシステム上で実行することができます。 本文書では、PXI Real-Time システム(以降 RT シス テム)をセットアップするステップを説明します。ま た、本文書の最後に注意事項がございますのでそちら もお読みください。 RT ターゲット PXI Real-Time システムのセットアップ以外に関する情報は、弊社 Web ページ「オンライン技術サポ ート」の LabVIEW Real-Time ページ(http://www.ni.com/support/labview/real-time/ 英語)もしく は、当該製品のマニュアル等を参照して下さい。 PXI システムで Real-Time を使用するには、ホスト PC と RT ターゲットそれぞれに以下の OS、ソフ トウェアが必要です。 - ホスト PC:Windows OS、LabVIEW、LabVIEW Real-Time モジュール、PXI システムで使用 するデバイスに対応している NI 製ドライバ ターゲット PC:Real-Time OS、ホスト PC と同じバージョン・種類の NI 製ドライバ 本文書は、LabVIEW 開発システム 7.1、LabVIEW Real-Time モジュール 7.1、NI-DAQ 7.5 の使用 を前提として書かれています。 目次 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. PXI システムを使用するための前準備 .................................................................. 3 MAX で PXI RT コントローラの IP アドレス設定................................................ 5 PXI コントローラにドライバをインストール ...................................................... 9 PXI コントローラとシャーシの構成 .................................................................... 12 データ集録デバイスを構成.................................................................................... 15 SCXI 信号調節シャーシの構成.............................................................................. 19 ホストコンピュータから RT ターゲットに接続................................................. 22 2 1. PXI システムを使用するための前準備 1.1. PXI シャーシに付属の電源ケーブルを挿入します。PXI コントローラにキーボード、 マウス、ディスプレイ、ネットワークケーブル1を接続し、PXI シャーシの電源を 入れます。 ディスプレイを接続することにより、RT システムの現在の状態をモニタするこ とができます。 キーボードを接続することにより、必要に応じて BIOS 設定を変更することが できます。 PXI-8186 の例 PXI8196 の例 ③ ② ② ③’ ① ① ③ ① モニタ用 VGA 出力・・・RT システムの状態がモニタ上に映し出されます。 ② LAN 用 Ethernet・・・ホスト PC からプログラムをダウンロードするとき必要 です。 ③ PXI-8186 … PS/2マウス・キーボード用 PXI-8196 … USB マウス・キーボード用(上下どちらでも構いません) BIOS 設定を変更する際に必要です。 3 1.2. PXI が起動し、ネットワークに正常にアクセスできた時点で、取得された IP アド レスがディスプレイに表示されます(デフォルトでは、「0.0.0.0」と表示されます 2。「System Status: Un-configured」もしくは、「Unable to load LabVIEW RT from drive」などと表示される場合もあります)。 Transferring control to user program. LabVIEW RT Boot Loader (C) Copyright 2002-2003 National Instruments Corporation Broadcom 57xx Ethernet found. Initializing network… done. IP address is 0.0.0.0 System state: Unconfigured Booting safe mode from ROM… Entering safe mode. IP address is: 0.0.0.0 4 2. MAX で PXI RT コントローラの IP アドレス設定3 2.1. Measurement & Automation Explorer (以下、MAX)の構成欄にある「リモートシ ステム」を開き、LabVIEW Real-Time 実行ターゲットを選択します(デフォルト では「0.0.0.0」となっています)。 2.2. LabVIEW Real-Time 実行ターゲットを選択後、MAX 右側にある「ネットワー ク」タブの右上部に「IP 設定」項目があり、現在の IP アドレスが表示されますが、 構成前の RT システムの IP アドレスは、空白もしくは「0.0.0.0」となっています。 5 2.3. DHCP を使って自動で IP アドレスを取得する場合は、「DHCP サーバから IP ア ドレスを取得」、固定 IP アドレスを使用する場合は「IP 設定を編集」を選択しま す。「IP 設定を編集」を選択した場合、IP アドレス、サブネットマスク等を設定 する必要があります(IP アドレスの設定に関しては、社内ネットワーク管理者にお 問い合わせください)。 2.4. IP 設定を更新するには、MAX 上部にある「適用」ボタンをクリックします。 6 2.5. PXI が再起動し、IP アドレスを取得します。 再起動中 MAX では以下のようになります。 正常にインストールが終了するとターゲットディスプレイに以下の画面が表示されます。 Transferring control to user program. LabVIEW RT Boot Loader (C) Copyright 2002-2003 National Instruments Corporation Broadcom 57xx Ethernet found. Initializing network… done. IP address is 10.1.128.12 -------------- NI-Serial v2.5.4 for LabVIEW RT --------------COM1 | Built-In Serial Interface -------------------------------------------------------------Welcome to LabVIEW Real-Time 7.1 NI-VISA Server started successfully. 7 下記のように表示される場合は、LabVIEW Real-Time やドライバのインストールができて いないので、ステップ3を行い、RT ターゲットに LabVIEW Real-Time とドライバをイン ストールしてください。 Booting safe mode from ROM… Entering safe mode. Getting IP address from DHCP server… IP address is: 10.128.1.12 8 3. PXI コントローラにドライバをインストール 本項目は 項目は、NI インストールサービスにて インストールサービスにて既 にて既に実行されて 実行されています されています( います(ホストコンピュータ と RT ターゲットとの ターゲットとのバージョン とのバージョンが バージョンが異なる場合 なる場合があるので 場合があるので、 があるので、ステップ 3.1 にて PXI コン トローラに トローラにインストールされている インストールされているドライバ されているドライバの ドライバのバージョンを バージョンを確認してください 確認してください) してください)4。 3.1. MAX の構成欄にある「リモートシステム >> LabVIEW Real-Time 実行ターゲッ ト」を開くと、インストールされているドライバの種類とバージョンが確認できま す。 9 3.2. MAX の構成欄にある「リモートシステム」を開き、LabVIEW Real-Time 実行タ ーゲットを選択します。「ソフトウェア」を右クリックし、ショートカットメニュ ーから「ソフトウェアをインストール」を選択します。 3.3. 「LabVIEW Real-Time ソフトウェアインストールウィザード」が起動するので、 必要なドライバを選択し「次へ」ボタンをクリックします。 10 3.4. 「選択項目の確認」画面が表示されるので、インストールするドライバを確認し、 問題がなければ「次へ」ボタンをクリックします。項目を追加・削除する場合は 「戻る」ボタンをクリックします。 3.5. 選択された項目がインストールされます。 11 4. PXI コントローラとシャーシの構成 本項目は 項目は NI インストールサービスにて インストールサービスにて既 にて既に設定済 設定済みです。 みです。 4.1. MAX の構成欄にある「リモートシステム >> LabVIEW Real-Time 実行ターゲッ ト >> デバイスとインタフェース」を開きます。 12 4.2. PXI コントローラの設定を行うには、「PXI システム(指定なし)」の上で右クリッ クをし、「次のモデルとして認識」から使用中の PXI コントローラ名を選択します。 これにより「PXI システム(指定なし)」が「PXI システム(使用中の PXI コント ローラ名)」に変更されます(以下では PXI-8196 コントローラを使用)。 13 4.3. PXI シャーシの設定を行うには、「シャーシ(指定なし)」の上で右クリックをし、 「次のモデルとして認識」から使用中の PXI シャーシ名を選択します。これにより 「シャーシ(指定なし)」が「シャーシ(使用中のシャーシ名)」に変更されます (以下では PXI-1042Q シャーシを使用)。 14 データ集録 データ集録デバイス 集録デバイスを デバイスを使用する 使用する場合 する場合は 場合は、ステップ 5 から 7 をご参照くだ 参照ください ください。 さい。 5. データ集録デバイスを構成 本項目は 項目は NI インストールサービスにて インストールサービスにて既 にて既に実施済みです 実施済みです。 みです。 5.1. ホストコンピュータで MAX を立ち上げ、データ集録デバイス(以下、DAQ デバ イス)の構成を行います。 5.2. DAQmx の構成方法 5.2.1. MAX の構成欄にある「リモートシステム >> LabVIEW Real-Time 実行ター ゲット >>デバイスとインタフェース」を開くことで、PXI シャーシのスロッ トに挿入されている全ての DAQ デバイスが検出されます(下記では PXI6251、PXI-6533 を使用。デフォルトではそれぞれ Dev1、Dev2 と名前がつい ています)。 15 5.2.2. MAX メニューから「ツール >> NI-DAQmx 構成 >> デバイス名をデフォル トに戻す」を選択します。 16 5.2.3. 「デバイス名の再設定」ダイアログボックス内にある「DAQmx 構成ファイ ル」を「ローカル」から「リモート」に変更し、「IP アドレス」欄に RT シス テムの IP アドレスを指定し、「OK」ボタンをクリックすると、DAQmx デバ イスのデバイス名が「Dev」から「PXI[シャーシ番号]Slot[スロット番号]」に 変更されます(以下では RT ターゲット「10.128.1.12」のデバイス名を変更)。 17 5.3. 従来型 DAQ の構成方法(DAQmx のみを使用する場合は必要ありません) 5.3.1. MAX のメニューから「ツール >> 従来型 DAQ 構成 >> リモート DAQ 構 成」を選択します。 5.3.2. 「リモートコンピュータを選択」ダイアログボックスの「リモートコンピュ ータ名/IP アドレス」に RT システムの IP アドレスを入力します。これにより、 PXI シャーシのスロットに挿入されている全ての DAQ デバイスが検出されま す。 18 6. SCXI 信号調節シャーシの構成 SCXI 信号調節機能付き 信号調節機能付き PXI シャーシを シャーシを購入された 購入された場合 された場合に 場合に限り、本項目は 項目は NI インスト ールサービスにて ールサービスにて設定 にて設定済 設定済となっています となっています( ています(SCXI デバイスを デバイスを使用しない 使用しない場合 しない場合は 場合は必要あり 必要あり ません) ません)。 6.1. SCXI 信号調節機能付き 側の電源を入れます。SCXI SCXI 信号調節機能付き PXI シャーシの場合、SCXI シャーシ 信号調節シャーシ 信号調節シャーシの場合、SCXI シャーシの電源を入れます。 シャーシ 6.2. DAQmx の場合 6.2.1. MAX の構成欄にある「リモートシステム >> LabVIEW Real-Time 実行ター ゲットを選択 >> デバイスとインタフェース」内の NI-DAQmx デバイスを右 クリックし「新規 DAQmx デバイスを作成 >> NI-DAQmx SCXI シャーシ >> (利用中の PXI シャーシ名)」を選択します(以下では PXI-1050 SCXI 信号調 節機能付き PXI シャーシを使用)。 19 6.2.2. 「新規 SCXI シャーシを作成」ダイアログボックスが表示されるので、 SCXI 通信モードを選択し「保存」ボタンをクリックします。6 6.2.3. 「SCXI シャーシ構成」ダイアログボックスが表示され、SCXI のモジュー ルが自動認識されていることを確認し、アクセサリのドロップダウンメニュー から利用する端子台を選択します。 20 6.3. 従来型 DAQ の場合(DAQmx のみを使用する場合は必要ありません) 6.3.1. ステップ 5.3 で使用した「リモート DAQ 構成」ダイアログボックスが開い た状態のまま、SCXI シャーシをハイライトし、「追加」ボタンをクリックし ます。 6.3.2. 使用する SCXI もしくは、PXI/SCXI コンボシャーシを選択して、「次へ」 ボタンをクリックするとシャーシが追加されます。 6.3.3. 追加された SCXI シャーシセクションを展開し、SCXI モジュールの空のス ロットをハイライトし、「追加」ボタンをクリックします。 6.3.4. 使用するモジュールを選択し、完了まで指示に従いながら「次へ」をクリッ クします。 6.3.5. 全ての SCXI モジュールで、6.2.3 と 6.2.4 のステップを繰り返します。 6.3.6. 「保存」ボタンをクリックし、終了します。 21 7. ホストコンピュータから RT ターゲットに接続7 7.1. ホストコンピュータ上で LabVIEW を起動し、起動画面下部にある「実行ターゲ ット」ドロップダウンリストから「オプション付きターゲットを選択」を選択しま す。(ドロップダウンリストが存在しない場合は、LabVIEW Real-Time モジュー ルが正しくインストールされているか確認して下さい)。 7.2. 「実行ターゲットを選択」ダイアログボックスが表示されるのでドロップダウンリ ストからネットワーク上の RT ターゲットを選択するか、「マシン名/IP」に RT タ ーゲットの IP アドレスを入力します。これにより、RT ターゲットの LabVIEW Real-Time エンジンと接続することができます。 22 RT システムへ接続しているときは以下のダイアログボックスが表示されます。 7.3. RT システムへ正常に接続が完了すると以下のように「実行ターゲット」欄に接続 した RT ターゲットの IP アドレスが表示されます。 以上で LabVIEW Real-Time システムのセットアップは終了しました。LabVIEW RealTime モジュールについてのより詳細な情報は、「スタート >> すべてのプログラム >> National Instruments >> LabVIEW 7.1 >> Module Documents >> LabVIEW Real-Time モジュールライブラリを検索します」を参照下さい。 23 1 RT システムは、ローカルエリアネットワーク経由でシステム設定、プログラム実行を行うので、ネット ワークに接続できる状態にする必要があります。ネットワークケーブルは、クロスケーブルとストレート ケーブルの 2 種類がありますが、ご利用の環境に合わせてお選び下さい。 クロスケーブル: 直接接続する(ローカル クロスケーブル:ホストコンピュータを PXI コントローラ(RT ターゲット)に直接接続 直接接続 エリアネットワークを使用 使用しない 使用しない) しない ストレートケーブル: ルータ、 ストレートケーブル:ホストコンピュータと RT ターゲットをルータ ルータ、ハブに ハブに接続する(ローカルエリア 接続 ネットワークを使用 使用する 使用する) する 2 Windows オペレーティングシステムと RT システムのデュアルブートシステムをご利用する際には、以 下を行うことでシステム起動時に標準で起動させるシステムを変更できます。 1. PXI 電源投入直後から BIOS 画面に遷移する間、DEL キーを数回、連続して押下し BIOS Setup Utility を起動します。ご利用の BIOS のバージョンによりステップが2と3で異なります。ご利 用の BIOS メニューに表示される項目で判断してください。 2. 画面上部のメニュー項目に「LabVIEW RT」がない場合 2.1 「Advanced」メニューを選択し「LabVIEW RT Options」を選択し Enter キーを押します。 2.2 「LabVIEW RT Options」の「Boot Configuration」から「LabVIEW RT」を選択します。 2.3 F10 キーを押し、変更を保存します。 画面上部のメニュー項目に「LabVIEW RT」がある場合 3. 3.1 「LabVIEW RT」 メニューを選択し「Boot Configuration」を選択し、Enter キーを押します。 3.2 「LabVIEW RT」を選択します。 3.3 F10 キーを押し、変更を保存します 3 4 ホストコンピュータのファイアーウォールの設定が有効になっていると RT システムと通信が行われませ んので、ファイアーウォールの設定は「無効」にしてください。 RT ターゲットで VI を実行できない場合は、ホストコンピュータと RT ターゲットで LabVIEW RT モジ ュール、もしくはドライバのバージョンが異なっていることが考えられます。お手数ですが以下のいずれ かを行ってください。 1. ホストコンピュータのソフトウェア、ドライバを最新のものに更新 2. RT ターゲットのソフトウェアを全て削除し、インストールし直す RT ターゲットにインストールされているドライバのバージョンは、MAX のソフトウェアの項目から 確認することができます。 4 LabVIEW Real-Time 実行ターゲット(以下、RT ターゲット)で日本語を使用する際の注意事項(オプ ション)RT ターゲットのデフォルト言語は英語となっております。例えば DAQ アシスタントで作成し た LabVIEW のプログラムが正常に動作しない場合がありますが、このような問題は、言語サポートを インストールすることにより回避することができます。 1. MAX の構成欄にある「リモートシステム」を開き、「ソフトウェア」を右クリックし、ショート カットメニューから「ソフトウェアをインストール」を選択します。 2. リストの中から「Language Support for LabVIEW RT x.x.x.x」(x はバージョン番号)を選択し、イ ンストールすることで ASCII 文字以外の言語サポートを RT システムに追加することができます。 24 6 SCXI 信号調節機能付き PXI シャーシを使用する場合は、SCXI に一番近いスロットに SCXI モジュール と通信を行うデータ集録モジュールを挿入することで PXI シャーシのバックプレーンを利用して SCXI に 対して通信を行います。 7脚注 4 参照 * 上記以上に 上記以上に関しては、 しては、弊社の 弊社のサポート Web ページ http://www.ni.com/support/ja/、 http://www.ni.com/support/ja/、および技術 および技術サポート 技術サポート データベース http://www.ni.com/jp/kb を参照下さい 参照下さい。 さい。 (文書作成:2005 年 10 月) 25