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「がん予防学」2-7 ~身近なリスク、手近な対策~(PDF

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「がん予防学」2-7 ~身近なリスク、手近な対策~(PDF
住 友 別 子 病 院 ニ ュー ス
2009 年 11 月
NO.
118
奇数月1日発行
救急指定病院
地域がん診療連携拠点病院
日本医療機能評価機構認定病院
医師臨床研修指定病院
2009年度 救急医療啓発ポスター展 出展作品
松
翔 さん( 松山市立三津浜中学校 1年)
重
西
永
彩
乃 さん( 松山市立三津浜中学校 1年)
理 念
患者様の利益を最優先に考え、良質な医療を提供するという社会的責任を果たします
行動指針
1
2
3
4
5
私たちは人間愛をもって行動し、誠実で信頼される病院を目指します
私たちは医療と福祉の一翼を担い、地域社会での保健増進に努めます
私たちは患者様の権利を尊重し、説明と同意による医療を実践します
私たちは新しい知識と技術を活用し、良質で適切な医療を提供します
私たちは患者様の安らぎを願い、心と体に優しい医療環境を創ります
C ONTENTS
特集 日本人のための「がん予防学」
∼身近なリスク、手近な対策∼
診療部長・がん診療部長・臨床検査部長 亀 井 治 人
2-7
感染管理認定看護師
8
救急医療功労者知事表彰/
転倒予防の日/医師紹介
9
イベントと健康講座のお知らせ
10
平成 21 年 11 月 各科外来診察表
住友別子病院カレンダー
11
スポーツカーよもやま話
リハビリセンター 篠 原 文 雄
12
2
特集
日
本
人
の
た
め
の
﹁
が
ん
予
防
学
﹂
∼
身
近
な
リ
ス
ク
、
手
近
な
対
策
∼
かめ
亀
い
井
はる
治
ひと
人
診療部長・がん診療部長・臨床検査部長
専
門
認 定
職 歴
内科学・臨床腫瘍学(化学療法)
呼吸器病学
日本内科学会専門医・指導医・四国支部評議員
日本呼吸器学会専門医・指導医・代議員
日本呼吸器内視鏡学会専門医・指導医・評議員
日本がん治療認定医機構認定医・暫定教育医
日本臨床腫瘍学会暫定指導医
日本緩和医療学会暫定指導医
日本肺癌学会評議員・医学博士
昭和 59 年に岡山大学医学部を卒業。昭和 61 年
に国立病院四国がんセンター。平成 5 年に住友別
子病院。悪性腫瘍(主として肺がん)の診断、治療
(化学療法)、疼痛管理を主体とした緩和医療を担
当しています。また、呼吸器疾患全般の診療も担
当しています。
※医師紹介は主な履歴を抜粋したものです。
はじめに
厚生労働省の統計によれば、日本人の死亡原因のトップは
昭和 56 年から現在にいたるまで、30 年の長きにわたり常に
悪性腫瘍(がん)によって占められています。
最新の統計では、わが国のがんによる死亡者数は年間 30 万
平成 18 年度 総死亡数 1,084,450 人
慢性閉塞性肺疾患
1.3%
人を上回り、これは日本人の年間総死亡数の 30%を超える数
肝疾患 1.5%
腎不全 2.0%
老衰 2.6%
字です。しかもがんによる死亡者数は今後も増加の一途を辿
自殺 2.8%
ると予測されており、がんが克服されて死亡原因トップの座
から降りる日が来るのは、まだまだ遠い未来と言わざるを得
不慮の事故
3.5%
その他
18.1%
肺炎
9.9%
ない、深刻な状況にあります。
さらに、現在、生涯のうちにがんに罹る可能性は、男性が 2
人に 1 人、女性が 3 人に 1 人と推計されており、罹る人も、
脳卒中
11.9%
がん
30.4%
心臓病
16.0%
がんによる死亡数 329,314 人
総死亡の 30.4%
亡くなる人も多い、まさに「がんは日本の国民病」と考えるべき時代になっています。
がんにかかるリスクは増えている?
さて、皆さんの中には、
「がん」が大変怖い病気、不治の病という印象をお持ちの方がまだまだ多いのではな
いかと思います。確かに、統計をみると日本人のがんによる死亡数が着実かつ急速に増加していることはまぎ
れもない事実です。しかし、医学の進歩もまた着実で、がんの予防法や診断と治療の進歩によって、がんの罹
患率、死亡率の減少がもたらされつつあるということもまた事実です。最近の医療データからの推計では、が
んに罹った方の約半数はがんを克服し、
「治ったと考えてよい状態」に至っておられるという報告があります。
では、何故いま、日本人のがんの死亡数はうなぎ登りに増加しているのでしょうか?
皆さんは、これまでに「がん年齢」という言葉を耳にしたことがおありだと思います。実は、
「がん」は、がん
のできる部位により多少の差がありますが、40 才後半から 60 才以後での発症率が高く、そして高齢になるに
つれてがんによる死亡率が高くなることが明らかとなっています。そして日本は世界的に見ても長寿の国、言
葉を換えると高齢化の進行がきわめて顕著な国です。ここまで書けば、いまの日本に「がん」がもたらしている
厳しい状況は、人口構成に占める高齢者の比率が過去と比べてずいぶん高くなっていることと深く関係してい
3
るという事が、皆さんにも容易に想像がつくと思います。事実、もし現在の人口比率が過去の標準モデルとなる人口構成と同じ
だったとしたら、現在のがんの罹患率、死亡率はどうなるだろうと計算し直してみると、がんのできる部位によって多少の差は
ありますが、総じて「がんの罹患率には継続して増加傾向が認められるものの、がんによって死亡する危険性(リスク)はそれほ
ど増えてはいない、あるいは減少傾向にある」ということが明らか
世代別の主要死因の割合
悪性疾患
心疾患
脳血管障害
となっています。
不慮の事故
20∼24
がん対策=高齢者向けの対策?
… 実は働き盛りの死因もがんがトップ!
男性 25∼29
30∼34
35∼39
40∼44
45∼49
50∼54
55∼59
60∼64
65∼69
70∼74
75∼79
80∼84
85∼89
90∼
歳 0
20∼24
25∼29
女性 30∼34
35∼39
40∼44
45∼49
50∼54
55∼59
60∼64
65∼69
70∼74
75∼79
80∼84
85∼89
90∼
歳0
では、
「がん」は年齢の高い人の問題で、若い人たちはあまり心配
しなくても良いのでしょうか?
実はがんの特徴として、
「若い人での死因の中に占める割合が高い」
20
40
60
80
100%
ということがあげられます。がんが全死亡原因の 50%程度を占め
るピークは、男性の場合で 60 歳代、女性では 40 ∼ 50 歳代のあた
りです。比較的若年で亡くなった方について、死亡の原因を、失わ
れた寿命の長さを表す「標準早死損失年」という見方から考えてみる
と、
「がん」が一番、次いで不慮の事故、自殺と続きます。将来を期
待される若い人や働き盛りの人たちががんに罹ることは、ご本人だ
20
40
60
80
100%
けでなくご家族そして社会的にも大きな損失となってしまいます。
がんの原因は?
染色体
がんは「遺伝子の故障・消耗により起こる生活習慣病であり、宿主要因と環境
細胞
要因とが相互に作用して生じる」とされています。正常な細胞があって、この
中に「核」と呼ばれるものがあり、その中に遺伝子としての情報が記録された「DNA」
が束になり、
「染色体」という形で存在しています。遺伝子に傷がつき、遺伝子
の傷が蓄積するという多段階を経て、正常の細胞とは異なり、勝手に増え続け
るような「がん細胞」が出現し、さらに「がん細胞」がどんどん増殖していわゆ
遺伝子情報が刻みこまれている DNA
る「がん」という病気が発症するというのが、がん化、発症のプロセスと考えられています。
発がんのリスク
ここで注意していただきたいのは、
「がんは遺伝子の病気である」ということと「がんは遺伝する病気だ」ということは、決し
てイコールではないということです。確かにある種のがんは遺伝によって同じ家系に多発することが明らかにされていますし、
直接的にがんを起こす原因ではありませんが、発がん物質への抵抗性や脆弱性
発がんのリスク
といった感受性(体質)というものは遺伝するといえます。しかし、発がんで
は先天的な遺伝要因と後天的な環境要因のどちらの影響が大きいかというと、
やはり環境要因、とくに個人の生活習慣の影響が明らかに大きいということが、
これまでのさまざまな研究から明らかとなってきています。
日本ではがんの原因に関する正確な疫学調査の結果がまだ十分にまとまって
いませんので、アメリカのハーバード大学の調査結果をお示ししますが、社会
環境や生活習慣が欧米化している日本でもだいたい同じような傾向であろうと
推察されます。調査結果を見ると、個人の生活習慣である喫煙、食生活・肥満、
運動不足の 3 つでがんの原因の 65%を占めています。その一方で、遺伝に関
連する家族歴や、よくマスコミなどで話題になる環境汚染、食品添加物や薬品、
紫外線や放射線など社会的な環境要因一つ一つの影響は、思ったほどには大き
放射線・紫外線 2.0%
医薬品・医療行為 1.0%
環境汚染 2.0%
塩・食品添加物・
社会経済的状況 3.0%
汚染 0%
飲酒 3.0%
出産 3.0%
周産期・
成長 5.0%
がんの
家族歴 5.0%
喫煙
30.0%
職業 5.0%
ウイルス・
細菌感染 5.0%
成人期の
食事・肥満
30.0%
65%
運動不足
5.0%
Harvard Center for Cancer Prevention Harvard Report on Cancer Prevention,
VOlume 1:Causes of Human Cancer, Cancer Causes Control 7:S3-S59, 1996.
くないということがおわかりいただけると思います。
がんの一次予防と二次予防とは?
がんの予防には、がんに罹らないようにすることを目的とする一次予防、がんを早期発見し、早期治療を行うことを目的とす
る二次予防があります。がん対策としては、がんに罹らないための一次予防が基本であり、何より重要であることは明らかです。
しかし、残念ながら万人に対して、そしてすべてのがんに対して有効な予防策はいまだ確立していません。しかもその効果、
4
恩恵を皆さんが実感できるためには、長い年月の積み重ねを必要とします。従って、有望ながん予防策を日々講じながらも、目
前に迫っている危機を早期に察知して回避するためには、二次予防としてのがん検診を積極的に利用することが望まれます。
発症してしまった「がん」の治療は、肉体的にも、精神的にも、そして経済的にも、ご本人、ご家族、さらには社会全体にも
大きな不利益をもたらします。テレビや新聞・雑誌などでは、新しい抗がん剤や放射線治療技術の開発、手術の進歩と‘神の手’
なる名医の紹介など、がん治療技術の向上が「がん対策の旗手」であるかのように喧伝されます。事実、それはその通りなので
すが、実は生活習慣の改善、そしてがん検診による早期発見、早期治療が、地味ではありますが最も安上がりで、最も有望なが
ん対策なのです。
その証拠となる例を示しますと、アメリカでは禁煙運動の推進とともに肺がん、喉頭がんの発症率、死亡率の低下が認められ
ています。また、乳がんや子宮頚がんでは、検診の受診率が 70 ∼ 80%に及ぶアメリカやイギリスでは明らかな死亡率の低下
が認められているのに対して、受診率が 30%未満にとどまっている日本では、いずれのがんによる死亡率の増加傾向にも歯止
めがかかっていません。
閑話休題。何よりも信頼できる情報を収集しましょう!
最近、テレビや雑誌でいわゆる健康番組・特集が増え、様々な健康情報が氾濫しています。ダイエ
ット関連の情報が多いようですが、やはり「○○ががんに効く!」
、
「△△するとがんになる(ならない)
」
というような宣伝文句や記事によくお目にかかります。どこまで信じればよいのでしょうか?
例を挙げるときりがありませんが、ある本に紹介されていた一例をまずお示しします。ある新聞に
「乳製品摂取量が多い男性は前立腺がんになりやすい」という記事が掲載されました。これは厚生労働省の研究班による、きわ
めて素性のしっかりした研究結果で、その内容は「乳製品摂取量が最大のグループでは、最小のグループと比べると前立腺がん
の発症率が 50%高かった」という報告でした。
では、
「男性は乳製品の摂取を控えた方がよい」という結論になるのでしょうか?実は研究結果はひとつでも、その背景が異な
れば結論は様々に変わってきます。乳製品を食べる量が多い男性には、そのほかに共通する嗜好品や生活習慣の特徴があって、
フム…
フム…
乳製品の摂取とは関係なく、それが前立腺がんの発症に影響しているのかもしれません。また、調査対象グルー
プがたまたま乳製品を多く摂取する地域の住民に偏っており、前立腺がんの発症に影響していたものは、乳製品
とは全く関係のない、その土地特有の食習慣や生活環境なのかもしれません。さらに、
『調査したグループのな
かで前立腺がんを発症した人たちの多くは、
「最近おしっこの調子が悪くなってきた。そろそろ健康に気をつけ
たほうが良さそうだ。よし、体に良さそうなヨーグルトをしっかり摂って健康管理をしよう。
」という心がけの
良い人たちであったのではなかろうか。そのために乳製品を多く摂った人に前立腺がんの発症者が多いように見えただけで、実
は乳製品の摂取量と前立腺がんの発症率は無関係、いやいや、ひょっとしたら乳製品のおかげで、この程度に前立腺がんの発症
率が抑えられた可能性だってあるかもしれないぞ。
』という、全く反対の「乳製品の前立腺がん予防効果説」ですら導くことがで
きるわけです。要するに、事実の裏側にまで十分気を配らなければ、
「乳製品摂取量の多いグループでは、摂取量の少ないグル
ープよりも前立腺がんの発症率が高い」という研究結果の意味するところが、さっぱり分からなくなってきます。
また別の書籍には、国立がんセンターの疫学研究から得られた「コーヒーを一日 3 杯以上飲む女性は、ほとんど飲まない人と
比べると結腸癌に罹るリスクが約半分だった」という結果に対する解釈の注意点が紹介されています。
「コ
ーヒーを飲めば大腸癌に罹りにくい」という結論でよいのでしょうか?やはり、先の乳製品の摂取状況と
同じく、コーヒーを飲む人における他の嗜好品やライフスタイルの関与を検討しなければ、本当に大腸癌
とコーヒーの関係は明らかとなりません。そして、充分な裏事情の検討が行われ、乳製品やコーヒーとが
んの因果関係が明らかという結論になったとしても、皆さんに有用な健康情報かどうかを判断するには、
実際の生活の中で乳製品の摂取をやめることによる栄養面での損失、コーヒーを飲み過ぎることによって生じる害についても一
緒に考える必要があります。なかなか奥が深いでしょう。
だめ押しにここでもう一つ、栄養成分による肺がん予防に関する有名な研究をご紹介します。まず、
「緑黄色野菜を多く摂る
人は肺がんが少ない」という調査結果があり、さらに「緑黄色野菜に含まれるビタミン E やビタミン A によって発がんが抑えら
れる」ことが実験室レベルでの研究によって確認されました。さらに「血液中のβ - カロテン(ビタミン A)が高い人は肺がんの
発生率が低い」という研究結果も報告されました。ここまでデータがそろえば、
「ビタミン E とビタミン A の摂取は肺がんの発症
を予防する」という情報に疑いを挟む余地はありません。
それなら、
「薬としてビタミン E とビタミン A をたっぷり摂れば、肺がんをもっと予防できるのではないか…」という考えが誰
の頭にも浮かぶと思います。そして、実際この疑問に決着をつけるべく、1985 年にアメリカとフィンランドにおいて、肺がん
のハイリスクグループである喫煙者を募り、くじ引きでビタミンを飲む人と飲まない人の二つにグループ分けをして、それぞれ
のグループで肺がんの発生率に差が出るかという大規模な研究が行われました。公平に 2 つのグループに分けた訳ですから、
5
どちらのグループにおいても、性別や年齢、住所、生活習慣…もろもろの裏事情に偏りはないはずです。
そして、5 年から 10 年の追跡調査が行われ、その結果は新聞でも大きく取り上げられましたが、なんと、研究
開始時の期待に反して、
「体によいと考えられたビタミンをたっぷり摂ったグループ方が、摂らなかったグループよ
りも肺がんの発症率が 15 ∼ 30%近く高くなってしまった」という結果でした。このような方法で得られた結果を
「科学的根拠に基づくエビデンス」とよび、非常に信頼性の高い情報とされます。
さて、今回の研究によって「ビタミン E とビタミン A を大量に摂ると肺がんの発症が増える」という事実が科学的に証明され
ました。そして、そこから導かれる結論は、
「体に良さそうなものでも摂りすぎは禁物。何事も過ぎたるは及ばざるがごとし!」
である、というのが最も妥当な解釈だろうとされています。しかし、意図的に解釈をゆがめると、
「緑黄色野菜に含まれるビタ
ミン E とビタミン A には肺がんの発症率を増やす危険性が潜んでいる、だから緑黄色野菜は控えた方がよい」ということにもな
りかねません。情報操作の恐ろしいところです。実際には、緑黄色野菜にはビタミン E、ビタミン A 以外にもいっぱい体に良さ
そうな成分が含まれているわけですから、常識的な範囲で過不足なく摂取した方が健康的に決まっています。他にもいろいろな
栄養素が話題になりますが、体によいからといって偏った栄養摂取やサプリメントに頼る、悪いからといって他の大切な栄養分
を含んでいる食材を切り捨てる…という健康法は結構危ないことがよくおわかりいただけると思います。
結論。情報は信頼できる情報源から!
情報は信頼できる情報源から !
いろいろ書いてきましたが、結局、皆さんにしっかり覚えておいていただきたいことは、
皆さんが目にした、耳にしたその医療情報は、信頼できる研究結果が根拠となっているか、
メニュー
そして、その結果の解釈はゆがめられていないか、結論は信頼できるかどうかを判別し、情
リスク ベネ
フィット
報の取捨選択をすることがとても大切!、ということです。しかし、実はこれが結構難題で、
巧妙な手口もあれば、情報発信者自身も心から情報が正しいと信じている確信犯的な場合も
あります。
そこで、皆さんがいわゆる健康情報に出会ったときに、まず確認していただきたいことは、
「情報源」が信頼できるか、ということです。一般的に信頼性が低い情報というのは、有名人
の体験談やごく少数の経験者の報告、あるいは人間に対してではなく動物実験だけに基づい
た結果であるとか、他の研究結果と比較検討をしていないことなどがあげられます。これら
のことはわれわれ医師が情報を評価、判断する場合でも目安となる基準で、いかなる権威、名医のご推薦でも根拠の乏しい情報
は鵜呑みにしない心構えが大切です。現代は情報過多の時代ですから、
「信頼できる情報」と「そうでない情報」をきちんと見極
める目を養っていかないと、誤った情報に翻弄されることにもなりかねません。
もし、がんに関連する情報について判断に迷うことがあれば、がん診療拠点病院の相談支援センターで
お気軽に相談ください。また、信頼できるインターネットの情報窓口として、がん全般に関することならば、
国立がんセンターがん対策情報センター「がん情報サービス」
(http://ganjoho.ncc.go.jp/)
、また、健康食
品に関係することならば、独立行政法人国立健康・栄養研究所『「健康食品」の安全性・有効性情報』
(http://hfnet.nih.go.jp/)などのサイトをご利用いただくのも良いと思います。
科学的根拠のあるがん一次予防策とは?
部位別がんのリスク要因・予防要因
さて、話をもとの予防の話に戻します。マスコミで
食
道
胃
大
腸
肝
野菜・果物
●
●
●
△
緑黄色野菜
●
●
●
取り上げられるがんの一次予防に関する情報は、ちょ
っと怪しい「△△するとがんになる(ならない)
」の類も
多いわけですが、口コミやインターネットなどそのほ
かの情報源なども通じて、皆さんはすでに様々な知識
予
防
要
因
豆、穀物、海草など
食物繊維を多く含む食品
をお持ちになっていると思います。しかし、がんの発生、
緑茶
発症のメカニズムはなかなか複雑で、お示しした表に
多量飲酒
あるように食品や運動など様々な因子の発がんへの関
塩分多食
与が推測され、研究もされていますが、確実なリスク
因子とされたものは、食道がんと肝臓がんにおける多
量飲酒、ほぼ確実なリスク因子は胃がんにおける塩分、
大腸癌における運動不足くらいでした。また、確実な
予防因子はなく、野菜、果物が全般的に良さそうと
いう結果でした。皆さん、あまり一つの因子にとらわ
リ
ス
ク
要
因
●
膵
肺
女
性
乳
房
子
宮
頸
子
宮
体
部
前
立
腺
●
△
△
△
△
△
●
△
△
△
●
△
●
●
●
●
●
●
油脂・肉類多食
焼肉・焼魚多食
胆
嚢
●
●
●
●
▲
▲
▲
▲
▲
運動不足
●
肥満
▲
▲
▲
▲
●
▲
●「確実なリスク要因」 ●「ほぼ確実なリスク要因」 ●「リスク要因の可能性がある」
●「ほぼ確実な予防要因」 ●「予防要因の可能性がある」
▲「日本人での研究は不十分であるが、リスク要因の可能性がある」
△「日本人での研究は不十分であるが、予防要因の可能性がある」
6
れず、バランスの良い生活習慣を心がけてください。
さて、大切な情報が後回しになってしまいました。皆さんもすでにご存じのことと思いますが、
「喫煙」だけは
別格で、ほぼ確実な発がんのリスク因子であると世界中で認識されています。禁煙はがん一次予防の鉄則、
「がん
が心配なら煙草の煙に近寄るべからず!」と、声を大にしてお伝えしたいと思います。
がん予防の王道 −がんを防ぐために 12 カ条−
がんの一次予防を呼びかけるスローガンとして、国立がんセン
ターによる「がんを防ぐための 12 カ条」がよく知られています。
内容は…きわめて当然、あまりに普通と皆さんはお感じになると
思います。しかし、この「12 カ条」をいつもきちんと守っている
と胸を張れる方は、それほど多くないのではないでしょうか。こ
の 12 カ条は疫学調査や実験によって導かれた科学的根拠に基づ
いてまとめられたもので、がんの一次予防の大枠を示した「ゴー
ルドスタンダード」だといえます。
- がんを防ぐための 12 カ条 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
バランスのとれた栄養をとる
毎日、変化のある食生活を
食べすぎをさけ、脂肪はひかえめに
お酒はほどほどに
たばこは吸わないように
食べものから適量のビタミンと繊維質のものを多くとる
塩辛いものは少なめに、あまり熱いものはさましてから
焦げた部分はさける
かびの生えたものに注意
日光に当たりすぎない
適度にスポーツをする
体を清潔に
科学的根拠のあるがん二次予防策(がん検診)とは?
がんの二次予防とはがん検診のことです。
がん検診の目的は、がんが発症した後、その症状が出る前に何らかの方法で早期に発見し、適切な治療によって死亡を減少さ
検診に求められる「がんの早期発見」とは
○ 早期治療が必要ながんを、治療可能な段階で発見すること
× やみくもに「小さながん」を見つけること
せることです。多くのがんは、患者さんに症状が出てから治療を
開始したのでは、治癒を期待できるタイミングを既に過ぎてしま
っていることが少なくありません。言い換えると、早く見つける
ことができれば、がんを治癒できる可能性が高くなる訳ですから、
がんを早期に発見し、早期に治療を開始するという考え方は、き
がん検診は、この間で疾患の発見を目指す
わめて当然のように思われます。
検診発見
可能
B
治療可能
分岐点
症状発現
生存
(死亡)
A
しかし、どのがんも治癒可能から不可能な時期への分岐点(治
療可能分岐点)が「症状が出る前」にあるかというと、必ずしもそ
うではありません。もし症状が出てから治療を開始しても、早期
発見した場合と比べて治癒率が変わらないという類のがんであれば、つまり「分岐点(A)
」が症状発症時点より後ろにある場合
には、無理に検診を行う必要はなく、症状が出てから治療すれば良いということになります。逆に、現時点で最高の検診技術を
もってしても発見可能となる時点が、
「分岐点(B)
」よりも後にあるような場合では、検診で仮に見つけても治療は難しいわけで
すから、やはり検診の有効性は低いことになります。
また、がん検診の利益については皆さんご理解いただけていると思いますが、図に示したような不利益も無いわけではありま
せん。特に、
「見逃し」の場合、検診で大丈夫と判定された方は安心し
てしまい、場合によっては症状が出現したにもかかわらず医療機関を
受診するタイミングがかえって遅れてしまうという危険性もありえま
す。
(
「見逃し」には、単なる診断技量によるものだけでなく、たまたま
発見可能となる直前に検診を受けたために、進行の速いがんの場合に
は次の検診を受けるタイミングよりも前に症状が出てしまう、という
場合もあります。
)
『あなたと家族のために「がん検診」を受けましょう』
。よく効かれる
キャッチフレーズですが、誰でも彼でもが、闇雲に検査を受ければそ
れで OK というわけではありません。結論としては「適正な年齢にな
ったら、きわめて珍しいがんではなく適度に頻度の高いがんについて、
がん検診の利益・不利益
がん検診の利益
がんの死亡率の低下
● 患者のQOLの向上
● 医療費の抑制
● 真の陰性者の安心
●
!
メリット
がん検診の不利益
見逃しによる治療の遅れ
過剰診断による過剰検査・治療
● 要精査判定による被験者の心理的負担
● 精密検査に伴う偶発症の可能性
● 不要な放射線被曝の可能性
●
デメリット
●
適度に高い発見率が期待できる検診を、適正な間隔で、定期的に受ける」こと、これが一番意義のある検診の受け方だといえま
す。
「適正な年齢」とはいくつか、これを決めるのは結構難しいのですが、一般に胃がん、大腸癌、肺がんについては、
「40 歳以
上」の方にがん検診が推奨されています。理由は、そのがんが生じる危険性がまだあまり高くない年齢で検診を行っても、検診
によってがんが見つかる人はそれほど多くないだろうから、社会事業として行う集団検診としては、費用の割に大きな効果を期
待できないであろう、という費用・効果比の考え方が背景にあります。逆に子宮頚がんや乳がんは若い年代で急増していますの
で、若い年齢層で受けるのが適切だと考えられています。もちろん、胃がんや大腸がん、肺がんでも、20 代、30 代の若い人
7
に発症することはありますので、気になる症状が
科学的根拠に基づくがん検診
対象
胃
方法
胃X線検査
有効
血清ペプシノゲン法
保留
ヘリコバクタ・ピロリ抗体
無効
細胞診
有効
ヒトバビローマ・ウィルス
保留
細胞診
保留
超音波(経膣法)
保留
超音波
保留
超音波+腫瘍マーカー
保留
視触診
無効
視触診+マンモグラフィ
有効
視触診+超音波
保留
胸部X線+喀痰細胞診
有効
らせんCT+喀痰細胞診
保留
大腸
便潜血検査
有効
肝
超音波
保留
肝炎ウィルスキャリア検査
有効
前立腺特異抗原(PSA)
保留
直腸診
無効
子宮頸部
子宮体部
卵巣
乳房
肺
前立腺
あればきちんと医療機関を受診して、
「検診」では
評価判定
なく、検査を受けてください。
肺
がん
胃
がん
「がん検診」としては、胃がんに対する胃X線検
検診により
早期発見でき
治療で
死亡率が低下する
5 つのがん
子宮頸
がん
乳
がん
大腸
がん
査、大腸がんに対する便潜血検査、肺がんに対す
る胸部X線写真と喀痰検査、子宮頚がんに対する
細胞診検査、乳がんに対する視触診とマンモグラ
フィーによる検診につきましては、すでに十分な
有効性が確立されています。一方、既に広く行わ
れている前立腺がんに対する PSA 値の測定、肺
判定保留や、検討の対象外になっ
ている方法(胃カメラや検査など)は、
現時点で十分なエビデンスがない。
ただし、今後に「効果あり」と判断
される可能性もある。
がんに対するヘリカル CT 検診につきましては、
がんの早期発見に関する有効性のデータは蓄積さ
れていますが、現時点ではまだ集団検診としての
有用性が証明されるに至っていません。ですから、
受検される方がその検診を受けることにより得ら
れる利益と不利益のバランスを十分に考えた上で受けることが原則とされています。
また、がんは、肺炎などのように時間単位、日にち単位で病態が変化する疾患ではなく、まれなものをのぞけば月単位、年単
位で緩やかに進行することが多い疾患です。ですから、1年に 1 回、2 年に 1 回など、適正な頻度で、かつコンスタントに受け
ることが肝心だとされています。1 回受けて異常なしだったからと安心して、それから数年間、検診を受けずに過ごしてしまう
というような受け方では何の意味もありません。逆にあまり頻回に受けても得られる利益はそれほど大きくなりませんので、適
切な頻度で受けられることをお勧めします。もちろん、気になる症状がある場合には、次の検診を待つことなく、自ら医療機関
を早めに受診して検査を受けることが望ましいことは言うまでもありません。
そして一番のポイントは、検診で「精密検査が必要です」と判定を受けられたら、必ず早めに精密検査を受けるということで
す。進行期のがんと診断された方が、
「実は以前の検診でも要精査といわれていたのだけど…」と言われることは、意外なくらい
多いと感じています。
「要精査なら即精査」
、これをしない限り、検診を受けた意味はほとんどありません。
最後に:将来のために『生活習慣の改善』を、明日のために『がん検診』を。
冒頭でも述べましたが、日本では高齢化社会を迎え、がんによる死亡数の増加傾向が続いています。そして、働きざかりの年
齢層では「がん」が死亡のトップであることをお伝えしました。
一方、アメリカでは、1970 年代から国を挙げてがん撲滅の取り組みを開始し、90
日本とアメリカの検診受診率
年代前半からがんによる死亡が減少に転じており、その取り組みの例として、禁煙を
初めとする生活習慣の改善とがん検診の推進があげられることもすでにお伝えしました。 およそ 3 割未満
日本でも国民全体の健康志向が高まり、禁煙や生活習慣の取り組みが進んでいること
およそ 8 割近く
は喜ばしいことだと思います。食事における塩分摂取量が減り、日本人に多い胃がん
の罹患率に明らかな低下が認められました。若い世代の喫煙率が低下すれば肺がんを筆頭に多くのがんの罹患率が下がるでしょ
う。しかしその一方で、話題になっている「メタボ」は食事の欧米化や運動不足により引き起こされますが、これらは大腸癌や
乳癌の危険因子でもあります。日本にはよき食の文化があり、むしろ健康志向の高い欧米人の方が日本食に注目しているとも言
われます。巷を席巻する無理なダイエット法やトクホ(特定保健用食品)を初めとするサプリメントなど様々な情報の嵐の中、
真に信頼できる情報の収集につとめ、明るい将来のためのよりよい生活習慣づくりをお心がけください。
そして「がん検診」
、これが日本のがん対策におけるカンフル剤です。
アメリカでは各種のがん検診の受診率がほぼ 80%に達していますが、日本では受診率が 30%を超えるものは胃癌検診だけ
であり、罹患率が急増し、日本人の死亡原因第1位となっている肺がんでも 25%程度、今、女性に急増中だと話題になってい
る乳がんでは 20%程度というのが現状です。
平成 19 年 4 月に日本では「がん対策基本法」という法律が施行され、この法律に基づいて策定された「がん対策推進基本計画」
が
ん
出検
陣診
じへ
ゃ
のなかでいろいろと具体的な施策が示されていますが、がん検診については、
「5 年以内
に受診率を 50%以上とする」という具体的な目標を定め、国を挙げてがん検診の受診率
アップに取り組もうということになりました。受診率アップに向けてがん検診のキャッ
チフレーズは「がん検診 愛する家族への贈り物」です。皆さんも自らの健康は、自らの意
志で守るものと考え、積極的に明日のためのがん対策であるがん検診を受けて下さい。
8
感染管理認定看護師
私は平成 17 年に「感染管理認定看護師」の認定を受け、院内感染管理の専任として活動
をしています。
認定看護師というのは、日本看護協会認定看護師認定審査に合格し、ある特定の看護分
野(現在 19 分野)において、熟練した看護技術と知識を用いて、水準の高い看護実践の
できる者をいいます。看護現場において実践・指導・相談の 3 つの役割を果たすことに
より、看護ケアの広がりと質の向上を図ることに貢献します。
感染管理認定看護師は、医療施設の中にいる全ての人を感染から守るために活動してい
感染管理認定看護師
岡
崎
絹
代
ます。全ての人とは患者、面会者、病院職員、委託業者、物品の搬入業者など、当院に
いる人たちです。そして、感染管理は院内だけではなく、地域や日本、世界の状況を考慮しなければなりません。
感染管理認定看護師に期待される能力として、院内感染の効果的な予防及び管理の実践ができ、施設の中心となって感染管
理を推進するシステムを構築できるということです。
感染管理認定看護師が実践することとして具体的には、以下の 8 項目があげられます。
1. 各施設の状況にあわせて感染管理プログラムを作成することができる。
2. 各施設の状況にあわせてケア改善のための院内感染サーベイランスを立案し実践するこ
とができる。
3. 院内感染の発生状況を説明でき、感染防止技術に基づき、ケア改善のために変革が行える。
4. 常に最新の感染管理の知識を持ち、院内感染の予防及び管理の実践に活用できる。
5. 施設内のすべての人々に対して、感染管理に必要な啓発教育を立案し実践できる。
6. 多職種とのコンサルテーションを通して、適切な方法で問題解決へ向けて相談・
調整が行える。
7. 施設内のすべての人々に対して、職業感染防止対策を立案し推進できる。
8. 患者の安全な療養環境と施設内すべての人々の安全を確保するために、その基本的権利
を尊重したファシリティ・マネジメント(廃棄物、給食、空調、水、ハウスキーピング )
を推進できる。
これら 8 項目が達成できることを目指して、活動しなければなりません。
私の日々の活動としては院内感染サーベイランスの情報収集、インフルエンザや嘔吐・下痢の
患者やスタッフはいないかと院内をラウンドしています。微生物室にて要チェックの菌の検出
があれば、私に電話連絡があり状況把握と感染対策の必要性をアセスメントし指導を行います。
また、国内外の情報にもアンテナを張り、院内感染に関する問題があれば「反面教師:チャン
ス!」と思って、その教訓を基に院内の感染対策改善に取り組んでいます。
看護師への感染管理教育としては、昨年度より 1 年間のコース(1回/月:90 分)の講義を開
始し 2 期目となっています。教育を終えた看護師が現場での感染管理の実践モデルとなり、
看護師全体がレベルアップすることを期待しています。
院内感染対策は院内感染対策チームと看護部感染対策委員会が実働的な活動を行っています。
その中で院内感染管理の専任として、私に課せられた役割は、院内感染管理の要であり調整
役だと思います。
一人でできることには限りがあります。病院長、看護部長をはじめ多くの職員の方が、感染
管理の必要性について理解してくれて一体となって実践していくことで感染対策が達成でき
ます。これからも皆の協力を得て、院内感染の低減が図れるように研鑽したいと思います。
9
救急医療功労者知事表彰
当院は、救急指定病院として長年に亘り、地域の救急
医療体制の整備充実に貢献した医療機関として去る 9
月 9 日(救急の日)、救急医療功労者知事表彰を受けま
した。県下の民間病院として初めての表彰で、西本健
院長が授与式に出席し、
「今回の表彰を励みとして、職
員一同今後とも、地域医療機関や救急隊と協力し、救
急医療に一層力を注ぐよう努めます。」と謝辞を述べま
した。
転倒予防の日
25病棟 看護師 野
下
信
子
10 月 10 日は転倒予防の日です。だれが作ったのでしょう…
寝たきりや介護が必要となる原因の転倒、骨折を予防するための活動を行っている「転
倒予防医学研究会」が制定しました。私達、住友別子病院の転倒・転落防止チームとし
ての取り組みをご紹介します。
昨年度は、移動時の介助技術の向上により、看護職員全員が基本的な動作を習得する事で患
者様への配慮、また指導に役立てることが出来るように、リハ
ビリスタッフの指導のもと研修を行いました。そして今年度は少しバージョン
アップして、スペシャリストの養成として、各病棟より看護師を選抜しました。
研修内容は、日常生活動作における場面を設定し前年度の研修内容の応用編を
実施しています。
以上のように、患者様が安心して療養できるよう取り組んでいます。来年度は、
看護職員だけでなく、患者様の動きに直接携わるレントゲン技師、事務職員と、
全職種対象に研修を開催していく予定です。
医師紹介
はま
だ
じゅん
Q1
医師になった理由は?
Q4
医師になってよかったと思う瞬間はどんなときですか?
Q2
好きなもの(その理由)は?
Q5
Q3
医師になってからの
苦労話をひとつ
患者様に対してどのような態度で接しようと
心がけていますか?
Q6
医師としての夢をお聞かせ下さい。
ぺい
Q1
子どもの時の入院がきっかけ
Q2
温泉(仕事の疲れを癒してくれます)
Q3
小児科医になってしばらくは、患者様の
かぜがうつって大変でした(入院もしま
した)
職 歴 等 愛媛大学病院・市立宇和島病院
Q4
入院した子どもが笑顔で退院していく時
愛媛県立南宇和病院
Q5
常に笑顔で。出来るだけ話を聞くよう心
がけています。
Q6
慢性疾患の治癒につながるような研究を
していきたい
濱
田
淳
平先生
小児科
役職・担当 小児内分泌・代謝
小児糖尿病
出身大学 愛媛大学医学部医学科(平成 14 年卒)
愛媛県立中央病院
赴任月日 平成 21 年 10 月
認 定 等 日本小児科学会専門医
10
イベントと健康講座のお知らせ
◆ 糖尿病週間行事のご案内(9月号で掲載しましたが、再度お知らせいたします)
病院テーマ 「糖尿病と眠りについて」
『糖尿病と闘うシンボル ブルーサークル』をテーマに、全国糖尿病週
間が始まります。昨年同様、イオン新居浜ショッピングセンターに
おいて、糖尿病週間行事を開催する予定にしております。糖尿病に関
unite for diabetes
連する展示等も行っております。皆様のご参加、お待ちしております。
ブルーサークルとは …
期間
糖尿病に対して団結して戦う“unite for
diabetes”キャンペーンで使用するシン
ボルマークです。IDF(国際糖尿病連合)
が 制 作 し 、 世 界 糖 尿 病 デ ーに 関 連 し た
イベントなどで使われています。
展示 ポスター掲示・各種パンフレット掲示
11月 2 日(月)∼11月 7 日(土)
場所
イオン新居浜ショッピングセンター
(くすのき広場)
ご相談のある方はお気軽にお越し下さい。
お問い合わせは
糖尿病センター又は医事課
TEL(0897)37-7116
◆ 新居浜公開糖尿病教室
参加費
無料
住友別子病院他 5 病院協賛
11 月 28 日(土)12:30∼ 15:00
リーガロイヤルホテル新居浜 石鎚の間
定 員 300名
日時
場所
ストップ・ザ・糖尿病
講演1 時間
13:00∼13:30
●
「糖尿病に関する最近の話題」
【講師】愛媛労災病院 内科部長 中
講演2 時間
井
一
彰
先生
子
先生
電子レンジを使用しての実演あり
13:30∼15:00 ●
「愛媛県民の健康づくりに向けて」
∼日本型食生活で糖尿病の予防∼
【講師】料理研究家、管理栄養士 村
◆ 第12回
上
祥
夜間糖尿病教室
参加者募集のお知らせ 糖尿病の方、糖尿病が気になる方、この機会に是非勉強してみませんか?
1
スケジュール
18:30∼19:00
19:00∼19:30
19:30∼20:00
1 月 21 日
2 月 18 日
3 月 18 日
4 月 15 日
糖尿病とは?
合併症 眼
合併症 腎臓
運動について
(医
師)
食事療法
(医
師)
食事療法
(医
師)
食事療法
(医
食事療法
( 栄養士 )
( 栄養士 )
( 栄養士 )
生活指導
糖尿病の検査
合併症 神経
糖尿病教育
( 検査技師 )
(医
師)
募集人員 先着 10 名
3
会
師)
( 栄養士 )
( 看護師)
2
( 看護師)
費 2,
000円
(食事代 4 回分
500 円× 4 回)
お問い合わせは
医事課
TEL(0897)37-7116
11
平成 21 年 11 月 各科外来診察表
曜日
科別
月 曜 日
午 前
午 後
受 付 時 間
初 診
午
前
18:30 ∼ 11:00
消化器内科1
内
消化器内科2
消化器内科3
呼吸器内科1
科
呼吸器内科2
午
前
18:30 ∼ 11:00
鈴木誠祐
高野 聡
湯本英一朗 ペースメーカー
外
来
松村周治
〃
〃
洲脇俊充
〃
糖尿病内科
腎臓内科
―
〃
―
〃
中村 達
上杉忠久
14:00 ∼
禁煙外来
梅村茂樹
15:30 ∼
住友別子病院 医事課 TEL(0897)37-7116
火 曜 日
午 前
午 後
松本栄二
水 曜 日
午 前
午 後
絹川真英
塩手康弘
―
高野 聡 糖 尿 病
外
来
鈴木誠祐
中村 達
15:00 ∼
亀井治人
木 曜 日
午 前
午 後
―
絹川真英
松本栄二
湯本英一朗
鈴木誠祐
松村周治
洲脇俊充
梅村茂樹
―
―
―
中村 達
中村 達
中村 達
―
金 曜 日
午 前
午 後
上杉忠久
木原隆司
腎臓病外来 松 本 栄 二
(予約のみ)
鈴木誠祐
木原隆司
15:00 ∼ 奥 田 雅 人
喘息外来
洲脇俊充
15:30 ∼
―
( 又 は ) 洲脇俊充
塩手康弘
中村 達
喘息外来
梅村茂樹
14:00 ∼
睡眠時
無呼吸外来
洲脇俊充
16:00 ∼
〃
金尾浩一郎
紹介・初診のみ 午前
18:30 ∼ 11:00
上杉忠久
循環器内科
再 診 午前
火 午後
18:30 ∼ 11:00
14:00 ∼ 17:00
末丸俊二
神 経 内 科
精
神
科
再 診 午前
予 約 午後
18:30 ∼ 11:30
15:00 ∼ 16:30
明 石 拓 爾 (明石拓爾) 明 石 拓 爾 (明石拓爾) 明 石 拓 爾 (明石拓爾) 明 石 拓 爾
―
明 石 拓 爾 (明石拓爾)
※平成 21 年 6 月 30 日より、初診患者様の診療を中止いたします。※午後の診察は、予約のみとなります。
小
児
科
18:30 ∼ 11:00
16:30 ∼ 17:00
乳腺甲状腺 火
エコー外来 木
15:00 ∼ 11:00
14:00 ∼ 17:00
科
午前
18:30 ∼ 11:00
真部信毅
整 形 外 科
午前
午後
18:30 ∼ 11:00
16:00 ∼ 17:00
妹尾則孝
近藤秀則
麻
酔
木原隆司
―
―
―
末丸俊二
松下純一
―
末丸俊二
―
松下純一
―
―
松下純一
上杉忠久
上杉忠久
(予約のみ)
―
松下純一
―
末丸俊二
―
午前 18:30 ∼ 11:30 矢 野 喜 昭
矢野喜昭
午後 15:00 ∼ 16:30 濱 田 淳 平 ※慢性疾患 濱 田 淳 平 ※予防接種 矢 野 喜 昭 ※慢性疾患 濱 田 淳 平
※午後の専門外来は予約診療のみとなります。 ※予防接種・乳児検診・慢性疾患は、必ず1週間前までに予約して下さい。
午前
午後
外
科
乳腺・内分泌外科
木原隆司
―
鈴木宏光
中川和彦
小林一泰
杉森和加奈
花岡俊仁
杉森和加奈
―
―
―
妹尾則孝
(増田賢二)
矢野喜昭
濱田淳平
※慢性疾患
―
佐伯英行
中川和彦
鈴木宏光
福原哲治
診 療
※乳腺甲状腺エコー外来(完全予約制)の前には必ず診察が必要です。
診 療
―
福原哲治
※乳児検診
―
―
―
増田賢二
(近藤秀則 )
―
―
―
(妹尾則孝)
近藤秀則
―
―
―
―
妹尾則孝
増田賢二
妹尾則孝
※( )は予約診療のみとなっております。
初診
再診 月・水・金
火・木
18:30 ∼ 11:00
18:30 ∼ 12:00
18:30 ∼ 11:00
西本 健
西本 健
東 久登
―
診 療
―
―
診 療
―
東 久登
大塚真司
大塚真司
※火・木は手術の都合により診察出来ない場合がありますので、あらかじめ電話でお問い合わせ下さい。
科
午前
午後
18:30 ∼ 12:00
16:00 ∼ 17:00
近藤厚敏
近藤厚敏
近藤厚敏
―
形 成 外 科
午前
18:30 ∼ 11:30
植村享裕
―
渡邊敏之
―
泌 尿 器 科
午前
18:30 ∼ 11:00
桑野晴美
―
柴田薫行
耳鼻咽喉科
午前
午後
18:30 ∼ 11:00
16:00 ∼ 17:00
武田靖志
河野達也
―
武田靖志
河野達也
午前
午後
18:30 ∼ 11:00
14:00 ∼ 16:00
・診 療 ・診 療
・堀内良紀 ・浪口孝治
・診 療
・篠崎友治
堀内良紀
―
脳神経外科
皮
膚
眼
再診
科
産 婦 人 科
休 診 中
近藤厚敏
近藤厚敏
近藤厚敏
―
近藤厚敏
―
―
植村享裕
―
渡邊敏之
―
桑野晴美
―
桑野晴美
―
柴田薫行
―
武田靖志
武田靖志
河野達也
―
河野達也
―
武田靖志
河野達也
―
堀内良紀
篠崎友治
篠崎友治
浪口孝治
堀内良紀
浪口孝治
―
―
―
―
―
佐野村隆行
加藤 勤
細川一枝
―
佐野村隆行
―
篠原文雄
―
篠原文雄
―
渡邊敏之
( 又 は ) 植村享裕
―
・診 療 ・診 療
・浪口孝治 ・篠崎友治
―
―
―
放射線診断科
午前
午後
18:30 ∼ 12:30
14:00 ∼ 17:00
―
細川一枝
―
リハビリテーション科
午前
午後
18:30 ∼ 12:00
14:00 ∼ 17:00
篠原文雄
―
篠原文雄
歯科口腔外科
午前
午後
18:30 ∼ 12:00
15:00 ∼ 16:30
兵頭誠治 兵頭誠治 兵頭誠治
―
兵頭誠治 兵頭誠治
※歯科は予約制です。あらかじめ電話でお問い合わせ下さい。
がんセンター
加 藤 勤 佐野村隆行
―
篠原文雄
兵頭誠治
兵頭誠治 兵頭誠治
兵頭誠治
般
・
亀 井 治 人
梅 村 茂 樹
肺
―
梅村茂樹
―
梅村茂樹
―
亀井治人
亀井治人
亀井治人
―
―
一般・胃、大腸、血液
―
―
山根弘路
―
山根弘路
―
山 根 弘 路
塩 手 康 弘
山根弘路
山根弘路
肝
臓
―
―
―
―
―
松本栄二
―
―
―
―
小 林 一 泰
鈴 木 宏 光
中川和彦
小林一泰
―
花岡俊仁
福原哲治
花 岡 俊 仁
福 原 哲 治
―
佐 伯 英 行
中 川 和 彦
鈴木宏光
療
―
―
―
―
―
―
加藤 勤
―
―
―
―
亀 井 治 人
( 又 は ) 山 根 弘 路
腫 瘍 外 科
腫瘍放射線科
放
緩 和 ケ ア
―
※原則として、初診は院内または院外からの紹介、再診は完全予約制です。
緩和ケア外来は、薬剤または手技等に関する相談対応が主となり、緩和病棟を有していないため、入院の受入をお約束するものではございません。
一
腫 瘍 内 科
―
緩
―
射
線
和
治
ケ
―
ア
―
―
―
―
―
―
―
※救急対応や緊急手術をはじめとする諸事情によっては、臨時的に変更または休診させていただく場合がございますのでご了承ください。
住友別子病院カレンダー
11 月
日
月
12 月
火
水
木
金
1 2 3 4 5 6
8 9 10 11 12 13
15 16 17 18 19 20
22 23 24 25 26 27
29 30
土
7
14
21
28
日
月
2010 年
火
水
1 2
6 7 8 9
13 14 15 16
20 21 22 23
27 28 29 30
木
金
土
3 4 5
10 11 12
17 18 19
24 25 26
31
日
月
赤字は病院休診日
1月
火
水
木
金
1
3 4 5 6 7 8
10 11 12 13 14 15
17 18 19 20 21 22
24
31 25 26 27 28 29
土
2
9
16
23
30
11 月 23 日は勤労感謝の日・1 月 11 日は成人の日ですが、通常どおり診療いたします。
12
カ
ー
は
性
ス
ポ
ー
ツ
そ
の
頃
の
い
ま
し
た
。
思
わ
れ
て
す
も
の
と
ブ
ッ
飛
ば
を
つ
け
て
ゴ
ー
グ
ル
①
通
の
車
で
性
能
は
普
カ
ー
で
も
ス
ポ
ー
ツ
見 っ カ ス は
た た ー ポ 本
眼 り で ー 物
は
あ ツ の
、
②
ヨ
タ
博
物
館
で
見
た
⑥
M
G
D
、
⑦
⑨
録
を
持
っ
て
い
ま
す
。
名
古
屋
の
ト
七
十
万
台
超
で
世
界
一
の
ギ
ネ
ス
記
デ
ル
で
一
九
八
九
年
生
産
開
始
以
来
、
に
も
マ
ッ
チ
し
た
車
で
オ
ー
プ
ン
モ
を
残
し
な
が
ら
、
現
代
の
高
速
時
代
の
ラ
イ
ト
ウ
エ
イ
ト
ス
ポ
ー
ツ
の
味
ツ
ダ
・
ロ
ー
ド
ス
タ
ー
。
よ
き
時
代
産
一
万
台
を
越
し
て
い
ま
す
。
⑤
マ
で ー
フ と
ロ 言
ン え
ト ば
ガ オ
ラ ー
ス プ
を ン
前 の
に 二
倒 人
し 乗
て り
、
て
現 い
在 た
で と
は の
外 事
見 で
は す
普 。
通
で
も
中
身
ち
な
み
に
ホ
ン
ダ
・
フ
ィ
ッ
ト
は
月
∼
三
年
待
ち
で
月
産
三
十
台
あ
ま
り
。
一
九
六
〇
年
以
前
は
ス
ポ
ー
ツ
カ
能
は
普
通
の
車
よ
り
格
段
に
す
ぐ
れ
装
し
た
車
で
、
現
在
注
文
し
て
も
二
篠
はら
あや
原
文
門
産業衛生
認
定
日本医師会認定産業医
労働衛生コンサルタント
学
位
医学博士
表
彰
平成14年厚生労働大臣
労働衛生推進賞
昭和23年住友別子病院に赴任。
昭和59年から平成16年まで住友化学
愛媛診療所長として勤務。
平成16年8月よりリハビリセンター
に勤務。
皆様から愛されるダンディー先生。
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※医師紹介は主な履歴を抜粋したものです。
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企画・発行 / 医療法人 住友別子病院
〒792-8543 愛媛県新居浜市王子町3番1号
TEL(0897)37-7111 URL http://www.sbh.gr.jp/
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編集 / 病院ニュース編集委員会
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TEL(0897)37-7133 FAX(0897)37-7134 までお寄せ下さい。
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