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平成27年度 学校関係者評価報告書
平成27年11⽉ 学校法人 東放学園 東放学園専門学校 殿 平成27年度 学校関係者評価報告書 東放学園専門学校 学校関係者評価委員会 1.学校関係者評価委員 【学校運営に関する有識者】 桜美林大学 芸術文化学群 教授 (委員⻑) 岸田 真 【高校教員】 ⽇本大学鶴ヶ丘高等学校 第⼀学年主任 田口 裕基 【就職先企業及び業界関係者】 大坪 裕二 株式会社 ニユーテレス 営業センター 業務部 兼 制作技術センター技術管理部 【卒業生】 龍川 武司 1980年 放送技術科卒業 株式会社TCP 常務執⾏役員 管理部担当 2.事務局 ⽉野⽊ 隆⾏ 加藤 諭 吉倉 英基 島津 正二 校⻑ 教務教育部 部⻑ 学務管理部 部⻑ 学務管理部 3.学校関係者評価委員会の開催状況 第1回 平成27年 9⽉19⽇(⼟) 15:00〜16:30 東放学園専門学校 202教室 第2回 平成27年11⽉14⽇(⼟) 16:00〜17:30 東放学園専門学校 202教室 4.学校関係者評価結果 ※別紙のとおり ※別紙 4.学校関係者評価結果 【評定内容】 4 : 適切に対応している。課題の発見に積極的で、今後更に向上させるための意欲がある。 3 : ほぼ適切に対応しているが課題があり、改善方策への一層の取組みが期待される。 2 : 対応が十分でなく、やや不適切で課題が多い。課題の抽出と改善方策へ取組む必要がある。 1 : 全く対応しておらず不適切である。学校の方針から見直す必要がある。 Ⅰ.平成26年度 重点目標について 重点目標 1 就職率の向上 コ メ ン ト 評定 ・ 高校側の立場からすると就職率というのはとても重要であると考えている。 貴校の就職率90%前後は、特定の業界の中で実績を上げていると判断でき評価に値する。 一層の向上を図って欲しい。 ・ 学生の個性に応じ、企業情報の提供や企業説明会などを積極的に行っていることが就職率の向上に現れている。 ・ 企業説明会の開催や個人面談の実施など、適切な指導をしており、実際に就職率も向上している。 貴校は、放送業界において伝統的に実績を持ち、卒業生とのパイプも強い。 インターンシップという言葉もない時代から、企業研修制度を行っていたことも評価できる。 ・ 就職率90%は評価に値する。 日々変化するメディア業界のニーズに対応すべく更なる情報収集と学生へのフォローが必要と思われる。 4 重点目標 2 中途退学率の減少 コ メ ン ト 評定 ・ 高校では、オープンキャンパスなどへ参加した際に必ず退学率を聞いてくるよう指導をしている。 この問題(中途退学率)から目を背けず公開できるかどうかが、その学校の取組む姿勢に現れる。 ・ 入学時より学生に対し、面談や指導を適宜行っていることは評価できる。 今後、更に生徒へのヒアリングを強化して頂きたい。 ・ 貴校は、専任カウンセラーをかかえメンタル面でのケアも十分に備えており、アドバイザー制を基軸に生徒一人ひとり と向き合っている。その努力は評価したい。 ・ 中途退学率を減少させるためには、入学時の学生の目的意識の確認と、その後のフォローアップを行うことが大切で あろう。教職員の日々の努力は評価するが、更に一層の努力をして頂きたい。 3 重点目標 3 教職員の質向上 コ メ ン ト 評定 ・ 関連業界のセミナーへの参加、その他一般研修の告知および積極的な呼びかけにより教職員の質の向上を図って いる姿は好感が持てる。今後も続けて頂きたい。 ・ 教育者として、各人が積極的にセミナーや研修に参加していることがよくわかり評価に値する。 ・ リスクマネジメント研修、NAB、Interbeeなど外部の研修に加え学内紀要など、教職員の潜在的能力を高める機会が 多く設けられていて、教職員が日々の努力を怠っていないことが見受けられる。 定期的に開催される諸々の会議、管理職教員による指導も適切に行われている。 ・ 様々なセミナーや研修への参加で教職員の質の向上を図っている事は評価できる。 今後は教職員個々の向上意識と外部(関連企業)との連携を常に心がけることが必要であろう。 4 重点目標 4 施設設備の充実 コ メ ン ト ・ 普通高校の目線で見ると高価な放送機材が揃っている。設備投資をしっかりと行っているといえる。 日々進化を遂げるテクノロジー対応すべく単年度、中長期計画を行っていることは評価できる。 ・ スタジオや機材などは充実している。今後も生徒のために拡充を続けて欲しい。 ・ 変化の激しい時代にあって、様々な業界のニーズに対応して最新の設備を備えるのは困難な事であるが、貴校は、 単年度・中長期計画に基づき最新の設備を揃えようと努力をしている。 学生の満足度に応えるだけの設備は、いつの時代も貴校は用意していると思われる。 ・ 備えるべき必要十分な設備は整っている。常に最先端の設備の充実は必要と思われるが、不十分な場合は外部講師 および卒業生のネットワークを利用することで補う方法を模索すると良いだろう。 評定 4 Ⅱ.評価項目別取組状況について 基準 1 教育理念・目的・育成人材像 コ メ ン ト 評定 ・ 理念や目的などは適切で、目指す方向は有意義で正しいと思われる。 TOHOメソッドのような人材育成プログラムがあることは指導のブレを妨ぐのに効果的であろう。 エンターテインメント業界の定義は分りにくい部分もあるので更なる改善を期待する。 ・ 基本理念が明確化され多くの卒業生が放送業界で活躍しており人材育成の取組みはしっかりしている。 ・ TOHOメソッドによる人間形システムを目的とするあり方は明確であり、優れた卒業生を輩出している。 貴校の教育理念・目的は時宜にかなったものである。 ・ 基本理念、使命、行動方針の三本柱は適切であると思われる。 今後、周囲に対して理解を得るために如何に周知徹底させるかが課題であろう。 4 基準 2 学校運営 コ メ ン ト ・ ・ ・ ・ 各計画、業務におけるシステム化は充実し、改善に向けた対策も進められている。 2018年度対策についても、より具体的な方策を推進していく必要がある。 事業計画の方向性が明確であり、組織運営やシステムなど運営に対する積極性が反映されている。 多くの教育機関が運営面で苦戦している中で貴校はいくつかの施設・校舎を統廃合し、職員の配置も工夫し、健全に 経営できている。2年制の貴校において、5ヵ年事業計画実施は有益である。 今後の少子化に伴い就学生の確保が課題になるだろう。そのためには学内での検討も勿論だが、外部機関への 働きかけにより効率的に行う事が必要かと思う。 評定 4 基準 3 教育活動 コ メ ン ト ・ 放送・音楽業界などとの連携による「教育課程編成委員会」を設置準備をするのは急務である。 ・ 就職を第一に企業や社会と連携し、専門的教育のため、努力を重ねていることは評価できる。 ・ 放送・メディアの業界に必要な人材を育成し続けている貴校の教育活動の成果は明らかである。 学内資格の整備、教育課程編成委員会の設置に向けた努力も有効である。 ・ 教育活動の成果は卒業生を見ることで明らかである。しかし、業界の需要に対するカリキュラムの多様化に伴い 学科の内容が細分化され過ぎているため入学希望者が混乱をおこす原因になりかねない。 学科の見直し及び入学してからのカウンセリングが必要であろう。 評定 4 基準 4 学修成果 コ メ ン ト 評定 ・ 入学後、1年で就職活動を始める専門学校の現状の中で学修成果を出すのは難しいであろう。 学内技能検定制度の充実は今後も必要である。このことは在職3年目の離職率の低下に繋がるであろう。 ・ 個人評価は表に出にくいが、外部評価や就職先の情報をシステムに組み入れると良いであろう。 ・ 就職を意識したセミナーの実施、TOHO Licenceの導入など、独自の制度を取り込み成果を出している。 卒業生とのネットワーク作りのためにTOHO会を組織・運営していることは利点である。 内定辞退者や離職者までリサーチしようとしているきめ細かい指導は大いに評価できる。 ・ 業界のニーズに応えるには、入学時からの学生フォローは勿論であるが、今以上に企業と連携をとり信頼関係を築く ことが必要かと思われる。 3 基準 5 学生支援 コ メ ン ト ・ 進路指導、留学生対応、メンタルケアなどはできている。給付型奨学金制度の充実は急務である。 今後、大学卒業者や社会人経験者の入学が増えることが予想されるので、その対策を急いで欲しい。 ・ 学生の進路指導はしっかりしているが、それ以外にも卒業生や就職先担当者の支援を拡充して欲しい。 ・ アドバイザー制やキャリアサポートセンター体制など2年間に必要十分な支援を行っている。 様々な部分で学生のニーズに応えている。 しっかりと支援をしているので学園祭などに卒業生が集まってくる。このことは愛校心の表れであろう。 様々な支援を行っていることが就職率の向上にも繋がっていると思う。 ・ 金銭的に修学が困難な学生に対して、きめ細かく奨学金制度の周知を行う必要がある。 課外指導の充実を図ることで学生にとっては思い出深いキャンパスライフを送ることができるだろう。 評定 3 基準 6 教育環境 コ メ ン ト ・ 設備・機材などの投資には際限がないと思われるが、経年劣化やシステム変更を見越して策定している。 中長期の更新・改修計画は大変評価できる。 学内防災に関しては、多くの学生を地方や海外から集めるためにも更に充実を図る必要がある。 ・ 放送教育や防災への取り組みなどは大変評価できる。学生が学ぶ環境が優れている校内である。 ・ 都心からのアクセスも良く、耐震化も完了している。 グリーンガイダンス、海外研修、インターンシップなど学生のニーズに応じた教育環境を整えている。 強いて言えば、学生がくつろぐことのできる場所が充分にあれば、更に良い環境になるであろう。 ・ 教育環境は充実している。災害に対して避難経路の確保および地域住民との連携の周知徹底が必要である。 評定 4 基準 7 学生の募集と受入れ コ メ ン ト 評定 ・ 入学対象者に対して将来像をイメージしやすく情報提供をし、体験入学や各種相談会を積極的に行っていることは 評価できる。今後は大学と専門学校の違いを明確に説明し相手の理解を得ることが必要である。 教育内容は大変充実しているので、それを如何に伝えてゆくかが課題である。 ・ 国内にとどまらず専門性の高さを世界に向けて発信し、少子化をものともせず募集を多様化して欲しい。 ・ メディア・エンターテインメント業界で活躍する卒業生も多いので入学希望者は多いであろう。 留学生の受け入れ態勢も整っており、奨学金制度がいくつかあることも良い。 ・ 入学対象者への説明以外にも保護者に対して卒業後のフォローアップの説明をすると良いであろう。 3 基準 8 財務 ・ ・ ・ ・ コ メ ン ト 評定 財務管理は適正に行われている。 経営と教育のバランスは今後の就学人口減少時代を迎えるにあたって更に重要度を増すであろう。 今後も費用対効果を十分に考えながら設備投資をすることが重要になる。 その経営の実態を現場に詳らかにすることは欠かせないことである。 入学者の確保と財務基盤の安定に向け、計画と実績の比較を繰り返し、監査の強化、情報公開に向けて努力して 欲しい。 単年度事業計画、5ヵ年事業計画に基づき、予算・収支が行われている。 学校法人である以上、適正に処理されていると思う。 財務情報公開準備のために担当者を決め責任を明確にして行おうとする姿勢も評価できる。 健全な財務管理を行い学校運営をしている。末永い学校経営が望まれる。 3 基準 9 法令等の遵守 コ メ ン ト ・ 放送業界に関わる以上、著作権の問題、個人情報保護についての対応は重要である。 その事に関して教職員・学生などに対して様々な啓発運動を実施していることは非常に評価できる。 自己点検・評価、学校関係者評価などを通して常に客観的な視点を持つことも評価に値する。 ・ 企業の評価を高め引き続きマイナンバー制度や個人情報保護など、法令に基づき遵守してもらいたい。 ・ 情報過多の時代において個人情報を保護することは、特に学校と言う組織においては重要な事である。 ホームページや公開ブログを運営して情報公開をしている状態は望ましいものである。 ・ 今後も常に行政機関と連携をとり健全で適切な学校運営が望まれる。 評定 4 基準10 社会貢献・地域貢献 コ メ ン ト 評定 ・ 今後も近隣地域への機材の貸し出しや機器操作の指導を引き続き行うと共に各方面に対して柔軟な対応を続けて 欲しい。 ・ 生徒に向け社会との繋がりを今以上にアピールし、行政とも連携し、積極的な参加意識を促して欲しい。 ・ 2年間という限られた時間の中で社会および地域に貢献することは容易ではない。 貴校にとっては、有能な人材を輩出することが社会貢献である。このことを考えるとメディア・エンターテインメント 業界で活躍する卒業生が多いことから社会への貢献度は高いといえよう。 海外の学校との交流は可能かもしれないが、企業との交流は現実的ではないと思う。 ・ 地域近隣社会との交流は勿論であるが、学生時代にしかできないボランティアなどの地域貢献を通して人間性の 向上が望まれる。 3 5.所感 ・ 全体的に学生が礼儀正しく、はつらつとしている印象を受けました。また、教職員の方々は、一体感があり、職場に誇りを持って働いている ことを感じました。 ・ 専門学校からの就職という目標を積極的に学生に指導しながら、企業との連携を保ち教育していく先生方の情熱が感じ取れます。 これまで以上に社会や地域、企業とバランスのとれた教育機関として健全な学校運営にあたられたら良いと思います。 ・ 開校以来、貴校は時代のニーズに対応し、かつ時代を先取りする展開をみせているように思います。メディアの発展速度は凄まじい ものがありますが、それにも対応できるだけのノウハウも蓄積されていることでしょう。入学を希望する学生の意欲や能力は様々であろうが、 卒業後も多くの者が貴校に学んだことを誇りにしています。外部者からの評価制度を実施するところも、社会的責任に対する誠意の 表れでしょう。 ・ 卒業生として、また社会人として改めて母校を見直し、多様化するニーズに対応しての学校運営は非常に難しく重要なことと思いました。 今後も微力ながら協力を惜しまず行いたいと思います。 以上