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ソロモン諸島:ホニアラ港 出張日:2015 年 9 月 20 日(日)~22 日(火

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ソロモン諸島:ホニアラ港 出張日:2015 年 9 月 20 日(日)~22 日(火
ソロモン諸島:ホニアラ港
出張日:2015 年 9 月 20 日(日)~22 日(火)
<ソロモン諸島の概要>
・人口:約 56 万人,面積:28,900km2(岩手県の約2倍)
人口は大洋州島嶼国 14 か国のうち 3 番目、面積は 2 番目
・パプアニューギニアからバヌアツ、フィジーへと続く環太平洋造山帯に位置し,100 以上
の島で構成される。なお、地理的にはソロモン諸島の北端に位置するブーゲンビル島
は、国家領域的にはパプアニューギニアに属する。
・独立以前はイギリス領で、現在もイギリス連邦の一員。第 2 次世界大戦時は日本と米国
の間でホニアラ空港を巡り激戦が行われた(ガダルカナル島の戦い)
。
・1990 年代後半から 2000 年初頭に掛け、民族紛争が激化し、2003 年には豪州・NZ による
多国籍軍が展開。2006 年以降、治安は回復傾向にある。
<ホニアラ港の概要>
・ホニアラ港の既存の国際埠頭は岸壁延長 120m、水深-9.2m の 1 バースとなっている。こ
のうち 1982 年に整備された陸側の 46m については、活荷重 40t で設計されており、実
入りコンテナを乗せた荷役機械は設計荷重を超えることとなり、乗り入れが規制され
ている。残りの 74m については、ADB のローンにより 1989 年に完成した。
・国際埠頭への年間の接岸船舶数は 300 隻前後ある一方で、荷役効率の悪さ等から、たと
えばコンテナ船の平均的な接岸時間(ターンアラウンドタイム)は約 1.5 日であり、
船舶の入港待ちが常態化している(港内荷役は 24 時間体制、着岸およびゲートオープ
ンは日中のみ)。
・このため、2014 年より 2 年間の日本による無償資金援助プロジェクトとして、既存埠頭
の北東に、岸壁延長 150m、水深-11m の国際第 2 埠頭の建設が進められている。施工は
東亜建設と北野建設の JV による。また、計画対象コンテナ船の船長は 200m となって
いるなど、岸壁延長以上の船舶の着岸も想定しているため、岸壁の両側に係留ドルフ
ィンを設置する。南側のドルフィンは既存埠頭と共有される。
・2015 年初めに港湾管理者(SIPA:ソロモン諸島港務局)にシンガポール人 CEO が就任し、
様々な改革により平均接岸時間の短縮に成功し、船舶の入港待ち混雑が大幅に改善さ
れた一方で、9 月に港湾料金の大幅な値上げを行う(たとえば、コンテナ一本辺りの積
卸料金が 680 ソロモンドル(約 1 万円)から 1800 ソロモンドル(約 2 万 6 千円)とな
った)など、船会社にとっては動静が読みづらい環境となっている。
ソロモン諸島
大洋州の各国とソロモン諸島
<ホニアラ港既存国際埠頭の状況>
ホニアラ港国際埠頭出口
ヤードや岸壁などあちこちで舗装が傷んでいる
右側の作業員はヘルメットや作業服未着用
岸壁南方向(建設年代が古く,フルコンテナを吊り上げたトップリフター等は走行できな
い)
コプラの倉庫
<新埠頭建設現場の状況(2015 年 9 月)>
北護岸
最後の矢板打設の模様
岸壁部は埋立未完了
既存埠頭をのぞむ.船舶が岸壁をはみ出している.手前は第 2 ふ頭用の係留ドルフィン
<その他の写真>
ホニアラ空港。第 2 次大戦中は日本と米国でこの空港をめぐり大激戦が行われた(ガダル
カナルの戦い)
市内の様子
魚市場前の座礁船の残骸
空港裏の激戦地跡から周囲を眺める
参考:JICA ウェブサイト http://www.jica.go.jp/solomon/office/activities/jissi/03.html
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