...

Storage-AOC-White-Paper

by user

on
Category: Documents
14

views

Report

Comments

Transcript

Storage-AOC-White-Paper
Supermicro ストレージ追加カード
序論
S
upermicroはこれまで最新のストレージ技術を採用・供給しており、今後
もその供給をし続けていきます。Supermicro追加カード(AOC)製品はこの一例
です。製品ラインは以下の3カテゴリーに分散しています:
ソースの 拡張 性を持ったストレージ 製品を利用し提 供します。本カードに
キャッシュは不 要な 為、キャッシュ保 護(例: BBU)は搭 載されません。
・ ソフトウェアRAID (IRモード) -
・ HBA - ホストバスアダプターはOSにより認識される個別物理デバイス
です。二つの物理デバイスが接続されている際、OSからは二つの異なるデバイス
本追 加カードは最 低 限 のR AID機能(例:R AID0/1/10)の 提 供を行い、
仮 想デバイスとしてOSへ引き渡します。各 仮 想デバイスは複 数の 物理デ
バイスより構成されます。例えば、仮 想デバイスは3つの 物理デバイスを
として見られます。
R AID0 構成にて作成可能です。これは、8デバイスをサポートするDirect
・ ソフトウェアRAID - これら追加カードはHBAのアーキテクチャーに類似して
いますが、通常最低限のRAIDレベル(例0/1/10)のサポートとなり
Attachedバックプレーンへ直 接 接 続されている場合、8つのデバイスを
サポートします。ユーザーは、各 仮 想デバイスに最 大8つの 物理デバイスを
ます。追加カード、またマザーボードの両方のリソースがデータ処理に使われま
す。一つ以上の物理デバイスを仮想デバイスとして構成可能です。OSはこの仮想
デバイスを1デバイスとして扱います。
含める事ができ、最 大 2つの 仮 想デバイスの 作成が 許 可されています。しか
し、エキスパンダーを利用するバックプレーンに接 続した場合は63以 上の
物理デバイスまでサポートしているため、上 記制限 の限りではありません。
・ オンボードハードウェアRAID (ROC) - これらのカードは豊富なRAID機能を
この場合、各 仮 想デバイスに14台までの 物理デバイスを含める事が出来、
持っています。通常はRAIDレベル0/1/5/6/10/50/60をサポートします。この
最 大 2つの 仮 想デバイスが 作成可能です。多デバイスサポートはバックプ
追加カードにはキャッシュメモリーやキャッシュ保護のバッテリーユニットあるい
レーンエキスパンダーのロジックを利用し、バックプレーンエキスパンダー
はCachevault(Supercap+TFM)等を備えています。
ファームウェアおよび 追 加カードにて実 現しています。より多くの 仮 想デバ
イスを構成する必 要がある場合は、デバイスグル ープおよびエキスパン
ダー ベースの JBOD筐体 の利用が必 要となります。Supermicroは外部 接
特長
続のストレージ 筐体という意味で使 用しています。本カードにキャッ
シュは不 要な 為、キャッシュ保 護(例: BBU)は搭 載されません。ユーザーガ
・ HBA (ITモード) 本追 加カードは物理デバイスに1対1のマッピングを行い、それらをOSに引
き渡します。これにはR AID機能の 提 供 がありません。HBAは、8デバイス
をサポートするDirect Attachedバックプレーンへ直 接 接 続されている場
合、8つのデバイスをサポートします。しかし、エキスパンダーを利用するバ
イドは以下のf tpサイトより入手可能です ( f tp://f tp.supermicro.com/
driver/SAS/LSI/LSI _SAS_ EmbMR AID_SWUG.pdf )。
訳 注 * 専用チップを搭 載しても、計算自体をCPUに依 存するタイプをソフトウェ
アR AIDに分 類します。
ックプレーンに接 続した場合は122以 上の 物理デバイスまでサポートしてい
るため、上 記制限 の限りではありません。多デバイスサポートはバックプレー
ンエキスパンダーのロジックを利用し実 現しています。この追 加カードはOS
にたいして、すべての異なる見つけられたデバイスを引き渡します。OSはそ
れらを単体デバイスとしてあるいはOSレベル の 仮 想ディスクをソフトウェア
R AIDにより必 要なR AIDレベルを 作成して利用可能とします。より多くのデ
バイスを利用するには、JBODという手法もあります(Supermicroは外部
接 続のストレージ 筐体という意味で使 用しています)。これらJBODは
チェーン 接 続による拡張 性を、エンタープライズソフトウェアであり、即時 拡
・ ハードウェアRAID 本追 加カードは、チップ上にて計算まで行う完 全なR AID機能(例:
R AID0/1/5/6/10/50/60)の 提 供を行い、仮 想デバイスとしてOSへ引
き渡します。これは、8デバイスをサポートするDirect Attachedバックプ
レーンへ直 接 接 続されている場合、8つのデバイスをサポートします。ユー
ザーは、各 仮 想デバイスに最 大8つの 物理デバイスを含める事ができ、最 大
8つの 仮 想デバイスの 作成が 許 可されています。
張可能なHadoop (http://en.wikipedia.org /wiki/Hadoop) あるいは
しかし、エキスパンダーを利用するバックプレーンに接 続した場合は24 0
Swif t ( http://en.wikipedia.org/wiki/OpenStack ) などオープン
以 上の 物理デバイスまでサポートしているため、上 記制限 の限りではあり
Page 1
©2014 Super Micro Computer, Inc. August 2014
Supermicro Storage AOC
ません。この場合、各 仮 想デバイスに24 0台までの 物理デバイスを含め
Read/ Write性 能のスペックを確 認しますと ( http://w w w.cdw.com/
る事が出来、最 大6 4 の 仮 想デバイスが 作成可能です。より多くの 仮 想
shop/products/ Toshiba- PX02SMF020 -solid-state - drive -200 -
デバイスを構成する必 要がある場合は、デバイスグル ープおよびエキス
GB- SAS -3/3203414.aspx#TS ) シーケンシャルよみこみが900MB/
パンダー ベースの JBOD筐体 の利用が必 要となります。本カードは、高
sで書き込 み速 度は4 00MB/sとあります。
性 能 実 現のためキャッシュメモリーをサポートしています。キャッシュ
メモリーは電 源 喪 失 時にも保 持されます。この 技 術は従 来 からのBBU
と呼ばれるもの、あるいはCachevault(Supercap+TFM)が 利用さ
れます。カードは他の 多くのR AID機能をサポートするので、詳 細につい
てはユーザーガイドを参照してください。 ( http://central- db/cds/
sites/default /files/download/user_ guide/aoc/54385 - 00_
RevD_12Gbs_ MegaR AID_SAS_SW_UserGd_v1- 0.pdf )
すべての 機能の設 定ON/OFFはBIOSあるいはOS(コマンドラインまた
はGUI)から可能です。Supermicroは最 新版のこれらツールを以下の
次に必 要なSSD 数を求めるため計算すると、5GB/s ÷ 900MB/s = 5.5
SSDとなります。このため、必 要なSSDは6台となります。Supermicroの
HBA 追 加カード(ITモード)では最 大8つの直 結デバイスに対応しています。
ここではエキスパンダー ベースの筐体は不 要となります。エキスパンダーは
8つ以 上のデバイス接 続に際し必 要となってきます。この場合はダイレクトア
タッチベースの筐体で構いません。HBA自身は約5GB/sの実 行 性 能が 提
供可能です。5GB/sを得る為に必 要なハードウェア構成は以下の 通りとな
ります:
f tpサイトにて公 開しております( f tp://f tp.supermicro.com/driver/
• 4 SAS3/Gen3 RAIDカード(必要なカード数は必要な筐体数を元に算出)
SAS/LSI/ )。
(AOC-S3108L-H8iR)
• 167 日立製 HUS726060ALS640 SAS2-6Gbps PX02SMF020 SSD
• 4 Supermicro 847シリーズエキスパンダーバックプレーン型JBOD筐体
性能および容量
(最大45台) 167 HDD ÷ 45 = 4 JBOD (847E1C-R1K28JBOD)
少し古いLSI 2008あるいは2108チップ 搭 載のPCI - E Gen2の
• ケーブル -以下の”ケーブルタイプ”参照
SAS2追 加カードについて見てみます。本例では、最 大 理 論 性 能の計
算をおこないます。PCI - E Gen2側には8レーンの500MB/s帯域が
あるため、合 計すると4GB/sの 性 能があります。SAS2側は8レーンを
6Gbpsで使 用するため、4.8GB/sとなります。この場合、最高I/O 性 能
はPCI - E 側のボトルネックで上 限値は4GB/sになります。
Supermicroラボの上記計測構成による結果はWindowsの
iometerにて確認してください:
次は異なるインターフェイスによる帯域 速 度を見ていきます。
8レーンのSAS2は4.8GB/s、PCI - E Gen2は4GB/s、SAS3は
9.6GB/s、PCI - E Gen3は6.4GB/sです。上 記 数値をもとに、以下の
追 加カードとその達 成可能な最 大 理 論 性 能を、各インターフェイストレ
ンドとともに見ていきましょう。:
• 第一波 - SAS2/PCI-E Gen2 (LSI 2008/LSI 2108) = 4GB/S
(PCI-E GEN2にボトルネック)
• 第二波 - SAS2/PCI-E Gen3 (LSI 2308/LSI 2208) = 4.8GB/S
(SAS2にボトルネック)
• 第三波 - SAS3/PCI-Gen3 (LSI 3008/LSI3108) = 6.4GB/s
(PCI-E Gen3にボトルネック)
• 第四波 - PCI-E Gen4が2016年以降利用可能
注 意事 項として、実 際 の 性 能は常に理 論 性 能より30% 程 低くなります。これ
はファームウェアで利 用されるロジック、ドライバーおよびOS起 因によるも
のです。
次は、実際 の用法による容量と性 能 計 測です。
例1 (ローエンド構成):
ここでは容量については問題 視せず、また、R AID機能も不 要として、
例2 (ハイエンド構成):
単 純に5GB/sの読 込 み性 能の達 成のみを念 頭におきます。最初に
ここではR AID機能をフルに活用したい 場合、ストレージ 容量1PBと最
5GB/sを達 成するのに必 要なHDD/SSDの合 計 数 量を計算する必
大のシーケンシャル 読み込 み速 度の 性 能が15GB/s必 要な 場合を 想 定
要があります。例えば 東 芝 製のSAS3 -12Gbps PX02SMF020の
します。
Page 2
©2014 Super Micro Computer, Inc. August 2014
Supermicro Storage AOC
最初に1PBを6TBで割ると、合 計167台のHDDが必 要と判明します。
そして15GB/sの 性 能を達 成するためですが、日立 製のSAS2- 6Gbps
HUS726060ALS6 4 0の 性 能は http://w w w.ser versupply.
com/HARD%20DRIVES/SAS - 6GBITS/6TB-7200RPM/
HITACHI%20/HUS726060ALS640.htm によると読み 書きとも
に180MB/sと分かります。
15GB/sを得る為に必 要なHDD 数を求めますが、計算式は15GB/s ÷
180MB/sとします。得られた 結 果は8 4 HDDとなります。1PBの 容量
ケーブルタイプ
を達 成する為には167 HDDが必 要となるので、この時点で15GB/sの
性 能要求も同時に達 成する事が出来る事が 確 認できました。ここでは8デ
バイス以 上の 採 用が必須となるため、エキスパンダー ベースの筐体が必 要
追加カードおよびバックプレーンはそれぞれの様々な構成に接続されていき
ます。ここではそれぞれの側での正しいケーブルタイプへの理解と選択について
となります。SupermicroのハードウェアR AIDカードはエキスパン
説明します(例: 追加カードが片側に、反対側はバックプレーン)。最初にバックプ
ダーの利用で最 低でも24 0デバイスには対応しています。再 確 認をしま
レーン側を解説します。ここには3種類あり、”TQ”および”A”がダイレクト
すが、8デバイス以 上 接 続する際にはエキスパンダーは必須となります。
アタッチ型に、”E”がエキスパンダー型型番として利用されます::
本追 加カードは最 低でも5GB/sの 性 能を出すことができます。15GB/s
を得る為に必 要なハードウェア構成は以下の 通りとなります:
1. TQバックプレーン(ダイレクトアタッチ) - 個々のSATAコネクター利用
• 4 SAS3/Gen3 R AIDカード(必 要なカード 数は必 要な 筐体 数を元に算 出) (AOC - S3108L- H8iR)
• 167 日立 製 HUS726060ALS6 4 0 SAS2- 6Gbps
PX02SMF020 SSD
• 4 Supermicro 8 47シリーズエキスパンダーバックプレーン型JBOD
筐体(最 大4 5台) 167 HDD ÷ 4 5 = 4 JBOD (8 47E1C R1K 28 JBOD)
• ケーブル -以下の”ケーブルタイプ ”参 照
2. SAS2“A”バックプレーン(ダイレクトアタッチ) mini SAS ipassコネクター(SFF-8087)
Supermicroのラボレポートによると、R AID0において現 実的な数値として
4GB/sの読み 書き性 能が上 がって来ました。以下参照:
Page 3
©2014 Super Micro Computer, Inc. August 2014
Supermicro Storage AOC
3. SAS3“A”バックプレーン(ダイレクトアタッチ) mini HDコネクター(SFF-8643)
CBL-SAST-0531
内蔵 Mini SAS HD - Mini SAS HD 80cm,
30AWG, 12Gbps
CBL-SAST-0532
内蔵 Mini SAS HD - Mini SAS HD 50cm,
30AWB, 12Gbps
CBL-SAST-0550
内蔵 Mini SAS HD - Mini SAS HD 25cm,
30AWB, HF, RoHS/REACH
SKUおよびモデル名
4. SAS2 エキスパンダーバックプレーン - mini SAS ipassコネクター
(SFF-8087)
#
型番
ポート
追加カードタイプ
1
AOC-S3008L-L8e
内蔵8ポート, LP, 12Gbps,
Gen3, 1024 HDD
HBA (ITモード)
2
AOC-S3008L-L8i
内蔵8ポート, LP, 12Gbps,
Gen3, 512 HDD
ソフトウェアRAID (IRモー
ド) RAID 0/1/1E
3
AOC-S3108L-H8iR
内蔵8ポート, LP, 12Gbps,
Gen3, 240 HDD
ハードウェアRAID RAID
4
AOC-S2308L-L8e
内蔵8ポート, LP, 6Gbps,
Gen3, 122 HDD
HBA (ITモード)
5
AOC-S2308L-L8i
内蔵8ポート, LP, 6Gbps,
Gen3, 63 HDDD
ソフトウェアRAID (IRモー
6
AOC-S2208L-H8iR
内蔵8ポート, LP, 6Gbps,
Gen3, 240 HDD
ハードウェアRAID RAID
7
AOC-SAS2LP-MV8
内蔵8ポート, LP, 6Gbps,
Gen2
HBA (ITモード)
8
AOC-SAS2LP-H4iR
内蔵4ポート, 外部4ポート,
LP, 6Gbps, Gen2, 240
HDD
ハードウェアRAID RAID
5. SAS3 エキスパンダー - mini HDコネクター(SFF-8643)
以下は追 加カードのケーブルタイプの説 明です:
1. SAS2ストレージ追 加カード - mini SAS ipassコネクター
(SFF - 8087 )
0/1/5/6/10/50/60
ド) RAID 0/1/1E
0/1/5/6/10/50/60
0/1/5/6/10/50/60
2. SAS3ストレージ追 加カード - mini SAS HDコネクター
9
AOC-SAS2LP-H8iR
内蔵8ポート, LP, 6Gbps,
Gen2, 240 HDD
ハードウェアRAID RAID
(SFF - 86 4 3)
10
AOC-USAS2LP-H8iR
内蔵8ポート, LP, 6Gbps,
Gen2, 240 HDD
ハードウェアRAID RAID
注 意事 項として、本白書で触れた上 記コネクター以 外にも存 在します。
11
AOC-USAS2-L8X
内蔵8ポート, LP, 6Gbps,
Gen2
X=i (RAID0/1/1E) - IR
適切なケーブルタイプについては、どの追 加カードがどのバックプレーンに
0/1/5/6/10/50/60
0/1/5/6/10/50/60
X=e (HBA) - IT
X=iR (RAID0/1/5/10)
-SR
接 続されるかの 把 握が必 要です。上 記を確 認することで正しいケーブルタイ
プの 選 定 が出来るようになります。以下に、2例 程の 確 認例を紹 介します:
結論
例1
伝 統 的にSupermicroは、高品質、新技 術へ の早 期取 組み、仕 様制定 から短
SAS3追加カードをSAS2 “A”タイプのダイレクトアタッチバックプレーンへ接
期間での製品供 給に誇りを持っています。Supermicroは、製品が 製 造され
続する望ましい接続構成です。これはカード側にSFF-8643、バックプレーン側に
る前に、いくつもの厳 格なISO承 認された一 連の 処 理に則って製品開発に取
SFF-8087を接続するタイプです。Supermicroでは以下のタイプのケーブル長を
組 んでいます。厳 格な 承 認 方法は、製品リリースに先 立って必 要とされてい
販売しています:
ます。このプロセスはコンセプト前段階より始まり、プロセスの 終了は製品
CBL-SAST-0507-01
CBL-SAST-0508-01
EOL 完了後となります。ピアレビュー、強靭なテスト手順、および早 期の製
内蔵 Mini SAS - Mini SAS HD 80cm,
28AWG
品 在 庫は、SupermicroのWebサイト上に製品詳 細が公 開される前の段階
内蔵 Mini SAS - Mini SAS HD 50cm,
ですでに行われている手順です。さらなる高品質を 保 証するために、最 終 的
30AWG
なパイロットプロセスを製品出荷 前にSupermicroの製 造 部門にて実 行し
ます。私たちは、最高の製品品質およびタイムリーな 製品投 入を、最 新技 術
例2
の 採 用および 製品のすべてにおいて厳しい品質ガイドラインに準 拠すること
SAS3追加カードをSAS2“A”タイプのダイレクトアタッチバックプレーンへ接続
と併せて誇りに思っております。
する望ましい接続構成です。これはカード側にSFF-8643、バックプレーン側に
SFF-8087を接続するタイプです。Supermicroでは以下のタイプのケーブル長を
販売しています:
Page 4
©2014 Super Micro Computer, Inc. August 2014
Fly UP