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750-655 - ワゴジャパン株式会社

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750-655 - ワゴジャパン株式会社
モジュール式 I/O システム
ASi マスタモジュール
750-655
取扱い説明書
日本語版
Ver. 1.2.3.J(2010.2.3)
ii •
750-511
パルス出力モジュール
Copyright © 2007 by WAGO Kontakttechnik GmbH
All rights reserved.
〒136-0071 東京都江東区亀戸 1-5-7 日鐵 ND タワー
ワゴジャパン株式会社 オートメーション
TEL:03-5627-2059 FAX:03-5627-2055
WAGO Kontakttechnik GmbH
Hansastraße 27
D-32423 Minden
Phone:
Fax:
+49 (0) 571/8 87 – 0
+49 (0) 571/8 87 – 1 69
E-Mail:
[email protected]
Web:
http://www.wago.com
Technical Support
Phone: +49 (0) 571/8 87 – 5 55
Fax:
+49 (0) 571/8 87 – 85 55
E-Mail:
[email protected]
本書の作成には万全を期しておりますが、お気づきの点やご意見がございまし
たら下記までお知らせください。
E-Mail:
[email protected]
本書で使用するソフトウェアおよびハードウェアの名称ならびに会社の商号は、
一般に商標法または特許法により保護されています。
本製品には、カリフォルニア大学バークレー校およびその協力者によって開発
されたソフトウェアが含まれます。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
750-655
ASi マスマスタモジュール
目
1
次
1 重要事項 ......................................................................................................................3
1.1
法的原則 ...............................................................................................................3
1.1.1 著作権 ...................................................................................................................3
1.1.2 使用者の資格基準 ...............................................................................................3
1.1.3 用 途 ...................................................................................................................3
1.2
図記号 ...................................................................................................................4
1.3
記数法 ...................................................................................................................4
1.4
安全上の注意 .......................................................................................................5
1.5
説明範囲 ...............................................................................................................5
2 I/O モジュール............................................................................................................6
2.1
特殊モジュール ...................................................................................................6
2.1.1 750-655 [ASi マスタモジュール] ....................................................................6
2.1.1.1
外観..................................................................................................................6
2.1.1.2
種類..................................................................................................................6
2.1.1.3
表示ランプ......................................................................................................9
2.1.1.4
回路図............................................................................................................10
2.1.1.5
技術データ....................................................................................................11
2.1.1.6
機能説明........................................................................................................12
2.1.1.7
プロセスイメージ........................................................................................17
メールボックスコマンド............................................................................25
2.1.1.8
2.1.1.9
パラメータ交換用データチャンネル........................................................28
2.1.1.10
ASi マスタの拡張診断.................................................................................33
2.1.2 ノードデザイン .................................................................................................35
2.1.2.1
ASi マスタモジュールのグルーピング.....................................................35
3 ASi マスタモジュール 750-655 の操作手順..........................................................36
3.1
WAGO-I/O-CHECK2 を用いての セットアップ・コンフィグレーション 36
3.1.1 ASi プロセスデータ、メールボックス長のセットアップ ..........................37
3.1.2 ASi マスタモジュールの動作モードのセットアップ ..................................38
3.1.3 ASi ネットワークに新規スレーブを追加 ......................................................39
3.1.4 スレーブリストから 1 つの ASi スレーブを選択..........................................41
3.1.5 ASi スレーブのコンフィグレーション ..........................................................42
3.1.6 ASi プロセスデータの監視・設定 ..................................................................42
3.1.7 ASi 診断 ..............................................................................................................42
4 各フィールドバスでの取り扱い ............................................................................44
4.1
CANopen .............................................................................................................44
4.1.1 プロセスイメージとのアクセス方法 .............................................................44
4.1.1.1
例....................................................................................................................47
4.2
DeviceNet ............................................................................................................49
4.2.1 プロセスイメージとのアクセス方法 .............................................................49
4.2.1.1
例....................................................................................................................49
4.3
Ethernet ................................................................................................................51
4.3.1 MODBUS プロトコル........................................................................................51
4.3.1.1
プロセスイメージとのアクセス方法........................................................51
4.3.2 Ethernet/IP プロトコル ......................................................................................53
4.3.2.1
プロセスイメージとのアクセス方法........................................................53
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
2•
750-655
ASi マスタモジュール
4.4
PROFIBUS DP ....................................................................................................55
4.4.1 プロセスイメージとのアクセス方法 .............................................................55
4.4.1.1
例 ...................................................................................................................55
5 付録 ............................................................................................................................58
5.1
メールボックスコマンド概要 .........................................................................58
5.2
メールボックスコマンド−参考 .....................................................................59
5.2.1 メールボックスコマンド .................................................................................59
5.2.2 ファンクションプロファイル .........................................................................88
5.3
ファンクションブロック AS_InterfaceGeneral の利用例..............................93
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
750-655
ASi マスマスタモジュール
1
重要事項
本書が対象とするユニット類のインストールおよびスタートアップを迅速に行
うために、以下の情報と説明を十分に読んで理解し、その内容を順守してくだ
さい。
1.1
1.1.1
法的原則
著作権
本書は図表を含めてすべて著作権で保護されています。本書に明記された著作
権条項に抵触する使用は禁じられています。複製、翻訳、電子的手段または複
写による保存および修正を行うには、ワゴコンタクトテクニック社(ドイツ)
の同意書が必要です。これに違反した場合、当社には損害賠償を請求する権利
が生じます。
ワゴコンタクトテクニック社(ドイツ)は、技術の進展に合わせて改変を行う
権利を保有します。特許または実用新案による法的保護を受けている場合、ワ
ゴコンタクトテクニック社(ドイツ)はすべての権利を保有します。なお、他
社製品については、常にそれらの製品名の特許権について記載しません。ただ
し、それらの製品に関する特許権等を除外するものではありません。
1.1.2
使用者の資格基準
本書で説明する製品は、PLC プログラミングの資格を有する技術者、電気機器
の専門技術者、または適用規格を熟知している電気機器の専門技術者の指導を
受けた者が必ず動作してください。不適切な作業による損害、または本書の内
容を順守しないために発生したワゴ製品および他社製品の損害について、ワゴ
コンタクトテクニック社(ドイツ)は一切の責任を負いかねますのでご了承く
ださい。
1.1.3
用
途
使用されるコンポーネントは各用途に応じて、専用のハードウェアおよびソフ
トウェアコンフィグレーションで動作するようになっています。変更する場合
は、必ず本書で記述された範囲内で行ってください。ハードウェアやソフト
ウェアに対してそれ以外の変更を加えた場合や、コンポーネントが規格に準じ
て使用されなかった場合は、ワゴコンタクトテクニック社(ドイツ)の責任範
囲外となりますのでご注意ください。
改造版および/または新規のハードウェアまたはソフトウェアコンフィグレー
ションに関する要件については、ワゴジャパン株式会社まで直接お問い合わせ
ください。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
3
4•
1.2
750-655
ASi マスタモジュール
図記号
危 険
傷害防止のため、指示内容を順守してください。
警 告
装置の損傷防止のため、指示内容を順守してください。
注 意
円滑な動作を確保するため、限界条件を必ず守ってください。
静電気(ESD)
静電放電によって損傷する恐れのあるコンポーネントを示します。コンポーネ
ントを扱う際には予防対策を行ってください。
メ モ
装置の効果的な使用およびソフトウェアの最適化のための手順やヒントです。
詳細情報
本書以外の文書、マニュアル、データシート、および Web サイトに関する参照
情報です。
1.3
記数法
記数法
例
備考
10 進
100
通常の表記法
16 進
0x64
C での表記法
2進
'100'
'0110.0100'
「'」で囲む
4 ビットごとにドットで区切ります。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
750-655
ASi マスマスタモジュール
1.4
5
安全上の注意
注 意
バスモジュールの作業は、必ずシステムの電源を切ってから行ってください。
接点が変形している場合は、長期的な正常動作が保証されないので、疑わしい
モジュールを交換する必要があります。
モジュールは、浸透性および絶縁性をもつ物質に対して耐性をもちません。そ
のような物質には、エアロゾル、シリコン、トリグリセリド(ハンドクリーム
などに使用される)などがあります。
この種の物質をモジュールの周辺から排除できない場合には、次のような対策
が必要になります。
モジュールを適切なハウジングに収容する
モジュールを扱うときは必ず清浄な工具または材料を使用する
注 意
接点が汚損した場合は、必ずエチルアルコールと革布で清掃します。また、そ
の際には静電気対策を考慮してください。
接点用スプレーは使用しないでください。最悪の場合、接点部分の機能が損な
われます。
WAGO-I/OSYSTEM750 とそのモジュールは外気にさらされています。組立作
業は必ずハウジング、キャビネット、または電気作業室にて行ってください。
また、組立場所を鍵またはツールで保護し、許可された有資格者以外の入室を
禁じます。
スイッチボックスの設置については、それに関連する有効かつ適用可能な規格
およびガイドラインに従うものとします。
静電気(ESD)
モジュール内の電子部品は、静電放電によって破損する場合があります。モ
ジュールを扱う際には、作業者、作業場、包装などに対して十分な接地を行っ
てください。また導電性の部品(金接点など)には手を触れないように注意し
てください。
1.5
説明範囲
このマニュアルは WAGO-I/O-SYSTEM 750 シリーズの特殊モジュール 750-655
ASi マスタモジュールについて説明するものです。
アセンブリ、スタートアップの取り扱いについては、フィールドバスカプラの
マニュアルで説明されていますので、適切なマニュアルと合わせて活用くださ
い。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
6•
2
750-655
ASi マスタモジュール
I/O モジュール
2.1
特殊モジュール
2.1.1
750-655
2.1.1.1
外観
[ASi マスタモジュール]
図 2.1.1-1:外観
2.1.1.2
種類
ASi(AS-Interface)マスタモジュール 750-655 は、ASi ネットワークを WAGOI/O-SYSTEM 750 シリーズに組み込むためのモジュールです。これにより、ASi
スレーブやサブシステムが、WAGO-I/O-SYSTEM の他のモジュールと同様に、
フィールドバスと相互間通信する事ができます。
ASi マスタモジュール 750-655 は ASi のマスタとして、また、フィールドバスの
スレーブとして動作します。
このモジュールは AS-Interface 規格 Ver.2.1 に準拠しています。
内容は以下のとおりです。
z
マスタに対し最大 62 台のスレーブが接続可能です。
z
アナログ値の送信はマスタ内に組み込まれます
z
周辺機器のエラー判定といった新たな機能全てに対応しています。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
750-655
ASi マスマスタモジュール
7
図 2.1.1-2:ASi ネットワーク概要
フィールドバス上で、ASi 機能は非サイクリック、ASi プロセスデータはサイクリッ
ク、非サイクリック両方で利用できます。
サイクリックデータ通信では、最大 32 バイトの I/O データ(プリセット可)は ASi
機器のバイナリデータとして送信します。
さらに、アナログ値や ASi 規格 Ver.2.1 の他のコマンドも全て、フィールドバス上の
管理チャンネルで非サイクリックに送信する事ができます。
診断機能は ASi 規格の追加機能で、ASi 通信の断続的なコンフィグレーションエラー
や異常原因を簡単に突き止める事ができます。これを用いれば、エラーが発生した
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
8•
750-655
ASi マスタモジュール
際のシステムダウンを最小限にする事ができ、予防・メンテナンスの対策が行なえ
ます。
LED 表示にて、動作準備完了や、バス通信異常、信号伝送状態を確認できます。
ASi マスタモジュール 750-655 は以下の WAGO-I/O-SYSTEM 750 バスカプラ/コン
トローラと共に使用する事ができます。
フィールド
バス
PROFIBUS
DeviceNet
CANopen
バスカプラ/
コントローラ
バスカプラ
ECO バスカプラ
バスコントローラ
バスカプラ
ECO バスカプラ
バスコントローラ
バスカプラ
ECO バスカプラ
バスコントローラ
Ethernet
バスカプラ
バスコントローラ
Item No.
750-301
750-303
750-333
750-343
750-837
750-306
750-346
750-806
750-337
750-338
750-347
750-348
750-837
750-838
750-341
750-342
750-841
750-842
ハードウェア
バージョン
01
01
12
03
12
11
02
02
09
01
01
01
06
01
03
04
03
04
ソフトウェア
バージョン
07
07
07
06
07
4I
07
07
10
14
04
04
11
11
03
14
07
12
バージョン番号は製造番号内に入っております。製造番号の印字箇所、バージョン
番号の読み方は、各バスカプラ/コントローラ取扱説明書を参照ください。
メ モ
フィールドバスノード 1 つに対して最大 3 つの ASi マスタモジュールを搭載する事が
できます。1 つのノードで複数の ASi マスタモジュールを隣接して設置する場合は、
2.1.2.1 項「ASi マスタモジュールのグルーピング」に従ってノード構成する必要があ
ります。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
750-655
ASi マスマスタモジュール
2.1.1.3
表示ランプ
図 2.1.1-3:表示デバイス
LED
名称
状態
機能
緑
24V 電源
ASi 電源
マッピング均一性
OFF
ON
OFF
ON
OFF
ON
OFF
ON
24V 電源または ASi 電源供給異常
24V 電源または ASi 電源供給正常
内部バスに ASi マッピング中
内部バスに ASi マッピング完了
バスカプラ/コントローラ通信 OK
バスカプラ/コントローラ通信 NG
内部バスに ASi 接続完了
内部バスに ASi 接続不良
(タイミング不一致)
ASi 未通信
ASi 通信中
自動プログラミング不可/必要
あるスレーブが不明
自動プログラミングにより交換可能
プロテクト動作モード
セットアップモード
エラー無し
周辺機器エラー
コンフィグレーションエラー(Config Error
bit) 発生。または、ステータスビット 1 また
は 2 が ON 状態。
緑
赤
赤
内部バス
タイムアウト
オーバーフロー
緑
ASi アクティブ
緑
prg イネーブル
黄
prg モード
赤
一般エラー
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
OFF
ON
OFF
ON
OFF
ON
OFF
点滅
ON
9
10•
2.1.1.4
750-655
ASi マスタモジュール
回路図
図 2.1.1-4:回路図
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
750-655
ASi マスマスタモジュール
2.1.1.5
11
技術データ
技術仕様
AS-Interface 規格
スレーブ接続台数
消費電流(ASi)
供給電圧(ASi)
ASi ケーブル長
ASi サイクル時間
コンフィグレーション
伝送チャンネル
内部消費電流
供給電圧
耐電圧
データ長
外形寸法 (mm) W × H × L
重量
EMC CE 電磁障害-排除能力
EMC CE 電磁障害-放射
Ver.2.1
最大 62 台
40mA
26.5V…31.6V
最長 100m(リピータ使用時最長 300m)
0.3ms…10ms(スレーブ数により異なる)
プロセスイメージ経由
WAGO-I/O-CHECK2 または ASi モード接点
1
最大 55mA
DC24V(電源ジャンパ接点経由)
500V(システム/電源/ASi 信号接点)
12…48 バイトを任意にコンフィグレーション可能
(コントロール/ステータスバイト各 1 バイト含む)
12 × 64* × 100
* DIN35 レール上端からの測定
約 70g
EN 61000-6-2 (96), EN 50295 (99) に基づく
EN 61000-6-4 (01) に基づく
承認
cULus
(UL508)
DENKO
08 ATEX 142851 X
Conformity Marking
詳細情報
承認に関する詳細は弊社ホームページに記載されておりますので、以下を参照願い
ます。
www.wago.com →Global Site→Service→Documentation →WAGO-I/OSYSTEM 750 →System Description
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
12•
2.1.1.6
750-655
ASi マスタモジュール
機能説明
2.1.1.6.1 スタートアップ
電源投入後、自己診断のため全ての LED が点灯します。その後 LED は各自のフラグ
の状態を表示します。スタートアップにおいて、ASi マスタモジュールは以下の
フェーズを順番に実行していきます。
図 2.1.1-5:スタートアップ
2.1.1.6.1.1
オフラインフェーズ
マスタモジュールが初期化されます。スレーブとのデータ交換はおこないません。
メ モ
ASi 回路に対して正しく電源が供給されていないと、マスタモジュールはオフライン
フェーズ状態のままとなります。
オフラインフェーズはスタートアップモードに入った時、または WAGO-I/OCHECK2 が起動すると自動的に終了します。
2.1.1.6.1.2
検出フェーズ
スタートアップモードの前半に、ASi ネットワーク上にあるスレーブ検出がおこなわ
れます。マスタモジュールは最低 1 つのスレーブを検出するまで検出フェーズのま
まとなります。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
750-655
ASi マスマスタモジュール
2.1.1.6.1.3
13
アクティベーションフェーズ
スタートアップモードの後半に、接続・検出されたスレーブ全てのパラメータが送
信されます。この段階で、スレーブへのデータアクセスが可能となります。
動作モードに従い、検出フェーズでセットアップモードのスレーブ全てがアクティ
ベートフェーズとなる(プロテクトモード)か、検出フェーズのスレーブ全てがア
クティベートフェーズとなります(セットアップモード)。
2.1.1.6.1.4
ノーマルモード
ノーマルモードでは、マスタモジュールはアクティブなスレーブ全てとデータ交換
をおこない(データ交換フェーズ)、管理テレグラムを送信し(ホスト間のテレグ
ラム:管理フェーズ)、新たに接続されたスレーブを探してアクティブにします
(追加取得フェーズ)。
2.1.1.6.2 スレーブリスト
使用可能またはセットアップ済のスレーブ情報はリストの形でマスタに保存されま
す。
図 2.1.1-6:スレーブリスト
検出済スレーブリスト (LDS)
マスタが ASi 回路上で検出し有効なアドレスを持ったスレーブが全て入っています。
予約済スレーブリスト (LPS)
マスタがセットアップ終了後に ASi 回路上に存在すると予想したスレーブが全て
入っています。
アクティブスレーブリスト (LAS)
マスタがデータ交換するスレーブが全て入っています。セットアップモードではこ
のリストは LDS リストに相当し、プロテクトモードでは LPS リストに相当します。
2.1.1.6.3 動作モード
2.1.1.6.3.1
セットアップモード
セットアップモードは ASi 回路をコンフィグレートするためのモードです。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
14•
750-655
ASi マスタモジュール
メ モ
セットアップモードでは、全ての検出済スレーブが求めているコンフィグレーション
と実際とで違いがあってもアクティブとなります。
マスタモジュールは、モード接点 M1 と M2 を 5 秒以上短絡するとセットアップモー
ドに切り替わり、黄色 LED ”cfg モード” が点灯します。セットアップモードでは、全
ての検出済スレーブ(スレーブアドレス 0 は除く)がアクティブになります。その
時マスタモジュールはノーマルモードにいます。検出済スレーブが既にセットアッ
プ完了したかどうかに関わらず、マスタモジュールは全ての検出済スレーブとの間
でデータ交換をおこないます。
メ モ
ASi マスタモジュールは、工場出荷時はセットアップモードとなっています。
2.1.1.6.3.2
プロテクトモード
マスタモジュールは、モード接点 M1 と M2 を短絡するとセットアップモードからプ
ロテクトモードに切り替わります。
5 秒以内の短絡:
マスタモジュールは、実際のコンフィグレーションを要求コンフィグレーションと
してセットアップせずにセットアップモードからプロテクトモードに切り替えます。
5 秒以上の短絡:
マスタモジュールは、実際のコンフィグレーションを要求コンフィグレーションと
して保存してセットアップモードからプロテクトモードに切り替えます。
メ モ
アドレス 0 のスレーブが ASi ネットワーク上で検出されると、セットアップモードか
ら抜ける事ができません。
メ モ
プロテクトモードでは、セットアップが完了していて要求コンフィグレーションと実
際の値と一致しているスレーブのみがアクティブとなります。
メ モ
セットアップモードとは対照的にプロテクトモードでは、マスタモジュールはセット
アップが完了したスレーブとの間だけでデータ交換をおこないます。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
750-655
ASi マスマスタモジュール
2.1.1.6.3.3
15
セットアップモードでのアドレス割付
マスタモジュール上の ASi システムは WAGO-I/O-CHECK2 を用いてコミッショニン
グする事ができます。
コミッショニングはアドレス設定ユニットを用いておこなう事もできます。
2.1.1.6.4 コンフィグレーションエラーの場合のアドレス割付
2.1.1.6.4.1
自動アドレス割付
ASi の大きな利点の 1 つに ”自動アドレス割付” があります。あるスレーブが故障に
より異常となると、アドレス 0 の物理的に同等のスレーブに置換える事ができます。
マスタモジュールはこれを検出し新しいスレーブに異常スレーブのアドレスを自動
的に割り付けます。
自動アドレス割付をするために以下の条件をみたしていないといけません。
z
マスタモジュールは “プロテクトモード” であること
z
イネーブルフラグ “Auto_Prog” がセットされていること
z
セットアップスレーブの内 1 つだけが非検出であること
z
新しいスレーブが不明スレーブと同じコンフィグレーションデータを持っている
こと
以上の条件を満たすと、マスタモジュールの “prg イネーブル” LED が点灯します。
点灯後、あるスレーブがアドレス 0 で検出されると、不明スレーブのアドレスに自
動的に再び割り付けられます。自動アドレス割付用の “Auto_prog” フラグは WAGOI/O-CHECK2 にて ON/OFF 切替がおこなえます。
メ モ
マスタモジュールは、アドレス 0 のスレーブのみ再アドレス割付する事はできます。
メ モ
自動アドレス割付は、2 つのスレーブのコンフィグレーションデータが異なる(ASi
として物理的に一致しない)場合はおこなわれません。
2.1.1.6.4.2
マニュアルアドレス割付
複数のスレーブが異常となった場合、新しいスレーブにマニュアルでアドレス割付
しなくてはなりません。この動作は WAGO-I/O-CHECK2 またはアドレス設定ユニッ
トにておこなう事ができます。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
16•
750-655
ASi マスタモジュール
メ モ
複数のスレーブが異常の時は、マスタモジュールは自動アドレス割付をおこなう事は
できません。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
750-655
ASi マスマスタモジュール
2.1.1.7
17
プロセスイメージ
2.1.1.7.1 概要
ASi マスタモジュールのプロセスイメージの長さは、12 または 20, 24, 32, 40, 48 バ
イトの固定長で設定する事ができます。
中身は、コントロールバイトまたはステータスバイト、メールボックス(0 または 6,
10, 12, 18 バイト長)、ASi プロセスデータ(0 ∼ 32 バイト)です。《Mode1》
あるいは、メールボックスはオーバーラップして設定する事ができます。言い換え
ると、メールボックスは ASi プロセスデータ(構成されたプロセスイメージ全長に
応じて 6, 10, 12, 18 バイト長)に一時的に保管されます。《Mode2》
レジスタ通信は、パラメータチャンネルを介してモジュールに設定するのに使用し
ます。《Mode3》
Mode1
Mode2.1
Mode2.2
Mode3
コントロール/ステータス
バイト長:1
PI オフセット:Byte 0
コントロール/ステータス
バイト長:1
PI オフセット:Byte 0
コントロール/ステータス
バイト長:1
PI オフセット:Byte 0
コントロール/ステータス
バイト長:1
PI オフセット:Byte 0
内部使用
バイト長:1
PI オフセット:Byte 0
内部使用
バイト長:1
PI オフセット:Byte 0
内部使用
バイト長:1
PI オフセット:Byte 0
内部使用
バイト長:1
PI オフセット:Byte 0
メールボックス
非サイクリックデータ
バイト長:0∼18 バイト
PI オフセット:Byte 2-n
メールボックス
非サイクリックデータ
バイト長:6∼18 バイト
PI オフセット:Byte 2-n
プロセスデータ
サイクリックデータ
バイト長:0∼32 バイト
PI オフセット:Byte 2∼m
レジスタデータ
バイト長:2 バイト
PI オフセット:Byte 2, 3
プロセスデータ
サイクリックデータ
バイト長:0∼32 バイト
PI オフセット:Byte n-1∼m
プロセスデータ
サイクリックデータ
バイト長:0∼32 バイト
PI オフセット:Byte n-1∼m
(データの有効性を考慮)
固定設定メールボックス
(ノーマルモード)
オーバーラップメールボックス
(アクティブ)
オーバーラップメールボックス
(非アクティブ)
レジスタ通信
無効データ
PI オフセット:Byte 4∼m
メールボックスとプロセスイメージ長の設定と同様に、Mode1(固定設定メール
ボックス)と Mode2(オーバーラップメールボックス)の変更は、WAGO-I/OCHECK2、または、アドレス 0 を介したパラメータチャンネルを用いておこなう事
ができます。設定値はレジスタ 33 にコピーされます。
Mode3(レジスタ通信)は、コントロールバイトのビット 7 を ON/OFF させます。
このモードは上書き可能なので、アクティブの Mode1, Mode2 は上記ビットを OFF
するとアクティブ状態のままとなります。
全プロセスイメージ長とメールボックス長に関する可能な設定内容は、次頁の図に
記載されています。
Mode1 には、コントロール/ステータスバイト、メールボックス、サイクリックプ
ロセスデータがマッピングされます。この内容はデフォルト設定です。
プロセスイメージ長とメールボックス長との差が 34 バイト以下の時、ASi プロセス
データの先頭の一部しか送信されません。その際、上位アドレスを持つスレーブの
データは省略されます。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
18•
750-655
ASi マスタモジュール
Mode1
プロセスイメージ長
レジスタデータ
(コントロールバイト
ビット 7 = TRUE)
12 Byte
20 Byte
24 Byte
32 Byte
40 Byte
48 Byte
PI オフセット
(Byte)
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
メールボックス長(固定設定)
0 Byte
6 Byte
10 Byte
12 Byte
18 Byte
コントロール または ステータスバイト
内部使用
フラグ
1/1A
2/2A
3/3A
4/4A
5/5A
6/6A
7/7A
8/8A
9/9A
10/10A
11/11A
12/12A
13/13A
フラグ
1/1A
14/14A
15/15A
2/2A
3/3A
16/16A
17/17A
4/4A
5/5A
18/18A
19/19A
6/6A
7/7A
20/20A
21/21A
8/8A
9/9A
フラグ
1/1A
22/22A
23/23A
10/10A
11/11A
2/2A
3/3A
24/24A
25/25A
12/12A
13/13A
4/4A
5/5A
フラグ
1/1A
26/26A
27/27A
14/14A
15/15A
6/6A
7/7A
2/2A
3/3A
5/5A
メールボックス
メールボックス
メールボックス
メールボックス
28/28A
29/29A
16/16A
17/17A
8/8A
9/9A
4/4A
30/30A
31/31A
18/18A
19/19A
10/10A
11/11A
6/6A
7/7A
フラグ
1B
20/20A
21/21A
12/12A
13/13A
8/8A
9/9A
2B
3B
22/22A
23/23A
14/14A
15/15A
10/10A
11/11A
4B
5B
24/24A
25/25A
16/16A
17/17A
12/12A
13/13A
フラグ
1/1A
6B
7B
26/26A
27/27A
18/18A
19/19A
14/14A
15/15A
2/2A
3/3A
5/5A
8B
9B
28/28A
29/29A
20/20A
21/21A
16/16A
17/17A
4/4A
10B
11B
30/30A
31/31A
22/22A
23/23A
18/18A
19/19A
6/6A
7/7A
12B
13B
フラグ
1B
24/24A
25/25A
20/20A
21/21A
8/8A
9/9A
14B
15B
2B
3B
26/26A
27/27A
22/22A
23/23A
10/10A
11/11A
16B
17B
4B
5B
28/28A
29/29A
24/24A
25/25A
12/12A
13/13A
18B
19B
6B
7B
30/30A
31/31A
26/26A
27/27A
14/14A
15/15A
20B
21B
8B
9B
フラグ
1B
28/28A
29/29A
16/16A
17/17A
22B
23B
10B
11B
2B
3B
30/30A
31/31A
18/18A
19/19A
24B
25B
12B
13B
4B
5B
フラグ
1B
20/20A
21/21A
26B
27B
14B
15B
6B
7B
2B
3B
22/22A
23/23A
28B
29B
16B
17B
8B
9B
4B
5B
24/24A
25/25A
30B
31B
18B
19B
10B
11B
6B
7B
26/26A
27/27A
-
-
20B
21B
12B
13B
8B
9B
28/28A
29/29A
-
-
22B
23B
14B
15B
10B
11B
30/30A
31/31A
-
-
24B
25B
16B
17B
12B
13B
フラグ
1B
-
-
26B
27B
18B
19B
14B
15B
2B
3B
-
-
28B
29B
20B
21B
16B
17B
4B
5B
-
-
30B
31B
22B
23B
18B
19B
6B
7B
-
-
-
-
24B
25B
20B
21B
8B
9B
-
-
-
-
26B
27B
22B
23B
10B
11B
-
-
-
-
28B
29B
24B
25B
12B
13B
-
-
-
-
30B
31B
26B
27B
14B
15B
-
-
-
-
-
-
28B
29B
16B
17B
-
-
-
-
-
-
30B
31B
18B
19B
-
-
-
-
-
-
-
-
20B
21B
-
-
-
-
-
-
-
-
22B
23B
19
750-655
ASi マスマスタモジュール
Mode2 では、メールボックスを使用しない設定ができる動作モードを表します。
メールボックスフラグ(コントロールバイトのビット 5)がセットされると、メール
ボックスはサイクリックデータ領域に上書きします。上書きされた領域は無効とな
ります(上書きされていない領域は更新し続けますので使用可能です。)。メール
ボックスフラグがセットされていないと、メールボックスは非使用となりサイク
リックデータ領域が有効となります。要求した設定の ACK は、ステータスバイトの
ビット 5 に返信されます。
メ モ
アプリケーションプログラムは、データ領域が使用可能かどうかを考慮しなければい
けません。
メールボックス非使用
(コントロールバイト
ビット 5 = FALSE)
メールボックス上書き
(コントロールバイト ビット 5 = TRUE)
PI オフセット
(Byte)
メールボックス
n Byte
メールボックス
6 Byte
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
コントロール または ステータスバイト
内部使用
Mode2
プロセスイメージ長
レジスタデータ
(コントロールバイト
ビット 7 = TRUE)
12 Byte
20 Byte
24 Byte
32 Byte
40 Byte
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
フラグ
1/1A
2/2A
3/3A
4/4A
5/5A
6/6A
7/7A
メールボックス
10 Byte
メールボックス
12 Byte
メールボックス
18 Byte
メールボックス
メールボックス
8/8A
9/9A
10/10A
11/11A
12/12A
13/13A
12/12A
13/13A
14/14A
15/15A
14/14A
15/15A
16/16A
17/17A
16/16A
17/17A
18/18A
19/19A
18/18A
19/19A
20/20A
21/21A
20/20A
21/21A
20/20A
21/21A
22/22A
23/23A
22/22A
23/23A
22/22A
23/23A
24/24A
25/25A
24/24A
25/25A
24/24A
25/25A
24/24A
25/25A
26/26A
27/27A
26/26A
27/27A
26/26A
27/27A
26/26A
27/27A
28/28A
29/29A
28/28A
29/29A
28/28A
29/29A
28/28A
29/29A
30/30A
31/31A
30/30A
31/31A
30/30A
31/31A
30/30A
31/31A
フラグ
1B
フラグ
1B
フラグ
1B
フラグ
1B
2B
3B
2B
3B
2B
3B
2B
3B
4B
5B
4B
5B
4B
5B
4B
5B
4B
5B
6B
7B
6B
7B
6B
7B
6B
7B
6B
7B
8B
9B
8B
9B
8B
9B
8B
9B
8B
9B
10B
11B
10B
11B
10B
11B
10B
11B
10B
11B
12B
13B
12B
13B
12B
13B
12B
13B
12B
13B
14B
15B
14B
15B
14B
15B
14B
15B
14B
15B
16B
17B
16B
17B
16B
17B
16B
17B
16B
17B
18B
19B
18B
19B
18B
19B
18B
19B
18B
19B
20B
21B
20B
21B
20B
21B
20B
21B
20B
21B
22B
23B
22B
23B
22B
23B
22B
23B
22B
23B
24B
25B
24B
25B
24B
25B
24B
25B
24B
25B
26B
27B
26B
27B
26B
27B
26B
27B
26B
27B
28B
29B
28B
29B
28B
29B
28B
29B
28B
29B
30B
31B
30B
31B
30B
31B
30B
31B
30B
31B
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
メールボックス
メールボックス
20•
750-655
ASi マスタモジュール
Mode3 は、レジスタ通信用に設けらています。レジスタ通信を起動するには、コン
トロールバイトのビット 7 をセットします。このビットをリセットすると再びレジ
スタ通信がストップします。要求した設定の ACK は、ステータスバイトのビット 7
に返信されます。レジスタデータは、選択モードに従って個々のサイクリックまた
は非サイクリックメモリ領域上の PI オフセットバイト 2, 3 に保管されます。
メ モ
Mode3 では、メールボックスとプロセスデータは基本的に無効です。
プロセスイメージ長とメールボックス長
プロセスイメージ長およびメールボックス長は、決められた範囲内(プロセスイ
メージ長 > メールボックス長 + 2 x コントロール/ステータスバイト)で自由に設
定できます。
プロセスイメージ長は、12 バイト、20 バイト、24 バイト、32 バイト、40 バイト、
48 バイトにセットする事ができます。
メールボックス長は、0 バイト、6 バイト、10 バイト、12 バイト、18 バイトのセッ
トする事ができます。
メ モ
メールボックス長を 0 バイトにセットすると、アナログ信号スレーブと通信する事が
できません。
ASi プロセスデータ
ASi のデータ長およびそのデータを伝送可能なスレーブ数は、前述のプロセスイメー
ジとメールボックスの設定の組み合わせで決まります。
ASi プロセスデータ長=プロセスイメージ長−メールボックス長−2
プロセスイメージとメールボックスの設定可能なコンフィグレーション一覧を以下
表に示します。
設定可能な
プロセス
イメージ長
コントロール/
ステータス
バイト長
0 Byte
PD SL
12
2
10 19
20
2
18 34
24
2
22 42
32
2
30 58
40
2
38 62
48
2
46 62
PD : ASi プロセスデータ長
SL : 転送可能スレーブ数
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
メールボックス長
6 Byte
10 Byte
12 Byte
PD SL PD SL PD SL
4
7
0
0
12 23
8
15
6
11
16 31 12 23 10 19
24 46 20 38 18 34
32 62 28 54 26 50
40 62 36 62 34 62
18 Byte
PD SL
0
0
4
7
12 23
18 38
28 54
750-655
ASi マスマスタモジュール
21
標準では、プロセスイメージ長 24 バイト、メールボックス長 6 バイトに設定されて
います。この時、ASi プロセスデータ長は 16 バイト、31 台のスレーブを読み出す事
ができます。
2.1.1.7.2 コントロール/ステータスバイト
マスタモジュールは、コントロールバイトのビット 7 を用いてプロセスデータ通信
とレジスタ通信を切り替えます。
切り替えた結果は、ステータスバイトのビット 7 で確認できます。
2.1.1.7.2.1
プロセスデータ通信の割り当て
プロセスデータ通信に関する、コントロール/ステータスバイトの割り当ては以下
の通りです。
コントロールバイト
バイト
ビット 7
ビット 6
ビット 5
ビット 4
ビット 3
ビット 2
ビット 1
ビット 0
1
0
0
mbx
0
0
0
0
0
mbx
0
1
メールボックス不使用
メールボックス上書き
メールボックスの上書き指定は、コントロールバイトのビット 5 を使用します。
プロセスデータ通信では、コントロールバイトのビット 7 を常にリセットします。
ステータスバイト
バイト
ビット 7
ビット 6
ビット 5
ビット 4
ビット 3
ビット 2
ビット 1
ビット 0
1
0
一般
エラー
mbx
コンフィグ
モード
マッピング
均一性
ASi 電源
ASi
オーバー
フロー
オーバーフロー
ASi
ASi 電源
マッピング均一性
コンフィグモード
mbx
一般エラー
(コンフィグエラー)
0
1
0
1
0
1
0
1
0
1
0
1
0
1
内部バス上で ASi 完了
内部バス上で ASi 未完了(タイミング)
ASi アクティブ
ASi 非アクティブ
ASi 電源 OK, 24V 電源 OK
ASi 電源 NG or 24V 電源 NG
内部バス上で ASi 完了
内部バス上で ASi 未完了(マッピング)
プロテクトモード
セットアップモード
メールボックス不使用
メールボックス上書き
エラー無し
コンフィグレーションエラー、または、
ステータスビット 1 または 2 が TRUE
ステータスバイトのビット 0∼4 およびビット 6 は、ASi マスタモジュールの状態を
表します。
マスタモジュールは、メールボックスの上書きはステータスバイトのビット 5 で確
認できます。
プロセスデータ通信に関してはステータスバイトのビット 7(=0)で確認できます。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
22•
750-655
ASi マスタモジュール
2.1.1.7.2.2
レジスタ通信の割り当て
レジスタ通信に関する、コントロール/ステータスバイトの割り当ては以下の通り
です。
コントロールバイト
バイト
ビット 7
ビット 6
1
1
R/W
R/W
ビット 5
ビット 4
ビット 3
ビット 2
ビット 1
ビット 0
レジスタ番号
0
1
リードアクセス
ワイトアクセス
コントロールバイトのビット 6 にてレジスタのリード/ライトアクセスを決めます。
ステータスバイト
バイト
ビット 7
ビット 6
1
1
−
ビット 5
ビット 4
ビット 3
ビット 2
ビット 1
ビット 0
レジスタ番号
レジスタ通信に関してはステータスバイトのビット 7(=1)で確認できます。
2.1.1.7.3 ASi プロセスデータ
ASi プロセスデータのデータ領域において、バイト毎に 2 つのスレーブ用のデータが
送信されます。そうすると、上位アドレスを持つスレーブのデータは下位 4 ビット
に割り当てられます。
主な EC(実行制御)フラグや制御ビットは、スレーブ 0 の位置に送信されます。マ
スタはスレーブ 0 のプロセスデータとは通信しません。
ASi プロセスデータ
PI オフ
セット
(Byte)
ビット 7
ビット 6
F3
F2
0
1
…
14
15
16
17
…
30
31
ビット 5
ビット 4
ビット 3
F0
D3
フラグ
F1
ビット 2
ビット 1
スレーブ 1/1A
D2
D1
スレーブ 2/2A
…
スレーブ 3/3A
…
スレーブ 28/28A
スレーブ 30/30A
予備
スレーブ 2B
…
スレーブ 29/29A
スレーブ 31/31A
スレーブ 1B
スレーブ 3B
…
スレーブ 28B
スレーブ 30B
スレーブ 29B
スレーブ 31B
ビット 0
D0
プロセスイメージ長、メールボックス長、メールボックスモードによって、全ての
ASi プロセスデータが送信されるとは限りません。(2.1.1.7.1 項参照)
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
750-655
ASi マスマスタモジュール
2.1.1.7.3.1
23
ASi フラグ
ASi フラグ
F0
F1
F2
F3
入力データ
コンフィグエラー
APF
周辺機器異常
コンフィグレーションアクティブ
コンフィグエラー
0
1
APF
0
1
周辺機器異常
0
1
コンフィグレーションアクティブ
0
1
オフライン
0
1
LOS マスタビット
0
1
出力データ
オフライン
LOS マスタビット
立ち上がりでマスタはセットアップモードに切り替わる
立ち上がりでマスタはプロテクトモードに切り替わる
コンフィグ OK
コンフィグエラー
ASi 電源 OK
ASi 電源異常
周辺機器 OK
周辺機器異常
非アクティブ マスタはプロテクトモード
アクティブ マスタはセットアップモード
オンライン
オフライン
コンフィグエラー無効でのオフライン
コンフィグエラー有効でのオフライン
LOS のビットは全て LOS マスタビットの立上りでセットされ、立下りでリセットさ
れます。
2.1.1.7.4 メールボックス
32 バイトの入力/出力データと同じく、ASi マスタモジュールは大量のコンフィグ
レーション/パラメータデータを管理しています。それらデータは、ASi 回路のセッ
トアップや診断するためだけに必要なので、常時リード/ライトしなくてもいい。
更に、マスタはプロファイル S-7.3, S-7.4 準拠のスレーブの他、大量のデータが発生
する多重送信スレーブをサポートしています。
メールボックスを使ったデータ通信は、高速通信を必要としないデータとなります。
2.1.1.7.4.1
構造
メールボックス
バイト
ビット 7
1
2
3
…
36
Opcode
T
O
A/B
ビット 6
ビット 5
ビット 4
要求
ビット 3
ビット 2
ビット 1
ビット 0
Opcode
T
O
A/B
要求パラメータ バイト 1
…
要求パラメータ バイト 34
メールボックス指令用のコマンドコード
トグルフラグ
フラグが変化するとメールボックス指令が開始
指令フラグ
0
ビット列を昇順でパラメータバイトに保存(デフォルト)
(ビット情報を持つ
1
ビット列を降順でパラメータバイトに保存
メールボックス指令用)
スレーブ切替
0
A スレーブデータが B スレーブデータより先に送信
(ビット情報を持つ
1
B スレーブデータが A スレーブデータより先に送信
6 バイトメールボックス指令用)
チャンネル切替
0
アナログ値がチャンネル 1, 2, 3, 4 の順で送信
(ワード情報を持つ
1
アナログ値がチャンネル 4, 3, 2, 1 の順で送信
6 バイトメールボックス指令用)
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
24•
750-655
ASi マスタモジュール
メールボックス
バイト
ビット 7
1
2
3
…
34
Opcode
T
結果
T
ビット 6
ビット 5
ビット 4
応答
ビット 3
ビット 2
ビット 1
ビット 0
Opcode(ミラー処理)
結果
応答パラメータ バイト 1
…
応答パラメータ バイト 32
メールボックス指令用のコマンドコード(ミラー)
トグルフラグ
フラグが変化するとメールボックス指令を確認
メールボックス指令におけるステータス/エラー
大抵の場合、メールボックスは ASi プロセスデータ用に空き領域を確保するために
最大長で使用する事はなりません。
2.1.1.7.4.2
アクセス手順
まず最初に要求パラメータを記述し、Opcode とトグルフラグを設定します。
Occode またはトグルフラグを変更すると、マスタはモジュールバスの出力データの
メールボックス領域を完全なメールボックスコマンド(2.1.1.8 項参照)と解釈して
実行します。そうすると、内部バスの入力データのメールボックス領域に応答パラ
メータを保存します。
コマンドが処理されると、マスタは Opcode とトグルフラグをミラー処理します。こ
れによりユーザは、自身の要求が処理され結果を内部バス入力データから確認する
事ができます。
トグルフラグは、同じ Opcode でパラメータが異なるかもしれない 2 つのメールボッ
クスコマンドが直接交互に実行するために必要なフラグです。
メールボックスコマンドの実行は、送信する要求パラメータバイト数(出力データ
指示)が小さすぎたり、メールボックス長が短すぎると、拒否されます。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
25
750-655
ASi マスマスタモジュール
2.1.1.8
メールボックスコマンド
2.1.1.8.1 メールボックスコマンド概要
Opcode
値
内容
IDEL
0x00
No order
コンフィグレーション
GET_LDS_A/B
0x46
Get_List_of_Detected_Slaves
READ_CDI
0x28
Read_Actual_Configuration
STORE_CDI
0x07
Store_Actual_Configuration
SET_PCD
0x25
Set_Permanent_Configuration
GET_PCD
0x26
Get_Permanent_Configuration
GET_LPS_A/B
0x44
Get_List_of_Projected_Slaves
SET_LPS_A/B
0x6B Set_List_of_Projected_Slaves
GET_LAS_A/B
0x45
Get_List_of_Activated_Slaves
パラメータ
GET_PP
0x01
Get_Permanent_Parameter
SET_PP
0x43
Set_Permanent_Parameter
READ_PI
0x03
Read_Permanent_from_Image
WRITE_P
0x02
Write_Parameter
STORE_PI
0x04
Store_Actual_Parameter_Image
GET_DELTA_A/B *)
0x57
Get_List_of_Config._Diff.
SLAVE_ADDR
0x0D Change_Slave_Address
診断
GET_FLAGS
0x47
Get_Flags
GET_LPF_A/B
0x3E Get_List_of_Peripheral_Failure
GET_LCS_A/B *)
0x6C Get_List_of_Corrupted_Slaves
GET_TEC_X *)
0x66
Get_Transm.error.counters_X-Slaves
動作モード
SET_OP_MODE
0x0C Set_Operation_Mode
SET_OFFLINE
0x0A Set_Off-Line_Mode
SET_DATA_EX
0x48
Set_Data_Exchange_Actual
SET_AAE
0x0B Set_Auto_Address_Enable
GET_LOS_A/B *)
0x61
Get_LOS
SET_LOS_A/B *)
0x6D Set_LOS
特別機能
WRITE_XID1
0x3F
Write_Extended_ID-Code_1
EXEC_CMD
0x49
Excute_Command
FP_PARAM *)
0x7D “Function Profile” Param.
FP_DATA *)
0x7E “Function Profile” Data
デジタルスレーブ
RD_SLV_DATA *)
0x5E Read_Slave_Data
WR_SLV_DATA *)
0x5F
Write_Slave_Data
16 ビットスレーブ
RD_7X_IN_A/B
0x50
Read_1_7.3-slave_In.data
WR_16BIT_OUT_S
0x6F
Write_16bit_Out.slaves
WR_7X_OUT
0x51
Write_1_7.3-slave_Out.data
RD_7X_OUT_A/B
0x52
Read_1_7.3-slave_Out.data
拡張 16 ビットスレーブ
WR_74_PARAM
0x5A Write_S_7.4-slave_Parameter
RD_74_PARAM
0x5B Read_S_7.4-slave_Parameter
RD_74_ID
0x5C Read_S_7.4-slave_ID-string
RD_74_DIAG
0x5D Read_S_7.4-slave_Diagnosis-string
ハウスキーピング
BUTTON *)
0x75
Disable_Pushbuttons
*)
ASi 規格に追加のコマンド
● 実行可能なコマンド
実行不可能なコマンド
A/B A/B スレーブまたはチャンネル間の切替で実行可能なコマンド
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
要求長
応答長
メールボックス長
頁
2
2
6
●
10
●
12
●
18
●
2
3
2
5
3
2
10
2
10
4
2
2
4
10
2
10
A/B
●
●
●
●
A/B
A/B
A/B
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
3
4
3
4
2
2
4
3
2
3
3
2
10
2
●
●
●
●
●
A/B
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
2
2
2
4
5
10
10
≧5
●
A/B
A/B
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
3
3
3
3
2
10
2
2
2
2
10
2
●
●
●
●
A/B
A/B
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
3
4
≧3
≧3
2
3
≧2
≧2
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
3
4
6
2
●
●
●
●
●
●
●
●
3
6
11
3
10
2
2
10
A/B
●
A/B
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
≧6
4
4
4
2
≧3
≧3
≧3
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
3
2
●
●
●
●
26•
750-655
ASi マスタモジュール
2.1.1.8.2 メールボックスコマンドの戻り値
戻りコード
OK
値
0x00
位置
-
内容
エラー無く実行
HI_NG
HI_OPCODE
HI_LENGTH
HI_ACCESS
0x11
0x12
0x13
0x14
HI
HI
HI
HI
一般エラー(host interface “not good”)
Opcode が不正値
I/O データ領域のメールボックス長または DPV1 要求長が短すぎる
アクセス権無し
EC_NG
0x21
EC
一般エラー(ASi execution control “not good”)
EC_SND
0x22
EC
“Slave (source addr) not detected”
EC_SD0
0x23
EC
“Slave 0 detected”
EC_SD2
0x24
EC
“Slave (target addr) not detected”
EC_DE
0x25
EC
“Delate error”
EC_SE
0x26
EC
“Set error”
EC_AT
0x27
EC
“Address temporary”
EC_ET
0x28
EC
“Extended ID 1 temporary”
EC_RE
0x29
EC
“Read (extended ID 1) error”
HI
Host Interface(マスタモジュールのホストインタフェース)
EC
Execution Control(実行制御(ASi 仕様の一部))
2.1.1.8.3 メールボックス使用例
1 つの ASi 入力スレーブ(16 ビット/4 チャンネル)読み出すコマンド(RD_7X_IN)
を例に説明します。これはプロファイル 7.3 に従ってセットアップされています。
プロセスイメージを処理する時のメールボックス:6 バイト
チャンネル 1 および 2 選択(A/B フラグ=0)
バイト 0
バイト 1
バイト 2
バイト 3
バイト 4
バイト 5
0x50
0x00
0x1D
0x00
0x00
0x00
要求:RD 7X IN
RD 7X IN
トグルフラグ=0, A/B フラグ=0
スレーブアドレス 29
応答
0x00
バイト 0
…
…
0x00
バイト 5
ここではトグルフラグがセットされていないので、現在のアナログ値はメールボッ
クスに返信されません。
トグルフラグをセット
バイト 0
バイト 1
バイト 2
バイト 3
バイト 4
バイト 5
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
0x50
0x80
0x1D
0x00
0x00
0x00
要求:RD 7X IN
RD 7X IN
トグルフラグ=1, A/B フラグ=0
スレーブアドレス 29
750-655
ASi マスマスタモジュール
応答
0x00
バイト 0
0x80 トグルフラグ=1, エラー無し
バイト 1
バイト 2
アナログチャンネル 1 上位バイト, Hex
バイト 3
アナログチャンネル 1 下位バイト, Hex
バイト 4
アナログチャンネル 2 上位バイト, Hex
バイト 5
アナログチャンネル 2 下位バイト, Hex
ここでチャンネル 1 および 2 のアナログ値が応答エリアに入ります。
チャンネル 3 および 4 選択(A/B フラグ=0)
バイト 0
バイト 1
バイト 2
バイト 3
バイト 4
バイト 5
0x50
0xA0
0x1D
0x00
0x00
0x00
要求:RD 7X IN
RD 7X IN
トグルフラグ=1, A/B フラグ=1
スレーブアドレス 29
応答
0x00
バイト 0
…
…
0x00
バイト 5
ここではトグルフラグがリセットされていないので、現在のアナログ値はメール
ボックスに返信されません。
トグルフラグをセット
バイト 0
バイト 1
バイト 2
バイト 3
バイト 4
バイト 5
0x50
0x20
0x1D
0x00
0x00
0x00
要求:RD 7X IN
RD 7X IN
トグルフラグ=0, A/B フラグ=1
スレーブアドレス 29
応答
0x00
バイト 0
0x00 トグルフラグ=0, エラー無し
バイト 1
バイト 2
アナログチャンネル 3 上位バイト, Hex
バイト 3
アナログチャンネル 3 下位バイト, Hex
バイト 4
アナログチャンネル 4 上位バイト, Hex
バイト 5
アナログチャンネル 4 下位バイト, Hex
ここでチャンネル 3 および 4 のアナログ値が応答エリアに入ります。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
27
28•
2.1.1.9
750-655
ASi マスタモジュール
パラメータ交換用データチャンネル
2.1.1.9.1 序説
アプリケーションと ASi マスタモジュールとの一般的データチャンネルは、パラ
メータ設定といった非サイクリック通信、および、複雑なモジュールによるチェッ
クに用いられます。バスカプラ/コントローラの全ての利用可能なインタフェース
を介してアクセスするために、パラメータチャンネルは現在のレジスタモデルに
マッピングされます。従って、パラメータチャンネルは以下のインタフェースを介
して直接コントロールする事ができます。
プロセスデータ交換のコントロール/ステータスバイト経由
2 バイトプロセスデータインタフェース経由(PLC インタフェース)
それぞれのフィールドバスシステム(例:PROFIBUS-DP/DPV1)の場合のパラメー
タ交換経由
バスカプラ/コントローラの非同期シリアルインタフェース(例:WAGO-I/OCHECK2, WAGO-I/O-PRO CAA など)
パラメータチャンネルのマッピングは、該当テーブルのレジスタ 56, 57、または、
複雑なモジュールの該当チャンネルを介しておこなわれます。パラメータデータは、
レジスタ 56 にワード単位で保存し、レジスタ 57 を介してコントロールします。レ
ジスタ 56, 57 の構造は以下項で説明します。
2.1.1.9.2 レジスタ構造
2.1.1.9.2.1
パラメータデータ(レジスタ 56)
レジスタ 56 は、リード/ライトをおこなうパラメータデータを保持するために用い
ます。アクセスに応じて、レジスタはバスモジュールによって(リードパラメー
タ)、または、バスカプラによって(ライトパラメータ)書き込まれます。
レジスタ 56
ビット
パラメータ
ビット
パラメータ
PRM0…15
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
7
PRM7
15
PRM15
6
PRM6
14
PRM14
パラメータチャンネルレジスタ 0
5
PRM5
13
PRM13
4
PRM4
12
PRM12
ビット 0∼15 のパラメータデータ
3
PRM3
11
PRM11
2
PRM2
10
PRM10
1
PRM1
9
PRM9
0
PRM0
8
PRM8
29
750-655
ASi マスマスタモジュール
2.1.1.9.2.2
通信コントロール(レジスタ 57)
レジスタ 57 は、パラメータチャンネルのコントロール・診断に用います。
レジスタ 57
ビット
要求パラメータ
応答パラメータ
ビット
要求パラメータ
応答パラメータ
要求パラメータ
応答パラメータ
7
A7
A7
15
TGL_MS
TGL_SM
6
A6
A6
14
PRM_RW
TIME-OUT
パラメータチャンネルレジスタ 1
5
A5
A5
13
MORE_PRM
BUF_OVF
4
A4
A4
12
RES
PRM_ERR
3
A3
A3
11
RES
RES
2
A2
A2
10
RES
RES
1
A1
A1
9
RES
RES
0
A0
A0
8
RES
RES
情報はアプリケーションによって書き込まれモジュールによって読み出されます。
情報はモジュールによって書き込まれアプリケーションによって読み出されます。
パラメータ
値/レンジ
内容
A0…A7
TGL_MS
0…255
FALSE
TRUE
PRM_RW
FALSE
TRUE
FALSE
TRUE
FALSE
TRUE
現在リード/ライトされるパラメータのワードアドレス
アプリケーションからモジュールへ新たな指示を送信するためのトグルビッ
ト。TGL_SM と TGL_MS が同じステータスの時、新たな指示は開始しませ
ん。異なる時に、指示は開始し実行します。
パラメータデータは A7…A0 から読み込まれる。
パラメータデータは A7…A0 へ書き込まれる。
パラメータ送信完了
追加パラメータデータが続く
モジュール側にて送信パラメータの受信を知らせるためのトグルビット。
TGL_SM と TGL_MS が異なるステータスの時、それぞれの指示はモジュール
にて実行されます。同じ時に、事前に送信した支持や要求パラメータが完了
します。
パラメータ送信は指定時間内に完了(パラメータアドレス 0)
モジュールとアプリケーションとの間で以前取り決めたパラメータの最大送
信時間を越えた。
モジュールのリードバッファおよびライトバッファそれぞれにアクセスが許
可された。
リード/ライトバッファ以外のパラメータをアクセスをおこなわれた。
以前送信したパラメータまたは全ての送信パラメータが有効
最低 1 つのパラメータが送信時に異常。フラグは各パラメータ受信後、また
は、パラメータ送信完了時にセットされる。
拡張用予備
MORE_PRM
TGL_SM
TIME_OUT
FALSE
TRUE
BUF_OVR
FALSE
PRM_ERR
TRUE
FALSE
TRUE
RES
FALSE
2.1.1.9.3 パラメータセット
パラメータセットは、パラメータアドレス(A7…A0)を用いておこなわれ、パラメー
タチャンネルを使用するために定義されます。一般用(システムパラメータ)とモ
ジュール固有パラメータアドレスと 2 種類のパラメータデータがあります。
2.1.1.9.3.1
一般パラメータデータ(システムパラメータ領域)
モジュールのシステムパラメータにアクセスするために以下のアドレスが定義され
ています。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
30•
750-655
ASi マスタモジュール
2.1.1.9.3.2
アドレス
モード
パラメータ
説明
250…253
254
R/W
R/W
RESERVED
TIMEOUT
255
R
W
NO_OF_PRMS
SET_DEFAULT_PRMS
拡張用予備
このパラメータはパラメータセット送信に要する最大許容
時間を ms 単位で表します。TIMEOUT=0 の時は常時モニ
タリングとなります。
モジュールパラメータ数(ワード単位)
モジュールを工場出荷時にリセット
バ
スモジュール固有パラメータデータ
ASi マスタモジュールの固有パラメータにアクセスするために以下のアドレスが定義
されています。
アドレス
モード
パラメータ
0
R/W
LB
HB
Bit0…7
Bit8…14
Bit15
ASI_DATA_LE
N
MBX_LEN
MBX_MODE
1
R/W
LB
Bit0
Bit1…7
Bit8…15
DS_EN
RES
RES
2…249
R/W
HB
*)
説明
予備
ASi データ長(バイト)
メールボックス長(バイト)
FALSE メールボックスと ASi プロセスデー
タの置き換え無し
TRUE
メールボックスが ASi プロセスイ
メージに置換えられた。(コント
ロールバイト / ビット 5 をセット)
内部使用
拡張用予備
拡張用予備
拡張用予備
2.1.1.7.1 項「プロセスイメージ概要」参照
アドレス 0 の内容はリードオンリーアトリビュートのレジスタ 33 でもモジュールに
て入力できます。
2.1.1.9.4 パラメータ送信プロセス
パラメータデータは、要求/応答プロセスによってアプリケーションとバスモ
ジュールとの間でデータ交換されます。アプリケーションはトグルビットを使用し
て指示を開始します(TGL_MS!=TGL_SM)。その時、通信コントロールレジスタ(R57)
は、指示の実行を確認するまではモジュールをポーリングします
(TGL_SM==TGL_MS)。
バスモジュールインタフェースをパラメータ化する事ができる指示を以下項にて説
明します。
2.1.1.9.4.1
最大バスモジュールパラメータデータ決定(システムパラメータ)
要求(アプリケーション)
パラメータ
TGL_MS
PRM_RW
A0…A7
値
!=TGL_SM
=FALSE
255
内容
指示を起動
リードアクセス
パラメータデータ長のアドレス
応答(バスモジュール)
パラメータ
TGL_SM
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
値
==TGL_MS
内容
指示を実行
750-655
ASi マスマスタモジュール
A0…A7
PRM0…PRM15
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
255
N
パラメータデータ長のアドレスのコピー
アドレス範囲 0… (n-1), n…250 ( N< 250)でのパラメータ数
31
32•
750-655
ASi マスタモジュール
2.1.1.9.4.2
モニタリング時間設定(システムパラメータ)
要求(アプリケーション)
パラメータ
TGL_MS
PRM_RW
A0…A7
PRM0…PRM15
値
!=TGL_SM
=TRUE
255
0…65535
内容
指示を入力
ライトアクセス
TIMEOUT アドレス
モニタリング時間(ms)
0 入力はパラメータ化のモニタしない。
応答(バスモジュール)
パラメータ
TGL_SM
A0…A7
2.1.1.9.4.3
値
==TGL_MS
255
内容
指示を実行
TIMEOUT アドレスのコピー
工場出荷設定の復帰(システムパラメータ)
要求(アプリケーション)
パラメータ
TGL_MS
PRM_RW
A0…A7
値
!=TGL_SM
=FALSE
255
内容
指示を入力
ライトアクセス
工場出荷設定のアドレス
応答(バスモジュール)
パラメータ
TGL_SM
A0…A7
2.1.1.9.4.4
値
==TGL_MS
255
内容
指示を実行
工場出荷設定のアドレスのコピー
パラメータのリード/ライト(モジュール固有)
要求(アプリケーション)
パラメータ
TGL_MS
PRM_RW
MORE_PRM
A0…A7
PRM0…PRM15
値
!=TGL_SM
=FALSE
=TRUE
=FALSE
=TRUE
0…(n-1)
0…65535
内容
指示を起動
リードアクセス
ライトアクセス
パラメータデータ送信は現在の送信パラメータで終了
追加パラメータが以下に続く
パラメータデータのアドレス
ライトアクセス用パラメータデータ
応答(バスモジュール)
パラメータ
TGL_SM
A0…A7
TIMEOUT
BUF_OFL
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
値
==TGL_MS
0…(n-1)
FALSE, TRUE
FALSE, TRUE
内容
指示を実行
パラメータデータ長のアドレスのコピー
モニタリング時間を越えた
モジュールパラメータ範囲外のアクセス
750-655
ASi マスマスタモジュール
PRM_ERR
PRM0…PRM15
FALSE, TRUE
0…65535
33
パラメータおよびパラメータセットのエラー
リードアクセス用パラメータデータ
モジュールは、パラメータデータ交換時のエラーをエラーフラグ”TIMEOUT”,
“BUF_OFL”, “PRM_ERR”に伝送されます。
最終パラメータがモジュールに伝送される(MORE_PRM=FALSE)と、モジュール
はパラメータセット全体をチェックし、正しければ承認します。そうならなければ、
モジュールはパラメータ化エラー(PRM_ERR=TRUE)を返します。
2.1.1.9.4.5
例:ASi プロセスデータとメールボックスのコンフィグレーション
要求(アプリケーション)
パラメータ
TGL_MS
PRM_RW
MORE_PRM
A0…A7
PRM0…PRM7
PRM8…PRM14
値
!=TGL_SM
=TRUE
=FALSE
0
ASI_DATA_LEN
MBX_LEN
PRM15
MBX_MODE
内容
指示を入力
ライトアクセス
パラメータデータ送信は現在の送信パラメータで終了
パラメータデータのアドレス
ASi データ長(バイト)
メールボックス長(バイト)
FALSE メールボックスと ASi プロセスデータの置き換え無し
TRUE
メールボックスが ASi プロセスイメージに置換えられた。
(コントロールバイト / ビット 5 をセット)
応答(バスモジュール)
パラメータ
TGL_SM
A0…A7
TIMEOUT
BUF_OFL
PRM_ERR
値
==TGL_MS
255
FALSE, TRUE
FALSE, TRUE
FALSE, TRUE
内容
指示を実行
パラメータデータ長のアドレスのコピー
モニタリング時間を越えた
モジュールパラメータ範囲外のアクセス
パラメータおよびパラメータセットのエラー
2.1.1.10 ASi マスタの拡張診断
拡張診断は、断続的に発生するコンフィグレーションエラーの原因追求や、ASi バス
のデータ交換の品質評価でも用います。
2.1.1.10.1 コンフィグレーションエラーは発生した ASi スレーブのリスト(LCS)
ASi マスタはプロジェクト済スレーブリスト(LPS)、検出済スレーブリスト(LDS)、ア
クティブスレーブリスト(LAS)を管理しています。また、ASi ネットワークに瞬時の
コンフィグレーションエラーが発生する原因を診断するために、拡張診断機能を
持った ASi マスタは、コンフィグレーションエラー(LCS, List_of_Corrupted_Slaves)
が発生したスレーブの追加リストも管理していています。このリストは、リストが
読み込まれてから、または、マスタが電源投入されてから、最低 1 回瞬時のコン
フィグレーションエラーが発生した全てのスレーブを表示しています。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
34•
750-655
ASi マスタモジュール
メ モ
LCS はリードプロセスが実行される度に削除されます。
2.1.1.10.2 プロトコル解析:データテレグラム用送信カウンタ
拡張診断機能を持ったマスタは、テレグラム用に互いのスレーブにカウンタを持っ
ています。このカウンタは、データテレグラムの場合、送信エラーが発生する毎に
カウントします。この方法により、各テレグラムがエラーとなり、スレーブがコン
フィグレーショネラーを起動できなくても、送信の特性を判断する事ができます。
メ モ
カウンタの値は、適切なホストインタフェースを介して読み出され、各リードアドレ
スでリセットされます。カウンタの最大瞬時有効値は 254 です。255 となるとオー
バーフローを表示します。
2.1.1.10.3 コンフィグレーションエラーでのオフラインフェーズ
拡張診断機能を持ったマスタは、コンフィグレーションエラーとなると、オフライ
ンに切り替えるオプションを持っています。これにより、ASi ネットワークを安全動
作状態へと切り替える事ができます。よって、コンフィグレーションエラーに対し
てより早く応答する事ができ、ホストはこの問題から開放されます。もしこの問題
が ASi ネットワークで発生すると、マスタは ASi ネットワークを安全状態に切り替
えます。
この機能を実現するためにパラメータ化する方法が 2 つあります。
z
ASi ネットワーク上で発生するコンフグレーションエラーは、マスタをプロテク
トモードのノーマル動作からオフラインフェースに切り替えます。
z
スレーブアドレスリストを定義すると、コンフィグレーションエラーが発生した
時、オフラインフェーズを起動する事ができます。(LOS)
これにより、ユーザはどの様に ASi ネットワーク上のコンフィグレーションエ
ラーをマスタに返信するのかを決定する事ができます。従って、重要なスレーブ
に対して、マスタはオフラインフェーズに直接切り替える事ができ、重要でない
スレーブに対して、エラーメッセージ ”コンフィグレーションエラー” がホスト
に送られますが、ASi ネットワークはオフラインには切り替わりません。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
750-655
ASi マスマスタモジュール
2.1.2
ノードデザイン
2.1.2.1
ASi マスタモジュールのグルーピング
35
メ モ
1 つのフィールドバスノードに最大 3 台までの ASi マスタモジュールを組み込む事が
できます。
ASi マスタモジュール 750-655 はノード内のどこに接続しても構いません。ただし、
2 台以上のモジュールが 1 つのノード内に互いに密接して接続する場合は、フィール
ド機器電源は、ASi マスタモジュールの電源ジャンパ接点から供給しない方がいいの
で、それらはノードの最後に接続しなくてはなりません。また、ASi モジュール用電
源は、モジュールの端子(CAGE CLAMPⓇ)経由で供給したり、ASi マスタモジュール
とスレーブ間または 2 台のスレーブ間で供給してはいけません。
図 2.1.2-7:ASi マスタモジュール 2 台のノードデザイン
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
36•
3
3.1
750-655
ASi マスタモジュール
ASi マスタモジュール 750-655 の操作手順
WAGO-I/O-CHECK2 を用いての
セットアップ・コンフィグレーション
WAGO-I/O-CHECK2 を用いて ASi マスタモジュール 750-655 をコンフィグレーショ
ンする手順を以下に解説いたします。
まず最初に、構成したノードと WAGO-I/O-CHECK2 を起動させる PC とを通信ケー
ブル 750-920 で接続します。WAGO-I/O-CHECK2 を起動し、メニューバー:
Settings→Communication を選択して通信ケーブルの COM ポートを設定し、ツー
ルバーの NodeConfiguration ボタンをクリック(またはメニューバー:Node→
Read_Configuration を選択)すると、現在のノード構成がノード表示画面に表示さ
れます。
図 3.1-8:WAGO-I/O-CHECK2
メ モ
WAGO-I/O-CHECK2 の詳細な操作方法は「WAGO-I/O-CHECK2 ソフトウェア簡易マ
ニュアル」を参照願います。このマニュアルは弊社ホームページよりダウンロードで
きます。
http://www.wago.com/cps/rde/xchg/SID-53EFFEF9-667A0840/wago/style.xsl/jpn-26562.htm
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
750-655
ASi マスマスタモジュール
3.1.1
37
ASi プロセスデータ、メールボックス長のセットアップ
ノード表示画面に表示された ASi マスタモジュールに(または Navigation 画面の型
式上)にカーソルを合わせ右クリック(またはメニューバー:Module 選択)し、
Settings を選択すると、以下の様なダイアログボックスが表示します。
図 3.1.1-9:Settings for 0750-0655
メ モ
上記操作をする時は、Control_Mode および Monitor_Mode は OFF の状態でおこ
なってください。
内部バスのプロセスイメージ長は、選択ボックス Process_Image_Size からプルダ
ウンメニューより 12, 20, 24, 32, 40, 48 バイトから選択できます。
メールボックス長は、選択ボックス Mailbox_Length からプルダウンメニューより
0, 6, 10, 12, 18 バイトから選択できます。
メ モ
メールボックス長:0 バイトを選択すると、Monitor_Mode ではデジタルスレーブの
プロセスデータの表示しかできません。よって、Control_Mode にてプロセスデータ
を表示したりセットアップする事はできません。
メールボックスデータと ASi プロセスデータとオーバーラップさせる(チェックを
入れる)か、メールボックスデータの後に ASi プロセスデータを送信する(チェッ
クを入れない)かを決めるには、選択ボックス Overlapped_Mailbox を使用します。
この自由に選択できる機能は、PROFIBUS や CANopen といった EDS/GSD ファイ
ルを使ってセットアップする事ができるコンフィグレーション用に対応しています。
このモジュールのデフォルト値を表示したい時は Default ボタンをクリックします。
表示値は再変更可能です。
Apply ボタンをクリックすると、設定値はモジュールの不揮発性メモリに転送され
ます。
Close ボタンをクリックすると、ダイアログボックスは終了します。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
38•
3.1.2
750-655
ASi マスタモジュール
ASi マスタモジュールの動作モードのセットアップ
ツールバー:Contorol-Mode_ON/OFF(Direct)ボタンをクリック(またはメニュー
バー:Node→Control-Mode→Direct を選択)して Control-Mode に切り替えてから、
ノード表示画面に表示された ASi マスタモジュールに(または Navigation 画面の型
式上)にカーソルを合わせ右クリック(またはメニューバー:Module 選択)し、
Process_data_and_Configuration を選択すると、以下の様なダイアログボックス
が表示します。この際、モジュールは現在の ASi ネットワーク内に存在するスレー
ブを検知しボックス左に結果をリストで表示します。
図 3.1.2-10:AS-Interface Master Configuration
メ モ
Monitor-Mode の時は ASi マスタモジュールのプロセスイメージが表示します。
ASi マスタモジュールの現在の状態は Master_Properties エリアにて表示されます。
もし ASi ネットワーク内にスレーブが存在しなければ、Master_Properties エリアの
Configuration_Active(CA)欄が黄色に表示し、Slave_Properties エリアの
Configuration/Protected 欄が白抜きに表示します。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
750-655
ASi マスマスタモジュール
3.1.3
39
ASi ネットワークに新規スレーブを追加
Process_data_and_Configuration を選択し、Master_Properties エリアの
Configuration_Active(CA)欄をクリックします。
ASi ネットワークに新規スレーブを追加する方法は以下の通りです。
① 新規スレーブを接続してコンフィグレーションをする場合
ASi ネットワークにアドレス 0 の新規スレーブを接続します。マスタは自動的にス
レーブを検知し、Master_Properties エリアに Slave_at_Address_00(S0)というメッ
セージが赤字で表示します。
図 3.1.3-11:Slave at Address 00(S0)
この欄をクリックすると Slave_Properties エリアの Address/New_Address 欄が白
抜きとなり設定可能となります。
アドレスを設定し Set ボタンをクリックすると、Slave_Properties エリアの
Configuration/Detected 欄にスレーブの機器仕様が表示されます。
ここで Store_Detected ボタンをクリックすると、その内容が
Configuration/Projected 欄にコピーされ、スレーブリスト(画面左部)の指定した
アドレスにスレーブが配置され、先頭に D と表示されます。
複数の新規スレーブがある場合は、各スレーブに対して同様の操作をおこなって
いってください。
上記操作が終了したら、画面上部の Store_Config.ボタンをクリックしてください。
クリックすると、設定内容はマスタの不揮発性メモリに保存され D の表示が消えま
す。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
40•
750-655
ASi マスタモジュール
図 3.1.3-13:Stored_Detected
②
コンフィグレーションをして新規スレーブを接続する場合
スレーブリストの指定したいアドレスをクリックし、Configuration/Projected 欄の
プルダウンメニューから指定したい機器仕様を選択(または IO, ID, ID1, ID2 に直接
入力)し Set_Projected ボタンをクリックします。その時、指定アドレスに
Slave_Missing(先頭に P )と表示します。設定が完了したら Store_Config.ボタン
をクリックし不揮発性メモリに設定内容を保存します。
次に、Master_Properties エリアの Configuration_Active(CA)欄を OFF にして、ASi
ネットワークに新規スレーブを接続します。すると、Master_Properties エリアの
Auto_Address_Enable(AAe)欄が ON で以下の自動アドレス指定要求が満たされて
た時、マスタは自動的に設定するスレーブのアドレスにアクセスします。
z
ASi ネットワーク上にアドレス 0 のスレーブが 1 つのみ存在する。
z
スレーブが 1 つだけ不明とマスタに検知される。
z
不明スレーブと新規スレーブのコンフィグレーションが一致する。
要求に対する確認は、Master_Properties エリアの Auto_Address_Assign(AAs)欄と
Auto_Address_Available(AAv)欄で判断できます。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
750-655
ASi マスマスタモジュール
3.1.4
41
スレーブリストから 1 つの ASi スレーブを選択
ASi マスタモジュールの AS-Interface Master Configuration ダイアログを開きます
(3.1.2 項参照)。ダイアログを開くと、接続している ASi スレーブを検索し、その
結果をスレーブリストに表示します。
メ モ
スレーブ検索は多少時間が掛かります。モニタリングするために、現在検索している
スレーブはダイアログのスレーブリストに表示されます。
ダイアログ左上のプルダウンメニューにて、スレーブ A または B または安全スレー
ブ(A-Slaves, B-Slaves, Safety_at_Work)の表示に切り替える事ができます。
リストの適当な項目をクリックし必要なスレーブを選択します。選択したスレーブ
のコンフィグレーションやパラメータやプロセスデータは、ダイアログ右側の
Slave_Properties エリアで確認できます。
ここではスレーブをコンフィグレーションしたりプロセスデータを監視・セット
アップしたりする事ができます。
選択したスレーブが安全スレーブの場合も Slave_Properties エリアで確認できます。
あるスレーブを Safety_at_Work_Monitor で確認するには、メニューバー:Slave→
Safety_at_Work_Monitor を選択します。
図 3.1.4-14:Safety_at_Work_Monitor
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
42•
3.1.5
750-655
ASi マスタモジュール
ASi スレーブのコンフィグレーション
選択したスレーブにコンフィグレーション(IO, ID, ID1, ID2)や要求パラメータをセッ
トアップしたり新しくアドレスをアサインする事ができます。
指定したコンフィグレーションをセットアップするために、Slave_Properties エリア
の Configuration/Projected 欄のプルダウンメニューから指定したい機器仕様を選択
します。別の方法として、Store_Detected ボタンをクリックすると
Configuration/Protected 欄に既に読み込んでいるコンフィグレーションを
Configuration/Projected 欄にコピーします。設定した値は Set_Projected ボタンを
クリックして承認されます。設定が完了したら Store_Config.ボタンをクリックし不
揮発性メモリに設定内容を保存します。
パラメータは、Parameter/Permanent 欄のビット B0-B3 の操作でセットします。別
の方法として、Set_Actual ボタンをクリックすると Parameter/Actual 欄に既に読
み込んだパラメータを Parameter/Permanent 欄にコピーします。設定した値は
Set_Permanent ボタンをクリックして承認されます。設定が完了したら
Store_Param.ボタンをクリックし不揮発性メモリに設定内容を保存します。
パラメータの詳細については該当スレーブの記述を参照ください。
選択したスレーブに新しいアドレスをアサインさせたい時は、
Address/New_Address 欄に新しいアドレスを入力して Set ボタンをクリックして
ください。既に占有されているアドレスを入力するとエラーメッセージが出て拒否
されます。
3.1.6
ASi プロセスデータの監視・設定
選択したスレーブの現プロセスデータは Data 欄に表示されます。
入力データは Input 欄に表示され、出力データは Output 欄にて操作する事ができま
す。各表示/操作値はスレーブ機器仕様に応じて表現されます。デジタル機器は
ON/OFF、アナログ機器は 16 進フォーマットで表現されます。
デジタル出力データは対象ビットをクリックしてセットし、アナログ出力ビットは
対象チャンネルに 16 進数値を入力してセットします。
3.1.7
ASi 診断
Master_Properties エリアの各フラグは ASi マスタを診断用に設けられています。
ステータスフラグは情報用に使用し、ASi マスタの動作モードは右列のコントロール
フラグでセットする事ができます。
コンフィグレーションエラーの全スレーブリスト(LCS)や、異常が発生した際にマス
タとの通信が OFF になる全スレーブリスト(LOS)は、ASi スレーブ診断用に設けられ
ています。
LCS(List_of_Correpted_Slave)リストは、メニューバー:Master→AS-I_Diagnosis
と選択すると表示します。LCS リストはコンフィグレーションエラーとなっている
全てのスレーブを表示します。項目としてスレーブアドレス、最終読み込み以降に
発生したエラー件数、コンフィグレーション ID、スレーブ仕様はリストに表示され
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
750-655
ASi マスマスタモジュール
43
ます。発生エラーや頻度はマスタに保存されます。これにより、瞬時エラーでも検
知する事ができます。読み込んだ後、エラーメモリはリセットされます。
図 3.1.7-15:LCS リスト
Master_Properties エリアの Offline_on_Configuration_Error 欄をクリックすると
LOS(List_of_Offline_Slave)リストが表示されます。LOS リストから該当スレーブを
選択するには、スレーブアドレス隣のチェックボックスにチェックを入れます。全
てを選択するときは All ボタン、全選択を解除するには None ボタンをクリックして
ください。
図 3.1.7-16:LOS リスト
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
44•
4
750-655
ASi マスタモジュール
各フィールドバスでの取り扱い
4.1
4.1.1
CANopen
プロセスイメージとのアクセス方法
CANopen マスタは、プロセスデータオブジェクト(PDO)を用いてバスカプラ/コン
トローラの ASi のメールボックスとプロセスデータにアクセスします。
デフォルト設定では、ASi マスタモジュールのデータは連続した PDO でマッピング
されます。各 PDO は 8 バイトに固定されます。よって、48 バイトの ASi マスタの最
大プロセスイメージは PDO6 つ分となります。
図 4.1.1-17:ASi マスタモジュール PDO アサインメント
ASi マスタモジュールにアサインされる最初の PDO には、ステータス/コントロー
ルバイト(1 バイト)、空(1 バイト)、メールボックスまたはプロセスデータ(最大 6 バ
イト)が入ります。続く PDO には ASi プロセスイメージが入ります。
メ モ
CANopen バスカプラ/コントローラを用いると、最大メールボックスサイズは 6 バ
イトに制限されます。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
750-655
ASi マスマスタモジュール
45
以下の表には、メールボックスが恒久的に重なって使用されたとき、占有 PDO 数に
対するプロセスイメージ長の割り当てを示しています(モード 1)。
プロセス
イメージ長
n 番目 PDO
n+1 番目
PDO
n+2 番目
PDO
n+3 番目
PDO
n+4 番目
PDO
n+5 番目
PDO
n+6 番目
PDO
12 バイト
20 バイト
24 バイト
32 バイト
40 バイト
48 バイト
1 ステータス
/コントロールバイト
1 空白バイト
6 バイト
メールボックス
4 バイト
プロセスデータ
(フラグ、スレーブ
1/1A – スレーブ 7/7A)
4 バイト空白(予約)
1 ステータス
/コントロールバイト
空白バイト
6 バイト
メールボックス
1 ステータス
/コントロールバイト
1 空白バイト
6 バイト
メールボックス
1 ステータス
/コントロールバイト
1 空白バイト
6 バイト
メールボックス
1 ステータス
/コントロールバイト
1 空白バイト
6 バイト
メールボックス
1 ステータス
/コントロールバイト
1 空白バイト
6 バイト
メールボックス
8 バイト
プロセスデータ
(フラグ、スレーブ
1/1A – スレーブ
15/15A)
4 バイト
プロセスデータ
(スレーブ 16/16A
– スレーブ. 23/23A)
4 バイト空白(予約)
8 バイト
プロセスデータ
(フラグ、スレーブ
1/1A – スレーブ
15/15A)
8 バイト
プロセスデータ
(フラグ、スレーブ
1/1A – スレーブ
15/15A)
8 バイト
プロセスデータ
(フラグ、スレーブ
1/1A – スレーブ
15/15A)
8 バイト
プロセスデータ
(フラグ、スレーブ
1/1A – スレーブ
15/15A)
8 バイト
プロセスデータ
(スレーブ 16/16A –
スレーブ 31/31A)
8 バイト
プロセスデータ
(スレーブ 16/16A –
スレーブ 31/31A)
8 バイト
プロセスデータ
(スレーブ 16/16A –
スレーブ 31/31A)
8 バイト
プロセスデータ
(スレーブ 16/16A –
スレーブ 31/31A)
f 後続モジュール用
空領域
後続モジュール用
空領域
8 バイト
プロセスデータ
(スレーブ 1B
– スレーブ 15B)
8 バイト
プロセスデータ
(スレーブ 1B
– スレーブ 15B)
8 バイト
プロセスデータ
(スレーブ 16B
– スレーブ 31B)
8 バイト
プロセスデータ
(スレーブ 1B
– スレーブ 15B)
8 バイト
プロセスデータ
(スレーブ 16B
– スレーブ 31B)
後続モジュール用
空領域
8 バイト空白(予約)
後続モジュール用
空領域
後続モジュール用
空領域
後続モジュール用
空領域
ここで、n 番目 PDO は ASi マスタモジュールで占有される、最初の PDO を表しま
す。これはステータス/コントロールバイト、空白 1 バイト、最大 6 バイトのメール
ボックスデータを含みます。
恒久的に重なったメールボックス長が 0 バイトであった場合、n 番目 PDO のみがス
テータス/コントロールバイトと空白 1 バイトを含みます。
もし ASi マスタモジュールのプロセスイメージが 12 バイトまたは 20 バイトの大き
さならば、最終 PDO は全部は占有されません。この後のモジュールは次の PDO か
ら始まります。
メモ
メールボックスのサイズが 6 バイトで、ASi スレーブが接続されてているとき、プロ
セスイメージのサイズが 40 バイトであれば、プロセスデータ全てを送信するのには
十分です。このときモジュールは 5 個の PDO を占有します。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
46•
750-655
ASi マスタモジュール
次に示すように、占有 PDO 数に対するプロセスイメージ長の割り当ては、オーバー
ラップ可メールボックス付操作モードで適用されます(モード 2)。
プロセス
イメージ長
n 番目 PDO
n+1 番目
PDO
n+2 番目
PDO
n+3 番目
PDO
n+4 番目
PDO
n+5 番目
PDO
n+6 番目
PDO
12 バイト
20 バイト
24 バイト
32 バイト
40 バイト
48 バイト
1 ステータス
/コントロールバイト
1 空白バイト
6 バイトメールボック
ス or 6 バイトプロセス
データ(フラグ、
スレーブ 1/1A
– スレーブ 11/11A)
4 バイト
プロセスデータ
(スレーブ 12/12A – ス
レーブ 19/19A)
4 バイト空白(予約)
1 ステータス
/コントロールバイト
1 空白バイト
6 バイトメールボック
ス or 6 バイトプロセス
データ(フラグ、
スレーブ 1/1A
– スレーブ 11/11A)
1 ステータス
/コントロールバイト
1 空白バイト
6 バイトメールボック
ス or 6 バイトプロセス
データ(フラグ、
スレーブ 1/1A
– スレーブ 11/11A)
1 ステータス
/コントロールバイト
1 空白バイト
6 バイトメールボック
ス or 6 バイトプロセス
データ(フラグ、
スレーブ 1/1A
– スレーブ 11/11A)
1 ステータス
/コントロールバイト
1 空白バイト
6 バイトメールボック
ス or 6 バイトプロセス
データ(フラグ、
スレーブ 1/1A
– スレーブ 11/11A)
1 ステータス
/コントロールバイト
1 空白バイト
6 バイトメールボック
ス or 6 バイトプロセス
データ(フラグ、
スレーブ 1/1A
– スレーブ 11/11A)
8 バイト
プロセスデータ
(スレーブ 12/12A
– スレーブ 27/27A)
8 バイト
プロセスデータ
(スレーブ 12/12A
– スレーブ 27/27A)
8 バイト
プロセスデータ
(スレーブ 12/12A
– スレーブ 27/27A)
8 バイト
プロセスデータ
(スレーブ 12/12A
– スレーブ 27/27A)
8 バイト
プロセスデータ
(スレーブ 12/12A
– スレーブ 27/27A)
4 バイト
プロセスデータ
(スレーブ 28/28A
– スレーブ. 3B)
4 バイト空白(予約)
8 バイト
プロセスデータ
(スレーブ 28/28A
– スレーブ 11B)
8 バイト
プロセスデータ
(スレーブ 28/28A
– スレーブ 11B)
8 バイト
プロセスデータ
(スレーブ 28/28A
– スレーブ 11B)
8 バイト
プロセスデータ
(スレーブ 28/28A
– スレーブ 11B)
後続モジュール用
空領域
後続モジュール用
空領域
8 バイト
プロセスデータ
(スレーブ 12B
– スレーブ 27B)
8 バイト
プロセスデータ
(スレーブ 12B
– スレーブ 27B)
2 バイト
プロセスデータ
(スレーブ 28B
– スレーブ 31B)
6 バイト空白(予約)
8 バイト
プロセスデータ
(スレーブ 12B
– スレーブ 27B)
2 バイト
プロセスデータ
(スレーブ 28B
– スレーブ 31B)
6 バイト空白(予約)
後続モジュール用
空領域
8 バイト空白(予約)
後続モジュール用
空領域
後続モジュール用
空領域
後続モジュール用
空領域
n 番目 PDO はメールボックスがオーバーラップされたとき、ステータス/コントロー
ルバイト、空白 1 バイトおよび 6 バイトのメールボックスデータを含みます。、ま
たはプロセスデータの最初の6バイトを含みます。後続の PDO は追加のプロセス
セータを含みます。
メモ
メールボックスがオーバーラップされるとき、プロセスデータの最初の6バイトに
アクセスすることはできません(フラグおよびスレーブ 1/1A∼11/11A)。
ASi マスタモジュールのプロセスイメージが 12、20、40 または 48 バイト長の場合、
最終 PDO は完全に占有はされません。このとき追加のモジュールは、次の PDO か
らスタートします。
このモジュールは 1x12…48 バイトで表されますので、ゲートウェイモジュール入力
用にオブジェクト 0x4200−0x4202 が、またゲートウェイモジュール出力用にオブ
ジェクト 0x4300−4302 が使用されます。従って各モジュールに対して、1 個のサブ
インデックスを占有します。サブインデックス 1 にはメールボックス長、サブイン
デックス 2 にはメールボックス、サブインデックス 3∼48 にはプロセスデータが入
ります。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
750-655
ASi マスマスタモジュール
4.1.1.1
47
例
ノードに入力/出力プロセスイメージとして、以下のモジュールを接続した例を考
えます。
3 x 750-402
1 x 750-452
1 x 750-655
1 x 750-550
1 x 750-452
1 x 750-550
1 x 750-452
1 x 750-504
各 4 ビット入力データ
4 バイト入力データ
12 バイト入力データおよび 12 バイト出力データ
4 バイト出力データ
4 バイト入力データ
4 バイト出力データ
4 バイト入力データ
4 ビット出力データ
PDO1∼PDO4 は標準のデジタル/アナログモジュール用に予約・占有されます。標
準のデジタル/アナログモジュール用はこれ以上の PDO を必要としません。ASi マ
スタモジュールは別として、特殊モジュールはこれ以上接続しません。
メールボックスサイズが 6 バイトの時、ASi マスタモジュールは 12 バイトのプロセ
スイメージを占有します。
よって、このモジュールは PDO5 および PDO6 に割り当てられます。PDO6 だけ 4
バイトのプロセスデータを含みます。
PDO7 以降は空バイト(追加モジュール用)なります。
プロセスイメージ内のデータ
バイト
内容
1
C/S
2
-
3
MB
4
MB
5
MB
6
MB
7
MB
8
MB
9
D1
10
D2
11
D3
C/S
コントロール/ステータスバイト
MB1-MB6 メールボックス バイト 1-バイト 6
D1-D4
プロセスデータ バイト 1-バイト 4
オブジェクトディクショナリのエントリ(0x4200-0x4202 または 0x4300-0x4302)
Sub-Index0
Sub-Index1
Sub-Index2
Sub-Index3
Sub-Index4
Sub-Index5
Sub-Index6
6(サブインデックス数)
8(メールボックスサイズ)
C/S
MB1 MB2 MB3 MB4 MB5 MB6
D1(プロセスデータフラグ + スレーブ 1/1A)
D2(プロセスデータスレーブ 2/2A + スレーブ 3/3A)
D3(プロセスデータスレーブ 4/4A + スレーブ 5/5A)
D4(プロセスデータスレーブ 6/6A + スレーブ 7/7A)
合計 7 つの ASi スレーブの ASi フラグ・プロセスイメージがこのコンフィグレー
ションにて通信する事ができます。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
12
D4
48•
750-655
ASi マスタモジュール
図 4.1.1-18:ASi マスタモジュール PDO 割付
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
750-655
ASi マスマスタモジュール
4.2
4.2.1
49
DeviceNet
プロセスイメージとのアクセス方法
DeviceNet マスタは、ASi データに 2 つの方法でアクセスできます。
アセンブリオブジェクトの pre-defined インスタンスを用いると、1 ノード内のデジ
タル/アナログの入力/出力データは 1 コマンドでマスタとの間で相互通信します。
その時マスタのアプリケーションは、メモリ内のデータをアドレス指定する事がで
きます。データはバスカプラ/コントローラにマッピングするのと同じやり方でマ
スタに保存されます。バイト単位のモジュール(アナログ/特殊モジュール)と
ビット単位のモジュール(デジタルモジュール)は、入力/出力イメージに応じて
バイトアレイのメモリにそれぞれ保存されます。任意のアレイや関連するメモリア
ドレスは、モジュールのタイプや接続位置から判断できます。
ASi マスタのデータは、Analog_Input_Point_Object または
Analog_Output_Point_Object を用いて直接アドレス指定する事ができます。各オブ
ジェクトのインスタンス番号はノード内のモジュールの位置で決まります。
4.2.1.1
例
ノードに入力/出力プロセスイメージとして、以下のモジュールを接続した例を考
えます。
3 x 750-402
1 x 750-452
1 x 750-655
1 x 750-550
1 x 750-452
1 x 750-550
1 x 750-452
1 x 750-504
各 4 ビット入力データ
4 バイト入力データ
12 バイト入力データおよび 12 バイト出力データ
4 バイト出力データ
4 バイト入力データ
4 バイト出力データ
4 バイト入力データ
4 ビット出力データ
メールボックスサイズが 6 バイトの時、ASi マスタモジュールは 12 バイトのプロセ
スイメージを占有します。メールボックスは固定構成(モード 1)です。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
50•
750-655
ASi マスタモジュール
図 4.2.1-19:ASi マスタモジュールアレイ割付
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
750-655
ASi マスマスタモジュール
4.3
51
Ethernet
4.3.1
MODBUS プロトコル
4.3.1.1
プロセスイメージとのアクセス方法
リード/ライトレジスタの機能を用いて ASi マスタのデータとアクセスします。レ
ジスタはブロック単位または個別に読出し、書込みができます。1 レジスタは 2 バイ
トです。
I/O モジュールのデータレジスタ割り付けは、モジュールの配置順やタイプによって
決まります。
レジスタは入力/出力データに応じて個々に書き込まれます。まず最初にバイト単
位のモジュール(アナログ/特殊モジュール)が割り付き、ビット単位のモジュー
ル(デジタルモジュール)が続きます(同じタイプのモジュールはバスカプラ/コ
ントローラに近い順に)。
ASi マスタモジュールに割り付けられる先頭の入力/出力レジスタには、ステータス
/コントロールバイトおよび空バイトが入ります。
固定構成メールボックスに設定した時のレジスタは、この後に割り付けられます。
オーバーラップ可メールボックスにセットアップしていると、このレジスタには
メールボックスまたはプロセスデータが入ります。
ASi マスタモジュールに関連するその他のレジスタは、残りのプロセスデータに入り
ます。
ブロック単位のアクセスでは、データは 1 コマンドで送信されます(例:FC3Read_Multiple_Registers, FC16-Write_Multiple_Registers, FC23Read/Write_Multiple_Registers)。送信されるレジスタの先頭アドレスとレジスタ数
はファンクションコールで指定されます。その時、単一のデータは高機能コント
ローラにてアクセスされます。
FC6 コマンド(Write_Single_Registers)は、単一レジスタと直接アクセスするため
に使用します。また、上記コマンドは送信レジスタ数を 1 にセットして使用する事
ができます。
4.3.1.1.1 例
ノードに入力/出力プロセスイメージとして、以下のモジュールを接続した例を考
えます。
3 x 750-402
1 x 750-452
1 x 750-655
1 x 750-550
1 x 750-452
1 x 750-550
1 x 750-452
1 x 750-504
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
各 4 ビット入力データ
4 バイト入力データ
12 バイト入力データおよび 12 バイト出力データ
4 バイト出力データ
4 バイト入力データ
4 バイト出力データ
4 バイト入力データ
4 ビット出力データ
52•
750-655
ASi マスタモジュール
メールボックスサイズが 6 バイトの時、ASi マスタモジュールは 12 バイトのプロセ
スイメージを占有します。メールボックスは固定構成(モード 1)です。
図 4.3.1-20:ASi マスタモジュールレジスタ割付
ASi マスタモジュールの入力データは、入力レジスタ 2∼7 にマッピングされます。
レジスタ 2 にはステータスバイトと空バイトが入ります。レジスタ 3∼5 にはメール
ボックスが入ります。レジスタ 6, 7 にはプロセスデータが入ります。
データは FC3(先頭アドレス:2, データ長:6)にて読み出す事ができます。
出力データは、出力レジスタ 0∼5 にマッピングされます。レジスタ 0 にはコント
ロールバイトと空バイトが入ります。レジスタ 1∼3 にはメールボックスが入ります。
レジスタ 4, 5 にはプロセスデータが入ります。
データは FC16(先頭アドレス:0, データ長:6)にて書き込む事ができます。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
750-655
ASi マスマスタモジュール
4.3.2
Ethernet/IP プロトコル
4.3.2.1
プロセスイメージとのアクセス方法
53
Ethernet/IP マスタは、ASi データに 2 つの方法でアクセスできます。
アセンブリオブジェクトの pre-defined インスタンスを用いると、1 ノード内のデジ
タル/アナログの入力/出力データは 1 コマンドでマスタとの間で相互通信します。
その時マスタのアプリケーションは、メモリ内のデータをアドレス指定する事がで
きます。データはバスカプラ/コントローラにマッピングするのと同じやり方でマ
スタに保存されます。バイト単位のモジュール(アナログ/特殊モジュール)と
ビット単位のモジュール(デジタルモジュール)は、入力/出力イメージに応じて
バイトアレイのメモリにそれぞれ保存されます。任意のアレイや関連するメモリア
ドレスは、モジュールのタイプや接続位置から判断できます。
ASi マスタのデータは、Analog_Input_Point_Object または
Analog_Output_Point_Object を用いて直接アドレス指定する事ができます。各オブ
ジェクトのインスタンス番号はノード内のモジュールの位置で決まります。
4.3.2.1.1 例
ノードに入力/出力プロセスイメージとして、以下のモジュールを接続した例を考
えます。
3 x 750-402
1 x 750-452
1 x 750-655
1 x 750-550
1 x 750-452
1 x 750-550
1 x 750-452
1 x 750-504
各 4 ビット入力データ
4 バイト入力データ
12 バイト入力データおよび 12 バイト出力データ
4 バイト出力データ
4 バイト入力データ
4 バイト出力データ
4 バイト入力データ
4 ビット出力データ
メールボックスサイズが 6 バイトの時、ASi マスタモジュールは 12 バイトのプロセ
スイメージを占有します。メールボックスは固定構成(モード 1)です。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
54•
750-655
ASi マスタモジュール
図 4.3.2-21:ASi マスタモジュールアレイ割付
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
750-655
ASi マスマスタモジュール
4.4
4.4.1
55
PROFIBUS DP
プロセスイメージとのアクセス方法
ASi マスタのデータは、PROFIBUS マスタのプロセスイメージを介してアクセスす
る事ができます。データの均一性を 12∼48 バイトのデータ長で確保するために、
データは適切なサイズのアレイを均一に読み/書きするシステムファンクションに
てマッピングされなければなりません。そうする事で、PLC プログラムはこのアレ
イのデータを処理する事ができます。
4.4.1.1
例
ノードに入力/出力プロセスイメージとして、以下のモジュールを接続した例を考
えます。
3 x 750-402
1 x 750-452
1 x 750-655
1 x 750-550
1 x 750-452
1 x 750-550
1 x 750-452
1 x 750-504
各 4 ビット入力データ
4 バイト入力データ
12 バイト入力データおよび 12 バイト出力データ
4 バイト出力データ
4 バイト入力データ
4 バイト出力データ
4 バイト入力データ
4 ビット出力データ
メールボックスサイズが 6 バイトの時、ASi マスタモジュールは 12 バイトのプロセ
スイメージを占有します。メールボックスは固定構成(モード 1)です。
PROFIBUS マスタでの I/O コンフィグレーションは以下の通りとなります。
機能
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
デジタル入力
デジタル入力
デジタル入力
デジタル入力
デジタル入力
デジタル入力
デジタル入力
デジタル入力
デジタル入力
デジタル入力
デジタル入力
デジタル入力
アナログ入力
アナログ入力
電源供給
ステータス/コントロール
メールボックス
メールボックス
メールボックス
データ
データ
電源供給
アナログ出力
アナログ出力
アナログ入力
アナログ入力
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
モジュール ID
750-402 4DI/24V DC/3.0ms 0x10
*750-402 4DI/24V DC/3.0ms 0x00
750-402 4DI/24V DC/3.0ms 0x10
750-452 2AI/0-20mA/Diff. 0x51
Power supply module
750-655 ASi Master 12Byte PA 0x8B
Power supply module
750-550 2AO/0-10V 0x61
750-452 2AI/0-20mA/Diff. 0x51
PI マスタ
入力
出力
IB12.0
IB12.1
IB12.2
IB12.3
IB12.4
IB12.5
IB12.6
IB12.7
IB13.0
IB13.1
IB13.2
IB13.3
IW0
IW2
IW20
IW22
IW24
IW26
IW28
IW30
-
IW4
IW6
QW10
QW12
QW14
QW16
QW18
QW20
QW0
QW2
56•
750-655
ASi マスタモジュール
No.
機能
モジュール ID
PI マスタ
入力
出力
QW4
750-550 2AO/0-10V 0x61
アナログ出力
QW6
アナログ出力
IW8
11
750-452 2AI/0-20mA/Diff. 0x51
アナログ入力
IW10
アナログ入力
12
Power supply module
電源供給
QB8.0
デジタル出力
13
750-504 4DO/24V DC/0.5A 0x20
QB8.1
デジタル出力
QB8.2
デジタル出力
QB8.3
デジタル出力
14
End Module
エンドモジュール
* 表に記載されたマスタアドレスはマスタコンフィグレーションにて与えられるプロセスデータの割り当てに
相当します。
10
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
750-655
ASi マスマスタモジュール
図 4.4.1-22:ASi マスタモジュールプロセイメージ割付
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
57
58•
5
750-655
ASi マスタモジュール
付録
5.1
Opcode
メールボックスコマンド概要
値
内容
IDEL
0x00
No order
コンフィグレーション
GET_LDS_A/B
0x46
Get_List_of_Detected_Slaves
READ_CDI
0x28
Read_Actual_Configuration
STORE_CDI
0x07
Store_Actual_Configuration
SET_PCD
0x25
Set_Permanent_Configuration
GET_PCD
0x26
Get_Permanent_Configuration
GET_LPS_A/B
0x44
Get_List_of_Projected_Slaves
SET_LPS_A/B
0x6B Set_List_of_Projected_Slaves
GET_LAS_A/B
0x45
Get_List_of_Activated_Slaves
パラメータ
GET_PP
0x01
Get_Permanent_Parameter
SET_PP
0x43
Set_Permanent_Parameter
READ_PI
0x03
Read_Permanent_from_Image
WRITE_P
0x02
Write_Parameter
STORE_PI
0x04
Store_Actual_Parameter_Image
GET_DELTA_A/B *)
0x57
Get_List_of_Config._Diff.
SLAVE_ADDR
0x0D Change_Slave_Address
診断
GET_FLAGS
0x47
Get_Flags
GET_LPF_A/B
0x3E Get_List_of_Peripheral_Failure
GET_LCS_A/B *)
0x6C Get_List_of_Corrupted_Slaves
GET_TEC_X *)
0x66
Get_Transm.error.counters_X-Slaves
動作モード
SET_OP_MODE
0x0C Set_Operation_Mode
SET_OFFLINE
0x0A Set_Off-Line_Mode
SET_DATA_EX
0x48
Set_Data_Exchange_Actual
SET_AAE
0x0B Set_Auto_Address_Enable
GET_LOS_A/B *)
0x61
Get_LOS
SET_LOS_A/B *)
0x6D Set_LOS
特別機能
WRITE_XID1
0x3F
Write_Extended_ID-Code_1
EXEC_CMD
0x49
Excute_Command
FP_PARAM *)
0x7D “Function Profile” Param.
FP_DATA *)
0x7E “Function Profile” Data
デジタルスレーブ
RD_SLV_DATA *)
0x5E Read_Slave_Data
WR_SLV_DATA *)
0x5F
Write_Slave_Data
16 ビットスレーブ
RD_7X_IN_A/B
0x50
Read_1_7.3-slave_In.data
WR_16BIT_OUT_S
0x6F
Write_16bit_Out.slaves
WR_7X_OUT
0x51
Write_1_7.3-slave_Out.data
RD_7X_OUT_A/B
0x52
Read_1_7.3-slave_Out.data
拡張 16 ビットスレーブ
WR_74_PARAM
0x5A Write_S_7.4-slave_Parameter
RD_74_PARAM
0x5B Read_S_7.4-slave_Parameter
RD_74_ID
0x5C Read_S_7.4-slave_ID-string
RD_74_DIAG
0x5D Read_S_7.4-slave_Diagnosis-string
ハウスキーピング
BUTTON *)
0x75
Disable_Pushbuttons
*)
ASi 規格に追加のコマンド
● 実行可能なコマンド
実行不可能なコマンド
A/B A/B スレーブまたはチャンネル間の切替で実行可能なコマンド
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
要求長
応答長
メールボックス長
頁
2
2
6
●
10
●
12
●
18
●
2
3
2
5
3
2
10
2
10
4
2
2
4
10
2
10
A/B
●
●
●
●
A/B
A/B
A/B
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
3
4
3
4
2
2
4
3
2
3
3
2
10
2
●
●
●
●
●
A/B
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
2
2
2
4
5
10
10
≧5
●
A/B
A/B
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
3
3
3
3
2
10
2
2
2
2
10
2
●
●
●
●
A/B
A/B
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
3
4
≧3
≧3
2
3
≧2
≧2
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
3
4
6
2
●
●
●
●
●
●
●
●
3
6
11
3
10
2
2
10
A/B
●
A/B
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
≧6
4
4
4
2
≧3
≧3
≧3
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
3
2
●
●
●
●
750-655
ASi マスマスタモジュール
5.2
5.2.1
59
メールボックスコマンド−参考
メールボックスコマンド
IDLE (IDEL, 0x00)
これは Opcpde0 での値なので命令は実行されません。
バイト
1
2
バイト
1
2
7
6
T
-
7
5
要求
4
3
0x00
2
1
0
2
1
0
-
6
5
T
応答
4
3
0x00
結果
Set parameter value (SET_PP, 0x43)
SET_PP:Set_Parmanent_Parameter
指定した ASi スレーブのパラメータ値はこのコマンドを使ってセットアップします。
ASi スレーブのパラメータは ASi マスタの不揮発性メモリに保存されます。
既にセットアップされている ASi スレーブのパラメータは、ASi マスタが起動するま
で ASi スレーブに転送されません。ASi スレーブのパラメータを一時的に変更したい
時は WRITE_PP コマンドを使用しなければなりません。
バイト
1
2
3
4
B
7
6
T
5
-
B
-
0
1
バイト
1
2
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
要求
4
3
0x43
2
1
0
スレーブアドレス
PP
標準 ASi スレーブ、または、アドレスレンジ A の拡張アドレスモードの ASi スレーブ
アドレスレンジ B の拡張アドレスモードの ASi スレーブ
7
T
6
5
応答
4
3
0x43
結果
2
1
0
60•
750-655
ASi マスタモジュール
Read set-up parameter value (GET_PP, 0x01)
GET_PP:Get_Parmanent_Parameter
このコマンドにて指定した ASi スレーブのパラメータ値を不揮発性メモリから読み
出します。
バイト
1
2
3
B
7
6
T
-
5
0
1
バイト
1
2
3
B
要求
4
3
0x01
2
1
0
スレーブアドレス
標準 ASi スレーブ、または、アドレスレンジ A の拡張アドレスモードの ASi スレーブ
アドレスレンジ B の拡張アドレスモードの ASi スレーブ
7
6
5
T
応答
4
3
0x01
結果
2
-
1
0
PP
Write parameter value (WRITE_P, 0x02)
WRITE_P:Write_Parameter
このコマンドにて、パラメータ値をパラメータリストの適切な位置に侵入し、指定
した ASi スレーブへ転送します。
このパラメータは ASi マスタの不揮発性メモリに保存されます。
パラメータの設定は SET_PP コマンドを使用しなくてはなりません。
ASi スレーブはパラメータ値を受信後、”スレーブレスポンス”として現在のパラメー
タ値をデータで返信します。この値は転送したパラメータ値と異なる事もあります。
バイト
1
2
3
4
B
7
6
T
-
5
-
B
-
0
1
バイト
1
2
3
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
要求
4
3
0x02
2
1
0
スレーブアドレス
パラメータ
標準 ASi スレーブ、または、アドレスレンジ A の拡張アドレスモードの ASi スレーブ
アドレスレンジ B の拡張アドレスモードの ASi スレーブ
7
6
5
T
-
応答
4
3
2
1
0
0x02
結果
スレーブレスポンス
750-655
ASi マスマスタモジュール
61
Read parameter value (READ_PI, 0x03)
READ_PI:Read_Parameter
このコマンドは、適切なスレーブ用にパラメータリストから現在のパラメータ値を
返信します。パラメータがマスタのリストから読み込まれる時、この値と WRITE_P
コマンドからのスレーブレスポンスとを混同してはいけません。
バイト
1
2
3
B
7
6
T
5
-
0
1
バイト
1
2
3
B
要求
4
3
0x03
2
1
0
スレーブアドレス
標準 ASi スレーブ、または、アドレスレンジ A の拡張アドレスモードの ASi スレーブ
アドレスレンジ B の拡張アドレスモードの ASi スレーブ
7
6
5
T
応答
4
3
0x03
結果
2
-
1
0
PI
Set actual parameter value (STORE_PI, 0x04)
STORE_PI:Store_Actual_Parameter
このコマンドは、不揮発性メモリにある現在のパラメータ値に設定したパラメータ
値を上書きします。全ての ASi スレーブの現在のパラメータはこのコマンドでセッ
トアップします。
バイト
1
2
バイト
1
2
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
7
6
T
-
7
T
6
5
要求
4
3
0x04
2
1
0
2
1
0
-
5
応答
4
3
0x04
結果
62•
750-655
ASi マスタモジュール
Set configuration data (SET_PCD, 0x25)
SET_PCD:Set_Permanent_Configuration
このコマンドにて、指定された ASi スレーブに対して以下のコンフィグレーション
データをセットアップします。
・I/O コンフィグレーション
・ID コード
・拡張 ID コード 1
・拡張 ID コード 2
コンフィグレーションデータは ASi マスタの不揮発性メモリに保存されます。この
コンフィグレーションデータ(および LPS, SET_LPS コマンド参照)を基に、ASi
マスタは ASi ネットワークに現在接続されたスレーブのコンフィグレーションデー
タと比較してコンフィグレーションエラーがあるかどうかを確認します。
このコマンドは、ノーマルモードに戻るために、ASi マスタのオフラインフェースへ
の変更や続く再スタートにで実行されます。このコマンドはセットアップモードで
のみ実行されます。
指定された ASi スレーブが拡張 ID コードに対応していなければ、Fhex の値は xID1,
xID2 と指定されなければなりません。
バイト
1
2
3
4
5
B
7
6
T
-
5
-
B
xID2
ID
0
1
バイト
1
2
要求
4
3
0x25
2
1
0
スレーブアドレス
XID1
I0
標準 ASi スレーブ、または、アドレスレンジ A の拡張アドレスモードの ASi スレーブ
アドレスレンジ B の拡張アドレスモードの ASi スレーブ
7
6
5
T
応答
4
3
0x25
結果
2
1
0
Read set configuration data (GET_PCD, 0x26)
GET_PCD:Get_Permanent_Configuration
このコマンドは、指定された ASi スレーブ用にセットアップされた以下のコンフィ
グレーションデータを返します。
・I/O コンフィグレーション
・ID コード
・拡張 ID コード 1
・拡張 ID コード 2
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
750-655
ASi マスマスタモジュール
バイト
1
2
3
B
7
6
T
5
-
0
1
バイト
1
2
3
4
B
要求
4
3
0x26
2
1
63
0
スレーブアドレス
標準 ASi スレーブ、または、アドレスレンジ A の拡張アドレスモードの ASi スレーブ
アドレスレンジ B の拡張アドレスモードの ASi スレーブ
7
6
5
T
応答
4
3
0x26
結果
2
xID2
ID
1
0
XID1
I0
Set actual configuration data (STORE_CDI, 0x07)
STORE_CDI:Store_Actual_Configuration
ASi ネットワーク上で検知された全ての ASi スレーブの”Actual”コンフィグレーショ
ンデータ(I/O コンフィグレーション, ID コード, 拡張 ID コード 1,2)は、このコマン
ドにて、”Require”コンフィグレーションとして不揮発性メモリに保存されます。ア
クティブスレーブリスト(LAS)は同様に予約済スレーブリスト(LPS)に組み入れられ
ます。
このコマンドが実行されると、ASi 回路は ASi マスタをオフラインフェーズに切り替
え、ノーマルモード(ASi マスタ再スタート)に戻ります。
このコマンドはセットアップモードでのみ実行されます。
バイト
1
2
バイト
1
2
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
7
6
T
-
7
6
T
5
要求
4
3
0x07
2
1
0
2
1
0
-
5
応答
4
3
0x07
結果
64•
750-655
ASi マスタモジュール
Read actual configuration data (READ_CDI, 0x28)
READ_PCD:Read_Actual_Configuration
このコマンドにて、ASi 回路上で ASi マスタによってアドレスをふられた ASi スレー
ブ用の以下のコンフィグレーションデータを読み出します。
・I/O コンフィグレーション
・ID コード
・拡張 ID コード 1
・拡張 ID コード 2
このコンフィグレーションデータは ASi スレーブ製造業者により定義されています。
バイト
1
2
3
B
7
6
T
-
5
0
1
バイト
1
2
3
4
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
B
要求
4
3
0x28
2
1
0
スレーブアドレス
標準 ASi スレーブ、または、アドレスレンジ A の拡張アドレスモードの ASi スレーブ
アドレスレンジ B の拡張アドレスモードの ASi スレーブ
7
6
5
T
xID2
ID
応答
4
3
0x28
結果
2
1
XID1
I0
0
750-655
ASi マスマスタモジュール
65
Set up LPS (SET_LPS_A/B, 0x6B)
このコマンドにて、予約済スレーブリスト(LPS) をマスタの不揮発性メモリに転送し
ます。
このコマンドが実行されると、ASi 回路は ASi マスタをオフラインフェーズに切り替
え、ノーマルモード(ASi マスタ再スタート)に戻ります。
このコマンドはセットアップモードでのみ実行されます。
A/B スレーブ切替を使用して、このコマンドは 6 バイトメールボックスにも使用する
事ができます。A/B フラグがセットされていなければ、最初に A スレーブのデータが
送信され、後に B スレーブのデータが続きます。A/B フラグがセットされていると、、
最初に B スレーブのデータが送信され、後に A スレーブのデータが続きます。
メ モ
6 バイトメールボックスを持つスレーブ全てのデータを送信するために、コマンドは
一旦 A/B=0 で実行し、A/B=1 にして実行しなければなりません。
バイト
1
2
3
…
6
7
…
10
バイト
1
2
3
…
6
7
…
10
バイト
1
2
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
7
6
T
7A
0
6A
31A
7B
30A
6B
要求(A/B=0)
5
4
3
0x6B
0
5A
4A
3A
…
29A 28A 27A
5B
4B
3B
31B
30B
29B
7
6
T
7B
28B
27B
2
1
0
2A
1A
-
26A
2B
25A
1B
24A
-
26B
25B
24B
2
1
0
0
6B
要求(A/B=1)
5
4
3
0x6B
1
5B
4B
3B
2B
1B
-
31B
7A
30B
6A
29B
5A
28B
4A
27B
3A
26B
2A
25B
1A
24B
-
31A
30A
29A
28A
27A
26A
25A
24A
2
1
0
7
T
6
5
応答
4
3
0x6B
結果
66•
750-655
ASi マスタモジュール
Read LPS (GET_LPS_A/B, 0x44)
このコマンドにて、予約済スレーブリスト(LPS) を ASi マスタから読み出します。
A/B スレーブ切替を使用して、このコマンドは 6 バイトメールボックスにも使用する
事ができます。A/B フラグがセットされていなければ、最初に A スレーブのデータが
送信され、後に B スレーブのデータが続きます。A/B フラグがセットされていると、、
最初に B スレーブのデータが送信され、後に A スレーブのデータが続きます。
メ モ
6 バイトメールボックスを持つスレーブ全てのデータを送信するために、コマンドは
一旦 A/B=0 で実行し、A/B=1 にして実行しなければなりません。
バイト
1
2
バイト
1
2
3
…
6
7
…
10
バイト
1
2
3
…
6
7
…
10
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
7
6
5
T
0
A/B
7
6
T
7A
6A
31A
7B
31B
要求
4
3
0x44
2
1
0
2
1
0
-
2A
1A
-
30A
6B
応答(A/B=0)
5
4
3
0x44
結果
5A
4A
3A
…
29A 28A 27A
5B
4B
3B
26A
2B
25A
1B
24A
-
30B
29B
26B
25B
24B
28B
27B
7
6
T
7B
6B
応答(A/B=1)
5
4
3
0x44
結果
5B
4B
3B
31B
7A
30B
6A
29B
5A
28B
4A
27B
3A
26B
2A
25B
1A
24B
-
31A
30A
29A
28A
27A
26A
25A
24A
2
1
0
2B
1B
-
750-655
ASi マスマスタモジュール
67
Read LAS (READ_LAS_A/B, 0x45)
このコマンドにて、アクティブスレーブリスト(LPS) を ASi マスタから読み出します。
A/B スレーブ切替を使用して、このコマンドは 6 バイトメールボックスにも使用する
事ができます。A/B フラグがセットされていなければ、最初に A スレーブのデータが
送信され、後に B スレーブのデータが続きます。A/B フラグがセットされていると、、
最初に B スレーブのデータが送信され、後に A スレーブのデータが続きます。
メ モ
6 バイトメールボックスを持つスレーブ全てのデータを送信するために、コマンドは
一旦 A/B=0 で実行し、A/B=1 にして実行しなければなりません。
バイト
1
2
バイト
1
2
3
…
6
7
…
10
バイト
1
2
3
…
6
7
…
10
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
7
6
5
T
0
A/B
7
6
T
7A
6A
31A
7B
31B
要求
4
3
0x45
2
1
0
2
1
0
-
2A
1A
-
30A
6B
応答(A/B=0)
5
4
3
0x45
結果
5A
4A
3A
…
29A 28A 27A
5B
4B
3B
26A
2B
25A
1B
24A
-
30B
29B
26B
25B
24B
28B
27B
7
6
T
7B
6B
応答(A/B=1)
5
4
3
0x45
結果
5B
4B
3B
31B
7A
30B
6A
29B
5A
28B
4A
27B
3A
26B
2A
25B
1A
24B
-
31A
30A
29A
28A
27A
26A
25A
24A
2
1
0
2B
1B
-
68•
750-655
ASi マスタモジュール
Read LDS (GET_LDS_A/B, 0x46)
このコマンドにて、検出済スレーブリスト(LDS) を ASi マスタから読み出します。
A/B スレーブ切替を使用して、このコマンドは 6 バイトメールボックスにも使用する
事ができます。A/B フラグがセットされていなければ、最初に A スレーブのデータが
送信され、後に B スレーブのデータが続きます。A/B フラグがセットされていると、、
最初に B スレーブのデータが送信され、後に A スレーブのデータが続きます。
メ モ
6 バイトメールボックスを持つスレーブ全てのデータを送信するために、コマンドは
一旦 A/B=0 で実行し、A/B=1 にして実行しなければなりません。
バイト
1
2
バイト
1
2
3
…
6
7
…
10
バイト
1
2
3
…
6
7
…
10
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
7
6
5
T
0
A/B
7
6
T
7A
6A
31A
7B
31B
要求
4
3
0x46
2
1
0
2
1
0
-
2A
1A
-
30A
6B
応答(A/B=0)
5
4
3
0x46
結果
5A
4A
3A
…
29A 28A 27A
5B
4B
3B
26A
2B
25A
1B
24A
-
30B
29B
26B
25B
24B
28B
27B
7
6
T
7B
6B
応答(A/B=1)
5
4
3
0x46
結果
5B
4B
3B
31B
7A
30B
6A
29B
5A
28B
4A
27B
3A
26B
2A
25B
1A
24B
-
31A
30A
29A
28A
27A
26A
25A
24A
2
1
0
2B
1B
-
750-655
ASi マスマスタモジュール
69
Read flags (GET_FLAGS, 0x47)
このコマンドにて、ASi 規格にて許可されているフラグを ASi マスタから読み出しま
す。
バイト
1
2
バイト
1
2
3
6
7
Pok
S0
AAs
AAv
CA
NA
APF
OR
Cok
AAe
OL
DX
7
6
T
0
7
6
T
OR
APF
5
要求
4
3
0x47
2
1
0
2
1
0
AAs
AAe
S0
OL
Pok
Cok
DX
-
応答
4
3
0x47
応答
NA
CA
AAv
Periphery OK
LDS.0
Auto_Address_Assign
5
ASi スレーブが周辺機器異常の信号を出力
動作アドレス 0 の ASi スレーブが存在
自動アドレス割付可能
(AUTO_ADDR_ENABLE=1 で, 不正な ASi スレーブが ASi
ネットワークに接続されていない)
Auto_Address_Available
自動アドレス割付可能
(ASi スレーブが 1 つだけ現在異常)
Configuration_Active
1
セットアップモード
0
プロテクトモード
Normal_Operation__Active ASi マスタがノーマルモード
APF
ASi 通信線の電圧が低すぎる
Offline_Ready
ASi マスタがオフラインフェーズ
Config_OK
要求コンフィグレーション(セットコンフィグレーション)と
現在のコンフィグレーションが一致
Auto_Address_Enable
自動アドレス割付がユーザによって抑制(=0)されているか
可能(=1)としているか表示
Offline
現在オフライン動作状態、または、以前オフライン動作状態
Data_Exchange_Active
1
データ交換フェーズで ASi スレーブとデータ交換
0
データ交換はおこなわない(ReadID テレグラムが
データテレグラムの代わりに送られる。)
オフラインフェーズの ASi マスタにて SET 可能
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
70•
750-655
ASi マスタモジュール
Set operating made (SET_OP_MODE, 0x0C)
SET_OP_MODE:Set_Operation_Mode
このコマンドにて、セットアップモードかプロテクトモードの選択がおこなえます。
ASi マスタは、コミッショニング(セットアップ時)中だけセットアップモードで動
作します。デフォルトではプロテクトモードで動作します。
プロテクトモードでは、一致した(検出された ASi スレーブの I/O コンフィグレー
ションや ID コードがセットアップ値と一致)LPS や要求コンフィグレーションや現
在のコンフィグレーションに印をつけた ASi スレーブだけがアクティブになります。
検出済 ASi スレーブ全て(アドレス 0 スレーブは除く)は、セットアップモードで
アクティブになります。これは要求コンフィグレーションと現在のコンフィグレー
ションとで違いがある ASi スレーブでも適用されます。
“動作モード”ビットは不揮発性メモリに保存されます。すなわち、スタートアップ/
再スタートの操作でさえ保存します。
セットアップモードからプロテクトモードへ切り替える時は、ASi マスタは再スター
トします。(オフラインモードに移行してからオンラインモードに切り替わる)
メ モ
動作アドレス 0 の ASi スレーブが LDS 内に存在すると、ASi マスタをセットアップ
モードからプロテクトモードに切り替える事ができません。
バイト
1
2
3
7
6
T
-
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
要求
4
3
0x0C
2
1
0
2
1
0
動作モード
0
1
動作モード
バイト
1
2
5
7
T
プロテクトモード
セットアップモード
6
5
応答
4
3
0x0C
結果
750-655
ASi マスマスタモジュール
71
Set offline made (SET_OFFLINE, 0x0A)
このコマンドにて、オンラインモードかオフラインモードの選択がおこなえます。
オンラインモードとは ASi マスタの動作のノーマルモードにあたります。この場合、
以下の指示をサイクリックに処理します。
z
いわゆるデータ交換フェーズにて、LAS の ASi スレーブ全ての出力データ
フィールドはスレーブの出力に転送されます。転送でエラーが無ければ、アドレ
ス割付された ASi スレーブはマスタへ入力値を渡します。
z
これは、存在する ASi スレーブの探索を実行し新しく追加された ASi スレーブ
を LDS または LAS に加える取得フェーズに従います。
z
例えばパラメータ書き込みの様なユーザによっておこなわれる指示は、管理
フェーズにて実行されます。
オフラインモードでは、ASi マスタはユーザからの指示でのみ処理します(ASi ス
レーブを強制的にアドレス指定をする指令はエラーで拒絶されます)。ASi スレーブ
とはサイクリックにデータ交換する事はできません。
ASi 回路はオフラインでは安全状態となります。
“オフライン”ビット=TRUE はずっと保存されません。ASi マスタはもう一度オンライ
ンモードにしてスタートアップ/再スタートします。
バイト
1
2
3
7
6
T
-
要求
4
3
0x0A
2
1
0
オフライン
0
0 以外
オフライン
バイト
1
2
5
7
6
マスタはオフラインフェーズを残している
マスタはオフラインフェーズに切り替わっている
5
T
応答
4
3
0x0A
結果
2
1
0
Set data exchange (SET_DATA_EX, 0x48)
このコマンドにて、ASi マスタと ASi スレーブのデータ交換が可能となります。
バイト
1
2
3
7
6
T
-
データ交換可能
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
0
1
5
要求
4
3
0x48
データ交換可能
データ交換不可能
データ交換可能
2
1
0
72•
750-655
ASi マスタモジュール
バイト
1
2
7
6
5
T
応答
4
3
0x48
結果
2
1
0
Change AS-Interface slave address (SLAVE_ADDR, 0x0D)
SLAVE_ADDR:Change_Slave_Address
このコマンドにて、ASi スレーブのアドレスを変更する事ができます。
このコマンドは、主に ASi ネットワークにデフォルトアドレス 0 の新しい ASi ス
レーブを追加する時に使用されます。この場合、アドレスの変更は”旧 ASi スレーブ
アドレス”(=0)から”新 ASi スレーブアドレス”に実行されます。
変更は以下の条件が成立した時のみおこなわれます。
z
”旧 ASi スレーブアドレス”を持つ ASi スレーブが 1 つだけ存在
z
旧 ASi スレーブアドレスが 0 ではない時、アドレス 0 の ASi スレーブが必ず同
時に接続されている
z
”新 ASi スレーブアドレス”が有効
z
”新 ASi スレーブアドレス”を持つ ASi スレーブが存在しない
メ モ
ASi スレーブアドレスを変更する時、ASi スレーブはリセットされません。すなわ
ち、ASi スレーブの出力データは新データが新アドレスになるまで保存されません。
バイト
1
2
3
4
B
7
6
T
-
0
1
バイト
1
2
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
5
B
B
要求
4
3
0x0D
2
1
0
旧 ASi スレーブアドレス
新 ASi スレーブアドレス
標準 ASi スレーブ、または、アドレスレンジ A の拡張アドレスモードの ASi スレーブ
アドレスレンジ B の拡張アドレスモードの ASi スレーブ
7
T
6
5
応答
4
3
0x0D
結果
2
1
0
750-655
ASi マスマスタモジュール
73
Set automatic addressing (SET_AAE, 0x0B)
このコマンドにて、”自動アドレス設定”機能を有効/無効にする事ができます。
“自動アドレス設定有効”ビットは不揮発性メモリに保存されます。すなわち、ASi マ
スタのスタートアップ/再スタートで保存されます。
バイト
1
2
3
6
5
T
-
自動アドレス設定有効
0
1
オフライン
バイト
1
2
要求
4
3
0x0B
7
7
2
1
0
1
0
1
0
1
0
自動アドレス設定有効
自動アドレス設定無効
6
5
T
応答
4
3
0x0B
結果
2
Execute_Command (EXEC_CMD, 0x49)
バイト
1
2
3
バイト
1
2
3
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
7
6
5
6
5
T
7
T
要求
4
3
2
0x49
スレーブアドレス
コマンド
応答
4
3
2
0x49
結果
レスポンスデータ
74•
750-655
ASi マスタモジュール
Read peripheral error list (GET_LPS_A/B, 0x3E)
このコマンドにて、ASi スレーブより発信される周辺機器エラーリスト(LPF)を ASi
マスタから読み出します。LPF は ASi マスタにより周期的に更新されます。もし ASi
スレーブが接続された周辺機器からのエラー(例:断線)を発信している時は、ASi
スレーブの取扱説明書を参照ください。
A/B スレーブ切替を使用して、このコマンドは 6 バイトメールボックスにも使用する
事ができます。A/B フラグがセットされていなければ、最初に A スレーブのデータが
送信され、後に B スレーブのデータが続きます。A/B フラグがセットされていると、、
最初に B スレーブのデータが送信され、後に A スレーブのデータが続きます。
メ モ
6 バイトメールボックスを持つスレーブ全てのデータを送信するために、コマンドは
一旦 A/B=0 で実行し、A/B=1 にして実行しなければなりません。
バイト
1
2
バイト
1
2
3
…
6
7
…
10
バイト
1
2
3
…
6
7
…
10
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
7
6
5
T
0
A/B
7
6
T
7A
6A
31A
7B
要求
4
3
0x3E
2
1
0
2
1
0
-
2A
1A
-
30A
6B
応答(A/B=0)
5
4
3
0x3E
結果
5A
4A
3A
…
29A 28A 27A
5B
4B
3B
26A
2B
25A
1B
24A
-
31B
30B
29B
26B
25B
24B
7
6
T
7B
28B
27B
2
1
0
6B
応答(A/B=1)
5
4
3
0x3E
結果
5B
4B
3B
2B
1B
-
31B
7A
30B
6A
29B
5A
28B
4A
27B
3A
26B
2A
25B
1A
24B
-
31A
30A
29A
28A
27A
26A
25A
24A
750-655
ASi マスマスタモジュール
75
Write Extended_ID-Code_1 (WRITE_XID1, 0x3F)
WRITE_XID1:Write_Extended_ID-Code_1
このコマンドにて、アドレス 0 の ASi スレーブの拡張 ID1 コードを ASi ライン経由
で直接書き込む事ができます。このコマンドは診断を目的に使用されるもので、マ
スタがノーマル動作では実行できません。
ASi マスタは妥当なチェックをせずに ASi スレーブに拡張 ID1 コードを渡します。
バイト
1
2
3
7
6
T
-
5
要求
4
3
0x3F
7
6
1
0
拡張 ID コード 1
-
バイト
1
2
2
5
T
応答
4
3
0x3F
結果
2
1
0
Read_Slave_Data (RD_SLV_DATA, 0x5E)
このコマンドにて、スレーブの入力や出力データだけでなくパラメータデータやコ
ンフィグレーショデータを読み出します。
バイト
1
2
3
B
6
T
-
0
1
バイト
1
2
3
4
5
6
ODI
IDI
PP
PI
CDI
7
5
B
2
1
0
スレーブアドレス
標準 ASi スレーブ、または、アドレスレンジ A の拡張アドレスモードの ASi スレーブ
アドレスレンジ B の拡張アドレスモードの ASi スレーブ
7
6
5
T
ODI
PP
CDI, ID2
CDI, ID
Output data
Input data
Permanent parameters
Current parameters
Current configuration
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
要求
4
3
0x5E
応答
4
3
0x5E
結果
2
1
IDI
PI
CDI, ID1
CDI, I0
出力データ
入力データ
指定したパラメータ
現在のパラメータ
現在のコンフィグレーション
0
76•
750-655
ASi マスタモジュール
Write_Slave_Data (WR_SLV_DATA, 0x5F)
このコマンドにて、ASi スレーブの出力データを書き込みます。
バイト
1
2
3
4
B
ODI
7
6
T
5
-
B
-
要求
4
3
0x5F
2
1
0
スレーブアドレス
ODI
0
標準 ASi スレーブ、または、アドレスレンジ A の拡張アドレスモードの ASi スレーブ
1
アドレスレンジ B の拡張アドレスモードの ASi スレーブ
Output data
出力データ
バイト
1
2
7
6
5
T
応答
4
3
0x5F
結果
2
1
0
Read 1 7.3-Slave in Data (RD_7X_IN_A/B, 0x50)
このコマンドにて、スレーブプロファイル 7.3 に従ってセットアップされた 4 チャン
ネル ASi アナログ入力スレーブの 16 ビットデータを読み出す事ができます。
A/B スレーブ切替を使用して、このコマンドは 6 バイトメールボックスにも使用する
事ができます。A/B フラグがセットされていなければ、チャンネル 1、チャンネル 2、
チャンネル 3、チャンネル 4 という順番で送信されます。A/B フラグがセットされて
いると、チャンネル 3、チャンネル 4、チャンネル 1、チャンネル 2 という順番で送
信されます。
メ モ
6 バイトメールボックスを持つスレーブ全てのデータを送信するために、コマンドは
一旦 A/B=0 で実行し、A/B=1 にして実行しなければなりません。
バイト
1
2
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
7
6
5
T
0
A/B
要求
4
3
0x50
2
-
1
0
750-655
ASi マスマスタモジュール
バイト
1
2
3
…
6
7
…
10
バイト
1
2
3
…
6
7
…
10
7
6
T
7
6
T
応答(A/B=0)
5
4
3
2
0x50
結果
チャンネル 1, 上位バイト
…
チャンネル 2, 下位バイト
チャンネル 3, 上位バイト
…
チャンネル 4, 下位バイト
応答(A/B=1)
5
4
3
2
0x50
結果
チャンネル 3, 上位バイト
…
チャンネル 4, 下位バイト
チャンネル 1, 上位バイト
…
チャンネル 2, 下位バイト
1
0
1
0
77
Write 1 7.3-Slave out Data (WR_7X_OUT, 0x51)
このコマンドにて、スレーブプロファイル 7.3 に従ってセットアップされた 4 チャン
ネル ASi アナログ出力スレーブの 16 ビットデータを書き込む事ができます。
バイト
1
2
3
4
…
11
バイト
1
2
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
7
6
T
-
7
T
6
5
要求
4
3
0x51
2
1
0
0
スレーブアドレス
チャンネル 1, 上位バイト
…
チャンネル 4, 下位バイト
5
応答
4
3
0x51
結果
2
1
0
78•
750-655
ASi マスタモジュール
Write_16bit_Output_Slave (WR_16BIT_OUT_S , 0x61)
このコマンドにて、スレーブプロファイル 7.3 に従ってセットアップされた ASi アナ
ログ出力スレーブのあるチャンネルの 16 ビットデータを書き込む事ができます。
このコマンドは 6 バイトメールボックスにも使用する事ができます。
バイト
1
2
3
4
5
6
バイト
1
2
7
6
T
-
0
5
要求
4
3
0x6F
2
6
0
スレーブアドレス
チャンネル n, 上位バイト
チャンネル n, 下位バイト
7
1
5
T
応答
4
3
0x6F
結果
2
チャンネル No.n
1
0
Read 1 7.3-Slave out Data (RD_7X_OUT_A/B, 0x52)
このコマンドにて、スレーブプロファイル 7.3 に従ってセットアップされた 4 チャン
ネル ASi アナログ出力スレーブの 16 ビットデータを読み出す事ができます。
A/B スレーブ切替を使用して、このコマンドは 6 バイトメールボックスにも使用する
事ができます。A/B フラグがセットされていなければ、チャンネル 1、チャンネル 2、
チャンネル 3、チャンネル 4 という順番で送信されます。A/B フラグがセットされて
いると、チャンネル 3、チャンネル 4、チャンネル 1、チャンネル 2 という順番で送
信されます。
メ モ
6 バイトメールボックスを持つスレーブ全てのデータを送信するために、コマンドは
一旦 A/B=0 で実行し、A/B=1 にして実行しなければなりません。
バイト
1
2
3
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
7
6
5
T
-
A/B
0
-
要求
4
3
0x52
2
1
スレーブアドレス
0
750-655
ASi マスマスタモジュール
バイト
1
2
3
…
6
7
…
10
バイト
1
2
3
…
6
7
…
10
7
6
T
7
6
T
応答(A/B=0)
5
4
3
2
0x52
結果
チャンネル 1, 上位バイト
…
チャンネル 2, 下位バイト
チャンネル 3, 上位バイト
…
チャンネル 4, 下位バイト
応答(A/B=1)
5
4
3
2
0x52
結果
チャンネル 3, 上位バイト
…
チャンネル 4, 下位バイト
チャンネル 1, 上位バイト
…
チャンネル 2, 下位バイト
1
0
1
0
79
Read delta list (GET_DELTA_A/B, 0x57)
このコマンドにて、コンフィグレーションエラーのスレーブアドレスリスト(デル
タリスト)を読み出す事ができます。
A/B スレーブ切替を使用して、このコマンドは 6 バイトメールボックスにも使用する
事ができます。A/B フラグがセットされていなければ、チャンネル 1、チャンネル 2、
チャンネル 3、チャンネル 4 という順番で送信されます。A/B フラグがセットされて
いると、チャンネル 3、チャンネル 4、チャンネル 1、チャンネル 2 という順番で送
信されます。
メ モ
6 バイトメールボックスを持つスレーブ全てのデータを送信するために、コマンドは
一旦 A/B=0 で実行し、A/B=1 にして実行しなければなりません。
バイト
1
2
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
7
6
5
T
0
A/B
要求
4
3
0x57
2
-
1
0
80•
750-655
ASi マスタモジュール
バイト
1
2
3
…
6
7
…
10
バイト
1
2
3
…
6
7
…
10
7
6
T
7A
6A
31A
7B
30A
6B
応答(A/B=0)
5
4
3
0x57
結果
5A
4A
3A
…
29A 28A 27A
5B
4B
3B
31B
30B
29B
7
6
T
7B
28B
27B
2
1
0
2A
1A
-
26A
2B
25A
1B
24A
-
26B
25B
24B
2
1
0
6B
応答(A/B=1)
5
4
3
0x57
結果
5B
4B
3B
2B
1B
-
31B
7A
30B
6A
29B
5A
28B
4A
27B
3A
26B
2A
25B
1A
24B
-
31A
30A
29A
28A
27A
26A
25A
24A
WR_74_PARAM (WR_74_PARAM, 0x5A)
このコマンドにて、スレーブプロファイル 7.4 に従ってセットアップされたスレーブ
のパラメータ文字列を書き込む事ができます。文字列はメールボックスより長くす
る事ができるので、最初にバッファに部分的に書き込まれ、その時だけスレーブに
送信します。
n は部分的な文字列長で、インデックス i からバッファに書き込まれています。
i=0 の時、スレーブに文字列を送信します。
バイト
1
2
3
4
5
6
…
n+5
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
要求
4
3
0x5A
7
6
5
2
T
-
スレーブアドレス
i
n
バッファバイト i
…
バッファバイト i + n-1
1
0
750-655
ASi マスマスタモジュール
バイト
1
2
7
6
5
T
応答
4
3
0x5A
結果
2
1
81
0
RD_74_PARAM (RD_74_PARAM, 0x5B)
このコマンドにて、スレーブプロファイル 7.4 に従ってセットアップされたスレーブ
のパラメータ文字列を読み込む事ができます。文字列はメールボックスより長くす
る事ができるので、最初にバッファに保存されて、その内容をインデックス I から部
分的に読み込む事ができます。
バッファの先頭バイトは読み込まれた文字列長で定義しています。
i=0 の時、文字列はスレーブに読み込まれます。さもなければこのコマンドが保存先
から反応するので、結果として変わりなくデータを読み込む事ができます。
バイト
1
2
3
4
バイト
1
2
3
…
n+2
7
6
T
-
7
T
6
5
要求
4
3
0x5B
2
1
0
1
0
スレーブアドレス
i
応答(A/B=0)
5
4
3
2
0x5B
結果
バッファバイト i
…
バッファバイト i + n-1
RD_74_ID (RD_74_ID, 0x5C)
このコマンドにて、スレーブプロファイル 7.4 に従ってセットアップされたスレーブ
の ID 文字列を読み込む事ができます。文字列はメールボックスより長くする事がで
きるので、最初にバッファに保存されて、その内容をインデックス I から部分的に読
み込む事ができます。
バッファの先頭バイトは読み込まれた文字列長で定義しています。
i=0 の時、文字列はスレーブに読み込まれます。さもなければこのコマンドが保存先
から反応するので、結果として変わりなくデータを読み込む事ができます。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
82•
750-655
ASi マスタモジュール
バイト
1
2
3
4
バイト
1
2
3
…
n+2
7
6
T
-
7
6
T
5
要求
4
3
0x5B
2
1
0
1
0
スレーブアドレス
i
応答
4
3
2
0x5B
結果
バッファバイト i
…
バッファバイト i + n-1
5
RD_74_DIAG (RD_74_DIAG, 0x5D)
このコマンドにて、スレーブプロファイル 7.4 に従ってセットアップされたスレーブ
の診断文字列を読み込む事ができます。文字列はメールボックスより長くする事が
できるので、最初にバッファに保存されて、その内容をインデックス I から部分的に
読み込む事ができます。
バッファの先頭バイトは読み込まれた文字列長で定義しています。
i=0 の時、文字列はスレーブに読み込まれます。さもなければこのコマンドが保存先
から反応するので、結果として変わりなくデータを読み込む事ができます。
バイト
1
2
3
4
バイト
1
2
3
…
n+2
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
7
6
T
-
7
T
6
5
要求
4
3
0x5D
2
1
0
1
0
スレーブアドレス
i
応答
5
4
3
2
0x5D
結果
バッファバイト i
…
バッファバイト i + n-1
750-655
ASi マスマスタモジュール
83
Read LCS (GET_LCS_A/B, 0x6C)
このコマンドにて、前回マスタを起動してから、または、前回 LCS を読み出してか
ら、少なくとも 1 回エラーが発生した ASi スレーブリストを読み出します。APF フ
ラグはスレーブ 0 の位置で表され、ASi ネットワークの瞬時電圧降下を表します。
A/B スレーブ切替を使用して、このコマンドは 6 バイトメールボックスにも使用する
事ができます。A/B フラグがセットされていなければ、最初に A スレーブのデータが
送信され、後に B スレーブのデータが続きます。A/B フラグがセットされていると、、
最初に B スレーブのデータが送信され、後に A スレーブのデータが続きます。
メ モ
6 バイトメールボックスを持つスレーブ全てのデータを送信するために、コマンドは
一旦 A/B=0 で実行し、A/B=1 にして実行しなければなりません。
注 意
6 バイト以上のメールボックスを使うと、このコマンドは A/B=0 でのみ動作します。
A/B=1 ではバッファからデータを送信するだけとなります。
バイト
1
2
バイト
1
2
3
…
6
7
…
10
バイト
1
2
3
…
6
7
…
10
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
7
6
5
T
0
A/B
7
6
T
7A
6A
31A
7B
31B
要求
4
3
0x6C
2
1
0
2
1
0
-
2A
1A
APF
30A
6B
応答(A/B=0)
5
4
3
0x6C
結果
5A
4A
3A
…
29A 28A 27A
5B
4B
3B
26A
2B
25A
1B
24A
-
30B
29B
26B
25B
24B
28B
27B
7
6
T
7B
6B
応答(A/B=1)
5
4
3
0x3E
結果
5B
4B
3B
31B
7A
30B
6A
29B
5A
28B
4A
27B
3A
26B
2A
25B
1A
24B
-
31A
30A
29A
28A
27A
26A
25A
24A
2
1
0
2B
1B
-
84•
750-655
ASi マスタモジュール
Read list of offline slaves (GET_LOS_A/B, 0x61)
このコマンドにて、オフラインフェーズにてコンフィグレーションエラーが発生し
た ASi スレーブアドレスのリスト(LOS)を読み出します。
ここで、ユーザ自身で ASi マスタが ASi ネットワーク上のコンフィグレーションエ
ラーにどの様に反応させるかを決める事ができます。したがって、問題のあるス
レーブを用いると、マスタは直接オフラインフェーズに切り替える事ができ、問題
の無いスレーブを用いると、エラーメッセージ”コンフィグレーションエラー”をホス
トへ送りますがオフラインに切り替えられません。
A/B スレーブ切替を使用して、このコマンドは 6 バイトメールボックスにも使用する
事ができます。A/B フラグがセットされていなければ、最初に A スレーブのデータが
送信され、後に B スレーブのデータが続きます。A/B フラグがセットされていると、、
最初に B スレーブのデータが送信され、後に A スレーブのデータが続きます。
メ モ
6 バイトメールボックスを持つスレーブ全てのデータを送信するために、コマンドは
一旦 A/B=0 で実行し、A/B=1 にして実行しなければなりません。
バイト
1
2
バイト
1
2
3
…
6
7
…
10
バイト
1
2
3
…
6
7
…
10
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
7
6
5
T
0
A/B
要求
4
3
0x61
2
1
0
2
1
0
-
7
6
T
7A
6A
31A
7B
30A
6B
応答(A/B=0)
5
4
3
0x61
結果
5A
4A
3A
…
29A 28A 27A
5B
4B
3B
31B
30B
29B
7
6
T
7B
28B
27B
2A
1A
0
26A
2B
25A
1B
24A
-
26B
25B
24B
2
1
0
6B
応答(A/B=1)
5
4
3
0x61
結果
5B
4B
3B
2B
1B
-
31B
7A
30B
6A
29B
5A
28B
4A
27B
3A
26B
2A
25B
1A
24B
-
31A
30A
29A
28A
27A
26A
25A
24A
750-655
ASi マスマスタモジュール
85
Set list of offline slaves (SET_LOS_A/B, 0x6D)
このコマンドにて、オフラインフェーズにてコンフィグレーションエラーが発生し
た ASi スレーブアドレスのリスト(LOS)を定義します。
ここで、ユーザ自身で ASi マスタが ASi ネットワーク上のコンフィグレーションエ
ラーにどの様に反応させるかを決める事ができます。したがって、問題のあるス
レーブを用いると、マスタは直接オフラインフェーズに切り替える事ができ、問題
の無いスレーブを用いると、エラーメッセージ”コンフィグレーションエラー”をホス
トへ送りますがオフラインに切り替えられません。
A/B スレーブ切替を使用して、このコマンドは 6 バイトメールボックスにも使用する
事ができます。A/B フラグがセットされていなければ、最初に A スレーブのデータが
送信され、後に B スレーブのデータが続きます。A/B フラグがセットされていると、、
最初に B スレーブのデータが送信され、後に A スレーブのデータが続きます。
メ モ
6 バイトメールボックスを持つスレーブ全てのデータを送信するために、コマンドは
一旦 A/B=0 で実行し、A/B=1 にして実行しなければなりません。
バイト
1
2
3
…
6
7
…
10
バイト
1
2
3
…
6
7
…
10
バイト
1
2
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
30A
6B
要求(A/B=0)
5
4
3
0x6D
0
5A
4A
3A
…
29A 28A 27A
5B
4B
3B
30B
29B
7
6
T
7A
0
6A
31A
7B
31B
28B
27B
2
1
0
2A
1A
-
26A
2B
25A
1B
24A
-
26B
25B
24B
7
6
T
7B
0
6B
要求(A/B=1)
5
4
3
0x6D
1
5B
4B
3B
31B
7A
30B
6A
29B
5A
28B
4A
27B
3A
26B
2A
25B
1A
24B
-
31A
30A
29A
28A
27A
26A
25A
24A
7
6
5
2
1
0
T
応答
4
3
0x6D
結果
2
1
0
2B
1B
-
86•
750-655
ASi マスタモジュール
Get transm.err.counters (GET_TEC_X, 0x66)
このコマンドにて、特定スレーブアドレスから始まるエラーカウンタの状態を読み
出す事ができます。(2.1.1.10.2 項「プロトコル解析」参照)
エラーカウンタはカウンタの状態を読み出すたびに再スタートします。
カウンタの状態は特殊なホスト経由で読み出す事ができ、読み出すたびにリセット
されます。カウンタの最大瞬時有効値は 254 で、255 までカウントするとオーバーフ
ローを表示します。
バイト
1
2
3
…
バイト
1
2
3
…
n
7
6
T
-
7
6
5
要求
4
3
0x66
2
1
0
2
1
0
スレーブアドレス
カウンタ数
5
T
応答
4
3
0x66
結果
カウンタ 1
…
カウンタ n-2
Disable pushbuttons (BUTTONS, 0x75)
このコマンドにて M1, M2 接点を介してのユニット制御を抑制する事ができます。
バイト
1
2
3
7
6
T
-
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
7
T
6
要求
4
3
0x75
2
1
0
ボタン制御停止
0
1
ボタン制御停止
バイト
1
2
5
M1, M2 接点を介したユニット制御可能
M1, M2 接点を介したユニット制御不可能
5
応答
4
3
0x75
結果
2
1
0
750-655
ASi マスマスタモジュール
87
FP_PARAM (FP_PARAM, 0x7D)
このコマンドにて、”ファンクションフロファイル”のパラメータを設定する事ができ
ます。
要求バイトや応答バイトの内容はファンクションによります。(5.2.2 項「ファンク
ションプロファイル」参照)
バイト
1
2
3
4
…
n
バイト
1
2
3
…
n
7
6
T
-
7
6
要求
4
3
0x7D
5
2
1
0
2
1
0
ファンクション
要求バイト 1
…
要求バイト n-3
5
T
応答
4
3
0x7D
結果
応答バイト 1
…
応答バイト n-2
FP_DATA (FP_DATA, 0x7E)
このコマンドにて、”ファンクションフロファイル”のデータ交換がおこなえます。
要求バイトや応答バイトの内容はファンクションによります。(5.2.2 項「ファンク
ションプロファイル」参照)
バイト
1
2
3
4
…
n
バイト
1
2
3
…
n
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
7
6
T
-
7
T
6
5
要求
4
3
0x7E
2
1
0
2
1
0
ファンクション
要求バイト 1
…
要求バイト n-3
5
応答
4
3
0x7E
結果
応答バイト 1
…
応答バイト n-2
88•
5.2.2
750-655
ASi マスタモジュール
ファンクションプロファイル
一覧
ファンク
ション
0x00
0x02
0x03
0x04
0x0D
●
−
要求
バイト長
名称
„Safety at Work“ リスト 1
„Safety at Work“モニタ診断
統合 ASi センサ:Warnings
統合 ASi センサ:Availability
„Safety at Work“ リスト 6
応答
バイト長
3
5
3
3
3
8
≧3
10
6
6
メールボックス実行
6
10
12
18
●
●
●
●
●
●
●
-
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
頁
ファンクション実行
ファンクション非実行
“Safety at Work” リスト 1
ファンクション:0x00
安全関連の入力スレーブのリスト”ASi Safety at Work”。安全機能が働きます。
安全関連の入力スレーブはプロファイル S-7.B または S-0.B(IO=0 または 7, ID=B,
5.5.1 項「メールボックスコマンド」の「Read actual configuration data」参照)
“Safety at Work” リスト 1 はビットリストで、実行可能なスレーブアドレス(1~31)を
1 ビットで表します。このリストでは、5~8 バイト目がメールボックスコマンドへの
応答バイト、さらに、3~4 バイト目がマスタの EC フラグ(5.1.1 項「メールボック
スコマンド」の「Read Flags」参照)を表します。
“Safety at Work” リスト 1 の各ビットは、スレーブの安全機能が働いた(例:非常停
止ボタンが押された)時にセットされます。2 接点の安全機器の場合は、2 つの接点
が入った時にだけ対応するビットがセットされます。
安全機能が働いていなければビット値は 0 となります。”標準”(安全関連でない)ス
レーブの場合でもビット値は 0 となります。
安全スレーブが存在していなかったり ASi 回路がオフライン状態で安全モニタも働
いた時は、EC フラグが同時に送信されます。しかし、これはメッセージ Cok
(Configuration error)をモニタするだけで十分です。”Configuration error”が無けれ
ば、”安全関連の入力スレーブ”のリストは使用できます。
セットアップされているが存在しない安全関連のスレーブと、存在するがエラー
コード信号を発信しているスレーブは、このリストに登録されません。
バイト
1
2
3
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
7
6
T
0
5
要求
4
3
0x7E
2
-
0x00
1
0
750-655
ASi マスマスタモジュール
バイト
1
2
3
4
5
…
n
Cok
S0
AAs
AAv
CA
NA
APF
OR
Pok
7
6
T
OR
7
APF
6
31
30
応答
5
4
3
0x7E
結果
NA
CA AAv
5
4
3
…
29
28
27
2
1
0
AAs
2
S0
1
Pok
Cok
-
26
25
24
89
Config_OK
LDS.0
Auto_Address_Assign
Auto_Address_Available
Configuration_Active
Normal_Operation_Active
APF
Offline_Ready
Periphery OK
例:
応答:7E 00 01 25 10 04 00 00
Periphery_OK (peripheral error 無し) (Pok)
Configuration OK (Cok)
Auto Address Assign (AAs)
Normal Operation Active (NA)
安全機能が働いている安全スレーブが 2 つあり(ASi アドレスは 4 と 10)
“Safety at Work” モニタ診断
ファンクション:0x02
”Safety at Work”モニタが 32 バイト以上の診断データを作る事ができる時は、幾つか
のメールボックス要求にて読み込まなれないといけません。そうすると、次の要求
バイトが診断データ領域のスタートインデックスを指定します。
スタートインデックスが 0 の時、新しいデータをモニタから転送します。それ以外
は、データが一定して読み込まれる結果、メモリから応答します。
バイト
1
2
3
4
5
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
7
6
T
-
5
要求
4
3
0x7E
2
-
0x02
スレーブアドレス
インデックス
1
0
90•
750-655
ASi マスタモジュール
バイト
1
2
3
4
…
n
7
T
応答
6
5
4
3
2
1
0x7E
結果
診断バイト インデックス 0
診断バイト インデックス 1
…
診断バイト インデックス n+3
0
安全モ二タの診断データ領域は以下の様な構成となります。
バイト
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
...
68
69
70
71
...
132
133
7
6
応答
4
3
2
1
0x00
モニタ状態
状態:回路 1
状態:回路 2
番号:回路 1
番号:回路 2
機器インデックス 32:回路 1
機器色:回路 1
機器インデックス 33:回路 1
機器色:回路 1
...
機器インデックス 63:回路 1
機器色:回路 1
機器インデックス 32:回路 2
機器色:回路 2
…
機器インデックス 63:回路 2
機器色:回路 2
5
0
統合 ASi センサ:Warnings
ファンクション:0x03
プロファイル S-1.1(拡張アドレス設定無し)または S-3.A.1(拡張アドレス設定無
し)準拠の統合 ASi センサのリスト。入力データビット D1(”Warnings”)をリセッ
トします。
CDI と IDI だけがリストを作るために評価されます。それゆえに、セットアップされ
ているが存在しない統合 ASi センサは、ここには登録されません。
バイト
1
2
3
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
7
6
T
0
5
要求
4
3
0x7E
2
-
0x03
1
0
750-655
ASi マスマスタモジュール
バイト
1
2
3
…
10
7
6
T
7A
6A
31B
30B
応答
5
4
3
0x7E
結果
5A
4A
3A
…
29B 28B 27B
2
1
0
2A
1A
0
26B
25B
24B
91
統合 ASi センサ:Availability
ファンクション:0x04
プロファイル S-1.1 準拠の統合 ASi センサのリスト。入力データビット D2
(”Availability”)をリセットします。
CDI と IDI だけがリストを作るために評価されます。それゆえに、セットアップされ
ているが存在しない統合 ASi センサは、ここには登録されません。
バイト
1
2
3
バイト
1
2
3
…
6
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
7
6
T
0
5
要求
4
3
0x7E
2
1
0
0x04
7
6
5
T
7
6
5
31
30
29
応答
4
3
0x7E
結果
4
3
…
28
27
2
1
0
2
1
0
26
25
24
92•
750-655
ASi マスタモジュール
“Safety at Work” リスト 6
ファンクション:0x0D
このファンクションは 6 バイトメールボックスにて利用できます。
安全関連の入力スレーブのリスト”ASi Safety at Work”。安全機能が働きます。
安全関連の入力スレーブはプロファイル S-7.B または S-0.B(IO=0 または 7, ID=B,
5.5.1 項「メールボックスコマンド」の「Read actual configuration data」参照)
“Safety at Work” リスト 6 はビットリストで、実行可能なスレーブアドレス(1~31)を
1 ビットで表します。このリストでは、3~6 バイト目がメールボックスコマンドへの
応答バイトを表します。
“Safety at Work” リスト 6 の各ビットは、スレーブの安全機能が働いた(例:非常停
止ボタンが押された)時にセットされます。2 接点の安全機器の場合は、2 つの接点
が入った時にだけ対応するビットがセットされます。
安全機能が働いていなければビット値は 0 となります。”標準”(安全関連でない)ス
レーブの場合でもビット値は 0 となります。
安全スレーブが存在していなかったり ASi 回路がオフライン状態で安全モニタも働
いた時は、EC フラグが同時に送信されます。しかし、これはメッセージ Cok
(Configuration error)をモニタするだけで十分です。”Configuration error”が無けれ
ば、”安全関連の入力スレーブ”のリストは使用できます。
セットアップされているが存在しない安全関連のスレーブと、存在するがエラー
コード信号を発信しているスレーブは、このリストに登録されません。
バイト
1
2
3
バイト
1
2
3
…
6
7
6
T
0
5
要求
4
3
0x7E
2
1
0
0x0D
7
6
5
T
7
6
5
31
30
29
応答
4
3
0x7E
結果
4
3
…
28
27
2
1
0
2
1
-
26
25
24
例:
応答:7E 00 01 25 10 04 00 00
安全機能が働いている安全スレーブが 2 つあり(ASi アドレスは 4 と 10)
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
750-655
ASi マスマスタモジュール
5.3
93
ファンクションブロック AS_InterfaceGeneral の利用例
このファンクションブロックを利用するとアナログ 7.3 スレーブのデータを読み出す
事ができます。
詳細情報
このファンクションブロックが入ったライブラリ AS_Interface_01.lib は、以下
のサイトから入手する事ができます。
http://www.wago.com/wagoweb/documentation/navigate/nm9mpl_d.htm
ファンクションブロック定義
カテゴリ
名称
AS_InterfaceGeneral
タイプ
ファンクションブロック
ライブラリ名
AS_Interface_01.lib
対象コントローラ
750-806, 750-833, 750-837, 750-842, 750-841, 750-870
入力パラメータ
データタイプ
内容
bMailboxLength
BYTE
メールボックス長
aSend
ARRAY[1..] OF BYTE
ASi 仕様に従ってデータ送信
出力パラメータ
データタイプ
内容
bError
BYTE
エラー(2.1.1.8.2 項「メールボックスコマンドの戻り値」参照)
aReceive
ARRAY[1..] OF BYTE
ASi 仕様に従ってデータ受信
入出力パラメー
データタイプ
内容
aOut
ARRAY[1..] OF BYTE
ASi モジュールの出力アドレス領域のデータ
aIn
ARRAY[1..] OF BYTE
ASi モジュールの出力アドレス領域のデータ
BOOL
データ送信スタート。このビットは応答を受信したらリセットさ
れ bError は 0 となる。エラーとなったら 0 以外の値を示す。
xStart
このファンクションブロックは ASi モジュールへ aSend アレイに配置したデータを
送信します。応答データは Opcode とエラーコードが入った先頭 2 バイトを抜いて
aReceive アレイに配置します。
このファンクションブロックを実行するためには入力 xStart を TRUE にセットする
必要があります。実行後はこの入出力パラメータをリセットしてください。
出力 bError はこの実行の結果を表示します。この出力が 0 の時は aReceive アレイ
データは有効です。
この出力は 0 でない時は 2.1.1.8.2 項「メールボックスコマンドの戻り値」を参照し
てください。
パラメータ aIn および aOut を用いて、モジュールの各入出力アドレス領域をコント
ローラに知らせます。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
94•
750-655
ASi マスタモジュール
プログラムに AS_Interface_01.lib を追加すると、CoDeSys(WAGO-I/O-PRO CAA)の
Resources タブ内に AS_Interface_01.lib が表示されます。その中の Global_Variable
に以下のように値が設定されています。
VAR_GLOBAL CONSTANT
AS_InterfaceLength:INT:=48;
AS_InterfaceGeneralInOutLength:INT:=10;
END_VAR
AS_InterfaceLength の値は、ASi モジュールにて設定した値と合わせなくてはなりま
せん。AS_InterfaceGeneralInOutLength の値は変更しないでください。
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
750-655
ASi マスマスタモジュール
WAGO Kontakttechnik GmbH
Postfach 2880 • D-32385 Minden
Hansastraße 27 • D-32423 Minden
Phone: 05 71/8 87 – 0
Fax: 05 71/8 87 – 1 69
E-Mail: [email protected]
Web: http://www.wago.com
WAGO-I/O-SYSTEM 750
I/O モジュール
95
Fly UP