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コミュニティ・ジョブセンター茨城 第一回連絡会議資料
コミュニティ・ジョブセンター茨城 第一回連絡会議資料 特定非営利活動法人 茨城 NPO センター・コモンズ 〒310-0022 茨城県水戸市梅香 2-1-39 茨城県労働福祉会館 2 階 電話: 029-300-4321 e メール: [email protected] Fax: 029-300-4320 ウェブサイト: www.npocommons.org コミュニティ・ジョブセンター茨城 I. コミュニティ・ジョブ* 支援事業とは? NPO で就職、もしくは社会的起業を希望する方に対し、情報や職場体験の機会を提供する事業として、 平成 20 年度から厚生労働省が始めた事業(地域貢献活動分野に係る職業能力開発推進体制整備モデル 事業)です。 茨城では、特定非営利活動法人 茨城 NPO センター・コモンズが選定され、今年 5 月から水戸とつくば で「地域貢献活動分野促進センター(コミュニティ・ジョブセンター)」を開設しました。本年度は コモンズを含めて、全国で 10 団体がモデル事業を行っています。 * コミュニティ・ジョブ:地域貢献活動を行う NPO 法人や、コミュニティ・ビジネスを行う民間事業 者が生み出す、地域に根ざした仕事。「地域貢献」と「働く」を両立させるライフスタイル。 II. 事業概要 1. コミュニティ・ビジネス、社会的起業、NPO に関する何でも相談 2. 県内の約 500 の NPO の活動資料提供、参考図書や資料の閲覧 3. 関心にあった NPO 現場での活動体験・実習のコーディネート 4. 活動や起業に役立つ入門講座、実践講座 5. グループづくり、法人設立、助成金申請の継続サポート -1- コミュニティ・ジョブセンター茨城 III. 茨城県内の NPO、コミュニティ・ビジネスの活動状況 1. 県内 NPO 法人の活動状況 · 活動分野別件数 茨城県認証 NPO 法人数:478 法人 (2009 年 8 月 21 日現在) · 県内 NPO の事業規模は全体で約 50 億円弱 (2001 年度の約 10 倍)。 · 県南地域、常磐線沿線地域に NPO が多い。 · 当初は県外出身者が設立するケースが多か ったが、最近は地元の人も起こしている。 · 新設法人は、福祉事業系と生きがい系が多く、 市民運動系は少ない。 · NPO 全体が県民に知られておらず、会員や 寄付はあまり増えていない。 (事業収入:78%、会費:4%、寄付:5%、助成金:6%、補助金:5%) · 雇用の可能性が高いのは、福祉事業、指定管理などの委託事業、利用料収入が入る NPO である。 2. コミュニティ・ビジネス a. コミュニティ・ビジネスとは · 地域問題解決を目指し、住民が主体となりビジネスの手法を用いて取り組む事業。 · 法人格は問わない(NPO 法人、組合、個人事業、会社など) 。 b. コミュニティ・ビジネスのメリット 誰もが主役になれる(起こしやすい・参加しやすい) · 資金を持っていない人でも、アイディアと、仲間と、自ら動く力があれば起業出来る。 · 地域のニーズが見えているので場所、人材などの資源が揃えば事業化しやすい。 · 多様な関わりが出来るので、一般就労しにくい人も働きやすい。 地域連携・資産活用が図れる · 目的が共感を得られれば、行政・商店街・大学・専門家など多様な協力関係を作れる。 · ローリスク・ローリターンなので、成功しやすく、かつ、企業が出来ない社会実験も出来る。 · 自己資金がない分、地域の遊休資産や埋もれた人材の発掘、利活用に繋がりやすい。 · 利益やシェアを追求せず、地域に貢献し、パートナーを広げるので協力関係が広がる。 c. コミュニティ・ビジネス成功のパターン 自分だけで動かず、利益が出ることだけを考えず、明確な目的を持ち、多様な人と話し合いながら地 域からの依頼に応えてニーズを探っていく。そうした中で新たな事業アイディアや協力者が得られて収 益も成果もついてくる、という場合が多い。 -2- コミュニティ・ジョブセンター茨城 IV. コミュニティ・ジョブセンター茨城の取組み 1. 就職・活動の受入れ先の NPO の団体情報のデータベース化 コミュニティ・ジョブの主な受入れ先となるのは NPO であるため、コモンズではこれまで県内の NPO の団体情報データベース化を重点的に活動してきました。また、それに関連した業務として、特定非営 利活動法人 日本 NPO センターが管理する NPO ヒロバというウェブサイトとリンクし、茨城県内の団 体情報を細かく入力しました < http://www.npo-hiroba.or.jp/lc/02/search/ >。さらに、 『NPO の人材確 保に関するアンケート』を実施し、NPO やコミュニティ・ジョブで社会貢献したい方と NPO とのマッ チングを促進するため、需要調査しました。これにより、コミュニティ・ジョブの受入れ可能な団体が 明確となります。 2. コミュニティ・ジョブ就職につながるマッチング コモンズは、人材のマッチングを進めています。具体的には、 · NPO での就職に興味がある方々を対象に、NPO への視察ツアーを行う · 関心のある分野の NPO での活動見学や実習のコーディネート · 仕事を失った人などに、農業や福祉など求人がある NPO での仕事を紹介する、など。 3. コミュニティ・ビジネス、NPO に関する相談受付 コモンズでは、コミュニティ・ビジネスや、社会的な企業に関する相談を随時受け付けています。コモ ンズに寄せられた相談内容の具体例としては、 · 空き地を利用した、地域型高齢者施設を作りたいので支援がほしい · 地域活性化の特産品を作りたいが、NPO 設立が良いのか、会社の方が良いのか、知りたい · NPO 法人設立をアシストしてほしい · NPO についてもっと学びたいが、どうすればいいのか、などがあります。 4. NPO や社会的起業に関する講座の開催 コモンズは、社会的起業に関する講座や団体運営に役立つ講座を随時開催しています。NPO とは何か、 活動事例や、法人設立実務、資金づくり、など NPO やコミュニティ・ビジネスで成功するためのポイ ントを解説しています。 9 月スタートの講座(時間は 18;30~20:30) 水戸会場 9/17、10/1、10/15 の 3 回シリーズ つくば会場 9/11、9/25、10/9、10/23、11/13、11/27 の 6 回シリーズ -3- コミュニティ・ジョブセンター茨城 5.現在までのセンターの状況 9 月までのセンター利用者の実績 ・相談者数(延べ) 118 人 来所相談者数 98 人 電話相談者数 15 人 メール等相談者数 5人 うち男性 60 人 うち 30 歳未満 7人 うち 30 歳以上 40 歳未満 11 人 うち 40 歳以上 50 歳未満 9人 うち 50 歳以上 60 歳未満 17 人 うち 60 歳以上 15 人 不明 1人 うち女性 36 人 うち 30 歳未満 3人 うち 30 歳以上 40 歳未満 9人 うち 40 歳以上 50 歳未満 11 人 うち 50 歳以上 60 歳未満 9人 うち 60 歳以上 4人 不明 うち性別不明 22 人 利用に至る経緯 · センターのチラシやホームページを見て、直接コンタクトを取る。 · NPO についての電話問合せがきっかけで来所。 · NPO やコミュニティ・ビジネス関連の講座に申込み、センターの利用者になる。 利用者の傾向 男女ともに、NPO やコミュニティ・ビジネスに興味がある、将来立ち上げてみたいという人が多 く、そうした人には、講座の受講を勧めたり、立ち上げや活動参加、現場実習に向けた個別支援を 行っている。 ① 50 代以上の男性では、退職後に備えて情報を得ておきたいという人がやや多い。 (講座で対応) ② 男性で今行っているビジネスのヒントを得たいという人がやや多い。 ③ NPO 設立相談では、農業関係の事業に関する相談が多い。 ④ 40 代女性で、アイディアはあり手順を知りたい人がやや多い。 ⑤ 30~40 代で、失業中で NPO で働きたいという人が多い。 ⑥ NPO 側からの人材確保に関する相談はまだ少ない。 -4- (講座で対応) (法人設立の個別相談) (講座と個別相談) (NPO の求人情報を開拓) (NPOのニーズを調査) コミュニティ・ジョブセンター茨城 6.コミュニティ・ジョブセンター茨城の現在の方針 ① 「NPO やコミュニティ・ビジネスに興味がある」という人には、NPO と企業との違い、県内 の NPO の状況、法人設立手続き、法人化のメリットとコストなどを伝える必要があり、講座 で対応。(具体的な事例や成功するための手順を伝えるツールを作り、多くの人に伝えたい) ② コミュニティ・ビジネスや非営利法人設立を考える人には、定款や事業計画の作成などを個別 にアドバイス。 (立ち上げ資金の融資・助成・経営指導に関する情報を強化したい) (空き店舗や未使用の施設などに活動拠点の情報と借用の際の仲介ルートを開拓したい) (成功している事業所への見学ツアーの機会を数多く設けたい) ③ 法人設立(起業)までは考えていないが、出来れば関わりたいという人には、関心のある分野 の NPO の見学や実修をすすめる。コモンズ自体でも活動を作り、実習を受け入れる。 ④ 福祉分野で働きたい人については、雇用の可能性がある福祉系の NPO 情報を提供し見学を促 す。併せて、NPO に対しては、県の福祉人材育成定着プログラム(※1)や国の介護未経験者 確保等助成金(※2) 、ジョブカードに関するキャリア形成促進助成金(※3)などの公的支援制 度を紹介しつつ、就職支援センターやハローワークへの求人票の届け出を働きかける。 ※1 未経験者を新規採用し OJT 等で福祉資格が取れるよう訓練することに委託費が支払われる。 ※2 介護未経験者を新規採用した事業所が 1 年間雇用継続した場合に 50 万円の助成金が出る。 ※3 新規採用者や非正規社員にキャリア形成の訓練を行う場合に経費の一部に助成金が出る。 (障がい者就労支援施設で雇用を増やすために、施設が製造販売している商品価値を高めたり、 収益性の高い業務を開拓したい。) ⑤ 農業の分野で働きたいという人には、就農支援を行っている機関や、農業関連団体を紹介。 成功事例(現在進行形を含む) · ウェブサイト作成の技術を生かして NPO に貢献したい人 · シニアの IT 支援活動の仲間を求めていた人 · 心の病を抱えているが何かしたい人 ⇒ コモンズでの活動実習や行事参加などで徐々に自信回復 · 再就職したい日系外国人 · 病気の家族を抱える求職者 · 活動拠点を求める NPO ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ NPO のサイト作成の仕事を紹介 コモンズで講座を開き仲間の募集に成功 人材を求める福祉施設や農園を見学し就職 家族の外出や生活をサポートする NPO を紹介 商店街と交流し、NPO が商店街活性化に貢献出来ることを提案 -5- コミュニティ・ジョブセンター茨城 V. コミュニティ・ジョブセンター茨城と他の機関・組織の連携 コミュニティ・ビジネスに関する団体設立や就職や起業の相談に関して、各相談機関の強みを生かして 相互の情報を共有しながら総合的支援を行い、成功事例を増やしましょう。 広報に関する協力(CJC も各機関に協力します) ① 各機関窓口でのチラシ・パンフレットの配布・各機関でのポスター掲示 ② 各機関のホームページにおけるリンク ③ 各機関広報物でのコミュニティ・ジョブセンターの紹介記事掲載 ④ 市民や求職者などを対象にしたセミナー・イベントでのチラシの配布 CJC 出前ブースの設置 相談に役立つ情報の共有 CJC が提供できる情報 ・ 県内の NPO 法人リスト(地域・分野別) 、NPO の財務データ、就職可能性のある NPO 情報 ・ シニア層による NPO やコミュニティ・ビジネスの起業事例 ・ 相談機関向けの NPO やコミュニティ・ビジネスに関する Q&A 集(随時質問にも応じます) ・ 個別 NPO の実績や信頼度に関する情報(随時質問に応じます) CJC に提供いただきたい情報 ・ 各機関・団体で受けられる起業・就労、団体設立に関する研修や相談サービスの情報 ・ 各機関・団体で受けられる起業・雇用に関する助成制度 ・ 各機関・団体におけるコミュニティ・ビジネスや CSR に関する取り組み資料 CJC(コモンズ)が各機関に提供できるサービス ・ コミュニティ・ビジネスや社会的起業、CSR に関するセミナーの企画や運営協力、講師派遣 ・ コミュニティ・ビジネスに関する現場視察のコーディネート ・ 退職準備教育での地域参加に関する研修の企画運営 ・ 雇用や地域経済の課題解決策を検討、地域ニーズに詳しい現場の NPO の参加をコーディネート 連携によるメリット · 注目されている NPO や社会的起業の状況や可能性を把握することで相談対応の幅が広がる。 · 就職にハンディのある人、高齢者、母子家庭、障害者、外国人、ニートなどから相談があった場合、 そうした人を支援している NPO からの支援を組み合わせることで就職可能性を高められる。 · 相談者が家族の子育てや介護、自分の病気や障害で悩みを持っている場合、生活費や住居などで困 っている場合など、各相談機関が連携することで、仕事以外の部分も含めた支援ができる。 · コミュニティ・ビジネスは新たな事業領域、就労スタイルを開拓できるメリットがあるが支援体制 が弱い。各機関が協力して支援を組み合わせることで、新たな事業や雇用を増やしていける。 -6- コミュニティ・ジョブセンター茨城 IV. コモンズ団体概要 団体名:特定非営利活動法人 茨城 NPO センターコモンズ 所在地:〒310-0022 茨城県水戸市梅香 2-1-39 茨城県労働福祉会館 2 階 電話: 029-300-4321 Fax: 029-300-4320 e メール: [email protected] ウェブサイト: www.npocommons.org 設立年月:1998 年 11 月 15 日 代表者:代表理事 斎藤 義則 常務理事・事務局長 横田 能洋 対象地域:茨城県全域 活動目的:民間非営利活動に取り組んでいる、若しくは関心を持つ茨城県内の団体及び個人に対して、 その活動に関する情報提供、協働のための連絡及び援助の活動等を行うことによって、地域における民 間非営利団体の活動基盤の充実を図り、もって豊かな地域社会づくりに寄与することを目的とする。 会員数:約 200 名(団体会員: 約 80、個人会員: 約 120) 職員数:有給常勤職員 3 名 事業規模:2009 年度は約 2000 万円 -7- コミュニティ・ジョブセンター茨城 ご利用時間、場所 電話相談:0120-298091(祝祭日を除く平日 10:00~18:00) e メール:[email protected] 施設利用:祝祭日を除く平日 10:00~18:00 · 水戸センター(月・水・金) 水戸市梅香 2-1-39 茨城県労働福祉会館 2 階 コモンズ事務所内 · つくばセンター(火・木) つくば市東新井 15-2 ろうきんつくばビル 5 階 つくば市民大学内 休日や時間外の相談をご希望するには、別途相談。 水戸センター 事務局長 横田 水戸センター職員 方喰 水戸センター職員 大野 つくばセンター つくばセンター職員 江塚 -8-