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DW59の「ちょこっと講座」(15)を読む

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DW59の「ちょこっと講座」(15)を読む
→
どち らの足 で後 退する
ロアから
離れる。
時も、
前足 の トウがフ
一一 です。
ポジションになつた時、上 体 がつま先 の 向きよ
り左 に絞る形 を作 るカップル を見 かけますが、
それも正 しいと思 います。
モ】基本フィガーで男性が左サイド リードを使
うのには、ロック ターン、PSSリ バース ターン、
ケー ス3】 左 サイ ド リー ドそ のものが使 い
【
にくしヽ
。
→ 個 人 的 には左 サ イ ド リー ドを意 識 しす
(3)女 性 の後 退
lメ
左足のロック パック、オープン リバース ター
ンのレディ イン ラインなどがあります。
ぎると、変 な左 回転 を起 こして体 が開 いて し
まうことが あ ります。そ こで この 対 処 法 とし
「シ∃ルダー ・リー
て 、サイ ド・リー ドではな く
「自分の考え方として
堀さん はお便りの中で、
は記事の説明に賛成」と書いて下さりました。
私自身も、左サイド リードを使うフイガーで
も右足のトウが上がる方が踊りやすい場合が
なぜそうなるのか、お正月休み
多々あります。
の間に色々考え分析してみました。
ドを使う」と考えてみると、大変踊りやすくなり
つまり、左サイドを “忘れ "、 “左ショ
ました。
ルダー "を 連れて行くと考えるのです。
さて、以前使わねていたシ∃ルダー ・リードと
いう言葉は、
現在の教本では全てサイド・リー
ドに変更されています。ところが、このサイド
リードの問題を考えていた時、昨年の ∪Kレ ク
チャーの中でピーター エグル トン氏が 「サ
イド リードに統一するのは反対だ。サイド
リー ドを使うのはワルツのナチュラル ター
ン2歩 目の時の様な場合 で、フォックストロッ
トでそれをやつてしまうと大変なことにな つて
しまう」と話していたのを思い出しました。
そこで、シ∃ルダー リードを意識してフォッ
クストロットを踊つてみると、とても良い感 じ
に踊れたので、タンゴにも応用してみた所 (工
グル トン氏はタンゴには触れていませんでし
ケース 1】 後退時、左方向に他のカップルが
【
いるため、ブルースのように真つ直ぐ下がつて
しまう。
→ こうした場合 は、この踊り方で良いと思
います。
ケース2】 左サイド リードの意識が欠けて
【
いる。
あるいは、
やつているつもりでもサイド
日
リードのかけ方が足りなしヽ
寺。
→
タンゴ
ポジシヨンになつた時 、上半身 が
ブル ースの 時と同 じ向き、つまり、おへ そ がつ
ら後 退 に
ま先 の 方 に向 いた形 にあ り、そ こわ`
入 ろうとすると左 サイ ド リー ドが使 いにくい
:,母 131:爵
1録 │:1']:「
ちょ3立 ■・
Q&A
さあ ノウイングおじさんぼ間 t)7み よう 〃
Ql:タ ンコ“
13お け了男′
性後退時のフットワー ク13っ
教え7下 さい。
気 が します。動 き始 める前 の そ の形 自体 は間
題 な い と思 いますが、次 の アクシ∃ンに入 る
時、右膝 を使 つて上 体 の 絞 りを作 りなが ら後
今までにな いくらい自然 に後退
の ステップができました。あくまでも私 の レベ
ルでの話ですが、もしかすると上 手 くいくかも
知 れ ませ ん の で試 してみ て下 さい一一『左 足
退 (前 進 も )す ると、左サイ ド リー ドが使えて
良 い気 がします。ダンサー によつては、タンゴ
後退 時には左 ショルダー を連 れて行 く』です。
上手 くいかなかつた 時 はこめんなさいです。
ま
駿
1瞭 :ま :11:す :::孝 :;::,み
番 :i'聴
│:琴
:::i:う
鎖
:::1:,毅 :残
:螢 :饗
iま
`:鞍
たが
絆
発
番
,ま │:│:│:│ま
)、
酵
:;'1鷺
::ま ,む ;,ま 31,31:;ま
― -57号 のコモン・ フォール トの説明の 中で、
「タンゴでの 後退 の時 、前の足 はヒール になる」
と書 いてありましたが、左サ イド・ リー ドが掛 かつた時の 前の足 はヒール が上 がるのではありま
な
:'::頻 :│:楽 が
,球 亀
1酵 ::,1':ま
せんか ?(浜 松市の本多さん、
山国市の山元さん、
新居浜市の堀さん
)
131笙
:経
'瞭
L●
Lさ
まず、
んt
しさせ7し まった 3ytお 詫ひ致 します。
混舌
'爵
お便り有り難うこざいます。さて、タンゴに
おける「男性後退時のフットワーク」について
ですが、皆さんのこ指摘通り、そしてテキスト
にある通り、男性が左サイド リードを使つて
左足後退する場合は、「前の右足のヒールが
床から離れる」です。57号 では、あえて左サイ
ド・リードと記載しないことで「左サイド リー
ドを使わない」ケースを思い浮かべ て頂きた
かつたのですが、それが混乱を招いてしまった
47
DANCE W NG 59 2011 03
t}7
ようです。
大変失礼を致しました
!
正確 を期 すために両 テキス トの説 明を書 き出
しますと、次 のようにな ります――
(1)男 性 の左 サイ ド リー ドでの左足後退
→
前 の右足 ヒール がフロアから離れる。
(2)男 性 の そ の 他 の 後 退 → 前 の 右 足 の
トウがフロアから離れる。
DANCE VAI NC 59 2011 03
46
ピロF=爆轟等颯晰凸 鑢鶉躍魃
摯:晰灘鞭鐵錮灘 灘書
理
浴蝠蜃祓覇鱚同醸磯輸雛鼈
:言
鐵饉1躙
:
ウイングみじ
れ の“
ぢょ3うと"講 座r
一 枚 の 写 真 か ら DANCE ICONS
エグルトン氏のレクチャーは、
メモ】
ダンスウイング
【
55号 の付録D∨ Dに 収録されています。D∨ Dス
タートから約50分 辺りでシ∃ルダー リードの事に
触れています。
少 々 宣 伝 つぼ くな りますが、映像 で勉 強 した
い 初 中級 の人 には、今 回の話題 の動きを深 く
理解 するために、スタジオひまわ りから出てい
る、マーカス &カ レン ヒル トン MB巨 の「シ
ンプリー ・ザ ・ベ スト、パート](タ ンゴ)」 を
お薦めします。同じく、ミル コ&ア レッシアの
DVD「 王者のステップ (タ ンゴ)」 には解説こ
そありませんが、膨大な数のフィガーが 12イ 固
のグループの中で扱われていて、男性が左サ
イド リー ドを使 うフィガーと使わな いフィ
ガーがよく見て取れますので、これもお薦め
です。
?
o
Q2:男 ll■ のスリー・ステ ッアの 1歩 目は左足
セれ とも右足 ?
一-57号 のコモン・フォール トの説明の中で、「スリー ・ステップの男性 1歩 目左足はヒール
でライズがありません」とありましたが、1歩 目は右足と理解 しています (JBDFの 資料より)。
他団体の別の定義づけもあるのでしょうか? 教えて頂ければ幸いです。価居浜市の堀さん
)
3ぢ bも 書 ゛方が不十分で した。m(_)m
1真 ‐
枚 _の1写 ‐
│力 │_│ら
アンックス・ ムーアMBE(1901-1991)を
語 る 一―
日本のダンス界に大 きく寄与 した彼の名は、
名著「ボ ールルーム・ ダンシング」や「 リバ イズ ド・ テクニック」を通 してのみならず、
1978年 来 日本で開催 されている「アレックス・ ムーア杯」 としても愛され続けています。
MLS(マ ンスリー・ レター・ サービス)"は 、
彼が発行 した “
ー
1982年 、ジェフリ ・ハーン氏とペギー 。スペ ンサーMBEが 共同で創立 した
ハーン&ス ペンサー社 (現 DSI社 )に 引き継がれ、“レター・ サービス"と 名を変えて
2004年 まで続 き、その後再び名を “コリオグラファー"と 変え、
2008年 の廃刊になるまで世界中のダンサーに愛され続けました。
今回は 1982年 10月 に発行されたレター・ サービス第 1号 の復活版から、
現在ダンス界では 2種 類のスタンダード
用テキストが使われており、一つが「ボルテク
このテキ
(ボ ールルーム テクニック)Jで す。
ストの男性のスリー ステップは
「右足 (H丁 )一 一 左足 (TH)一 一 右足 (H丁 )」
の 3歩 になつていますから、こ指摘のように、
ボルテクにおけるスリー ステップの 1歩 目
は右足ですから、私の説明は正しくないこと
になります。
え、57号 では「リバース ・ターンからスリー
ステップを踊る時のフ歩 目Jと 書いた方がより
的確でしたね。
参考 】ボルテクの男性 のフェザ ー
〔
ステップ
4歩 目は左足 (H)で すから、そ こからスリー
ス テ ップ を 続 ける場 合 は良 い の で す が、 リ
バー ス
ター ンに続 ける場合 はフェザ ー ス
テ ップの 4歩 目とリバ ー ス ター ンの 1歩 目
が重 な り、フットワー クはリバー ス ター ン
1
ダンス界 にはもう一冊のテキスト「テクニ ッ
ク オブ ボールルーム ダンシング (ガ イ
八ワード著)」 があり、私はこれを頭に描いて
原稿を書いていたのですが、このテキストで
は、1歩 目が男性左足から始まる
「左足 (H)一 一 右足 (H丁 )一 一 左足 (丁 H)」
で構成されています。この 1歩 目左足 (H)は 、
ボルテクではフェザー ・ステップの 4歩 目や
リバース ターンのフ歩目に当たりますので、
ボル テクで勉強されている人達 のことも考
歩 目の (HT)が 使 われます。このように先行
フィガー の 最 終 歩 が後 続 フィガー の 1歩 目と
重 複 する場 合 が あ ります の で 注 意 が必 要 で
す。
今 回 は こ指 摘 を戴 い た お 陰 で 色 々 勉 強 で き
ました。有 り難うこざいます。
ムーア氏を偲ぶ特別な記事をご紹介 しましょう。
(復 活版提供 :英 国
DSI社
写真提供 :」
BDF資 料室
)
残念ですが今回が最終回となつてしまいました。短い間で したが、熱心 におつきあい下さり有り難うございました。
またどこかでお会いできることを願つています。(ウ イングおじさん)
49
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DANCEIAI NG 59 2011 03
48
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12 years― Mummy never came to Msl me atlthat
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transpOrted bllk・ 1111"‐ 0■ │:
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Ⅲyll
month l would put on
ア ン ツ ク ス ・ム ー ア M B E
にも 選ば れ ま した。 翌 1 9 4 8年 に は一 初 め て の ワ ■
︲
ルド ・コング レ スがブ ラ ックプ ー ルで開か れr そ一
︲の席
︲
で ア レ ック スは i C B D ︵
国際 ダ ン ス評議 会 ︶ の設 立
を 提 案 し ま す。 そ し てそ れが 実 現 し た の は、 1 9 5 0
年 、 エデ ィンバ ラ で の事 です。
19 5 9年 、 ア レ ック スは イ ング リ ッシ ュ ・スタ イ
ル のダ ン スを 教 え るた め、私 費 で米 国 を訪 れ て いま す 。
1 9 6 0年 に最 初 の教 師 認定 試 験 が 行 な わ れ た時 、 再
び ア レ ック ス の創 造 力 に 富 む 才 能 が 力 を 発 揮 し ま し
た。M L S の中 にそ の広 告 を 出 し た の です。そ の結 果 、
非 常 に多 く の認 定 試 験 を 行 う こと にな り、 19 6 1年
に は ツ ア ーが 組 ま れ ま し た。 そ う し た ツ アー の成 功 が
後 の I S 丁 D アメリ カ支 部 設 立 へと繋 が った の です 。
1 9 7 6年 、 ア レ ック スはボ ー ル ル ー ム界 で の功 績
を称 え ら れ、 女 王陛 下 よ り M B 匿 ︵
大 英 帝 国勲 章 の ひ
と つ︶ を授 与 さ れ ま し た。 そ れ は、 ダ ン ス教 師 向 上 の
為 に人 生 を棒 げ てき た彼 にと って、 実 に ふさ わ し い勲
章 で した。
が タバ コに火 を点 け る係 で した。 あ る晩 、 タバ コを 切
ら し た為 、小 さ な お店 に立 ち寄 り、
一度 に 2 0 0本 も
のタ バ コを 買 った の です 。 小 さ な お店 にと って は大 き
な注 文 の筈 です が 、 車 に戻 ってき た ア レ ック スは 不 可
解 そ う な 顔 を し て、 ﹁
店 主 に そ れ だ け で足 り る の か﹂
と聞 かれ た と 言
で 。 レ ッ スを 見 ると無 理 も
う
の
す
ア
ク
ありま せ 。
ん
を
け
し
火
つ
よ
う
と
て
いる タ バ コを 2本 、
。歳 代 で ア レ ック ス
口にく わ え て いた の です から 1 7
は アジ ア風 邪 に か か り、 タバ コを や め ると 言 いま し た
││││││‐ ││
16.1 6p Wi“ St‖ ng
allll11111dlllい Oha"│"ailng CO‖ ectlon by the
‐
l can't think
particular lme―
l:驚酎 胤 犠 等
鵠
.T器
靱
レ ック スが 後 の妻 と な る パ ット ・キ ル パ ト
リ ック さ ん と 出 会 った 1 9 3 2年 、 こ の年
に彼 は、 N A 丁 D の会 長 に選 任 さ れ ま し た。
さ ら に 同 じ 日、 I S T D のボ ー ル ルー ム支 部 委 員 にも
選ば れ た の です 。 そ し て 同年 、 南 ア フリカ を訪 れ た ア
レ ック スは、 現地 の教 師 た ち からダ ン ス の最 新 情 報 が
な かな か入手 できな いと いう 不満 の声 を 聞 き 、 そ れが
き っかけ と な り、創 造 力 に富 む彼 の頭 から マン スリ ー ・
レタ ー ・サ ービ ス ︵
以 後 M L S︶ が 誕 生 し た の で す。
最初 は小 規 模 で スタ ー ト し た M L S でし た が 、 やが て
世 界 中 に広 ま り、 日本 語、 中 国 語 、 イ タ リ ア語、 ド イ
ツ語 にま で翻 訳 さ れ る よ う にな った の です 。
1 9 3 5年 に発 行 し た 彼 の ﹁
田望 ヽ
8 ヨ ∪3 o一
配﹂
5万部 以 上 売 れ て いま す 。 彼 が 長年 担 当 し
は今 日迄 に 2
て いた マンチ ェスタ ー で の技 術 講 習会 には、 毎 年 平 均
2 0 0人 以上 も の参 加 者 が 集 りま し た。 1 9 3 7年 に
パ ット さ ん と 結 婚 し て 以 降 は、 イ ギ リ ス、 オ ラ ンダ 、
デ ン マーク、 ノ ルウ ェイ、 ド イ ツ、 オ ー スト リ ア、 フ
ラ ン スな ど 、 様 々な 国 にデ モ ン スト レ ーシ ョンや レク
J
.‐
私 た ち の素 敵 な ハ ム ー ンは
丹
ご
ネ
高
齢
者
宿
泊
施
設
で
過
す こ と にな り ま し 。
っ
た
ハ
ー
ン
ネ
ム
な
す
か
り
芯
れ
ど
︲
︲
︲
︲レ ↑ ︲
︲〓 ︱
︲︲
︲.
‘一 れ
一.
去 って いる よ う な 入 居者 た ち は、 歓 迎︲
しな
。
け
ど
ね
ア レ ック スは ヘビ ー スモ ーカ ー で した が 、
マッチ は
1日 に 1本 し か必 要 あ りま せん で し た。 1本 目 のタバ
コに火 を つけ ると、 次 のタバ コ ヘ、 ま た そ の次 へと初
め の火 を 絶 や さ な いの で す 。 彼 と 私 が デ モ で各 地 を
回 って いた 頃 、 片 道ず つ運 転 を交 代 し、 運転 しな い人
パ ット ・ム ー ア ︵”聟 〓 8 需 旧 姓 パい
い
年︶
ぼ聟﹃
こ か ら は余 り知 ら れ て いな い彼 と の思 い出
を ご 紹 介 し ま し ょう。 も し か す る と、 ケ チ
な 印 象 を 与 え て し ま う か も し れ ま せ ん。 で
も 、 決 し て困 って いる友 達 を 見過 ご す 様 な人 で は あ り
ま せ ん で した 。
ア レ ック スは、 ダ ン ス以外 で は陶 磁
器
の
骨
董
品 に思
い入 れ が 深 く、 時 に海 外 で、
﹁
報
酬
は
陶
磁
器
の骨 董 品
、
で いかが です か ? と
﹂
尋
ね
ら
れ
と
る
二
つ
返
事 で了 承
、
したも の で 。
す
あ
仕
で
る
事
今
で
ま
に
い
ど美 し い
な
ほ
骨董 品 を戴 き 、 そ れを 空 港 で止 め ら れ た 時 ﹁
税 金 を払
え だ って ? だ いた いこ ん な も の いら な いよ。 や る
よ !﹂ と 言 い、 最 終 的 に は税 金 を払 わず 、 し かも 品物
も持 って立 ち去 った事 が あ ります 。
彼 は M B E に感 激 し て いま し た が 、 彼 に と って は、
名 誉 あ るダ ンサ ー に の み贈 ら れ る、 カ ー ル ・アラ ン賞
の方 が よ り意 義 深 いも の で し た。
ア レ ック スが 南 ア フ リ カ で 一年 間 仕 事 を し て いた
時 、 現地 の教 師 達 の言 葉 を き っかけ に、 M LS の アイ
デ ィ アを 思 いつき ま す 。 そ の アイデ ィ アに配信 希 望 者
はす ぐ に集 ま りま し た。 彼 は、今 ま で 一度 も M L S の
発 行 を休 んだ こと が あ りま せ ん。 戦 時 中 も 、 父親 の具
合 が 悪 く な った と いう事 を 理由 に自 宅 に帰 り、 そ の度
に M L Sを 作 成 し て いた も の です 。
そ れ か ら、な 不ム ー ンで は こんな 事 が あ った の です 。
私 た ち は 5 日 間 の ハネ ム ー ンをブ ラ イ ト ン で過ご す 予
定 でし た が 、 ま さ か ア レ ック スが ホ テ ル の予約 を し て
いな いと は知 りま せん でし た。 4月 で空 き部 屋 は いく
ら でも あ る時 期 でし た が 、 運 が 悪 いこと に大 き な サ ッ
カ ー の試 合 が あ ってど のホ テ ルも 満 室 。 す ると彼 は警
察 署 に 駆 け 込 み、 ﹁
助 け て く れ な いと 僕 ら の結 婚 は 一
日 で破 綻 し て し ま う﹂ って頼 み込 ん だ の です 。 結 局 、
│
中1:il週 ‡
llil嵐
│■ 二 理 雲 嚢
│
―‐
■ぃo,ュ 、 こ
=■
チ ャ ー、 コング レ スを し に ま わ って いま し た 。 ま た、
ロンド ン の ア レキ サ ンダ ー ・パ レ ス にあ る スタ ジ オ か
ら 丁 ∨出演 し、 ダ ン ス の レ ッス ンも 数 年 間 し て いま し
上
た。
ア レ ック スは、 イギ リ スチ ー ムがデ ン マーク に遠 征
5年 以 上 も 任 さ れ て いま し た。
す る際 のキ ャプ テ ンを 2
彼 にと って こ の遠 征 は 一番 楽 し いも の でし た。 と いう
のも 、 彼 は ツボ ルグ 社 ︵
デ ン マークを 代 表 す る ラガ ー
ビ ー ル メ ーカ ー︶ の ナ イ ト の称 号 を授 か って いた から
です 。 ま た、 ダ ンサ ー の中 で、 も っと も活 躍 し た人 に
贈 ら れ る カ ー ル ・ア ラ ン賞 を 4度 も 受 賞 し て いま す
し、 1 9 4 7年 に は I S T D のボ ー ル ルー ム支 部 議 長
ヽい1:V[11l Fl:Rヽ にlRVl■ F
│!●
Ⅲ
Ⅲ
Ⅲl10、
ⅢⅢ
II111111Ⅲ Ⅲ¨
轟紺識I:1:
●盤鶴ご
:滸 冊
ALLiX MOORE
夫 、 ア レ ック ス ・ムー アを語 る
一 枚 の 写 真 か ら DANCE ICONS
が 、周 囲 の者 は笑 って誰 も信 じ ま せん で した 。 し かし、
そ れ 以降 、彼 は 1本 も タバ コを 口 にし ま せん で し た し、
彼 は私 と出会 うず っと前 に競技選手 を リタ イ アし て いま
した。 でも、私 た ち はデ モ ン スト レータ ーと し て踊 り、
二人が良 いチ ームだと いう ことを知 りま した。 アレ ック
スと のダ ン スは、 ま るで昔 から踊 って いた よう に自 然 で
した。も っとも、私 と 同じよう に感 じ、私 と同 じくら い
上手 に踊 れた女性 はたく さ ん いた と は思 いますが、な ん
と言 っても私 には、秘密兵 器があ った のです ︱ アレ ッ
tter came asklng me r l could
,Ob1lⅢ IIIIIIlrle a lё
タバ コが恋 し いと も 言 いま せん でし た。 彼 の決 心 は本
当 だ った の です ︱
も とも と私 はパ レ エの訓練 を受 けて いま したが、ボ ー
ルルーム ・ダ ン スはと ても リ ラ ック ス出来 るし、 すご く
楽 しか った ので、時間が ある時 に踊 って いました。
プ 国のバ レ エダ ンサ ーと して初 め ての1シ ーズ ンを終
ク スに出会 った頃、彼 はす でに レタ ー ・サ ービ スを始 め
て いた ので、間もなくし て、私 に ロネ オ の複 写機 と指 サ ッ
ピ ード に感 激 した のです。 さら に彼 は、指 サ ックを はめ
た私 の指 が世界中 の誰 の指 よ りも高速 で用紙を処 理す る
のを発見 した のです。それ で決 ま り︱ ︱ プ ロポ ーズ し て
え てみると、自 分 には体力的 にも時間的 にも過酷過ぎ る
と分 かりま した。 そんな時、ボ ー ルルーム ・ダ ンスが私
に手招 き した のです ︱ 南 アフリカ でのボ ールルーム教
きた の︱
謄機,Wttll瑠 鷺誡鳳甘
辮!
OOCided‐ thatit was too muCh‖ ke hard work and fu‖
クと ホ ッチキ スの魅力 を紹介 してくれま した。彼 は、私
が ロネ オ で発揮 した才能、無 駄 のな いホチキ ス技術、 レ
タ ー ・サ ービ スを 折 りた た ん で封 筒 に入 れ る軽 快 な ス
師 募集 の広告 を 目 にした の です。 さ っそ 応 募 す と、
く
る
しば ら して アレ ック
く
ス
・
ム
ー
ア
の
氏
スタジオ で ︵
キン
グ トン
ポン
ズ
ス
・
ア
テ
・
ム
に
あ
る
︶
の面接 を受 けて欲
彼
し いと の知 ら せが届きま した。それ で、
すぐ に飛 ん で行 っ
面接 中、私 は彼 から あ るお願 いを さ れ ま した。 ﹁
とて
た の︱
ア レ ック スと の話 は 尽 き ま せ んが 、 思 い出 を 振 り返
る こと が 出 来 、 大 変 楽 し か った です 。 ボ ー ル ル ー ム ・
ダ ン ス は ア レ ツク ス の人 生 そ の も の で し た。 ボ ー ル
│,口 ,1,印 │■ 11"',││,S,bJlet dancet and did
,dl"││1111'│││五 ││:“ │,because l found l very
‖
驀
‖
椰脆
悦
任
鸞油亀
ⅢI
rげ axl19,Ⅲ I10reatfⅢ
lrOfeSSbnJ bJЮ t dancet i
││││laSIII,●
A10「 ‐
も大事 な用事が 明 日 の夜 に入 ってしま った ので、私 のク
ラ スを代 わ りに受 け持 ってくれな いか?﹂と言う のです。
もち ろん喜 ん で引 き受 けま した。 そしてさら に彼 は こん
ル ー ムと ア レ ック スは、 互 いに素 晴 ら し い影 響 を 与 え
合 いま し た。私 た ち女 性 は陶 磁 器 の次 でも 、カ ード ゲ ー
ム の次 でも 、 ス ヌ ーカ ー の次 でも 構 わな いわ !
︲
をバチバチ打っているという印象だ一
けで、あまり 一
緒
︱
■
に過ごした記憶はありません。確か、
バ
ポ
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﹁朴≡有
︲︲
︲
まに、い
効期限がくる前にスタンプで 一
杯になってじ
つも2冊目になっていました︱
and would i be able to take the ciass that he had
booked?l rep led thati would be delighted lol HI
l器 鷹
:υ 零lfIJttllT::1猶
very impOrtant engagement l think lyllplth11111
O籠
…sO
olrus‐ tぃ ollllК lrand、
lne‐
な事 を 言 った の です。 ﹁
そ の用事 に行 く た め に、 君 の車
を貸 し て欲 し い﹂って。開 いた 口が塞が らな い私 を見 て、
彼は ﹁
イ エス﹂ と思 った みた い。
次 の日 の夜、私 は受 け持 ったば かりの アレ ッ
ク スの生徒 た ち と共 に、自 宅 に帰 るバ スの中
、 は彼 の大事
に いま した。
バ
そ
の
の
中
で
ス
私
な 用 事 と 言 う のが ス ヌ ーカ ー ︵
賭 け玉突 き︶
の試 合 だ った と知 った の です。 し かも私 の車
で p そ し て私 はバ スη そ こま でし てす る
彼 の熱 意 は到底 理解 でき ま せん でした。 でも
そ の後、 ア レ ック ス流 のお詫び と お礼 に、私
を サヴ ォイ ・ホ テ ルのデ ィナ ー ・ダ ンスに誘 っ
てく れ た の です。結 局私 は、 南 ア フリカ では
な く キ ング スト ン ・アポ ン ・テ ムズ に行 った
わけね。
ア レ ック スと私 が 一緒 に競技 会 に出 て いた
と いう よ う な 記 事 を た く さ ん見 かけ ま す が、
パ ット ・ホ ー プ ︵”摯 目8 8
父 さ ん の背 中 に は大 き な ホ ク ロが あ る。 ︵
読
む の を や め な いで。 も う 少 し 読 ん でも ら え
れ ば 分 か る か ら ︱︶ でも 大 き く な って か ら、
ど の お 父 さ ん の背 中 に も ホ ク ロが あ る 訳 じ ゃな いと
知 って 子 供 は シ ョ ック だ った、 と いう 話 な の です が 、
私 にも 似 た よう な 経 験 が あ ります 。
いず れ に せよ、 月 に 一度 のタ イプ ライ タ ー打 ちが 終
わ る と、 3 日 ほ ど いな く な る のが 父 の決 ま り で し た。
そ し て、 父 が いな く な った そ こ からが 本 当 の仕 事 の始
ま りな の です 。 まず 、 キ ッチ ンは 巨大 な機 械 に占 領 さ
の巨大 な 山 に変 わ る の です 。 こ の作 業 が終 わ ると、 8
枚 を 整 え て ホ チキ ス止 めす る作 業 が 始 ま りま す 。 私 が
全 寮 制 の学 校 に入 って た く さ ん の ク
普 通 ク の人 た
ち と過ご す よ う にな る ま で、私 は世 の中 の お父 さ ん は、
し ょ っち ゅう 真 っ昼 間 から イブ ニング ・ド レ スを着 だ
し、夜 にな る と出 か け て行 く のだ と か、 月 に 1度 ダ イ
ニング ・テ ーブ ル で古 いタ イプ ラ イ タ ーを エンド レ ス
に打 ち続 け、急 に奥 さ ん と リビ ング で踊 った かと 思 っ
た ら、 ま た タ イプ ライ タ ー に戻 る︱ ︱ そ んな こと を し
て いる のだ と思 って いま し た。 そ れ から、 人 々が ツイ
スト した り、グ ルグ ル回 った り し て フ ロ アで何 時 間 も
テ ーブ ル に手 が 届 く ま で成 長 す ると 、 直 ち に この 工程
の 一員 に加 わ る こと を 許 可 さ れ ま し た の で、 生 ま れ た
時 から こ の作 業 を や って いた と 言 っても 過 言 では あ り
ま せん。
れ、 そ こ から吐 き出 さ れ る何 百枚 も の印 刷 用 紙 が 、 こ
れ ま た リビ ング を占 領 し て いる 巨大 な架 台 式 テ ーブ ル
の上 に8 つの東 に分 け ら れ て山 積 み にさ れ ます 。 こ こ
から、 指 サ ックを は め た 母 の魔 法 の指 の出 番 です。 8
つの紙 の山 は何 時 間 かす る と 8枚 の ニ ュー ス ・レタ ー
踊 って いる所 に小 さ な 女 の子 が 行 く こと も 、 お父 さ ん
が 丁 ∨ に映 る 日 は夜 遅 く ま で起 き て いて い いのも 、 普
通 の こと だ と 思 って いた ん です。
私 が覚 え て いる父 の姿 は、 月 に 一度 タ イプ ライ タ ー
失 敗 し た ホ チ キ ス の針 は、 ア レ ック ス に 見
つ か ら な いよ う ゴ ミ 箱 の 底 に 隠 し た も の で
す。 折 り畳 ま れ た ニ ュー ス ・レタ ー は、順 次 、
椅 子 と格 子 の間 に綺 麗に並 べ ら れ、そ れを ク ッ
シ ョンを よ け た ソ フ ァー ・セ ット で上 か ら 圧
縮 し て いき ま す 。 全 て の ニ ュー ス ・レタ ー が
畳 み終 わ る 頃 に は、 初 め に折 った も のが 良 い
具 合 に ペタ ン コに な って いて、 封 筒 に入 れ る
のが と ても 楽 で し た。 封 を し終 わ った 物 は 国
別 に 分 け、 決 め ら れ た 数 ご と に紐 で東 ね 、 郵
便 屋 さ んが 来 る ま で廊 下 に 並 べ て お き ま す。
そ ん な 頃 に な る と、 ア レ ック スが 帰 って く る
"│`
│,IW・ 1111111111116.ni lbr a 3allroom Dancing
器 よ子
1+IIザ lサ 響 1ld.ldngttm劇
llllれ 01111"01111SOuth Africa,and applied for the
O119‐ Kilgston・ on_Thames to be interviewed by a
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MIハ llX M09re at his studlo Offl wen‖ l Du‖ ng the
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父、 ア ン ツク ス ・ムー アを語 る
一 枚 の 写 真 か ら DAIICE ICONS
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hё asked me rl cOuld do him a favou「 He
had a very important engagementthe next even ng
then asked r he cOuld borrow my car'9 9olllhil
1 本 を作成する際に使用 していた 足型のプレー ト 2女 王陛下より授
与された MBEの 勲章
シシングJ(第 5版
フー
リンジ ヨドレス
3ア
レックス ムーア氏著 「ボールルーム
ダ
)
5●
¥2120o■ 洛/取 扱争1全 ‐
取扱サイズiSM/117L
の です ︱ でも 、 これ を 言 って お かな いと フ ェアじ や
パ■ブル
な いわ ね。 彼 は お手 伝 いし て いる私 にお小 遣 いを く れ
ま し た 。 いく ら だ った か は覚 え て いま せ んが 、 5歳 か
ら8
︲歳 にな るま で金 額 は変 わ らな か った です 1
彼 は 一度 、 授 与 した M B Eを文 字 って、 M B E の本
ー
コレクシ
当 の意 味 は、 ﹁M も う 。B 馬 鹿 に な ら な いく ら いの 。
E エネ ルギ ー﹂ の事 じ ゃな いかと 話 し て いま し た が 、
そ の M B E の殆 ど は、 発 送 ま でを 一人 でや って の けた
母 の努 力 の賜 物 な の です。
毅
何 年 も後 に、 私 が 月 に 一度 の チ ャリ テ ィー新 聞 を 手
、
掛 け る こと にな り、 そ れ を 2
︲年 間続 け た の です が ど
う いう 訳 か母 は、 発 行 日が 近 く な ると遊 び に来 ま せ ん
クリスタル
クロ│■ バ
2.
で した 。 な ぜ か し ら ︱ 私 が 母 よ りも 有 利 だ った こと
と 言 えば 、 母 の時 代 に使 った ロネ オ の複 写機 が コピ ー
機 に変 わ った く ら いな の に ⋮ ⋮。 毎 月、 指 サ ック を は
め る と、 私 は完 全 に ″
普 通ク だ った 子供 時代 に逆 戻 り
し て いま し た !
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〒1670032東 京都杉並区天沼31210榎 本 ビル2階
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来店予定
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