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安全衛生統計資料 - 茨城労働局
安全衛生統計資料 コメント付き 平成22年度 全国安全週間スローガン 『みんなで進めようリスクアセスメント めざそう職場の安全・安心』 安全第一 厚生労働省 筑西労働基準監督署 平成 22 年 4 月 平成21年 筑西署管内の災害統計 目次 P-1 P-2 P-3 P-4 P-5 P-6 P-7 P-8 P-9 P-10 P-11 P-12 P-13 P-14 P-15 P-16 P-17 … グラフ1 平成17年~21年・業種別年別災害発生状況(休業4日以上) … グラフ1‐2 平成17年~21年・業種別年別災害発生状況(休業4日以上) … グラフ1-3 平成17年~21年・業種別年別災害発生状況(死亡災害) … グラフ2 業種毎の災害発生状況の推移(休業4日以上) … グラフ3 事故の型別災害発生状況(休業4日以上)・円グラフ … グラフ4 年代別災害発生状況(休業4日以上) … グラフ5 災害程度別発生状況(休業4日以上) … グラフ5-2 災害程度別発生状況(休業4日以上)・円グラフ … グラフ6 月別災害発生状況(休業4日以上) … グラフ7 曜日別災害発生状況(休業4日以上) … グラフ8 傷病性質別災害発生状況(休業4日以上) … グラフ8-2 傷病性質別災害発生状況(休業4日以上)・円グラフ … グラフ9 時間帯別災害発生状況(休業4日以上) … 表1 平成21年労働災害の発生状況(休業4日以上の災害) … 表2 死亡災害事例 … グラフ10 定期健康診断有所率の推移(平成17年~21年) … グラフ11 定期健康診断の項目ごとの有所見率(平成21年) 400 31 350 300 250 グラフ1 平成17年~21年・業種別年別災害発生状況 コメント (休業4日以上) 平成21年は製造業で大幅に災害が減少しました。 16 16 28 29 19 11 7 20 10 11 14 41 44 32 10 8 17 37 33 45 6 7 11 62 54 200 36 53 (前年比31.5%減) 茨城労働局の調査によると、平成22年3月現在の 製造業のリスクアセスメントの導入率は40%を超え、 年々導入している企業数が増えてきています。災害 が減少している要因の一つと考えられます。 31 53 52 48 37 37 その他 清掃・と畜業 接客・娯楽業 通信業 商業 運送業 建設業 150 36 製造業 100 157 134 140 152 104 50 0 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 P-1 グラフ1‐2 平成17年~平成21年・業種別年別災害発生状況 (休業4日以上) 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 コメント 平成21年の労働災害は、265件と過去最少となりました。 参考までに、今から22年前の平成元年の記録を見ると、休 業4日以上の災害が645件も発生しておりましたので、半減 していることになります。また10年前は、429件発生してお り、40%近く減少していることになります。 更なる労働災害の減少をめざし、安全衛生活動の推進を図 りましょう。 386 349 347 342 265 157 152 140 134 104 53 52 48 62 37 36 54 53 45 37 41 44 32 37 31 20 19 製造業 建設業 運送業 商業 14 31 28 29 36 33 17 通信業 11 16 7 11 8 7 接客・娯楽業 16 11 10 10 6 清掃・と畜業 その他 計 P-2 グラフ1‐3 平成17年~21年・業種別年別災害発生状況 (死亡災害) 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 6 コメント 平成21年は、製造業と建設業で死亡災害が発生しました。 今から22年前の平成元年の記録を見ると、死亡災害は8件発生して おり、また10年前の平成12年も8件でした。 その当時と比較すると減少していますが、最近では平成19年に6件発 生しており、予断を許しません。 死亡災害は絶対にあってはならないもので、早期に撲滅したいと考え てております。 過去に筑西署管内では、死亡災害の無災害期間が374日に達したこ とがあります。 監督署では、この記録を上回るよう、死亡災害撲滅のための運動を強 力に展開することとしておりますので、ご協力をお願いいたします。 3 2 2 1 1 製造業 1 2 1 建設業 1 運送業 1 農業 1 商業 1 接客娯楽業 2 2 1 清掃・と畜業 計 P-3 160 グラフ2 業種毎の災害発生件数の推移 (休業4日以上) 157 152 140 140 コメント 過去5年間の筑西署管内の休業4日以上の災害を 業種別にグラフ化してみました。 どの業種も、全体的には減少傾向を示しています が、この5年間を見ても一旦増加に転じ、その後減少し た業種も見られます。 この5年間の御社の状況とグラフの推移とを比べて みて下さい。 134 120 104 100 平成17年 平成18年 80 平成19年 平成20年 62 平成21年 60 54 53 53 52 48 45 41 40 37 36 44 37 37 32 36 31 31 19 20 20 14 17 16 16 11 11 7 8 7 11 10 10 6 0 製造業 建設業 運送業 商業 通信業 33 28 29 接客・娯楽業 清掃・と畜業 その他 P-4 グラフ3 事故の型別災害発生状況 (休業4日以上) 飛来・落下 6% 激突され 5% その他 6% 墜落・転落 20% コメント 実際に発生した災害を事故の型別に分析してみました。最 も多いのは「はさまれ・巻き込まれ災害」で次いで「墜落・転 落災害」、「転倒災害」となります。これらは昔から3大災害に 分類されてきたもので、全災害の6割にも上ります。特に「は さまれ・巻き込まれ災害」は、障害を残す重篤な災害となるこ とが多いので、要注意です。 機械による災害を防ぐため、今一度次の点をチェックしてく ださい。 ①機械の稼働部分に防護(カバー)はありますか? ②機械を止めずにトラブル処理(非定常作業)をしていませ んか? 交通事故(道路) 6% 動・無理な動 作 7% 転倒 18% 切れ・こすれ 12% P-5 はさまれ・巻き込まれ 20% グラフ4 年代別災害発生状況 (休業4日以上) コメント 年代別の状況をグラフ化しました。 50代が最も多く、次いで30代という結果が出ていま す。 76 56 51 44 33 5 10代 20代 30代 40代 50代 60代~ P-6 グラフ5 災害程度別発生状況 コメント 休業の見込み日数を災害程度として分析してみました。 平成21年にあった265件の災害のうち、約6割が1月以 上の休業を要するような大ケガになります。このことはあま り知られていないかもしれませんが、現実の労働災害の多 くは、被災者にも企業にも非常に大きな損失を与えるもの です。 114 74 39 33 3 4日以上2週未満 2週以上1月未満 1月以上3月未満 3月以上6月未満 6月以上 2 死亡 P-7 グラフ5‐2 災害程度別発生状況 (休業4日以上) コメント グラフ5を円グラフ化してみました。 改めて、大きな災害が多いことに気づくと思 います。 死亡 6月以上 1% 1% 3月以上6月未満 15% 4日以上2週未満 12% 2週以上1月未満 28% 1月以上3月未満 43% P-8 グラフ6 月別災害発生状況 (休業4日以上) コメント 平成21年の労働災害を発生した月別にグラフ化してみ ました。7月が最も多く、5月が最少です。 この月別のバラつきは、企業の稼働日に影響している のかと思いましたが、夏季休暇を取得する企業が多い7、 8月に災害が多いことから、必ずしも稼働日数のみが要 因ともいえません。 以前から夏季の酷暑期は災害が多いといわれており、 暑さによる注意力の低下などの影響が大きいのかもしれ ません。 「労働災害は夏季にご注意を!」 32 23 19 1月 26 25 24 21 16 2月 30 20 16 13 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 P-9 コメント 平成21年の労働災害を発生した曜日別にグラフ化 してみたところ、木曜日が最も多い結果となりました。 月曜日から仕事が始まり、週末に向かう木曜日あた りに疲れがたまって、注意力の低下などが影響してい るのかもしれません。 「木曜日が要注意!」 グラフ7 曜日別災害発生状況 (休業4日以上) 53 49 49 48 37 25 13 日 月 火 水 木 金 土 P-10 グラフ8 傷病性質別災害発生状況 (休業4日以上) コメント 労働災害ではどのような怪我が多いのか、傷病の性 質を分析してみました。 最も多いのが骨折で他を大きく引き離しています。 骨折は回復まで時間が多くかかることから、先ほどの 災害程度のグラフのとおり多くの休業を要することにな ります。 また日常生活にも大きな支障をきたすことになりま す。 120 54 51 打 撲 断 切 の 他 10 臼 及 び 転 そ む ) 位 を 含 む ) 18 脱 、亜 挫 害 (捻 障 節 の 関 傷 (皮 創 膚 の 剥 傷 (切 創 離 、擦 、裂 過 創 、刺 傷 、挫 創 傷 及 び 及 び 挫 血 滅 腫 を 含 傷 を 含 骨 む ) 折 21 P-11 グラフ 8‐2 傷病性質別災害発生状況 (休業4日以上) その他 7% 切断 4% コメント グラフ8を円グラフにしてみました。骨折が群を 抜いて多いことがわかります。 関節の障害(捻挫、亜脱臼 及び転位を含む) 8% 骨折 43% 膚の剥離、擦過 び血腫を含む) 19% 創傷(切創、裂創、刺創及び 挫滅傷を含む) 19% P-12 グラフ9 時間帯別災害発生状況 (休業4日以上) 45 コメント 平成21年の労働災害を発生した時間帯別にグラフ化 してみました。午前9時から11時が群を抜いて多いこと が分かりました。 多くの企業では午前10時に休憩時間を設けていると 思いますが、休憩前後に多く発生しています。 「労働災害は午前中が要注意!」 39 34 25 23 21 18 15 11 9 9 6 2 0時 3 4時 2 5時 5 3 6時 2 7時 8時 9時 10時 11時 12時 13時 14時 15時 16時 17時 18時 19時 21時 1 1 22時 23時 P-13 表1 平成21年 業 種 製造業 建設業 土木(内訳) 建築(内訳) その他の建設(内訳) 運輸交通業 商業 接客娯楽業 清掃・と畜業 上記以外の業種 合 計 労働災害の発生状況(休業4日以上の災害) 【平成22年4月確定値】 筑西労働基準監督署 平成19年 平成20年 平成21年 死亡 4日以上 死亡 4日以上 死亡 4日以上 対前年比 増減率 構成比(21年) 140 1 151 1 104 -47 -31% 39% 2 46 37 1 36 -1 -3% 14% 1 1 9 32 5 52 44 10 8 49 349 1 1 2 6 1 2 9 25 3 45 37 8 10 54 342 5 24 7 37 31 7 6 44 265 1 2 -4 -1 4 -8 -6 2 1 -10 -77 -44% -4% 133% -18% -16% 25% 10% -19% -23% 2% 9% 3% 14% 12% 3% 2% 17% 100% ★ 数値は、労働者死傷病報告より集計したものであり、死亡は休業4日以上の内数である。 業種別災害発生状況 件数 160 150 140 130 120 110 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 製造業 建設業 土木(内訳) 建築(内訳) 19年 140 46 9 32 その他の建設(内 訳) 5 20年 151 37 9 25 21年 104 36 5 24 19年 20年 21年 運輸交通業 商業 接客娯楽業 清掃・と畜業 上記以外の業種 52 44 10 8 49 3 45 37 8 10 54 7 37 31 7 6 44 業種 増加・減少の傾向(対前年比) 件数 10 5 0 -5 -10 -15 -20 -25 -30 -35 -40 -45 -50 -55 -60 増減数 増減数 製造業 建設業 土木(内訳) 建築(内訳) その他の建設(内 訳) 運輸交通業 商業 接客娯楽業 清掃・と畜業 上記以外の業種 -47 -1 -4 -1 4 -8 -6 2 1 -10 業種 P-14 表 2 死 亡 災 害 事 〔平成21年〕 発生日時等 例 筑西労働基準監督署 事故の型 起因物 災 害 発 生 状 況 鉄骨造平屋建て倉庫内に大型の穀物乾燥機を設置する ため、 同倉庫南側のスレート屋根部分を改修する工事中、 新設した側壁部分に波板の取り付けを行った後、当日の 作業終了に伴い、屋根上で工具類の後片付けをしていた 建 築 工 事 業 ところ、スレートを踏み抜き、約4.7m下のコンクリ 3月25日(水) 墜落・転落 ート床面へ墜落し、頭部外傷等により死亡した。 午後4時50分 1 (問題点) 男 58才 スレート屋根 スレート屋根は、労働者が乗ったりして荷重を掛ける 職種:作業員 と容易に割れる恐れがありますので、歩み板等で養生す 経験:4年 るか安全ネットを張って作業をする必要があります。本 件では、一部の歩み板の幅が不十分であったうえ、安全 ネットを張っていなかったため、墜落を防止できません でした。 プラスチック容器を製造する製造ラインにおいて、成 形機の金型を交換する作業中、被災者が成形機本体のす き間に身体を入れた状態で作業を行っていたところ、同 僚の作業者が被災者の退避を確認しないまま、成形機の 化 学 工 業 運転スイッチを押したため、上昇してきた金属部品と成 (プラスチック容器製造) 形機の上部フレームとの間に頭部及び胸部をはさまれ、 6 月 9 日 ( 火 ) はさまれ・ 巻き込まれ 頭蓋底骨折等により死亡した。 2 午前4時00分 (問題点) 男 29才 射出成形機 機械の運転を開始する際は、関係労働者に危険を及ぼ 職種:機械オペレーター さないために、一定の方法で合図を行わせなければなり 経験:3ヶ月 ません。本件では、こうした合図を行わないまま機械の 運転を開始してしまったため、機械内部にいた労働者が 被災しました。背景としては、事業場において運転開始 の合図の方法を決めていなかったことがあります。 (注) 当該事例は、労働者死傷病報告の内容をもとに作成したものである。 P-15 グラフ10 定期健康診断有所見率の推移(平成17年~21年) 55 54 53 52 コメント 平成17年から21年の定期健康診断の有所見率をグラ フ化しました。茨城県内全体では、年々、有所見率が増加 し平成18年に50%を超えています。これは、健康診断の 受診者のうち、何らかの(1項目でも)所見のあった者が半 数を超えていることになります。筑西署管内でも有所見率 が年々増えており、平成21年は茨城県内よりも低い値を 示したものの、やはり50%以上の有所見率となっていま す。 第11次労働災害防止計画にも有所見率の増加に歯止 めをかけ減少に転じさせることが目標に掲げられておりま す。 54.3 53.5 53.3 52.7 52.1 51.3 51.2 51 50.2 49.7 50 茨城県内 筑西署管内 49 48.7 48 47 46 45 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 P-16 グラフ 11 定期健康診断検査項目ごとの有所見率(平成21年) コメント 平成21年の定期健康診断の有所見率をグラフ化しました。 群を抜いて「血中資質」の有所見率が高いことが分かりま す。また「血圧」と「肝機能」の有所見率が高いのも気になりま す。生活習慣病を予防するためにも、適度な運動、適切な食 生活などが求められます。 35 30 34.87 25 有 所 見 率 20 17.59 ( 15.53 15 ) % 9.97 9.19 8.9 10 7.15 3.91 3.66 3.27 5 2.81 1.27 図 電 心 白 ) (蛋 尿 糖 (糖 ) 尿 中 血 脂 質 能 肝 機 血 貧 圧 血 痰 喀 X線 部 胸 血 力 (4 聴 聴 力 (1 00 0H Z) 00 0H Z) 0 P-17