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省スペース化とコストダウンを目指して 8台の複合機を6台の最新機種に

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省スペース化とコストダウンを目指して 8台の複合機を6台の最新機種に
株式会社いい生活
省スペース化とコストダウンを目指して
8台の複合機を6台の最新機種に集約
認証機能でセキュリティもより万全に
導入の狙い
複合機削減で省スペース化を図りたい
フリーアドレスに対応して、どの複合
機からでも出力できるようにしたい
出力コストの削減およびペーパーレ
ス化を推進したい
導入システム
リコー製複合機『RICOH MP C6003Z』
画像ログアプリケーション
『Log キャプチャ』
ICカード認証システム
『リコー 個人認証システム AE2』
タブレット端末『Surface』
導入効果
最新の複合機に入れ替え、従来と同
じコストで機能性が大幅に向上した
認証システムの導入でセキュリティが
より強固になった
出力の順番待ちがなくなり、業務効
率が大幅にアップした
不動産市場になくてはならない情報インフラを目指し、不動産会社向けの各種業務システムをクラウドサービスとして提供
不動産市場向けの各種システム・アプリケーションを開発し、クラウドサービスとし
て提供している株式会社いい生活。全国の不動産会社向けにサービスを提供し、
業務の効率化や情報発信力の向上を支援する「不動産情報テクノロジー」企業
だ。同社は、効率のよいワークスタイルの実践やオフィスの省スペース化、出力コ
— U S E R P R O F I L E ———————————————————
株式会社いい生活
●業種:情報サービス業
ストの削減、ペーパーレス化などを目指し、従来8台あった複合機をリコー製の最
新鋭機6台に集約。出力コストを抑えつつ、よりセキュアな環境下で複合機を活用
できるようになった。
●事業内容:不動産市場向けのシステム・
アプリケーションの企画・開発
●従業員数:140名
(2015年9月現在)
最新機種の複合機によって、省スペース化とコスト
ダウンを実現した株式会社いい生活
2015年12月取材
不動産市場に変革をもたらす
クラウドサービスを提供
フェッショナルが「I Tで不動産市場に
イノベーションを起こそう」という志を
持って2000年に創業した。
株式会社いい生活(以下、いい生
「金融の世界に比べてI T化、情報
活)
は、不動産市場向けのシステム・ア
化が遅れている不動産市場には大き
プリケーションを開発し、クラウドサー
な変革のチャンスがあることに着目し
ビスとして提供している東証マザーズ
たからです」と語るのは、代表取締役
上場のITソリューション企業である。
CFOの塩川 拓行氏。
世界的投資銀行、ゴールドマンサッ
日本の個人金融資産は約1,600
クス で 活 躍した 4 人 の 金 融 の プ ロ
兆円。これに対し国民が持つ不動産資
1
株式会社いい生活
産は約1,700兆円と同等以上の巨大
理する機能、そのデータベースからイ
マーケットだ。しかし、金融分野では
ンターネット媒体にデータを送信する
1990年代の日本版ビッグバン以降、
機能(データ流通機能)、顧客情報を
インターネットによる市況などのリア
管理する機能、営業活動を支援する
ルタイムな情報発信や、オンライン取
機能、自社ホームページを作成する機
引といったI T化が進んでいるのに対
能、賃貸管理業務を支援する機能をカ
し、不動産市場におけるITの活用は著
バーした「いい物件O n e」シリーズを
しく遅れている。
「そのため、不動産会
提供している。
社と個人の情報格差、いわゆる
“情報
「現在1,200社以上のユーザー(不
の非対称性”
が根強く残り、流動性の
動産会社)
にご利用いただいています
低さや市場の非効率性といった問題
が、それでも全国で約12万社の不動
に結び付いているのです」と塩川氏は
産会社があることを考えると1%に過
説明する。
ぎません。不動産市場のI T化と共に
IT化を推し進めることで情報のエク
ユーザー数は今後もどんどん拡大し
スチェンジを活性化すれば、約1,700
ていくはずです」
と塩川氏は見る。
兆円の巨大市場が活発に動き出す。
不動産市場のI T化については、国
金融分野で得た経験をもとに、そうし
も積極的に後押ししている。その動き
た変革を不動産業界に促していくこと
の一つが、不動産賃貸借契約におけ
を同社は目指しているのだ。
る重要事項説明のI T化(以下、
「I T重
マーケットそのものは非常に巨大だ
説」)
に向けての取り組みだ。現在、重
が、
不動産市場の1社1社のプレーヤー
説は宅地建物取引士が顧客と直接対
(不動産会社)の規模は、金融市場に
面して行うことが義務付けられている
比べるとかなり小さい。全国の不動産
が、テレビ会議システムなどを通じて
会社数は実に約12万社と、コンビニ
行えるようにすることで、遠隔地に住
エンスストアの店舗数(約5万3,000
む顧客が就学先や就職先、異動先な
店)や郵便局の数(約2万4,000局)
どの賃貸住宅を契約するときの利便
をはるかに上回る。それだけ中堅・中
性を向上させるのが「IT重説」の狙い
小規模の不動産会社が多いのだ。
である。
「大規模なIT投資ができる金融機関
いい生活は、国土交通省が「I T重
と比べて、中堅・中小の不動産会社の
説」のあり方を検討するため2015年
投資力には限界があります。じつはこ
にスタートした社会実験に積極的に関
れが不動産分野でI T化が進まない大
与し、社会実験に参画する不動産会社
きな原因の一つです。そこで、数百万
向けに「I T重説」に対応したサービス
円、数千万円という多額の初期投資を
を提供している。
行わずに、月々数万円台から利用可能
塩 川 氏は「 将 来 的にはエンドユ ー
なクラウドサービスを提供することで、
ザー向けのサービスも強化し、事業者
不動産会社のI T活用を促したいと考
側、エンドユーザー側の両面から不動
えたのです」
(塩川氏)
産市場全体の情報化、I T化を本格的
具体的なサービスとしては、取り扱
に促進し、社会インフラとしての不動
う物件情報をデータベースとして管
産市場の発展に貢献していきたいと
2
代表取締役CFO 塩川 拓行氏
「ハイスペックな最新複合機に入れ替えた
にもかかわらず、リースアップした複合機を
使い続けるのとほぼ同じ出力コストで済んだ
ことに大変満足しています。大塚商会さん
の提案力の高さを実感しました」
管理グループ 総務部 部長 竹澤 謙介氏
「中綴じ製本できるページ数が増えたこと
も、地味に思えるかもしれませんが非常に
便利になりました。数十ページに及ぶ適時
開示情報や有価証券報告書などの出力・
製本に活用しています」
考えています」
と抱負を語る。
能性がある。それまで使用していた複
合機はリースアップ目前だったので、
フリーアドレスに対応して
複合機の入れ替え、集約を図る
8台の複合機を6台の最新機種に集約し、省スペース化
とコストダウンを実現。認証機能でセキュリティもより万全
になった
継続して使い続ければリース料金は
大幅に安くなるはずだった。
「今のまま使い続けるべきか? それ
不動産市場にイノベーションの波を
とも入れ替えるべきか?」
送り続けているいい生活は、業務スタ
竹澤氏は悩んだが、大塚商会からの
イルも非常に革新的である。
提案を受けて、課題は一気に解決した。
同社の営業部門は、社員が個々の
最新鋭機を導入するにもかかわら
デスクを持たず、自由にワークスペー
ず、大塚商会から提示された出力コス
スを共有するフリーアドレス(いい生
トの試算結果は、リースアップする複
活では「フレックスシーティング」と呼
合機を使い続けた場合とほとんど変わ
ぶ)を早くから導入。これによって、社
らなかったのだ。
「もちろん複合機自
員同士のコミュニケーションの活性化
体の性能や機能は申し分なかったの
や創造性の発揚などを促してきた。
で、ほぼ即決で大塚商会さんにお願い
そのワークスタイルをさらに進化さ
することになりました」
と竹澤氏は振り
せるため、いい生活は2015年4月、
返る。
大塚商会を通じて社内の複合機8台
を最新鋭のリコー製複合機『RICOH
約した。
利用履歴管理と個人認証で
情報漏えい防止がより完ぺきに
入れ替えを検討した理由について、
導入後、実際に算出した出力コスト
いい生活 管理グループ 総務部 部長
は、塩川氏や竹澤氏を十分満足させる
の竹澤 謙介氏は、
「フレックスシーティ
ものであった。
ングに対応して、どの席でも最寄りの
出力枚数は以前とそれほど変わっ
複合機から出力できる環境を整えるこ
ていないが、リースアップ前の複合機
とに加え、複合機の台数を減らすこと
と比べて、台数を8台から6台に集約
MP C6003Z』
に入れ替え、6台に集
によるオフィスの省スペース化、出力
したことが効果を発揮して、試算通り
コストの削減、ペーパーレス化などが
リースアップした複合機を使い続けた
主な狙いでした」
と説明する。
場合とほとんど変わらないコストが実
台 数 を 減らせ ば 物 理 的 な 占 有 ス
現できた。にもかかわらず、5年リース
ペースを縮小することはできる。しか
を終えた従来の旧式複合機とは比較
し、そ れで業 務パフォーマンスが下
にならないほど高性能、高機能の最新
がってしまっては元も子もない。その
鋭機が利用できるのだから、納得でき
ため、従来の複合機より生産性の高い
る成果だと言える。
ハイスペックモデルに入れ替えるのは
さらに、複合機の台数が集約された
必然だったが、気になるのはコストで
ことでワークスペースの有効活用が
あった。
実現。導入の大きな狙いの一つであっ
最新鋭機となると、入れ替えと同時
た、どの席でも最寄りの複合機から出
に出力コストが跳ね上がってしまう可
力できる環境も実現し、営業スタッフ
3
株式会社いい生活
たちは、より自由にオフィススペース
上場企業であるいい生活は、数十
内を動き回れるようになった。
ページにわたる適時開示情報や有価
「以前は、社員の持つパソコンごと
証券報告書などを出力する機会も多
に出力できる複合機が固定されてい
いが、そのようにまとまったページ数
たのですが、どこからでも出力できる
の出力も中綴じ製本できるようになっ
ようになったので順番待ちがなくなり
たのは「一見、地味に思えるかもしれ
ました」
と塩川氏が語るように、業務の
ませんが、非常に便利になりました」
と
効率化にも結び付いているようだ。
竹澤氏は高く評価する。
ちなみに、入れ替えた複合機6台の
うち3台は本社、残り3台は3カ所の
複合機はネットワークでつながってお
BCP対策も踏まえて
社内システムのクラウド化を目指す
り、本支店間の出張や人事異動に際し
このほか、いい生活は、2015年3
てもつどの設定変更なく、全ての複合
月に大塚商会を通じて営業担当者が使
機からの出力が可能になった。
用するタブレット端末『Surface』40
また、い い 生 活は、情 報セキュリ
台を導入した。タイプカバー(キーボー
ティ対策の一環として『RICOH MP
ド付きカバー)の付いた『 S u r f a c e 』
支店に1台ずつ設置している。全ての
C6003Z 』への入れ替えと同時に、
は、営業先ではプレゼン用のタブレット
複合機の利用履歴を画像で保存し、
として、オフィスではノートパソコンと
情報漏えいの追跡・抑止を図る『Log
してマルチに使用できる。しかも手軽
キャプチャ』や、出力者が複合機に備
に持ち運べるので、フレックスシーティ
え付けられたカードリーダーにICカー
ングとの親和性も高いようだ。
ドをかざす仕組みによって不正出力
「今のところフレックスシーティン
を防止する『リコー 個人認証システ
グを採用しているのは営業部門だけ
ム AE2』なども導入した。ISMS(情
ですが、今後は開発などほかの部門
報セキュリティマネジメントシステム)
にも広げていきたいと考えています。
認証を取得しているいい生活は、極め
良いサービスをつくるには、メンバー
て厳しい情報セキュリティ対策を行っ
が創造性を発揮しやすい空間を提供
ているが、これらのシステムを採り入
することが大切ですからね」と塩川氏
れたことで、より厳格なセキュリティ
は語る。
体制が整った。
もう一つ、同社が今後の課題として
塩川氏は、
「I Cカードをかざさない
検討しているのは、社内システムのク
と出力されない仕組みになったので、
ラウド化だ。現状はクラウドとオンプレ
出力の置きっぱなしがなくなったのも
ミスの併用だが、
「クラウドサービスを
大きな成果だと思います」
と語る。
提供している会社なので、B C P対策
また、以前の複合機では、中綴じ
も踏まえ、我々自身もさらにクラウド
製 本 の ペ ージ数 が 6 0 ペ ージ( 用 紙
を活用して社内系システムをもっと身
15枚)までだったが、
『R I C O H M P
軽にしていきたいと考えています」と、
C6003Z 』では80ページ(用紙20
塩川氏は今後の展開を語った。
枚)
までの製本が可能となった。
メンバーに創造性を発揮しやすい空間を提供することが
大切だと考える同社は、今後、積極的にクラウドを活用し
て社内のシステムをもっと身軽にしていく方針だ
株式会社いい生活のホームページ
http://www.e-seikatsu.info/
・会社名、製品名などは、各社または各団体の商標もしくは登録商標です。
・事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は取材当時のものであり、配付される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
・この記事は2016年1月に作成されました。
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