...

まちそだて瓦版平成20年度冬号(No.15)(PDF形式:693KB)

by user

on
Category: Documents
22

views

Report

Comments

Transcript

まちそだて瓦版平成20年度冬号(No.15)(PDF形式:693KB)
平成20年度冬号(No.15)
かわら
瓦
ば ん
みんなでまちを
育てよう
地域活動紹介紙
版
みんなで地域を盛り上げよう!!
○○○
神戸とニューオーリンズのジャズ交流
○○○
10 月 18 日(土)から 21(火)にかけて、神戸とアメリカ・ニューオーリ
ンズとのジャズ交流事業が行われました。
神戸は大震災、ニューオーリンズはハリケーンと、大規模の自然災害
に見舞われ壊滅的な被害を受けたという共通点があります。この二都市
を音楽でつなぎ交流を深めようと、神戸市のまちづくり協議会などから
の有志が実行委員会(委員長:琵琶町復興住民協議会[六甲道駅西地区]池
田会長)を立ち上げ、昨年からこの交流事業を企画・運営しています。
ニューオーリンズ市からレオン国際局長やジャズミュージシャンのフ
ォートナー氏らが来日した、4日間の交流の様子をお伝えします。
~交流事業スケジュール~
18日(土)
「神戸ネクストジャズ・コンペティシ
ョン 決勝ライブ」にゲスト出演
19日(日)
鷹取地区で住民との復興経験交
流および食文化交流
20日(月)
神戸の復興状況視察(松本地区、
新長田駅南地区)
21日(火)
六甲道駅北地区で復興まちづくり
に関するパネルディスカッション
1
日
目
昨年度コンペでの受賞者とニューオーリンズから来日
したジャズミュージシャンとのセッション
このイベントは、日本のジャズ発祥の地・神戸
で、若手のジャズミュージシャンを発掘・応援する
目的で企画され、今年で2回目の開催です。
今年のコンペティションでは、交流事業の一環
として、ジャズ発祥の地であるニューオーリンズ
から来日したジャズミュージシャン(ピアニストと
ベーシスト)がゲスト出演し、昨年度の受賞者とセ
ッションを行いました。
会場いっぱいにつめかけた観客たちは、本場
のジャズミュージシャンたちの演奏はもちろんの
ことながら、ファイナリストたちの思い思いの演
奏に、酔いしれていました。
KOBE NEXT JAZZ
COMPETITION
初日の18日は、垂水区のシーサイド
ホテル舞子ビラ神戸内で行われた『第 2
回 神戸ネクストジャズ・コンペティシ
ョン』が交流の舞台となりました。
まちそだて瓦版(平成20年度冬号)No.15
1
交流2日目の19日は、震災時に鷹取地域の救援拠点なった長田区
の「カトリックたかとり教会」で地元住民らと「食」をテーマに交
流を行いました。
朝から準備を始め、ニューオーリンズからは「ケージャン料理
(ゆでザリガニ)」を、地元からはベトナム料理「バインミー(サ
ンド)」・ペルー料理「アンティクーチョ(牛ハツの串焼き)」・韓国料
理「チヂミ」を、日本からは豚汁・焼きそば等を出し合いました。
当日12時30分からは、地元のラジオ放送局のFMわいわいで
「災害から生まれたもの」と題したトーク番組が生放送されまし
た。番組に出演したジャズ交流のメンバーは、災害復興に対す
FMわいわいの生放送
る思いを語っていまし
た。みなさんのお話に共通する点は、災害時は人と人
とのつながりが大切であること、そして「音楽」や「食」
はそのための重要なツールになりえるということでし
た。
最後は、長田の宮神撫太鼓研究会による和太鼓、ベト
ナム人ラッパーのナムさんによるラップ、ニューオーリ
ンズから来日したジャズミュージシャンのピアニストで
あるサリバンさんやベーシストのマーティンさんらによ
ジャズミュージシャンらも和太鼓に
るジャズ演奏で音楽交流
演奏で音楽交流が行われ、楽しくにぎやかな一
挑戦!
日がすぎていきました。
2
日
目
交流3日目の20日は
3 日 目
神戸の復興状況視察を行い、
松本(兵庫区)の区画整理事業地区と、新長田(長田
区)の再開発事業地区を見学しました。
松本地区では、まちづくり協議会会長の中島氏に、
復興まちづくりの経
緯などを聞く座談
会の場が設けられ
ました。ニューオーリンズのみなさんは「震災により、まちに
はどれくらいの被害があったのか」「以前のまちとは、どのよ
うに変化したのか」など、質問をしながら熱心に話を聞いて
いました。座談会後には松本地区のまち歩きを行い、せせら
ぎや公園、道路など、実際に整備された街並みにふれ、まち
づくりについて学んでいました。
新長田では、地域一帯を見渡せる再開発ビルの屋上
で、事業の説明をうけました。震災直後は更地同然だっ
たまちが、みごとに再生した新長田の現状は、今まさに
復興に向かっているニューオーリンズの方々に勇気を与
えることが出来たようで、「ニューオーリンズでは復興
に向け動いているが、なかなかうまく進まない現状が
ある。しかし、震災から13年経った神戸の現状を知り、一
歩一歩の着実な歩みが大切なのだと感じることが出来
た。」と感想を述べていました。
まちそだて瓦版(平成20年度冬号)No.15
2
4
日
目
最終日の21日は、六甲道駅北地区(灘区)の風の郷公園を散策し
た後、公園内にある風の家にて復興まちづくりに関するパネルディ
スカッションを行いました。
風の郷公園は、震災復興の中で地域住民が意
見を出し合って作り上げた公園です。その公園内
の風の家は、地区のコミュニティ活動の拠点とな
っている場所です。
はじめに公園内を歩きながら、震災時にトイレ
として利用できるベンチや、地下に埋められてい
る貯水槽など、震災時にも対応できるような工
夫を紹介し、公園の管理などについ ての簡単な
説明を行いました。その後、風の家に場所を移し、
パネルディスカッションを行いました。
いいお天気のなか風の郷公園を散策
ディスカッションでは、地域のまちづくり活動のリ
ーダーや大学教授などがパネラーとなり、復興の
経験や教訓、災害に強いまちづくりのすすめ方な
どについて議論しました。
また、まちづくり活動に参加する神戸大学大学
院の学生が、地域の子供たちと一緒にエコに取り
組んだイベントの 活動報告を行うなど、様々な立
場の 人間が一同に会し情報交換を行う良い機会
にもなりました。
ディスカッションのようす
神戸とニューオーリンズのジャズ交流事業
取材後記
Music is medicine.
「音楽は(人を癒す)薬だ」と彼らは言います。
ニューオーリンズの人々にとって、音楽とは生
活に欠かせないもので、まちには音楽があふれて
いるそうです。ところがカトリーナというハリケー
ンの被害にあった当時、まちからは、すっかり音楽
が消えてしまいました。
それから3年、今、まちには少しずつ音楽が戻っ
てきているそうです。また、もとのような、音楽で
あふれたまちへと、一日も早く復興を成し遂げて
ほしいと願います。
交流2日目・たかとり教会にて
災害は日本だけでなく、今も世界のどこかで起
音楽交流を楽しむレオン国際局長(左端)ら
こっているかもしれません。
私たち神戸市民も、過去の経験を活かしながら、震災に強いまちづくりを続けて行ければと
思います。
まちそだて瓦版(平成20年度冬号)No.15
3
・・知っとこ!見とこ・・・
ボラード(車止め)&街灯
秋号でもチラッとご紹介しましたが、各地区には個性的なボラードや街灯があります。
今号では、その中のいくつかをご紹介します。
東西・南北に十字に通
る地区内のコミュニティ
道路では、地区のシンボ
ルである水仙の花の図
案が入った街灯とボラ
ードがあり、それぞれの
通りで色分けがされて
います。東西は暖かみの
あるレンガ色、南北はさ
わやかなグリー ンが使
われています。
御菅西地区
秋号でご紹介 した
ボラードです。
地区内のコミュニ
ティ道路に設置され
ており、御蔵通5・6・7
丁目自治会館が、白
いボラードの上部に
デザ インさ れていま
す。
御菅東地区
鷹取商店街でもある
コミュニティ道路に設置
されている街灯です。
この街灯は、商店街
の提案によってデザ イ
ンされたものです。
赤 と 青 のラ イン が 入
っていたり、黄色のマー
クがあったり、白い鳥が
とまっていたりと、と て
もユニークです。
森南第一地区
地区中央を
南北にはしる
森南線では、住
民が提案・デザ
インをしたボラ
ードと街灯を設
置しています。
これらはど
ちらも光を灯
すデザインに
なっています。
JR甲南山手駅から南側に
降りて歩道を歩く人々の夜間
の安全を、明るく照らし守って
います。
鷹取東第一地区
【編集】神戸市都市計画総局計画部地域支援室
神戸市広報印刷物登録
078(322)5483
平成20年度第73号-3(広報印刷物規格B-1類)平成20年12月12日発行
まちそだて瓦版(平成20年度冬号)No.15
4
Fly UP