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熊野 ゆみ子 夏も終わり長雨の季節になり毎日天気が気になる時期、メンバーさんも朝雲っていると「長い傘 いる?長靴履く?」と聞いてきて気になるようです。 あしの家のメンバーさんは、みんなほとんど好き嫌いなく何でもよく食べてくれます。食欲の秋 がやってきましたね。今回は食事の様子を少しご紹介します。 明久さんは、いつもお兄さんの和也さんが何を食べたかとても気にします。和也さんのお皿の中 におかずが何か残っていたら決してそれは自分も食べません。反対に、和也さんが食べたものは自 分が少々苦手な物でも頑張って食べます。また、おかわりも和也さんがしたら、明久さんも「おか わりいります」と言いますが、先に明久さんに「おかわり、いる?」と聞いても必ず「和也君は?」 と聞いて和也さんがおかわりをしたことが確認できなければ自分もしません。また、たまにですが 二人の食事時間がずれて明久さんが後で食事するときは、一つずつ「和也君食べた?」と聞きなが ら食べています。これはホームでの食事だけではなく、作業所での昼食や旅行などでも同じだそう です。作業所などでは食事の席が離れているので、何度も和也さんの席まで歩いて行って確認して いるそうです。傍から見ていると、なかなか落ち着かない食事です。そんな明久さんに気にされて いる和也さんは、まったく明久さんを気にすることなくさっさと食べてしまい ます。 仁さんは、とても箸を使うのが上手です。お肉にゴマをまぶして焼いたりす ると、きれいに一粒ずつ箸でつまんで取って食べています。よく、箸使いの練習などで、豆をつか んだりしますが、豆どころではありません。そんな箸使い上手なので、仁さんのお皿は食べ終わっ た時いつもとてもきれいです。 以前は何でもどんどん食べてくれていた青木さんですが、昨年ごろから豆という豆は全部皮をむ いてしまします。枝豆とかの薄皮ではなく、インゲンも外の皮をむき中の小さな豆の皮をむきほん とに小さな白い豆?を食べています(本来食べるべきインゲンの皮は食べません(~_~;))練り物な どに混ぜ込んである豆も取り出して剝いています。トウモロコシも、一粒ずつ剥いて中の小さな白 い部分を食べています。 (小さすぎて食べた感じも味もしないと思うのですが・・・)魚も以前は パクパク食べていたのですが、みんなはそのまま食べてしまっているとっても小さな骨まで、身を バラバラにして探し出し取り除いています。最近は緑色の濃い野菜も全部取り除いて食べてくれま せん。これはなぜなのか理由はわかりません。いろいろ本人の中では思う事があるのでしょう。き っとそのうちまた食べるようになってくれると思って、めげずに料理しています。 田沢さんと安部さんはお口が小さく、大きな口が開けられないので、よくあるスプーンだと先に ちょっとしかのせて食べることができず食べ辛そうだったので、カレーの時などはみんなと同じス プーンではなく、アイスクリームスプーンのような長四角の形をした大きなもの を使って食べています。ほかの皆も2人がみんなとは違うスプーンを使っている 事はしっかりと覚えてくれて、準備してくれます。食事はみんなにとって(私に とっても)とても楽しみなもの。メンバーさんが笑顔で「美味しい」と言ってもらえるとやりがいを 感じます。 長い間ホームの世話人として活躍した熊野さんですが、10月からは作業所職員としてメンバー の支援を行います。 (池田)